リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2011年11月30日(水)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF22.0KB)

原子炉圧力容器への窒素ガス封入ライン設置工事を昨日から実施。今日から窒素ガス封入開始。ヘッドスプレーラインから圧力容器へ入れる。
福島第一原子力発電所1〜3号機原子炉圧力容器(RPV)内への窒素封入ルート新設について(PDF71.9KB)
2号機では格納容器ガス管理システムで排気中の水素ガス濃度を監視しながら、まずは窒素ガス注入量5m3/hを6時間継続、大きな変化が無ければ10m3/hへ増量する。1、3号機は水素ガス濃度をモニターできないので、5m3/hを4日間継続の予定。2号機の様子によって、1、3号機にも対応する。2号機で排気中の水素ガス濃度が上昇してきたら、圧力容器への注入量を減らす、格納容器への注入量を増やす、などをする。原子炉注水量は、状況が落ち着くまでは変更せず、その後は再び増やしていく予定。
(以上午前の会見。以下夕方の会見
原子炉圧力容器への窒素ガス封入を開始(1号機16:04、3号機16:26)、封入量5m3/hに到達(1号機16:08、3号機16:40)。2号機は13:45に封入を開始したが流量が上昇しないため14:47に停止。原因を調査中。

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00?で0.5%、17:00で0.6%。
2号機T/B地下たまり水移送を08:59-18:03に停止。圧力容器への窒素ガス封入ライン設置工事の一部をT/B内で行うので、作業者の被曝低減のため。
2号機使用済燃料プール、ヒドラジンを約2m3注入。
23:13に1次系差流量大の警報で冷却が自動停止(28日と同じ)。23:34現場で漏えいが無いことを確認。明日調査の予定。

昨日29日と同じく3号機R/B上部およびR/B1階大物搬入口でダストサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF23.3KB)(12月2日公開)

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、運転中。Hベッセル2塔交換予定。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、3-1と3-2で運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3B3Cで運転中。

28日からの5号機取水路の清掃作業を今日も実施。


その他

炉心損傷状況の推定。5月のMAAPによる炉心損傷の推定に、その後のプラント内部の温度変化等のデータの蓄積を加味して、改めて評価をおこなった。
東京電力福島第一原子力発電所1〜3号機の炉心損傷状況の推定について(PDF1.59MB)
結論としては、1号機では燃料のほとんどが溶融して格納容器へ落ちている、2、3号機ではほとんどの燃料が圧力容器にとどまっている、1号機の格納容器底部でコア-コンクリート反応が起きたが、コンクリートへの侵食は最大で70cm程度で格納容器の外には至っていない、現状では1-3号機において圧力容器および格納容器に存在する燃料は注水によって安定的に冷却されており、露出燃料は最大で3%程度、コア-コンクリート反応は起きていない。
この文書は、今日開催の「東京電力福島第一原子力発電所1−3号機の炉心損傷状況の推定に関する技術ワークショップ」(保安院と資源エネ庁共催)での発表のダイジェスト。発表の資料は以下。
福島第一原子力発電所1〜3号機の炉心状態について(PDF5.01MB)
事故後のプラント挙動について(PDF1.08MB)
実機条件を反映したJAEAモデルの改良と評価結果について(PDF196KB)
燃料状態把握のための各種アプローチについて(PDF944KB)
MAAP解析とコアコンクリート反応の検討について(PDF619KB)
1号機では、ペデスタル床に落ちた燃料デブリ(溶融した燃料)が、出入り口であるスリットを通してドライウェル床まで流れていると仮定。2、3号機では、燃料デブリが落下を始めた時点で、停電により原子炉再循環(PLR)ポンプのメカニカルシールから漏れた水がペデスタル部にたまっていて、この水の中へ落下した燃料はかたまりにならず粒子化している可能性を考えている。

昨日29日の2号機格納容器ガス管理システムでの生ガスサンプリングの分析結果
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF13.2KB)
135Xeの濃度は臨界の基準1Bq/cc未満。

水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第23報)

主要3核種以外の核種分析
福島第一原子力発電所 海水中のPu分析結果(PDF 7.53KB)(1-4号機取水口内北側)
福島第一原子力発電所 空気中のPu分析結果(PDF 7.28KB)
福島第一原子力発電所 海水中のPu分析結果(PDF 7.80KB)(放水口北側、南側)
福島第一原子力発電所 土壌中のPu分析結果(PDF 9.07KB)
福島第一原子力発電所 サブドレンのPu分析結果(PDF 7.70KB)(T/B周辺のサブドレン水)

緊急時作業者の被ばく線量の評価状況等について
今月のまとめ。

明日、2号機R/B上部でダストサンプリングの予定。


ニコ生
【11/30・11:00開始】東京電力 記者会見
【再放送11/30・18:0​0】東京電力 記者会見
福島原発1-3号機の炉心損傷状況の推定に関する技術ワークショップ 生中継

Togetter
2011/11/30・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/30・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月29日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF114KB)

原子炉圧力容器への窒素ガス封入ライン設置工事(ラインのリークチェック、流量調節弁の設置)に伴い、1、2号機の格納容器への窒素ガス封入を一時停止(1号機:09:55停止、ラインのリークチェック実施、11:05起動、11:30定格流量に到達、2号機:13:47停止、流量調節弁設置、14:21起動、14:37定格流量に到達)。その後の工事が順調に行けば、明日30日の夕方から1-3号機圧力容器への窒素ガス封入を開始する。

1号機原子炉注水量、給水系からの注水量を約4.2m3/hから約4.5m3/hへ調整。

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00、17:00ともに0.5%。
バイアルびんによる生ガスのサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF13.2KB)(11月30日公開)

昨日28日の2号機使用済燃料プール代替循環冷却装置1次系差流量大警報で停止中の件。流量検出器(差圧計)の計装配管のごみ等の詰まりが原因として考えられることから、圧力をかけた状態で当該計器のフラッシングを行うため、11:50に装置を起動し、フラッシングを実施。その後、流量検出器(差圧計)は正常に動作していることを確認。運転状態については、今後、継続して監視していく予定。

3号機原子炉注水量、給水系からの注水量を約1.9m3/hから約2.1m3/hへ調整。(炉心スプレー系からの注水量は約6.0m3/hで継続)。

3号機R/B上部およびR/B1階大物搬入口でダストサンプリング実施。R/B上部はクローラクレーンで、大物搬入口はTALONで行った。
福島第一原子力発電所 原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF23.3KB)(12月2日公開)

4号機使用済燃料プール、今日10:58からイオン交換装置による塩分除去を開始。RO膜による塩分除去は8月20日-11月8日に実施し、現在の塩素イオン濃度は約150ppmたが、今後はイオン交換樹脂を使って1ヶ月かけてさらに10ppmまで下げる予定。
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールにおけるイオン交換装置による塩分除去の再開について)(PDF146KB)
装置は車載式、樹脂塔(直径80cm、高さ1.5m、重さ500kg)を6基搭載。10m3/hのペースでプール水を引き込み処理する。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17m3/hで運転中。
水処理装置、SARRY、30m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置は停止中。水の処理量を見ながら運転している。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3Bで運転中。

昨日28日に開始した5号機取水路の清掃作業を今日も実施。昨日28日より、作業の影響を監視するために取水口付近の海水を採取、分析している。作業終了まで継続する。
福島第一 5,6号機取水口内 海水核種分析結果(PDF 10.9KB)
物揚場前の海水とほぼ同じレベル。

昨日28日確認された炉注水移送ラインの漏えい個所(止水テープで応急処置をした)のホースを交換。現在、冬季対策として屋外のホースに保温材を巻き付ける作業をしているので、ピンホール等の微量の漏えいが複数発見されている。


その他

1号機D/W圧力の値が誤っていた件で、保安院に報告書を提出。
福島第一原子力発電所プラント関連パラメータの一部訂正について
今日11:00より正しい補正式にて値を算出。

日没が早くなってきたので、夜間の通行の安全確保のため、免震重要棟周辺と1-4号機山側道路の照明を追加設置する。このため、夜間のふくいちライブカメラの映像が変わる。


ニコ生
【11/29・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/29・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/29・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月28日(月)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF21.9KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00、17:00ともに0.6%。

2号機使用済燃料プール代替循環冷却装置で、09:12に1次系差流量大(ポンプの出入り口の流量差)の警報で自動停止。09:16に漏えいが無いことを確認。原因を調査中。2号機使用済燃料プールは冷却なしで0.3度/hの温度上昇の見込み。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、運転中。
水処理装置、SARRY、運転中。ベッセル2塔交換。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、3で運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3Cで運転中。

循環型海水浄化装置、週末定期メンテナンスから復帰。

5、6号機取水路の清掃作業、今日から5号機で開始。07:00-17:00の作業の間、残留熱除去系(D)ポンプと補機冷却海水系(C)ポンプが停止する。このため、原子炉と使用済燃料プールの冷却が停止する。約10時間のポンプ停止での温度上昇は、原子炉で17度、使用済燃料プールで4度の見込み。作業期間は1週間程度を予定。

無人調査船による海水サンプリングを10:04-15:02に実施。

25日に確認された炉注水移送ラインの漏えい個所のホースを交換。その際、さらに漏えいを2ヵ所確認。12:30に給油所南東側遊歩道、14:40頃に免震重要棟西側道路。1個所目はホースを交換、2個所目はテープで止水して明日ホースを交換する。


