リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。
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2020年11月4日(水)

今日のお仕事



プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

2号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、1次系ポンプ点検にともない、2日より停止中。13日まで停止の予定。2日参照。

サブドレン他水処理施設、09:58-13:50に一時貯水タンクから排水を実施。排水量は575m3


その他


3号機燃料取出し作業クレーン捕巻から作動流体が漏えい
2日の作業中にクレーン捕巻を使用した際、捕巻は使用できたが、ホースリール付近から作動流体(水グリコール)が数秒に1滴程度、漏えいしていることを確認した。今後、暫定的な対策として吸着マットを用いて漏えい箇所を養生するとともに、足場等の準備が整い次第、燃料取り出し作業を一時的に(1-2日程度)中断し、漏えい箇所の継手部分を増締めする予定。
作動流体の一部は使用済燃料プールへ滴下しているが、引火性はなく燃料保管への影響はない。3号機オペフロダストモニター等にも有意な変動はない。
燃料取出し作業の全体工程への影響はない。

増設多核種除去設備(B)クロスフローフィルターろ過水に白濁を認めた。
10月27日、点検をおこなっていたB系の運転再開にあわせ、バッファタンク出口水の水を採取したところ、若干の白濁を確認。さらに、クロスフローフィルター(CFF)ドレンラインにおいて濃い白濁を確認したことから、B系を停止した。今後、白濁の原因を調査していく。
なお、バッファタンク出口から採取した水のカルシウム濃度は4ppmであり、通常運転時の濃度範囲内のため、処理水への核種除去性能への影響はないものと考えている。また、10月27日の起動時間は短時間であったため、処理した水は系統内もしくはサンプルタンクまでの間にとどまっており、念のためサンプルタンクにおいて放射能濃度の分析結果に異常がないことを確認したうえで、ALPS処理水タンクへ移送する。
現在、日々の処理は他系統を用いて実施している。
ALPSの処理は、前段の炭酸塩共沈と後段の吸着筒による吸着からなっており、前段の炭酸塩共沈ではSrを含む第2族元素(主にCaとMg)(6日訂正。下記参照)を炭酸塩として沈殿させて除去する。この沈殿物を取除くのがクロスフローフィルターで、ここのフィルタリングが不良だと炭酸塩が下流に出てきてしまう。白濁の原因はこれの可能性あり。2014年3月18日にはこれが原因で、処理水中に大量の放射性物質が含まれたまま貯蔵タンクへ処理水が送られてしまった(原因と対策については2014年5月23日参照)。この対策として、前段の処理水(処理後にいったんバッファタンクに貯める)を後段に送る前に放射能濃度を分析したのちに後段の処理に入るようにしている。
(以下、5日の会見より)多核種除去設備の前処理設備は、後段の吸着筒での放射性物質の吸着を阻害するCaやMgを取り除くためにある。
直前におこなっていた点検は9月23日-10月26日に実施。それ以前は運転状況に問題なかった。

月初なので、温度計の信頼性評価を規制委に提出。
評価区分の変更はなし。

地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。2日採取分。
No.10のトリチウムは440Bq/L。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクG(10月31日採取)と集水タンクNo.2(10月29日採取)の分析結果
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電、第三者機関ともに1100Bq/L。明日5日に排水の予定。


実施計画の変更認可申請(4月22日提出)が規制委に認可された。
認可:1号機原子炉格納容器窒素封入ライン他除却工事。
1号機燃料取出しのためにR/Bに大型カバーを設置する予定だが、この設置工事で使用する大型クレーンの走行路を確保するために道路の拡幅を予定しており、これに窒素封入ライン3系統のうち1系統が干渉するので撤去するもの。4月22日参照。




国内のHPVワクチン接種政策が頓挫した嚆矢は朝日新聞の2013年3月の記事だという論文があるんです。この記事をはじめとして、朝日新聞だけじゃない複数の新聞でワクチン接種の副反応を大きく取り上げる記事が続いたことで世論が煽られ、厚労省はその年の6月に接種の積極的な勧奨をやめてしまった。そして、接種率が大きく減った結果が上の推計となったわけです。
論文があるからといって、その内容が真である保証はないし、この論文を批判的に読む能力は私にはないけれど、こういう指摘があるというのは事実だ。これに対して、朝日新聞は反論なり反省なりはないんですか。私が知らないだけですか。

朝日新聞は当時、官製薬害を告発したつもりだったんだろう。そしてその結果がこれだ。何千人もの人が死に、何万人もの人ががんという病に苦しむことになる。それは、あの記事を書いた人の家族かもしれない。これがあなたたちの望んだ未来ですか。あなたたちの力が作り出した未来はこれで良かったんですか。

社会の中で自分の仕事が担っている役割は何なのか。どういう力があってどう使うのが良いのか。そういうことを考えることはないんですか。
電力という今の社会になくてはならないインフラを担う会社は、自分たちの事業の安全性を高めるために果てしない道を精進し続けることを自らに課していますよ。うまくいかないこともあるだろうけれど、それが必要なことは知っている。同じことを、あなたたちもやる必要があるんじゃないですか。

このところ話題になっているALPS処理水の処分問題も、HPVワクチンの時と全く同じ構図だと思う。もう、うんざりなんです。

善意のつもりなのに、実は他人のためにならないことはあるんだ、ということを知ってください。自分のやっていることが、社会にどう影響しているのか、そのことを自覚してください。どうぞ、お願いします。


ALPS処理水の処分について(2020年10月20日)

このページは管理人の独自の見解を書いたものであり、東電が公表している内容ではありませんので、ご注意ください。


10月15日あたりから、ALPS処理水の処分について、政府が海洋放出することを決めて地元関係者に説明を始めたという報道があり、ちょっと話題になっているので、改めてこの件に関して書いておく。

基礎知識

ALPS処理水とは?

3.11の津波で冷却機能を失った原子炉の中で、炉心は高温になり溶融した燃料が損傷し、燃料棒の中に閉じ込められていた放射性物質が露出してしまった。その後も燃料を冷却する必要があったから、原子炉に冷却水を注水し続けた結果、損傷した燃料に触れた冷却水には多量の放射性物質が溶け込み、これまた損傷した原子炉圧力容器と格納容器からもれ出して、原子炉建屋の地下にたまっていった。これが汚染水。この原子炉建屋の地下にたまった汚染水に、建屋周辺の地下水が流れ込んでいくことで、汚染水の量は日々増え続けている。放っておくと汚染水は建屋の外にもれ出てしまうので、くみ上げる必要がある。それで、汚染水をくみ上げてセシウム吸着装置と多核種除去設備で浄化処理をしたものがALPS処理水。3基ある多核種除去設備の初号基の愛称が ALPS(Advanced Liquid Processing System)なので、そう呼ばれている。


処分方法決定の経緯


  1. 今までため込んでいたものを、なぜ今になって放出するの?
  2. 基準値以上の放射性物質が入ってるんでしょ?
  3. 本当に安全なの?
  4. 放出は心配。保管を続ければいいのでは?
  5. 風評被害で困るのでは?
  6. 東電や国の言うことは信用できない。


1.今までため込んでいたものを、なぜ今になって放出するの?

