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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2014年2月28日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 121KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、22日より継続中。

3号機使用済燃料プール代替冷却系の2次系冷却塔のろ過水の散布水停止の影響調査(21日参照)を26日より実施中。使用済燃料プールの冷却は継続している。
3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

25日の電源ケーブル切断4号機使用済燃料プール代替冷却系2次系の電源を別系統に切替えているが、ケーブルの修理が完了したので電源を元に戻す作業を実施。このため、使用済燃料プール代替冷却系2次系を11:09-13:20に停止した。冷却停止時のプール水温は15.7℃、再開時も同じ温度だった。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

5号機使用済燃料プール内の使用済燃料ラックの点検を今日28日より実施。炉心燃料を使用済燃料プールへ移送する準備作業として。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日27日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 135KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 142KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その2)(PDF 141KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その3)(PDF 141KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報70)(報道関係各位一斉メール)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約8,453m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.12MB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 263KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 166KB)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報100)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報101)(報道関係各位一斉メール)

08:09頃、構内中央五差路付近で給油用ローリーより油が漏れているのを発見したとの連絡あり。08:14に消防へ通報。現場を確認したところ、構内中央五差路から海側に延びる道路上に駐車していたタンクローリーの後輪付近に、駆動部の油と思われる油の漏れ跡(直径1.5m程度)確認。現在、漏えいは停止。今後、油の処理を実施予定。なお、消防による現場確認の結果、「漏れ跡発見事案」と判断された。


その他


月末なので、作業者の被ばく線量評価を厚労省へ提出。
福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について

H6エリアタンク上部天板部からの漏えいの件。
H6エリアタンク上部天板部からの漏えいとその対策について(PDF 1.87MB)
V399とV401Cは2013年4月15日より開であったと24日に報告したが、これを訂正する。再受入の可能性を考えて開いておくよう指示したのは、V399とV401Cではなくて、Cグループタンク郡の連結弁であった(PDF資料2頁)。指示を記録しておくログブックを精査した結果、弁を取り違えて報告していたことが判明した。したがって、V399とV401Cの開閉状態については依然不明のままであり、引き続き調査していく(3月5日に記録の詳細あり)
関係者の聞き取り調査を継続実施中。
汚染水漏えい拡大防止対策(6頁)。漏れた水の残水は約42m3を回収済み。今後は、土壌からのしみ出しなどで汚染された水が周辺の側溝内にたまっていないか定期的に確認・回収をおこなう。汚染土壌は約130m3を回収済み。さらに回収を継続するが、配管等干渉物があって重機による作業が困難な場所があり、被曝状況を勘案しつつ手作業も検討する。地下水のモニタリングのために観測孔を3ヵ所設置する。地下水の汚染が確認された場合に備えて、予めウェルポイントを設置する。
原因と対策(8頁)。今回の漏えいの直接的な原因は2つ、異常を示す兆候(Eエリアタンク水位とポンプ移送状況の不一致、H6C1タンクの液位高高警報)に対して適切な対応を取れず漏えいを防げなかったことと、弁の開閉管理ができていなかったこと。
汚染水の移送状況の把握(9頁)。タンク水位を適切なレンジのトレンドとして監視していなかったために、異常兆候を見逃した(各パラメータを表示させる画面の設定が適切ではなかった。3月5日に監視画面の写真あり)。対策として、移送ポンプの起動状態と移送先タンク水位が連動していることを1時間ごとに適切なレンジで監視する。連動に明らかな異常があれば移送ポンプを停止し、現場で系統構成(弁開閉状態・移送ラインの構成)を確認する(以上はマニュアル改訂済み)。水処理制御室に加えて免震重要棟でもタンク水位監視をおこなう。
タンク水位の把握(9頁)。液位高高警報が発生したら、本来は移送ポンプを停止してタンクの実水位(天板から水面までの距離を実測する)を確認すべきであったが、警報後に水位計指示値が異常な挙動を示し、現場で漏えいなどの異常がなかったために、計装系のトラブルと誤解した。対策として、液位高高警報が発生したら、供給ポンプを停止、現場で系統構成を確認、タンクの実水位を確認(以上はマニュアル改訂済み)。
制御系の改善(11頁)。もともと、受払タンク(移送水を受入れる先頭のタンク。複数のタンクを連結して先頭のタンクから水を出し入れする)だけに水位計がついていたが、H4エリアタンクの漏えいを受けて、受払タンク以外のすべてのタンクに水位計を追設した(2013年12月12日参照)。受払タンクの水位計は溢水防止の観点から高水位に対する警報を出す設計になっているが、受払タンク以外の水位計は漏えい検知の観点から水位低下率による警報を出す設計となっている。これらを、すべての水位計で溢水防止・漏えい検知の双方の観点から警報を出すように改造する(3月中旬目処)(追設した水位計は常時遠隔監視ができるようになっていて、受払タンクの水位計も追設のものにリプレースして監視ネットワークに入れる予定になっていたが、このリプレース作業はまだやってないみたい)。移送ポンプ停止のインターロックは、移送先タンクグループの受払タンク水位の高信号のみなので、移送先になっていないグループの受払タンクの水位高信号もこれに加える(3月下旬目処)。
教育(10頁)。汚染水移送における漏えいトラブルが与える影響は、発電所内外に対して非常に大きいものであることを、業務に携わる者に継続的に再教育し意識付けをおこなう(3月上旬に開始)。
弁の開閉操作対策(12頁)。弁の開閉操作を容易にできなくするために、南京錠で施錠管理する(3月上旬目途)。対象はおよそ130ヵ所の見込み。その他に、現場パトロールの強化(通常のタンクパトロールに加えて)。タンクエリアの監視カメラに録画機能を追加(26日に完了、新規エリアに設置する物は録画機能付きとする)。さらに、タンクエリアに監視カメラを追加(5月完了目途)、照明の増強を検討中。移送の終了したタンク群の隔離弁は全閉とする(26日にマニュアル改訂)。隔離弁の状態を毎日パトロールで確認。
今回の件の調査体制(14頁)
福島第一原子力発電所汚染水貯留設備RO濃縮水貯槽(H6エリアC1タンク)からの漏えいに関する「発電用原子炉施設故障等報告書」の提出について(プレスリリース)
発電用原子炉施設故障等報告書(PDF 124KB)

25日の電源ケーブル切断の件。
建屋止水対策工事中の電源ケーブル切断について(PDF 134KB)
25日にケーブルを損傷したと報告したが、修理のため当該ケーブルを取出した際に損傷ではなくて切断していたことを確認した。
工事前に震災前の埋設物状況資料に加え関連部署からの情報も入手したが、当該部の情報は十分に得られていなかった。震災後に砕石盛土した部分(約60cm)を試掘、さらに震災前地盤面から約20cmの深さまで試掘し、埋設物の無いことを確認したので、本掘削を開始。1本目で埋設物を確認したがケーブルや配管ではなく、位置を変えて2本目を掘削中に電源ケーブルを切断した。
原因:安全事前評価を当社主管部と関係会社のみで行い、埋設物に関係する部署の情報が適切に得られなかった、震災以降に設置されたケーブル・配管等は震災前地盤面下には埋められていないとの思いこみが当社主管部にあった、本掘削開始後に想定していない埋設物があることが分かったが、配管やケーブルの類でなかったため、一旦立ち止まって関係個所との情報共有をせずに作業を継続した。
対策:安全事前評価を関係部門が幅広くチェックする体制を取る、試掘方法を見直す(震災前地盤下50cm以上)、埋設物を確認したらその内容によらず当社と情報共有する、重要設備を守るという意識の徹底、など。また、ハード面の対策として、埋設物マップの高度化、現場に埋設表示の設置、など。


ニコ生
【2月28日】東京電力「H6エリアタンク漏えい」に関する記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.28(金)17時30分 ~


2014年2月27日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 102KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

2号機の原子炉注水量を10:26-10:50に変更
給水系4.5m3/h→2.0m3/h、炉心スプレー系0m3/h→2.5m3/h。
給水系からの全量注水試験が終了したので、注水量を元に戻した(6、12、17日参照)

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、22日より停止中。

3号機使用済燃料プール代替冷却系の2次系冷却塔のろ過水の散布水停止の影響調査(21日参照)を昨日26日より実施中。使用済燃料プールの冷却は継続している。
3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、24日より停止していたが10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
昨日26日のA系のインバータ故障警報の件。ブースターポンプモーター、インバータ及び付属機器等の調査を実施し、ブースターポンプ用インバータで地絡が発生したことを確認。インバータ内部に異常がある可能性が高いことから当該インバータ等を交換し、22:47に当該ブースターポンプを起動、処理運転を再開した。C系は作業のため停止していたが今日昼頃に処理運転を再開している。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 135KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 142KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(揚水井)(PDF 94.8KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約8,418m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 123KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 120KB)
昨日26日に最初の結果の出た観測孔No.2-8の最初のトリチウム濃度は600Bq/L(26日採取分、濁度高で参考値)で、近傍の観測孔とほぼ同等。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その3)(PDF 165KB)


その他


25日に電源ケーブル損傷4号機使用済燃料プール代替冷却系2次系の電源を別系統に切替えているが、損傷したケーブルの修理が完了したので明日28日に電源を元に戻す作業をする。このため、使用済燃料プール代替冷却系2次系を約3時間停止する。17日05:00でのプール水温は14.0℃、冷却系停止時のプール水温上昇率評価値は0.29度/h、停止中のプール水温上昇は約1℃と評価(運転上の制限値は65℃)。

