今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 98.7KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
1号機T/B地下たまり水移送、7月29日より停止中。
2号機海水配管トレンチ凍結止水工事。7月30日の氷の連続投入開始以降、トレンチ内部の温度は全体に下がってきているが、トレンチ上部の下がり方が鈍いため、氷の量を今日より増量している。従来の投入口(K3孔。7月28日参照)に加えて、ペントハウスの扉を開けて木製のレーンを設置し、そこからさらに氷を投入している(ペントハウスについては23日の特定原子力施設監視・評価検討会の資料3頁、右下の図を参照。トレンチ、ケーブルダクト等は地下に埋設されており、トレンチとつながっているペントハウスは地上に突き出している)。従来の投入口からは16-17t入れているのに対して、ペントハウスからは10tを投入。また、今日からドライアイスの投入を開始。投入量は1t。
2号機T/B地下たまり水移送、7月31日より停止していたが10:22に再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)。
3号機T/B地下たまり水移送、6月16日より継続中。09:34に移送ポンプの台数を2台から1台に切替え。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、7月18日より停止中。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月12日より停止中。
水処理装置、SARRY、6月9日より運転中。フィルター洗浄のため08:01-13:32に停止。起動後、14:10に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。現在、8月3日より停止中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、8月1日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、6月22日より運転中。
2月12日よりA、B、C3系列による同時運転を開始。
C系で新たにすきま腐食が確認され、追加の腐食対策(6月17日参照)を実施。同じ対策を実施するためA系を7月8-15日に停止。B系では7月18日-8月1日に停止して同じ対策を実施し、加えて、CFF1と2を改良型に交換(7月18日参照)。CFF1と2の交換はA系では8月3日より実施中、C系では準備でき次第実施する予定。
T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)。
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)。
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 273KB)
凍土壁設置工事、昨日7日までに222/1571本の凍結管
その他
お盆期間中の作業予定。凍土遮水壁、高性能多核種除去設備、貯留タンク増設、2号機海水配管トレンチ凍結止水、サブドレン他浄化設備の作業はお盆期間中も行う。最近の作業者数は5-6000人/日程度、来週前半は3-4000人/日、14、15日頃は2000人/日以下となる見通し。
実施計画の変更が認可された。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の認可について(プレスリリース)
1.13 緊急時対策(PDF 209KB)
3号機燃料取出し用カバー設置に関連して、緊急時の連絡体制等について。
2.16.4 高性能多核種除去設備検証試験装置(PDF 739KB)
高性能多核種除去設備の試験装置。本体装置は10月にホット試験開始、12月に本格運転開始の予定。
2.35 サブドレン他水処理施設(PDF 2.30MB)
サブドレン集水設備とサブドレン他浄化設備(資料18頁以降に図)。集水設備で1-4号機サブドレンからくみ上げた地下水を中継タンクを経由して集水タンクに集水(ここまでが集水設備)。ここから供給タンクへ移送し、サブドレン他浄化設備(前処理フィルター4+吸着塔5)で処理しサンプルタンク(8基)へ移送する(ここまでが浄化設備)。浄化設備は35m盤に、集水タンクは4m盤に設置。設備完成後に処理性能の試験を実施して評価する。サンプルタンク以降の設備(海洋へ処理水を排水するための設備)については、現在、設計しているところ。
なお、今日、相双漁協でサブドレンの件について(設備の概要、処理水を港湾内へ排水する検討をしている事、など)説明している。これについて、特に異論はかなったと聞いている。また、処理水の海洋への排水は関係者の同意を得た上で行う。
(以下、9日追記)サブドレンの復旧がいよいよ近づいてきたわけですが、ここでちょっとおさらい。
事故前は、1-4号機建屋周りのサブドレンで850m3/day程度の地下水をくみ上げて地下水位を下げ、地下深くまである建屋に地下水圧がかからないようにしていたわけです。これが、事故により使用不能(電源が停止、くみ上げ用ポンプが爆発で飛んだガレキで損傷、津波でふたが流されたサブドレン井戸の中にガレキが充填、など)となり、建屋周辺の地下水位が上昇して建屋の中に流入するようになった(流入経路については、東電は建屋基礎マットのコンクリ打継ぎのスキマと想定しているとのこと。2013年4月26日の汚染水処理対策委員会の項を参照)。この建屋への地下水流入が400m3/dayあり、これが汚染水の増加の原因。これを止めないと、いつまでも汚染水が増え続けることになる。現在のタンク増設計画では90万m3分の貯留タンクを予定しているが、これは400m3/dayで割ると6.2年分(すでに3.4年経過した)。タンクはさらに増設できるかもだけれど、いずれは行き詰まる。そうなる前に建屋への地下水流入を止めなければならない。
建屋への地下水流入を止める方法として現在考えられているのは、建屋地下のたまり水をいったん抜いてから、コンクリートを充填してしまうというもの(2013年4月26日参照)。これを行うために、建屋地下のたまり水をすべてくみ出してしまう(建屋ドライアップ)必要がある。だが、現状では建屋周囲の地下水位が建屋地下よりも高いので、いくらたまり水をくみ出しても地下水が流入してきて完全に抜き取る事ができない。したがって、建屋周囲の地下水位を下げて地下水の流入を停止させる必要がある。これを行うのがサブドレン。このために、サブドレンの復旧を行ってきたわけだ。
建屋周囲の地下水位を下げる方策としては、サブドレンの他に、地下水バイパスと凍土遮水壁もあるけれど、サブドレンは建屋に一番近いところで地下水を抜く事ができるので最も短時間かつ確実に建屋周囲の地下水位を下げる事ができる。これが動かないとどうなるかというと、建屋ドライアップと止水ができない。そうすると、汚染水の増加が止まらないので、汚染水を貯留するタンクが足りなくなる。発電所の構外にタンクを造る必要が出てくる(そんなこと可能?)。タンクが増えれば、その分漏えいのリスクも増える。その後の廃炉作業にも影響が出てくるのだろう。
なお、復旧後のサブドレンのくみ上げ量については、NHKの報道によると600m3/dayとのこと。地下水バイパスもそうだけれど、建屋に流入する地下水を減らすためには、流入分よりも多い地下水をくみ上げる必要がある。現在のタンク増設計画は建屋に流入する地下水の分(400m3/day)をもとに作ってあるので、サブドレンでくみ上げる分を貯留タンクに貯めるという選択肢はないと思う(それだけの設置面積的・時間的余裕がない)。
雨水処理設備の処理水排水に関する測定結果。
雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の処理水分析結果(PDF 16.7KB)
今日より、木曜日の会見は廃炉推進カンパニー広報担当の川村信一が担当。7月17日に自己紹介した人。
ニコ生
【8月7日】東京電力 記者会見
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.8.7(木)17時30分 ~
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