その他

14:28免震重要棟の連続ダストモニターから警報。14:38に全面マスク着用を指示。その後のダスト測定で検出限界未満だったため、マスク着用の省略を再開(全面マスク着用基準の緩和については11月1日の記事を参照)。モニタリングポストでは異常は確認されず。

2号機格納容器ガス管理システムでのサンプリングを明日実施予定。

原子炉圧力容器への窒素供給ライン設置作業に伴い、明日、1、2号機で格納容器への窒素封入を2時間程度停止する。短時間なので、影響は無いと考える。

吉田所長の退任が発表された。


ニコ生
【11/28・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/11/28・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/28・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年11月27日(日)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF20.5KB)

1号機T/B地下から2号機T/B地下へのたまり水移送、09:38にいったん終了。今後必要に応じて実施するらし。

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00、16:00ともに0.6%。

3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置で、02:00頃1次側熱交換器の出口と入口の温度差が小さくなっている(=冷却ができていない、入口19.7℃、出口19℃)ことを確認。朝になってから現地調査の結果、06:33に冷却塔の散水用の元弁が閉まっていることを確認。開操作を実施後、出口側の温度が下がってきた(07:00で入口20.3℃、出口15.1℃)ことを確認。元弁が閉まっていた原因は今後調査する。19日にも同様の事象あり。誤操作防止のために元弁のコックを取ってしまうことを対策として考えている。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、16m3/hで運転中。ベッセル2塔交換。
水処理装置、SARRY、27m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、3-1で運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3Cで運転中。


その他

水処理の累積処理量実績値で誤り。23日にデータ入力ミスがあり、24日以降今日までの値を訂正。正しい値は白板に記載。←って見らんないじゃん。←本家の会見アーカイブにあった。24日7時 170490(誤:170360)、25日7時 171480(誤:171350)、26日7時 172170(誤:171700)。

プラントパラメータで2号機原子炉抑制室ガス温度D/W HVH戻り温度の指示値が異常に高い。他の指示値と不整合に変化しているので、計器の不調ではないか。線量が高いところにあるので、点検・修理は難しい。


ニコ生
【11/27・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/27・18:00開始​】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/27・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月26日(土)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF19.3KB)

圧力容器窒素ガス封入のための作業に向けて注入ライン周辺の現場調査と線量測定を実施。昨日は3号機2階を中心に実施。今日は2号機で。(以下27日午前の会見で)ホース接続先候補の2階水位計装ラック周りを調べた。接続予定個所に損傷は認められなかったので候補として引き続き検討。接続予定個所の空間線量率は20-25mSv/h、ホース敷設ルートで最大45mSv/h。計画線量12mSvで最大被曝線量3.28mSv。

24日から1-3号機の原子炉注水量を下げて圧力容器の温度を上げることを試みているが、あまり温度が上がってこないので、さらに注水量を下げる。1、3号機ははっきりと温度が上がってこない、2号機も上昇率が低い。

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00?で0.6%、17:00で0.6%。

今日から4号機R/B上部ガレキ撤去を開始。今までは建屋周辺のガレキ撤去を中心におこなってきた。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、18m3/hで運転中。
水処理装置、SARRY、27m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2-1と3-1で運転中。処理量は50m3/h。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3Cを停止、3A3Bで運転中。

循環型海水浄化装置、週末定期メンテナンスで停止。



その他

主要3核種以外の分析結果
海水核種分析結果(PDF 13.1KB)(19日と同様に54Mn、60Co、144Ceを検出限界を下げて再測定)

動画解説シリーズ、今日は構内の各種サンプリングと放出量評価の方法
福島第一原子力発電所1〜3号機 原子炉建屋からの現状の放射性物質放出量の 評価方法(PDF154KB)
第2回「原子炉建屋からの現状の放射性物質放出量の評価方法」(47.5MB)(解説付き動画)


ニコ生
【11/26・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/26・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/26・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/26・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月25日(金)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF22.6KB)

1-3号機原子炉注水量、昨日24日19:00過ぎに増やしたが、圧力容器の温度はあまり上昇していない(水素ガス濃度低減のために圧力容器の温度を上げている。昨日24日の記事を参照)。

1-3号機R/B地下たまり水のサンプリングを北西コーナーの階段室で実施。前回は1号機で5月28日に実施。Csのほか、α核種も分析する。作業者の最大被曝線量は4.01mSv。
原子炉建屋地下滞留水の放射能濃度等の測定結果(7.94KB)(12月12日公開)

1号機T/B地下から2号機T/B地下へのたまり水の移送を14:54に開始

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は17:00で0.6%。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置で、23:04に熱交換器ユニットで漏えい流量大の警報で自動停止。現場調査で漏えいなどの異常がないことを確認して23:39に再起動(17日にも同様の警報による自動停止があった)。なお、4号機使用済燃料プールの冷却停止中の温度上昇は0.7度/hの見込み。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、運転中。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2-1と3-1で運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3B3Cで運転中。
水処理装置、アレバ除染装置、昨日24日に廃液貯水タンクの水位が上昇しなかった件、漏えいが無いことを確認。水位計などの調査を実施していく。

昨日24日に大熊線3Lの車載型変圧器の修理が終わったので、21日に大熊線2Lに切り替えていた水処理施設の電源を元に戻す作業を実施。このため、施設が一時停止した。この作業に合わせて、10月19日に停止したキュリオンセシウム吸着装置の入り口のポンプを交換した。

淡水受用仮設貯蔵タンクとバッファタンクの間で水漏れを複数確認。ベント弁からの漏えいは弁を閉めた。配管の損傷は、止水テープで応急対応、今後ホースの交換をする。
バッファタンクへの移送ラインにおける水漏れの発生について(PDF47.7KB)

昨日今日(24、25日)で23日に話のあった港湾内の海底土のサンプリングを実施している。このため船の出入りがあるので、1-4号機取水口北側のシルトフェンスを2回(1回あたり10分程度)開けた。
福島第一原子力発電所港湾内海底土核種分析結果(PDF367KB)(12月1日公開)


その他

22日に実施した無人調査船による海水サンプリングの分析結果
海水核種分析結果(PDF 17.8KB)
運用の様子。
福島第一原子力発電所 無人調査船運行状況について(PDF131KB)
基本的にはプリセットの自律式。必要な時には操作小屋から手動で操作する。

1号機D/W圧力の値が正しくなかったことが分かった。詳細は調査中。補正式が誤っていて、5月11日から実際の値よりも2kPa程度大きい値になっていた。


ニコ生
【11/25・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/25・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/25・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月24日(木)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF19.8KB)

1号機原子炉注水量、19:03に給水系からの注水量を約5.5m3/hから約5.0m3/hに調整(下記の圧力容器への窒素ガス封入の記事を参照)。

2号機原子炉注水量
、19:11に炉心スプレー系からの注水量を約7.2m3/hから約5.6m3/hに調整(給水系は約2.9m3/hで継続)(下記の圧力容器への窒素ガス封入の記事を参照)。
2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00、17:00ともに0.6%。

3号機原子炉注水量
、19:19に炉心スプレー系からの注水量を約8.5m3/hから約6.7m3/hに調整(給水系は約2.3m3/hで継続)(下記の圧力容器への窒素ガス封入の記事を参照)。
3号機格納容器窒素ガス封入量、19:09に14m3/h(N)から28m3/h(N)に調整(下記の圧力容器への窒素ガス封入の記事を参照)。
21日から継続していた3号機復水貯蔵タンクから3号機T/B地下への水移送は09:45に終了

4号機使用済燃料プール、13:31-15:05にヒドラジンを約2m3注入。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、運転中。Hベッセル2塔交換。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2-1と3-1で運転中。処理量は50m3/h。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3B3Cで運転中。
水処理装置、アレバ除染装置、月1の循環運転(9日の記事を参照)を行ったところ、廃液貯水タンクの水位が上昇せず。原因を調査する。

昨日23日に停止した6号機補機冷却海水系(A)ポンプが復旧するまで、以前のように、残留熱除去系を使って原子炉と使用済燃料プールを交互に冷却する(補機冷却海水系ポンプはまだ復旧が終わってなくて予備機が無い)。10:23に6号機残留熱除去系(A)ポンプでの原子炉冷却を停止、10:41に使用済燃料プールの冷却を開始。
その後、ポンプ自体に問題は無く、遮断機(電源を入り切りする装置)を予備品と交換したら起動できた。16:19に補機冷却海水系ポンプで使用済燃料プールの冷却を再開。16:45に残留熱除去系で原子炉の冷却を再開。取り替えた遮断機を調査する。


その他

水処理週報(水曜日の昨日は祝日だったので、今日の午前の会見で報告)。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第22報)

原子炉圧力容器内の水素ガス濃度を下げるために、圧力容器に窒素ガスを封入する。
福島第一原子力発電所1〜3号機の原子炉圧力容器内の水素濃度の管理について(PDF18.2KB)
2号機PCV内のガスの流れの推定(PDF12.7KB)
10月28日に2号機格納容器にガス管理システムを設置して以降、排気中の水素ガス濃度の変化から、格納容器のトップヘッドに高濃度の水素ガスがたまっていたのをガス管理システムで抽気したのではないかと推測。圧力容器のヘッドにも同様に水素ガスがたまっている可能性が考えられるので、注水ラインから水とともに窒素ガスを入れて(2相流で)中にたまっている水素ガスを追いだそうという計画。注水ライン(1号機は給水系、2、3号機は炉心スプレー系。ヘッドスプレーラインも候補)に窒素ガス封入ラインを設置する。この工事が終わるまでの約1週間、念のため、圧力容器内の水蒸気圧を高めて水素ガス濃度を下げるために、注水量を下げて(1号機で0.5m3/h、2、3号機で1.5m3/h)1-2日かけて圧力容器底部温度を80℃を超えるところまで上げる。また、3号機は格納容器への窒素ガス封入量が小さい(14m3/h(N))ので28m3/h(N)まで増やす。1号機では明日25日から炉心スプレー系からの注水を予定していたが、延期。