5号機で炉心燃料を使用済燃料プールへ移送する準備作業として、使用済燃料プール内の使用済燃料ラックの点検を明日28日より実施する。

今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第3回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の試料。
【資料1】プラントの状況(1.70MB
【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(3.24MB)
【資料3】個別の計画毎の進捗状況(16.8MB)
3号機R/B上部除染・遮へい作業(4頁)。先月不具合で起動不可となっていた自走式除染装置は修理が完了して24日より稼働再開(下記に詳細)。
使用済燃料の保管状況(5頁)
4号機燃料取出作業の被曝低減対策(23頁)。オペフロで線量調査を実施。その結果、主要な線源は4号機北側(3号機R/Bなど)にあると推定。また、ウェルや使用済燃料プールの水に含まれる60Coも線源になりうると推定。オペフロ北側、作業台車や燃料取扱機トロリーの床面や手すりに遮へい体を設置。また、比較的線量の高いキャスクピットまわりにも遮へい体を設置(遮へい体の設置はすでに始めており、今回追加している場所もある)。燃料取扱機運転作業とキャスク取扱作業での被曝線量は、作業時間の短縮もあって初期の頃と比べて低減している(39、40頁)。引き続き、遮へい体の設置、作業段取りの改善で線量低減を図っていきたい。今までの実績をもとに取出し完了までの被曝線量を評価した結果、燃料取扱機運転で最大12.5mSv、キャスク取扱作業で最大32mSv(44頁)。
3号機オペフロ線量低減対策での自走式除染装置の不具合(51頁)
3号機使用済燃料プール内大型ガレキ撤去作業の進捗(57頁)。現在、燃料取扱機(FHM)撤去に先立つガレキ撤去作業を実施中。撤去したガレキの内容を59頁にまとめた。順調に行けば、4月頃からFMH撤去を開始。
「原子炉格納容器の水張りに向けた調査・補修(止水)技術の開発」(63頁)。格納容器を水張りすための止水工法として、成立性からベント管内での止水を優先的に検討している。この止水工事を行うために対象個所の状況等を調査するための機器(調査ロボットなど)の開発をおこなっている。1-3号機での調査計画・実績を73-75頁にまとめた。
「原子炉格納容器内部調査技術の開発」(76頁)。燃料デブリ取出しに先立ち、燃料デブリの状況などを把握するために格納容器内の調査が重要であり、調査技術の開発を進めている。1-3号機調査プランについて。
燃料デブリ取り出し代替工法についての情報提供の状況(88頁)。IRIDで情報提供以来を実施している。
福島第一発電所構内で採取した立木の放射能分析(96頁)。将来の廃棄物処理処分方策の検討にむけて状況を把握するためJAEAが実施している。
ガレキ・伐採木の管理状況(115頁)
研究開発プロジェクトの進捗状況及び次期計画の方向性(H26.2末時点)(116頁)。各種プロジェクトについてのまとめ。使用済燃料プールから取り出した燃料集合体他の長期健全性評価/使用済燃料プールから取り出した損傷燃料等の処理方法の検討/事故進展解析技術の高度化による炉内状況の把握/模擬デブリを用いた特性の把握/デブリ処置技術の開発/固体廃棄物の処理・処分に係る研究開発。
1-3号機これまでの注水量変更時の温度挙動について(137頁)。炉注水を変更した際の炉内温度応答から分かる事についてまとめ。注水量の変更による温度変化の時間遅れは、3号機が早く2号機が遅い。この時間遅れは炉内の水の入れ替わり速度に応じると考え、3号機の炉内保有水量は多く、2号機は少ないと推定(格納容器水位(3号>1号>2号)と合致)。2号機は圧力容器下鏡部に設置した底部温度計(TE-2-3-69R)の温度応答が早い事から、下鏡部にはほとんど水位はないと推定。3号機は圧力容器側の時間遅れも長く、ある程度の保有水量があると推定。
圧力容器底部、格納容器内、炉注水の温度の大小関係からは、熱源の位置が推定できる(140頁)。これによると、温度データからは1-3号機すべてで大部分の熱源が圧力容器内に存在すると推定されるが、この結果はMAAP解析結果と異なり、また、温度データそのものの不確かさもあり、今後の調査や検討が必要。また、2、3号機では、一部で圧力容器下部よりも上部の温度が高く、圧力容器上部にCsなどの揮発性のFPが付着して熱源となっていると推定。
増設多核種除去設備/高性能多核種除去設備の設置(180頁)。増設多核種除去設備の仕様(183頁)。高性能多核種除去設備と従来型の違いは、フィルター・吸着材を主体とした除去プロセス(従来型は前処理(鉄共沈処理、炭酸塩沈殿処理)により廃棄物が多く発生するが、これを低減できる)、コロイド除去フィルター・高性能吸着材の採用による除去性能向上(62核種に対してNDレベル達成を目標)、二相ステンレスやライニング炭素鋼等の採用による耐食性向上(186頁に表)。設置場所は187頁。
タンク漏えい関係のモニタリングデータまとめ(190頁)。193頁に観測孔E-1の分析値とウェルポイント揚水量、地下水位、降水量のグラフ。
RO濃縮水用モバイル型Sr除去装置(207頁)。多核種除去設備ALPSによるRO濃縮水処理と並行して、モバイル型Sr除去装置により貯留タンク内のRO濃縮水からSrを除去する。Sr濃度低減により、万が一の漏えいリスクの低減、敷地境界線量の低減、パトロール等による作業者の被曝線量低減を図る。SrについてDFは10以上、処理量は300m3/day。コンテナ5基で構成。3月下旬からパイロット試験、6月頃に稼働したい。
海側遮水壁工事進捗と開渠内海水サンプリング地点(269頁)
T/B東側護岸エリア観測孔位置図(276頁)
港湾内被覆工事(278頁)。港湾の中央部で実施する(取水路開渠部は実施済み)。海底の土砂が舞い上がりやすい状況であれば、軽量被覆で固めた後に被覆を実施する。27日より海底土の調査を開始、4月以降に被覆工事を開始しH26年度内の完了を予定しているが、港湾の利用状況などにより変更の可能性あり。
今月の追加的放出放射能量評価(306頁)。前月と変わりなく0.1億Bq/h(1号機0.004億Bq/h、2号機0.0008億Bq/h、3号機0.006億Bq/h、4号機0.001億Bq/h)。これによる敷地境界における被ばく線量は0.03mSv/yearと評価。3号機の上昇は、ダスト測定時の風が前月より強かったことから、原子炉建屋上部におけるダストの舞い上がりが主な原因と考えられる。評価の詳細(ダスト測定値、流量、建屋カバーの漏えい率など)つき。
アンケート結果を踏まえた取り組み状況(322頁)。去年12月に報告した就労実態に関するアンケートの結果を1年前のものと比較して整理した。
共用プール建屋内の全面マスク着用省略可能エリア設定(328頁)。表面汚染密度測定およびダスト測定結果により、共用プール建屋の2階と3階の一部をマスク着用省略可能エリアに設定、3月10日より運用開始。防塵マスク(DS2)を着用し、全面マスクを携行する。
【資料4】廃炉・汚染水対策福島評議会(第1回)の概要(133KB)
【資料5】廃炉・汚染水対策に関する国際社会への情報発信(80.9KB)


ニコ生
【2/27】東京電力「中長期ロードマップの進捗状況」に関する臨時記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.27(木)17時30分 ~


2014年2月26日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 126KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機R/B躯体調査を実施(24日参照)。詳細は後日。
1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、22日より継続中。

3号機使用済燃料プール代替冷却系の2次系冷却塔のろ過水の散布水停止の影響調査の件(21日参照)。冷却塔A系のファンベルトに緩みが確認されたため開始を順延していた(24日参照)が、ファンベルト調整が終了したので14:00に冷却塔をB系からA系へ切替えて散布水停止の影響調査を開始。
3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、24日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
12:21にインバータ故障警報が発生し、A系のブースターポンプ(鉄共沈処理(有機物の除去、α核種の除去)や炭酸塩沈殿処理などをした水を吸着塔へ送るポンプ)No.2が停止。これに伴い、A系は循環待機運転に移行。現場状況等を確認中。なお、B系には異常なく、C系は作業のため停止中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。
福島第一原子力発電所 多核種除去設備(ALPS)A系の処理停止について(報道関係各位一斉メール)

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 135KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 140KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約8,372m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 167KB)
25日採取の観測孔No.2-6で、134Csが5.0、137Csが12[Bq/L]と前回より上昇。ここでは、134Csと137Csはこれまで検出限界値未満か、検出限界値をわずかに超える程度であったが、今回10倍以上の値が確認されたことから、今日、再分析を実施する。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 255KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その3)(PDF 167KB)
観測孔No.2-6で再採取・再分析の結果、134Csが0.55、137Csが1.4[Bq/L]だった。
また、観測孔No.2-8で最初の結果が出た。今日26日採取分の全βは1,000Bq/Lで、近傍のNo.2-6やNo.2-9と同程度。濁度が高いためγ核種は分析せず、全βも参考値。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報98)(報道関係各位一斉メール)
(以下28日追記)観測孔No.2-6のCs濃度が26日採取分で元のレベルに戻ったことについて、25日採取の試料の濁度は5ppm以下だったが、わずかな懸濁物等も一緒に採取したものと考える。


その他


水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第139報)

1、4号機R/B上部でダストサンプリング1号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。1号機で17日、4号機で14日に実施。
福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 84.0KB)
福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 79.5KB)
福島第一原子力発電所1号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 66.5KB)

R/B以外の建屋開口部でのダストサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 87.0KB)

敷地内外での降下物測定
福島第一原子力発電所敷地内外における降下物中の放射性物質の核種分析結果(PDF 46.7KB)

H6エリアタンク天板部からの漏えいの件。106名のヒアリングは一巡した。さらに詳細な聞き取りをおこなうために今日より再ヒアリングを開始している。品質監査部門が担当し、調査・聞き取りの専門家に適時相談してそれらの知見、意見なども踏まえながら実施していく事にしている。

2号機で給水系からの全量注水試験を実施していた(6、12、17日参照)が、試験が終了したので、明日27日に給水系を4.5m3/hから2.0m3/hへ、炉心スプレー系を0.0m3/hから2.5m3/hへ変更する。

実施計画の変更申請が認可された。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の認可について
2013年12月11日に変更申請、2014年2月10日と19日に一部補正を申請していた分。

実施計画の一部補正を申請。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請の一部補正について
2013年10月4日に変更申請、2014年1月24日と2月6日に一部補正を申請した分について。


ニコ生
【2月26日】東京電力 記者会見
ニコ生福島第一原発内部取材~ついに1/2号機中央制御室へ~(今日、1F現場公開があった)

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.26(水)17時30分 ~


2014年2月25日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 114KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

