リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2013年7月31日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 199KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機原子炉注水で、給水系のラインを新設し10:12に切替えを実施。その際、注水量の調整を実施。給水系2.4m3/h→2.5m3/h、炉心スプレー系は1.9m3/hで継続。
1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

2号機格納容器内部の再調査(25日のロードマップ進捗の項参照)に向けて、格納容器内部の干渉物を確認。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器内部再調査前の事前確認について(PDF 176KB)
4月24-26日の作業で格納容器内に残置したガイドパイプなどが見える。
2号機T/B地下たまり水移送、26日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、25日から継続していたが13:28に停止。移送先をプロセス主建屋に変更して14:00に再開。SARRY停止による水処理計画変更のため。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、計器の定期点検にともない昨日30日から停止していたが、作業が終了し15:30に起動。冷却再開時のプール水温は39℃。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転していたが、昨夜「ブースターポンプ停止/漏えい検知」警報で停止
福島第一原子力発電所第二セシウム吸着装置(サリー)停止について(PDF 108KB)
圧力計のトレンドデータを解析し、B系の吸着塔の圧力を監視しているPIT(圧力指示伝送機)のひとつ、PIT-600Bが指示不良と推定。ろ過水を通水してB系のPIT指示値の状態を確認(参考としてA系もあわせて確認)。指示不良と思われるPIT-600Bを8月1日に交換し、AB両系で運転を再開する予定(現状でもA系は動かせるが、建屋水位に問題ないのでB系と一緒に再開する)。
福島第一原子力発電所第二セシウム吸着装置(サリー)の停止について(続報) (報道関係各位一斉メール)
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.2の残水希釈のため、約72m3を仮設タンクへ移送。
No.3の残水希釈のため、約60m3のろ過水を注水。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
福島第一原子力発電所地下水観測孔について(PDF 302KB)
観測孔No.1の水位(1頁)は上昇しつつあり30日の時点でおよそO.P.+3m、No.2とNo.3よりも高くなっている。全体として山側から海側へと地下水が流れる中で1-2号機間護岸で地盤改良によりこの流れをせき止めているため。ここの地下水位が上昇する事で山側からの流れが変わって地盤改良工事個所の両脇に流れるようになることが予想される。また、地盤改良は地表から深さ約1.8mより浅いところには施行できないので、地下水位がこれを超えればここから海側へと流れていく。地盤改良工事の海側の列はほぼ完成しており、新たな地下水の流れが定常状態に到達すれば、No.1地下水位の上昇は静定すると考えている。
1-2号機間護岸の地盤改良工事進捗(2頁)。今朝の時点で海側の列が114本中113本、山側の列が114本中41本完了。
観測孔No.1-5(新設)のボーリングコアの線量測定(4頁)。O.P.+2m強の所にγ線とβ線+γ線の一番高いピークがある。この上側と下側に1mずつシフトしてピークがくり返されているが、これは、1mずつに分割したコアを並べた状態で線量測定をしたために、一番高いピークを示しているコアが隣接するコアの測定に影響しているものと推定(したがって、これは暫定値)。コア同士を離して再測定をする。観測孔No.1-1、1-2、1-3、1-4で同様の測定をしたが、バックグラウンド以上の線量が測定されたのは地下水の放射能濃度が高い観測孔No.1-2だけだった。また、Csに由来すると思われるγ線が強く出ている事から、すぐ近くの汚染源によってここが汚染されている可能性が推定される。ここは取水電源ケーブルトレンチ(海水配管基礎部)から約5mであり、直近に別の電源ケーブルトレンチがある。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 20.9KB)
6月採取の海水の90Srのデータが出ている。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 13.1KB)
観測孔No.1-5(新設)のデータが出た。134Csが21Bq/L、137Csが44Bq/L、全βが1,200Bq/L。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報24) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報24:一部訂正) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs
(8月6日追記)地盤改良が浅い所はできないという話。8月2日の規制委のWGの話によれば、浅い所は深い所に比べて土圧(地盤の圧力?)が小さいので、薬剤を圧入すると薬剤が地中に留まらずに地表から噴出してしまう、ということみたい。


その他


水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第110報) (プレスリリース)

T/B地下たまり水の核種分析結果。1号機(23日採取)と2号機(22日採取)の分。
福島第一 タービン建屋地下階 溜まり水の核種分析結果(PDF 7.96KB)

サブドレンピットの水位データを公開。
1号機~6号機周辺 サブドレンピット水位計測結果(2013年1月1日~7月25日)(PDF 29.7KB)
集中廃棄物処理施設周辺 サブドレンピット水位計測結果(2013年1月1日~7月25日)(PDF 25.4KB)
福島第一原子力発電所 1号機~6号機および集中廃棄物処理施設(集中環境施設)周辺のサブドレン配置図(PDF 15.5KB)
以前からデータ公開の要請があったもの。2011年末頃からHP掲載が停止していた。今回は2013年分。それ以前のものは準備ができ次第、公開する。

滞留水の水位等のデータは、上書き更新されて最新のものだけをHPに掲載していたが、古いものも閲覧できるようにする。来週を目途に新しいものから掲載を開始し、8月中には以前のものすべて掲載する予定。

月末なので、作業者の被ばく線量評価を厚労省に提出。
福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について (プレスリリース)

12日の長期健康管理対象者の見直しとフォローアップのその後。
内部被ばく線量修正に伴うフォローアップへの対応について(PDF 23.6KB)

平成25年度第1四半期保安検査の結果。
当社原子力発電所における原子力規制庁による平成25年度第1四半期保安検査および保安調査の結果について (プレスリリース)
1Fで2件、KKで1件、保安規定違反区分「監視」とされた。



ニコ生
東京電力 4~6月期決算会見・原子力定例会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.31(水)18時 ~


おまけ


(8月1日追記)1-2号機間護岸の地盤改良工事で、上端からも両脇からも地下水が下流側に出て行くことが想定外だった人がいたようで、今までに説明の無かった事が取材者から責められていた。でも、定常的な流れのある所で流れをさえぎれば、それを迂回して下流に流れていくのは、当然の話ではある。
この地盤改良工事によって、1-2号機間エリアの地下水が結界を張ったように海から隔離されると思っていたとしたら、今日の話はいかにも「話が違うよ」という内容だったろう。でも、多分、この手の話をよく知ってる人にすれば、この日の説明は当たり前の事だったんだろうと想像する。つまり、「こういう工事をやってます」という今までの説明がシロウトには不十分で、工事の内容が正しく理解されていなかったということだ。あるいは、聞き手からすれば「この工事によってやばい状況はとりあえず回避された、良かった」と安心していたら「話違うじゃん、裏切られた」というところか。
もちろん、説明が足りないからこういう事が起きるのだ。でも、これは隠蔽とか虚偽の説明とは違う。単に、説明する側に思慮が足りないために行き違いが起きているだけだ。ところが、受け手はそうは思わない。説明する側に意図的な不作為を見出して不信感をつのらせることになる。
以前は、NHKのハナダ記者とか読売新聞のサトウ記者とか、ツボを心得た質問をする人がたいがいは居て、そういう人の質問が説明側と聞き手の間のギャップを埋めるのに役立っていたように思うのだけれど、最近はそういう人が居ない事が多くて、以前と比べると雑な説明になってるのかもしれない。この点は、東電の側が精進して埋めていくより仕方ない。

もうひとつ、別の話。以前、ネズミの停電の時に「使用済燃料プールの冷却停止は急いで復旧する必要は無い」という技術的には全く問題ない姿勢について、「地域住民の不安を呼ぶ事態である事には違いないのだから、それなりの対応をするべきであった」という反省があったが、この日の話も多分同じなのだ。こないだ指摘したように、漏れてるのか漏れてないのか、どっちなのかが人々の関心事なのだ。「工事によってある程度の効果がある」というのでは意味がない。結界が張れたのか張れてないのか、それを知りたいし、結界が張れなければ対策としては意味がないのだ。今、東電が社会から要求されているのは、多分そういう事なのだ。
技術者の視点にこだわらず、社会の目線に敏感になる、それは、はたして社会の要求に迎合する、ということと同じ事なんだろうか。それは、風評被害に対して社会がどう向き合うのか、ということでもあると思うのだけれど(そして、それは地下水バイパスの運用開始ともつながっている)、どうすれば良いのか、まったく見当もつかない。

2013年7月30日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 147KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、26日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、25日から継続中。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、計器の定期点検にともない06:40に停止。停止時間は約34時間(明日31日まで)を予定。停止時のプール水温は31℃、停止時のプール水温上昇率評価値は0.331度/h、停止中のプール水温上昇は約12度の見込み(運転上の制限値は65℃)。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。フィルター洗浄のため08:36-12:25に停止。起動後12:36に定常流量に到達。
21:53頃、「ブースターポンプ停止/漏えい検知」の警報が発生して停止。現場で漏えいなどは確認されず。今後詳細を確認する。
福島第一原子力発電所第二セシウム吸着装置(サリー)の停止について (報道関係各位一斉メール)
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.1の残水希釈のため、約60m3のろ過水を注水。
No.3の残水希釈のため、約70m3を仮設タンクへ移送。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 15.4KB)
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 7.73KB)
福島第一原子力発電所地下水観測孔No.1-1~No.1-4の地下水位について(PDF 13.8KB)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報23) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs



その他


明日31日に2号機原子炉格納容器内部の再調査(25日のロードマップ進捗の項参照)に向けて、格納容器内部の干渉物を確認予定。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月30日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年7月29日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 135KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、26日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、25日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.1の残水希釈のため、約64m3を仮設タンクへ移送。
No.2の残水希釈のため、約60m3のろ過水を注水。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
観測孔No.1-5の掘削が今日、完了した。中の水が澄むのを待って採水・分析を開始する。
福島第一原子力発電所2号機取水電源ケーブルトレンチの調査結果と現時点での評価(PDF 675KB)
これまでの調査結果による評価(5頁目):
2号機取水電源ケーブルトレンチ(採水場所B-2)は海水配管トレンチとの連通性が無い(2号機立坑Aより水位が低い)。たまり水がトレンチ外へ漏れているかどうかは不明(今後水位測定を継続して判断)。塩素、Cs濃度が低いのは雨水の流入の可能性。
2号機取水電源ケーブルトレンチ(海水配管基礎部)(採水場所B1-1)は海水配管トレンチとの連通性が無い(水位が2号機立坑Aの水位変化と連動せず一定)。たまり水は事故直後の汚染水がそのまま滞留しているもの(137Cs濃度が事故直後の汚染水と同じオーダー。水位の変化が無い)。PDF資料7頁目のたまり水の水深で、「2.513m」の方は水面計で水面の標高を出して(どういうしくみ?)トレンチ底面の標高(設計値)との差をとっている。「2,230mm(直接測定値)」の方はおもりを付けた糸を垂らして着底した後引き上げ、濡れている部分の長さを測った。
観測孔No.1、2、3の地下水位測定は、1時間に1回データを採取している。
PDF資料2頁の図に取水電源ケーブルトレンチ(海水配管基礎部)の敷高(=下端深さ?)O.P. +1985mmとあるので、観測孔No.1の地下水位がO.P.+2000mm前後ある事を考えるとここは周囲の地下水レベルより低い可能性があり、濃度が希釈されていないということはトレンチ外とつながっていない、ということで良いのかしらん。
福島第一原子力発電所地下水観測孔No.1の地下水位について(PDF 157KB)
1-2号機間護岸の地盤改良(8日に開始、10日に最初の薬液注入が完了)によって観測孔No.1の水位が上昇してきている。周囲への影響や対策について早急に検討していく。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 18.2KB)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs


その他


いわき市の海水浴場の水質検査結果25日採取分。全βとトリチウムが出た。
四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果(PDF 13.9KB)

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、計器の定期点検を行うため30-31日に停止(停止時間は約34時間)する。プール水温は11:00で32℃、冷却系停止時のプール水温上昇率評価値は 0.331度/h、停止中のプール水温上昇は約12度の見込み(運転上の制限値は65℃)。

今日、規制委の「第14回特定原子力施設監視・評価検討会」があった。

今日から会見場が新しいところ(1階)へ移動した。


ニコ生
【7/29・17:30開始】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.29(月)17時30分 ~


おまけ


東京新聞のシミズ記者の驚愕発言2題。その1「開渠の意味が分からない」それって、今までの護岸地下水漏えいの話が全然分かってないってことじゃん。分からないならとっとと聞けばいいのに。その2「格納容器から気体が漏れ出ていると聞いて驚いた」こっちが驚いたよ。窒素封入を始めた時からわざとそうなるようにしてるんだよ。てか、窒素封入してる理由を知らないんだろうな。建屋からの放出量評価も何見てるのか全然理解できてないだろう。
とんちんかんな質問をする人はほかにもいるし、実はわりと話を理解してない人が多いのかもしれない。いや、とんちんかんでも質問する人は良いんだ。質問すらしない人は自分が知らない、理解できてないことが分かってないんだろう。東電は、国民の理解の前に、まずは取材者の理解を促進する必要があるんじゃないか。
一方で、護岸地下水漏えいの発表に関する事情の時系列については、たくさんの人が理路整然としつこく質問する。その情熱と注意深さを半分でも良いからプラントの状況の理解に向けてくれれば、もうちょっとましな記事が出るんじゃないかと思うのだけれど、これはもしかして4枚カード問題なのかもしれない。つまり「誰が悪いのか、誰が嘘つきなのか」という事に関しては直感的に正確に判断できるのに対して、プラント状況の理解はそうはいかない、ということ。あるいは、このことは報道の本質(何を伝えるのか、大衆は何を知りたがっているのか)を示しているのかもしれない。
シミズ記者の発言は、東電の説明が分かりにくくてなっとらんという文脈で出てきたのだけれど、こんなのを相手にしてるんじゃ説明する方も大変だな。記者会見は新聞みたいにお金払って見るもんじゃなし、取材者のある程度の知識と理解力は前提なんだと思ってた。東電は悪だからどんな要求にも応えるべし、俺様の理解できないような説明はケシカランってことなのかもしれないけど、初めて会見を見る人にも分かるような説明を東電が毎回してたら、もうマスメディア要らないじゃん。分からなかったらその都度聞けば良いんじゃないの。一体何をするために会見場に来てるんだろう。
あと、全然違う話だけど、岸壁と前の海とで水の行き来があるっていうの、もしかして普通の事なんじゃないのかな。土木の人とかに聞いたら分かるのかな。

2013年7月28日(日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、26日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、25日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
福島第一2号機海側トレンチ滞留水分析結果(PDF 8.67KB)
取水電源ケーブルトレンチ(海水配管基礎部)B1-1のたまり水分析(26日採取分)でトリチウムの結果が出た。8.7×106Bq/L。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月28日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年7月27日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、昨日26日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、25日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.3の残水希釈のため、約60m3のろ過水を注水。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
取水電源ケーブルトレンチ(海水配管基礎部)に19日に穴を開けた所から昨日採取したたまり水の分析結果が出た。採取場所は26日の資料の5頁目の取水電源ケーブルトレンチB1-1。17日採取の取水電源ケーブルトレンチのマンホールはB2。
福島第一2号機海側トレンチ滞留水分析結果(PDF 7.72KB)
福島第一2号機海側トレンチ水位測定結果(PDF 7.86KB)
塩素が8,000ppm、134Csが7.5×108Bq/L、137Csが1.6×109Bq/L、全βが7.5×108Bq/L。17日採取分より高く、2011年4月に2号機取水口で漏えいした汚染水(134Cs、137Csともに1.8×109Bq/L)と同程度。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報21)(報道関係各位一斉メール)
B1-1が2011年4月の漏えい水と同じ(というか、半減期に従って134Csが減ってる)ということは、ここがきっちりと隔離されていて現在もそれが保たれているってことなのかしらん。B2がB1-1にくらべて薄いのは、T/Bから来てる分で希釈されてる?いやいやここは水の深さがほとんどなかったな。

海側遮水壁設置工事に使用する資機材を搬入するため、08:40-9:00と11:15-11:40に1-4号機取水口付近に設置したシルトフェンスを開放


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月27日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年7月26日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 137KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

2号機S/Cからの水素追い出し実験(19日参照)のため、格納容器への窒素ガス封入を22日より実施していたが11:00に停止。
福島第一原子力発電所2号機サプレッションチェンバからの水素パージのためのD/W圧力変動試験(速報)(PDF 162KB)
STEP1として、D/Wから窒素ガス封入(5Nm3/h)を実施したところD/W圧力は上昇し、ほぼ圧力平衡に達した。この際、S/C圧力も上昇した事から、D/WとS/Cの間に空気の流れがある可能性がある。次のSTEP2では、S/Cに5Nm3/hで窒素ガス封入を実施し、D/W圧力が今回と同様の到達点に達するかどうを見て、D/WとS/Cの間に空気の流れが形成されているかどうかを確認する。STEP2の日程は調整中。
2号機T/B地下たまり水移送、22日から停止していたが10:33に再開。

3号機オペフロで湯気が確認されている件。湯気の発生メカニズム(25日のロードマップ進捗の項参照)について規制庁に報告し了とされたので、13:00にガレキ撤去作業を再開した。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(訂正版)(PDF 85.0KB)
昨日25日の2回目のダストサンプリング結果。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気の確認について(続報14) (報道関係各位一斉メール)
(湯気の確認:平成25年7月26日8時台)(2:00)(動画、8月7日公開)
3号機R/B1階のASTACO-SoRaによる障害物撤去作業を実施中。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋1階ガレキ等の障害物の撤去作業について(PDF 86.5KB)
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋1階ガレキ等の障害物の撤去作業(4:01)(動画)
ガレキをいれる荷車に「超」と書いてあるのは、30mSv以上(表面線量が?)のガレキ用。
3号機T/B地下たまり水移送、昨日25日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.3の残水希釈のため、約40m3を仮設タンクへ移送。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
今週のまとめ。
タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 512KB)
1-2号機間護岸の地盤改良工事は、海側の列が114本(117本から変更)中106本、山側の列が114本中8本完了。海側の北の端のところは別途工事が必要で、現在対応中。そのため、海側は完成していないが山側の列に着手した。海側の完成は7月中、山側は8月10日の予定。
追加のボーリングで観測孔No.1-5を1-3の山側15mの地点(海水配管トレンチ立坑Bの近く)に設置する。今日より掘削作業を開始した。ここでの地下水分析結果を受けて地盤改良で囲い込む範囲を検討する。
海側トレンチの調査の目的と実施項目など。
福島第一原子力発電所 海側トレンチ調査の考え方について(PDF 162KB)
現在確認されている護岸周辺の地下水の汚染原因として二つを推定:1.2011年4月の2号機スクリーン室での漏えいの際にトレンチ下の砕石層やその周辺の土壌に漏れ出た汚染水が時間をかけて回り込んできている、2.漏えいを止水したあとにトレンチ内に残留している汚染水が継続的にしみ出している。より上流の取水電源ケーブルトレンチや海水配管トレンチのなかにも汚染水は残留しており、これらが今回の地下水汚染の汚染源であるという確証はないが、今後の汚染拡大の要因となる可能性がある(1、4号機の海水配管トレンチ内のたまり水はT/B地下のたまり水と比べ放射能濃度が2桁低く、2、3号機とは状況が異なる。なお、4号機の一部の電源ケーブルトレンチは3号機から高濃度汚染水が回り込んでいる可能性あり)。
汚染拡大の防止対策(22日参照)を実施するため、2、3号機の海水配管トレンチと取水電源ケーブルトレンチについて以下の調査を行う:水位測定(水位変動から中のたまり水の流出の可能性や既設の止水個所の止水性を判断。処理量(水抜き量)を把握)、線量測定と水質検査(作業計画やたまり水浄化のための検討材料)。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 9.9KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果<その2>(PDF 11.6KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果<その3>(PDF 53.6KB)
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 7.73KB)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報20) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs


その他


魚介類のサンプリング結果。
(福島県漁連組合長会議説明資料)福島第一原子力発電所20km圏内海域における魚介類の測定結果(PDF 489KB)
最近のまとめ。

22日の海への地下水漏えいの件の発表を受けて、いわき市から海水浴場の水質検査の要請があり、海水の分析をおこなった。今後、週1でおこなう予定。
四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果(PDF 15.5KB)

23日実施の高所調査用ロボットによるPCV貫通部調査の際の動画フルバージョンを公開(8月2日まで)。
【全編版】その1(1:04:44)
【全編版】その2(1:04:44)
【全編版】その3(58:59)

今日、第4回原子力改革監視委員会があった。
「原子力安全改革プラン進捗報告(2013年度第1四半期)」の概要(PDF 143KB)
「原子力安全改革プラン進捗報告(2013年度第1四半期)」(PDF 1.32MB)
「ベントナイトシート外側の地面から地下水の浸入が始まり、検知孔内に水が溜まったため、地下貯水槽からの漏えいは検知孔内の水の有無では検知できず、検知孔に溜まっている水の塩素濃度等の毎週 1 回の測定で確認していたため、漏えいの有無の判断に時間を要することになった。」通し番号で20頁より、地下貯水槽からの漏えいに関連して。地下貯水槽は、作り始める前は実績のある技術であると説明されていたんだけれど、実際にはそうでもなかったようで、ここら辺の事情はきちんと明らかにしてほしいと思う。
汚染水の発電所港湾内への流出に関する公表問題について (プレスリリース)


ニコ生
【7/26・17:30開始】東京電力 記者会見
原子力改革監視委員会の記者会見は本家にある→映像アーカイブの記者会見等のタブ

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.26(金)13時〜第四回原子力改革監視委員会後 記者会見(海洋漏洩隠蔽発覚が与える 柏崎刈羽 再稼働への影響と対応について) / 17時30分 ~ 定例会見