大熊線3Lの車載式変圧器の修理が完了。明日は、元に戻すための電源切り替え工事を実施。このため、水処理施設が一時的に停止する。


ニコ生
【11/24・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/11/24・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/24・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年11月23日(水・勤労感謝の日)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF20.7KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は17:00で0.7%。
2号機使用済燃料プール、放射性物質除去装置の吸着塔を交換。

3号機復水貯蔵タンクから3号機T/B地下への水移送は21日から継続中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、18m3/hで運転中。
水処理装置、SARRY、25m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置2-1で運転中。
11月17日に漏えいしたホースを交換。
昨日14:00に運転再開した2-2が、18日と同じ警報で09:56に再びポンプトリップで停止した(同様の警報は10月23日に2-1でも発生している)。
11:58に3-1を起動して処理量が50m3/hに復帰。
12:15に通水確認をしていた1A1Bで漏水を確認。漏水量は1Aで約14l(処理後の濃縮塩水)、1Bで約15l(処理後の淡水)。堰の中にとどまっている。原因を調査中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3B3Cで運転中。

15日からの6号機取水路の清掃作業を今日も実施。今日で完了した。今後は5号機での作業の準備をする。5号機での作業は28日から実施の予定。
6号機補機冷却海水系(A)ポンプは今日の作業で06:45-17:00の間停止。その後再起動操作を実施したところ、起動直後に自動停止した。原因について調査中。使用済燃料プールの冷却は停止したままだが、温度の上昇はゆるやかなので当面は余裕がある。

その他

昨日22日に採取した格納容器ガス管理システムでのガスサンプリングの分析結果
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF59.4KB)
今回は、生ガスのみ。135Xeが検出限界値(1.1E-1Bq/cm3)以下で、再臨界判定基準の1Bq/ccを下回っている。今後、週1で生ガス、月1でチャコールフィルターの調査をして、施設運営計画に記載の臨界状態のモニタリングをしていく。

港湾内の海底土の調査を開始する。
港湾内海底土調査位置図(132KB)
3番の物揚場前面以外は、今回始めて実施。

主要3核種以外の分析結果
福島第一原子力発電所 空気中のPu分析結果(PDF 7.72KB)
福島第一原子力発電所 土壌中のPu分析結果(PDF 9.04KB)
福島第一原子力発電所 土壌中のPu分析結果(PDF 9.04KB)

今日は祝日なので、水処理週報は明日の午前の会見で報告。


ニコ生
【11/23・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/23・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/23・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月22日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF19.7KB)

18日に漏えいが確認された1号機非常用高台炉注水ポンプの吸込み側の耐圧ホースの交換を09:30-10:20に実施。

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00で0.8%、17:00で0.7%。
ガスサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF59.4KB)(11月23日公開)


3号機復水貯蔵タンクから3号機T/B地下への水移送は昨日から継続中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17m3/hで運転中。Hベッセル2塔交換予定。
水処理装置、SARRY、26m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2-1で運転中。2-2はポンプトリップで18日から停止していたが、今日、試運転の結果、問題がなかったので、14:00から運転開始。今日明日で17日に漏えいの確認されたホースを交換。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3B3Cで運転中。

15日からの6号機取水路の清掃作業を継続して実施。今日までの予定だったが、終わらなかったので明日まで延長。

昨日21日に話のあった無人調査船による海水サンプリングを09:30-13:16に実施。
海水核種分析結果(PDF 17.8KB)(11月25日のプレスリリース


その他

14、18、19日に実施したPackBotでの3号機R/B1階北東エリアの拭き取り除染と線量調査の結果。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋1階 ロボットによる雰囲気線量の測定結果(74.1KB)
まだ、レールの溝にたまっている水は拭き切れていない。付近の空間線量率も高いところで870mSv/h。今後、格納容器ガス管理システム設置工事をするにあたり、除染、遮蔽などを検討中。
格納容器機器ハッチレール拭き取り作業(27.9MB)(動画)
格納容器機器ハッチレール拭き取り後(17.5MB)(動画)
ウェスからしたたるくらいの水がある。拭き取りに使ったウェスは買い物かごに入れて(ホントだよ。こないだは現場に置いてくるって言ってたけど)回収した。

10月18日に実施した1号機非常用復水器(IC)の現場調査(10月21日に報告)結果と聞き取り調査(10月18日以降の分も含む)から、事故当時のICの動作状況についての評価がまとまったので報告。
福島第一原子力発電所1号機非常用復水器の動作状況の評価について(381KB)
夕方の会見で解説。
原子炉圧力容器とICの間にある1A-4Aおよび1B-4Bの弁は直流電源で操作する。通常は3Aと3Bが閉、その他は開で、3Aと3Bを開閉して起動・停止する。1号機ではT/B地下にある直流電源の電源盤が津波で冠水したために直流電源がダウン、インターロックでA系B系の計8つの弁が閉止した。ただし、A系のICの冷却水のレベルと温度変化から、1Aと4Aの二つの弁は全閉ではなかったと考えている。その後、断続的に直流電源が回復している間にA系の弁の開閉を行っていた。

29日に発生した3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置で散水弁が閉まっていた件。聞き取り調査では原因特定に至っていない。今後調査を継続するが、再発防止対策として、操作個所の施錠など物理的防護策を検討・実施したい。散水弁の開閉は直接免震重要棟でモニターしていないが、プール水温度などの監視で対応可能。


ニコ生
【11/22・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/22・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/22・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/22・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月21日(月)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF19.1KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00で0.8%、17:00で0.8%。

昨日話のあった3号機復水貯蔵タンクから3号機T/B地下への水移送は10:22に開始。

昨日話のあった大熊線3Lの修理に伴う電源切り替え工事で水処理施設が一時停止。キュリオンセシウム吸着装置は08:25-16:56、SARRYは08:26-17:40、RO膜型淡水化装置は05:07-16:10、蒸発濃縮式淡水化装置は05:00-23:50の間停止した。


循環型海水浄化装置、09:48に週末定期メンテナンスから復帰。

15日からの6号機取水路の清掃作業を再開(昨日はお休み)。


その他

9月28日に話のあった、湯ノ岳断層のボーリングおよびトレンチ調査結果(速報)。
湯ノ岳断層に関する断層調査状況について(速報)(PDF315KB)
トレンチ調査で後期更新世以降(約12-13万年前以降)の活動が確認された。現在、周辺の堆積物の年代測定を実施中。
湯ノ岳断層は1F、2Fから距離があるので、地表面での調査だけを行い、後期更新世以降は活動していないと判断して耐震設計上考慮していなかったが、今回の調査でそうではなかったことが確認された。ただし、湯ノ岳断層による地震が発生しても、1Fおよび2Fの基準地震動(Ss)は超えないと評価している(8月30日のプレスリリースを参照)。


海水のサンプリングに無人調査船の導入
福島第一原子力発電所 無人調査船運行開始について(PDF166KB)
明日から運用開始。まず、5ヵ所でサンプリングをしてみる。操作小屋は2F物揚場に設置、ここから遠隔操作する。作業者の被曝線量低減、サンプリング個所の拡張ができるのではないか。


ニコ生
【11/21・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/11/21・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/21・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年11月20日(日)

10:23、茨城県北部で地震、震源の深さは約9km、地震の規模(マグニチュード)は5.3。日立市で震度5強、浜通りで震度3。プラントへの影響は確認されず。

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF19.3KB)

1号機原子炉注水量、給水系からの注水量の低下が確認されたため、13:58に約5.3m3/hから約5.5m3/hに調整。

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00で0.8%、17:00で0.8%。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、16m3/hで運転中。
水処理装置、SARRY、26m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2-1で運転中。処理量は25m3/h。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3B3Cで運転中。3Aは昨日停止した。

15日からの6号機取水路の清掃作業は今日はお休み。


その他

施設運営計画(1.3.1系統構成(1)注水ポンプの項、10月17日の記事参照)に記載した炉注水ライン多重化(復水貯蔵タンク脇とT/B内に炉注水ポンプを設置し炉注水ラインを構成する)のため、現在、3号機復水貯蔵タンクにたまっている水(103Bq/cm3レベルの水1400tのうちの1300t)を3号機T/B地下へ移送する。明日から。
福島第一原子力発電所3号機復水貯蔵タンクからタービン建屋への滞留水の移送について(11月21日〜予定)(PDF44.5KB)
当該の水は以前に3号機復水器から移送されたもの。復水貯蔵タンクは追設される炉注水ラインの処理水バッファタンクとして使用することになるので、処理水をためる前に空けておく。タンクをすっかり空にしないのは、そもそもそういうものなのだそうな。一番下はデッドスペースになっていて水を抜くのが大変、また、水を抜いてしまうと水位計の校正をし直す必要があるなどの問題があるということらしい。

10月3日に発生した大熊線3Lの車載式変圧器の油冷却器からの油漏れで、油冷却器の交換を22日から行う。これに先立ち、大熊線3Lの負荷である水処理施設の電源切り替え工事を実施する。このため、明日、一時的に設備が停止する。