09:40頃、所内電源設備で地絡警報が発生。09:45頃、4号機使用済燃料プール代替冷却系2次系のエアフィンクーラーB系が停止(1次系は運転を継続)。
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール冷却停止について(訂正版)(PDF 381KB)
09:52頃、「焼却工作建屋とプロセス主建屋の間の道路掘削工事において、誤ってケーブルを傷つけた」との情報が入る。当該電源設備に電圧値の異常は無く、4号機使用済燃料プール代替冷却系2次系以外の主要設備には異常なし。10:21に損傷個所の上流のプロセス主建屋常用M/Cの遮断器を開放して地絡警報はリセットされた。ケーブルの損傷個所を特定した後、4号機使用済燃料プール代替冷却系2次系の電源を別の系統に切替えて13:54-14:16に起動、運転を再開した。2次系停止時のプール水温は13.0℃、再開時は13.1℃(温度上昇率は0.290度/h)。4号機燃料取出し作業は念のため10:19に中断(燃料をプールから引き上げる作業の前だった)、14:36に再開した。この事故で4号機使用済燃料プール代替冷却系2次系機器の電源の供給が1系統使えなくなったので、念のためディーゼル発電機を準備。
ケーブル損傷箇所では発火し煙が出ていたが、プロセス建屋常用M/Cの遮断器の開放および消火器による消火により収束。消防署へ10:30に連絡、11:52に火災ではないと判断された。事故のあった工事は、高温焼却炉建屋への地下水流入を止めるための地盤改良工事にともなうボーリング掘削だった(19日の廃炉・汚染水対策現地調整会議(第6回)の資料30ページ参照)。これにより、地下約1mにあるエフレックス管のなかの電源ケーブルを損傷したもの。
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール冷却停止について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール冷却停止について(続報)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール冷却停止について(続報2)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール冷却停止について(続報3)(報道関係各位一斉メール)

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、22日より継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機使用済燃料プール代替冷却系2次系、上記のように09:45-14:16に停止。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

10:15、5号機S/C側吸込ストレーナの健全性確認を行うため、残留熱除去系B系の原子炉停止時冷却モードを停止。停止時の原子炉水温は33.5℃。現在、残留熱除去系A系は点検停止中なので、B系停止により全系停止となる予定。??05:00時点の5号機原子炉水温は 33.6℃、原子炉停止時冷却モード停止中の原子炉水温上昇率は0.5度/hで停止中の炉水温度上昇は約4度と評価(運転上の制限値は100℃)。
16:12に確認作業が終了、残留熱除去系B系の原子炉停止時冷却モードを起動。運転再開後の当該冷却系の運転状態は異常なし。なお、運転再開後の原子炉水温度は、16:50に33.5℃(運転上の制限値は100℃)。

昨日、6号機補機冷却海水系を点検作業で全台停止した件(昨日24日参照)。その後、01:28に残留熱除去系A系による非常時熱負荷運転(使用済燃料プール冷却)を再開。再開時のプール水温度は19.5℃。補機冷却海水系の復旧が終了し、使用済燃料プール冷却系の運転に切り替える準備が整ったため、15:52に残留熱除去系A系による非常時熱負荷運転を停止。
福島第一原子力発電所6号機使用済燃料プールの冷却停止について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所6号機使用済燃料プールの冷却停止について(続報)(報道関係各位一斉メール)
その後、16:35に使用済燃料プール冷却系の運転を再開。冷却再開後のプール水温は16:55で18.3℃(運転上の制限値は65℃)。
6号機T/B地下たまり水移送、昨日24日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。ベッセル交換のため07:27-16:25に停止。起動後、17:17に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 135KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 140KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約8,335m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 287KB)

海側遮水壁工事(港湾内)における遮水壁内側の埋め立てにより、2号機スクリーン室前面に設置したシルトフェンスを撤去した。

15:30頃、ふれあい交差点近傍の給油所で作業者がドラム缶から給油器へガソリンを移送した後に、ポンプに付着したガソリンの拭き取りをしていたところ発火し、作業者が着用していたカバーオール前面の一部に引火。速やかに消火したことから、作業員に火傷等のけがは無し。また、汚染も無かった。16:53に双葉広域消防本部へ連絡、19:30に富岡消防署により火災であると判断された。
福島第一原子力発電所構内でのガソリンの引火について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内でのガソリンの引火について(続報)(報道関係各位一斉メール)


その他



T/B地下たまり水の核種分析結果。3、4号機、7日採取分。
福島第一 タービン建屋地下階 溜まり水の核種分析結果(PDF 8.15KB)

サブドレン復旧に向けた建屋周辺の地下水調査結果(2013年8月23日、11月25日参照)
福島第一原子力発電所1~4号機建屋周辺地下水の詳細分析結果(PDF 225KB)
観測孔1T-6(No.0-4の山側。2013年11月11日参照)90Srの結果(2014年12月2日採取分)は8,700Bq/Lだった。
また、新設サブドレンN1(2013年12月3日採取)、N2(12月18日採取、以上2ヵ所は1号機T/B北側)、N6(12月2日採取、1号機R/B西側)、N7(1月23日採取)、N8(1月14日採取、以上2ヵ所は2号機R/B西側)の90Sr濃度はいずれもND。

福島県漁連組合長会議説明資料(PDF 2.25MB)


福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後4時現在】(プレスリリース)

2014年2月24日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 194KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、22日より継続中。

3号機使用済燃料プール代替冷却系の2次系冷却塔のろ過水による散布水停止(21日参照)について、現在使用している冷却塔B系をA系に切り替えて行う予定であったが、冷却塔A系のファンベルトに緩みが確認されたため中止。ファンベルト調整が整い次第実施する予定。
3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機からの燃料取出し作業、今日までに17回のキャスク移動を完了。共用プールへ移送した燃料は374/1533体(使用済燃料が352/1331体、新燃料が22/202体)。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機補機冷却海水系を点検作業で全台停止(21日参照)することにともない、10:33に使用済燃料プール冷却系を停止。停止時のプール水温は16.7℃。12:41に、残留熱除去系による非常時熱負荷運転(使用済燃料プール冷却)を開始。13:10のプール水温は17.3℃。使用済燃料プール冷却系の停止期間は28日までの予定。この間のプール水温上昇率評価値は0.4度/h。
その後、6号機残留熱除去系A系(非常時熱負荷運転中)の系統水の一部が圧力抑制室に流れていることを確認、19:08に残留熱除去系A系を停止し、B系の起動準備を実施。漏えい個所を調査したところ、残留熱除去系ポンプ吸込ライン(A、B系共通ライン)の安全弁から系統水の一部が圧力抑制室に流れている可能性が高く、B系の起動を中止。安全弁から圧力抑制室への流入が圧力抑制室の容量に対して多くないことから、残留熱除去系A系を再起動して、使用済燃料プールの冷却を再開する予定。また、明日25日午前中に準備が整い次第、補機冷却海水系の復旧作業を開始し、17:00頃までに補機冷却海水系による使用済燃料プールの冷却を再開する予定。
25日00:00時点でのプール水温は19.0℃、冷却系停止時のプール水温上昇率評価値は0.4度/hで、残留熱除去系A系の再起動まで運転上の制限値65℃に対して余裕あり。
福島第一原子力発電所6号機使用済燃料プールの冷却停止について(報道関係各位一斉メール、2月25日公開)
6号機T/B地下たまり水移送、17日より停止していたが10:00-15:00。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 94.3KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 109KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約8,289m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 286KB)


その他


1号機R/B躯体調査を実施する。
福島第一原子力発電所1号機 原子炉建屋の躯体状況調査の実施について(PDF 167KB)
2013年12月4、5日に機器ハッチ周りの建屋躯体調査を実施(2013年9月18日、12月16日参照)。これに続き、3、4階でシェル壁、プール壁を中心にビデオカメラ撮影によって躯体状況調査を実施する。26日に9名で、計画線量は7.0mSv(最大)。PDF資料2頁に予定調査ルート。

今日、規制委の第11回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討WGがあった。その際の資料。
2月24日開催 汚染水対策検討WG第11回(資料1・資料3)(PDF 2.52MB)
H6エリアタンク天板部からの漏えい(通しで1頁)。21日までに漏えい水を約42m3、周辺土壌を約100m3回収した。引き続き回収を進める。
時系列を改訂(3頁)。
漏えい水の広がりについて改訂(6頁。23日の訂正と、追加の訂正(淡水化装置エリアを拡大))。
弁の設置位置の地図(7頁)。
漏えい水のサンプリング結果(9頁)。
H6エリアへつながる配管の弁のうち、V399とV401Cは2013年4月18日より開であったことを確認した(12頁。V346とV347のついている配管の写真あり)。H6エリアCグループへの濃縮塩水の受入れを一旦終了した後に、再受入の可能性があったことから、このふたつの弁を開いておくように当社から指示している。それ以降、実際には再受入は行われず、これらの弁は開いたままとなっていた。(以下、3月4日追記)再受入の可能性から開けておくように指示があったのは、V399とV401CではなくてCグループタンク群の連結弁であったことが確認され、V399とV401Cの開閉状態はやっぱり不明という報告が2月28日にあった。
関係者(APDの記録から、当日入域したタンク関連作業者106名を対象に選定)からヒアリングを実施(16頁)。今日までに98人終了。今の所、有益な情報は無い。監視カメラの映像が録画されており、調査・分析を進める。
今後の対応(20頁)。現場パトロールを強化。汚染水処理水移送について運転監視を強化。漏えい水・土壌の回収、観測孔を設置してモニタリング、ウェルポイントの設置。などなど。
漏えい量評価の詳細(21頁)。
当該タンクの水位計法の設定値は、水位高が96.3%、水位高高が98.9%。漏えい発生時の水位は97.9%で、これは水位高警報よりも高い水位。タンク容量に余裕が無いため、このような運用となっている。
全βおよびSrの測定について(24頁)
時系列(26頁)。
全β分析の調査結果で問題のある試料は164体だった(14日に167体と報告した際にデータの確認できていなかった3体は、問題ないことが確認できたので除外)。まずは、補正式により正しい値を確認する(45、46頁)。再測定については、廃棄のためにストックされている試料は約40,000体あり、この中から当該の試料を探し出すには時間がかかり、被曝もすることになるので、測定結果の重要性、作業安全及び被曝状況を考慮して進めていく。
800cps以上の試料一覧(37頁)。41頁の100番、H4タンクエリアH4タンク漏えい水も対象。
以下は規制委のサイトから。
護岸付近の地下水から告示濃度限を超える放射性物質検出等に関する対応について【東京電力】【PDF:2.1MB】
護岸地下水、港湾内外海水のモニタリングまとめ(2頁)。8頁に観測孔の概要。
護岸エリアの対策進捗(16頁)。
海水配管トレンチ凍結止水工事(24頁)。2号機立坑Aのほかに開削ダクト(立坑B部)でも削孔を実施中。凍結は立坑Aで3月末より、開削ダクトで5月中より開始予定。
海水配管トレンチ内たまり水浄化の状況(29頁)。2月17日の核種分析結果あり。現在までの浄化の状況を評価。浄化を停止すると放射能濃度が上昇することから、トレンチ内の流動性が低く浄化している範囲(31頁に図あり)以外の浄化が進んでいない可能性。凍結止水が完了するまで、リスク低減のために浄化を継続する。現在はCsを浄化目標としているが、今後Srについても計画していく。
地下貯水槽からの漏えい監視に関わるモニタリングについて【東京電力】【PDF:1.2MB】
モニタリングの見直しをする(5頁)。比較的高濃度の全β放射能が継続的に検出されている地下貯水槽No.1の北東側、No.2の北東側、No.3の北東側および南西側の検知孔、ドレン孔を除き、毎日行っているモニタリングの頻度を週1回に見直す。また、検知孔、ドレン孔の外側にあるボーリング孔(A-1~19、B-1~3)も毎日モニタリングを週1回に見直す。
地下貯水槽の使用履歴まとめ(6頁)。
タンクエリア堰内たまり水の漏えいについて【東京電力】【PDF:2.2 MB】
15日のH5タンクエリア堰内たまり水漏えいの件(7頁)。配管貫通部の漏えいは、施工時の不良やポンプの振動等により配管とエポキシ材の間にスキマが発生したことが原因と推定。かさ上げ堰の鋼材とコンクリ堰の継ぎ目からの漏えいは、コンクリート面が平滑でないことやかさ上げ鋼材をボルトにて固定していることから端部がそり上がること、シール材の不均一さなどから形成された微小なスキマに水みちが形成され当該個所に雨水が滞留したものと考える。漏えい個所をシリコン材で追加補修した。
タンク漏えい対策の進捗(10頁)。堰のかさ上げ・外周堰・堰内の被覆(11頁)、B・C排水路暗渠化(14頁)、タンク雨樋設置(16頁)、水位監視装置設置(18頁)。