これまで9年間待ってたんだけど、もうこれ以上待てないところまで来ちゃったから。なぜ待てないかというと、もうタンクを置く場所がないから。汚染水は日々増え続けているので、それを浄化処理したALPS処理水を貯めておくタンクも増え続けている。1Fの敷地内でそれを置いておく場所がついに尽きてしまった。今、建設を予定しているタンクの容量は全部で137万m3。これが、2022年秋口にはALPS処理水で一杯になると予想されている。それまでに、ALPS処理水の処分を始めないと、タンクがあふれてしまう。処分をするにはそのための設備が必要で、それを準備するのに約2年は必要ということで、今、処分の方法を決めて動き出さないと、2022年秋に間に合わなくなる。

東電は2011年12月には、タンクを永遠に作り続けることはできないから「いずれはALPS処理水を海洋放出しなければならない」と言っていて、漁協関係者などの理解を得ようとしていたんだけれど、その後もいろいろとあって、結局はそれがかなわないまま今日まで来てしまった(ここらへんのことは、2018年8月20日にも書いた。加害者と被害者の間で、さらに被害が広がりかねない行為について同意を得ることが非常に困難だったのだと想像する。それで、「政府が前面に立つ」と言う話が出てきたのではないだろうか。実際の交渉がどうだったのか、誰かきちんと取材してくれたらいいのにね)。

なぜ2011年の時点で東電が「海洋放出」と言っていたかというと、多分、それが業界の標準だからだと思う(3.本当に安全なの?を参照)。当時、東電はALPS処理水の海洋放出による処分がこんなに難しいとは思っていなかったんだろうと想像する。東電が当初予定していたタンクの容量は約32万m3。これがいっぱいになる前に、ALPS処理水の海洋放出を始めるつもりだったのだろう。ところが実際には「関係者の同意を得るなどとんでもない」という状況だったため、タンクを増設して増え続けるALPS処理水をため込むことで今日までしのいできたわけだ。その間、建屋に地下水が流入する量(=汚染水の増え分)を少しでも減らせるよう様々な対策をやってきていて、初めは1日に400m3くらいだった流入量が、今は150m3まで減ってきている。でも、原子炉への注水を続けるかぎり、これが0になることはない。

なお、東電としては「もう処分できれば方法はなんでもいいからとにかく政府が決めた方針にしたがう」というところだと思うので、処分方法は海洋放出じゃなくても全然OKなんじゃないかな。


2.基準値以上の放射性物質が入ってるんでしょ?

入ってます。現在タンクで貯めているALPS処理水の7割強が基準値(告示濃度限度)以上の放射性物質を含んでいます。それで、そういうやつは処分に先立ち、基準値以下に浄化処理をする(二次処理)と東電は言っている。なので、海洋放出などの処分をおこなう時には、基準値未満になっているはず。

参考:

・「告示濃度限度」については、エネ庁のサイトに解説がある。
安全・安心を第一に取り組む、福島の“汚染水”対策④放射性物質の規制基準はどうなっているの?

・ALPS処理水に基準値以上の放射性物質が入っている経緯について。
多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会報告書(PDF)13頁「(5)ALPS処理水の性状について

・実際の海洋放出の方法については、以下の東電の資料の7頁以降を参照。
多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会報告書を受けた当社の検討素案について(PDF2.48MB)(2020年3月24日)

・試験的な二次処理を9月から実施している。先日、二次処理した結果が速報された。
福島第一原子力発電所 多核種除去設備等処理水の二次処理性能確認試験結果(速報) (PDF320KB)(2020年10月15日)


3.本当に安全なの?

私は医者でも学者でもないので、安全かどうか、本当のところはわかりません。でも、原発や原子力関連施設では、トリチウムを含む水を海洋や大気に放出して処分するのを世界中で(もちろん国内でも)普通にやってるらしいので、今さら安全性について問題視することもないのではなかろうか、とは思っている。

参考:

・世界の原子力発電所等からのトリチウム年間排出量。
多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会 説明・公聴会 説明資料(PDF)38頁

ところで、実は1Fではすでにトリチウムを含む水の海洋放出をやっているんですけど、ご存知でした?地下水バイパスとサブドレンという設備でくみ上げた地下水にはトリチウムが含まれているのだけれど、これを日常的に海洋放出しています。地下水バイパスは2014年5月から、サブドレンは2015年9月から、それぞれ運用中。これらの設備で海洋放出する際には、放出する水の分析を毎回、事前におこなっている。それも、東電の分析だけでは理解が得られない場合もあろうということで、必ず第三者機関の分析もやって一緒に公表している。このやり方は、ALPS処理水の処分でも踏襲されるんじゃないかな。

参考:

地下水バイパス(東京電力HP)

サブドレン(東京電力HP)

・サブドレン放出前の分析結果の例(2020年10月18日放出分)。
サブドレン・地下水ドレン浄化水 排水前分析結果(PDF)

・サブドレン放出中の海水のサンプリング結果(2020年9月3日放出時)。海水のサンプリングは月1回実施している。
サブドレン・地下水ドレン浄化水 排水時の海水分析結果(PDF)

トリチウムを含む水を海洋放出していると聞けば、当然、魚はどうなのか気になるところです。魚類の調査もおこなわれています。1F港湾内の魚はさすがにセシウムが数十Bq/kgのものがいますが、最近はそもそも魚があまりいません(港湾の内と外で魚が行き来しないように網を張るなどの対策をしている。また、サンプリングを兼ねて港湾内で魚の駆除をおこなってきた)。港湾外20km圏内でも、検出限界値を超える個体はあまりいません。

魚類の調査では、セシウム濃度の高い個体についてはストロンチウムを分析。また、トリチウムの分析もやっています。

参考:

・魚類のストロンチウムとトリチウムの分析結果(2020年4-6月採取分)
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2020年度 第1四半期採取分(PDF)

魚類の分析は、福島県でも実施している。こちらは、1Fから20km圏外で広域に実施しているが、海の魚で検出限界値を超えるものは2016年以降は出ていない。


4.放出は心配。保管を続ければいいのでは?

2018年におこなわれた公聴会には、そういう意見がたくさん寄せられました。もっとタンクを作れば良いではないか、設置場所は1F敷地内に限定する必要はない、大型タンクなら容量を増やせるだろう、そうすれば地上保管を続けられる、などなど。それらの意見については、調査検討してみると、結局、有望なものは見当たらない、という結論になりました。詳しくは以下の資料をどうぞ。

参考:

貯蔵継続及び処分方法について(PDF)(多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会(第10回)配布資料)

・多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会報告書(PDF)(2020年2月20日)11頁「(3)タンク保管容量の拡大について(敷地外への移送・保管及び敷地の拡大を含む)

説明・公聴会でいただいた御意見への回答(PDF形式:639KB)

東電は、保管を継続する場合のメリット・デメリットとして

  • メリット:放射性物質を環境に放出しないですむ。置いておけば放射能量が減少する。
  • デメリット:廃炉の終わりにタンクが残る。廃炉事業に必要な施設が設置できない。
としています。来年の2021年には2号機で燃料デブリの試験的な取出しが始まる予定で、それにともない、デブリ取出しのための施設(資機材の保管とか、モックアップや訓練のための施設など)が新たに必要となってきます。また、将来には取出したデブリを一時保管するための施設も必要となるでしょう。こういう施設を設置するスペースを確保するために、今あるタンクを減らしていく必要があるということです。

参考:

・東電の1F敷地の利用計画について。
多核種除去設備等処理水の貯留の見通し(PDF)(多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会(第13回)配布資料)8頁以降。
多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会報告書を受けた当社の検討素案について(PDF2.48MB)(2020年3月24日)18頁。

あと、タンクで保管するのも実はけっこう大変なのです。現在使用しているタンクは1基あたりの容量がおよそ1000m3で、これが1000基以上ある。漏えいがあってはいけないので、タンクすべてに水位計を設置して常時遠隔監視し、さらに人力で毎日巡回をおこなって漏えいの兆候を見逃さないようにしている。ALPS処理水がタンクから大量に漏えいするという事件はこれまでのところは起きていないけれど、保管を続けるというのは漏えいのリスクと常に向き合っていくということでもあるわけです。


5.風評被害で困るのでは?