2013年7月26日(金)2号機格納容器圧力上昇について

(注意:このページは東電の出す情報にもとづく管理人の独自のコメントです)

7月22日10:10より、それまで停止していた格納容器への窒素ガス封入を開始しました。この作業は、格納容器内に水素ガスが残留しているかどうかを確認するための試験です。
福島第一原子力発電所2号機サプレッションチェンバからの水素パージのためのD/W圧力変動試験(速報)(PDF 162KB)
このため、格納容器の圧力が上昇していましたが、今日11:00にこの試験を終了し窒素ガス封入を停止したので、格納容器圧力は今後低下するものと思われます。

2013年7月25日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 36.4KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、22日から停止中。

3号機オペフロで湯気が確認されている件。オペフロでダストサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 14.0KB)
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(訂正版)(PDF 85.0KB)(7月26日公開)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気の確認について(続報13) (報道関係各位一斉メール)
(湯気の確認:平成25年7月25日7時台)(2:00)(動画、8月7日公開)
3号機R/B1階でASTACO-SoRaによる障害物撤去を今日より実施(3月7日、7月24日参照)
3号機T/B地下たまり水移送、22日から停止していたが14:18に再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

6号機の非常用ディーゼル発電機(A)のロジック確認試験(自動起動試験)として、6号機6.9kV M/C(C)を停止したところ、10:16頃に原子炉を冷却していた残留熱除去系B系が停止。12:06に残留熱除去系B系を再起動。12:00での原子炉水温は27.6℃。また、原子炉建屋空調が停止し非常用ガス処理系が起動したが、12:22に原子炉建屋空調を起動、非常用ガス処理系A系を12:32に、B系を12:34に停止。
ロジック確認試験を実施する前にM/C(C)から切り離しておくべきところの一部が残っており、M/C(C)の停止により原子炉の隔離信号が発生し残留熱除去系が停止した。
福島第一原子力発電所6号機非常用ディーゼル発電機のロジック確認試験中の原子炉冷却停止について (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所6号機非常用ディーゼル発電機のロジック確認試験中の原子炉冷却停止について(続報) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所6号機非常用ディーゼル発電機のロジック確認試験中の原子炉冷却停止について(続報2) (報道関係各位一斉メール)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.1の残水希釈のため、約60m3のろ過水を注水。
No.2の残水希釈のため、約70m3のろ過水を注水。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 9.9KB)
観測孔No.2-1の最初のデータ(γ核種と全β)が出た。No.2と同じかそれ以下だった。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報19) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs

その他


6号機使用済燃料プール内の燃料ラックの点検を終了
福島第一原子力発電所6号機使用済燃料プールにおける燃料ラック点検の終了および異物等の確認・回収の終了について(PDF 37.4KB)
5月20日に開始、6月14日に終了。5月23日に発見された異物(アイナット)は28日に回収済み。その後発見された異物などの回収も7月18日までに終了。今後、リスク低減に向けたステップのひとつして、原子炉を開放し炉心燃料を使用済燃料プールへ移動する予定。

今日、廃炉対策推進会議第6回事務局会議があり、中長期ロードマップの進捗について報告した。
【資料1】プラントの状況(1.40MB) 
3号機オペフロの湯気らしき物の発生(7頁)。発生時の気象条件は、低温(20℃前後)多湿(90%以上)である。発生のメカニズムとして、シールドプラグの隙間から入り込んだ雨水がシールドプラグ下部にたまり、それが格納容器ヘッド部で暖められて水蒸気となり再びシールドプラグの隙間からでてきたものと、もうひとつは、格納容器ヘッドのフランジ部からリークしている格納容器内の水蒸気を含んだガスがシールドプラグの隙間から出てくるもの、の二つと推定(現在、格納容器内のガスの放射能濃度は低くなって来ているので、両者を区別するのは難しい)。これらの水蒸気を含んだ空気が冷たい外気に冷やされて湯気ができる。格納容器への窒素ガスの封入量と排気量の差が3Nm3/h程度あり、この分は格納容器のどこからかリークしており、格納容器ヘッドのフランジは有力な候補である。格納容器からの排気に含まれる放射能の濃度は6月7日を参照。
【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(1.87MB) 
熱中症の発生状況(4頁)。24日までに熱中症が2名、熱中症疑いが2名、計4名(昨年度は7月末で熱中症5名、疑いが12名)。油断せずに進めていきたい。
研究開発運営組織の設立準備(4頁)。独立行政法人、メーカー、電力会社等17法人により、技術研究組合(名称「国際廃炉研究開発機構」、略称IRID(アイリッド))の設立認可申請書が23日に提出され、現在、経産省において審査中。
【資料3】個別の計画毎の進捗状況(6.27MB)
2号機TIP案内管健全性確認(通し番号で3頁)。閉塞物の種類、混入ルートを特定するために、回収された付着物の成分分析を試みる。
1号機窒素封入変更試験の結果(13頁)
2号機S/C水素パージのための窒素封入試験2回目(20頁)
多核種除去設備ALPSバッチ処理タンクからの漏えいと今後の対策(24頁)。バッチ処理タンク2Aの漏えいの原因はすきま腐食(海水由来の塩化物イオンに加え次亜塩素酸や塩化第二鉄の注入、付着したスケールによるすきま環境の形成など)であり、対策として欠陥部を補修してゴムライニング(クロロプレンゴム)を施行する。また、A系統の上流側にある配管のフランジ面の一部で腐食を確認。当面の対策として、フランジとガスケットの間にガスケット型Zn板をはさんで犠牲電極として腐食を防止し、全面ライニング配管への交換を検討する。
C系統のバッチ処理タンクにもコールド試験による腐食を確認しており、すべての系統で腐食の補修とゴムライニングが必要。現在ホット試験実施中のB系は8月初旬に停止して補修作業に入る。C系では塔構成を変更(活性炭吸着材の導入。6月27日のロードマップ進捗の項参照)して9月始めからコールド試験の後、9月中旬からホット試験開始の予定。B系のホット試験停止からC系での開始までの1ヶ月半の間、ALPSは全面停止となる。この間の汚染水処理・貯蔵については対応できる見通し。
地下水バイパスの進捗(46頁)。B系とC系の一時貯留タンクの水質確認結果が出た。いずれもA系と同レベルで137Csが1Bq/L以下。
地下貯水槽の対応状況(56頁)。No.2の北東側で汚染された土壌を撤去する工事を実施中。7月中に完了の予定。
入退域管理施設、構外車両駐車場の線量低減(62頁)。伐採、表土除去、砕石・アスファルト舗装などにより、当該エリアで2μSv/h程度まで線量を低減できた。
海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策(66頁)。22日の資料と同じ。
港湾内海水中放射性物質濃度低減に関する専門家による検討会(113頁)。第3回が1日、第4回が23日にあった。追加ボーリングには限界があるので、実測値を元にシミュレーションの精度を上げ、地下水汚染源の特定、港湾内の濃度変化の再現を目指す。
2号機取水電源ケーブルトレンチサンプリング調査結果(121頁)
今月の追加的放出放射能量評価(125頁)。前月と変わりなく0.1億Bq/h(1号機0.002億Bq/h、2号機0.0007億Bq/h、3号機0.003億Bq/h)。これによる敷地境界における被ばく線量は0.03mSv/yearと評価。
1Fにおける女性放射線業務従事者の就業範囲見直し(130頁)。構内の環境改善を踏まえ、就業範囲を拡大する。現行の免震重要棟内、5・6号機、構内休憩所に加えて、入退域管理施設と1-4号機まわりを含む降車なし視察案内対応を追加。8月1日より運用開始。
3号機R/B上部ガレキ撤去作業(139頁)海側に残ってた柱がなくなった。
4号機R/Bカバーリング工事(140頁)4号機は本当に着々と進んでる。
使用済燃料の保管状況(141頁)。キャスク仮保管設備は使用済燃料519体(キャスク12基)を保管。
4号機燃料取出し用カバーの進捗(142頁)。22日の資料と同じ。
4号機燃料取扱機の上架作業(144頁)。写真あり。
1、3号機R/B1階の障害物撤去(151頁)。ASTACO-SoRaで今日25日より3号機南側エリアで作業開始。8月中旬以降に1号機で作業開始の予定。その後、3号機西・北エリアで10月頃(1号機の終了後)より作業の予定。
高所調査用ロボットによる2号機R/B1階高所格納容器貫通部調査(155頁)
2号機格納容器内部再調査(169頁)。3月19日に実施した調査は失敗(X53ペネからエントリーし多関節ガイドパイプを使ってCRD交換レールおよびペデスタル開口部を調査する予定だったが、CRD交換レールを確認できず多関節ガイドパイプが回収不能になった)。原因は、作業ミスによりパイプの回転方向を間違えた事、ルート近傍の干渉物についての認識不足。対策として、パイプの回転方向と量を視覚的に確認できる治具等を使う、指示内容を相互確認しながら作業を進める事を徹底、モックアップ・習熟訓練を強化。また、調査装置の挿入前に、X53ペネ周辺の干渉物の確認を行う。今後の予定は、31日から干渉物の確認、2日に再調査実施。CRD交換レールおよびペデスタル開口部の調査とあわせて、たまり水の採取、常設監視計(温度計と水位計)の設置を実施する。
ガレキ・伐採木の管理状況(181頁)
伐採木保管槽の温度傾向(182頁)。夏期(6-9月)なので監視強化中。60℃以下の温度で推移している。


ニコ生
東京電力「中長期ロードマップ」臨時記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.25(木)17時30分 ~

2013年7月24日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 33.4KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

12:00頃、2号機R/B排気設備出口ダスト放射線モニターB系で機器異常(圧力異常)警報が発生し吸引ポンプが停止。現場確認により、ろ紙送り装置のパッキン部がずれたことにより当該装置内の圧力異常が生じ、吸引ポンプが停止したものと推定。パッキン部のずれを修正し、 14:16に吸引ポンプを再起動。その後、運転状態に異常は確認されていない。昨日と同様にA系は故障修理中で、B系停止中はAB両系とも測定不能だった。
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋排気設備出口ダスト放射線モニタB系吸引ポンプ停止について(続報) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋排気設備出口ダスト放射線モニタB系吸引ポンプ停止について(続報2) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋排気設備出口ダスト放射線モニタB系吸引ポンプ停止について(続報3) (報道関係各位一斉メール)
2号機T/B地下たまり水移送、22日から停止中。

