今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 21.1KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点
9月分の原子炉の冷却に必要な注水量について、1号機1.4m3/h、2号機1.7m3/h、3号機1.7m3/hと定め運用を開始。8月と比べて1号機は変わらず、2、3号機は0.1m3/h減。
1号機R/Bカバー解体作業。
本日の作業実績(PDF):壁パネル取り外し前の飛散防止剤散布。作業時間は07:46-12:37。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:壁パネル取り外し前の飛散防止剤散布(作業予定時間:07:00-14:00)。
9月12日に壁パネル1枚目の取外しを開始する予定。
4号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
4号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 82.5KB)(5月26日公開)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
地下水バイパス一時貯留タンクGr1で8月31日16:01に循環運転を開始したところ、16:05に「地下水バイパス一時貯留タンクGr1工程異常」および「地下水バイパス循環ポンプ過負荷/地絡」警報が発生するとともに、循環ポンプが自動停止した。現場状況を確認したところ、循環ポンプのモータ巻線が断線している可能性があり、今日9月1日朝から現場状況の詳細調査を行ったところ、循環ポンプに電源を供給するケーブル(ボックス内に収納)に焦げた跡が見られたことから、11:16に双葉消防本部へ連絡。12:30に富岡消防署により「火災ではない」と判断された。現時点で地下水バイパスの運転に影響はないが、焦げ跡の状況や原因等については、今後調査していく。
09:35頃、H2タンクエリアでタンク溶接作業をおこなっていたところ、タンク外側に設置されているタンク塗装用の旋回梯子の防風用ゴムから発火・発煙していることを作業者が発見。速やかに作業者が消火器を用いて消火活動を行い、09:40頃鎮火。10:48頃緊急時対策本部に連絡があり、10:54に一般回線で双葉消防本部に連絡。富岡消防署により13:20に「火災」と判断された。発火・発煙によるけが人は発生していない。また、プラントデータ(汚染水処理設備、汚染水タンク水位等)の異常、モニタリングポスト、構内ダストモニター指示値の有意な変動は確認されていない。調査の結果、H2タンクエリア南エリアのH2-A2タンク設置のためタンク内側から側板の溶接作業をおこなっていたところ、当該タンク外側に設置してあった旋回梯子の防風用のゴム板に溶接の熱が伝わり、発火・発煙に至ったものと推定。原因等については、今後、確認をしていく。
当該のタンクの高さは15mで、上から下まで一直線に溶接するタイプ。防風用ゴムは、旋回梯子とタンク本体との間にある隙間をふさぐためのもので、22cm×1.2mのゴム板を縦に6枚つなげたもの(素材は天然ゴムで耐火性なし)。地上から7.5m-11mの範囲が焼損した。
福島第一原子力発電所H2タンクエリアでの発火・発煙について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所H2タンクエリアでの発火・発煙について(続報)(報道関係各位一斉メール)
旋回梯子の写真が2014年11月20日公表の人身災害の資料2頁右下に載っている。梯子とタンクの間の黒いのが、防風用ゴムなのかな。
その他
8月1日提出の温度計の信頼性評価の報告書で、2号機圧力容器温度計(TE-2-3-66B2、VESSEL HEAD FLANGE)のデータに誤りがあった件。8月8日参照。
1F-1~3号機 原子炉内温度計並びに原子炉格納容器内温度計の信頼性評価報告書における温度トレンド補正版の提出について(PDF 1.34MB)
温度計の信頼性評価はデジタルレコーダーのデータベースを元におこなっており、評価自体には影響なかった。
原因:コピー用シートのフォーマットが保護されておらず、意図しない変更が可能であった。また、データの欠落があると過去データが残存する仕組みとなっていた(8月8日参照)。この仕組みはH27年11月以降に導入されており、過去提出分の誤りについてH27年12月提出分まで遡って調査した結果、H28年4-8月提出分に同様の誤りがあったが、その他には誤りのないことを確認した。
対策:作成用ファイルに対しパスワード設定およびフォーマットの保護を設定し、意図しない変更を防止。一連の操作について自動化を図り、誤操作によるフォーマットの変更およびデータ相違を防止。作成の都度マスターファイルを使用する手順とし、過去データが残ることを防止。DLデータシートとトレンド用データシートとの間にデータの相違がないことを確認する。