残念ながら、そうかもしれません。特に農漁業関係者の方々は心配しておられると思います。だから、そういうことを少しでも減らせるよう、せっせと福島県産品を買おうと私は思っています。また、風評被害を防ぐ上で一番大きな役割を果たすことができるのは、東電でも国でもなく、マスメディアだと思います。彼らの仕事にも期待しましょう。

参考:

・多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会報告書(PDF)29頁「4.風評被害対策の方向性について

東電は、風評被害対策をやっても被害が出た場合は、賠償すると言っています。

参考:

・東電の風評被害対策および賠償については以下の資料の11頁以降を参照。
多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会報告書を受けた当社の検討素案について(PDF2.48MB)(2020年3月24日)


6.東電や国の言うことは信用できない。

私も彼らのことを信頼しているわけではありません。でも、一番たくさんの情報を持っているのも当事者である彼らです。彼らが何をしようとしているのか、何と言っているのか、情報を集めて判断しよう思っています。どう行動するのが私にとって利益になるのか、それは私自身にしか判断できませんから。

彼らの言うことは信用できないから反対、というのは、自分の判断の根拠を彼らに委ねることになるので、むしろ危険なことだと思います。



2020年6月10日(水)

今日のお仕事



プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。
1号機使用済燃料プール養生設置(4月30日参照)にともない、5月29日よりプールの冷却を停止中。また、5月30日より、プール水位を下げている。冷却再開およびプール水位の復旧は6月18日の予定。5月28日参照。

2号機使用済燃料プール内調査(4月30日参照)を今日より開始
09:47に開始。水中ROVで燃料、燃料ラック上部、プールゲートおよびスキマーサージタンク入口の状況を確認した。現時点では、燃料ラックや燃料ハンドルの損傷など、燃料取り出しに支障となるような状況は確認されていない(写真あり)。今後撮影した映像を詳細に確認する。水中ROVの操作訓練について、5月12、13日に記載あり。

3号機燃料取出し作業、10:15に22回目の共用プールへの移送作業(使用済燃料7体)を完了。

サブドレン他水処理施設、10:08に一時貯水タンクDから排水を開始
(以下、11日の日報より)15:44に排水を停止。排水量はm3


その他


地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。8日採取分。
No.10のトリチウムは550Bq/L。No.4はポンプ点検により採取中止。

地下水バイパス一時貯留タンクGr1のサンプリング結果
3日採取分。東電、第三者機関のいずれの結果も運用目標をこえず。明日11日に排水の予定。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクE(6日採取)と集水タンクNo.2(2日採取)の分析結果
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が800Bq/L、第三者機関が890Bq/L。全β濃度は東電がND(<1.9Bq/L)、第三者機関が0.39Bq/L。明日11日に排水の予定。


廃炉情報誌「はいろみち」第13号を発行した。
1/2号機排気筒解体作業を特集。シリーズ「あの日から」では、あの日に津波で九死に一生を得た人の話。
『はいろみち』読むと良く思うんだけれど、改めて、規制って愛なんだなぁ、と思った。

「私もふるさとのために役に立ちたい」
「自分自身が、廃炉への道のりの一端を担うとともに、それが地元福島の復興につながれば」
「住み慣れたこの地元の新たな再生に向け貢献できれば」
「プラントをこれ以上悪い状態にさせてはいけないと必死でした。1995年の入社以来、ずっと運転員として仕事をしてきた責任感と誇りが胸の奥にあったのだと思います」
「私自身が生まれ育った浜通りに、地元の方々が安心して戻ってくることができるよう」

『はいろみち』には、こういう思いが繰り返し出てくる。編集方針がそうだからなのかもしれないけど、現場にはこういう気持ちを持っている人たちがそれなりにいることも事実なんだろうと思う。
廃炉は、きちんとした規制なしにはあり得ない事業だ。だから、どのような技術をどう適用するのか、それによって生じる影響をどう評価し、どう安全を確保するのか、何をするにも前もって規制庁に届を出して審査される。
役に立たない、悪影響しかない技術は禁止すれば良い。悪影響があるけれど人の役にも立つ技術だから、規制して使えるようにしようとする。その技術が人の生活をより良くするのに役立つと思うから、顔を見たこともない、もしかしたらまだ生まれてもいない人の生活をよりよくするために、知恵をしぼり汗をかく。その行為を支えているのは、まさに愛じゃないですか。
規制があるべき姿を保っているかどうか、それは、規制が愛にかなっているかどうかでわかるのかもしれない。津波による浸水に備えるべきかどうか。どれだけの高さの津波を想定するべきなのか。それが、そこに住む見も知らぬ人々に対する愛に根ざしているかどうか。そういうことなのかもしれない。




2019年9月12日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)のため、格納容器ガス管理システム排気流量を増やして格納容器圧力を下げている(4月25日、6月27日、7月25日参照)。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は21.0m3、格納容器圧力は0.67kPa(gage)。お盆期間に入るので、8月9日から排気流量を下げて元の格納容器圧力に戻していると思われ。
1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、計装品他点検にともない、9日より運転を停止中。運転再開は20日21:00の予定。停止時のプール水温は33.3℃。6日参照。

3号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。
3号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(10月4日公開)
3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、一次系ポンプ(B)の点検にともない8月28日より運転を停止中。運転再開は9月13日21:00の予定。停止時のプール水温は32.0℃。8月27日、9月9日参照。

地下水バイパス、10:06に一時貯留タンクGr3から排水を開始
(以下、13日の日報より)16:20に排水を停止。排水量は1741m3

サブドレン他水処理施設、10:48-13:20に一時貯水タンクEから排水を実施。排水量は377m3


その他


1/2号機排気筒解体作業、1ブロック目の作業の振り返りを実施し(11日参照)、昨日11日に規制庁に報告。今日より作業を再開したが、通信の不具合で中断した。
今日、早朝より作業を開始。12:30頃に、遠隔操作室と解体装置の間の通信ができていないことを確認。原因については現在調査中だが、これまでにあったトラブル(一時的な通信不良、レーダーによる無線干渉など)とは別種の不具合であることが判明している。遠隔操作室からクレーン先端まで(有線で通信)は問題ない。クレーン先端から解体装置までは無線通信であり、ここに問題があると考えている。クレーン先端の無線装置の状況を確認するために、クレーンのアームを伏せる、もしくは、アームを折る、等の作業が必要となり、復旧までには最低でも7-10日間を要する見込み。

サブドレン他水処理施設、排水の確認結果(2019年度第1四半期分)。
サブドレン・地下水ドレン浄化水の排水に関する確認結果(2019年度第1四半期分)(PDF)
実測値あるいは実測値を元に評価した3か月平均濃度の評価値(48核種)。2019年度第1四半期分のサブドレン他水処理施設からの排水(浄化水)について、告示濃度限度に対する比の和が実施計画に定める値(0.21)を下回ることを確認した。
全データ公開で公開しているデータのうち、この報告に使用する分析値の一部(106Ru、127Te、127mTe)で誤りがあり、昨日11日に訂正した。分析値を電子的に登録する際のミスが原因。この報告書を作成する際のチェックで誤りが判明した。
前回は5月11日(2018年度第4四半期分)。

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その1) (77.6KB)(PDF)
2015年11月12-16日と2019年8月1日-9月5日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2) (77.6KB)(PDF)
9日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクF(8日採取)と集水タンクNo.4(6日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が930Bq/L、第三者機関が1000Bq/L。全β濃度は東電がND(<2.1Bq/L)、第三者機関が0.51Bq/L。明日13日に排水の予定。