04:15頃、3号機オペフロで再び湯気を確認(18日参照)
05:00までに確認したプラント状況、モニタリングポスト指示値に異常なし。
04:40-06:04に赤外線サーモグラフィー測定を実施。
福島第一原子力発電所3号機 原子炉建屋上部 赤外線サーモグラフィ測定について(PDF 62.2KB)
前回(20日)と違って、明け方のまだ日射の影響を受けていない状態で測定。湯気の出ていた場所の温度は測定高さ40mで30.7℃、5mで34.3℃(測定器をクレーンで吊って測定)。シールドプラグのつなぎ目の温度は測定高さ40mで24.7℃。なお、05:30時点での気温は18.6℃、湿度は91.1%、風速1.3m/s、風向は西南西。前回(20日)の測定結果18-25℃より温度が高いが、測定高さが今回より高かった事による測定精度の違いによるもの。水蒸気は赤外線の吸収率が大きいから、もしかしてシールドプラグの表面温度が見えてなかったりするの?
23日に続いて12:30-13:30にシールドプラグ周辺で線量測定を実施。
福島第一原子力発電所3号機5階シールドプラグ周辺の雰囲気線量測定について(PDF 53.6KB)
今回の最大値は1860mSv/h、最小値は633mSv/h。3号機オペフロには事故後大量のガレキが堆積していたが、大物のガレキを撤去して原子炉ウェルの上がかなりきれいになった状態で、今回初めて線量測定をした。事故後しばらくは原子炉内で発生した水蒸気を含むガスがシールドプラグの隙間からガレキの積もったオペフロに漏れ出ていたために、オペフロは高濃度に汚染されており、今回測定された高い線量はこの汚染のためと考える。また、格納容器内やシールドプラグ下の空間も汚染されており、ここから来る放射線の寄与も考えられる。なお、3号機オペフロは、ガレキ撤去作業終了後に遠隔操作で除染をおこなう予定(6月27日のロードマップ進捗の項参照)
オペフロでのダストサンプリング(19、20日)では、過去半年のばらつきの範囲内の結果だったが、格納容器内のガスに含まれるCsはすでに非常に少ない(ND、たとえば6月27日のロードマップ進捗の資料115頁)ので、ダストサンプリングの結果から炉内のガスが出ていないと判断するにはもう少し評価が必要。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気の確認について(続報12) (報道関係各位一斉メール)
(湯気の確認:平成25年7月24日12時台)(2:00)(動画、8月7日公開)
3号機T/B地下たまり水移送、22日から停止中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

昨日23日の6号機非常用ディーゼル発電機で油漏れの件。油の漏えいが停止しているのを確認。漏えい量は約25L。

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.3の残水希釈を今日よりおこなう。漏えい検知孔水(南西側)の全β放射能濃度の低下がゆるやかなので。今日は約40m3のRO処理水を注水。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
22日のPDF資料の潮位データの訂正。
福島第一原子力発電所の海側地下水位および潮位データの訂正について(PDF 213KB)
気象庁の小名浜の潮位はT.P.(東京湾平均海面)で示してあり、O.P.値の護岸地下水位と比較するためにO.P.値に変換(+0.727m)する必要があった。
護岸の地盤改良工事は今朝までに海側の列117本中94本まで完了。今晩から10班体制でおこなう。護岸の構造上、薬液注入の前に手当を必要とする場所が出てきたので、早急に処置を行っていきたい。
(トレンチの構造についての質問に答えて)主トレンチ(海水配管トレンチ)は岩着構造もしくは岩盤に基礎杭で固定してあって(この部分は耐震Sクラスと22日あたりに言っていた)、この部分のトレンチの下には砕石層は無い。分岐トレンチ(電源ケーブルトレンチやケーブル管路など)はすべてがそのような構造ではなくて耐震性に劣り、そういう場所はトレンチの下に砕石層がある。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 54.6KB)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報18) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs

5号機南側護岸付近で、オイルフェンスのシート養生のためロープでシートを引いていた作業者が、ロープとシートの接続部でシートが破れたため背後の海中に転落。救命着を着用しており、直ちにオイルフェンス固定用のスライダーを自力で登り護岸に上がり、その後、直ちに免震重要棟において身体サーベイをおこなったが、怪我および身体汚染、内部取り込みは確認されていない。今後、落下防止対策を検討。


その他


水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第109報) (プレスリリース)

3号機R/B1階で遠隔操作重機によるガレキなど障害物の撤去作業を25日より実施する。
福島第一原子力発電所1・3号機原子炉建屋1階ガレキ等の障害物の撤去について(PDF 375KB)
12日より事前準備としてPackBotで現場調査をおこなっていた。明日からASTACO-SoRa(3月7日のロードマップ進捗の項参照)で障害物撤去を実施する。

R/B以外の建屋開口部でのダストサンプリング結果。
福島第一原子力発電所 建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 87.1KB)
福島第一原子力発電所 建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 78.6KB)

発電所敷地内外での降下物中の核種分析結果。
福島第一原子力発電所敷地内外における降下物中の放射性物質の核種分析結果(PDF 46.9KB)
いつもはモニタリングのページに掲載されるだけなのに、なんかあったかな?

建屋地下たまり水水位計の補正を07:00時点で以下の通り実施。
1号機T/B:+50mm
1号機R/B:-500mm
2号機T/B:+50mm
2号機R/B:-200mm
3号機T/B:+50mm
3号機R/B:-250mmから-400mmへ補正値を変更
プロセス主建屋:-800mm
高温焼却炉建屋:-100mm
この件に関して、規制委の「原子力規制委員会 被規制者等との面談(沸騰水型軽水炉)」の12日の「東京電力福島第一原子力発電所における建屋水位計の補正に係る面談」のところに資料がある。
議事要旨【PDF:83KB】
資料【PDF:64KB】
資料【PDF:56KB】

昨日23日に実施した2号機R/B1階高所調査の結果。
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋1階高所PCV貫通部周辺の調査結果について(PDF 148KB)
詳細は23日に記載。


ニコ生
【7/24・17:30開始】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.24(水)17時30分 ~



2013年7月23日(火)

12:02に浜通りで震度4の地震。震源地は浜通り、震源の深さは8km、地震の規模(マグニチュード)は5.2。
震度分布図(気象庁)


今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 29.2KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

2号機R/B1階高所調査(STEP2)を高所調査用ロボットで実施(22日参照)
(以下24日の会見より)
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋1階高所PCV貫通部周辺の調査結果について(PDF 148KB)(7月24日公開)
【ダイジェスト版】(2:37)(動画)
【全編版】その1(1:04:44)(公開は7月26日-8月2日)
【全編版】その2(1:04:44)(公開は7月26日-8月2日)
【全編版】その3(58:59)(公開は7月26日-8月2日)
作業者15名(免震棟7名、現場8名)、作業時間(ロボットR/B入域から退域まで)12:09-15:06。計画線量2.0mSv、最大被ばく線量0.74mSv、高所調査用ロボット43.9mSv、PackBot46.3mSv。
パーソナルエアロック室の上の空間を調査(目視、温湿度、線量)。狭隘な空間を見る事はできたが、目的の格納容器貫通部は障害物により目視確認できず。周辺の機器等の損傷は見られず。今後、2号機の調査エリア拡大、た号機への展開について検討する。
アームのうねうねするところがもっと見たかったぞ。
21:23に、2号機R/B排気設備出口ダスト放射線モニタB系が吸引ポンプの機器異常警報で停止。現場で、ダスト測定用ろ紙を挟んで固定する気密装置(モータ駆動)の位置検出器にずれがあることを確認。このずれにより、機器異常の警報が発生しダスト吸引ポンプが停止したものと推定。位置検出器のずれを調整し、11:43に吸引ポンプを再起動、11:53にダストの測定を再開。
A系は現在、故障修理中で、B系の停止中は両系とも測定できない状態だった。この間、プラントデータの異常、モニタリングポスト指示値の有意な変動は確認なかった。
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋排気設備出口ダスト放射線モニタB系吸引ポンプ停止について(報道関係各位一斉メール)
2号機T/B地下たまり水移送、昨日22日から停止中。

09:05頃、3号機R/Bオペフロで湯気を確認。18日と同じ場所。その後、断続的に湯気が確認されたが、13:30-14:30には確認されず。09:00の気温は20.3℃、湿度は91.2%。09:30でのプラント状況、モニタリングポストなどに異常は無し。14:00の気温は23.2℃、湿度は83.1%。
シールドプラグ周辺の線量を測定した。湯気の出ている場所の近くで25日訂正。スミマセン25ヵ所を測定した結果、最大が2170mSv/h、最小が137mSv/hで、湯気の出ている場所は562mSv/hだった。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気の確認について(続報9) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気の確認について(続報10) (報道関係各位一斉メール)
シールドプラグとウェルカバーは違うの?同じなの?
(湯気の確認:平成25年7月23日9時台)(2:00)(動画、8月7日公開)
3号機T/B地下たまり水移送、昨日22日から停止中。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、計器の定期点検のため昨日22日から停止していたが、作業が終了したので14:05に起動。冷却再開時のプール水温は37℃(運転上の制限値は65℃)。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

昨日22日のRO膜型淡水化装置RO3スキッド1の高圧ポンプ付近での油の漏えいの件のその後。RO3のスキッド3と4の高圧ポンプの潤滑油を交換し、11:30-14:45に試運転を実施。異常のない事を確認し運用を開始した。

06:40頃、6号機非常用ディーゼル発電機(B)本体の動弁注油タンク下のトレンチ内に油が漏えいしていることをパトロールが現場で確認。
福島第一原子力発電所6号機非常用ディーゼル発電機(B)からの油漏れについて(PDF 41.5KB)
油補給弁が微開になっていたので直ちに閉じた。漏れた油は約5m×約5m×約1mm約3m×約3m×約1mmに広がっており、漏えい量は約25L約6L(8月7日訂正)。07:05に富岡消防署に連絡、現場確認の結果、危険物の漏えい事象であると判断された。その後、床面に漏えいした油の拭き取りを完了。なお、油の漏えいは1滴/3秒で継続しており、ドレンパンで受けている。
福島第一原子力発電所6号機非常用ディーゼル発電機(B)下への油漏れについて (報道関係各位一斉メール)
(訂正)福島第一原子力発電所6号機非常用ディーゼル発電機(B)下への油漏れについて (報道関係各位一斉メール)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 64.6KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 10.6KB)
観測孔No.3-1の最初のデータが出た。
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 7.64KB)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報17) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs


その他


放射性物質の調査について(PDF 128KB)
(以下、24日の会見より)環境省の依頼により調査していた汚染物質(計4個。2、8日参照)について、調査結果を報告した。Ge半導体検出器による核種分析で134Csと137Csのピークを確認。両者の比はおおむね1:2であり(試料形状などが一定でないので定量せず比率のみ)、1Fの事故に起因する放射性物質が付着し汚染した物質であると推定。電離箱による表面線量率測定ではβ+γがγより大きくβ線の寄与が大きい事が分かるが、Cs以外の核種の寄与がどれくらいあるかはさらに調査が必要。発見場所の近くに震災ガレキ集積場があったが、関係は不明。由来についてはまだ分からない。更なる調査について環境省と検討する。

(いわき市漁協説明会資料)タービン建屋東側(海側)の地下水調査結果及び漏えい防止策について(PDF 378KB)(いわき市漁協説明会資料)汚染水対策ならびに地下水バイパスについて(PDF 422KB)


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月23日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年7月22日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 24.7KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、昨日21日から停止中。

