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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2013年8月31日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、26日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、27日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、24日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日30日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクからの漏えいの件。
今日のタンクパトロールで4ヵ所の高線量個所を確認した(以下、線量率はいずれも70μm線量当量率)。うち2ヵ所は22日の一斉点検で発見された場所で、22日より線量が高かった。
H3エリアAグループNo.10タンク底部フランジ近傍:70mSv/h→220mSv/h
H3エリアBグループNo.4タンク底部フランジ近傍:100mSv/h→1,800mSv/h
あとの2ヵ所は
H5エリアIVグループNo.5タンクとNo.6タンクの連結配管部の下の床面:230mSv/h
H4エリアIIグループNo.6タンク底部:70mSv/h
4ヵ所ともタンク水位の低下は見られない。
H5エリアIVグループの配管連結部の下の床面は、パトロール時に線量が100mSv/h以上あったので、上にある配管の保温材を押してみたところ水滴が1滴垂れた。垂れた床面を測定したら230mSv/hだった。配管からの滴下は継続していない。この床面には20cm×20cmくらいの大きさの乾いた変色部があり、高線量が検出されるのはこの部分。
応急処置として変色部にドレンパンを設置し、連結配管に吸着マットを巻いた。
その後、連結配管の吸着マットと保温材をはずして中を見たところ、タンクと連結配管を接続している2つの隔離弁のうち、No.5タンク側の隔離弁と連結配管を繋いでいるフランジ部より約90秒に1滴の滴下があることを23:10頃に確認。このフランジ部に吸着マットを巻き付けビニール養生を施し、直下の床面にドレン受けを設置。なお、この連結配管の隔離弁は2つとも閉められていた。今後、準備が整い次第、当該フランジ部の増し締めなどの処置を実施する。
高線量を確認した残りの3ヵ所では滴下は見られないが、今後、詳細調査をおこなう予定。
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注意(9月2日追記):1,800mSv/hという数字に注目が集まっていますが、これについては27日の規制委WGの資料10頁を参照のこと(1,800mSv/hを4時間浴びて致死量になるのは1cm線量当量のほうで70μm線量当量ではない)。また、東電からも資料が出ている。
平成25年8月31日福島第一原子力発電所構内タンク群で確認した高線量(最大1800mSv/h)について(9月1日付お知らせ)
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福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 7.42KB)
B-C排水路合流地点での全β濃度が上昇しているので、B排水路の上流(B排水路ふれあい交差点近傍(B-0-1))とC排水路の上流(C排水路正門近傍)・下流(C排水路30m盤出口)の採取点を追加。30日採取分。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れの影響に関するサンプリング結果(PDF 6.87KB)
30日採取分の地下水バイパス揚水井No.11、12。全βはND(<16Bq/L)、トリチウムは300Bq/Lと900Bq/L(2月の測定では57Bq/Lと450Bq/L)。
揚水井No.11、12の山側では、2012年3、4月にRO濃縮水の漏えい(移送ラインの継手から漏えい。2012年7月30日に報告書(PDF)が出ている)をやらかしていて、2月の時点で高い値が出ているのはその影響かもしれない。ちなみにWHOの飲料水水質ガイドライン(PDF)によれば、トリチウムのガイダンスレベル(預託実効線量0.1mSv/年以下で「飲料水の摂取による放射線学的な健康への悪影響はあり得ないと考えられる(200頁)」レベル)は10,000Bq/L。
(9月3日追記)地下水バイパスでの海洋放出の可否を判断する基準は137Csが1Bq/L以下なのだけれど、他の核種、たとえばトリチウムについてどういう扱いにするんだろうか。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報17)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報18)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報19)(報道関係各位一斉メール)


地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
ウェルポイントからの地下水移送ポンプ追設工事が完了したので09:32に地下水移送を一旦停止。追設ポンプ移送ラインの漏えい確認終了後、10:49に移送を再開。15:55より移送先を2号機T/B地下へ戻して移送実施中(28日にこの追設工事のために地下水移送先を2号機T/B地下から立坑Cへ切替えていた)。
2号機分岐トレンチ(立坑Bと電源ケーブルトレンチ)の閉塞作業で、立坑Bのなかのたまり水(閉塞作業によって集められた水)を13:03-15:32に2号機T/B地下へ移送した。

09:45頃、6号機Fタンクエリアでドラム缶の移動作業に従事していた作業者が体調不良を訴えたため、入退域管理棟救急医療室にて医師の診察を受診。医師により緊急搬送の必要があると判断され、10:46頃に救急車を要請。
福島第一原子力発電所における体調不良者について(報道関係各位一斉メール)
(以下、9月1日の1Fプレスリリースより)12:20にいわき市立総合磐城共立病院へ搬送され、検査のため入院。
(以下、9月5日の会見資料より)一過性のものと診断され、9月4日に退院。



福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(8月31日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年8月30日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 152KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、26日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、27日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、24日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクからの漏えいの件。
今日の規制委の特定原子力施設監視・評価検討会第5回汚染水対策検討WGの資料。
(汚染水対策検討WG第5回資料)H4タンクエリアにおける汚染水の漏えいについて(PDF 11.3MB)
底板フランジ部の構造(6頁)。Type-1: フランジの上面にシーリング材、Type-2: フランジのまわりにモルタルを盛ってある、Type-3、4: Type-2よりモルタルの幅が広い、Type-5: フランジ面に溝を切ってOリングのように止水材をはめてある。止水材は水膨張性止水材ともう1種類あり、厳密にはフランジ部の構造は全部で6種類ある。今回漏えいのあったタンクはType-1。
バブリング試験(9頁)。準備作業中で、まだ結果は出ていない。
タンクの水張り試験(13頁)
地表面の線量調査(15頁)。26日に報告した漏えいタンク南側でドレン弁が高線量だった件で、ドレン弁付近の調査を実施した。当該のドレン弁の近くでやや高い線量を確認(19頁。測定点80、81)。
漏えい面積の想定(12頁)。漏えい率から長さ25mm、開口(すきま)1mm。
汚染土壌の回収状況(20頁)
地下水バイパス調査孔の分析結果(22頁)。採取した地下水の放射能濃度は4月以降、変化なし。
構内の不圧地下水位(25頁)。漏えいタンクのあたりはおよそ地下5mに地下水位がある。
排水路の放射能濃度(27頁)。B-C排水路合流点(C-1)で最近、上昇が見られる。さらに上流と下流に採取点を増やす。
今後のパトロール体制(29頁)。60名に増員。目視確認、線量測定、サーモカメラによる水位測定を実施。1日4回(線量測定は2回、水位確認は1回)。
ドレン弁の閉運用にともなう雨水の扱い(34頁)。漏えいタンク内にあった水を希釈したものを試料としてラボ実験を実施。陽イオン交換ろ紙に試料を吸引ろ過したものをGMサーベイメーターで直接計測し、90Sr告示濃度超過の有無を判別できることを確認。この結果をもとに、コンクリ堰内にたまった雨水の汚染の有無を評価する方法を詰めていく。←のちのSr簡易測定。RO濃縮水はCsを除去してあるため主要なβ核種は90Srだけなので、全β濃度から90Srを定量できるのではないかというのでやってみた、という話。タンクエリアの堰内雨水も汚染源はタンクに貯留しているRO濃縮水なので、同じ理屈で90Srが測れる。
委員会等での指摘と対応のまとめ(38頁)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 9.46KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れの影響に関するサンプリング結果(PDF 6.87KB)
29日採取分の地下水バイパス揚水井No.7-10。トリチウムは38-470Bq/L、全βはすべて検出限界値(16Bq/L)未満。2012年12月から2013年3月に分析した揚水井No.1-12のトリチウムは9-450Bq/L。法令値告示濃度は60,000Bq/L。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報16)(報道関係各位一斉メール)
タンクの耐震性について質問に答えて)タンクは耐震Bクラス、0.3Gの地震動に耐えるよう設計している。地面にはアンカーボルトによる固定はしていない。これにより地震の際はタンクが滑ることで一種の免震構造となる(タンクをボルト固定すると地震の際に固定した個所に応力がかかることになる)。タンクの配置、間隔などはこの地震時の滑りを考慮している。

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
今日16:00までの集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約1069m3
2・3号機海水配管トレンチ内のたまり水の放射能濃度を低減するため、モバイル式処理装 置の設置工事を来月9月2日より開始する。
今日の規制委の特定原子力施設監視・評価検討会第5回汚染水対策検討WGの資料。
(汚染水対策検討WG第5回資料)タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況と対策(PDF 2.27MB)
護岸エリア対策の進捗と計画(4頁)。1-2号機取水口間の山側地盤改良は今朝の時点で335本中82本完了。2-3号機取水口間の海側地盤改良は29日に開始、今朝の時点で249本中4本完了。3-4号機取水口間の海側地盤改良は今朝の時点で132本中13本完了。
地下水位の状況(8頁)。観測孔No.1-4の地下水位が間欠的に上昇するが、その時間帯は近くの地盤改良工事の作業時間と一致していること、休工日には見られないことから、この地下水位上昇は工事の影響と見ている。地盤改良で注入している薬剤と混ざった地下水がNo.1-4の孔口まで上昇してきており(9頁に写真)観測結果に影響していると考えられるため、この観測孔の代替の設置を検討する。
地盤改良の効果(10頁)。地下水位とウェルポイントによる地下水くみ上げの状況の時系列。
2号機分岐トレンチ閉塞工事(12頁)。いったん抜いた水がその後10m3/day程度で増えている(14頁)。この間、たまり水の放射能濃度は低下している(15頁)が、これが地下水の流入によるのか、ここに元々あった水よりも濃度の低い現在のT/B地下とつながっている上流のトレンチ内の水が入ってきているのか、どちらかはまだ分からない。今後、ここを充填材で閉塞しつつ水抜きをおこなっていくので、その際の濃度変化からどちらなのかを見極めていく。この分岐トレンチ内のたまり水水位は周辺の地下水位よりも高かったので、いま地下水の流入があるとすれば水抜き前は中の水が流出していた可能性がある。
(9月6日追記)ここは、水位とたまり水の核種分析から、外部との水のやり取りは無いと評価されていたところ。7月29日参照。
モニタリングデータまとめ(17頁)
ウェルポイントでくみ上げた地下水の濃度と流出量評価との比較(22頁)。1日あたりの流出量試算値と比べると、ウェルポイントでくみ上げた放射能量はトリチウムで30%程度。全βは試算の最大値と最小値の間に入ってるが137Csは試算値を大きく下回る(流出量評価の際に、地下水のCsが足りないことから汚染水の直接流出が示唆されている)。実際の海水の放射能濃度にはまだ低下傾向は見られない。ウェルポイントの地下水の濃度は低下傾向にあり、くみ上げによって汚染の影響が低減できているかもしれない。
流出量評価(24頁)
福島第一原子力発電所 地下水観測孔の地下水位について(PDF 47.8KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 65.1KB)
29日採取の観測孔No.1でやや高い値が出たので、再度サンプリングをおこなう。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 66.3KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その3)(PDF 49.2KB)
今日30日採取の観測孔No.1の結果。26日と同程度まで下がった。
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 7.73KB)
まとめの表。