動画


文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年9月12日 - Twilog
09/12のツイートまとめ - モブトエキストラ(左利きの空想記)





木曜日の1Fからの会見で説明を担当している大山さん。時々、言ってることが理解できなくなるんだけど、プレゼン技術の問題かと思ってた。だけれど、今日は明らかに説明の内容が間違っていた。昨日11日公表の1/2号機排気筒解体作業の振り返りの資料の説明で、ドリルシャックリングの起動不能の件と、筒身の歪みでチップソーの歯に荷重がかかって磨耗が激しかった件。それから、地下水バイパスの一時貯留タンクの評価の件(この資料の説明については、前から、なんか変だなぁと思ってた)。
チップソーの磨耗の件については質問が出て、それへの返答の中でサブの斎藤さんが「補足説明」として正しい説明をしていたけれど、大山さんの説明が間違っていてそれを訂正する、という形は取らなかった。
大山さんの説明が間違っていたのも、もちろん問題なんだけれど、それを会見の中できちんと訂正できなかった会見担当チームの在り方が、ヤバイと思った。こんなんで、良いわけないじゃん。一緒に仕事してるんだから、もっと腹割ってなんでも指摘し合えるようになろうよ。東京電力は、あの事故ですっかり失ってしまった信頼を、毎日の作業を通じて取り戻していかなきゃいけないんじゃないの?中の人同士が信頼し合えなくて、どうやって外の人に信頼してもらえるの?もっと自信持とうよ。これより下はないってところまで行ってきたんじゃないのかな。
台風15号の復旧作業、ツイッターで進捗について頻繁に報告してるけど、それについてるリプを見ると、ほとんどが感謝とか励ましの内容だよ?マスメディアとか政治家は「復旧に時間がかかってるのは東電が悪い」ってことにしたいみたいだけど、そうは思っていない人達はたくさんいるよ。彼らの信頼に応えたいとは思いませんか?




2019年5月20日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)として、格納容器圧力を下げるため格納容器ガス管理システム排気流量を4月4日に約20m3hから約24m3hへ、4月11日に約23m3hから約26m3hへ変更(4月25日参照)。その後、状況を監視中。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は26.1m3、格納容器圧力は0.04kPa(gage)。

2号機燃料デブリ冷却状況の確認(STEP2)(2018年11月8、29日、2019年3月20日参照)のため、7日より原子炉注水量を変更している(2019年4月26日参照)
今日11:00の注水量は以下の通り:
・1号機 給水系 2.5m3/h、炉心スプレー系 1.7m3/h
・2号機 給水系 0.0m3/h、炉心スプレー系 3.0m3/h
・3号機 給水系 2.0m3/h、炉心スプレー系 2.4m3/h
11:00の2号機圧力容器底部温度は25.9℃(事故後に設置した温度計TE-2-3-69Rの温度)
注水量は現状維持のまま24日まで(注水量を元に戻した17日より1週間)監視を継続する。

サブドレン他水処理施設、10:10-15:05に一時貯水タンクから排水を実施。排水量は734m3


その他


福島第一原子力発電所2号機原子炉圧力容器窒素封入量測定範囲の下限値の誤りについて(LCO逸脱)(お知らせ)
2号機の格納容器内窒素封入設備の窒素封入量を測る流量計について、測定範囲の下限値に誤りがあることを確認した(誤:5Nm3/h、正:10Nm3/h)。
当該計器の指示値がこの測定下限値を下回っていることから、今日20日19:30に代替の流量計を使って窒素封入量を確認した。
至近の記録を調べたところ、2019年3月16日および4月23日-5月19日については、実施計画「必要な窒素封入量(5Nm3/h以上)が確保されていること」の毎日1回の確認ができておらず、運転上の制限「窒素ガス分離装置1台が運転中であること」を満足していない可能性があると今日20日20:50に判断した。
なお、窒素ガスの封入設備に異状はなく運転を継続していること、格納容器ガス管理システムで監視している水素ガスの濃度は、0.08%で実施計画に基づく水素濃度管理値(1.0%以下)に比べて十分低いことから、原子炉の状態は安定していると判断している。
多分、流量計の指示値が10Nm3/hを下回っていた(測定下限値よりも低い値だったために、正しい値として採用できない状態だった)ので、代替の流量計で流量を確認したところ、必要な窒素封入量(5Nm3/h以上であることを確認できた、ということなんだろう。また、過去のデータを調べたところ、上記と同様の状況(流量計の指示値が10Nm3/hを下回っていた)になっていた期間があった、という話だと思う。ちなみに今日11:00の圧力容器への封入量は9.39Nm3/h(格納容器への封入はずっと停止している)。

3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、空気圧縮機の定期点検を実施するため、21日09:00-22日17:00に運転を停止する予定。今日20日05:00現在のプール水温は23.9℃、停止期間終了時点で約26.3℃と評価。

1/2号機排気筒解体作業でクレーンの高さが足りない件(13、16日参照)。原因を調査するため、クレーンの長さ等の測定を実施中。作業エリアが確保できないので、通常はアームを寝かせた状態で測定するところをアームを起こした状態で測定しているため、通常の方法が採用できず、測定方法の工夫が必要となっている(光学的な測定などを試みている)。また、排気筒自身の高さについても、図面通りになっているか予断を持たずに確認中。原因をきちんと明らかにしてから、対策実施に進む。普通に測量するやり方で測定できないものかしら?ユラユラ揺れてちゃんと測れないのかな?

水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の 貯蔵及び処理の状況について(第 402 報)(PDF)

T/Bへの地下水ドレン等の移送量の推移。5-15日の移送量。
建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF)


