2016年6月1日（水）

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況（記者会見資料）（PDF 145KB）

プラント関連パラメータ（PDF）　午前５時時点　午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況（PDF）12時時点

6月分の原子炉の冷却に必要な注水量について、1号機1.4m³/h、2号機1.7m³/h、3号機1.7m³/hと定め運用を開始。5月に比べて、1-3号機で0.1m³/h増。増えるのは多分、気温と水温が上昇しているせい。

1号機R/Bカバー解体作業。
本日の作業実績（PDF）：散水設備設置（散水ノズルまでの配管設置等）（※建屋カバー内クレーン作業なし）。モニタリングポストNo.2近傍のダストモニターで警報が発生したが、機器異常と判断した（下記参照）。それ以外のダストモニター、およびモニタリングポストに有意な変動は無し。
明日の予定：ダストサンプリング（ウェル上）、散水設備設置（散水ノズルまでの配管設備等）（作業予定時間：07:00-14:00）。

4号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
４号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果（PDF 52.6KB）（6月27日公開）

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事（2015年5月25日参照）が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中（2015年12月17日参照）
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、10:00に一時貯水タンクGから排水を開始。
（以下、2日の会見資料より）16:24に排水を停止。排水量は931m³。

地下貯水槽No.2の貯留水を多核種除去設備へ移送する。汚染水保有リスクを低減するため。今日1日10:05に移送を開始。
なお、地下貯水槽No.2には約1,400m³の汚染水を貯留しているが、本移送においては、多核種除去設備での処理状況や受入タンク側の空き容量も考慮しながら、既設ポンプによる移送が可能な水位まで断続的に移送を実施する予定。

07:54頃、モニタリングポストNo.2 近傍（敷地北側）に設置しているダストモニターでダスト放射能濃度の上昇を示す「高警報（警報設定値：1.0×10^-5Bq/cm³）」が発生。
福島第一原子力発電所 敷地境界連続ダストモニタ警報発生について（モニタリングポスト２近傍）（PDF 1.46MB）
指示値は1.06×10^-5Bq/cm³。08:52、ろ紙を回収したところ、指示値が通常範囲内まで低下。
11:30頃、「高警報」が再度発生。指示値は1.41×10^-2Bq/cm³。11:31頃に一度警報がクリアしたが再度発生。11:48に自動復帰。ろ紙を回収するとともに、12:16-12:36に当該ダストモニター近傍でダストサンプリングを実施。
13:10-13:30に当該ダストモニターは予備品と交換、交換後の指示値は通常値であることを確認。
「高警報」が発生した際、当該ダストモニター以外の構内のダストモニターおよびモニタリングポストの指示値に有意な変動はなかった。また、当該モニター周辺でダスト上昇につながるような作業はおこなっていなかった（今日1日は、1号機R/Bカバー解体作業ではカバー内の作業を実施せず）。
07:50時点の風向は西、風速は2.5m/s。11:36時点の風向は西、風速は5.4m/s。当該ダストモニターの指示値が上昇する約1時間前から西の風約2-4mとなっており、風は敷地外から発電所方向に向かって吹いていた。
1回目に警報が発生した際のろ紙を回収してγ核種分析を行った結果、天然核種²¹⁴Biが2.5×10^-8Bq/cm³、それ以外の核種はND。2回目の際のろ紙はすべての核種がND。ダストサンプリングの結果は、²¹⁴Biが7.7×10^-7Bq/cm³。いずれも警報設定値以下。
MP2の指示値の経時グラフは3頁。
ダスト濃度上昇時に各プラントパラメータに異常値が見られず、他のダストモニターやモニタリングポストにも異常が見られない。ダストを舞い上げる作業がない。ろ紙の核種分析の結果にはダスト濃度の上昇が確認されない。以上のような状況から、今回の警報はダストモニターの機器異常と判断した。当該のモニターについては、点検を実施する。
福島第一原子力発電所敷地境界付近のダストモニタ１箇所における高警報の発生について（報道関係各位一斉メール）
福島第一原子力発電所敷地境界付近のダストモニタ１箇所における高警報の発生について（続報）（報道関係各位一斉メール）
福島第一原子力発電所敷地境界付近のダストモニタ１箇所における高警報の発生について（続報２）（報道関係各位一斉メール）
福島第一原子力発電所敷地境界付近のダストモニタ１箇所における高警報の発生について（続報３）（報道関係各位一斉メール）
福島第一原子力発電所敷地境界付近のダストモニタ１箇所における高警報の発生について（続報４）（報道関係各位一斉メール）

その他

月初めなので、温度計の信頼性評価を規制委に提出。
東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所1～3号機における原子炉内温度計および原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について（2016年6月提出）（プレスリリース）
評価区分の変更はない。

水処理設備内の処理水分析結果。採取個所は2011年11月18日の資料を参照。
水処理設備の放射能濃度測定結果（PDF 10.0KB）

地下水バイパス揚水井（偶数番）のサンプリング結果。5月30日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果（PDF 34.7KB）
No.10のトリチウムは2400Bq/L。No.4はポンプ点検により採取中止。

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について（PDF 76.5KB）
11月12-16日と4月4日-5月26日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について（その２）（PDF 76.9KB）
30日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクA（5月27日採取）と集水タンクNo.2（5月25日採取）の分析結果。
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果（PDF 67.0KB）
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が660Bq/L、第三者機関が660Bq/L。明日2日に排水の予定。

サブドレン他水処理施設、排水の確認結果（2015年度第4四半期分）。
サブドレン・地下水ドレン浄化水の排水に関する確認結果（2015年度第4四半期分）（PDF 86.6KB）
実測値あるいは実測値を元に評価した3か月平均濃度の評価値（48核種）。2015年度第4四半期分のサブドレン他水処理施設からの排水（浄化水）について、告示濃度限度に対する比の和が実施計画に定める値（0.21）を下回ることを確認した。前回は2016年2月23日。

構内排水路の排水の分析結果（2015年3月4日参照）。5月31日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて（PDF 325KB）

1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件（2014年10月23日）および2号機放水路上流側立坑で全β放射能（⁹⁰Sr）濃度が上昇した件（2015年5月14、15日、6月22日参照）。5月30日採取分。
福島第一原子力発電所構内１号機、２号機放水路サンプリング結果（PDF 716KB）

地下貯水槽からの漏えい（2013年4月6日、5月16日参照）に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件（3月2、3日参照）。
地下貯水槽観測孔 分析結果（採取日：5月31日）（PDF）
地下貯水槽 分析結果（採取日：5月31日）（PDF）
5月31日に採取分析した地下貯水槽観測孔（A1からA19のうち偶数番）の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔（南西側と北東側）の水の全β放射能濃度は、有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。


福島第一原子力発電所の状況について（日報）【午後3時現在】（プレスリリース）