ニコ生
【再放送11/20・11時開始】東京電力 記者会見
東京電力 記者会見

2011年11月19日(土)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF20.8KB)

1号機原子炉注水量を昨日18日に減らしたため、圧力容器温度が若干上昇している。

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00で0.9%、17:00で0.9%。

3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置で、昨夜23:00に確認された熱交換器出口温度上昇について調査。07:00過ぎ、2次系の散水用の水の弁が閉まっていることを確認、開操作を実施した結果、05:00に19.5℃、08:00に17.9℃と低下。弁が閉まっていた状況について調査中。その後、再びプール水温が上昇、2次系冷却塔のポンプのこし網にヘドロのようなものが詰まっているのを確認。16:11-16:50に冷却塔をA系からB系に切り替える作業を実施。
PackBotで3号機R/B1階北東エリアの拭き取り除染と線量調査を昨日18日に続き実施。拭き取りに使ったウェスは、2、3日に実施したWarriorによるお掃除で掃き寄せられているガレキと一緒に置いてきた。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、16m3/hで運転中。Hベッセル2塔交換。AGHベッセルの2の差圧が上昇してきたので、Hベッセル交換時にAGHベッセルの1へ通水を切り替えた。
水処理装置、SARRY、26m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、昨日のトラブルで2-2は停止している。2-1で運転中。処理量は半分の25m3/h。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3B3Cで運転中。

循環型海水浄化装置、週末定期メンテナンスで停止。

15日からの6号機取水路の清掃作業を継続して実施。


その他

主要3核種以外の分析結果。
海水核種分析結果(PDF 78.6KB)(11月3日採取の1F、2F敷地沖合15km上層の海水で54Mn、60Co、144Ceを検出限界を下げて再測定。今後2週間に1回、検出限界を下げて他の核種も分析していく)
海水核種分析結果<沿岸及び沖合>(PDF 69.3KB)(トリチウム、全α、全β)
福島第一 1〜4号機取水口内 海水核種分析結果(PDF 10.7KB)(トリチウム、全α、全β)
サブドレン等核種分析結果(PDF 63.1KB)(トリチウム、全α、全β)

構内の重機によるガレキ撤去が今週をもってほぼ終了
福島第一原子力発電所内における重機による屋外ガレキ撤去の施工実績(PDF797KB)

11月10日現在のサーベイマップを公開。
福島第一原子力発電所サーベイマップ【11月10日現在】(PDF)

動画解説シリーズ、今週からは所内のモニタリングがテーマ、今日は放射線の基礎知識と測定法、測定機器の解説
福島第一原子力発電所 発電所内の放射線モニタリング 〜放射線の計測方法〜(PDF1.16MB)
第1回「放射線の計測方法」(73.5MB)(解説付き動画)

ニコ生
【11/19・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/19・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/11/19・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月18日(金)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF21.3KB)

1号機原子炉注水量、給水系からの注水量を15:33に7.7m3/hから5.5m3/hへ減量し、温度変化を観察する。また、汚染水の発生量を少し抑制したい。現在、炉心スプレー系からの注水ラインの工事を進めており、25日頃には炉心スプレー系からの注水が可能になる見込み。前回注水量を増やしたのは10月28日から。カバーの完成の伴い、カバー内の環境改善のために蒸気の発生を抑制するのが目的だった。10月28日05:00で圧力容器下部温度が68.4℃。
16:10に1号機非常用高台炉注水ポンプの吸込み側の耐圧ホースに3秒に1滴程度の漏えいを確認。受け皿で受けている。今後、ホースを交換する予定。

2号機原子炉注水量、15:33に給水系からの注水量を約2.6m3/hから約3.1m3/hへ、炉心スプレー系からの注水量を約7.4m3/hから約7.1m3/hへ調整。
2号機格納容器圧力計測、今まで窒素ガス封入装置に取り付けた仮設のものを読んでいたが、今日05:00から本設の原子炉保護系の圧力計に切り替えた。
2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00で1.0%、17:00で0.9%。

3号機原子炉注水量、15:33に給水系からの注水量を約2.4m3/hから約2.5m3/hへ、炉心スプレー系からの注水量を約8.2m3/hから約8.1m3/hへ調整。
昨日17日に中止になったPackBotでの3号機R/B1階北東エリアの拭き取り除染を実施(今日は線量調査は実施せず)。PackBotは2台一組で、先行機が作業を担当、もう1台が先行機のモニターをするが、昨日アームが不調だったのをモニター役に、モニター役だったのを作業担当にして実施。
3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置で、23:00頃、熱交換器出口温度が上昇傾向(20:00で16.5℃、23:00で17.3℃)であることを確認。明日、詳細を調査。
3号機R/B地下たまり水水位、監視カメラの不調で昨日に引き続き07:00の分を欠測

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、16m3/hで運転中。
水処理装置、SARRY、26m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2で50m3/hで運転中、22:47に第2系列の高圧ポンプとブースターポンプが自動停止。水漏れはなく、原因を調査中。処理は第1系列で継続、処理量は半分の25m3/h。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3B3Cで運転中。

15日からの6号機取水路の清掃作業を継続して実施。


その他

水処理施設の各所での処理水の放射能測定の結果。主要3核種以外のγ核種と89Sr、90Sr、3Hおよび全β放射能を測定。
水処理設備の放射能濃度測定結果(PDF26.0KB)
淡水化装置で全β放射能が105Bq/cm3程度ある。アレバ除染装置を通していればこの1/10-1/100程度になったと思われるが、RO膜への影響はなく、タンクでの貯蔵も問題ない。発生量はCsの1/10-1/100程度で、極端に大きい濃度ではない。ただし、RO膜型淡水化装置でのカートリッジ交換のように、直接人がふれる場合には被曝低減対策が必要。

冬季対策についてまとめ。
福島第一原子力発電所における冬季対策について(PDF12.0KB)
屋外にある配管や、流れがない、あるいは少ない、間欠的な配管(計装配管など)が凍結しやすいので、保温材を巻く、ヒーター・投光器の設置などの対策を講じる。保温材を巻く配管は全部で約4kmの見積り。作業には2ヶ月かかる見込み。使用済燃料プールは循環スピードの調整で全体の温度をコントロールできるので、このような方法を検討中。また、待機用のB系は水抜きを実施(使用する際は配管の水張りから始めることになるが、使用済燃料プールの冷却はそれほど再開を急ぐ必要は無い)。浜通りの気象としては、強烈な冷え込みや大量の積雪は通常はないが、気象予報を見ながら対応したい。

ニコ生
【11/18・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/18・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/11/18・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月17日(木)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF20.1KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00で1.1%、17:00で1.0%。

3号機使用済燃料プール、13:15-14:50に循環冷却を停止して1次系ポンプのストレーナの清掃を行った。7日にやったのと同じ作業。
14日に続いて、3号機R/B1階北東エリアの線量調査と除染を予定していた(以下、18日午前の会見で)が、現場でPackBotのアームが不調で引き返した。
3号機R/B地下たまり水水位、監視カメラの不調で16:00の分は欠測

非常用高台炉注水ポンプに流量調節弁を取り付ける作業、3日目。09:15-13:09に1、2号機で実施。今日で作業終了。

4号機使用済燃料プール、13:13-14:50にヒドラジンを2m3注入。
14:58に、循環冷却装置の熱交換器ユニットで漏えいの警報が発生して自動停止。その後、現場調査で漏えいが無いことを確認して16:12に運転再開。警報の原因を調査中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、16m3/hで運転中。
水処理装置、SARRY、27m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、10:50に濃縮水移送ラインに3箇所、淡水移送ラインに1箇所、ピンホールによる水漏れを確認。淡水移送ラインは移送を継続しつつ止水テープで応急修理をおこない、漏えいの停止を確認(漏えいは微量)。濃縮水移送ラインでも漏えいの停止を確認(このラインは現在使用していない)。漏えい停止の確認は14:30頃。運転している系列を3から2へ変更。

水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3B3Cで運転中。

15日に開始した6号機取水路の清掃作業を今日も実施。


その他

昨日16日採取の2号機格納容器ガス管理システムでのガスサンプリングの分析結果
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF16.5KB)

格納容器ガス管理システムでのガスサンプリング分析結果について訂正。γ線測定に使用しているGe半導体測定器で使用する補正係数は水とガスで異なるが、ガスの分析の際に誤って水の係数を使用していたことが判明した。公表値より15%程度大きくなる。対象は10月28日、11月1、2、14日に採取した分。なお、臨界の判断等、評価結果に変更は無い。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果の訂正について(PDF48.8KB)

今日は、道筋の進捗状況評価の日。
「福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」の進捗状況(11月17日)について
原子炉圧力容器、格納容器、ともに、1-3号機すべての測定点で安定的に100℃以下となっていることから、格納容器に燃料が漏れ出ているとしても安定的に冷却でき、蒸気の発生が抑制され、放射性物質の放出が抑制できていると評価。
放出量評価は、R/B周辺でのダスト分析から、1号機0.1億Bq/h、2号機0.1Bq/h、3号機0.4Bq/h、合計0.6Bq/h(確定値、前回は3号機の原子炉ウェルの南側で計測ができなかったために暫定値だった)と推定(参考として、海上でのダスト分析からの推定値は0.2Bq/h)。これによる敷地境界での年間被曝線量は0.1mSv/year。