今日、規制委の第71回特定原子力施設監視・評価検討会があった。その際の資料。
【資料2】2号機原子炉建屋オペフロの放射線等調査結果について(PDF)
【資料3-1】建屋滞留水処理の進捗状況について(PDF)
【資料3-2】3号機PCV水抜き方法の検討状況(PDF)
【資料4】3号機燃料取り出しの進捗状況と今後の対応(PDF)
4月15日に取出し作業を開始(4月15日参照)、25日にキャスク1基目の共用プールへの移送が完了(4月25日参照)。現在は燃料取出し訓練およびガレキ撤去を再開し継続中。2基目以降の取出しは7月からを予定。
1基目取出し作業の振り返り(燃料等の状況。2頁):吊上げ荷重は250kg前後で安定しており、かじりの兆候なし。4号機では燃料移動中に水の濁りがあったが、3号機1基目では作業に影響するような濁りはなかった。
1基目取出し作業の振り返り(手順、設備の改善。3頁):作業後、改善項目を抽出。ガレキ吸引装置のホースが燃料移動ルートと干渉するため、ホース固定位置を変更(9頁)。キャスクに着座後に燃料を離すとマストの位置がずれてマスト巻上げ時にフックが燃料ハンドルに接触したため、マストの位置ズレがある場合は巻上げ前にマスト位置を微調整する(10頁。燃料の変形等を考慮して、マスト上部を傾けられる構造となっており、マストの重心が収納缶の中心からずれている場合、燃料着座後に燃料ハンドルを離すと動いてずれる場合がある←これは、4月15日に2体目の燃料着座後に掴み具が燃料ハンドルに引っかかったというやつ)。クレーン補巻の巻き上げ時に水圧駆動ホースがたわみ、周囲の機器と干渉する可能性があるので、補巻の巻き上げ時にはホースの状況などを十分確認する手順とする(11頁)。遠隔操作室で、3号機プール上部を俯瞰するWebカメラ用モニターの配置を操作卓に近い位置に見直し、監視を行いやすくする(12頁)。
ガレキ撤去の進捗(5頁):2基目以降に取出す新燃料上部のガレキ撤去を進めている。写真あり。
今後の燃料取出し(6頁):作業リスクの低い燃料から取出し、習熟を図る(変形のない新燃料→変形のない使用済燃料→事故前の損傷・ガレキ衝突による変形等が確認されている燃料)。損傷・変形のある燃料(損傷4体、変形は現状6体(17頁))の取出し方法については検討中(14-17頁)。ガレキ衝突でハンドルが変形した燃料については、共用プールのFHMでは把持できないため、燃料を収納缶(燃料1体を収めるケースで、輸送用キャスクの中に入っている。15頁)に入れた状態で保管可能な燃料ラック(設置済)へ貯蔵する予定(一部の燃料は変形したハンドルと収納缶が干渉するため、より大きな収納缶を設計中。あわせて、このより大きな収納缶が入る輸送容器バスケット、燃料ラックを設計中)。この場合の手順についても検討中。事故前の損傷については16頁(検査時にチャンネルボックスを取り外した状態で吊り上げた際に、検査台と接触・干渉してスペーサーが損傷)。
【資料5】2号機燃料デブリ冷却状況の確認試験の結果(速報)について(PDF)
【参考1】福島第一原子力発電所 中期的リスクの低減目標マップを踏まえた検討指示事項に対する工程表(PDF)
以下は規制庁のサイトから。
参考2:東京電力福島第一原子力発電所の中期的リスクの低減目標マップ(2019年3月版)[原子力規制庁]【PDF:153KB】
参考3:検討会におけるこれまでの審議状況等について[原子力規制庁]【PDF:186KB】
最初に、1/2号機排気筒解体に使うクレーンの揚程が足りなくて作業の開始が遅れている件について報告があった。「クレーンの現場合わせにもっと時間の余裕を持っていれば良かったのに(クレーンの組み立てで不適合事象があり、その分日程遅れがあった)」「構外のモックアップでは実物との差を埋められない可能性について検討が不足したのでは(可能な限り検討したが、クレーン揚程については実際にやってみないとわからなかった)」などの指摘があって、遅れについて責められていたが、東電の人がポロッと言ってたのは「7日に「20日開始」って公表したのが早すぎた」という話。例えば13日に日程を公表することにしておけば、「遅れ」にはならなかったわけだ(揚程の不足は11日に発覚した)。夕方の会見でも、東電としては「工程日程に問題はなかった。現場合わせに時間を長くとっていれば、と言うのは結果論だ」とのことだった。
会見では、いろんな作業について「いつ始めるのか」と聞かれて「まだ決まってない」と答えるのは定番の問答になってるけど、ギリギリまで日程の公表がないのはこういう事態があるからなんだな。今回も、20日開始と事前に言っていなければ、こんなに問題視されることはなかっただろう。1Fの作業はルーティーンじゃない初めてのものが結構あるし、初めての作業は結局はやってみないとわからないのだから、日程が予想通りにならないのは当然といえば当然。遅れを出さないように無理して事故が起きるよりも、必要な場合は工程を止めてでも対応することの方がマシだ。今、工程遅れについて突っ込んでいる人は、東電の仕事にケチをつけたいだけなんじゃあるまいか。
伴委員が「二度とこういうことのないように」というような事を言っていたが、前回(4月15日)の「ウミを出し切る」発言と合わせて、規制当局がこういうことを言うのはどうなの?トラブルを少なくする努力は必要だけど、それでトラブルがゼロになるわけではないんだよ。なのに、トラブルが起きるとそれをなくせって言うのは、安全神話にすがって現実に目をつぶるのと同じじゃない?




動画


文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年5月20日 - Twilog
05/20のツイートまとめ - モブトエキストラ(左利きの空想記)



2019年4月19日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)として、格納容器圧力を下げるため4日に格納容器ガス管理システム排気流量を20m3/hから25m3/hに変更(4日参照)。その後、状況を確認中。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は26.3m3、格納容器圧力は0.07kPa(gage)。

サブドレン他水処理施設、10:02-13:34に一時貯水タンクEから排水を実施。排水量は526m3


その他


サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクF(15日採取)と集水タンクNo.6(9日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が790Bq/L、第三者機関が850Bq/L。明日20日に排水の予定。





この日にこんなツイートがありまして。



構内での防護装備については「福島第一原子力発電所作業環境の改善状況について(230KB)(PDF、2018年10月25日)」という資料が一番最近の変更についてのものだったと思う。下はこの資料の1ページ目。

これを見るとわかるのだけれど、青斜線のエリアでは2017年3月30日から移動の際にはマスクが不要となっている(防護装備としては手袋のみ)。2018年10月1日からは、この青斜線のエリアで手袋が不要となった(つまり、防護装備は何もなくて良い)。また、入退域管理棟と免震重要棟周辺(いずれも青斜線エリア内)を結ぶ歩道についても同日から防護装備が一切不要となった(資料の2頁参照。ちなみに、この道をバス等で移動する場合はそれまでもマスクは不要だった)。1-4号機西側の高台(視察ルートによく組み込まれている場所)については、2018年11月1日より防護装備なしでの視察が可能となった。
というわけで、「昨秋にその一部での視察、移動のときのみマスク不要になりました。」という彼女のツイートは正しくない。構内を移動する全ての人について、マスクが不要なエリアは2017年3月30日よりにはすでに存在している。(移動の際にマスク不要っていうの、2017年3月30日以前からあったような気もするな。どうだったかな)
「構内の大半が防塵マスクと専用服、被曝量測定が必要な放射線管理対象区域。」というのも正しくない。上の資料で「Greenゾーン」とされているエリアで作業する場合は、防護装備として必要なのは使い捨て防塵マスク(全面マスクではない、いわゆるDS2マスク)、ゴーグル、手袋、作業用靴のみ。着衣については普通の作業着でOKであり、タイベックスーツのようなカバーオールや専用服は必要ない。現在、構内の大半はGreenゾーンであり、軽微な防護装備で作業が可能となっている。もちろん、その多くは放射線管理区域ではあるが、作業者の被曝線量は平均して1年で数mSv程度であり、線量限度(5年で100mSv、1年で50mSv)を大きく下回っている。

「防塵マスク」とか「専用服」とか、こういう言葉を1Fの話として使うとき、それが読む人にどういうものを想起させるのか、この人はわかってやってるんだろうと思うんですよ。つまり「構内の大半が防塵マスクと専用服、被曝量測定が必要な放射線管理対象区域」って言ったら、全面マスクとカバーオールのフル装備が必要な場所、というイメージになるでしょう。でも、実際はそうじゃない。これって、2018年4月4日に書いたフェイクニュースの手口と同じで、「明らかな嘘は書かず、尻尾をつかまれないようにして印象操作をする」というやつだ。だけど、ちょっと力が足りなくて、うっかり間違いを書いちゃったんだろうかね。

