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2013年1月7日 2号機圧力容器の温度計の上昇について

2013年1月7日掲載

(注意:このページの内容は管理人の私見です。東電の会見内容ではありません。)

2号機圧力容器下部温度計 SUPPORT SKIRT TOP(TE-2-3-69K1) の指示値が12月20日以降に継続して80℃以上になっています。この温度計のデータは東電のサイト(プラント関連パラメータのページの6時間ごとのデータ(CSV)2号機)で見られます。これを見やすいようにスプレッドシートにしてみました。始めの3行は固定表示にしてあります。Fカラムが問題の温度計 TE-2-3-69K1 です。このファイルの3行目に、この温度計が現在、計器不良である旨が記載されています(「※1」という表記。一番右の備考のカラムに、これが計器不良であることが書かれています)

他の温度計(さっきのスプレッドシートこのグラフ(PDF))には上昇傾向が見られないことと合わせて、TE-2-3-69K1 の指示値が異常であると考えるのが妥当だと思います。また、「温度がハンチングする(急に高くなったり低くなったり不連続に変化する)のではなくずるずると上昇するのは故障ではない」という話があるようですが、これについては、以前の報告書(PDF)でそういう故障もありうるという結論になっています。

月初めなので今月の温度計の信頼性評価が近く報告されるでしょうから、そこで何か言及されるかもしれません。ただし、この毎月の報告書は、前の月の15日までのデータを元に評価を行うので、今話題になっている温度が大きく上昇した時期は対象にならず、「故障」という判断は来月になるかもしれません。

ちなみに、この温度計 TE-2-3-69K1 は先月12月3日の信頼性評価の報告書(PDF)では「監視に使用可」分類でしたが、これはあくまでも「使用可」という意味に過ぎません。この温度計は保安規定で冷温停止状態の監視に使用する温度計には指定されていませんので、この温度計の指示値が80℃以上になっても規定上は「冷温停止状態ではない」という判断にはなりません。まぁ、お役所仕事的ではありますが、10月に新設した圧力容器下部温度計(TE-2-3-69R)や保安規定で監視用に指定された温度計の全てがずっと40℃以下を示している(さっきのグラフ(PDF))ので、冷温停止状態が維持できているという判断はそれほどデタラメでもないと思います。そういうわけで、公式には話題にならないのかもしれません。

(以下、8日追記)7日の会見で、今月の温度計の信頼性評価が報告されました。そのなかで、TE-2-3-69K1 は故障と判定されました。

(以下13日追記)「温度計の上昇と再臨界について」というエントリーを掲載しました。

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