2F1号機残留熱除去系の復旧作業に伴い、原子炉冷却が一時停止。この作業で、残留熱除去系(A)が待機状態に復旧。


ニコ生
【11/17・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/11/17・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/17・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年11月16日(水)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF18.7KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00で1.2%、17:00で1.1%。
ガスサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF16.5KB)(11月17日公開)

昨日に続いて非常用高台炉注水ポンプに流量調節弁を取り付ける作業、今日は3号機で09:33-11:41に実施。予定の5時間より短時間で終わったので、明日は2号機のみの予定だったが、1号機も明日実施する。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、運転中。Hベッセル2塔とSMGベッセル1塔を交換。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、運転中。2から3へ切り替えた。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3B3Cで運転中。

昨日開始した6号機取水路の清掃作業を実施。作業の影響を評価するため、昨日取水口の海水を採取、分析。結果は物揚場前の海水と同じレベル。作業実施中は毎日やってるよ。
福島第一 物揚場前、1〜4号機スクリーン、1〜4号機取水口内


その他

水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第21報)


14日実施の格納容器ガス管理システム設置工事のための3号機R/B1階北東エリアの線量調査と除染についての結果報告
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋1階 ロボットによる雰囲気線量の測定結果(PDF53.9KB)
格納容器機器ハッチ前には遮蔽用のコンクリート扉があって、それを移動させるためにレールが敷いてある。北側のレールの溝に水がたまっていて、それが線源になっている(このレールの近傍が一番線量が高く、レールからはなれると線量が下がる)。ここ以外の床面は濡れていない。14日にPackBotで拭き取りを実施したが、明日あさってに再度実施して、線量がどこまで下がるかを見る。空間線量率が100mSv/hを下回らないと、作業は難しい。必要に応じて遮蔽をすることも考えている。
その1(27.9MB)(動画、PackBotの作業時のモニター映像)
その2(27.9MB)(同上)
その3(14.8MB)(同上)

保安院から2、3号機の事故時運転操作手順書が公開された(1号機の分は10月24日にすでに保安院から公開されている)。
衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会への東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故原因の検証に必要な資料の提出について


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【11/16・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/16・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/11/16・1100開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/16・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月15日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF105KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00で1.3%。

3号機T/B地下たまり水移送、09:25からプロセス主建屋への移送を開始。電源強化工事のため、8日から停止していた。

今日から4日間、常用高台ポンプに追設(3号機10月26日、2号機27日、1号機28日)したのと同じ流量調節弁を、非常用高台ポンプにも設置する作業を実施。作業の間、非常用高台ポンプが待機から外れるので、消防ポンプをバックアップにあてる。今日は、09:30-10:37で非常用高台ポンプのディーゼル発電機搭載電源車を移動した。明日以降3日間で、3号機から順に弁追設作業をする。


今日より一週間程度の予定で、6号機取水路ポンプ室底部に堆積した砂等の清掃作業を実施する(2日に延期になったやつ)。作業の間、残留熱除去系(A)ポンプと補機冷却海水系(A)ポンプが停止するので、原子炉と使用済燃料プールの冷却が停止する。作業は毎日07:00-17:00の10時間。この間原子炉の温度上昇は12度、使用済燃料プールの上昇は3度の見込み。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、運転中。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2で運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3B3Cで運転中。



その他

昨日の2号機格納容器ガス管理システムのガスサンプリング結果
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF16.6KB)
前回9日に実施したのと同じレベルのXeを検出。

T/B周辺および集中廃棄物処理施設周辺のサブドレンピット水位の測定値、10月分を公開。
集中廃棄物処理施設 サブドレンピット水位測定結果(PDF22.3KB)

主要3核種以外の分析結果
海底土中のAm,Cm分析結果(PDF 17.1KB)(U、Puの検出された資料について、追加でAmとCmを分析した。CmはND、Amは検出された)
【確報版】核種分析結果(PDF 407KB)(主要3核種以外のγ核種分析。2号機スクリーン海水(シルトフェンス内側)で54Mnが検出されている。54Mnは炉水には通常含まれるものであり、汚染水流出の際に漏れ出たものと思う)

事故時操作手順書の非公開部分の非公開理由について保安院に報告。情報公開法等に基づき7つの非公開理由に分類して記載。
当社福島第一原子力発電所1〜3号機における事故時運転操作手順書の公開により安全上の支障が生じることとなる情報等の報告について

放射線測定のスペクトルデータ7月分を情報公開コーナーで公開。

ニコ生
【録画放送11/15・11:00】東京電力 記者会見
【11/15・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/15・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/15・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月14日(月)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF19.1KB)

2号機使用済燃料プール、ヒドラジンを2m3注入。
2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は05:00で1.4%、17:00で1.3%。
ガスサンプリングを実施。施設運営計画改訂版(4.2.2. 再臨界監視の方針、p.4-2)に記載の毎週の定期サンプリングとして。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF16.6KB)(11月15日公開)

3号機R/Bで格納容器ガス管理システム設置工事のための現場調査と水たまりの拭き取り(除染)を実施した。PackBotとWarriorでおこなう予定(以下11月15日午前の会見)だったが、ぬれている量が小さかったのでPackBotのみで、線量調査と格納容器機器ハッチ(大物搬入口の機器ハッチとは別。16日の記事を参照)のレールの拭き取りを実施。最大被曝線量1.12mSv。空間線量率の最高値は879mSv/h。詳細データは後日。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋1階 ロボットによる雰囲気線量の測定結果(PDF53.9KB)(11月16日公開)
その1(27.9MB)(動画、PackBotのモニター映像、11月16日公開)
その2(27.9MB)(同上)
その3(14.8MB)(同上)

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、運転中。Hベッセル2塔交換。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2で運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3Bで運転してきたが、00:05に3Cを起動して3台で運転中。濃縮塩水の貯蔵量が増えてきたので3系列運転で処理量750m3/dayで減容していく。

水処理装置、アレバ除染装置で発生する廃スラッジは現在、プロセス主建屋のペレット貯槽にためているが、新たに屋外に貯蔵設備を設置する。厚さ25mmの鉄製、直径3.2m、長さ13.5m、容量90m3の横型タンクを8基。厚さ1mのコンクリート壁の「セル室」のなかに設置する。放射線分解で発生する酸素、水素ガスの排気施設をつける。工期は来年4月までの予定。完成したら、ペレット貯留槽のなかの廃スラッジを移送して、ペレット貯留槽は空にしておいて、待機中のアレバ除染装置を動かす事態に備える。

循環型海水浄化装置、10:13に運転再開。


その他

12:32頃、正門前に設置している連続ダストモニター装置から警報。フィルターの目詰まりが原因と推定。13:08頃、リセットしてモニタリングを再開。警報を受け、全面マスク着用の指示を出したが、その後、ダスト濃度は全面マスク着用基準以下であることを確認。通常の運用へ復帰。(緩和された全面マスク着用基準は、11月8日に運用が開始された(11月1日に話があった)。その際、1F正門前、免震重要棟、5/6号機サービス建屋休憩所の3ヵ所に連続ダストモニター装置が設置された)。

3号機T/B地下たまり水移送は、プロセス主建屋への移送を明日開始の予定。

5、6号機取水路の清掃を明日から実施。まずは6号機から。11月2日に実施予定が延期になっていたもの。


ニコ生
【11/14・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

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2011/11/14・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/14・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年11月13日(日)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF25.7KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は09:00で1.5%、17:00で1.4%。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17m3/hで運転中。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、運転中。



ニコ生
【11/13・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/13・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/11/13・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/13・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月12日(土)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF18.0KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガスは10:00、17:00、ともに1.6%
2号機使用済燃料プール、放射性物質除去装置、吸着塔交換のため10:30-12:05に停止。循環冷却は継続。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、運転中。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2が運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3A3Bで運転中。

循環型海水浄化装置、週末定期メンテナンスのため停止。


その他

主要3核種以外の分析結果
福島第一原子力発電所 空気中のPu 分析結果 10/17採取(PDF 7.72KB)
福島第一原子力発電所 空気中のPu 分析結果 10/24採取(PDF 7.74KB)
福島第一原子力発電所 土壌中のPu分析結果 10/17採取(PDF 9.05KB)
福島第一原子力発電所 土壌中のPu分析結果 10/24採取(PDF 9.05KB)
福島第一原子力発電所 土壌中のガンマ線核種分析結果(PDF 10.5KB)

水処理の概要。今日は、タンクのお話水処理設備の信頼性向上について。
福島第一原子力発電所放射性滞留水の回収・処理の取組み〜各タンクの貯水量と保有水管理計画・水処理設備の信頼性向上〜(PDF312KB)
第4回「各タンクの貯水量と保有水管理計画・水処理設備の信頼性向上」(38.7MB)(解説付き動画)

ニコ生
【11/12・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/12・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/11/12・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/12・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月11日(金)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF18.5KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は10:00で1.8%、17:00で1.7%。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、運転中。Hベッセル2塔交換。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2で運転中。処理量は50m3/h。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、今日3A3Bを起動させ運転中。


その他

9日、10日に実施した3号機R/Bダストサンプリングの分析結果
福島第一 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(11月9日採取)(PDF13.6KB)
福島第一 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(11月10日採取)(PDF16.3KB)