その他


3号機R/B上部ダストサンプリングの結果。12、19日に免震重要棟前でダスト濃度が上昇した件で。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 11.7KB)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋がれき撤去作業中の構内ダストサンプリング結果(訂正版)(PDF 117KB)
昨日29日に飛散防止剤を撒いた上でガレキ撤去作業を行いながらサンプリングを実施した。22日に作業をしていない状態で実施した結果(134Csが1.2×10-3Bq/cm3137Csが2.6×10-3Bq/cm3)と比べて高い値(134Csが8.1×10-3Bq/cm3137Csが1.7×10-2Bq/cm3)がでた。また、周辺(企業棟、免震重要棟前、1/2号機開閉所、3/4号機法面)でも同じような時刻にサンプリングをおこなったが、22日の結果と比べて系統的な違いは無い。

T/B地下たまり水の核種分析結果。3、4号機22日採取分。
福島第一 タービン建屋地下階 溜まり水の核種分析結果(PDF 8.10KB)

実施計画の変更認可申請を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請について(プレスリリース)
福島第一原子力発電所 特定原子力施設に係る実施計画の変更認可申請について(PDF 419KB)
4号機使用済燃料プールからの燃料取出しに関係する部分を加筆・充実。
輸送に使うキャスクはNFT-22B型(5頁)で、健全な燃料のみ収納可能。ガレキの落下により燃料棒が損傷を受けていないかどうかを評価するために、落下ガレキ衝突実験を実施した(8頁)。その結果、上部タイプレート(ハンドル)の変形量から燃料被覆管への影響を評価できることを確認した。変形量を調べる専用治具を製作し、燃料を取出す前に燃料棒の健全性を評価する。また、燃料集合体を吊り上げる際に、燃料ラックとチャンネルボックスの間にガレキがはさまって「かじり」の発生する可能性がある。燃料取出し前に可能な範囲でガレキを撤去し、吊上げ速度は1cm/sec(最低速度)、荷重を監視しながら吊上げ、荷重が変化したら自動的に停止する。燃料がかじったら作業を停止し、落下防止治具を取付けてその後の作業を検討する。

月末なので、作業者の被ばく状況評価を厚労省に提出。
福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について(プレスリリース)

(TV番組で、発電所敷地内にかつて川があったのを廃止しているという指摘があったがどこか、という質問に答えて)発電所付近は台地で、元々敷地内を通る川というのはなかった。この台地に降る雨が集まって海まで流れる沢はあったが、造成によりなくなる、または敷地内の排水路に整備された。

今日、規制委の第3回東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会があった。
資料1-1:1号機原子炉建屋4階での出水事象に係る検討の報告について【PDF:170KB】
(動画)地震時におけるプール水のスロッシングのシミュレーション結果【WMV:17MB】
資料1-2:東京電力福島第一原子力発電所1号機4階における出水事象に関する検討について【PDF:3.1MB】
資料2:4号機原子炉建屋における水素爆発に関する現地調査結果について【PDF:427KB】
資料3:1 号機A 系非常用交流電源の機能喪失について【PDF:78KB】
資料4:3号機使用済燃料プール内の臨界の可能性及び白煙の発生について【PDF:1.4MB】


ニコ生
【8/30・17:30開始】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.30(金)17時30分 ~



2013年8月29日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 166KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1-3号機原子炉注水系へのヒドラジン注入を今日より開始。窒素ガスバブリングに追加して溶存酸素低減のため。

1号機T/B地下たまり水移送、26日から停止中。

24日の2号機格納容器圧力低下と格納容器ガス管理システムの排気流量減少の件。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv150595734#55:33その後、格納容器圧力は上昇傾向となり、格納容器ガス管理システムの排気流量は安定。格納容器の圧力低下の原因は、夏場の外気温や注水温度の上昇等により、格納容器の圧力が高まったことで、原子炉格納容器ガ ス管理システムのドレン排水ラインに設置されたUシールの封水が押し出され、封水切れとなったことによるものと判断。左写真の赤矢印で示したのがドレンラインのUシール。
格納容器内圧力の上昇によるUシールの封水切れを防止する ため、10:33-11:07に格納容器ガス管理システムの排気流量を約14m3/hから約19m3/hに調整。さらに、今後、格納容器内圧力が10kPa(gage)を超過する時には、当該Uシールラインドレン弁を閉止する運用とする予定。
なお、今回の格納容器圧力低下にともない放出された気体の放射能量は、約2×104Bqと評価。この量は今年6月に2号機R/Bからの放出された放射能量(約1.6×107Bq)の0.1%程度であることから、環境への影響は小さいと評価している。
2号機T/B地下たまり水移送、27日から継続中。

3号機R/B上部ガレキ撤去作業、飛散防止剤を散布したうえで13:15-14:03に一時的に実施し、この間に3号機R/B上部のダストを採取。なお、作業後においても飛散防止剤を散布。12、19日に免震重要棟前でダスト濃度が上昇した件に関連して(下記のロードマップ進捗の項を参照)。
3号機T/B地下たまり水移送、24日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:10-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクからの漏えいの件。
H4エリアIIグループNo.3タンクからH4エリアBグループ No.10タンクへの移送(24日参照)を10:30に開始。
台風15号の接近により、ドレン弁を閉止したコンクリ堰の中に雨水がたまることが予想され、たまった雨水の移送先としてH4エリアBグループ No.10タンクを使用する可能性があるため、上記の移送を16:50に停止した。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報14)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報15)(報道関係各位一斉メール)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
地下貯水槽No.4の浮き上がりへの対策として、砕石盛土を今日より開始。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
今日16:00までの集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約1021m3
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 19.0KB)

昨日28日の作業者の身体汚染の件。今日、WBCを受検し、内部取込みの無いことを確認した。


その他


今日、廃炉対策推進会議第7回事務局会議があり、中長期ロードマップの進捗について報告した。
【資料1】プラントの状況(1.75MB)
3号機オペフロの湯気発生(5頁)。これまでのまとめ。ガレキのため各種測定も限られている。ガレキ撤去、線量低減の上、さらに測定をおこない評価の妥当性を検討する。シールドプラグ寸法、サーモグラフィ調査・線量調査の詳細、その他各種データ(ダスト、気象、PCV・RPV温度、ガス管理システムパラメータなど)あり。
【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(2.36MB)
熱中症発生件数(4頁)。28日までに6名、熱中症疑いを含めると12名(去年は8月末で7名と24名)。
【資料3】個別の計画毎の進捗状況(9.79MB)
2号機格納容器内たまり水採取(通し番号で3頁)。7日に採取。たまり水水位は前回(2012年3月26日)と変わらず、PCV底面から約600mm。水面下約100mmから約800ccを採取。濁りは無く透明。pH 7.4、導電率25μS/cm、塩素濃度2.9ppmで、腐食性は低い。131IはND、134Csは2.14×103Bq/cm3137Csは4.38×103Bq/cm3、トリチウムは6.77×102Bq/cm3、α放射能濃度はND。
多核種除去設備ALPSバッチ処理タンク漏えい以降の対応(10頁)。これまでの追加調査から、吸着材4(Ag添着活性炭)に腐食を発生・促進する要因がある、アルカリ環境下ではステンレス鋼の腐食が抑制される、点検口フランジ部はよどみ状態となっており局部腐食が発生しやすい、以上の要因が重複して腐食発生・促進したと推測。対策として、液性が中性の場所では吸着材4を入れた吸着塔をバイパスする、吸着材4に期待した吸着性能を確保するために吸着塔の構成を変更する、腐食が想定されるフランジ部に犠牲電極を設置する、次亜塩素酸注入を取りやめる、など。ゴムライニングの詳細(23頁)。
H4タンクエリアにおける漏えい(24頁)。経産大臣からの5つの指示に対する対応状況のまとめ(73頁)。
1-2号機取水口間における対策(74頁)
建屋への地下水流入個所調査状況(79頁)。建屋につながるトレンチやダクトを通じて建屋に地下水が流入している。これまで、直接、目視確認できるところは調査・止水工事を実施してきた(たとえば、3号機起動用変圧器ケーブルダクト(2012年12月4日に止水完了。2012年12月5日参照)や共用プールダクト(2013年3月8日に止水完了。いつの間に)など)。目視確認できないところは床ボーリングや流入音等により調査をしている。1号機コントロールケーブルダクトから1号機T/Bへの流れ込みを調べるために、T/B1階床にボーリング口を設置しカメラを入れて確認する(30、31日に確認予定)。HTI(高温焼却炉建屋)連絡ダクトからHTI建屋への流入を調べるために、HTI建屋地下1階床にボーリング口を設置、吹き流し付きの水中カメラをたまり水の中に入れて流れの有無を確認(30、31日に確認予定)。HTI連絡ダクトへの地下水流れ込み個所を絞り込むために、ダクトの周辺地盤に穴を開けてセンサーを挿入し地下水の流向・流速を測定する(9月中旬に流入の有無を確認予定)。
地下水バイパス一時貯留タンクの水質確認(82頁)。A系の一時貯留タンク(Gr-A-1)のSrの分析値、B系(Gr-B-1)とC系(Gr-C-1)の第3者機関の分析結果など。
今月の追加的放出放射能量評価(108頁)。前月と変わりなく0.1億Bq/h(1号機0.002億Bq/h、2号機0.0004億Bq/h、3号機0.03億Bq/h)。これによる敷地境界における被ばく線量は0.03mSv/yearと評価。3号機が先月より高くなっているのは、R/B上部ガレキ撤去作業の影響で高いダスト濃度を観測したため(下の免震重要棟前ダスト濃度上昇の項を参照)。
免震重要棟前ダスト濃度上昇および身体汚染者発生に関する調査状況(113頁)。ミスト発生装置の汚染、近傍作業によるダストの飛散、近くの駐車場および駐車車両からのダスト飛散、免震重要棟屋上のダスト飛散などは、その後の調査で可能性を除外。工事等の作業によるダスト飛散を考え、12、19日の風上での作業から「3号機R/B上部ガレキ撤去作業」を抽出(12日に天井クレーンガーターを切断・撤去、19日にクレーンガーターがあった場所の周辺のガレキ集積・撤去)。オペフロ上のクレーンガーターを撤去したあたりで22日にダストサンプリングを実施したところ、いつもより高めの値が出たことから、当該作業が原因である可能性を考えている(クレーンガーターの下に堆積していたダストが大気に曝露されて飛散するようになった)。対策として、ガレキ撤去前におこなっていた飛散防止剤散布を撤去後にもおこない、加えて、作業の前後にクレーンガーターのあった場所にもおこなう(126頁)。また、免震重要棟前のバス待合所にカバートンネルを設置(124頁)。クレーンガーターのあった場所に飛散防止剤を散布してから再度ダストサンプリングをおこない、その結果によって、マスク着用の省略が停止されているエリアでDS2マスク(捕集効率95%以上の使い捨てマスク)使用可の運用開始を検討している。
3号機R/B上部ガレキ撤去作業(137頁)
4号機R/Bカバーリング工事(138頁)
使用済燃料の保管状況(139頁)。キャスク仮保管設備は使用済燃料704体(キャスク17基)を保管。共用プールの保管率は88.9%。
1号機R/B5階調査のための予備調査の結果(140頁)(7日参照)8日に実施した。作業者11名、作業時間10:25-10:55、計画線量5mSv、最大被ばく線量2.8mSv。スキマーサージタンク室前まではアクセス可能だったが、スキマーサージタンク室の扉が数cmしか開かなかった。中の線量は32mSv/hで作業は不可。あらためてR/B5階の調査方法を検討する。スキマーサージタンク室前等の写真あり。
4号機原子炉ウェル・圧力容器・使用済燃料プール内のガレキ撤去および炉内機器の移動作業開始(151頁)。ガレキ回収作業の写真あり。
1、2号機トーラス室滞留水および堆積物の分析結果(181頁)。1、2号機のR/B1階床に穴を開けてトーラス室のたまり水と堆積物を採取していた(1号機2月22日、2号機4月12日)。)たまり水分析の結果、137Cs、塩素濃度は経時的に減少。pHは2号機7.4に対して1号機は9.2-9.3。塩素濃度、pHから著しい腐食環境にはない。堆積物については、燃料デブリ拡散の有無を見るため241Am(241Puの娘核種)と144Ce(核分裂生成物として代表的なランタニド)の定性分析を実施、いずれの資料からも241Amは検出されず144Ceは検出された。
2号機格納容器内部再調査(204頁)。CRD交換レール、ペデスタル入口の写真と、参考として5号機の当該部写真あり。
ガレキ・伐採木の管理状況(215頁)
伐採木保管槽の温度傾向(216頁)。夏期(6-9月)なので、監視強化中。