ニコ生
【2月24日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.24(月)17時30分 ~


2014年2月23日(日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、昨日22日より継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、21日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 135KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 140KB)

19日のH6エリアタンク天板部からの漏えいの件。漏えい水の広がった範囲について訂正。淡水化装置エリア(蒸発濃縮装置用タンク設置エリア)の東側から南側にかけての側溝(長さ約55m×幅約30cm×深さ約30cm)にも漏えい水がたまっていたことを確認していた。側溝は閉塞されており、他の場所への流出は確認されていない。当該の漏えい水は、21日にバキューム車で回収した。
H6エリアタンク上部からの水の漏えいについて(続報5)(報道関係各位一斉メール)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。


福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)

2014年2月22日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、18日より停止していたが10:37に再開。移送先は3号機T/B地下。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日21日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 135KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 140KB)

19日のH6エリアタンク天板部からの漏えいの件。漏えい個所の土壌について線量測定を行った結果、地表面から3cm離れたところで70μm線量当量率が最大約900mSv/h(β線)、1cm線量当量率が0.1mSv/h(γ線)であったことから区画を行った。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 169KB)


福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)

2014年2月21日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 93.0KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、18日より停止中。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 134KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 110KB)

19日のH6エリアタンク天板部からの漏えいの件。
福島第一原子力発電所H6エリアタンク上部天板部のフランジ部からの水の漏えいの調査状況について(PDF 179KB)
その後の調査で、「閉じていた」と昨日20日に報告した弁が開いていた時間帯があることが判明した。20日に漏えい現場を確認した際(00:30頃)に撮影した写真がPDF資料5頁。これではV347(H6エリアへつながる配管の一番上流、昨日閉じていると報告した弁)は閉じている(下流のV399とV401Cは開)。また、Eエリアに行く配管の弁(V346)は開いていた。この前日の19日に、弁に銘板を付ける作業を行っており、作業後に写真が撮られていた(4頁)。これによると、V347は開、V346は閉で、5頁の写真とは逆になっている(V399とV401Cは開)。これらの写真は11:00直前に撮影されている。
H6エリアC1タンクの水位とEエリアBグループの水位、RO濃縮水移送ポンプの移送量のグラフ(2頁)を見ると、19日09:00-10:32の移送時にはEエリアタンクの水位が上昇しているがH6C1タンクの水位は変化していない。Eエリアへの移送は17日より行っており、19日まで異常は無かったことから、19日10:32までは配管のラインナップはEエリアへつながっていたと推定される(3頁)。ところが、19日11:00前の時点では4頁の写真のようにV346とV347の開閉が逆転してH6エリアへのラインナップとなっていた。その後、20日00:30頃には5頁の写真のようにまた元のEエリアへのラインナップになっていた。2頁のグラフを見ると、13:43-14:59、17:44-19:16、21:50-23:00の3回の移送時にはEエリアタンク水位に変化はなく、この3回の移送時にはH6エリアへのラインナップとなっていたと考えるのが自然であろう。
以上をまとめると、17日より移送のラインナップはEエリアへ(V346が開、V347が閉)となっていたのが、19日10:32より11:00前の間にH6エリアへ(V346が閉、V347が開)変更され、その後(おそらく19日23:00以降)20日00:30頃までの間に再びEエリアへ(V346が開、V347が閉)と変更されていることが分かった。C1タンク漏えいの原因となった移送は、19日11:00前から20日00:30頃までの間にラインナップの変更により行われたものと考える。このような弁の操作がなぜ行われたのかは不明(なお、3頁の19日10:32までの状態は推定であり、特にV399とV401Cの開閉がどちらだったかは不明である。11:00直前の写真でいずれも開となっているので、この図でも開としたが、本来は閉じているべきだった)。C1タンクの貯水率は元々97.9%だったが、ここからタンクが溢れるまでの空きは約65m3
昨日は、20日00:30時点での弁の状態(V346が開、V347が閉)からV347の故障を疑ったが、以上のような状況が明らかになったので、V347の故障は無いものと考えている。
4、5頁の写真には弁に赤いハンドルが付いているものがある。ハンドルを付けたままにしておくと誤操作の原因となるため、通常は弁操作後にハンドルは外して近くに置いておく。ハンドルが付いたままになっている理由は不明。V346とV347はいずれも配管の分岐部のすぐ近くにあり、2つの距離はおそらく1m以内。V399とV401Cはそこから数m離れたところにある。19日10:32から11:00直前の間に当該の弁の周辺での工事は銘板の取付け以外にはなかった。また、この場所では通常、夜間の工事は無い。この弁の操作について、関係者から事情を聞くなど調査している。また、この件については、監査部門が調査に入っている。
漏えい水の回収をパワープロベスターで実施中。現在までに6回分、計36tを回収した。
今回の漏えいでは、水位計の警報発生時に実水位の確認をしなかった、ポンプ起動状態と受入タンク水位を関連づけて監視していなかった、などの反省点があり、対応の見直しをしている。また、タンク雨樋の設計改善も検討する。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約8,146m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.12MB)
モニタリングまとめグラフ、地下水位の状況、地盤改良工事進捗、モニタリングデータ表。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 258KB)


その他


3号機使用済燃料プール循環冷却設備2次系冷却塔は、ろ過水による散水とファンによる送風で冷却を実施しているが、冬季の凍結防止対策として、ろ過水による散水を停止し冷却塔のファンのみで冷却するという対策を検討する。このために、24日より散水を停止して影響を調査する(使用済燃料プールの冷却は継続)。約10日間散水を停止した後に改めて評価をおこない、温度上昇率が想定内であり安定していると判断された場合、更に10日間程度の散水停止を実施する。なお、期間中に使用済燃料プールの冷却がすべて停止しても、運転上に制限値(65℃)以下を満足することを確認している。

6号機補機冷却海水系について、タービン補機冷却水系熱交換機(C)海水出入口弁他の点検を行うため、24-28日に全台停止する。当該期間においては、使用済燃料プール冷却系が使用できなくなるが、残留熱除去系による非常時熱負荷運転(使用済燃料プール冷却)を行い、使用済燃料プール冷却を実施する。 なお、15:00の使用済燃料プール水温は16.8℃で、冷却停止時におけるプール水の温度上昇率評価値は0.4度/h。

実施計画の変更認可申請を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請について(プレスリリース)
雑固体廃棄物焼却設備に関する変更。


ニコ生
【2月21日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.21(金)17時30分 ~

2014年2月20日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 215KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、18日より停止中。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 135KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 110KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その2)(PDF 110KB)
観測孔E-9の19日採取の全β濃度が6,100Bq/Lで、前回(17日採取:500Bq/L)と比べて高い。これまでの最高値は2013年12月27日採取の730Bq/L。15日の大雨で地下水位が上昇するとともに、E-9付近は現在汚染土壌回収のため掘削作業中であり、周囲の汚染が流れ込み易い状況にあったものと想定。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(揚水井)(PDF 94.8KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報69)(報道関係各位一斉メール)