これでも一応、全国紙の記者なんですよ、青木さんって。これで金とって飯食ってるの。驚いちゃうよね。



(以下、21日追記)1-4号機西側高台では、「視察のみがマスク不要」というのは正しい。なぜそうなのかというと、この高台に行く人には、作業をする人と視察をする人のどちらかしかいないから。
さっきも書いたように、1F構内の多くは放射線管理区域に指定されている。ということは、用もない人が勝手にうろついていてはいけない場所だということである。そこにいる人は、必ず用があってそこにいるわけだ。したがって、1-4号機西側高台に行くための防護装備の区分としては、作業する人と視察する人の二種類しかない。この場所はGreenゾーンなので、作業する人は防塵マスク等の装備を着用するし、視察の人は防護装備なしでOK、それ以外の用の無い人はそこにはいない、という話。
GreenゾーンでDS2マスクのような防塵マスクを必要とするのは、作業によって粉塵が舞う可能性があるから。でも、その作業をしている近くをマスクなしの人が通行することもある(Greenゾーンの中にマスクなしで移動できる青斜線のエリアがある)わけで、粉塵が舞うといってもその程度。敷地境界を超えて1Fの外へ出て行くようなものではない。
マスクなしでOKかどうかについて、東電はダストモニターを設置して空気中のダスト濃度を常時監視している。構内のダスト監視体制については、「1号機使用済燃料プールからの燃料取り出し」のページの下の方にまとまっている。下図は、このページに掲載されているダストモニターの配置図。
図中の緑丸が、マスクなしでOKなエリアのダスト濃度を常時監視するためのモニター(15カ所)。もし、ダスト濃度が上昇するようなことがあれば、速やかに対応するための処置が取られることになっている。
このように、放射線管理区域に入域する人の被曝を管理するために、構内の状況をモニタリングし、それぞれの環境に適した防護装備を決め、入域する人には線量計を携帯させて外部被曝線量を測定し、定期的にホールボディーカウンターを受検してもらって内部被曝線量を測定する、とういことが行われているのだ。そして、このことが一番大事なのだけれど、2011年10月以降、入域した人たちの中で有意な放射性物質の内部取り込みが確認された人はいない。つまり、2017年3月30日以降、マスクなしで構内を移動する人たちがいるにも関わらず、問題になるレベルで内部被曝をした人はいないのだ(作業している人の被曝線量のデータについては以下の資料が最新のもの「福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況(PDF)(2019年1月30日)」)。

1Fにはまだまだ放射線量の高い場所もあるし、全面マスクが必要な環境での作業もある。けれども、今や構内のほとんどは軽装備で作業可能なGreenゾーンであり、場所ごとに決められた防護装備を正しく使っていれば、被曝線量はきちんと管理できている。いたずらに悲観したり恐れたりする必要はない。そういう現実を広く伝えるのが報道の役割だと思うんだけどな。


(以下、23日追記)このエントリーに対して、こんな感想をいただきました。
不信が強いとおっしゃるけど、不信なんてないですよ。信頼がゼロなだけで。私も昔は新聞やテレビの言うことを疑うことなんてなかったけど、1F事故後のマスメディアの報道や記者会見での記者の言動が、私のナイーブな信頼を跡形もなく打ち砕いてくれたんですよ。
あのツイートが印象操作だというのは、確かに私の思い込みであり、証拠があって言ってるわけではありません。でも、1Fが安心できる場所かどうか、みたいな印象は、報道を見る人が感じることであって、報道が伝えるべきなのはそういうことじゃない。必要な装備は全面マスクなのか、それともDS2マスクなのか、マスクなしで健康に影響があるかどうか、そういう事実関係を伝えるのが報道の役割だと思う。「防塵マスク」というような曖昧な表現を使わざるを得ない場合には、それがどのような伝わり方をし得るのかについて敏感さが必要だ。そうでなければ、正しい情報を伝えることができない。それなのに、あえてそういう曖昧な表現を使うなら、それは報道を担う者としての能力を欠いているのか、それとも、読み手に想像する余地をあえて残すことで印象操作を狙っているのか、どちらかしかないでしょう。だから、あえて「印象操作」だと書いたのです。記者なら、そのくらいの敏感さは持っているはずですからね。

米山さんは、あのツイートに間違いはないと思っているようなので、事実関係に関する認識がゆるい人なのかもしれない。でも、青木さんはそうでもないみたいですね。
最初のツイートと同じような表現が、間違いのないものに変わりました。これでは、ケチのつけようがない。でも、最初のツイートはそのままあるし、訂正が入ったわけでもない。東電がこんなことしたら(設備の不具合をこっそり直して公表しないとかね)、大騒ぎするんでしょうにね。自分がやるのは一向に差支えないらしい。
それから、もうひとつだけ。放射線管理区域で働くことは、別に悲しいことでもつらいことでもない。日本人でも外国人でも、そこで働くことは、他の仕事と全く同じ。それぞれの仕事の場にそれぞれの特徴があり、危険もあればやりがいもある。それだけのことなんですけどね。なぜ1Fの廃炉の現場だけがこんなふうに言われるのか、私にはさっぱりわからない。


(以下、24日追記)上で参照した米山さんのツイートには続きがあった。




年間被曝線量が20mSv以下なら、その人は線量限度(5年で100mSv、かつ、1年で50mSv)を超えることがないので、1Fでずっと働き続けることができる。「福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況(PDF)(2019年1月30日)」に作業者の被曝線量の統計がのっているが、これで最近の実績を見ると、年間被曝線量が20mSvを超える作業者は、平成28年度で216人(全体の1%)、平成29年度で74人(同0.5%)、平成30年度は12末までで0人、と年々減ってきているし、その割合も多くはない。もちろん、これらの人も、他の年度で被曝線量を抑えれば、線量限度を超えないようにすることは可能だ。仮にこれらの人がまったく重複していないとすると、平成28年度以降に年間20mSvを超えた人は全体の1.5%、つまり、線量限度を超える可能性のある人の割合は非常に小さい、ということになる。

年間20mSv超えの人達は、YellowゾーンやRedゾーンのように線量の高い場所での作業をしているのではないかと思われるが、このような場所での作業は簡単なものではない。全面マスクを付け、手袋を何枚も重ね、防塵用のカバーオールや防水のためのアノラックを着用しての作業は、視野が狭い・手指の感覚が鈍く細かい作業が困難・同僚との意思疎通が難しい、あるいは、暑い季節だと熱中症になりやすく体調管理が重要などの難しさがあり、新人が入ってきていきなりできる作業ではない。したがって、YellowゾーンやRedゾーンでの作業ができる人は現場では貴重であり、こういう人材こそ長く仕事を続けてくれることが廃炉作業では必要となっている。なので、作業での被曝線量をなるべく抑えるような工夫(遮へいをする・作業時間を短くできるように事前の訓練をする・たくさんの人が短時間で次々と交代して作業を完遂する・被曝線量が高くなるような作業はローテーションを組んで同じ人が当たらないようにする、など)をして、線量限度を超えて1Fで働けなくなってしまうことがないように管理が行われている。もちろん、それでも線量限度を超える人が出る可能性がないわけではないだろうけれど、欠員が発生すれば、それを補充するために経験を積んだ作業者を用意する必要がある。つまり、頭数さえそろえば誰でも良いという現場ではないのだ。

まとめると、
・線量限度を超過する目安の年間20mSvを超える被曝をする人は、全体のうちのごく少数である。
・線量の高い場所での作業には特有の難しさがあり、それを担える人材は貴重である。
ということになる。このような状況を考えると、線量の高い作業現場があるとしても、「早期に年間許容線量に達してしまうから人が足りず、外国人労働者が必要になっています」というような話は、とても本当だとは思えない。それが本当であることを示すような情報を米山さんはお持ちなのかしらね。
もちろん、外国人の方が1Fに来て仕事をすることがいけないなんて、私は思わないけれど。



2019年4月18日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)として、格納容器圧力を下げるため4日に格納容器ガス管理システム排気流量を20m3/hから25m3/hに変更(4日参照)。その後、状況を確認中。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は26.5m3、格納容器圧力は0.06kPa(gage)。