2号機格納容器内部の再調査(7月25日のロードマップ進捗の項参照)の際の動画(全編版)を公開。容量が大きいので公開は9月5日まで。
【参考】福島第一原子力発電所2号機 原子炉格納容器 滞留水採水作業動画(1:42:00)(動画、8月7日のたまり水採取)
【全編版1/3】(1:33:25)(動画、8月12日の内部調査)
【全編版2/3】(1:39:01)(動画、同上)
【全編版3/3】(10:15)(動画、同上)
【全編版】 (1:18:43)(動画、8月13日の常設監視計器の設置)


ニコ生
【8/29・17:30開始】東京電力「中長期ロードマップの進捗状況」に関する臨時記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.29(木)17時30分 ~

2013年8月28日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(訂正版)(PDF 158KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、26日から停止中。

S/C内水位測定の実証試験(6月27日のロードマップ進捗の項参照)に向けて2号機R/B1階でトーラス室調査用の既存の床穴を拡張した。
2号機T/B地下たまり水移送、昨日27日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、24日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日27日に続き10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクからの漏えいの件。
H1エリアは初め、地盤調査(ボーリング調査)を事前にやらず、急ぎ地盤改良を行なってタンクを設置した。ここで地盤沈下が発生した(24日参照)ので、以降はタンク設置前にボーリング調査を行なっており、H1エリアについても地盤沈下が起こった後にボーリング調査を行なった。
(汚染水対策検討WG第4回資料)H4タンクエリアにおける汚染水の漏えいについて(PDF 4.61MB)(8月27日公開)
タンク漏えいの原因調査(5頁)として、まずバブリング試験(11頁。タンク底板接合部の下から空気を入れて、タンク内部に泡が出るかどうかを見る)を実施する。さらに、タンク内部を除染して人が立ち入り、目視点検、部材点検(ボルト等をはずして詳細点検)をおこなう。
フランジ締結部の詳細(9頁)
漏えい開始時期の推定(13頁)。漏えい発生個所近傍の無線中継所で作業していた作業者の被ばく線量記録から、7月上旬より漏えいが生じていた可能性あり(それまで検知されなかったβ線被ばくが7月上旬から時々検知されている。また、この資料作成後の調査で、6月にはβ線被ばくが検知されていないことを確認している)。
ボーリング調査(24頁)。浅深度ボーリングは地下2m程度、地下水位以深へのボーリングは地下5−20m。
汚染土壌の回収状況(28頁)。地表面の表面線量(β線)を計って汚染範囲を特定し、土壌を回収。回収後の表面の線量が0.01mSv/h(70μm線量当量)を下回るまで掘り続ける。
タンクの水位監視(37頁)。水位1mmは約100Lに相当、水位計の精度は数mmなので、微小漏えいの早期検知にはパトロールによる直接目視と線量計によるサーベイの組合せが有効と考える。水位計の設置は順次実施し、設置まではサーモカメラによる監視を実施。
現状のパトロール方法と問題点(39頁)
今後のパトロール改善方針(41頁)
ドレン弁閉止にともなう堰内雨水の運用(44頁)。今後は通常閉運用とする。コンクリ堰内に貯められる容量は数百m3。積算120mmの雨量でコンクリ堰は溢水する試算(120mm/dayを超える降雨は2012年に1回)。溢水する前に汚染の有無(BGレベル以下かどうか)を判断して、汚染が無ければ排水し、汚染のある場合はタンク等に移送する。汚染の確認方法、移送先のタンク確保、移送方法を検討する。汚染の判定法として通常の全β放射能測定では時間がかかりすぎるので、他の方法を確立する必要がある。
移送先タンクの確保(47頁)。今後タンク漏えいが発生した際に、タンク内の貯留水を移送する空きタンクを確保する必要がある。現状、H4エリアには空きがないので、受入れ待ちの約14,000m3を活用する。今後、ALPSの運用でHエリアの水の処理をおこない、H、Gエリアで空き容量を確保する。
土堰堤の漏えい防止、排水路の流入防止(49頁)。土堰堤の補強、地盤・土堰堤のフェーシングをおこない、土壌へのしみ込みや土堰堤の漏えいを防止する。これにより排水設備も必要となる。排水路は暗渠化等を実施する。
環境モニタリング計画(58頁)。排水路、沿岸、海洋。
排水路の調査(62頁)。27日にB排水路の途中に3ヵ所、土のうを設置した。排水路中の泥等を清掃する予定。泥を採取して線量測定を実施(63頁)。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 7.80KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(その2)(PDF 7.78KB)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
ウェルポイントからの地下水移送用のポンプを追設するのにともない、地下水移送先を2号機T/B地下から2号機海水配管トレンチ立坑Cへ10:58に切替え。
今日16:00までの集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約981m3
明日29日から2号機分岐トレンチ(海水配管トレンチ立坑Bおよび電源ケーブルトレンチ)への充填材注入を開始する。充填をおこないながら残水の水位状況を確認し、今後2号機タービン建屋へ移送を実施予定。
福島第一原子力発電所 1-2号機・3-4号機間護岸の状況について(PDF 337KB)
地下水位のグラフ(1頁)。
1-2号機取水口間地盤改良の進捗(2頁)。山側の地盤改良は今朝の時点で502本中64本完了。
3-4号機取水口間地盤か利用の進捗(3頁)。今朝の時点で海側が132本中11本完了。観測孔No.3-1は地盤改良の施行により使用しなくなる。
(汚染水対策検討WG第4回資料)タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況と対策(PDF 2.04MB)(8月27日公開)
護岸護岸エリア対策の進捗と計画(4頁)
地盤改良工事の効果(10頁)。観測孔No.1-9の地下水位は潮位と連動しているが、No.1-8の地下水位は連動しておらず、地盤改良天端レベル(O.P.+2.20m)を下回っている。
(9月7日追記)1-2号機取水口間護岸の地盤改良工事とウェルポイントの地下水くみ上げによって、このエリアの地下水が海へ流れるのが防止されている(地盤改良による地下水位の上昇で地盤改良体を乗り越えて海に流れていた地下水が、ウェルポイントのくみ上げで地下水位を下げることで停止した)ということ。にもかかわらず1-2号機取水口間の海水の汚染濃度が下がってこない。このことは、ここの海水へ放射性物質を供給している主要なルートが護岸エリアの地下水ではなくて、21日の流出量評価で可能性の示された汚染水の直接流出であることを示しているのかもしれない、というようなことが30日の規制委WGで話し合われていた。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 19.0KB)

10:35、H4エリアでタンクからの水移送作業に従事していた作業者が、作業後の免震重要棟での汚染検査で頭部、顔面および胸部に身体汚染を確認。汚染個所の拭き取り等を行い、スクリーニングレベル(13000cpm。40Bq/cm2相当)以下であることを確認し14:51に入退域管理棟より退出。なお、鼻腔および口腔スミヤ測定を実施、汚染はなかった。ただし、頭部に若干の汚染(5000cpm)が確認されたため、ホー ルボディカウンターは後日受検。
タンクから水をくみ上げるポンプの回収作業を担当した。タンク内の水をかぶったようなことは無いとのこと。防護装備を脱ぐ際に汚染したのではないか。


その他


水処理週報。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第114報)
H1エリアからH4エリアに移設されたタンク3基のうち水抜きを実施した2基分(24日参照)を濃縮水受けタンクの容量から引いてある。

1-3号機原子炉注水系へのヒドラジン注入を明日29日に開始する。窒素ガスのバブリングに追加して炉注水中の溶存酸素を減らすため。7月に炉注水系がCST注水系に変更になって、それまで使っていた高台のバッファタンクを使わなくなったのだけれど、窒素ガスバブリングとか炉注水冷却とかのための設備はCSTに追設したんだろうか。

R/B以外の建屋開口部でのダストサンプリング結果。
福島第一原子力発電所 建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 87.3KB)

魚介類のサンプリング結果。
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(PDF 10.8KB)
Cs以外の核種が検出されたもの(110mAg)と、90Srの結果。90Srは、134Csと137Csの合計値の1番高いものと2番目のものについて測定している。???
福島第一原子力発電所20km圏内海域における魚介類調査報告(H25年4月~6月採取分)(PDF 269KB)
(福島県漁連組合長会議説明資料)福島第一原子力発電所20km圏内海域における魚介類の測定結果(PDF 617KB)
港湾内での魚水捕獲状況(5頁)。港湾内海水放射能濃度の経時変化(7頁)。魚類対策の実施状況(8頁)。周辺海域の海水放射能濃度の経時変化(9頁)。などなど。

4号機R/B健全性確認の結果。
福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋の健全性確認のための定期点検結果(第6回目)について(PDF 1.16MB)
今回で6回目。6-28日に実施。5回までの結果と変わらず。
爆発により鉄筋が露出している部分にモルタルを吹き付ける劣化防止対策工事を6月より実施中。写真あり。2月13日参照。

