リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2012年12月14日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 105KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

2号機ベント管下部周辺調査。今日もロボットの不具合調査中。月曜日17日も現場の調査に入る予定は無い。
2号機T/B地下たまり水移送、8日から継続中。

3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、弁追設および逆止弁点検のため12日から停止中。停止時プール水温は11.0℃。停止期間は18日までの予定。停止期間中のプール水温上昇率は0.16度/hの見込み。
3号機T/B地下たまり水移送、7日から継続中。

昨日発見された4号機廃棄物処理建屋1階空調ダクトからの滴下の件。滴下はダクトの継ぎ目から発生していること、建屋上部の屋外空調ダクトに損傷があって穴が開いており、そこから滴下発生個所までつながっていることを確認した。昨日の核種分析結果とあわせて、屋外ダクトの損傷部から雨水が流入したのが当該個所の継ぎ目から滴下しているものと判断した。15:30時点で滴下量は3秒に1滴に減少している。このダクトは現在使用しておらず、雨水が流入しないような処置を検討する。
4号機T/B地下たまり水移送、11月29日から停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7日から停止中。
水処理装置、SARRY、7日から運転中。

6号機T/B地下たまり水を仮設タンクへ10:00-15:00に移送最近ずっとやってなかった。久しぶりなので、普段は記載しないんだけど今日はしました。


その他


魚介類サンプリング結果。11月16、19、21、30日採取分。
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(PDF 88.0KB)

11月22日の福島労働局からの要請に対する回答を今日提出した。
福島労働局からの「東京電力福島第一原子力発電所における放射線業務に従事する労働者の適正な労働条件の確保について(要請)」への回答(PDF 16.2KB)

高台炉注水ポンプの上屋新設のため、現在、原子炉注水はT/B内炉注水ポンプで行っているが、週明け17日に常用高台炉注水ポンプに切替える予定。

第2回原子力改革監視委員会の後、原子力改革監視委員会と原子力改革特別タスクフォースの会見があった。
第二回原子力改革監視委員会資料の配布について(プレスリリース、以下プレスにリンクのある資料)
福島原子力事故の総括および原子力安全改革プラン骨子(中間報告)(PDF 517KB)
安全意識、技術力、対話力の3点において、過酷事故対策と津波対策が不十分であり、事故対応の準備も不足したのが事故の原因である。これらに対して、直接的な対策(別紙1)をとると同時に、これらの問題を生じた構造的問題の対策(別紙2)を実施する。
「安全はすでに確立されている」という思い込みにより「さらなる安全を追求し続ける」という姿勢が欠如していたため、必要かつ可能な対策をとることができなかったのがそもそもの原因である、ということみたい。安全性向上の努力を継続することが安全を実現するのだっていうのは、道元禅師の修証一如みたいだね。憲法12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」ってのもあるね。
(別紙1)福島第一原子力発電所事故の経過と教訓および柏崎刈羽原子力発電所の安全対策について(PDF 4.57MB)
前半は事故の経過と教訓についてのストーリー。コンパクトで「わかりやすい」。後半は前半の教訓を受けてKKでの対策のまとめ。すごい分量。
(別紙2)原子力組織の持つ構造的な問題への対策~事前の備えが不足した負の連鎖の遮断~(PDF 62.4KB)
福島第一原子力発電所の安全性に対する総括(PDF 82.7KB)
B.5.bはどうしたら知り得たか?(PDF 54.9KB)
事故当初における当社の公表/通報内容、および官邸・政府の公表内容<時系列>(PDF 154KB)
各機関の提言等への対応状況(PDF 188KB)
大前委員「福島第一」事故検証プロジェクト 提言対応状況整理表(PDF 222KB)


ニコ生
【12/14・17:30開始】東京電力 定例記者会見

Togetter
2012/12/14・17:30開始 東京電力による「原発」に関する記者会見


おまけ


(2013年9月7日追記)原子力改革特別タスクフォースの会見で「安全性向上の努力を継続することが安全を実現する」というようなことを言っていたと思っていたのだけれど、違った。
そもそも、安全は実現できないんだよ。想定外は想定できないから想定外なのであって、それは実際に起きるまでは分からないことなのだ。まだ経験していない事象を事前を予測して対策することはできない。時間をかけて経験することで、少しづつ想定外の事象が安全対策に盛り込まれていく。それでも、すべてのあり得る事象を経験したかどうかなんて、どこまで行っても分からない。だから、100%の安全なんて実際には存在しない。「安全性向上の努力を継続」したって、100%の安全が実現することは無いんだ。いつまでたってもどこまで行っても、それはそういうものなんだ。
そういうわけで、「安全性向上の努力を継続することが安全を実現する」ということは無い。そんなのは不可能だ。その上で、努力を継続することで安全性を向上させることはできるし、そうする余地はいつでもある、だから、そうするべきである。そういうことをタスクフォースの人は言いたかったんじゃないか。
なんだか当たり前のことのような気もするけれど、でも、100%の安全はあり得ないっていうのは、普段の生活の中であまりなじみの無い感覚だと思う。たとえば、今日自転車に乗って出かけるとして、自転車に乗っている間に事故って死ぬ可能性とか考えないもん普通。
もうひとつ、このタスクフォースの報告は、「原発は100%安全ではありません」という宣言でもある。こう正面切って言われちゃうとちょっとビビっちゃう。でも、100%安全でないのは原発だけの話じゃない。すべての技術はこの点において同じだ。自転車で事故って死んでも「想定外だった」なんて言わないもん。なぜ原発だけに「安全神話(=100%の安全)」があったのか。それは、他のプラントや航空機の事故は許容されるのになぜ原発の事故だけは許容されないのか、という疑問と関係しているのかもしれない。


0 件のコメント:

コメントを投稿