地下水バイパス、09:51に一時貯留タンクGr3から排水を開始
(以下、19日の日報より)15:47に排水を停止。排水量は1641m3

サブドレン他水処理施設、11:14-14:38に一時貯水タンクGから排水を実施。排水量は506m3


その他


地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その1) (78.1KB)(PDF)
2015年11月12-16日と2019年3月7日-4月11日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2) (78.2KB)(PDF)
15日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクE(14日採取)と集水タンクNo.5(7日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が800Bq/L、第三者機関が860Bq/L。明日19日に排水の予定。




動画
福島第一原発廃炉に「特定技能」外国人労働者 受け入れへ / 東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年4月18日 - Twilog
4/18のツイートまとめ - モブトエキストラ(左利きの空想記)





「特定技能」資格で外国人の1Fでの就労を受け入れる、という報道が17日にあって、今日の会見ではそれに関する質問が相次いだのだけれど、なんで今さら?この件、1日の会見ですでに話があったのに。
現場での意思疎通とか、離職後に発症した病気の労災認定とか、そういうのが問題視されてるみたいだけど、そういうのは別に1Fに特有の話じゃないし、そもそも、外国人材受け入れという枠組みを法制化する時点で、そういう点はそれなりに対策されているんじゃないのかしら?よく知らないけど。
1Fだから問題っていう視点が理解できないし、そういう報道の仕方が「1Fの仕事は被曝するから危険」っていう世間の印象を強化して人材難を招く原因になってるんじゃないのかな。

やばい借金が返せなくなると「男は原発、女は風俗」っていう話がある(本当かどうか知らないけれど)。実際にそれなりのリスクがある風俗と違って、原発での仕事はきちんと管理されていて健康上のリスクはない。それなのに、原発での仕事は世間一般にヤバイ仕事だと思われていて、だから、給料もそれなりに良いはずと思う人が多いのかもしれない。でも、実際にはどうなのかしら。
東電はKKを稼働させてもらえないから利益を出すのが大変なんだろうし、そうなれば廃炉作業もケチらずにやるのは難しいのかも。そういうところで人手不足ということはあるのかもしれない。

ニコ生も、中継するならこういう日じゃなくて3号機燃料取出し開始の日に中継してくれれば良いのに。




2019年4月15日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)として、格納容器圧力を下げるため4日に格納容器ガス管理システム排気流量を20m3/hから25m3/hに変更(4日参照)。その後、状況を確認中。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は26.2m3、格納容器圧力は0.00kPa(gage)。

2号機燃料デブリ冷却状況の確認(2018年11月8日参照)のため、3月25日より原子炉注水量を変更している(2019年3月20、22日参照)
今日10:57に実施した変更は以下の通り:
・1号機 給水系 2.4m3/h→2.0m3/h
・3号機 炉心スプレー系 2.5m3/h→2.0m3/h
今日11:00の注水量は以下の通り:
・1号機 給水系 2.0m3/h、炉心スプレー系 1.5m3/h
・2号機 給水系 0.0m3/h、炉心スプレー系 3.0m3/h
・3号機 給水系 1.5m3/h、炉心スプレー系 2.0m3/h

3号機燃料取出し作業を開始した。
福島第一原子力発電所 3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業開始について(691KB)(PDF)
(03:12) 福島第一原子力発電所3号機燃料取り出し開始(動画)
3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し(作業進捗のページ)
08:50に1体目の新燃料を燃料把握機で燃料ラックから引き上げる作業を開始、09:51に輸送用キャスクへの装填を完了した。その後、さらに3体の新燃料をキャスクに装填した(2体目:11:52-12:54、3体目:14:26-15:27、4体目:16:37-17:25)。作業は事務本館(免震重要棟の隣にある)に設置した遠隔操作室から遠隔で実施。2体目をキャスクに装填した直後、燃料把握機を引き上げる際に燃料をつかむグラップルに引っかかりがあったが、装置の操作上の問題で装置自体に不具合はなく、3体目の取出しも順調に実施した。明日以降、5-7体目の新燃料をキャスクに装填したのち、キャスクを共用プールに移送して、中の燃料を共用プールの燃料ラックに入れる予定。キャスク移送のタイミングについては、核物質防護の観点から公表できない。共用プールへの移送が終了した時点で、作業終了をお知らせすることになる。
1回目のキャスク輸送が終了したのちに作業について振り返りをおこない、その後、2回目以降のキャスク移送を再開する予定。時期は7月を予定している。
3号機使用済燃料プールに貯蔵している燃料は、新燃料52体、使用済燃料514体、計566体。これを、2020年度中にすべて共用プールへ移送する計画。燃料の一部でハンドルが変形したものが確認されている(2015年8月4日、10月16日参照)が、燃料把握機によって取扱えると考えている。また、燃料の上に積もっている小ガレキの撤去・吸引はまだ完了しておらず(燃料取出しと並行しておこなっていく)、これを撤去すると新たにハンドルの変形などが確認される可能性はある。今回取出した燃料の上に小ガレキが少し残っているが、多少残っている分は燃料取出しに影響ないことを確認している(4号機の際もそうだった)。
3月14日に燃料取出し作業の訓練の際の動画あり。作業の詳細についても記述あり。

5号機使用済燃料プール、使用済燃料プール冷却浄化系(FPC系)を冷却している原子炉建屋補機冷却系の弁点検をおこなうため、11:46にプールの冷却をFPC系から残留熱除去系(RHR系)に切替え。この際、プールの冷却が停止した。停止時のプール水温は17.9℃、切替え後のプール水温は18.0℃。12日参照。


その他


水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の 貯蔵及び処理の状況について(第 399 報)(PDF)
添付資料-1、右上表(水種別の貯蔵量)、「サンプル水」という項目を新設。既設/増設/高性能多核種除去設備のサンプルタンク(貯留タンクへ移送する前に水質を確認するために一時貯留するタンクと思われ)に入っている分を「処理水」から分離した。

T/Bへの地下水ドレン等の移送量の推移。4-10日の移送量。
建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF)

今日、規制委の第70回特定原子力施設監視・評価検討会があった。その際の資料。
【資料1】3号機燃料取り出しに向けた進捗状況(PDF)
依然として「なんでこんなことが起きるの?」というようなトラブルが続いていることについて、東芝の人が「今まで東芝の原子力事業の中で使ったことがないケーブルを扱うなど、経験のない作業をしていることが原因のひとつ」みたいなことを言っていた。4号機の燃料取出しがスムースに終了したのに対して3号機はトラブル続きで何が違うの?という問いに対して、繰り返し言われる答えは「4号機はオペフロの線量が低かったために通常の燃料取出し作業が可能で、使用する機材も従来のものが使えたのに比べて、3号機はオペフロの線量が高いために取出し作業を遠隔操作で実施する必要があり、使用する機材も経験のないものを導入する必要があったため」というもの。そういえば、ALPSを動かし始めた時にも「なんでそんなことにー!?」っていうトラブルはあったし、やっぱり経験のない初めてのことを始めるっていうのは、それだけで大変なことなんだろう。ALPSも今じゃ安定して稼働を続けているし、使い続けることで問題が洗い出されて落ち着いてくるものなのかもしれない。
伴委員が「ここでウミを出し切らないと、本番で致命的なトラブルが起きたら大変」って言ってたけど、でも、ウミを出し切るなんてこと、そりゃできればいいに決まってるけど、実際には不可能だよな。だからこそ、世界から事故がなくならないんだから。少しでもそれに近づいていくために、何ができるのかを考え続けるしかないんだろうな。
【資料2】雨水流入対策の進捗状況について(PDF)
【資料3】1/2号機タービン建屋海側下部透水層におけるトリチウムの検出について(PDF)
【資料4】建屋滞留水処理の進捗状況について(PDF)
【資料5】福島第一原子力発電所 中期的リスクの低減目標マップを踏まえた検討指示事項に対する工程表(PDF)
公開できない写真が会議中に映されたようで、中継動画は現在、公開されていない。そのうち、議事録が出るのを待つのかしら。←問題の部分をマスキングして19日に公開された。てか、問題の写真がのってたの、規制庁の人の資料じゃん。この、うっかりさん。
(以下、6月23日追記)この回から、担当する規制委員が交代して、田中委員から伴委員となった。あと、規制庁の1F事故対策室長が確か1月に交代して、今井さんから竹内さんになっている。伴委員になってから、規制庁の人の質問がそれまで(山形さんとか櫻田さんあたりの偉い人や、あとは1Fに詰めている人くらいしか発言がなかった)に比べてぐっと増えているのは、担当委員が工学の人じゃなくなったからなのかしら。