H4エリアタンクからの漏えいの件で、東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安および特定核燃料物質の防護に関する規則第18条第12号に基づく報告(事故故障等の報告)を規制委に提出。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関する「発電用原子炉施設故障等報告書」の提出について(プレスリリース)


ニコ生
【8/28・17:30開始】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.28(水)17時30分 ~



おまけ


(9月8日追記)H4エリアタンクの漏えいの件で、パトロールの改善とか、土堰堤の補強・地面のフェーシングとかの対策について説明があったけれど、なんでこれを今までやってなかったんだろう。タンクまわりの堰は、2012年3、4月のタンクからの漏えいの対策として作られたのだけれど、なんでその時に今回の対策と同じことができなかったかな。
土堰堤は大漏えいの際に漏えい水を貯めるために作ったものなのに、内側が普通の地面だから漏えい水がしみ込んじゃったりとか、土堰堤の一部が大型土のうを1列並べただけだったのでそこから外に漏れちゃったりとか、全然役に立ってないようにも思うんですけれど、どうなんでしょうか。それとも、多少の取りこぼしは許容範囲と考えていたのか。土堰堤で大漏えいをせき止めるっていう事態を、実際にあり得ることとして考えてなかったんじゃないか、とも思うのだけれど、どうだろう。
今回の漏えいの実態がどういうものかはまだ分からないのだけれど、いずれにせよ従来の対応では漏えいを早期に発見して対処することができなかったわけで(本当に300m3が漏れてたならね)、つまりは、想定外の漏えいが起きたっていうことだ。今後、漏えいの実態が明らかになれば、どう想定外だったかが分かるのだろう。

2013年8月27日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 149KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、昨日26日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、24日から停止していたが10:18に再開。移送先は3号機T/B地下。

3号機T/B地下たまり水移送、24日から継続中。

4号機使用済燃料プール内の燃料取出しに先立ち、原子炉ウェル、圧力容器、使用済燃料プールのガレキ撤去と炉内機器の移動を開始した。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクの漏えいの件。
H4エリアIグループNo.10タンク内の水をH4エリアBグループNo.10タンクへ25日から移送(24日参照)していたが、02:07に終了した。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報13)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 7.80KB)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
今日27日16:00までの集水ピットとウェルポイントからの地下水移送量は約941m3。移送先は24日より2号機T/B地下。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 65.5KB)
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 7.73KB)


その他


明日28日に、S/C内水位測定の実証試験(6月27日のロードマップ進捗の項参照)に向けて2号機R/B1階でトーラス室調査用の既存の床穴を拡張する予定。

今日、規制委の特定原子力施設監視・評価検討会第4回汚染水対策検討WGがあった。その際の資料。
(汚染水対策検討WG第4回資料)H4タンクエリアにおける汚染水の漏えいについて(PDF 4.61MB)
(汚染水対策検討WG第4回資料)タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況と対策(PDF 2.04MB)
以下は規制庁作成の資料。
東京電力株式会社福島第一原子力発電所の特定原子力施設の現地調査について【PDF:3.2MB】
H4タンクエリア漏えいおよび1-2号機取水口間作業状況などオリジナル写真あり。
10頁に、「線量率(γ+β線)」という線量率測定結果の記載について、放射線防護において誤った認識を与えるおそれありという指摘。1cm線量当量と70μm線量当量を解説して、それぞれの放射線防護における扱いを説明している。今までγ+β線として報告されていた測定値は、電離箱のキャップを取った状態での測定などの結果で、それは主としてβ線から成る70μm線量当量を示しているので、それはそのように記載して、主としてγ線から成る1cm線量当量の測定値とは別物として扱え、ということで正しい?
こないだ、H4エリアタンク漏えいが発見された時に(19日だったか)、水たまりの線量を「γ+β線で100mSv/h、1時間で5年の線量限度(100mSv)」と尾野さんが言ってたのは全くの誤りだということ。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(8月27日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年8月26日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 163KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:28-16:02に実施。移送先は1号機廃棄物処理建屋。

2号機T/B地下たまり水移送、24日から停止中。

3号機T/B地下たまり水移送、24日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

7月22日のRO膜型淡水化装置RO3-1の高圧ポンプ付近での油の漏えいの件のその後。RO3-2の高圧ポンプの潤滑油交換およびRO3-1の高圧ポンプの新品への交換が終了したので、今日09:20-13:15に試運転を実施。異常がないことを確認して運用を開始した。

19日に確認されたH4エリアタンクの漏えいの件。
No.5タンクに水を入れ始めたのは2011年10月21日。その後、最終的に満水になったのが2012年7月31日。この間、いったん貯めた水をRO装置で濃縮処理したりしている。
H4エリア外周(ドレン弁)および H4エリア近傍排水路法面(山側)の線量測定結果(PDF 445KB)
1頁目。H4エリアのドレン弁の線量を22日に測定したところ、19日に水たまりの確認された場所とは違うところ(南側)で高い線量(β線+γ線で16mSv/hと4mSv/h(70μm線量当量率))を確認。このドレン弁の外側の土壌が汚染している可能性があるので、今後、調査と土壌回収を実施する予定。
2頁目。B排水路側面で約6mSv/hの線量が測定された場所(21日に報告)の詳細。スケッチの中の電柱が左写真の上部中央やや右寄りに見える。土砂等がたまって草が生えているが、排水路はU字溝を設置してあるもの。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 7.69KB)
漏えいしたH4エリアIグループNo.5タンクの核種分析と塩素濃度測定の結果。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(その2)(PDF 8.62KB)
社長会見配布資料(PDF 1.38MB)
「汚染水・タンク対策本部」を設置して対応にあたる。パトロール要員を約50名増強して「持ち場制」を導入、より詳細な点検を実施していく(11頁)。タンクの水位をサーモグラフィーを使って管理する(12頁)。コンクリ堰のドレン弁は「閉」運用に変更。などなど。

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
福島第一原子力発電所3-4号機間の地盤改良工事の進捗状況について(PDF 73.5KB)
3-4号機間護岸の地盤改良工事を23日夜に開始した。今日26日朝の時点で、132本中3本完了。
福島第一原子力発電所 地下水観測孔の地下水位について(PDF 46.0KB)
観測孔No.1周辺の地下水位はおよそO.P. +2m以下を維持している。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 18.9KB)


その他


4号機使用済燃料プール内の燃料取出しに先立ち、原子炉ウェル、圧力容器、使用済燃料プールのガレキ撤去と炉内機器の移動を明日27日から開始する。
福島第一原子力発電所4号機における原子炉ウェルおよび圧力容器、使用済燃料プール内のガレキ撤去および炉内機器の移動作業開始について(PDF 687KB)

3号機R/B1階南西エリアで実施していたガレキ撤去作業が23日に終了した。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋1階南西エリアのガレキ等障害物撤去について(PDF 491KB)
7月25日からASTACO-SoRaで実施していた。


ニコ生
廣瀬社長らによるJヴィレッジ内会見&定例会見
始めの1時間半は社長の会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.26(月)18時30分 ~



2013年8月25日(日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止していたが、10:33-16:02に実施。移送先は1号機廃棄物処理建屋。

2号機T/B地下たまり水移送、昨日24日から停止中。

3号機T/B地下たまり水移送、昨日24日から継続中。

14:54頃、4号機原子炉ウェルの水張り作業中に、ろ過水タンクからの移送ラインの途中、3・4号機開閉所前で漏えいを発見。移送ポンプを停止し、漏えいは停止している。漏れたのはろ過水で、漏えい量はろ過水タンクの水位から約8m3と推定。原因等を調査中。
4号原子炉ウェルへの水張り作業における水漏れについて(報道関係各位一斉メール)
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクの漏えいの件。
昨日24日に話のあったNo.5タンクと同じ履歴のタンク2つのうち、H4エリアIグループNo.10タンク内の水をH4エリアBグループNo.10タンクへ15:57より移送開始した。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報12)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 7.81KB)

地下貯水槽からの漏えい
の件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

昨日24日16:29頃、正門の連続ダストモニターで高圧電源単体異常を示す警報が発生し、停止。今日12:20に予備品と交換して復旧。この間、連続ダストモニターはもう1台が運転を継続(通常2台で並列運転している)。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(8月25日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年8月24日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点


1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

01:00頃、2号機格納容器圧力の低下および格納容器ガス管理システム排気流量の減少を確認。現場で格納容器ガス管理システムの系統入口側に設置されている排水ラインのUシール部に空気の流れを確認、このUシール上流側にある弁を10:40に閉止、状況の監視を継続中。15:00時点で、格納容器圧力および格納容器ガス管理システム排気流量はいずれも上昇傾向にある。モニタリングポスト指示値には有意な変動なし。排水ラインUシールの出口部にあたるT/B1階でダスト測定を実施したが結果は検出限界未満。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器圧力変化の発生について(報道関係各位一斉メール)
2号機T/B地下たまり水移送、18日から継続していたが09:37に停止。

3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続していたが10:05に停止。移送ポンプを1台から2台に変更して10:38に再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)で変わらず。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクの漏えいの件。
H4タンクエリアにおける漏えいに関する調査状況について<訂正版>(PDF 710KB)
漏えいの確認されたNo.5タンクは、2011年にH1エリアに一度設置されたものだった。完成後の水張り試験(95%以上の水を入れて24時間以上保持し漏えいの有無を目視で確認する)の最中に基礎地盤が約20cm沈下し、隣接する二つのタンクと一緒に解体。この3つのタンクの健全性は元請会社によって確認され、その後、現在のH4エリアに移設された。移設後の水張り試験では異常なし。なお、H1エリアから撤去された後、これら3つのタンクはH2エリアに移設される計画だったが、実際にはH4エリアに移設されており、この間の事情は今のところ分からない(詳細な時系列はPDF資料3頁)。
3つのタンクのH1エリアでの設置場所(4頁)、H4エリアでの移設場所(5頁)、H1エリアの地盤沈下の際の様子(8頁。左写真の左側が当時のNo.3、右側がNo.4(現在のH4エリアNo.5)、右下はNo.8)。
昨日23日に、側面底部近くにあるマンホール(6頁の左図に載っている)を開けてカメラを入れて中を見てみたが(7頁)、特に異常は見られなかった。フランジと直交する黒い筋は、補強のためのリブで、すみ肉溶接で取付けてある。
No.5タンクの履歴(基礎地盤沈下のために歪みが生じたりしているかもしれない)が今回の漏えいと関係しているかどうかはまだ分からないが、念のため、同じ履歴のあと2つのタンクについて水抜きをおこなう。明日以降、H4エリアの空きのあるタンクへ移送を開始する。
高レベル放射性滞留水処理設備パトロールチェックシート(PDF 723KB)
通常のパトロールは2人1組で実施、現場に着くと手分けしておこなう。1回に要する時間はおよそ2時間。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 8.02KB)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
2号機電源ケーブルトレンチと海水配管トレンチ立坑Bの閉塞のため、ここにたまっている水の移送(移送先は2号機T/B地下)を22日より実施していたが、今日12:48-13:16に実施して終了した。
13:55にウェルポイントからの移送先を2号機海水配管トレンチ立坑Cから2号機T/B地下へ変更。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報42)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報43)(報道関係各位一斉メール)