昨日19日23:25頃、H6エリアのC1タンクの上部より水がたれているのをタンクパトロールが発見。
福島第一原子力発電所H6エリアタンク上部天板部のフランジ部からの水の漏えいについて(PDF 782KB)
翌20日00:30頃、タンク内水面を確認したところ、天板まで水位があることを確認。タンク天板部のフランジ部から漏えいしており、タンクの上部周囲に設置した雨樋(タンクに降った雨をタンクエリア堰の外に流すために設置したもの。2013年11月11日、12月12日など参照)を伝って漏えい水が堰外へ流出していた。01:30頃、当該タンクの受入れ弁(貯留水を出し入れする配管に付いている弁)2つが開いていたのでこれを全閉し、漏えい量は減少。03:30頃、H6エリアC群タンク間の連絡弁を開にして連結している他のタンクへ水を流すことでC1タンクの水位を下げ、05:40頃に漏えいの停止を確認。この時点で、C1タンクの水位は上部天板より47cmのところまで低下。堰外への漏えい量は約100m3。漏えい水の広がりはPDF資料5頁。漏えい水のしみ込んだ土壌は回収する。たまっている水はパワープロベスター(吸引車)で回収を実施。付近に排水路は無く、一番近い排水路はC排水路で暗渠化してあり、排水路を経由した海への流出は無い。漏えい水の核種分析結果はPDF資料8頁。雨どいの水が漏えい水に一番近い濃度と考える。淡水化処理装置濃縮水の濃度と比べて高いのは、H6エリアタンクに貯蔵しているRO濃縮塩水が事故後早い時期のものだから。
当時、RO濃縮塩水をEエリアタンクへ移送するために弁を切替えて配管をつなぎ、19日の13:45-14:57、17:42-19:15、21:48-23:00の3回にわたって移送ポンプ(40t/h)が稼働している(この移送ポンプは、RO濃縮塩水の受けタンク水位が一定の高さになると自動的にON/OFFする)。この移送水がEエリアに行かずに当該のタンクに移送されたために、すでに貯水率97.9%だったタンクが溢れたもの(PDF資料6頁)。当該のタンクの受入れ弁は直列に3つ並んでおり、下流側の2つは開となっていた。H6エリアはすでにRO濃縮塩水の受入が終わっており、本来ならこの3つの弁が全て閉じているはずだった。また、1つだけ閉まっていた弁を通じて水が流れ込んでいることから、この弁が故障していた可能性がある。弁を直列に複数並べるのは冗長性を持たせるためだが、今回は、残った弁が機能しなかった。なお、移送ポンプ稼働時に、Eエリアタンクの水位はほとんど変化しておらず、移送された水はほぼすべて当該のタンクへ流れたらしい。
C1タンクはフランジ型の1000tタンク(直径12m、高さ10m)で、水位計(タンク天井に設置して、超音波を発して水面までを測距する。2013年12月12日など参照)を追設している。この水位計で19日14:01に水位高高(設定値:貯水率98.9%)の警報が出た。これを受けて東電の担当者は14:05にタンクパトロール担当者に連絡し、移送・点検や計器関連などの作業がないことを確認。その後、14:58に水位計の指示値が不連続に変化してハンチングを始めた(PDF資料7頁)ため、警報は計装系のトラブルと判断。念のため15:00に当該タンクを目視点検したが異常は確認されず。16:00に定例の夕方のタンクパトロールを実施したが、その際も異常は確認されず。その後、定例の夜のタンクパトロールで水漏れを発見した。このタンクの天板部はに防水用のパッキンが入っているが、移送の圧力で水が漏れた。
漏えい量は、移送タンクの稼働時間とH6エリア堰内に残っていた漏えい水(約10m3)より推定した。
C1タンクの受入れ弁3つのうち2つがなぜ開いていたのか、閉じていた弁は故障しているのか、C1タンクの水位計の故障がどのように発生したのか、など、詳細は今後調査していく。なお、その他のタンクエリアの配管に付いている弁を点検し、異常ないことを確認している。
H6エリアは以前はH6とH6北があったが、現在は両方をまとめて運用しており、名称をH6に統一する。
福島第一原子力発電所 H6エリアタンク上部天板部のフランジ部からの水の漏えいについて<追加資料>(PDF 131KB)
C1タンク受入れ弁の写真。左が閉まっていた弁、中央と右が開いていた弁。金属の出っぱりに取っ手をつけて開閉を操作する。出っぱりの長手方向が配管と同じ向きの時に弁が開となる。
H6エリアタンク上部からの水の垂れ落ちについて(報道関係各位一斉メール)
H6(北)エリアタンク上部からの水の垂れ落ちについて(続報)(報道関係各位一斉メール)
H6エリアタンク上部からの水の漏えいついて(続報3)(報道関係各位一斉メール)
H6エリアタンク上部からの水の漏えいついて(続報4)(報道関係各位一斉メール)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約8,101m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 170KB)


その他


今日、福島県主催の「平成25年度第15回 福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会」があった。その際の資料。
福島第一原子力発電所H6エリアタンク上部天板部のフランジ部からの水の漏えいについて(PDF 891KB)
福島第一原子力発電所2号機原子炉圧力容器底部温度計 (TE-2-3-69R)の監視除外について(PDF 153KB)
点検後、温度指示値およびその後の温度トレンドに大きな変化は見られなかったが、電気的特性に変化がみられたことから、得られたデータを基に温度計測に与える影響について詳細評価を実施。その結果、温度計の線間短絡が発生しているものと推定され、RPV底部の温度測定ができていない可能性が高く、RPV温度監視機能を発揮できない状態と判断し、19日18:06に実施計画第III章第18条の監視温度計からの除外を実施した。
福島第一原子力発電所におけるストロンチウム -90 分析の評価について(PDF 354KB)
福島第一原子力発電所におけるベータ線測定における数え落としについて(PDF 265KB)
福島第一原子力発電所におけるストロンチウム -90 分析、ベータ線測定に関する補足資料(PDF 160KB)
全β分析の数え落としに付いてチェックした分析は、2014年1月末までのものが対象。
福島第一原子力発電所 汚染水問題に対する予防的・重層的な追加対策(PDF 1.55MB)


福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)



ニコ生
【2/20・10:00】東京電力「H6エリアタンクからの漏えい」に関する臨時記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.20(木)10時10分 ~




2014年2月19日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 168KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、昨日18日より停止中。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 94.3KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 110KB)

23:25頃、H6エリアのC1タンクの上部より水がたれているのをタンクパトロールが発見。
H6エリアタンク上部からの水の垂れ落ちについて(2月20日公開)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約8,055m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 281KB)
観測孔の位置を示す地図で、No.2-9の位置が間違っていた(今まで、2-3号機間の南側に表示ていていたが、正しくは北側だった)。今日の分より正しい位置を表示している。

14:55頃、5号機T/B地下1階にある漏えい検知器(T/B南西側立坑ピット)が動作したことを示す警報が発生。当該検知器はT/B地下1階に設置されており、T/Bの外にあるトレンチ内に入り込んだ水を配管を通じてT/B内に導き容器で受けて検知するもの。現場を確認し、受け容器内にたまった水を排水したところ、水の流れは停止したことから、漏えいの継続はないことを確認した。また、たまった水は建屋内からの漏えい水ではなく、雨水または地下水と判断した。受け容器内の水を排水したことにより、15:06に同警報は解除された。
福島第一原子力発電所5号機タービン建屋地下1階における漏えい検知器の動作について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所5号機タービン建屋地下1階における漏えい検知器の動作について(続報)(報道関係各位一斉メール)


その他


昨日18日に、原子炉の温度を監視する温度計の点検で絶縁抵抗を測定していた際に、2号機RPV温度計(TE-2-3-69R)の抵抗値が0となった。温度計に短絡が発生しているものと推定。抵抗測定時に誤った電圧を温度計に与えたために短絡した可能性が否定できない。今後、当該の温度計の交換を実施するが、終了するまではしばらくかかる見込み。2号機圧力容器底部を監視する温度計は、もう1つ、VESSEL WALL ABOVE BOTTOM HEAD(TE-2-3-69H3)が残っており、LCO逸脱にはならない。
温度に関するパラメータ(グラフ)2号機(PDF)
壊れたのは、追設した代替温度計の方。2012年10月3日に設置した。およそ13mの長さの配管の先にある圧力容器まで、手の感覚だけで入れていく(動画あり)。あれをもう一度やるのか。

水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第138報)(プレスリリース)
多核種除去設備ALPSの3系列運転が先週より始まっているので、処理水貯槽の貯蔵量が増加し、濃縮塩水受けタンクの貯蔵量が減少している(PDF資料3頁右肩の表)。

魚介類のサンプリング結果。
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)(PDF 22.0KB)
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 15.3KB)
20km圏内と港湾内。

2、3号機でダストサンプリングと格納容器ガス管理システムでのガスサンプリングを実施。2号機は4日、3号機は6日。
福島第一原子力発電所 2号機原子炉建屋排気設備における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 75.2KB)
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 76.9KB)
福島第一原子力発電所 2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 66.7KB)
福島第一原子力発電所 3号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 66.8KB)

R/B以外の建屋開口部でのダストサンプリング結果。
福島第一原子力発電所 建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 80.2KB)
福島第一原子力発電所 建屋開口部等における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 91.8KB)
共用プール建屋で1月11日-2月1日の間に6回実施。