プラントパラメータ表で、1号機S/C圧力が大気圧以下なので※3(状況推移を継続確認中)とする。

2号機格納容器圧力値の訂正。現在、窒素ガス封入ラインに取り付けた圧力計で計測している。格納容器ガス管理システムを設置後、排気中の水素ガス濃度が高いために窒素ガス封入量を増やしているが、その分、配管の圧力損失分を補正する必要があるのにやっていなかった。10月29日23:00-11月10日23:00まで。訂正量は0.008MPa程度。お詫びと訂正。
福島第一原子力発電所2号機 プラント関連パラメータ原子炉格納容器D/W(ドライウェル)圧力の値の訂正について(PDF28.2KB)

9月30日に保安院から公開されていない映像を公開するように指示されていたが、3月11日−9月30日の動画について調査がまとまったので公開。技術的な問題のため、閲覧はできるがダウンロードはできない。
映像リスト(PDF15.7KB)
その他動画 (11月11日公表)(動画リンク集)
「12月末までご覧いただけます」とHPに書いてあるよ。ケチ。しかもmacじゃ見られないし。mms:ってなんですか><。

今日から3日間、細野大臣視察の同行取材として初めて1FとJビレッジが公開される。今日の午後はJビレッジ。なので、Jビレッジの午前の風景を提供。後半は1Fの現況。
Jヴィレッジの現状 / 福島第一原子力発電所 現場からの報告(動画)

T/B地下たまり水の処理について、質問に答えて改めて説明(午後の会見で)。
O.P. +3000mmに水位を維持するのは、それより水位が下がると地下水(水位がO.P. +5000-6000mm)の流入が増えるため。現在、サブドレン汲み上げポンプの復旧をおこなっているが、それが完了し、かつ、汲み上げた地下水の処分のめどが立てば、地下水のくみ上げが始められる。そうすれば、地下水位が下がるので、T/B地下のたまり水水位も下げられる。将来にはR/BとT/Bの縁を切りたい。そのためには水中での止水工事が必要で、現在、工法の検討をしている。

福島第二原子力発電所における緊急事態応急対策の実施状況の経済産業省原子力安全・保安院への報告について



ニコ生
【11/11・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/11・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/11/11・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月10日(木)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF19.7KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は10:00で1.9%、17:00で1.9%
2号機T/B地下たまり水移送、電源工事の関係で8日から停止していたが、09:10に再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋。3号機は停止したまま。

3号機使用済燃料プールにヒドラジン2m3を注入。
3号機R/Bダストサンプリングを実施。
福島第一 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(11月10日採取)(16.3KB)(11月11日公開)

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17m3/hで運転中。
水処理装置、SARRY、運転中。ベッセル2塔交換。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、今後のタンク増設に関連したソフトウェアの改造を実施。このため08:20-15:24停止。その後、2を起動して運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、現在停止中。明日再開の予定。

循環型海水浄化装置、電源強化工事で昨日から停止していたが、09:56に再起動。



その他

昨日9日の格納容器ガス管理システムでのガスサンプリングの分析結果。装置の前後のガスと出口のフィルターを分析。1日、2日に採取したのと同じレベルの希ガスが検出された。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF443KB)

3月15日の4号機爆発の原因調査のため、11月8日に4号機R/B3、4、5階の空調ダクト損傷状況調査を実施。
福島第一原子力発電所4号機 原子炉建屋内における空調ダクトの損傷状況等の調査について(PDF25.8KB)
5階の床面が上方に変形しているのに対し、4階では下方に変形している。5階の空調ダクト吸込み口の網が逆流方向に変形している。4階のダクトがなくなっていてダクトと思われる残骸がある。3階のダクトも残骸となっている。などから、爆発は4階の空調ダクト付近で起きた可能性が高い。8月27日に公開のSGTS系フィルタの分析結果や、5月15日に示された爆発メカニズム推定と調和的。
(参考)4号機水素爆発メカニズムの推定(573KB)(5月15日公開)
福島第一原子力発電所4号機 非常用ガス処理系線量測定結果(31.2KB)(8月27日公開)
SGTS系配管は、4号機では停電で弁が開くため逆流が起きうるが、1-3号機では駆動源喪失で閉まる弁や重力によるダンパーがあるために逆流は起きにくい。今後は想定される爆発の規模と実際の損壊状況の比較などの調査をしていく。

1日から今日までの予定で会見のライブ配信を試験的に実施してきたが、これを当面継続することになった。



ニコ生
【11/10・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

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2011/11/10・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年11月9日(水)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF20.1KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は08:30で2.2%。装置の前後でガスサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF443KB)(11月10日公開)

3号機R/B上部でダストサンプリング。今日は原子炉ウェル北側と機器ハッチ開口部。
福島第一 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(11月9日採取)(PDF13.6KB)(11月11日公開)

昨日発生した4号機使用済燃料プール塩分除去装置での漏えいの写真を公開。
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール塩分除去装置における液体漏えいについて(11月8日発生)(PDF174KB)
漏えいのあったユニットを積んでいるのは左から2台目。

電源切り替え工事の関係で、1、2号機使用済燃料プール冷却が停止。夜に起動。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17m3/hで運転中。
水処理装置、SARRY、23m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、3で運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、昨日ストレーナ清掃後3B3Cを再起動したが、給水ポンプ吸込み圧が低下傾向。今後、ストレーナの清掃を適宜おこないながら運転していく。
水処理装置、アレバ除染装置、現在待機状態だが、装置内のスラッジの固着を防ぐために10:14-11:51に装置内で循環運転実施。今後、月に1-2回、同様の作業をする予定。

循環型海水浄化装置、電源強化工事の関係で10:12に停止。


その他

水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第20報)

10月17日に提出した「中期的安全確保の考え方」にもとづく施設運営計画(その1)の改訂版を保安院に提出。意見聴取会や保安院からの指摘をふまえて、添付資料を中心に追加、改訂。
福島第一原子力発電所1〜4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について(その1)(改訂)
・原子炉圧力容器、格納容器の温度監視に関して、熱電対の直流抵抗測定、TDR測定から絶縁低下や短絡が生じていることを確認。これらの影響を見積もって最大で±20度の不確かさがある。1-63
・原子炉注水に使用している既設配管の耐震性を評価。問題なし。1-91
・3号機で冷却水から露出している燃料は3%以下。1-110
・格納容器内の水素ガス濃度は1号機1.3%、2号機1.7%、3号機2.7%。2-20
・使用済燃料プールから大気への移行の程度は10-4Bq/cm3程度。敷地境界ではND。3-52
・臨界の判断条件。RPVの温度上昇率、時間あたり(規模の大きい臨界)で1号機1.2度、2号機3.6度、3号機3.6度。日あたり(規模の小さい臨界)で1号機7.7度、2号機14.0度、3号機15.2度。モニタリングポストでの線量率変化が2μSv/h、2号機格納容器ガス管理システムの放射能測定で1Bq/cc。4-41以降
などなど。
(´◉◞⊖◟◉`)さん「大部でございますので、ぜひ一読の後、明日以降、質問を頂ければ


ニコ生
【11/09・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/09・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/11/9・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/9・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月8日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF24.8KB)

10:00頃、免震重要棟で2、3号機のパラメータを監視しているウェブカメラ8台が見えなくなった。分電盤のNFB(ノーヒューズブレーカー)が落ちていた。電源を再度投入して11:02に復旧。ブレーカーの不良もふくめて調査中。監視システムダウン中は、各計器を現場確認して対応。

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は09:30に2.3%。格納容器ガス管理システムの排気は水蒸気を取除いてあるので、実際に格納容器内で水素ガス濃度がどれくらいあるかは、格納容器内の水蒸気の濃度による。

明日予定の電源停止(下記参照)に向けて、2、3号機T/B地下たまり水移送を停止

3号機原子炉注水量、給水系からの注水量が低下したので16:05に3.0m3/hに調整(炉心スプレー系からは8.0m3/hで継続)。

4号機使用済燃料プールの塩分除去装置のRO膜ユニットで、ポンプのケーシング付近から5l漏えい。漏えい水は堰の中にとどまっており、これをふきとって警報をリセットした。
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール塩分除去装置における液体漏えいについて(11月8日発生)(174KB)(11月9日公開)
プール水の塩分濃度が低下したので(今日公開のプール水の分析結果を参照)、4号機の塩分除去はこのまま終了する。除去装置は来週2号機へ移動させる。今後はイオン交換樹脂を設置して、塩化物イオン濃度を10ppmまで下げたい。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、処理水移送ポンプA号機で異音がしたので16:43停止、B号機へ切り替えて16:54再起動、17:00に定常状態。流量18m3/h。Hベッセル2塔交換。
水処理装置、SARRY、運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、3で運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、ボイラー給水タンク水位低の警報が発生したため、02:24にボイラーを手動停止。その後、02:28に3B、02:31に3Cを停止。ボイラーへの給水ポンプの入り口にあるストレーナにぬめりが確認された。給水は坂下ダムからの水を使用。試運転から本格運転までの停止時間が長かったためぬめりが発生したのではないか。清掃後、15:45にボイラーを再起動、17:08に3B、18:01に3Cをそれぞれ再起動。今後、適宜ストレーナの清掃を実施する予定。

構内深井戸(放射能濃度を週3回モニタリングしている)のくみ上げポンプが故障。7日は採取できず。今日、修理が完了。明日から採取再開の予定。



その他

海水の放射能濃度の表示単位を今日からBq/lに変更(以前はBq/cm3)。

5日に採取した1-4号機使用済燃料プールのプール水分析結果。pH、塩化物イオン濃度、放射能濃度。
福島第一原子力発電所1〜4号機使用済燃料プール水サンプリング結果(PDF10.7KB)
4号機は8月8日に塩化物イオン濃度1944ppmだったのが11月5日に150ppmまで下がり、塩分除去装置は有効であった。今後はイオン交換樹脂を使ってさらに10ppmまで下げたい。放射能濃度は8月と比べて一桁小さくなったが、塩分除去装置で濃縮塩水として取出した分だけ淡水を補充しているため。pHはヒドラジン投入で全号機とも若干アルカリ側。燃料ラックがアルミ製の1-3号機はpH10、ステンレス製の4号機はpH11以下なら問題なし。