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(8月24日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

ニコ生
《福一原発H4エリアのタンク水漏れについて》【8/24・18:00開始】東京電力 臨時記者会見



おまけ


フランジ型タンクも海側トレンチの中の汚染水もノーマークだったわけではない。見誤ったのは、どれだけ時間の猶予があるかということだと思う。津波のリスク評価に失敗したのと状況は同じなのだと思う。
ネズミ停電の後に「福島第一信頼度向上緊急対策本部」なるものを作って活動してるけど、これはどちらかというと今まで見落としていたリスクを発見するためのもので、今問題にするべきなのは今までにおこなってきたリスク評価全体の見直しなのではないか。
状況は日々変化しているわけで、適宜、評価の見直しが必要なのだと思う。たとえば、地下水バイパスとかALPSとかの運用開始は当初見通しよりずっと遅れていて、このことの影響をリスク評価に反映する必要がある。あるいは、日々のモニタリングの結果によっても見直しが必要なのかもしれない。
今、いろんな人が今回のタンク漏えいについて口を出してるように見えるけれど、それがゴール前でボールにむらがってるへぼサッカーのように見えるのは気のせいかしらん。
起きたことについて色々と言いたくなる(ボクの考えた原因と対策、とかね)のは人情かもしれないけれど、必要なのは、何かが起きる前にそれを防ぐことだ。今、かなりやばい状態に発展しかねないことが続けて起きているのが何を意味しているのか。今の体制が前提としているリスク評価の内容が本当にそれで良いのかについて、見直す必要があることを示しているのではないか。そして、そういう仕事こそが、外部の人が最も効果的に手助けできるものなのではないか。廃炉対策推進会議の汚染水処理対策委員会はそういう意味で最後まできちんと仕事をしてほしいと思う(海側トレンチの閉塞は惜しいことにドロナワになっちゃったけれど、作業の前倒しにはすごく貢献したよね。あとは実際にできれば良いのだけれど)。
最近は炉注水なんかすごい順調なので忘れてる人が多いかもしれないけれど、ここがすべての作業を支えてるんだから、そういうことも忘れずに、全体のバランスをこういう時だからこそ見直していくべきなのではあるまいか。

(26日追記)タンクエリア周辺のコンクリ堰のドレン弁を開運用していたことについて、規制委の委員がけしからんとおっしゃってるみたいだけれど、2012年4月5日に保安院に提出した報告書にそうするって書いてあったの、ご存じないのかしら。それとも、規制委は保安院から何も引き継いでいらっしゃらないのかしら。知ってておっしゃってるなら、どんだけおつむがお弱いのかしら。

2013年8月23日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 150KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、18日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクの漏えいの件。
H4エリアの漏えいに係わる汚染土壌調査・地下水モニタリング計画について(PDF 417KB)
環境への汚染拡大防止のための調査をおこなう。想定する漏えい水の流出経路は3つ:1.堰のドレン弁から堰外に流出(地表を流れて海洋へ)、2.タンク基礎盤から地下に流出(地下水にのって地下水バイパス揚水井へ)3.タンク基礎のコンクリートと改良地盤の間を通って堰外に流出(堰周辺の土壌へ)。
堰外の地表面の線量調査は既に実施。重汚染土壌の回収と深さ方向の調査を行う(8頁。50cm掘りとって線量確認。汚染がある場合はさらに掘る)。
No.5タンクのすぐ脇でボーリング調査をおこない、タンク下への漏えいの有無を確認(3、9頁)。
浅深度ボーリングで周辺土壌の汚染(経路1と3による汚染)を確認(3、9頁)。
地下水位(地表面から5-7m)より深いボーリングで地下水への影響を評価。地下水バイパスへの影響を見るため、地下水バイパス揚水井や調査孔でのモニタリングを実施(9頁)。

福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(追記)(PDF 47.2KB)
B排水路内の水を初めて分析。採取場所の地図の記載あり。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(その2)(PDF 7.13KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報11)(報道関係各位一斉メール)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
ウェルポイントは全28本が完成し、08:20より地下水くみ上げを開始。16:00までの立坑Cへの移送量は約741m3
2号機電源ケーブルトレンチと海水配管トレンチ立坑Bの閉塞のため、ここにたまっている水の移送を昨日22日より実施中。今日は13:00-17:17に実施。移送先は2号機T/B地下。
福島第一原子力発電所地下水観測孔の地下水位について(PDF 89.2KB)
No.1周辺エリアの地下水位はO.P. +2mを下回っている。No.1-4だけ高いのは、近くで地盤改良工事をしているためと考える。
タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 488KB)
モニタリング計画(通し番号で3頁)。
モニタリングまとめグラフ(4頁)。
モニタリングまとめ表(9頁)。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 102KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 15.8KB)
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 7.73KB)
福島第一原子力発電所における1・2号機タービン建屋東側ウェルポイントの設置完了について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報41)(報道関係各位一斉メール)

海側遮水壁設置工事における資機材搬入にともない、08:40-09:00と11:10-11:40に1-4号機取水口付近に設置したシルトフェンスを開放


その他


7月22日のRO膜型淡水化装置RO3-1の高圧ポンプ付近での油の漏えいの件のその後。RO3-2の高圧ポンプの潤滑油交換およびRO3-1の高圧ポンプの新品への交換が終了したので、26日に試運転を実施し、運転状態に異常がないことを確認する予定。

12、19日に免震重要棟前の連続ダストモニターで「放射能高高」警報が発生した件。3号機R/B上部ガレキ撤去作業(休工中)の影響を見るため、一時的にガレキの移動を行いながらダストサンプリングを行う予定であったが、雨天のため中止し、26日に延期。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 16.3KB)
昨日22日に3号機R/B上部でダストサンプリングを実施した。
福島第一原子力発電所免震重要棟前に設置されたダストモニタの警報発生について(続報5)(報道関係各位一斉メール)

今日は、廃炉対策推進会議 汚染水処理対策委員会第5回会合があった。その際の資料。
【資料1】H4エリアにおけるタンク漏えいの状況(1.51MB)
H4エリアタンク漏えいの件、今までのまとめ。
1-4号機滞留水受け用のフランジ型タンクは305基、22日にすべて点検を実施。タンク底部で高い線量を2ヵ所検出したが、タンク水位の低下は無いことを確認(通し番号で18頁)。
18日(漏えい発覚前日)のパトロールでは、通常見られるような水たまりはあったがドレン弁からの流出は無かった(20頁)。
20日にタンク水位低下率を測定したところ、約6時間で5cm(約5m3に相当)の低下を確認。このことから、過去から微少漏えいが継続していたと推定、大半は土に染みこんでいると想定している(9頁)。
【資料2】汚染水問題に関する各対策の実施状況(1.27MB)
海側遮水壁の進捗(通し番号で8頁)。
サブドレンについて(27頁)。
設備概要(29頁)。集水設備で集水タンクへ集水、浄化設備で浄化後は移送設備のサンプルタンクへ移送、その後は海洋放出も含めて検討。集水タンク(容量1200t)は3基を3日サイクルで運用し、水質確認を行う。浄化設備は設計処理量が1,200m3/day、除染係数は137Csが104以上、90Srが103以上。初めて言っちゃったよサブドレンの海洋放出。
全体スケジュール(34頁)。今月8月中旬に工事着手、来年2014年9月末にサブドレン設備稼働開始予定で、今後さらなる工程の前倒しを目指す。
水質・土壌調査(35頁)。建屋周辺の地下水の汚染状況を把握するために建屋海側と山側でボーリング調査を実施。サブドレン稼働の効果、山側のみの稼働と海山側両方の稼働の効果の比較などを検討する。21日の汚染水対策検討WG資料に出てきた追加ボーリングはそもそもこれのことみたい。
【資料3】福島第一原子力発電所周辺の地質、地下水及びその解析(3.49MB)
浸透流解析モデルの修正。新たに35m盤の地下水位データが得られたので、実測値と解析値を比較してモデルを修正した。修正点は、不圧地下水と被圧地下水各々に別の固定境界水位を設定、中粒砂岩層中(不圧地下水を擁する主要な地層)に挟在する泥岩層の影響等を評価(35m盤南側の中粒砂岩透水率を変更)、地下水の建屋への流入をモデル内で計算する、等を考慮(通し番号で25頁)。修正モデルでは、1-4号機機建屋周りの地下水は、山側から約800m3/day程度の地下水が流れ込み、このうち建屋内へ約400m3/day流入し、残りの約400m3/dayが海域へ流出しているものと想定される(修正前は、山側から約1000m3/dayが流入、海へ約600m3/day流出だった)。


ニコ生
【8/23・17:30開始】東京電力 記者会見 & 吉田昌郎元所長 告別の会(冒頭のみ)VTR

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.23(金)17時30分 ~

2013年8月22日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 166KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、18日から継続中。

3号機R/B上部でダストサンプリングを実施。12、19日に免震重要棟前でダスト濃度上昇の件に関連して。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 16.3KB)(8月23日公開)
ガレキ撤去作業の影響を見るために、作業をしない状態で測定をおこなった。場所と向きを変えて5回測定、うち1回(原子炉上西南西側(下方向)。この場所は今回はじめてサンプリングを実施)で、過去の値に対して若干高い値を検出。
3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。
多核種除去設備バッチ処理タンクからの漏えいを踏まえた追加調査結果(続報2)(PDF 107KB)
A系バッチ処理タンクのすき間腐食等の追加調査続報。7日報告の吸着塔6Aでの腐食確認をうけた水平展開として、A系統の他の吸着塔内部の調査を実施(8Aと9Aはすでに12日に報告)。6Aに充填しているのは吸着材4(Ag添着活性炭)で、同じ吸着材4を充填してある吸着塔2Aでは腐食なし。6Aの上流でアルカリ性を中和するために腐食性の強い塩酸を注入している場所では腐食は無かった。6A下流にも腐食がいくつか見られるが、その程度は6Aが最も大きい。2Aでの液性はアルカリ性、6Aは中性。腐食の原因と見られる吸着材4を中性で使用しない運用等を検討する。B系でも同様の調査を実施する。

19日に確認されたH4エリアタンクの漏えいの件。
福島第一原子力発電所構内におけるボルト締めタンクの総点検結果について(PDF 428KB)
11:00-15:00にフランジ型タンクの点検を実施。漏えいや水たまりは確認されず。H3エリアのタンク2基で底部に線量の高い場所を発見した(β+γ線で100mSv/hと70mSv/h)。いずれも乾燥していた。これら2基のタンクの水位を確認、いずれも受入時と変化なし。地図、現場写真あり。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 7.50KB)(8月23日公開)
今日22日採取分。大きな汚染は見られない。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報10)(報道関係各位一斉メール)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
2号機電源ケーブルトレンチと海水配管トレンチ立坑Bの閉塞のため、ここにたまっている水の移送を開始した。今日は14:55-16:45に実施。移送先は2号機T/B地下。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報40)(報道関係各位一斉メール)