昨日18日に、廃炉・汚染水対策現地調整会議(第6回)が開催された。その際の資料。
【資料1】汚染水に関わる現場進捗状況(2.61MB)
2、3号機海水配管トレンチ内たまり水の処理状況(4頁)。2月10日の吸着塔入口と出口での分析結果あり。
海側遮水壁工事の進捗(9頁)。現在、AおよびBブロックの埋め立てを実施中。
1-4号機取水路開渠内の海水モニタリング地点(27頁)。鋼管矢板の継手処理は3号機取水口前まで進捗。1号機取水口のシルトフェンスは1月31日に撤去、2-3号機取水口間の南側で護岸と遮水壁の間にシルトフェンスを設置してある。
モニタリングまとめ:護岸地下水(11-20頁)、建屋周辺(21頁)、港湾内(22-26頁)、1-4号機取水路開渠内(27-30頁)、地下水バイパスの調査孔と揚水井(31-33頁)、放水路(34-36頁)、H4エリア周辺(37-41頁)、港湾外(42,43頁)。
多核種除去設備ALPS B系の腐食対策有効性確認の結果(47頁)。B系はA、C系と比べ約1ヶ月間長い2ヶ月間の運転を実施していたが、A、C系と同様、腐食の発生および進展が大きく抑制されており、腐食対策が有効的であることを確認。また、ガスケット型犠牲陽極の消耗量は約1ヶ月間運転したA、C系と同程度で著しい消耗は確認されず。
【資料2】福島第一原子力発電所汚染水対策の対応(3.32MB)
堰の設置されていない場所の堰設置状況(1頁)。RO濃縮水受けタンク、廃液供給タンクなど、汚染水処理の過程にある鋼製角形タンクについて、堰の追設置をおこなっている。
堰のかさ上げ工事の進捗(6頁)。外周堰内のフェーシングの工期短縮のため、防草シートを敷いた上から樹脂を吹き付ける工法の有効性の確認を行っている。
タンク底板内面フランジ部の補修(9頁)。タンク上蓋に穴を開け、トイのような形の鋼材にシーリング材を塗布したものを入れてフランジ部に伏せるように取付ける、という工法を検討中。貯水した状態で施行が可能。補修開始目標は4月。
タンク増設、水抜き・リプレースの実施計画(12頁)。多核種除去設備(増設分も入れて)の処理量を1,960m3/day(1日当り処理能力が、ALPSで750m3×2、政府予算で作る高性能ALPSが500m3、あわせて2000m3に対して稼働率98%)として計画。これを実現するために、HIC交換の効率化、増設ALPSの処理容量の増加、などを検討中。来年度末までにすべての汚染水を処理するという目標(2013年9月19日参照)を実現したい。水バランスのシミュレーション(15頁)では、今年度末から来年度初旬にかけてタンクの余裕が小さくなる。この時期において、タンク建設の遅れや大雨、タンク漏えいなどの緊急事態が発生した場合は、第1段階として通常確保している空き容量のうち水処理に必要な分を除いた容量(17,900m3)を移送先として確保する。これで汚染水増加分の400m3/dayに対して45日分。さらに不足する場合はALPS処理に使う分(15,000m3)をALPS処理を停止して確保。これで35日分。この間にタンク供給の立て直し、フランジ型タンクの緊急調達、地下貯水槽の再使用、5・6号機建屋などの利用、等の対応を検討する。
B排水路の暗渠化工事の進捗(19頁)。写真あり。
排水路出口の付け替え工事(23頁)。計画ルートと工程。流末部をどこにするか(東波除堤の外か内か)はまだ検討中なので、仮設のラインを作っておいて、決まったら4月以降6月までに完成させる予定。
1号機T/B、高温焼却炉建屋の止水対策(2013年8月29日、9月4日、12月12日参照。27頁)。工事の進捗。写真あり。
【資料3】敷地境界における実効線量について(5.12MB)
資料3は、もとは14日の規制委の第18回特定原子力施設監視・評価検討会で説明したもの。
敷地境界での実効線量として、最新の評価では最大約8.07mSv/year(敷地南側。2013年12月13日参照)。このほとんどが敷地境界近くにあるRO濃縮塩水を貯蔵したタンクからの直接線およびスカイシャイン線である。「特定原子力施設への指定に際し東京電力株式会社福島第一原子力発電所に対して求める措置を講ずべき事項について」(H24年11月7日)において、敷地境界での実効線量はH25年3月までに1mSv/year未満とすることになっている(当時はこれを達成したが、その後、地下貯水槽からの漏えい等を受けた汚染水処理水の貯蔵計画見直しの結果、現状のようになっている)。これを達成するまでの規制のあり方として、H27年3月末までに2mSv/year未満、H28年3月末までに1mSv/year未満、という提案を規制委より受けた(第17回特定原子力施設監視・評価検討会)。この提案に対して、各廃棄物(気体廃棄物・液体廃棄物等・固体廃棄物)における線量低減対策および1mSv/year未満達成までの対応について検討した。
液体廃棄物の内、これまで管理対象になっていなかった排水路の水を管理対象とするために、検討をおこなう。実際には、各排水口付近における放射能濃度を定期的に測定し、その結果を用いた平均の濃度を評価する。H26年度中に、管理方法を確立する。また、汚染状況を改善するため、排水路や周辺の清掃などの対策を講じる。主な汚染源は、排水路底部の汚泥と、排水路に流れ込む雨水の汚染であると考えられる。対策としては、汚泥の撤去と、汚染した土壌と雨水の接触防止。このため、排水路や側溝の汚泥撤去と清掃、道路清掃、森林伐採、表土除去、天地返しなどを実施する。
RO濃縮塩水を貯蔵するタンクからの線量低減策としては、多核種除去設備(ALPS、増設ALPS、高性能ALPS)による処理、モバイル型ストロンチウム除去装置による処理(タンクに処理装置をつけて浄化処理をする)をおこなう。
固体廃棄物(RO濃縮塩水以外)では、実態に合わせた線源条件の見直し、保管エリアの受入れ上限値変更、遮へいの設置、など。
以上のような対策により、H27年3月末にはタンク以外の廃棄物で1mSv/year未満、タンクの汚染水からで1mSv/year未満、合わせて2mSv/year未満の達成を目指す。H28年3月末までには、引き続きタンクの汚染水からの影響を低減し、その他の分もH27年3月末の状態を維持・低減して1mSv/year未満の達成を目指す。
(2016年3月17日追記)ALPS運用開始の遅れ、地下貯水槽からの漏えいを受けたRO濃縮塩水の地上タンクへの移送、などにより、地上の貯留タンクに貯めてあるRO濃縮塩水の量が増えたため、敷地境界での追加的被曝線量が上昇した。地下貯水槽漏えい後の敷地境界での追加的被曝線量評価については、2013年5月7日、10月15日、12月13日を参照。

実施計画の変更認可申請の一部補正を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請の一部補正について(プレスリリース)
去年12月11日に変更認可申請、今年2月10日に一部補正を提出した分について。

通報基準・公表方法」を更新。
福島第一原子力発電所におけるトラブル等に関する「通報基準・公表方法」の更新について(PDF 382KB)
去年9月(2013年9月13日参照)より運用している基準について、これまでの運用実績等を踏まえ、実態に即して更新した。20日より運用開始。


ニコ生
【2月19日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.19(水)17時30分 ~

2014年2月18日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 77.8KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、10日より継続していたが09:28に停止。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。フィルター洗浄のため、08:23-12:39に停止。起動後、13:12に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 135KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 142KB)
16日採取のE-1のトリチウム濃度は170,000Bq/Lで、前回(15日採取:33,000Bq/L)と比べて有意に高い。また、16日採取のE-3のトリチウムは250Bq/Lで、前回(15日採取:1,900Bq/L)よりも低下。いずれも、15日の降雨の影響と考える。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その2)(PDF 140KB)
17日採取のE-9の全ベータ濃度は500Bq/Lで、前回(14日採取:17Bq/L)と比べて上昇している。15日の降雨の影響と考える。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約7,999m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 276KB)


福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)

2014年2月17日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 212KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

2号機の原子炉注水量を、14:03-14:27に変更
給水系3.5m3/h→4.5m3/h、炉心スプレー系0.9m3/h→0m3/h。
炉心スプレー系を停止して給水系で全量注水する対応が今後の作業で必要になるので、事前に給水系の全量注水試験を実施して原子炉冷却状態への影響を確認する。原子炉注水量総量(4.5m3/h)を維持しながら、段階的に炉心スプレー系を給水系へ乗せ替えていく。6日に1回目、12日に2回目の変更を実施しており、今回の3回目で給水系からの全量注水となった。

1号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 84.0KB)(2月26日公開)
1号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所1号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 66.5KB)(2月26日公開)
1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、10日より継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機からの燃料取出し作業、今日までに16回のキャスク移動を完了。共用プールへ移送した燃料は352/1533体(使用済燃料が330/1331体、新燃料が22/202体)。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、14日より停止していたが10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。1月24日より除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験を実施中。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。

16日のH5タンクエリア堰からの漏えいの件。
福島第一原子力発電所H5タンクエリア堰からの雨水の漏えいについて(PDF 209KB)
コンクリ堰とかさ上げ堰の継ぎ目からの漏えい(PDF資料3頁左図)について、漏えい個所特定の調査をしている。堰内面のウレタン樹脂吹付は目視では健全であることを確認。原因を特定して補修を実施する。
配管貫通部からの漏えい(3頁右図)は、配管に巻いた保温材と配管の間に入った水が漏れたもの。貫通部では配管とかさ上げ堰の間を水中エポキシ材でシールしていたが、ここから漏えいしたと推定。他エリアの配管貫通部について点検の上、必要に応じて補修を実施する。また、配管貫通部の施行方法を変更(エポキシ材のシーリングの上にウレタン樹脂を吹き付けてから保温材を復旧する。図を参照)。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約7,932m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 178KB)


その他


昨日16日の3号機T/B1階での水たまりの件。過去の現場状況を確認した結果、12日に実施したパトロール(2週間に1回実施)で、当該エリア近傍の東側壁上部にあるルーフドレン(雨水排水用)配管に裂け目があり、その裂け目から雨水が流入していることを確認している。また、当該エリアでは、震災以降、これまでにも雨水等が床面にたまっている状況が確認されている。なお、16日に漏えい検知器動作後の現場確認においては、ルーフドレン配管の裂け目部からの雨水の流入は確認されていない。以上のことから、先日の降雨・降雪等の影響により3号機T/Bの屋上に溜まった雨水(雪解け水)が、建屋内ルーフドレン配管を通って裂け目より流入し、当該エリア床面に溜まって漏えい検知器が動作したものと推定。ルーフドレン配管の裂け目については、今後止水処理を実施する。
昨日採取した水の核種分析結果は、134Csが15,000、137Csが39,000、全βが51,000[Bq/L]。放射性物質が検出された理由としては、T/B屋上の雨水が汚染を含みながらルーフドレン配管を通って裂け目から流入したこと、流入した雨水が当該エリア床面等の汚染を含みながら水たまりになったこと等が原因であると推定している。

15日の高台炉注水用バッファタンクエリア堰内たまり水移送での漏えいの件。
福島第一原子力発電所高台原子炉注水用バッファタンクエリア堰内の雨水移送に伴う水漏れについて(訂正版)(PDF 129KB)
PDF資料2頁は左側が北。PNとはPlant Northのことで、設計等の都合で便宜的に定めた北方位のことみたい(true northやmagnetic northとは一致しない)


ニコ生
【2月17日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.17(月)17時30分 ~


2014年2月16日(日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

(18日追記)昨日15日の、高台炉注水用バッファタンクのタンクエリア堰内たまり水移送作業での漏えいの件。コンクリート面に土のうを積んだエリアに溜まっていた漏えい水について、パワープロベスター(強力吸引車)で回収し、4,000m3ノッチタンク群へ移送。

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、10日より継続中。

22:51頃、3号機T/B1階にあるT/B補機冷却系ポンプエリアの漏えい検知器が動作したことを示す警報が発生。現場を確認したところ、当該エリアの漏えい検知器周辺に約20m×約30m×深さ約3cmの水たまりがあった。当該エリア周辺にある機器・配管等から水の流れ込みは無く、3号機の関連パラメータに異常がないことを確認。
現場の線量率は以下の通り:
水たまり個所の雰囲気線量率(水面より約1.2mの高さ)
・1cm線量当量率(γ線)  :0.040 mSv/h 
・70μm線量当量率(β線)   :0.000 mSv/h
水たまり個所の表面線量率
・1cm線量当量率(γ線)  :0.035 mSv/h
・70μm線量当量率(β線)   :0.000 mSv/h
水たまりの無い個所の雰囲気線量率(当該エリア近傍で床面より約1.2mの高さ)
・1cm線量当量率(γ線)  :0.060 mSv/h
・70μm線量当量率(β線)   :0.000 mSv/h
線量率の測定結果および周辺の機器・配管等から水の流れ込みがないことから、この水たまりは雨水の可能性が高いと考える。今後、この水の分析をおこなう。
3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、14日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
(18日追記)15日17:30頃にウェルポイントのくみ上げが停止しているのを確認。電源設備の不具合が原因で、修理を実施して16日09:50よりくみ上げを再開。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 134KB)
(18日追記)B-3地点の全β濃度が前回(15日採取)と比べて上昇。また、昨日有意な上昇の確認されたC-1-1とC-2の全βも引き続き上昇(B-0-1は低下)。15日の降雨の影響と考える。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 140KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その2)(PDF 139KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その3)(PDF 140KB)
(18日追記)観測孔E-1の全βが33,000Bq/L(15日採取分)から220,000Bq/L(16日採取分)へ上昇。降水により地下水が上昇し、周辺の汚染が流入しやすくなったものと考えている。

