今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 110KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
1号機T/B地下たまり水移送、7月29日より停止中。
2号機海水配管トレンチ凍結止水工事。7日にドライアイスを観測用の穴から1t投入したが、穴が小さくドライアイスがくっついて詰まってしまったため、ドライアイス投入は中断していた。明日より、氷を投入しているペントハウス(8月7日参照)からドライアイスも投入することにする。氷の投入量は連続投入を開始した7月30日以降、今日07:00までに222t。効果については現在取りまとめ中で、お盆休み明けに予定されている規制委の特定原子力施設監視・評価検討会で報告する予定。
凍結管を入れているところのすぐ脇に立坑があって、凍結管で冷却された水が立坑のほうへ落ちてしまうと凍結管を入れた部分だけを凍結するのは難しいのではないか(より深いところ=立坑の先から凍っていくことになるので、凍結管のある部分が凍結するのはその後になる)、と言う指摘が3月31日の特定原子力施設監視・評価検討会(29:00過ぎ)であって、それに対しての東電側の回答は、それについては問題ない(パッカーの隙間が凍れば良いのだからOK、ということみたい)というものだった。で、最近は氷を投入しているわけですが、氷で冷やされた水が立坑に落ちてしまって代わりにあたたかい水が上昇してくるため、この対流が安定するまでしばらく待たないと内部の温度測定が難しい、という説明が4日の会見であった。それって、さっきの検討会での指摘と同じ事じゃん。やっぱり、立坑とその先の部分が深くなってるんだから、冷えた水はそっちに流れちゃうよね。対流が落ち着くには深いところの温度が4℃になる必要があるわけだけれど、立坑Aから立坑Bまでの水を全部4℃まで下げるってことになるのかしらん。それって、すごい大変、というかトレンチの周りの土壌も冷やさないとだから、ホントにできるの?もしかしたら、凍結を阻害する原因として考えられている水の流れも、T/Bのたまり水の水位変動じゃなくて立坑との対流が原因だったりして。
2号機R/B排気設備でダストサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 2号機原子炉建屋排気設備における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 74.9KB)(8月22日公開)
2号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 66.4KB)(8月22日公開)
2号機T/B地下たまり水移送、7日より継続中。
3号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(2)(PDF 66.5KB)(8月22日公開)
今月は4日に1回目をやっていて、これは2回目。
3号機T/B地下たまり水移送、6月16日より継続していたが09:58に停止。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、7月18日より停止していたが10:00-15:00に実施。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月12日より停止中。
水処理装置、SARRY、6月9日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。現在、8月10日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、8月1日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、6月22日より運転中。
2月12日よりA、B、C3系列による同時運転を開始。
C系で新たにすきま腐食が確認され、追加の腐食対策(6月17日参照)を実施。同じ対策を実施するためA系を7月8-15日に停止。B系では7月18日-8月1日に停止して同じ対策を実施し、加えて、CFF1と2を改良型に交換(7月18日参照)。CFF1と2の交換はA系では8月3-10日に実施、C系では準備でき次第実施する予定。
T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)。
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)。
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 274KB)
その他
地下水バイパス一時貯留タンクGr2のサンプリング結果。2日採取分。
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果(PDF 8.84KB)
東電、第三者機関のいずれの結果も運用目標を超えず。
実施計画の変更認可申請を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請について(プレスリリース)
2.35 サブドレン他水処理施設(PDF 3.84MB)
サブドレン他水処理装置に地下水ドレン集水設備とサブドレン他移送設備(処理水を港湾内に排水する)を追加した。また、サブドレン水の分析結果を訂正。サブドレンピットNo.27の134Csを160に、137Csを430[Bq/L]に訂正。
2.1.2 放射性液体廃棄物等の管理(PDF 216KB)
2.2 線量評価(PDF 1.24MB)
サブドレン他水処理設備を含めた海洋汚染防止対策についてのまとめ。
海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(訂正版)(PDF 940KB)
現在運転中の地下水バイパスに加えて、海側遮水壁の閉合(地下水ドレンによる地下水くみ上げ)、凍土遮水壁の造成、サブドレンによる地下水くみ上げにより、海洋汚染防止対策を充実させる。