その他


7月25日に6号機非常用D/G(A)のロジック確認試験で残留熱除去系(B)が停止した件のその後。6号機6.9kV M/C 6Cの不足電圧を検出する継電器が動作することとなっていたが、原子炉保護系M-GセットAへの当該継電器の動作信号入力を防止する処置(安全処置)を行っていなかったために、当該継電器の動作時に原子炉保護系M-GセットAが停止した。これにより、原子炉を冷却していた残留熱除去系B系が停止したものと推定。再発防止対策として:
1.改造工事・試験に係わる作業を行う場合の安全処置の間違いを防止するため、作業許可証および手順書作成における安全処置の確認が適切に行われていることをチェック表で管理。
2.6号機中央操作盤に、6号機6.9kV M/Cの不足電圧を検出する継電器が動作した場合は、原子炉保護系M-Gセットが停止することを表示。また、操作手順にも同様な記載を反映。
3.今回の事象について、関係グループへ周知。
なお、上記再発防止対策を実施後、5号機非常用D/G(A)および6号機非常用D/G(B)のロジック確認試験を実施する。

環境省より依頼された汚染物質の調査のその後(前回報告は7月23日)
放射性物質の調査について(状況報告)(PDF 89.8KB)
21日にJAEAに詳細な分析を依頼。現在、輸送のための手続きをしている。輸送は9月下旬、JAEAでの分析が完了するのは11月下旬の予定。

(相双漁協試験操業委員会説明資料)汚染水の現状と現在の対策について(PDF 1.06MB)
(相双漁協試験操業委員会説明資料)汚染水対策ならびに地下水バイパスについて(PDF 789KB)


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(8月22日 午後4時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年8月21日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 161KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、18日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクの漏えいの件。
H4タンクエリアにおける漏えいについて(PDF 2.08MB)
B排水路とC排水路の会合点(コア倉庫前側溝水)とC排水路の海への出口(南放水口海水)でモニタリングをおこなっている。20日採取分はいずれも低い値(6頁)。
B排水路の側面で30cmくらいの幅で6.0mSv/h(γ+β線(70μm線量当量率))を確認した(PDF資料5頁、⑪の東側)。汚染した土砂等が排水路に流れた可能性があり、今後調査していく。
タンクの構造(9頁)。底板は1枚物ではなくて、短冊状に分割した5枚をボルト締めしてある。
土堰堤の設置位置(11頁)。土堰堤の北東角がつながって無いように見えるんですけど、そうなんですか?←規制委WGでの話だと、赤斜線のところは、車両が通行できるように傾斜を緩くした部分とのこと。
水位低下の確認されたNo.5タンクからNo.10タンクへの移送は昨夜21:55に開始、今日21:13に終了した(13頁)。
汚染拡大防止(汚染水や汚染土壌がB排水路へ流出するのを防ぐ)として、土のう式堰堤の隙間を埋めるための盛土、土堰堤の延長、土堰堤外側で土壌の汚染が確認されている場所へのブルーシートや遮水シートの設置、を実施している(15頁)。土堰堤外側の汚染土壌の範囲が昨日の話より広がっている。
今まで実施していたパトロールについて(17頁)。午前と午後の1日2回。タンク群の中に入り、目視で水たまりを確認。不自然な水たまりがあれば線量計で測定。有意な線量があれば詳細調査に入る。水処理制御室からITVで適宜監視。監視方法の見直しを検討する。
今後の予定(18頁)。No.5タンクの残水移送後に漏えい個所の特定と原因調査。環境への影響調査と汚染拡大防止(土壌の回収等)。フランジ型タンク(約300基)の全数目視点検とβ線量調査。フランジ型タンクの漏えい防止策の検討と漏えい監視方法の改善。
明日からフランジ型タンクの点検を開始する。点検の内容等。
No.5タンクの水位は、昨日20日15:45の時点でタンク上部から345cmだった。このタンクが水を受入れたのは2012年7月31日。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れへの対応状況について(訂正版)(PDF 710KB)
福島第一南放水口(側溝出口付近)海水分析結果(PDF 7.17KB)
20日採取分。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 7.21KB)
今日21日採取分。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報6)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報7)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報8)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報9および訂正)(報道関係各位一斉メール)
PDF資料4頁にある「水の流れ痕」について会見で説明されなかった。これについては定例の規制委の資料(9頁にスケッチ、12頁に写真)に詳しい。また、同じ資料の14頁にNo.5タンクの周辺にあるタンクの水位計測結果がある。3mの水位低下というのは、No.5と同じブロックの他のタンクの水位との比較で出てきた数字みたい(20日の会見の説明とは違う)。
フランジ型タンクの漏えいは、今年の6月5日以前は、2012年1月10日、2月3日、および点検で2月6日に確認されたものの3件。これについての報告書が4月5日に出ている。原因はフランジ間のパッキンのへたりであり、対策としてコンクリ堰・土堰堤の設置、監視カメラの設置、パッキンの補修法の検討、ALPSによる汚染水減容、などが挙げられていた。コンクリ堰のドレン弁(資料では「隔離弁」)は常時開運用にすることが27頁に書いてある。

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
地下貯水槽の浮き上がりへの対策について(PDF 875KB)
No.3と4で発生している浮き上がりの対策。
7月中旬以降に周辺の地下水位が上昇していた(5、6頁)。
想定していた地下水位よりも低い水位で浮き上がりが発生した。これは、当初の評価を地下貯水槽全体を剛体としておこなったものの、実際にはそうではなくて重量の少ない槽中央部でより低い地下水位から浮き上がりが発生た、ということ(7、8頁)。このため、槽の中央部に砕石を追加設置して浮き上がりを押さえる。
施行は中央部から周辺に広げるように段階を追って重量をかけていく。その際、槽の底部と改良地盤の間にたまっている水を適宜ドレン孔から排水する(10、11頁)。準備ができ次第、No.3から開始する。
No.3のドレン孔水の汚染濃度上昇について17日に報告しているが、浮き上がりに大きな進展がないので、11-12日に北東側ドレン孔から地下水を回収した影響と考えている。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
2号機電源ケーブルトレンチと海水配管トレンチ立坑Bの閉塞のため、ここにたまっている水の移送を明日から開始する。移送先は2号機T/B地下。
福島第一原子力発電所 地下水観測孔の地下水位について(PDF 53.3KB)
観測孔No.1周辺では地下水位が下がり続けている。ウェルポイントでの地下水くみ上げの効果と見ている。
今日、規制委の特定原子力施設監視・評価検討会第3回汚染水対策検討WGがあった。その際の資料。
(汚染水対策検討WG第3回資料)タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況と対策(PDF 10.3MB)
今までのモニタリングの状況のまとめ(4頁)
追加ボーリング(13頁)。12ヵ所追加。R/Bの山側にも設置する。
建屋水位とサブドレン水位の関係(16頁)。1-4号機の2011年3月以降のT/BとR/Bとサブドレン水位の推移をグラフにした(元となったデータは8月16日に公開している)。1号機では10月まで明らかにT/B水位の方が高い。3、4号機でもT/B水位の方が高い時期がある。1号機のサブドレン水で放射能濃度が高いのはこれが原因なの?
コリメーター付線量計による地表線量率測定(18頁)結果ははかばかしくなかったみたい。
観測孔No.1-2ボーリングコア線量率の再測定(28頁)。BGの低いところで隣のコアの影響を受けないように保管箱から取出して再測定した。γ線のピークがほとんどなくなり、β+γ線のピークもタイトになった。
1-2号機間護岸エリアの対策まとめ(30頁)。ウェルポイントと集水ピットの位置、地下水移送量と地下水位のグラフ、山側の地盤改良進捗、地下水移送量と立坑CおよびT/B地下の水位のグラフ、現場の写真、など。
海水配管トレンチの閉塞工事(39頁)。トレンチの構造、工事の手順・内容など。凍結により造成する止水壁が、トレンチ側の水抜き後にT/B側からの水圧によって滑動しないかどうか検討した結果、滑動しないと評価。
地下水の採取方法と全β放射能測定法(55頁)
Sr、Csの流出量評価(57頁)
2日に報告したトリチウムと考え方は同じ。
海側の評価:海水交換率を0.5-0.1として、海水中の濃度を実現する量の90Srと137Csが流出しているとして、流出率は90Srが1×1010-3×109Bq/day、137Csが2×1010-4×109Bq/day。流出期間は最長が2011年5月-2013年8月、最短が2012年12月-2013年8月として、流出量は90Srが1×1013-7×1011Bq、137Csが2×1013-1×1012Bq。
山側の評価:海洋への移行経路として3パターンを考える。1.トレンチ等を経由して汚染水が直接に海洋に流出(フィルターとしての土壌を通らない)、2.地下水系に漏れた汚染水が地下水にのって流出(フィルターとしての土壌を通る)、3.海底土からの溶出。それぞれのパターンについて、海側の評価との整合性を検討した。1.トレンチ経由の場合:海側の評価の137Cs流出量を満たすには、2号機トレンチ内のたまり水で0.01-0.05m3/day、3号機トレンチ内たまり水で0.2-1m3/dayの流出率となり、この程度の漏えいの可能性を棄却するのは難しい。2.地下水経由の場合:護岸に近接した汚染地下水がそのまま海洋に流出するとして、1-4号機取水路開渠部への地下水流出量を400m3/dayとすると、流出率は90Srが2×108-2×106Bq/day、137Csが3×105-7×104Bq/dayとなり、海側の評価に比べて全然足りない。3.海底土からの溶出:海底土の核種分析結果を使って1-4号機取水路開渠部の海底土に存在する90Srと137Csの量を計算して海側の評価での流出量と比較すると、同じか足りないくらい。土に吸着したSrやCsは溶出しにくく、流出量を説明するのは難しい。以上のことから、地下水経由だけでは海側の評価と整合が取れず、トレンチ経由の移行経路を考える必要がある。
ちなみに、平常運転時の福島第一原子力発電所の放射性液体廃棄物 (トリチウムを除く)の年間放出管理目標値は2.2×1011Bq(3.7×1010Bq/基×6基)。
放射性物質の流出量の評価(PDF 47.8KB)
流出量評価のまとめ。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 64.8KB)
ウェルポイントでくみ上げた地下水の核種分析結果。全βが190,000Bq/L、トリチウムが460,000Bq/L。No.1周辺エリアの平均値という感じ。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 50.8KB)
WGの資料63頁、南放水口海水のグラフの137Cs、6月頃から不連続に高くなってるように見える。ここは毎日測定していてNDが多く、検出された時のデータだけがプロットされている。