東京電力ホールディングス株式会社「福島第一原子力発電所第1号機、第2号機及び第3号機の原子炉内温度計並びに原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について」の一部補正について(プレスリリース)
誤りのあった分について、補正版を規制委に提出した。
月初めなので、温度計の信頼性評価を規制委に提出。
東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所1~3号機における原子炉内温度計および原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について(2016年9月提出)(プレスリリース)
評価区分の変更は無し。
凍土遮水壁の状況。
陸側遮水壁の状況(第一段階フェーズ2)(PDF 4.83MB)
台風による大雨があったが、地表面近くと一部(下記参照)を除き地中温度は順調に低下している。また、遮水壁をはさんだ水位差は維持されている。なお、台風10号による降雨は8月30日16:00までの積算で55.5mmだった。これどこの観測値だろう。
凍土遮水壁運用に要する電力消費量は2016年度想定で約4400万kWh。
陸側遮水壁 補助工法について(PDF 1.61MB)
経過報告と今後の対応:1号機北側(1BLK)と1号機東側(12BLK)では0℃以下に到達。一方、1号機東側(13BLK)や4号機南側(9BLK)では温度低下が遅れているので2次注入を継続する。打設位置と配列については4頁(1次注入箇所の間に打設(単列)、および、1次注入の列に対して追加の列を構成(複列))。また、注入材は効果をより高めるために溶液型(水ガラス系。これまでは懸濁型(セメント系)を使用していた)を使用する。溶液型は懸濁型よりもサラサラしていて、狭い隙間を詰めるのに適している。
降雨による温度上昇で2カ所を追加:8月17日の台風7号以降の降雨で測温管温度の低下が0℃以下で停滞していた場所が、台風10号にともなう30日の降雨で0℃以上に上昇した(5頁。測温管50-9S(4号機南側)と210-11S(3号機東側)の2カ所。温度の変化は、50-9Sで-5.0℃→+1.8℃、210-11Sで-1.5℃→+1.4℃)。これらの場所の周辺の測温管温度は全面的に0℃以下だったが、もともと地下水の細い通り道が残っていたところに大雨が降ったことで地下水の流れが早くなり、通り道が拡大したものと推定。この2カ所についても溶液型の注入材を使って補助工法を適用し、温度低下を促進する(時間を置けば現状でも十分に凍結すると考えるが、凍結までに要する時間を短縮する)。
サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクA(8月27日採取)と集水タンクNo.3(8月25日採取)の分析結果。
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が670Bq/L、第三者機関が710Bq/L。明日2日に排水の予定。
構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。8月30、31日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 222KB)
K排水路の31日採取分で濃度上昇が見られるが、 降雨による表層土の流入のためと考える。
東京電力ホールディングス株式会社福島県および福島第一原子力発電所周辺市町村との「福島第一原子力発電所の廃炉等の実施に係る周辺市町村の安全確保に関する協定書」の締結について
今日、福島県の廃炉安全監視協議会があって、その際の資料について会見で報告があったのだけれど、その資料が見つからない。
(以下、13日追記)この日、第46回目(平成28年度第5回目)福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会(廃炉安全監視協議会)があった。その際の資料。
(以下、福島県のHPより。東電のHPには掲載がない)
資料2 敷地境界連続ダストモニタ警報発生 [PDFファイル/1.4MB]
警報発生状況のまとめ(2-5頁)、設置場所の環境と原因の推察(7頁)など。
添付1 福島第一原子力発電所廃棄物関連設備および施設の新・増設について [PDFファイル/1.07MB]
添付2 福島第一原子力発電所廃棄物関連設備および施設の新・増設について [PDFファイル/1.91MB]
増設雑固体廃棄物焼却設備、および、固体廃棄物貯蔵庫の第10-13棟の増設。焼却炉前処理設備、減容処理設備、汚染土一時保管施設、大型廃棄物保管庫の新設。2015年11月26日参照。
ニコ生
【2016年9月1日】東京電力 記者会見
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2016.9.1(木)17時30分 ~
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