海側遮水壁の閉合(5、6頁):海側遮水壁の設置は4号機前の一部を除いて終了している。残りの部分の閉合後は地下水ドレンによる地下水くみ上げを実施して汚染された地下水が海洋へ流入しないようにする。地下水ドレンは5ヵ所設置(すでに試験的にくみ上げを実施している)。くみ上げた地下水は浄化処理の後に港湾内に移送・排水する。安定的に浄化・移送できる事を試験で確認した後に遮水壁を閉合する。遮水壁の深さは約30mで、下部透水層の下の不透水層まで打ち込んでいる。遮水壁閉合は早くて9月末の予定。去年以降実施してきた緊急対策(護岸エリアの地盤改良、ウェルポイントでの地下水くみ上げ、フェーシングなど)により港湾内の水質は改善してきているが、遮水壁閉合によりさらに水質改善が見込まれる(7頁。左下グラフ、去年の分は2013年8月2日と21日の報告した流出量評価の結果。今年の分は同じように今年の観測値をもとに評価した結果)。えー、去年以降の水質改善ってグラフに書いてあるほどあるのかなぁ。(以下26日追記)25日の会見で、今年の取水路開渠への放射能流出量評価値は90Srが50億Bq/day、137Csが20億Bq/day、トリチウムが10億Bq/dayとのこと。去年の評価では1-4号機取水路北側のデータを評価に使ったが、当該のサンプリング地点は海側遮水壁設置工事によりサンプリングを停止したので、代わりに東波除堤北側のデータを使用したとのこと。
凍土遮水壁(1、9頁):1-4号機建屋および護岸エリアを囲むように設置する。これにより、35m盤から1-4号機周辺と護岸エリアに流れ込む地下水の流れをさえぎり、当該エリアの中を流れる地下水の量を低下させる(サブドレンと地下水ドレンでの揚水量も小さくなる)。凍土壁造成(H26年度内)後は、地下水は1-4号機周辺を迂回して流れることになる。
サブドレン(8頁):サブドレンで地下水をくみ上げる事で建屋周囲の地下水位を下げ、建屋への地下水流入量を低減する。これにより、汚染水の発生量を抑え、漏えいリスクを下げることで海洋への汚染流出リスクを低減する。くみ上げた地下水は浄化処理の後に港湾内に移送・排水する。
サブドレン他水処理施設(4、5、10、11頁):サブドレンと地下水ドレンでくみ上げた地下水はそれぞれサブドレン集水設備と地下水ドレン集水設備でサブドレン他浄化設備へ移送する。浄化設備でトリチウム以外の核種を取除き、サブドレン他移送設備で港湾内(物揚場付近)に移送し排水する(排水基準は地下水バイパスと同じ。地下水バイパスの排水基準はこれ)。処理量は500-700m3/day(うち、50m3が地下水ドレン分、残りがサブドレン分)の予定。浄化設備が故障等で停止した場合は、地下水ドレンのくみ上げは継続し、サブドレンのくみ上げ量を調整する。浄化設備は地下水中の放射能濃度を1/1,000-1/10,000程度にできる予定。今後、実際にくみ上げた地下水で試験をおこない、浄化性能を確認する(下記参照)。なお、処理水の港湾内への排水は、関係省庁や漁業関係者等の理解なしには行わない(海側遮水壁の閉合は排水への理解を得てから行う)。
福島第一原子力発電所サブドレン他水処理施設の浄化性能確認試験の開始について(PDF 1.22MB)
実機で放射性核種(トリチウムを除く)の除去能力を確認する。サブドレンピット14ヵ所で地下水をくみ上げ、浄化設備の入口と出口での濃度を比較して浄化性能を確認。処理水は下流のサンプルタンクに貯留する。明日からくみ上げ開始、20日より浄化性能確認試験を実施する予定。浄化設備の設計処理量は1,200m3/day×2系統。
サブドレンと地下水ドレンの処理水を海に排水することについてこの段階で報告する事に関して「後だしジャンケンと言われるが……」と白井さんが言ってたけれど、今までに「海洋への排水も含めて検討中」という話は出ていた。サブドレンでくみ上げた地下水を処理後に海へ放出することについては、第5回汚染水処理対策委員会の資料27頁の説明で2013年8月23日に会見で初めて言及されている。海側遮水壁の地下水ドレンについては、2013年4月26日の第1回汚染水処理対策委員会の資料13頁にサブドレンの水と一緒に処理する事が示されている。このことについて会見で正式に言及されたのは2013年9月26日の中長期ロードマップ進捗報告だったのではないかと思うけど、これは違うかも。なお、地下水ドレン設置については2011年8月31日の海側遮水壁の基本設計についての資料ですでに出ている。だから、「急に言われても」みたいな事を取材側が言うのもどうかと思う。まぁ、はっきり言わないのも悪いんだよな。大人の事情があっていろいろ難しいみたいだけれど、考慮したところで地下水バイパスみたいに1年待ちとかなら、いっそのこと初めからぶっちゃけちゃっても変わらなかったりしない?
アレバ除染装置を廃止する。
AREVA除染装置の廃止計画について(PDF 887KB)
2011年6月よりキュリオンセシウム吸着装置とアレバ除染装置の直列運転で汚染水処理を開始(汚染水の濃度が高く単独運転では処理が困難だった)。その後、2011年8月にSARRYが単独で処理を開始。また、汚染水の濃度低下によりキュリオンの単独運転が可能となった事から、2011年9月にアレバの運転を停止。以降、待機状態を維持してきた。現在はSARRYとキュリオンでたまり水の処理は可能と判断。また、アレバは装置周りの線量が高くメンテナンスにともなう被曝線量が高くなるため、廃止することとする。今後、実施計画の変更申請をする。装置は線量が高いため、すぐには撤去しない。アレバの運転で発生した廃スラッジ(597m3)はプロセス主建屋の造粒固化設備ペレット貯槽で保管している。これを移送して保管するための廃スラッジ貯蔵施設(2011年11月14日参照)と移送関係の設備は今後も維持管理していく。
事故後、3ヶ月で装置を稼働できた事について、アレバ社には感謝している。
2011年6月17日にキュリオンセシウム吸着装置とアレバ除染装置を直列につないでたまり水処理の本格運転を開始。その後、アレバ除染装置はトラブルで9月15日に停止、トラブルは解消したものの、そのまま待機に入る事が10月16日に報告されている。
3号機R/Bオペフロ北西崩落部の調査(7月8日実施、11日報告)の際に撮影した動画を公開。また、フルバージョンの映像を原子力情報コーナーで今日より公開する。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋 北西崩落部下部状況の調査結果について(24:24)(動画)
四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果(PDF 12.9KB)
ニコ生
【8月11日】東京電力 記者会見
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.8.11(月)17時30分 ~
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