3号機R/Bダストサンプリング時の動画を公開。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋 開口部南側の状況(PDF69.3KB)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋ダストサンプリング風景(動画)
R/B南側にクローラ大型クレーンを設置したので、10月15日に公開した赤外線カメラで観察された南側の高温部でダストサンプリングをした。今回も湯気はみられなかった。途中、水面の見えるのが使用済燃料プール、床に開口部のあるところが機器ハッチ。

11月1日現在のサーベイマップを公開。
福島第一原子力発電所サーベイマップ【11月1日現在】(PDF)

1、2号機は現在、外部電源を大熊線2号線から受電しているが、信頼性向上のため、5、6号機側の夜の森線1号2号線に切り替える。このため、明日、10:00-16:00の間電源が停止する。1、2号機側電源から受電している1-3号機窒素ガス供給装置、1、2号機の使用済み燃料プール冷却装置、2号機格納容器ガスガス管理システムを夜の森線に切り替える。使用済燃料プールの冷却はこの間約6時間停止。

夕方の会見のライブ配信を今日から開始。10日まで試験的に。

ニコ生
【11/08・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/08・18:00】東京電力 記者会見

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2011/11/8・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/8・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月7日(月)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF22.6KB)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は10:00で2.5%、17:00で2.4%。


5日に話のあった3号機使用済燃料プールの循環冷却1次系ポンプの吸込み圧低下について。今日、原因となっていると思われるストレーナの逆洗をおこなった。
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール循環冷却システム 1次系ポンプ吸込圧力低下に伴うストレーナの洗浄について(PDF19.2KB)(会見で示された逆洗ルート(左の写真)が公開資料には無い)
MO-F001の上流側からから水を流してストレーナに詰まっている異物を押し出し、フローグラスで分岐してタンクに戻そす。この間、使用済燃料プールの冷却が3時間停止、温度上昇は0.6度の見込み。実績で、14:30-19:17に循環冷却が停止、温度は24.8℃から25.2℃(運転再開直後は22.5℃。外気によりスキマーサージタンク内の温度が下がったため。循環を開始して23:00に最高温度に達した)へ0.4度上昇。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置運転中。
水処理装置、SARRY運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、3で運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、昨日から停止していたが、14:55にボイラー補給水移送ポンプの予備機を使用し、停止していたボイラーと別のボイラーを起動。その後、17:24に3B、18:00に3C を起動。
循環型海水浄化装置、10:00に週末定期メンテから復帰。

昨日の話のとおり、1号機カバー設置工事に使用していたクローラクレーンの解体作業を10:10より再開。10月29日の人身災害により中断していた。


その他

4日の1号機R/Bダストサンプリングの結果
福島第一 1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF81.9KB)

5日の3号機R/Bダストサンプリングの結果
福島第一 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF13.9KB)

2号機使用済燃料プールの放射性物質除去装置の写真を公開。
福島第一原子力発電所2号機使用済燃料プールにおける放射性物質除去装置の設置状況(PDF126KB)
設置場所は、セシウム吸着ユニットはR/B西側FSTR建屋の西側、弁ユニットはFSTR建屋の大物搬入口内部。

滞留水処理分析結果(PDF13.5KB)

Xe検出の件で4日に東電の出した報告書に対して、保安院が概ね妥当であるとする見解を出した。
東京電力株式会社福島第一原子力発電所第2号機の格納容器からのXe135の検出に係る報告書への評価について
日本原子力学会からも、この件について、再臨界とは考えにくく、発生する熱エネルギーは小さく安全上問題ない、という文書が発表されている。寄与が小さいとして東電の報告書ではふれられなかった未臨界増倍についても記載あり。
福島第一原発2号機格納容器内気体からの短半減期Xeの検出について(PDF、11月4日)

2Fでタービンの点検を開始する。4号機から。地震後の設備点検の一貫として、メインタービンを解放して内部の車室を見ていく。

ニコ生
【11/07・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

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2011/11/7・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/7・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年11月6日(日)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF23.1KB)

2号機R/B地下たまり水水位、監視カメラ不調のため07:00の計測は欠測
2号機使用済み燃料プールで、11:04に放射性物質除去装置の運転を開始
福島第一原子力発電所2号機使用済燃料プールにおける 放射性物質除去装置の設置について(PDF18.7KB)
福島第一原子力発電所2号機使用済燃料プールにおける放射性物質除去装置の設置状況(PDF126KB)(11月7日公開)
1次冷却系の循環100m3/hのうち、20m3/hを除去装置へまわす。除去装置への循環は冷却系のポンプでまかなう。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17m3/hで運転中。Hベッセル2塔交換。
水処理装置、SARRY、27m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、3が運転中。処理量50m3/h。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、3B3C運転中。
11:00頃、ボイラーが停止していることを確認し、3B3Cを停止。ボイラー給水タンク低の警報が発生していた。ボイラー補給水移送ポンプの予備機を起動したところ、同警報が解除されたことから、同ポンプ1台の不調と判断。装置はそのまま停止。原子炉注水には影響なし。



その他

10月29日に発生したクローラクレーン解体作業中の人身災害について、原因究明と対策がまとまり富岡労基署へ報告が済んだので、明日から作業を再開する。原因は、1.巻き取ったワイヤーを台座に固定していなかった、2.吊り荷の下で作業をしていた、の2点。以前から同様の手順で作業をしていたとのこと。対策として、吊り荷の下で作業をしないよう手順を変更する、作業員の経験等に関係なく、より詳細な手順を明文化する、等。

ニコ生
【11/06・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/06・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/6・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/6・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月5日(土)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF23.3KB)

3号機R/B原子炉ウェル南側でダストサンプリング実施
福島第一 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF13.9KB)(11月7日公開)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋 開口部南側の状況(69.3KB)(11月8日公開)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋ダストサンプリング風景(11月8日公開)

1-4号機使用済み燃料プールのプール水サンプリングを実施
福島第一原子力発電所1〜4号機使用済燃料プール水サンプリング結果(10.7KB)(11月8日公開)

蒸発濃縮型淡水化装置、水バランスの関係で今日停止した。

循環型海水浄化装置、09:22に週末定期メンテ入り。


その他

3号機使用済燃料プールでこの2、3日、1次系ポンプの吸込み圧力が低下傾向。吸込み圧力低の警報が出る都度、スキマーサージタンクに給水をすることで警報を解除している。ポンプ入り口側のストレーナが詰まり気味なのではないか。交換を検討中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、ヨウ素除去用のAGHベッセルは、ヨウ素の濃度が低下してきたので、9月28日からベッセルの中身をHベッセルと同じものにしている。

2日、3日に実施した3号機R/B1階の格納容器ガス管理システム設置工事に伴う干渉物撤去の様子(動画)と線量調査の結果
北東機器ハッチ前フェンス・北西部ドラム缶撤去風景(動画)
ブラッシング風景(動画)
フェンスを立てかける←これはスゴイ、ドラム缶などの大きなガレキを寄せる、小石、砂状のガレキ屑をブラシでお掃除するなど。PackBotでモニターしながら、作業はWarriorがおこなった。放射線による画面ノイズがスゴイヨ。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋1階ロボットによる通路上干渉物移動ならびに干渉物移動後の線量測定(PDF130KB)
依然として線量が高いので、設置工事をおこなうには遮蔽、除染等が必要だと考えている。

水処理の概要、今日は淡水化処理について。
【参考資料】福島第一原子力発電所放射性滞留水の回収・処理の取組み〜水処理(淡水化)の仕組み〜(PDF463KB)
第3回「水処理(淡水化)の仕組み」((´◉◞⊖◟◉`) さんの解説付き動画)

2号機使用済燃料プールのプール水の塩分除去に先立って、放射能濃度を下げる作業を開始する(8月16日の記事を参照)。順調に行けば明日から実施。


ニコ生
【11/05・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/05・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/5・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/5・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月4日(金)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF22.2KB)

原子炉注水用の高台炉注ポンプは、2、3号機用2台で1-3号機をまかなっていたが、3号機用ポンプの軸受け部点検のため、1、2号機用に切り替えた。注水量には変化なし。

1F免震重要棟でプラントパラメータの遠隔記録採取システムを10月26日から運用してるが、11:58から1時間ほどネットワークハブの故障で、1号機原子炉水位、圧力、温度、炉注水量、2号機原子炉水位、圧力が見られなくなった。炉注水量は現場で問題ないことを確認。現在リセットして通常通り復旧。

1号機R/Bでダストサンプリング実施。
福島第一 1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(81.9KB)(11月7日公開)

2号機格納容器への窒素ガス封入量を26m3/hに増やしているので、格納容器ガス管理システムの排気量を14m3/hから22m3/hに調整。排気中の水素ガス濃度は09:30で2.6%、17:00で2.5%。

2号機T/B地下たまり水の水位が O.P. +3000mmに達したので、雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を再開した。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、ヨウ素除去用のAGHスキッドはベッセル2塔で運用していたが、流量を下げているので3日から1塔のみで試験運用中。