09:15頃、H5タンクエリア堰内にたまった水が堰外に漏えいしていることをタンクパトロールが発見。
福島第一原子力発電所H5タンクエリア堰からの雨水の漏えいについて(PDF 209KB)(2月17日公開)
漏えい個所は以下の通り:
・西側堰の嵩上げした鋼製堰の配管貫通部(2ヵ所)。漏えい量は鉛筆の芯1本程度と指の太さで4本分程度。
・西側堰のコンクリート堰と嵩上げした鋼製堰の継ぎ目部(1ヵ所)。漏えい量は1秒に1滴程度。
10:45、配管貫通部からの漏えい(2ヵ所)を受ける容器を設置。漏えい個所はコーキング処理で補修し、指4本が1秒に3滴に、鉛筆の芯1本が1秒に1滴に減少。
11:10、堰内たまり水をH6エリア堰内へ移送開始。12:30には4000m3ノッチタンク群へ移送開始。
漏れた水は地面にしみ込んでおり、排水路への流れ込みは無いと考える。H5エリアは堰内のウレタン塗装が終了している。今日16日に採取した堰内たまり水の分析結果は、134Csと137CsがND、90Sr(簡易測定)が23Bq/L。H5エリアタンクの水位に有意な変動はなく、タンクからの漏えいはないと考えており、堰からの漏えい水は、降雪および雨水と判断。
11:20頃、昼のタンクパトロールで、新たに4ヵ所の漏えいを発見
・東側堰の嵩上げした鋼製堰の配管貫通部(1ヵ所)。漏えい量は1秒に5滴程度。
・西側堰の嵩上げした鋼製堰の配管を貫通させるための開口部の閉止箇所(1ヵ所)。漏えい量は鉛筆の芯1本程度。その後、コーキング処理にて補修を行い、1秒に2滴程度に減少。
・東側堰のコンクリート堰と嵩上げした鋼製堰の継ぎ目部(2ヵ所)。漏えい量は1秒に3滴程度と2秒に1滴程度。
15:30頃、堰内たまり水水位が水移送により低下して漏えいが停止したことを確認。漏えい量は最大で約19.2m3と推定。
福島第一原子力発電所H5タンクエリアの堰からの漏えい(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所H5タンクエリアの堰からの漏えい(続報)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所H5タンクエリアの堰からの漏えい(続報2)(報道関係各位一斉メール)
(18日追記)堰内たまり水移送実績:H6タンクエリア堰内への移送11:10-13:05、4,000m3ノッチタンク群への移送12:30-16:50。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。


福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)

2014年2月15日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

12:45頃、高台炉注水用バッファタンクのタンクエリア堰内にたまった雨水を仮設水中ポンプでバッファタンク内へ移送作業中に、移送配管の接続部より漏水しているのを監視用カメラ映像で発見。
福島第一原子力発電所高台原子炉注水用バッファタンクエリア堰内の雨水移送に伴う水漏れについて(訂正版)(PDF 129KB)(2月17日公開)
12:59に仮設水中ポンプを停止して漏えいは停止した。漏れた水はコンクリート面に土のうを積んだエリアにとどまっている。バッファタンク水位に有意な変化はなく、タンクの貯蔵水(淡水化処理後の水か)が漏れた可能性はないと考える。また、漏えい水の分析結果は11日に採取した堰内たまり水の分析結果と有意は差は無く、漏えいした水は雨水であると判断した(今日15日採取した堰内たまり水の分析結果は、134Csが23、137Csが77、90Sr(簡易測定)が11[Bq/L]。11日採取の堰内たまり水の分析結果は、134Csが20、137Csが46、90Sr(簡易測定)が19[Bq/L])。漏えい量は、仮設水中ポンプ移送流量(約1.1m3/h)と移送時間(約1.5時間)より、約1.7m3と推定。原子炉注水への影響は無い。
福島第一原子力発電所高台原子炉注水用タンク堰内雨水移送中の水漏れについて(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所高台原子炉注水用タンク堰内雨水移送中の水漏れについて(続報)(報道関係各位一斉メール)
現在、炉注水はCST(復水貯蔵タンク)をバッファタンクとするCST炉注水系で行っているので、高台のバッファタンクは炉注水には使ってないと思う。
(18日に追記)15:20-23:55にバッファタンクエリア堰内に溜まった雨水をバッファタンク内へ移送。

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、10日より継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、14日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 94.3KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(その2)(PDF 136KB)
C-1-1の137Cs(15日採取:220Bq/L)および全β(15日採取:140Bq/L)、C-2の全β(15日採取:170Bq/L)、B-0-1の全ベータ(15日採取:200Bq/L)の値において、これまでの当該個所における最高値以下および多少超過している範囲ではあるが、前日採取した測定結果(いずれもND)と比較して有意な上昇が確認された。測定値が上昇した原因については、降雨により排水路周辺の汚れが流入したものと考えている。その他の分析結果については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 109KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 176KB)


福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時30分現在】

2014年2月14日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 117KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、10日より継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 79.5KB)(2月26日公開)
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日13日に続き11:30-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 94.3KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 109KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(揚水井)(PDF 61.8KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約7,745m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.14MB)
モニタリングまとめグラフ、地下水位の状況、地盤改良工事進捗、モニタリングデータ表。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 191KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 156KB)
観測孔No.1-13の13日採取分トリチウム濃度は62,000Bq/L。
観測孔No.1-6は6日に最初の観測をしたが試料の濁度が高くγ核種を分析していなかった。13日採取分ではγ核種の分析を実施。結果は134Csが2,400、137Csが5,900、54Mnが320、60Coが770、全βが640,000[Bq/L]。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報97)(報道関係各位一斉メール)

2013年10月3日に6号機残留熱除去系海水ポンプDのモータを冷却する配管から海水が鉛筆の芯1本程度漏えいした件。その後の調査により、当該配管内面に貝等の海生物が付着する等により傷が付き、その部位に海水が停留する等で孔食が発生進展して漏えいに至ったものと推定。今日11:50に漏えい確認を実施し、異常がないことを確認。

2013年12月18日のFエリアC5タンクとC6タンクの間の連絡管フランジ部(C5タンク側)からの漏えいの件で、C5タンクから一旦水を抜いて補修をした後に水張り試験をした際に、C5タンクの水平フランジ部から漏えいがあった。その後の調査で、水平フランジボルトの穴開け不良によりボルト穴の芯ずれが生じ、組立時に芯ずれを矯正して挿入した結果、ボルトが変形し、締め付け不良から面圧が低下して漏えいに至ったのが原因と推定。漏えいの確認された個所を含む、フランジ締め付けの面圧不足が懸念される締め付け不良ボルトおよび腐食が確認されたボルトについて、交換を実施。また、芯ずれが確認されたフランジ部ボルト穴の拡張加工を実施。さらに、内面フランジ接続部全てにシール処理を行い、タンク内全面に塗装を実施。今日10:44に異常のないことを確認した。


その他


水処理設備内の処理水分析結果。採取個所は2011年11月18日の資料を参照。
水処理設備の放射能濃度測定結果(PDF 10.1KB)

3号機R/B躯体調査(2013年12月18日参照)の結果。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋上部 ガレキ撤去後の建屋躯体調査結果について(PDF 1.46MB)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋上部ガレキ撤去後の建屋躯体調査結果について(23:41)(動画)
オペフロ床(PDF資料3頁に写真)には部分的に損傷が見られたが、大きな損傷は無し。建屋内部にも目立った損傷は無く、従前の耐震安全性評価で考慮した損傷を大きく超えるようなものは確認されず。今回の結果を踏まえて、耐震安全性評価をH25年度末を目途に実施する予定。
なお、シールドプラグの3分割されたうちの真ん中のパーツで、中央が30cmほど下向きに変形しているのを確認した(5頁)。周辺の床スラブ(厚さ30cmおよび60cm)が損傷を受けていないので、シールドプラグ(鉄筋コンクリート製、厚さ60cm×3層)が水素爆発で変形したとは考えがたい。シールドプラグの上には天井クレーンが落下しており、落下後の天クレ本体は直接シールドプラグに接していなかったものの、プラグ上部にはトロリーがあり、主巻フック等の衝突により変形したものと推定される(6頁)。建屋躯体とシールドプラグのかかりしろは通常は90mm程度。変形によるこのかかりしろの減少は8mm程度であり、十分なかかりしろは確保できている。現在行っている除染作業終了後に鋼製の遮へい体(厚さ250mm)をシールドプラグの上に設置するので、これが落下物養生となる。また、ガレキ撤去によりシールドプラグに積載していた荷重(主巻フックや瓦礫等:約8t以上)は既に除去済みであることから、変形が進行する可能性は少ないと想定する。シールドプラグは建屋の強度部材ではないので、この変形は建屋の強度には影響しない。
11頁以降に建屋内部の写真あり。

全β放射能分析の数え落としについて、調査状況の中間報告(7、12日参照)
福島第一原子力発電所におけるベータ線測定における数え落としについて(PDF 157KB)
IAEA-TECDOC1092の「原子力あるいは放射線緊急事態におけるモニタリングの一般的手順」に、低バックグラウンドガスフロー計数装置(LBC)を用いた測定では「数え落とし」の割合が20%を超えないように、とあり、これに相当する計数率800cpsを超える測定値で「数え落とし」の影響が出ている可能性があるとして、計数率が800cpsを超過した試料を抽出することとした。対象は、発災以降
2013年10月2日2014年1月末(2月20日の廃炉安全監視協議会の資料により訂正)までに1Fで発生した液体・ダスト・土壌試料を低バックグラウンドガスフロー計数装置(LBC)で測定したもの(Ge半導体スペクトロメータ(γ核種分析用)、液体シンチレーション計数装置(トリチウム分析用)およびベータ線核種分析装置(ピコβ:ストロンチウム分析用)は、「数え落とし」に対応する補正機能を有しているので対象外)。LBCで計測したのは全βとSr。全βでは計測した試料20,866体のうち、800cpsを超過する試料は167体(0.8%)だった。Srは671体のうち該当するものは無し。
167試料については正しい値に訂正するが、方法は検討中。試料は3ヶ月で廃棄するルールになっており、ルールどおりなら2013年10月2日以前の試料はすでに廃棄されていることになる。実際に試料が残っているかどうかは調査をしないと分からない。あるいは廃棄処理の過程に乗っていてストックされているかもしれないが、そこから探し出してくる際の被曝も問題であり、どうするかは検討する。数学的に補正することは可能だと思う。
また、測定の信頼性を向上させるために、国内外の分析機関とのクロスチェックなどの方法を具体化させていく。
全βの167試料は、希釈を行ってはいたが程度が不十分なために数え落としの影響が出ているようである。
90Sr測定での計数効率誤りの件で、原因調査の時系列について、追加の情報。去年7月24日に問題の存在が確認された後、実質的に調査が開始されたのは11月頃。調査の結果がほぼまとまったのが今年の1月31日で、その際には観測孔No.1-2の90Sr濃度が5,000,000Bq/Lという数字は社内で把握されている。調査の開始が遅くなったのは、地下貯水槽の漏えい、護岸地下水の汚染、汚染水貯留タンクの漏えい、タンクエリア堰のドレン弁閉運用開始と台風による大雨、などにより当時は分析試料が増え続けていて分析室が繁忙を極めており、この問題の調査に割く人手が不足していたため。