2号機S/Cからの水素追い出し実験(19日参照)のため、格納容器への窒素ガス封入を10:10に開始。
2号機T/B地下たまり水移送、15日から継続していたが09:33に停止。

3号機T/B地下たまり水移送、17日から継続していたが09:20に停止。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、計器の定期点検のため06:49に停止。停止時間は約34時間(明日23日まで)を予定。停止時のプール水温は29℃、停止時のプール水温上昇率評価値は0.333度/h、停止中のプール水温上昇は約12度の見込み(運転上の制限値は65℃)。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。フィルター洗浄のため07:30-17:37に停止。起動後17:51に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

05:00頃、RO膜型淡水化装置RO3スキッド1の高圧ポンプ付近で油が漏えいしていることを作業者が発見。
福島第一原子力発電所淡水化装置(RO3)からの油漏れについて(PDF 159KB)
当該ポンプを停止し、漏えいが停止していることを確認。漏えいした油は潤滑油で、漏えい量は約8Lで、堰のあるコンクリート床面にとどまっている。05:45に富岡消防署へ連絡。漏えいした油は、11:30頃拭き取りを完了。
当該のポンプはプランジャータイプのもので、クランクケースの中でクランク軸がまわり、コンロッドを介してピストンを動かして水を送る。このクランクケースの中に入っている潤滑油が劣化したためにポンプ駆動部が発熱し、潤滑油の給油キャップと油ゲージが熱により変形して中の油が漏れたものと判明。当該ポンプは交換。他のスキッドの同形のポンプは潤滑油を交換して試運転を実施。今後、潤滑油の交換時期を適切に実施する。
福島第一原子力発電所淡水化装置3(RO-3-1)からの油漏れについて (報道関係各位一斉メール)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.2の残水希釈のため、約60m3のろ過水を注水。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日参照)
海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策(PDF 1.42MB)
観測孔No.1、2、3の地下水位の観測値を潮位変動と比べると(PDF資料15、16頁)、地下水位がほぼ遅滞無く潮位変動に追随して20cm程度上下している事が分かる。また、降雨により地下水位が急に上昇し、その後だらだらと低下していく様子が見られる(17頁。雨が地面にしみ込んで地下水となり、それが海へとしみ出していく)。これらのことから、1-4号機海側の護岸の地下水と護岸前面の1-4号機取水口開渠内の海水は、互いに行き来していることが分かった。
今までの調査により明らかになっている事をまとめると、以下の通り:護岸周辺の地下水は汚染されている。汚染源としては、2011年4月の2号機取水口付近からの漏えいの際に、ケーブル管路下の砕石層に漏れ出た高濃度汚染水が支配的であると考えている(観測孔No.1-2の汚染濃度が高いので。下記参照)。観測孔No.1-3は1-2よりは濃度が低いがここも汚染されている原因としては、2号機取水口付近で砕石層に漏れた高濃度汚染水が分岐トレンチの下の砕石層を通じて観測孔No.1-3近くまで流れてきた可能性(9、10、12頁)を考えているが、より上流の海水配管トレンチなどからの漏えいを否定するものではない。
海水中の放射能濃度を見ると、1-4号機取水口開渠内は比較的高い濃度だが、開渠の外の港湾内ではNDレベルから数Bq/L程度、沖合ではNDであり、汚染の影響はほぼ1-4号機取水口開渠内にとどまっている(22-23頁)。そのなかで、1-4号機取水口北側の海水はトリチウムが5月中旬以降に上昇し最高で2,300Bq/Lとなった(その後は増減をくり返し上昇傾向は無い)が、この場所は海側遮水壁に囲まれつつあり、海水の流れが妨げられている影響である可能性もある。
以上のこれまでの調査結果と、護岸での地下水-海水の行き来をあわせて考え、以下のように結論する:護岸周辺の汚染された地下水が降雨や潮位変動により海へと拡散している。これによる海水中の放射能濃度への影響(濃度の上昇、または低下しない状態)は1-4号機取水口開渠内にほぼ限定されている。この事象は護岸周辺の地下水が汚染された時期から始まっている(去年12月時点では確認されなかった汚染が今年5月に確認されたので、その間のいつかではあるが、時期を特定するデータは無い)。この時期の前後で、海水のモニタリングの状況は1-4号機取水口北側以外に変化が無く、1-4号機取水口北側も頭打ちで上昇傾向が継続していないことから、護岸地下水の拡散による海水への汚染の影響は限定的であると考える。ただし、海に出た放射能量などの定量的な評価は現在行っており、まだ結論は出ていない。
汚染源が2号機取水口での漏えいであると推定する理由:観測孔No.1-2のボーリングコアの線量を測定した(13頁)。γ線(Csを見ている)では地表からの深さが2.5mおよび4mのあたりに二つの狭いピークが見られる。γ+β線(γ線よりもずっと大きいので、ほぼβ線、すなわちSrを見ている)では深さ1mから7.5mにわたって広い分布が見られる。他の追加の観測孔のボーリングコア(1-1、1-3、1-4)ではバックグラウンドレベルを超える線量は検出されなかった。観測孔の地下水の分析結果を並べると(14頁)、137Csは1-2が高く、その他はほぼ同じレベル。全β(Sr)は1-2と1-3が高く、その他は低い。トリチウムは1とその周辺が全体に高く、2と3は低い。これらのことから、Csは水平方向にも深さ方向にも広がりが局限されていること、それに対してトリチウムは広がりやすく、Srはその中間である事がわかる。観測孔No.1-2で広がりにくいCsとSrの濃度が一番高い事から、ここが汚染源に一番近い事が推察される。
対策として、以下のものを考えている(45頁にまとめ):
・薬液注入による地盤改良(26-28頁)。現在おこなっている1-2号機間にくわえて、2-3号機間、3-4号機間も実施する。1-2号機間の進捗は、20日の時点で海側117本のうち75本まで完了。海側の列が25日頃、山側の列が8月10日頃に完成予定で、従来の予定より遅れている。なお、1-2号機間は工事中の護岸背面の列を延長して山側までぐるっと囲ってしまい、地下水の拡散を防ぐ。また、囲い込んだ場所に雨水が侵入しないように地表にアスファルト舗装によるフェイシングを施す。
・分岐トレンチ(電源ケーブルトレンチ、管路など)の水抜きと閉塞を10月末頃までに実施(29ー34頁)。
・主トレンチ(海水配管トレンチ)内の汚染水浄化(35-39頁)。モバイル式の浄化装置を導入してトレンチ内の汚染水を浄化する(9月開始目途)。また、汚染水を既存の水処理装置(キュリオン、SARRY)へ移送するラインを設置する(9月完了目途)。
・主トレンチ(海水配管トレンチ)内の排水と閉塞(40-44頁)。T/Bとの接合部を遮断して水抜きをする計画。技術的な課題の成立性を確認して適用可否を判断する。
・海側遮水壁。来年H26年9月に完成予定。これによりさらに高い遮水性能を確保する。
このようなことになり、多くの方々、特に福島の方々に大変なご心配をおかけしていることについて深くお詫びしたい。2011年4月の漏えいの後に汚染拡大防止のためにトレンチのピット等の閉塞を精力的に行ったが、結果としてこのような事態に至ってしまった。
観測孔No.1、2、3は、もともと海側遮水壁の地下水への影響を見るために作ったものであり、地下水位を連続してモニターする機能があったが、このデータの存在を護岸地下水汚染について対応している部署が把握していなかった。追加の観測孔の地下水位は手動で測っている。会見で質問があったため調査したところ、17日に地下水位データの存在を確認、18日に社内で共有して規制委に報告(追加の観測孔のデータのみ)、その後すべてのデータを取りまとめて今日の報告となった。ここら辺の時系列は26日の原子力改革監視委員会の試料にまとめられている。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 15.7KB)
観測孔No.3-1はすでに掘削が終わっているが、中の水が澄んでこないので採取を見合わせている。
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs
18日に規制委に報告した際の資料はこれ(規制委のHPより)。
資料【PDF:4.4MB】
今日の資料のロングバージョン(ただし、観測孔No.1、2、3の地下水位データは無い)。


その他


2号機取水電源ケーブルトレンチと3号機立坑Aのたまり水分析結果。
福島第一原子力発電所2号機取水電源ケーブルトレンチおよび3号機立坑サンプリング調査結果(続報:トリチウム分析結果)(PDF 137KB)
トリチウムの結果が出た。2号機の方は1.2×102Bq/cm3、3号機の方は深さ1mで1.2×104Bq/cm3、より深いところはやや低い。

4号機燃料取出し用カバーの進捗。
福島第一原子力発電所4号機燃料取り出し用カバー外壁・屋根の外装パネルの設置完了について(PDF 270KB)
外壁と屋根の外装パネルの設置を4月1日からおこなっていたが、20日に完了した。カバー内の設備(天井クレーン、燃料取扱機)は13日にすべて吊り込みを完了し、現在組み立て作業中。

2号機R/B1階高所調査(STEP2)を高所調査用ロボットで明日23日に実施する。
福島第一原子力発電所2号機 原子炉建屋 1階高所PCV貫通部周辺の調査(STEP2)について(PDF 146KB)
STEP1(開けた場所でアームを伸ばして調査)を6月18日に実施。STEP2では狭隘な場所へアームを操作してアプローチする(6月17日参照)。南西エリアで格納容器貫通部周辺の調査を実施する予定。

20日に実施した3号機オペフロの赤外線サーモグラフィー測定の結果。
福島第一原子力発電所3号機 原子炉建屋上部 赤外線サーモグラフィ測定について(PDF 63.6KB)
詳細は20日に記載。

7月5日に報告した被ばく線量再評価で、数字の訂正と補足の説明
甲状腺等価線量の算出対象について(PDF 27.6KB)
26分過ぎに解説。



ニコ生
【7/22・17:30開始】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.22(月)17時30分 ~