水処理装置、RO膜型淡水化装置、2だけで運転していたが、RO膜逆洗装置の不具合があるので、13:08に3に切り替えた。処理量は変わらず。

その他

昨日報告したXe検出の件について、保安院にレポートを提出。具体的な評価の内容を記載している。
福島第一原子力発電所2号機におけるキセノン135の検出に関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について

主要3核種以外の分析結果。
福島第一原子力発電所 土壌中のPu分析結果(PDF 8.63KB)
福島第一原子力発電所 土壌中のSr分析結果(PDF 8.02KB)
福島第一原子力発電所 土壌中のガンマ線核種分析結果(10月17日)(PDF10.5KB)
福島第一原子力発電所 土壌中のガンマ線核種分析結果(10月24日)(PDF10.5KB)
福島第一原子力発電所 海水中のPu分析結果(PDF 7.66KB)
福島第一 1〜4号機取水口内 海水核種分析結果(PDF 10.9KB)89Sr、90Sr)
福島第一原子力発電所 サブドレン等のPu 分析結果(PDF 7.72KB)
サブドレン等核種分析結果(PDF 10.3KB)89Sr、90Sr)
福島第一原子力発電所 空気中のPu分析結果(PDF 7.74KB)
福島第一原子力発電所 空気中のSr分析結果(PDF 7.45KB)
海水核種分析結果<沿岸及び沖合>(PDF 11.0KB)89Sr、90Sr)
福島第一原子力発電所 海水中のPu 分析結果(PDF 7.97KB)


Jヴィレッジにおけるインフルエンザ予防接種実施風景(PDF131KB)


ニコ生
【11/04・11:00開始】東京電力 記者会見
【再放送11/4・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/4・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/4・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月3日(木・文化の日)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF23.6KB)

流量計測の信頼性向上のため、12:40-14:00に2号機窒素ガス封入ラインに流量計を追設。既設、新設ともに21m3/hを指示。
16:30に格納容器ガス管理システムの排気中水素ガス濃度が2.9%に上昇していたので、16:50に窒素ガス封入量を26m3/hに増量。

昨日につづき、3号機R/Bでの格納容器ガス管理システム設置工事に伴う干渉物の撤去作業を実施。ドラム缶、フェンス、小石などの撤去完了。
【参考資料】福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋1階ロボットによる通路上干渉物移動ならびに干渉物移動後の線量測定(PDF130KB)(11月5日公開)
北東機器ハッチ前フェンス・北西部ドラム缶撤去風景(動画、11月5日公開)
ブラッシング風景(動画、11月5日公開)


その他

昨日報告したXeの検出について検討した結果、再臨界ではなくて自発核分裂の生成物であると判断した。
核分裂反応の模式図(例)(PDF22.2KB)
自発核分裂の生成物としてのXeの親核種は242Cmと244Cmが主要である。炉内に存在する242Cm、244Cmの自発核分裂で生じるであろうXeの量と検出された量がほぼ釣り合う。仮に再臨界が起きているとすると数kWの出力があると考える。出力が1kWのとき、検出量の104倍のXeが出てくる。昨日、ホウ酸水を注入した後に135Xeが検出されていることも、Xeが臨界状態由来ではないことを支持する。
測定された希ガス(KrとXe)の濃度が1年間継続するとして、敷地境界での被曝線量率は0.11μSv/year。
格納容器内ガス管理システムを設置したことで、今回のようなレベルの検知ができるようになった。今後は、同様の測定から、逆に、再臨界が発生すれば検知できると思う。今回はお騒がせしたが、測定するのであれば事前の評価をしたうえで測定に入っても良かったと考えている。

昨日の移送でメガフロート内の内容がほぼ8000tに達したので、5、6号機側仮設タンクからの移送を終了する。


ニコ生
【11/03・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/03・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/3・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/3・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月2日(水)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF23.2KB)

2号機格納容器ガス管理システムの排気出口にあるサンプリング用フィルターを分析したところ、134Cs、137Cs、85Kr、131mXeのほかに、133Xe、135Xeが10-5Bq/cm3のオーダーで検出された(サンプリングは昨日1日13:51-14:20に実施)。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF15.0KB)
8月10日に2号機格納容器内ガスをサンプリング・分析した際には、85Kr、131mXeは検出されたが、133Xeと135Xeは検出限界(10-1Bq/cm3のオーダー)未満だった。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器内の気体のサンプリング結果について(PDF37.0KB)(8月10日公開)
8月に比べて今回検出限界を下げているのは、IやCsの濃度が下がって来たのでそれに合わせたため。
半減期は、85Krが11年、131mXeが約12日、133Xeが約5日、135Xeが約9時間。131mXeは半減期は短いが131Iの娘核種なので、事故以降に燃料の核分裂が起きていなくても存在しうる。133Xeと135Xeは半減期が短いので、事故以降最近に燃料の核分裂が起きたことを示している。KrとXeは希ガスなので発生後はすみやかに気相に分布するので、存在すれば必ず気相から検出できる(事故時と比べて燃料周辺の温度が下がっているので、IやCsは気相に出てこなくなっている)。今回133Xeと135Xeが検出されたことに対する評価としては、以下の3つの可能性がある。
1.誤検出
2.自発核分裂の生成物
3.再臨界が時間的、空間的に局限された範囲で起きた、もしくは、起きている。
1についてはJAEAに確認を依頼している。
2について。UやPu、Cmが存在しているので必ず自発核分裂は起きている。今回検出されたXeの量が自発核分裂で説明できるかどうかを評価中。
3 について。再臨界の可能性はあるが、原子炉や格納容器の温度・圧力に大きな変化は無いので、起きているとしても限定的であると考えている(10月17日に 保安院に提出した「中期的安全確保の考え方」に記載した2号機原子炉の再臨界時の圧力上昇率は2.8kPa/h)。原子炉、格納容器の温度が下がってきていて、温度が下がると蒸気の発生が抑制されて中にたまっている水の密度が上がり臨界しやすくなるということはある。
念のため、02:48-03:47に5ホウ酸ナトリウム480kgを水に溶かして炉に注入した。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF20.6KB)
10月28日採取分のは、ガス管理システムに入る前の生ガスの分析結果を再掲。11月1日採取分は、昨夜測定した試料を再測定した。
19:20頃にJAEAでXeの分析値が妥当であると評価された。
福島第一原子力発電所2号機 原子炉格納容器ガス管理システムのモニタリング装置による試料採取について(72.6KB)(11月4日公開)
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(51.8KB)(11月4日公開)
11月1日の分析値において、131Iの検出限界がフィルターの種類で違っているので、それを訂正。


昨日話のあった3号機R/Bでの格納容器ガス管理システム設置工事に伴う干渉物の撤去作業を実施。

6号機取水口でしゅんせつ作業をする予定だったが、作業環境が整わず中止。残留熱除去系(B)の運転確認を実施。

その他

2号機R/Bブローアウトパネル開口部でのダストサンプリング結果。
福島第一 2号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF11.3KB)

建屋地下の汚染水の水位が下がってくると汚染された壁面が乾燥してダストが発生し、建屋地上階のダスト濃度が高くなる可能性があるので、汚染されたエリアを閉塞した。
福島第一原子力発電所1〜4号機建屋開口部閉塞作業の概要(711KB)
夕方の会見で解説。

水処理週報。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第19報)



ニコ生
【11/02・10:20開始】東京電力 記者会見【2号機キセノン検出】
【11/02・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/2・10:20開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/2・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年11月1日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF22.1KB)

1号機R/Bダストサンプリングを予定していたが、原子炉注水量を増やしたばかりなので延期。原子炉の状態が安定してから実施する。

2号機R/Bブローアウトパネル開口部でダストサンプリング実施。
福島第一 2号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF11.3KB)(11月2日公開)

2号機格納容器ガス管理システム、排気中の水素ガス濃度は10:00、17:00ともに2.6%。

東芝製蒸発濃縮式淡水化装置、3B3Cの2台で運転開始。処理能力は3A3B3Cそれぞれ250t/h。今後、淡水の生成量を見ながら間欠運転をする。


その他


20、21日に実施した5、6号機の取水口点検で確認された砂の堆積物をしゅんせつする。6号機は明日2日から9日まで、5号機は20日から27日ま で。毎日07:00-17:00に作業。この間、残留熱除去海水系と補助海水系ポンプが停止するので、原子炉と使用済燃料プールの冷却が停止する。10時 間の間に見込まれる温度上昇は、原子炉では5号機で17℃、6号機で12℃、使用済燃料プールが3℃。

3号機R/Bで、格納容器ガス管理システム設置工事に伴い、9月24日にQuinceで確認された通路のドラム缶やフェンスなどの撤去作業を明日2日に実施する。資機材搬入と干渉するため。Warrior 1台とPackBot 2台を投入。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋内風景(47.4MB)(9月28日公開)

主要3核種以外のγ核種分析結果
【確報版】核種分析結果(PDF 514KB)


福島第一原子力発電所構内における全面マスク着用の運用変更について
構内のダスト濃度が下がってきたので、一部でマスクを着用しなくても良いことにする。
福島第一原子力発電所構内の空気中放射性物質濃度測定結果(PDF76.1KB)
図中の水色線は東電の131Iのマスク着用基準(他の核種と比べて一番厳しい)。

今日から、東電のHPで午前の会見のライブ配信を開始。10日まで試験運用。


ニコ生
【11/01・11:00開始】東京電力 記者会見
【11/01・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/11/1・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/11/1・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見