6日の炉注水循環ラインの途中にある圧力指示計からの漏えいの件で、規制委に報告書を提出。
福島第一原子力発電所淡水化装置処理水移送配管ストレーナ差圧指示計からの漏えいに関する「発電用原子炉施設故障等報告書」の提出について(プレスリリース)
発電用原子炉施設故障等報告書(PDF 104KB)

現場公開を2月26日に実施する。
福島第一原子力発電所の現場公開について(お知らせ)
主な取材予定場所は、1/2号機中央制御室、5号機原子炉建屋、溶接型タンク建設現場(Jエリア)。

今日、規制委で第18回特定原子力施設監視・評価検討会があり、敷地境界での被曝線量の低減策について話し合われた。
福島第一原子力発電所 敷地境界における実効線量について[東京電力]【PDF:3.8MB】
東京電力の提示する課題等に対する考え方【PDF:332KB】


ニコ生
【2月14日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.14(金)17時30分 ~



2014年2月13日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 79.6KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、10日より継続中。。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、1月31日より停止していたが10:05-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。フィルター洗浄のため、09:15-13:46に停止。起動後14:23に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験。12日よりA、B、C3系列による同時運転を実施中。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 94.3KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 109KB)

11日のH4、H4東エリアのコンクリート基礎の亀裂の件。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その2)(PDF 142KB)
昨日12日に全β濃度を報告したH4エリア周辺の観測孔E-11、E-12(12日採取分)のトリチウム濃度は1,000と2,900[Bq/L]で、過去最高だった。それまでの最高値はE-11が190Bq/L(2月5日)、E-12が2,500Bq/L(1月23日)。もしかしてE-11とE-12って過去に2月5日(E-11)と1月23日(E-12)しかやってないかな?
福島第一原子力発電所H4タンクエリア床部の亀裂について(続報4)(報道関係各位一斉メール)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約7,728m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 157KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 243KB)
観測孔No1-13の最初の結果が出た。12日採取分の134Csが22,000、137Csが54,000、全βが260,000[Bq/L]。周辺の観測孔に比べてCsで高い値が出ている。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その3)(PDF 156KB)
観測孔No.1-13のトリチウム濃度(12日採取分)は88,000Bq/L。また、13日採取分は134Csが37,000、137Csが93,000、全βが260,000[Bq/L]。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報95)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報96)(報道関係各位一斉メール)

その他


実施計画の変更認可申請を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請について(プレスリリース)
福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画の変更認可申請について(PDF 126KB)
多核種除去設備の増設。
(以下、14日の会見より)来年度上期中(今年9月末まで)に稼働できるように建設したいと考えているが、実施計画の認可が出ないと実際の作業に着手できない。
国の予算で入れるいわゆる高性能ALPSは、来年度下期のなるべく早い時期に稼働というスケジュールを予定。


福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)

2014年2月12日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 194KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

2号機の原子炉注水量を、10:08-10:23に変更
給水系2.9m3/h→3.5m3/h、炉心スプレー系1.5m3/h→1.0m3/h。
炉心スプレー系を停止して給水系で全量注水する対応が今後の作業で必要になるので、事前に給水系の全量注水試験を実施して原子炉冷却状態への影響を確認する。原子炉注水量総量(4.5m3/h)を維持しながら、段階的に炉心スプレー系から給水系へ乗せ替えていく。6日に1回目の変更を実施しており、これが2回目。

3号機の原子炉注水量を、10:30-10:37に変更
炉心スプレー系 3.0m3/h→2.5m3/h(給水系は2.0m3/hで継続)。
汚染水処理の負担低減などのため(2013年11月28日のロードマップ進捗の項参照)。4日の1回目に続き2回目の変更。これで予定量の変更を完了。2号機では1月8日と15日で実施した。

1号機格納容器内水素ガス濃度B系、昨日11日11:00より今日11:00まで、検出器異常により欠測
1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、10日より継続中。

9日に3号機R/B5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気が確認されていたが、今日08:15頃、湯気が見えないことを確認。08:20の気温2.6℃、湿度62.7%。プラント状況、モニタリングポスト指示値には異常なし。
3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、1月31日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。B系の腐食対策有効性確認が10日に終了し、今日13:10よりA、B、C3系列による処理運転を開始した。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。腐食対策の有効性確認のため2014年1月25日より停止していたが、今日13:10より処理運転を再開
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
タンクパトロールの線量測定は10日より再開したが、積雪のため一部では実施していない。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 134KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 140KB)

11日のH4、H4東エリアのコンクリート基礎の亀裂の件。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その2)(PDF 44KB)
観測孔E-11とE-12(H4東エリア下流、12日採取分)とF-1(H4エリア上流、11日採取分)の地下水を分析。前回と比べて有意な変動は無い。
福島第一原子力発電所H4タンクエリア床部の亀裂について(続報3)(報道関係各位一斉メール)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約7,702m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 455KB)


その他


水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第137報)(プレスリリース)
来週の予想グラフに多核種除去設備ALPSの3系列同時運転はまだ反映していない。

11日のH4、H4東タンクエリアの亀裂について。
福島第一原子力発電所H-4およびH-4東タンクエリアにおける基礎コンクリートのひび割れについて(PDF 282KB)
当該の亀裂は、12月にタンクパトロールで微小クラック(開口していないもの)として継続監視の対象としていた物。両エリアで12月24日に堰内水位の低下が確認された際にコンクリート打継ぎ部とオープンクラックの補修をおこない、26、27日に堰内の水張り試験を実施して止水性を確認している。その後、堰内の止水性・防汚性向上のためにウレタン塗装をおこなう準備として、コンクリートの表面清掃を実施したところ、確認されていた微小クラックが明瞭になったものと考える(PDF資料2頁に写真)。亀裂から水がはけるのは確認しているが、現場の状況から、これらの亀裂がコンクリ基礎を貫通している可能性は小さいと考える。念のため、エリア周辺の土壌回収を実施する(コンクリ基礎の下の土壌は地盤改良をおこなっているので、透水性はない。コンクリ基礎の割れ目を通ってしみ込んだ水があれば、それは改良地盤の上を流れてコンクリ堰周辺の土壌にしみ込んでいると考えられる。例えば、2013年12月27日の資料1頁右下の図を参照)。また、ウレタン塗装が完了していないエリアの亀裂の状況を総点検する。
タンクエリアのコンクリ基礎の亀裂に対する抜本的な対策として、現在実施中のウレタン塗装を早急に完成させる。H4、H4東エリアは2月下旬目途完了。

除染作業で発見された汚染物質の調査結果
楢葉町で採取された放射性物質の分析結果について(PDF 239KB)
楢葉町井出川河口付近で発見され去年7月に1Fに搬入された4つの汚染物質(2013年7月2、8日参照)について、1Fでの調査(2013年7月23日参照)後に、詳細調査をJAEAに依頼していたが、その結果が出た。
ものは、2つがポリエチレン、1つがポリオレフィン系高分子材料、残り1つが木片(セルロース)(PDF資料7頁)。放射能量分析の結果、放射能の99%以上は134Csと137Cs。表面線量率ではβ線の寄与が大きいとされた(2013年7月23日参照)が、これは主に134Csと137Csから出るβ線であった(5頁)。4試料とも137Csの検出オーダーが構外土壌(楢葉町、広野町)よりも高く、また、構外土壌からは検出されていない60Coが検出されたため、もともと発電所構内にあった物と推定(6頁)。NaとClが微量に付着していたことから、発電所構内から井出川河口までの到達経路を推定するために海水成分の付着について実験した(木片試料を海水に浸漬する等して成分を分析)が、有意な結論は得られず、これらの物質が海路と陸路のどちらで井出川河口に到達したのかは特定できなかった。
ポリエチレン等は発電所では良く使用する素材であり、建屋の爆発時に吹き飛ばされた物である可能性はあるが、これ以上詳しいことはわからない。調査はこれで終了。
木片以外の物の表面からSiが比較的高濃度で検出されてるけど、これはコンクリートが爆発で粉砕されたのが付着してるのかしらん。

時事通信の記事に関連して、2013年7月5日採取の観測孔No.1-2の90Sr分析の時系列について。
平成26年2月10日 時事通信「東電、昨夏把握も公表せず=500万ベクレル―福島第1の高濃度汚染地下水・規制委」について(お知らせ)
7月5日に採取した観測孔No.1-2の地下水試料の90Sr分析(試料調整を含む)を開始したのは7月26日、分析値が出たのが9月12日。90Sr分析に問題があることは7月24日に確認されており、出てきた分析値(5,000,000Bq/L)は確定処理には入らずにそのまま保留となっていた。その後、90Sr分析の誤りとその原因が明らかになり、当該の分析値が確定処理の後に今年2月6日に公表された。
一般に分析値は、発電所の保安班長(放射線関係の責任者)がデータの確認、承認をして正式に確定となる。データに疑義の生じた場合は、放射線管理部長(発電所の放射能測定管理責任者)が確認して確定する。えー、よく分からん。

5・6号機ホットラボでの分析の体制について、質問に答えて)10日の答えを訂正。総勢60名で4直体制を組んでいる。1日あたりの従事者が約30名。分析員は全員、協力企業の社員である。また、環境管理棟の分析ラボは約10名が日勤のみで従事している。

当社原子力発電所における原子力規制庁による平成25年度第3四半期保安検査および保安調査の結果について(プレスリリース)



ニコ生
【2月12日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.12(水)17時30分 ~