おまけ


(24日追記)この日、複数の記者から「話がよく分からない。海に漏れてるのか漏れてないのかはっきりしろ」という指摘あり。そんなに難しい話でもないと思うんだけれど、「漏れてます」って言ってもらわないと自信が無いんだろうか。
だいたい、この日の話で明らかになったのは「護岸の地下水と護岸前面の海水が行き来している」ということだけ。海水に放射性物質が流出している事は1-4号機取水口北側の海水のトリチウム濃度が上昇した事からすでに明らかなわけで、その時には「汚染が流出」って断言する記事なんか見かけなかったのに、今さら何言ってんだろ。地下水が漏れてると大騒ぎで、フォールアウトが流れ込んでるのは問題じゃないのか。
最も重要なのは漏れてる/漏れてないじゃなくて、どれだけ漏れてるかだと思うのですよ。だって、1Bqでも許さないって言うんなら、そんなのフォールアウトの流れ込みだけですでにダメじゃん。問題はそうじゃなくて、どれだけの量が海に流れ込んでいるのか。さらに言えば、海洋環境(海水や海底土の汚染の程度、魚介類の放射能濃度など)にどれだけの影響を与えているのか、それは人間生活にどう影響するのか、ということが問題なんだと思うんですけれど。で、そういう問題を評価するための主要なパラメータが海水中の放射能濃度ならば、港湾外の海水ではずっと低いレベルが続いているわけで、この点は今日の話の前と後で何も変わっていない。
多くの取材者が漏れてる/漏れてないにこだわっていて、それは多分、"地下水が"漏れてる/漏れてないということなんだろうけれど、なんでそうなんだろうか。フォールアウトの流れ込みは気にならないのに、地下水のそれは許せない。量は問わない。それで、なにを言うつもりなんだろう。10日の会見で、地下水をろ過してみたらCs濃度が下がったって話の時に「ろ過残渣なんて些末な事だ。漏れてる原因なんてどうでも良い。本質は漏れてるか漏れてないかだ」なんて言った人もいたような。
東電の説明は厳密に正しくまぎれ無い表現をキリキリと詰めている感じがして私は好きなんだけれど、それは複雑な現実を複雑なまま提示することになるわけで、それが「分からん、けしからん」という感想を生むんだろうか。そうだとすれば、マスメディアは我々に一体何を伝えようとしているのだろう。


(26日追記)1-4号機取水口北側の海水のトリチウム濃度の上昇について「地下水が漏れてるんじゃないの」と問う取材者はいた。それに対する東電の答えは「地下水が漏れているかどうかはまだ分からない。降雨と海水の濃度の関係から、フォールアウトが雨水に流されて来ているのかもしれない」というものだった。で、こう言われると、みんなそこで追求するのをやめちゃったんだよ。それはつまり、地下水が漏れてたらだめだけれど、フォールアウトの流れ込みならOKってことだよね。なんで?出どころがどこだって、海に放射性物質が流れ込んでいることに変わりはないのに。東電が海への流出についてはっきり言わないのは大人の事情があるんだろうと思っていたけれど、取材者がそこんところがあいまいなのも、その大人の事情を共有しているのかと思っていましたよ。でもそうじゃなかった。海に汚染が広がっているかどうかなんてどうでもいい事で、要するに地下水(=いわゆる汚染水)が漏れている(つまり、東電がやるべきことをやっていなかった)、ということに価値があったらしい、というのが上に書いた話。

低線量放射線被曝の健康への影響について専門家が詳しく説明すると「要するに安全なのか危険なのか、はっきりしてくれ」って言われちゃうらしいけれど、これと同じなのかもしれない。状況について正しい解説をしようとすると、どうしても話は複雑になる。それを理解しようとしたら、聞き手はそれなりに自分で考える必要があるわけだけれど、それは骨の折れる事でもある。落ち度の無い被害者の人がその骨折りを強要される理由なんか無いと思うけれど、取材者ってのはそれが仕事なんじゃん。そこでがんばらないっていうのはどうなのよ。
がんばらないだけじゃなくて、実際に内容が理解できてない人が、実は結構いるのかもしれない。確実に言える事、可能性は高いけれど100%ではない事、可能性は小さいけれど排除できない事、絶対にあり得ない事、などなど、いろんなレベルのことがあると思うんだけれど、そういうのの違いがきちんと区別できてないとか、ある可能性が挙がるとすぐにそれできまりだって思い込んじゃうとか。たとえば、海水配管トレンチの水抜きをやるって話になってるけど、これを聞いて、対策をとるのはそれが原因だからだと考えて「護岸地下水の汚染減は海水配管トレンチだ」って思ってる人がいるかもしれない。
人の認識能力っていうのは、取材者に限らず一般にそんなものなのかもしれない。そういう対象に向けて、複雑な事実を理解してもらうために、一体何をしていけばいいんだろう。

別に分かってもらわなくても問題ないなら一向にかまわないけれど、実際にはそうはいかない。たとえば、タンクにたまりつつある汚染水をどう扱っていくのか、どういう選択肢があってそれぞれのリスクはどうなのか。そういうのは十分に複雑な話なのであって、それを理解して判断していかなければ、そう遠くない時期に状況は破綻を迎えてしまう。関係者の理解を得なければ海洋放出は無い、と言うならば、関係者に状況を理解してもらってどうするのか判断してもらわないと前に進めない。そのために、何をしたらいいのか、どうしたらいいのか。



(11月28日追記)時間が経つと分からなくなっちゃうかもなので書いとくけど、上に書いてある「大人の事情」っていうのは、地下水バイパスのこと。たまり続ける汚染水処理水の増加を抑制するために設置された地下水バイパスだけれど、今日(11月28日)の時点でも稼働していない。地下水バイパスというのは、原子炉建屋やタービン建屋の地下に流れ込む地下水の量を減らすために、地下水を流れの上流側(山側)でくみ上げて海に放出するというもの。建屋の上流でくみ上げてしまうので、地下水の放射能濃度は周辺の河川水と変わらない。ところが、この地下水の放出に地元の漁連がOKを出さない。実質的な影響がなくても風評被害を惹起する恐れがある、というのが理由。設備は5月には稼働可能な状態にあったのだけれど、そういうわけで当時も動いていなかった。その上に汚染水が海洋に流出していることが分かったとなれば、漁業関係者の態度がさらに硬化することが予想されるわけで、この件についてどういう形で公表するのかというのは頭の痛い話だったのではないか、というのが大人の事情。で、いまだに地下水バイパスは動いてないのだけれど、もうみんなこの設備のことなんか忘れてるのかもね。10月31日のロードマップ進捗報告の中でタンクシミュレーションの話があって、地下水バイパス動かさないとタンク足りなくなるよって結論だったけど、こういうのは報道されないんだよな。みなさん、どうするつもりなのかしら。

2013年7月21日(日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機T/B地下たまり水移送、09:40-16:19に実施(前回は5月5日)。

2号機T/B地下たまり水移送、15日から継続中。

3号機オペレーティングフロアで湯気のようなものが確認された件(18日参照)
3号機T/B地下たまり水移送、17日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

サイトバンカ建屋からプロセス主建屋へのたまり水移送を09:52-14:56に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月21日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年7月20日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機T/B地下たまり水移送、15日から継続中。

3号機オペレーティングフロアで湯気のようなものが確認された件(18日参照)
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 13.1KB)
ダストサンプリングを当該個所(原子炉上北側)で2回実施、いずれも直近半年間のばらつきの範囲内。
12:39-14:40に赤外線サーモグラフィー測定を実施した。当該個所の温度は約18-25℃だった。14:00で気温は21.4℃、湿度は76%。
(以下22日の会見より)
福島第一原子力発電所3号機 原子炉建屋上部 赤外線サーモグラフィ測定について(PDF 63.6KB)(7月22日公開)
PDF資料2頁目、右側の映像がサーモグラフ。点線で天井クレーンのガーターが落下している場所が示してあるが、南側(図の右側)から日が射していて、ガーターの影のところは温度が低い。湯気の出ていたあたりは、ちょうどこの影になっているところで、周囲と比較して温度が高いということは無く、気温と同じ程度だった。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報7) (報道関係各位一斉メール)
3号機の赤外線による温度測定は2011年10月14日にもやっている。
福島第一原子力発電所 赤外線カメラによる原子炉直上部の温度測定結果(222KB)(2011年10月15日公開)
この時は最高温度が40℃。今回と同じ場所あたりに温度の高いところがあるように見える。
3号機T/B地下たまり水移送、17日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.1の残水希釈のため、約60m3のろ過水を注水。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月20日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年7月19日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 23.6KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機TIP案内管健全性確認(4月26日参照)、Dラインで再び実施した。
2号機TIP案内管健全性確認における追加作業の結果について(PDF 289KB)
【ダイジェスト版】(4:18)(動画、7月24日公開)
計画線量3mSv、最大被ばく線量1.27mSv。前回7月9日より奥まで到達することを目指し、挿入トルクを増やして(25N·m→35、50N·m)ダミーTIPケーブルを挿入したが、前回と同じ所(約8.6m)で挿入不能となった。引き抜いたケーブルの先端のくさびの部分に付着物を確認。線量はγ線が95.0mSv/h、γ+β線が120.0mSv/h。その後、ファイバースコープを挿入して内部の確認を行ったが、途中の伸縮継手のところで引っかかって、リミットスイッチローラーの状態を確認できなかった。結局、A-Dラインのすべてで索引装置の向こうまで行けなかった。現行法による調査を断念、今後の方針を検討する。
2号機T/B地下たまり水移送、15日から継続中。

昨日18日に3号機オペレーティングフロアで湯気のようなものが確認された件。07:55にカメラで確認したところ、湯気らしきものは確認されず。なお、08:00の1Fの気温は22.9℃、湿度は78.5%。湯気の発生場所の付近に温度計をクレーンで下ろして気温を測ったところ、14:4413:44-14:54の間で20.8-22.3℃(20日訂正)。外気温は13:40で21.4℃、15:00で20.1℃。昨日、規制委より当該個所の温度測定と、18日の外気温・湿度の条件下で湯気の発生する条件の評価をするよう指示があった。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 13.1KB)
昨日実施したオペフロでのダストサンプリングの結果。「原子炉上北側」が当該の場所。「原子炉上北東側」は月1で定例のサンプリングをしている場所。「原子炉上北側」で2回実施、いずれも直近半年間のばらつきの範囲内。横方向、下方向というのは、サンプラーの向き。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報5) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報6) (報道関係各位一斉メール)

3号機T/B地下たまり水移送、17日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、仮設タンクへに実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日参照)
タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況について(PDF 777KB)
モニタリングのまとめ(4-17頁)
追加の観測孔の進捗(18頁)。No.2-1は掘削中。No.3-1は18日に完成、21日から採水の予定(完成後しばらくおいて、しみ出してくる水が澄むのを待つ)。これ以降のものは位置を含め検討中。
1-2号機取水口間の護岸の地盤改良工事進捗(19頁)。海側117本のうち58本が今朝までに完了。
取水電源ケーブルトレンチの調査(20頁)。17日に採水したマンホールは、上から約2mの深さより下がグラウトで埋まっている(2011年にトレンチを閉止した際に使ったグラウトが流れてきて堆積しているものと推定)。その上に約7cmの深さで水がたまっており、それを採取した(21、22頁)。分析結果は、塩分70ppm、134Csが1.2×104Bq/cm3137Csが2.4×104Bq/cm3、全βが2.3×104Bq/cm3。取水電源ケーブルトレンチ(海水配管基礎部)のほうは、今日、直径20cmの穴を開けた。地表からトレンチの底まで約3.4mで、深さ2.5mの水がたまっていた。今後、採水・分析をおこなう。
また、11日に報告した3号機トレンチ立坑のたまり水分析で全βの結果が出た。深さ1mで6.7×105Bq/cm3など。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 17.8KB)
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 8.72KB)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs


その他


来週22日より、 2号機S/Cからの水素追い出し試験(2回目)を実施する。
福島第一原子力発電所2号機サプレッションチェンバからの水素追い出し試験(2回目)の実施について(PDF 160KB)
前回(5月14-17日)、S/Cへ窒素ガス封入を実施した結果、D/W圧力は上昇したがD/W内の水素ガス濃度の上昇は見られなかった。S/Cへ封入した窒素ガスがS/C内の真空破壊弁を通じてD/Wへ流れているならば、D/Wで水素ガス濃度が上昇しないということはS/C内に水素ガスが存在しないということになる。また、真空破壊弁が閉じているなどの理由でS/Cへ封入した窒素ガスがD/Wへ流れない場合、封入によりS/C気相部の圧力が増えてS/C内の水面を押し下げ、S/C内の水がD/Wへ逆流することでD/W内の圧力が上昇する(これで合ってる?)。この場合はS/C内に水素ガスが存在していてもD/W内の水素ガス濃度は上昇せず、S/C内の水素ガス残留の有無は分からない。実際がいずれのケースであるかを確認するために、2回目の試験ではまず、D/Wの窒素ガス量を増やしてD/WおよびS/Cの圧力変化を見る(STEP1)。その後、S/Cへ窒素ガスを封入し、水素ガス濃度の変化およびD/Wの圧力変化を見る(STEP2)。22-29日にSTEP1を実施する予定。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、計器の定期点検にともない22-23日に停止する(停止時間は約34時間を予定)。11:00のプール水温は30℃、冷却停止時のプール水温上昇率評価値は0.333度/h、停止中のプール水温上昇は約12度の見込み(運転上の制限値は65℃)。

6月29日に汚染されたままの車両が退構した件の調査結果。
汚染車両の福島第一原子力発電所退構に関する調査結果について(PDF 268KB)
汚染検査場で汚染の無い事が確認されると、「汚染検査確認書」に確認日時を記入し確認印を押されたものが交付され、汚染検査確認所(正門)でこれを提出して退構する。汚染が確認された場合は、確認日時と確認印のない「汚染検査確認書」を運転手は手渡され、除染レーンへと誘導される(その後、除染レーンで除染後、汚染のないことを確認して確認書に確認日時と確認印が押され、汚染検査確認所へと進む)。当該車両の運転手は確認日時等の無い確認書を汚染検査場で手渡された際、これで退構できると思い、除染レーンへの誘導に気付かず、汚染検査確認所へ進んで確認書を提出。確認所の担当者は確認書の不備を見落とし、車両を退構させてしまった。また、検査場および確認所の担当者がそれぞれお互いに発電所本部へこの事案について連絡したものと思い込み、本部への連絡が遅れた。対策として、除染完了まで確認所を運転手に手渡さないようにする、などなど。


ニコ生
【7/19・17:30開始】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.19(金)17時30分 ~

2013年7月18日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 27.2KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機T/B地下たまり水移送、15日から継続中。

08:20頃、3号機R/B上部ガレキ撤去作業を開始する前のカメラによる現場確認で、オペレーティングフロアから湯気のようなものが上がっているのを確認。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋 5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(PDF 123KB)
7月18日8:35から8:37の様子(2:00)(動画)
場所はオペフロ中央部の機器貯蔵プール寄り、原子炉ウェルのふた(ウェルカバー)の外周上のあたり。PDF資料2頁の写真2、画面右側に横たわっている柱のようなのが天井クレーンのガーター(爆発によりオペフロに落ちている)で、その左脇に見える円弧がウェルカバーの外周の一部、さらに左側にある深くて大きい穴は機器貯蔵プール(水は張っていない)。ウェルカバーのすぐ脇にある1m×1.2mほどの四角い穴は、バルブなどが納めてあるところで、本来ふたがしてあるがそれがなくなっている状態。
以下の項目を確認し、09:20に未臨界維持を確認。
・原子炉注水、使用済燃料プール冷却:安定的に継続
・モニタリングポスト、連続ダストモニター(全面マスク着用省略のため運用中):有意な変化なし
・原子炉圧力容器・格納容器温度:有意な変化なし
・希ガスモニター:有意な変化なし
・窒素封入:有意な変化なし
その後、13:15と16:15にも未臨界維持を確認。湯気は18:00の時点で弱まっているが継続している。夜間は目視確認は困難。
使用済燃料プール養生上部の雰囲気線量(日々ガレキ撤去作業開始前に測定している)は、今朝の測定では44.5mSv/hで、これまでと比べて大きな変動は無い。
湯気の上がっている場所の直上でダストサンプリングを実施。結果は131IがND、134Csが4.0×10-5Bq/cm3137Csが7.1×10-5Bq/cm3で、毎月実施している定例のオペフロでのダストサンプリングの直近半年間のばらつきの範囲内。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 13.1KB)(7月19日公開)
湯気の発生ということで、原子炉または使用済燃料プールで異常な発熱が起きている可能性を考えた。確認すべきポイントは以下の3点:原子炉内の冷却が正常におこなわれているか、原子炉内で再臨界が起きていないか、格納容器内で水素燃焼などの異常な発熱が起きていないか。圧力容器の温度に変化が現れていないことから、冷却が正常におこなわれていることを確認。格納容器ガス管理システムの希ガスモニターで135Xeの、ダストモニターで134Csと137Csの濃度(いずれも格納容器排気中の濃度)に変化がないこと、圧力容器の温度が上昇していないことから、再臨界が起きていないことを確認。格納容器内の温度、水素ガス濃度に変化が無いことから、格納容器内で異常な発熱の無いことを確認。使用済燃料プールのプール水温から温度上昇が無いことを確認。これらの観察から、原子炉または使用済燃料プールで異常な発熱は発生しておらず、今回の湯気の原因ではないと結論。
以上のことから、湯気の発生原因は雨水がウェルカバーのすき間から入って、格納容器ヘッド部にて加温されたことによるものと推定。格納容ヘッド部を直接測っている温度計は無いが、直下にある圧力容器上部の温度は40℃前後であり、格納容器ヘッド部もほぼ同じと考える。気温は16:00で約21.5℃とこの時期としては寒い。今日は朝まで雨、日中も時々雨だった。
2012年7月15日にも類似の事象があったが、その際は湯気はすぐに止んだ。気温、湿度、風、雨水の回り込みの状況などにより、以前から同様の事象が起きていた可能性もあるが、今日明瞭に確認されたのは、このところガレキ撤去が進んでオペフロがかなりきれいになってきていること、ガレキ撤去作業のために人の目が多くなっていること等により、この事象が目につきやすくなっているのも原因だと思う。
状況を慎重に判断した上で、R/B上部ガレキ撤去作業を再開する。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報2) (報道関係各位一斉メール)
会見開催のご案内(福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報3) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報4) (報道関係各位一斉メール)
3号機のオペフロでのダストサンプリングは、多分これ↓を使っている。これをクレーンで吊ってオペフロの測定場所の上に持ってくる。
福島第一原子力発電所 1、3号機原子炉建屋開口部ダストサンプリング用装置(PDF114KB)(2011年9月10日公開)
2011年8月24日に3号機オペフロでダストサンプリングを4回してる。で、その際の動画が公開されているのだけれど、それがちょうど今回とほぼ同じ場所。当時ももくもくしていて、その時の説明は「原子炉から来ているか、もしくは侵入した雨水が格納容器上部で熱せられたもの」とのこと。
福島第一原子力発電所3号原子炉建屋上部の状況(PDF122KB)(2011年9月24日公開)
福島第一原子力発電所 3号機 原子炉建屋上部(動画)(2011年9月24日公開)
3号機T/B地下たまり水移送、昨日17日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、昨日17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.2の残水希釈のため、約20m3のRO処理水を注水。
(以下、22日追記)No.1のドレン孔水のくみ上げをこの日に開始したらしい。No.1では漏えい検知孔水の濃度が高く、これを低下させるために槽内の残水の希釈をおこなっていた。ドレン孔水のくみ上げは、この作業により漏えい検知孔水の濃度が下がってから実施することになっていた(ドレン孔水をくみ上げると、ドレン孔の水位が低下して、より内側の漏えい検知孔水が流出してくるおそれがあったので)。6月14日の第12回特定原子力施設監視・評価検討会の項を参照。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日参照)。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 11.3KB)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs

海側遮水壁設置工事に使用する資機材を搬入するため、08:30-09:00と11:10-11:50に1-4号機取水口付近に設置したシルトフェンスを開放した。


その他


明日19日に、2号機TIP案内管の健全性確認を再び実施する。8-11日に実施した際は障害物の先に行けなかったが、DラインでダミーTIPケーブルの挿入トルクを増やして、再度、リミットスイッチのローラー押し上げと固着物の解消を試みる。

明日19日に、内部の調査のために取水電源ケーブルトレンチ(海水配管基礎部)の上部に穴を開ける(17日参照)。線量測定の状況によって、可能であれば内部の目視点検、水位測定も行う。


ニコ生
《3号機建屋上部から湯気》東京電力 緊急会見
ニコ生の配信が途切れているところの音声はここ↓にある。

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.18(木)17時30分 ~



2013月7月17日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 22.6KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機T/B地下たまり水移送、15日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、15日から継続していたが09:37に停止、10:07に再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)で変わらず。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置2次系のフラッシング作業今日より実施。19日までの予定。フラッシングの作業状況に応じてプールの冷却を停止する(各日最大で約8時間)が、今日は停止せず。実施。フラッシングの作業状況に応じてプールの冷却を停止する(最大約8時間)予定だったが、停止せずに作業を終了した。冷却停止時のプール水温上昇率評価値は0.334度/h、停止中のプール水温上昇は各日最大で約3度の見込み(運転上の制限値は65℃)。18日の会見資料で訂正)
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月27日から新しい吸着材の性能確認のためSARRYと並列運転をしていたが、確認が終了し10:02に停止
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。フィルター洗浄のため、08:53-11:24に停止。起動後11:37に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.2のドレン孔水をくみ上げてNo.2貯水槽へ還流。
No.2の残水希釈のため、約40m3のRO処理水を注水。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日参照)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 13.9KB)
3号機スクリーン(シルトフェンス内側)で134Csと137Csが高い(190Bq/Lと380Bq/L)が、これはすでに専門家による検討会で指摘されているとおり、降雨の影響と考える。また、全βの値も高く、これも同様の理由によると思う。
12日以降に観測孔No.1-3のデータが初めて出ているが、汚染の程度はNo.1-2よりも低い。汚染源がT/B地下たまり水であればよりT/Bに近いNo.1-3の方が濃度が高いことが期待されるが、そうではなかった。
地下水観測孔No.1と周辺4ヵ所のボーリングコアの線量を測り、深さ方向のバリエーションから地下水の汚染状況について評価できるか検討中。
福島第一原子力発電所取水電源ケーブルトレンチの調査実施について(PDF 242KB)
護岸の地盤改良工事の進捗(PDF資料1頁)。海側117本、山側114本、合計231本の予定で、今日の朝までに海側38本が完了。今後、地盤改良機をさらに2台増やして、現状の8班から10班へ増強の予定。作業現場の雰囲気線量は約0.1mSv/h、計画線量は0.6mSv。
福島第一原子力発電所1・2号機取水口間の護岸における地盤改良工事(薬液注入)について(7月16日撮影)(動画)
取水電源ケーブルトレンチの調査(PDF資料2頁)。図中黄色い部分のトレンチ内の水を今日採取した(黄色い部分の赤丸で示したマンホールから採取)。これを分析していく(結果は19日と22日)。また、緑の部分のトレンチはマンホール等の開口部が無いので、ダクト上部に穴を開けてサンプリングをおこなう予定。高い線量の水が入っている可能性が高いので、作業は慎重におこなう。この調査の目的は二つ。ひとつは、ケーブルトレンチ内のたまり水の状況を明らかにして、地下水汚染の原因調査の一助とする。もうひとつは、海側のトレンチ内の汚染水を除去して漏えいリスクを低減する計画(6月27日のロードマップ進捗の項を参照)の検討に資する。このあたりの断面図が6月27日のロードマップ進捗のPDF資料88頁にある。黄色い部分は電源ケーブルトレンチの太い方。緑の部分はO.P. +0.1に分岐している細い方らしい。前にケーブルダクトって呼んでたのはどれのことだろう。
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs

海側遮水壁工事に使用する資機材を搬入するため、08:30-09:00と11:10-11:50に1-4号機取水口付近に設置したシルトフェンスを開放した。



その他


水処理週報。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第108報) (プレスリリース)

魚介類のサンプリング結果。
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)(PDF 24.9KB)
20km圏内6月7、9、15、18、24、26日採取分。
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 24.4KB)
港湾内6月6、7、12、13、18、20、21、24、25、26、27、28日採取分。最高値は、北防波堤付近で6日に採取のムラソイNo.4がCs合計で212,000Bq/kg。

事故当時のプラントデータの追加・訂正を規制委に報告。
東北地方太平洋沖地震発生当時の福島第一原子力発電所プラントデータの追加・訂正について (プレスリリース)
東北地方太平洋沖地震発生当時の福島第一原子力発電所プラントデータの追加・訂正の原子力規制委員会への提出について[補足説明](PDF 19.8KB)
2011年4月25日の報告徴収指示に基づき、最後の報告(2012年3月12日)以降に確認された分について報告した。ほとんどはすでに報告しているものだが、2012年5月24日に公表した大気への放出量の推定の報告書に掲載していた1-3号機の格納容器圧力データに追加
分があり、これは今まで報告していない。

今日、刈羽村と柏崎市の議会で、KK6、7号機における新規制基準への対応、安全対策の実施状況(フィルターベント設備を含む)などについて説明した。その際の資料。
(柏崎市議会、刈羽村議会全員協議会資料)柏崎刈羽原子力発電所6, 7号機における新規制基準への対応および安全対策実施状況について(PDF 114KB)
(柏崎市議会、刈羽村議会全員協議会資料)柏崎刈羽原子力発電所6,7号機における安全対策と新規制基準への適合性について(PDF 1.00MB)
(柏崎市議会、刈羽村議会全員協議会資料)フィルタベント設備の概要について(PDF 516KB)



ニコ生
【7/17・17:30開始】東京電力 記者会見
【7/17・17:30開始】東京電力 記者会見←KK6、7号機に関する説明はこちら

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.17(水)17時30分 ~

2013年7月16日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 24.8KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機T/B地下たまり水移送、昨日15日から継続中。

3号機R/B1階でガレキなど障害物の撤去作業の事前調査として、PackBotによる建屋内の調査を12日より今日まで実施した。燃料デブリ取出しに向けて格納容器の補修のための調査の準備作業として。
3号機T/B地下たまり水移送、昨日15日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月27日から運転中。新しい吸着材の性能確認のためSARRYと並列運転をしている。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

5、6号機側仮設タンクに貯めている水のFエリアタンク(6号機北側)への移送を13:00に開始。
福島第一原子力発電所5・6号屋外仮設タンク水抜きについて(PDF 141KB)
5、6号機T/B地下たまり水と同様に淡水化処理をおこなうため。現在、5、6号機側仮設タンクにはメガフロートと地下貯水槽No.4から移送した水が入っている。8月下旬までの日中時間帯におこなっていく。メガフロートからの水移送については2012年11月21日と12月24日を参照。

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.2のドレン孔水をくみ上げてNo.2貯水槽へ還流。
No.2の残水希釈のため、約60m3を仮設タンクへ移送。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日参照)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 17.9KB)
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 7.66KB)
観測孔No.1-2(15日採取分、134Csが5,9000Bq/L、137Csが12,000Bq/L)のろ過後の結果は、134Cs、137CsいずれもND(<21Bq/L)。
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs


その他


4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置2次系のフラッシング作業を行うため、プールの冷却を17-19日に停止する。停止はフラッシングの作業状況に応じて実施(各日最大で約8時間)。16:00のプール水温は31℃、停止時のプール水温上昇率評価値は0.334度/h、停止中のプール水温上昇は各日最大で約3度の見込み(運転上の制限値は65℃)。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月16日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年7月15日(月・海の日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機T/B地下たまり水移送、9日から停止していたが11:20に再開。

3号機R/B1階でガレキなど障害物の撤去作業の事前調査として、PackBotによる建屋内の調査を12日より実施中。燃料デブリ取出しに向けて格納容器の補修のための調査の準備作業として。
3号機T/B地下たまり水移送、11日から継続していたが09:44に停止。移送先を雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)に切替えて10:53に再開。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月27日から運転中。新しい吸着材の性能確認のためSARRYと並列運転をしている。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.2のドレン孔水をくみ上げてNo.2貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日参照)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 15.8KB)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月15日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)


2013年7月14日(日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機T/B地下たまり水移送、9日から停止中。

3号機R/B1階でガレキなど障害物の撤去作業の事前調査として、PackBotによる建屋内の調査を12日より実施中。燃料デブリ取出しに向けて格納容器の補修のための調査の準備作業として。
3号機T/B地下たまり水移送、11日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月27日から運転中。新しい吸着材の性能確認のためSARRYと並列運転をしている。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.2のドレン孔水をくみ上げてNo.2貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日参照)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 10.9KB)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報16) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム全β90Sr
134Cs137Cs

福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月14日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年7月13日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機T/B地下たまり水移送、9日から停止中。

3号機R/B1階でガレキなど障害物の撤去作業の事前調査として、PackBotによる建屋内の調査を昨日12日より実施中。燃料デブリ取出しに向けて格納容器の補修のための調査の準備作業として。
3号機T/B地下たまり水移送、11日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月27日から運転中。新しい吸着材の性能確認のためSARRYと並列運転をしている。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.2のドレン孔水をくみ上げてNo.2貯水槽へ還流。
No.2の残水希釈のため、約203のRO処理水を注水。
地下貯水槽No.2北東側の追加ボーリングによって、周辺土壌の汚染範囲を特定している(6月7、18、27日参照)。この範囲の土壌を撤去し充填材で埋め戻す工事を今日、開始した。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月13日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

2013年7月12日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 21.1KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機T/B地下たまり水移送、9日から停止中。

今日から、3号機R/B1階でガレキなど障害物の撤去作業の事前調査として、PackBotによる建屋内の調査を実施。燃料デブリ取出しに向けて格納容器の補修のための調査の準備作業として。
3号機T/B地下たまり水移送、昨日11日から継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月27日から運転中。新しい吸着材の性能確認のためSARRYと並列運転をしている。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.2のドレン孔水をくみ上げてNo.2貯水槽へ還流。
No.2の残水希釈のため、約40m3のRO処理水を注水。
地下貯水槽No.2北東側の追加ボーリングによって、周辺土壌の汚染範囲を特定している。この範囲の土壌を撤去し充填材で埋め戻す工事を明日13日に開始する。


T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日参照)
タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について(PDF 548KB)
モニタリングのまとめ、観測孔の位置の詳細など。
時系列グラフにまとめた。地下水については、トリチウム(4頁目)はNo.1シリーズが高く、No.2と3は低い。全βとSr(5頁目)は2011年4月の漏えい個所に近いNo.1-2が非常に高い。また、No.2が上昇傾向にあり監視を強化する。海水のトリチウム(6頁目)では、1-4号機取水口北側が上昇しているが、上昇し始めた時期と採取個所が海側遮水壁の鋼管矢板で囲まれた時期がほぼ一致している。ここの代替として採取している東波除堤では、上昇し始める前の1-4号機取水口北側とほぼ同じレベルが続いている。海水の全β、Sr(7頁目)はあまり変化がない。
地図に測定値を示した図(8頁目)を見ると、1-4号機取水口前面で高い値が出ているが、他の場所はそうでもない。
追加のボーリングについて、No.2-1とNo.3-1の掘削を今日よりおこなっている。
1-2号機間護岸の地盤改良工事を実施中(20頁目にスケジュール)、また、海水配管トレンチ内に残留している汚染水の除去について検討中。
地盤改良に使う薬剤(2液を混合して固化する)のデモンストレーションを実施(会見動画31:05より)。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 48.6KB)
観測孔No.3の11日採取分で全βが1,400Bq/L(過去最高は2012年12月12日の41Bq/L、最近はずっとNDだった)。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 16.0KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その3)(PDF 46.2KB)
観測孔No.1-3の最初のデータが出た。全βが92,000Bq/L。
福島第一護岸「地下水観測孔No.1-2」試料のろ過処理による放射能濃度変化について(PDF 10.0KB)
8日採取分の全βが出た。ろ過前(890,000Bq/L)、ろ過後(920,000Bq/L)でほぼ変わらず。ろ過残渣が地中を移動しうるものかどうかについては、検討が必要だと考えている(ろ過残渣が土壌だとして、すべてが地中に固定されて地下水の流れには乗らないものかどうかは分からない、ということ)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報13) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報14) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報15および続報14の一部訂正) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム全β90Sr


その他


港湾内の魚類対策で追加したもの。
福島第一原子力発電所港湾内における実施済みの魚類対策(平成25年7月12日時点)(PDF 159KB)
港湾口にブロックフェンス設置(11日完了)、北防波堤と南防波堤の内側に仕切り網を設置(6月26日完了。防波堤のテトラポッドの隙間に住んでいる魚が外に出てくるのを防ぐ)。

昨日の2号機TIP案内管健全性確認の際に取得した動画を公開。
2号機TIP案内管健全性確認の結果について(4日目)【ダイジェスト版】(5:18)(動画)
2号機TIP案内管健全性確認の結果について(4日目)【全編版】(55:50)(動画、公開は21日まで)

5日の作業者の被ばく線量再評価にともなって、長期健康管理対象者の見直しをおこなった。
福島第一原子力発電所作業者の内部被ばく線量修正に伴う長期健康管理対象者の見直しとフォローアップについて(PDF 118KB)
該当者に周知を図り、放管手帳の修正や健康管理の実施などフォローアップを実施する。


ニコ生
【7/12・17:30開始】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.12(金)17時30分 ~