その他


水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第113報)(プレスリリース)

12、19日に免震重要棟前の連続ダストモニターで「放射能高高」警報が発生した件。調査継続中。当面の間、マスク着用指示は継続する。19日の警報発生時の風向を見ると、免震重要棟の風上には1・2号機開閉所、風下にはモニタリングポストNo.2がある。当時のモニタリングポストNo.2の測定レンジを1000倍に拡大すると指示値上昇が確認された。
19日 10:00-10:20に42/1000μSv/hの上昇
19日 13:30-13:50に31/1000μSv/hの上昇
1・2号機開閉所東側で19日におこなったダストサンプリングでもCsが検出されている(19日参照。20日にもダストサンプリングをおこなっている)。モニタリングポストNo.2、免震重要棟、1・2号機開閉所のさらに風上には3号機R/Bがあり、念のためR/B上部ガレキ撤去作業は休工にしている。

福島第一原子力発電所敷地内外における降下物中の放射性物質の核種分析結果(PDF 47.2KB)

ニコ生
【8/21・17:30開始】東京電力 記者会見
始めの1時間弱は原子力・立地本部長の会見。

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.21(水)17時30分 ~


おまけ


(9月1日追記)1-4号機取水路開渠の海水の放射能濃度が下がらないことについて、継続的な放射性物質の供給があるはずだという指摘はずっと前からあった。それに対する東電の回答は、海水の濃度が上昇してはいないこと、CsやSrの海中や地中での動態が複雑で評価が難しいこと、などを理由に、放射性物質の供給があるとは考えていない、もしくは、あるかないか分からない、いずれにしろ具体的な評価はまだしていない、というものだった。
今回出てきた流出量評価では、実は、放射性核種の動態について定量的には一切考慮していない。しかしながら、開渠内へ放射性物質の供給があること、地下水経由ではなくて汚染水の直接流出があること、この2点について十分に高い確度で言うことができていると思う。このような評価は、開渠内海水の放射能濃度が下げ止まってきた1年以上前にすでに可能だったのではないか(フォールアウトの影響がどれだけあるか、というのが問題だったのかもしれないけれど、今それを全然考慮していないことを見ると、たいした量ではないということなのかもしれない)。
今回報告があったような評価を本当に今までやってなかったんですかね?ここに到達するまでに時間が必要だった、というような複雑なモデルでもないと思うんだけれど、どうなんだろう。もしかして、きちんと考えていなかっただけなんじゃないか、と思わないでもないんだけれど。もしそうであるなら、それは巨大津波や電源喪失などを実際にあり得るものとしてきちんと考えていなかった、というのと相似なのかしら。

(9月3日追記)それとも、港湾外の海水の放射能濃度がそれほど高くないことから、対応の優先順位が低かったということか?そもそも、海側トレンチのたまり水回収と閉塞なんて、技術的に確実な方法を適用するためにT/B地下のたまり水を回収した後(つまり、サブドレンが復旧した後)にやる予定だったもんね。
現状で、汚染水の流出による海洋の汚染をどう評価するのか。流出していることが明らかなので万難を排して可及的速やかに対応するのか、それとも、実際的な影響が出ない範囲で確実かつ合理的な対応をしていくのか。現状では有無を言わさず前者が採用されているけれど、東電としてはどう考えていたんだろう。
まぁでも、どっちだったとしても、今回の流出量評価についてはもっと早く出せたんじゃないかと思うし、もしそうなら、それはそうすべきだったんじゃないか。

2013年8月20日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 153KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、18日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。フィルター洗浄のため08:31-12:36に停止。起動後13:12に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

昨日19日に確認されたH4エリアタンクからの漏えいの件
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報)(訂正版) (PDF 770KB)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv149550908#1:34:45写真はH4北エリアのコンクリート基礎上の水たまりを示したもの。この状況からNo.5タンクの水位を測ったところ、水位が約3m低下していることを確認。この低下分が漏えいしたとすると漏えい量は約300m3。堰の内側の水たまりから回収したのが約4m3、堰の外側の水たまりが約120Lで、それ以外は堰の外側に流れ出して土壌にしみ込んだものと考えている。漏えい個所はまだ不明。
貯蔵タンクは複数のタンクを組み合わせて貯水の管理をしている。H4北エリアにあるタンクのうち、No.5とNo.7-10の5基のタンクが一つのブロックを構成しており(PDF資料4頁目)、No.7だけに水位計がついている。水を貯める際は5基のタンクすべてを連結して注水していき、いっぱいになったところで注水を停止、その後タンク間の配管を閉じて貯水していた。いっぱいになった時点で貯水率は97.7%、水面は上部から約50cmだった。今日09:40に、No.5タンクの上部にあるマンホールから尺を下ろして水面の位置を測ったところ、上部から約3m40cmあり、およそ3mの水位低下を確認した。まだ、他のタンクの水位は測っておらず、今後計測していく。
周辺の線量率を測定したところ、堰外の水たまりのところ(PDF資料5頁目の①②)で高かった他に、土堰堤の外側(同⑩⑪⑫)でも高い線量が検出された。この場所と堰外の水たまりとの間には土堰堤があるが、この部分は土盛りではなくて大型の土のうで構成してあり、土のうのすきまを通って漏えい水がここまで来たのかもしれない。
漏えいした水の他に沈砂池(大漏えいが発生した場合に漏えい水を導くための池)と側溝(H4北エリアの東側に隣接する。PDF資料5頁目の地図の⑧のとなりの緑点で採取)にたまっていた水も分析したが、低い放射能しか検出せず(PDF資料5頁目左下の表)。側溝等を通じて漏えい水が外部へ流れ出ている様子は今のところ見られない。
沈砂池、土堰堤の写真が4月26日汚染水処理対策委員会(廃炉対策推進会議)の資料13頁目にある。
漏えい水の回収のため、No.5タンクの周辺を囲むように土のうを設置(PDF資料6頁目)、吸い上げポンプで水を吸い上げて仮設タンクへ集め、これを水中ポンプでNo.10タンクへ移送した。また、準備ができ次第、No.5タンクから貯留水を吸い上げて周辺の余裕のあるタンクへ移送する。4m3の漏えい水を昨晩回収した後も漏えい水は少しずつ増えており、漏えいの継続を確認している。ただし、現状での漏えい水の増え方は一晩で300m3という勢いではない。このことは、タンクの水位が下がったことで漏えいの勢いが低下している、あるいは、今までも非常にゆっくりと漏えいが進んでいた、という二つの可能性が考えられるが、どちらかはまだ分からない。
堰外での汚染拡大防止のため、汚染土壌の撤去、土堰堤の強化(大型土のう式の個所に土のう背面盛土)を実施中。今日は夕方に降雨の予報が出ているので、影響をなるべく小さくするために作業を進めている。
No.5タンクは2011年10月21日にインサービス。タンクを構成するフランジの間に挟んである樹脂の耐用年数はメーカー保証で5年。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報4)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報5)(報道関係各位一斉メール)
以前「一般排水路」と呼んでいたのは資料3頁のC排水路のことか。暗渠化された部分が点線で示してある?

地下貯水槽からの漏えい
の件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
1-2号機取水口間の地下水くみ上げで、16:00での立坑Cへの移送量は約524m3
福島第一原子力発電所 地下水観測孔の地下水位について(PDF 45.2KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 21.9KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果 護岸地下水(PDF 49.2KB)
観測孔No.1-8の最初のデータが出た。
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 7.75KB)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報37)(報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs

昨日19日に免震重要棟前の連続ダストモニターで「放射能高高」警報が発生した件。
福島第一敷地内における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 10.5KB)
構内でダストサンプリングを実施。いずれもマスク着用基準(2.0×10-4Bq/cm3)を下回っているがマスク着用指示を継続中。
福島第一原子力発電所免震重要棟前に設置されたダストモニタの警報発生について(続報4)(報道関係各位一斉メール)

その他


(いわき市漁協説明会資料)汚染水対策ならびに地下水バイパスについて(PDF 442KB)
(いわき市漁協説明会資料)汚染水の現状と現在の対策について(PDF 625KB)


ニコ生
【8/20・12:30開始】東京電力 臨時会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.20(火)12時30分 ~



2013年8月19日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 148KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、昨日18日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続中。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、2次系エアフィンクーラー待機号機の微量通水操作のため、13:57-14:40に2次系を停止。起動後の運転状態は異常なし。使用済燃料プール水温度は冷却停止時の37℃から変化なし。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
福島第一原子力発電所地下水観測孔の地下水位について(PDF 13.8KB)
観測孔No.1-8の地下水位は02:00でO.P. +2.16mで、地盤改良体のO.P. +2.2mよりも低くなってきた。No.1-9の水位は02:00でO.P. +2.18mと15日に観測を始めてからあまり変化が無く、護岸の地盤改良で固められた領域に入っている可能性もあると考えている。
ウェルポイント設置工事は、17日に故障した掘削機器の代替を今夜から導入して残り5本の作業を再開する。
福島第一原子力発電所 護岸の状況(3:54)(動画)
1-2号機取水口間護岸での作業の状況の動画を公開。最初は、海側遮水壁の鋼管矢板(てっぺんが白くて下がサビ色のやつ)。00:40過ぎ、左側は地盤改良工事に使用する機械、右側はウェルポイントの工事現場。1:45あたり、観測孔No.1-8の井戸(パイプの頂部に「1-8」と書いてある)。2:00過ぎ、ウェルポイントの地下水くみ上げ。オレンジ色の角形タンクがくみ上げた地下水をいったん貯めるノッチタンク。地上を這ってるオレンジ色の配管は集水管。2:47過ぎ、ウェルポイントの掘削作業。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果 護岸地下水(PDF 18.9KB)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs

09:50頃、H4エリア(鋼製丸形タンク)のタンク堰のドレン弁から水が出ているのを、パトロールが発見。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(PDF 156KB)
その後、ドレン弁を閉じた。堰の高さは約30cm。堰内には1-2cm程度の水たまりがあり、堰のドレン弁の外側に約3m×約3m×約1cmと約0.5m×約6m×約1cmの2ヵ所の水たまりを確認。堰の外側にはさらに土のうまたは土盛りで築いた堰(土堰堤)があり、ドレン弁の外側の水たまりはいずれも土堰堤の内側にある。この土堰堤によってこれらの水たまりは一般排水路から隔離されており、海への流出はないと推定。昨日18日のパトロールでは17:00に水たまりの無いことを確認している。
堰の内側はタンクをのせているコンクリート基礎部であり、タンクの漏えいが発生した際にコンクリ表面の濡れを確認しやすいように、この部分に雨水を貯めないようドレン弁は常時開の運用としていた。PDF資料3頁目の緑線で囲んだエリアにドレン弁は全部で2324個(21日訂正)あり、現在はすべて閉じてある。
漏えい個所は特定されていないが、水たまりの上50cmのところでβ+γ線が100mSv/h、γ線が1.5mSv/hであり、タンクに貯めていた濃縮塩水が漏えいしている可能性が高い。周辺の線量が高いので、近づいて調査をするのが難しい。まずはたまっている水を回収する作業を行う。
濃縮塩水と考えられる水が堰外に漏えいしたことから、福島第一原子力発電所原子炉施設の保安および特定核燃料物質の防護に関する規則第18条第12号「発電用原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより、核燃料物質等(気体状のものを除く)が管理区域内で漏えいしたとき。」に該当すると判断し、14:28に規制委に通報した。
19:00より堰内にたまっている水の回収を開始。仮設タンクにくみ上げ、堰内に吸着材を設置。23:00までに回収されたのは約4m3。水たまりの分析結果は134Csが4.6×101Bq/cm3137Csが1.0×102Bq/cm3、全βが8.0×104Bq/cm3、塩素濃度が5,200ppm。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報2)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(訂正)(報道関係各位一斉メール)
直近のフランジタイプのタンク漏えいは6月5日のG6エリアタンク(地下貯水槽の漏えいで貯めてあった水を移送した)の件。この時は漏えい個所を増締めしても漏えいが止まらなくて、原因はまだ報告されていない。

10:04頃、免震重要棟前の連続ダストモニターで「放射能高高」警報が発生。
福島第一原子力発電所 免震重要棟前に設置されたダストモニタの警報発生について(PDF 134KB)
10:15に構内のマスク着用省略可能エリアでのマスク着用を指示。プラントデータ、モニタリングポストおよび他のエリアに設置した連続ダストモニター指示値の有意な変動は確認されず。これに先立ち、09:29頃(1台目)および09:34頃(2台目)に連続ダストモニターで「放射能高」警報が発生。可搬型ダストサンプラーで09:50-10:10に免震重要棟前でダスト採取を実施。ガンマ核種の測定結果は134Csが2.6×10-4Bq/cm3137Csが5.8×10-4Bq/cm3であり、Cs濃度の上昇を確認。連続ダストモニターの警報設定値は高が2×10-5Bq/cm3、高高が1×10-4Bq/cm3
10:20頃、入退域管理施設で退域手続き中の2名に身体汚染を確認。汚染部位はいずれも頭上部で、最大13Bq/cm2、拭き取り等をおこない10:56に退域。その後WBCを受検して内部取込みの無いことを確認。この2名は09:55に免震重要棟前からバスに乗車した3名のうちの2名で、1名は5分ほどバスを待ち、1名は来ているバスに小走りで乗車したとのこと。免震重要棟前のミスト発生装置は12日に停止したまま。マスク着用の指示は継続している。
12日に引き続いてのダスト濃度上昇であり、原因調査を進め対策を検討する。
福島第一原子力発電所免震重要棟前に設置されたダストモニタの警報発生について(続報)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所免震重要棟前に設置されたダストモニタの警報発生について(続報2)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所免震重要棟前に設置されたダストモニタの警報発生について(続報3)(報道関係各位一斉メール)
今日のダストサンプリングの結果
134Cs: 2.6×10-4Bq/cm3 137Cs: 2.6×10-4Bq/cm3 09:50-10:10 免震重要棟前
134Cs: 1.2×10-5Bq/cm3 137Cs: 3.0×10-5Bq/cm3 11:10-11:30 免震重要棟前
134Cs: 3.2×10-5Bq/cm3 137Cs: 7.2×10-5Bq/cm3 12:48-13:08 1、2号機開閉所東側(免震重要棟前の風上)
134Cs: 8.0×10-6Bq/cm3 137Cs: 2.1×10-5Bq/cm3 13:50-14:10 1、2号機開閉所東側(免震重要棟前の風上)
134Cs: 報告なし137Cs: 8.9×10-6Bq/cm3 16:09-16:29 免震重要棟前
134Cs: 3.1×10-7Bq/cm3 137Cs: 4.5×10-7Bq/cm3 19:55-20:25 モニタリングポストNo.2(免震重要棟前の風下)


その他


(今までの質問に答えて)1-2号機取水口間でくみ上げた地下水を移送している2号機海水配管トレンチ立坑Cの水位は確認しており、T/B地下の水位と連動していることも確認している。
T/B周辺の地下水位が上昇した際の建屋の耐震性について。T/Bは基礎の岩盤に杭で固定してあるので、地面の表層で液状化現象が発生しても影響を受けることは無い。
東北太平洋沖地震で発生した地盤沈下が建屋に与える影響について。発電所周辺では約70cm程度の沈下が起きており、海に近い方がやや沈下量が多くなっているが、建屋間の不当沈下などが起きるているような状況ではない。
魚類のサンプリングで測定試料の選定と測定後の試料の扱いについて。港湾内では魚の駆除のために多数の捕獲をおこなっており、魚種ごとに表面線量率を測って高かったものについて核種分析をおこなっている。測定後の試料は水産庁の研究機関に引き渡している。


ニコ生
【8/19・17:30開始】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.19(月)17時30分 ~

2013年8月18日(日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、16日から継続していたが10:31に停止。移送先を雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)から3号機T/B地下へ変更して11:25に再開。

3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
ウェルポイントは09:00より、23本目のくみ上げを開始した(17日に掘削機器が故障する前に掘削が完了していた分)。すべての設置が完了するのは19日以降の見込み。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(8月18日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年8月17日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、昨日16日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.3北東側のドレン孔水の全βが上昇していると判断した。12日は6.3×10-2Bq/cm3、その後若干上昇しており、今日17日採取分の6.6×10-1Bq/cm3をもって上昇傾向にあると判断。
福島第一原子力発電所地下貯水槽からの水漏れについて(続報216) (報道関係各位一斉メール)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
ウェルポイントは11:05までに9本を追加し、合計22本で地下水のくみ上げを開始している。今日までに28本全部完成する予定だったが、掘削機器が固い岩盤にあたって故障したため19日以降に代替機で作業を続ける。これにより、全部の設置が終わるのは来週中になる見込み。
14:00の観測孔No.1-8の地下水位はO.P. +2,360mm。
福島第一原子力発電所における1・2号機タービン建屋東側ウェルポイントからの地下水のくみ上げ状況について (報道関係各位一斉メール)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 50.9KB)
福島第一原子力発電所1号機 海側トレンチ 滞留水分析結果(PDF 7.77KB)
1号機海水配管トレンチ立坑Bのたまり水分析(14日採取分)のトリチウムの結果はND(<130Bq/L)。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報36) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs



福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(8月17日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)


2013年8月16日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料(PDF 21.3KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、12日から停止していたが15:31に再開。移送先は3号機T/B地下ではなくて雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)。

3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.3と4の浮き上がりの件で、どのくらいの浮力が発生しているかという質問に答えて)No.3では8月15日の周辺地下水位が槽の底面から約2.7mのところにあり、それによる浮力を計算すると約26N/m25月2日にも浮力について話があって、その時は、地下水位が槽の底面から2m位までは浮き上がらない、ということだった。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 851KB)
1-2号機取水口間の地下水くみ上げ(通し番号で2頁)。ウェルポイントは11:10から13本の取水パイプで地下水くみ上げを開始している。全部で28本を予定、残り15本はあと2日程度で完成したい。集水ピットとウェルポイントから立坑Cへの移送量は16:00時点で約171m3
1-2号機取水口間の山側の地盤改良工事(2頁)。13日夜から工事を開始している。作業は19時から翌7時の夜間におこなう。今朝の時点で4本完了。全部で498本の予定。
モニタリング計画(4頁)
モニタリングまとめグラフ(5頁)
モニタリングまとめ表(10頁)
福島第一原子力発電所 地下水観測孔の地下水位について(PDF 43.5KB)
観測孔No.1周辺は水位が低下してきている。No.1-4でピークが二つ出ているが、これは近くで山側の地盤改良工事をおこなっている影響と見ている(薬剤を注入する際に圧力をかける)。
観測孔No.1-9(護岸の地盤改良の海側)の地下水位観測を昨日15日に開始している。O.P.+2.15m。No.1-8は15日でO.P.+2.75m。地盤改良体の高さはO.P.+2.2mなので、まだ越流は継続していると見ている。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 24.2KB)
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 7.73KB)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs


その他


魚介類のサンプリング結果。
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)(PDF 24.7KB)
20km圏内の7月7、11、13、17、19、23日採取分。
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 23.5KB)
港湾内の7月1、3、4、6-12、17-19、22、25、27、31日採取分。港湾口付近で採取したタケノコメバルのCs合計180,000Bq/kgが最大。

サブドレンピット水位データを公開。2011年分。
1号機~6号機周辺 サブドレンピット水位計測結果(2011年4月4日~12月31日)(PDF 38.1KB)
集中廃棄物処理施設周辺 サブドレンピット水位計測結果(2011年4月16日~12月31日)(PDF 28.1KB)
福島第一原子力発電所 1号機~6号機および集中廃棄物処理施設(集中環境施設)周辺のサブドレン配置図(PDF 15.6KB)
2011年12月のデータはこれが初めての公開。また、5・6号機のデータも今回の公開が初めて。
事故後、建屋地下のたまり水水位がサブドレン水位を上回っていた時期があった。建屋地下のたまり水水位のコントロールができるようになってサブドレン水位を下回ったのは1号機が2011年11月、3号機は7月、4号機は5月末だった。2号機は?
建屋地下のたまり水水位とサブドレン水位をグラフ化したものが8月21日の第3回汚染水対策検討WGの資料にある。

12日の免震重要棟前の連続ダストモニターの警報の件、その後の調査結果(前回は14日)
福島第一原子力発電所 免震重要棟前における連続ダストモニタ警報の発生、および汚染確認者の発生についての調査状況(PDF 70.4KB)
連続ダストモニター(警報発生時)および可搬型ダストサンプラー(13時台と14時台)の試料(集塵ろ紙)を分析。全β測定とγ核種分析から、ダストの主要核種は134Csと137Csであった。構内バスの車内には汚染は確認されず。今後は、バス待ち時のミストによる汚染または他のダストによる汚染の可能性と、免震重要棟内または入退域管理施設内での汚染の可能性について、調査していく。
ミスト発生装置はH23年度9月に設置し、H24年度から使用していた。気温30℃以上、湿度95%以上で自動的にミストを発生する設定となっていて、6月1日から運転状態に入っていたが、実際のミスト発生が今シーズンのいつが最初だったかは不明。設定条件を考えると先週あたりからミスト発生していたのではないかと思うが、詳細は分からない。

四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果(PDF 13.4KB)
7月26日参照

過渡現象記録装置の生データを来週月曜日から公開する。容量が10GB以上あるので、DVDに落としたものを本店の原子力情報コーナーで閲覧できるようにする。
(以下11月4日追記)詳細はこちら→過渡現象記録装置データの公開について


ニコ生
【8/16・17:30開始】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.16(金)17時30分 ~