動画


文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年4月15日 - Twilog
4/15のツイートまとめ - モブトエキストラ(左利きの空想記)



2019年2月28日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、1次系ポンプの作業にともない18日より運転を停止中。停止期間は3月7日21:00までの予定。停止時のプール水温は16.9℃。18日参照。

2号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、2号機R/Bたまり水移送配管敷設作業と近接作業となることにともない、20日より運転を停止中。停止期間は3月7日までの予定。冷却停止時のプール水温は18.1℃。19日参照。

3号機燃料取出し作業、14日より不具合発生時の対応の確認や模擬燃料・輸送容器を用いた燃料取出しの実機訓練を実施中。これらの訓練の中でいくつかの不適合が発生しているが、ひとつづつ対応している。今日28日に、テンシルトラスが操作中にブレーキで停止するという不適合が発生しているが、ブレーキを作動させるインターロックのリミットスイッチの調整にまだ少し問題があると考えている。3月末までに燃料取出しを開始する予定には影響しない見込み。


その他


地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について (77.8KB)(PDF)
2015年11月12-16日と2019年1月17日-2月21日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2) (78.0KB)(PDF)
25日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクE(24日採取)と集水タンクNo.2(22日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が980Bq/L、第三者機関が1100Bq/L。全β濃度は東電がND(<2.5Bq/L)、第三者機関が0.37Bq/L。明日1日に排水の予定。

今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第63回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(4.88MB)(PDF)
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(8.97MB)(PDF)
【資料3-1】汚染水対策(29.3MB)(PDF)
プロセス主建屋および高温焼却炉建屋の地下階線量調査の結果(通しで66頁)。プロセス主建屋(PMB、2018年12月21日調査)と高温焼却炉建屋(HTI、12月14日調査)の地下階で線量を調査したところ、最下階床面で高い空間線量率を確認(最大値:PMBが約2600mSv/h、HTIが約830mSv/h、いずれも水中。調査結果は68頁)。要因としては、1-4号機と同様にたまり水に触れた機器や配管、スラッジ等の影響が考えられる。今後、調査をおこない、原因を確認する。また、PMB、HTIのたまり⽔処理に当たっては,線量影響の⼩さい地上階より作業を計画していく。
【資料3-2】使用済燃料プール対策(10.6MB)(PDF)
【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(11.9MB)(PDF)
1号機X2ペネトレーションからの格納容器内部調査(通しで3頁)。1号機格納容器内部調査(2018年7月26日参照)で、アクセスルート構築のためX-2ペネを穿孔する。内扉の穿孔、および、その後の干渉物切断をアブレイシブウォータージェット(AWJ)でおこなう(1月31日参照)が、その際に放射性物質が放出されるリスクを低減するために、格納容器内の圧力を減圧する。
現在、1号機格納容器圧力は0.5-1.5kPa(gage)程度。窒素ガス封入量を減らすと格納容器内の一部で温度が上昇する事象があったので、格納容器ガス管理システムの排気流量を増やすことでAWJ作業中の格納容器内圧力を大気圧と同程度まで減圧する(作業終了後は元に戻す。6頁)。減圧の手順(7頁)。減圧時の監視パラメータ(8頁)。減圧によるリスクを影響評価(9頁)。工程案(10頁)、2018年度末に外扉穿孔開始、2019年度初頭に減圧操作を開始、その後、内扉および干渉物切断を実施予定。
2号機格納容器内部調査結果(26頁)2月13日実施の可動性調査の結果。13、14日参照。堆積物を3つに分類:小石状(外観から輪郭が確認できるもの)/岩状(輪郭が確認できないもの。従来、粘土状と称していたもの)/構造物の一部と推定されるもの。ペデスタル底部、プラットフォーム上のいずれも、小石状・構造物の一部と推定される堆積物が動くこと、および、岩状の堆積物は動かないことを確認した。また、岩状の堆積物には調査ユニットの接触痕は確認できず。ペデスタル内の温度は測定高さによらず23℃前後で一定(36頁)。線量率は底部に近付くほど上昇した(プラットフォーム上で6.4Gy/h、一番下(調査ユニット(全体の高さ約30cm、線量計はユニット下部に取付けたフィンガーの先端から約20cm上に搭載)のフィンガーが底部に触れている状態)で7.6Gy/h(36頁)が、このことは、ペデスタル内の放射線はペデスタル底部の堆積物から来るものが支配的であることを示す。一方、2018年1月の調査と同様に、今回の調査でもペデスタル外の線量率(調査装置内に測定器が収納された状態で測定したため参考値)はペデスタル内の線量率よりも高かった(13-43Gy/h。38頁)。これは、Csなどの揮発性成分が事故時に格納容器の内壁などに付着したものが、その後の炉注水の影響で下方へと移動したものの影響かもしれない。
調査装置(調査ユニット、ガイドパイプ)は回収してR/Bから運び出しており、表面汚染についてサーベイを実施することになっている。
原子炉格納容器内における初の接触調査~福島第一原子力発電所2号機(04:47)(動画)
2号機格納容器内部調査(2018年1月)取得映像の画像処理(43頁)。2018年1月の調査で取得した映像をパノラマ合成した。
福島第一原子力発電所2号機 原子炉格納容器内部調査映像 パノラマ化(動画)
仮想のドーム内⾯に撮影時刻の異なる⼩さい映像を投影して、ドームの中⼼から⾒たパノラマ合成映像を作成(45頁)。映像の結合部には実際には存在しない濃淡が一部発生、また、つなぎ目に一部ズレが発生している(46頁)。取得した映像は⾚⾊に偏っているため⾚⾊への偏りを低減、また、コントラストを強調してモヤを⽬⽴たなくする処理を実施(47頁)。これらの操作により、従来の映像よりもより全体像を把握しやすくなった。動画の前半がプラットフォーム下からペデスタル底部の様子、後半がプラットフォーム上から圧力容器底部の様子。映像の色や寸法は、実物を正しく反映していないことに注意。
ペデスタル開口部からペデスタル内を見て左側で、炉注水のしずくが大量に落ちてきていることがよくわかる。その下に相当するペデスタル底部で上部タイプレートが確認されており、その上の圧力容器底部に損傷があることが疑われるが、映像では損傷部は確認できない。
静止画の鮮明化と合成は去年(2018年4月26日)に公開されている。今回のは、動画で鮮明化と合成をやったもの。去年のに比べて、夢のように見やすくなった。遠隔の調査が始まって以来、画像の取得や処理の技術の進歩はすごい。どうしても視野は狭いし、モヤもあってよくわからなかったのが、まるでそこに居るみたいに分かりますよ。
健全なペデスタル内の状況は、5号機のプラットフォーム下の映像が2017年2月27日にある。また、2012年7月4日の現場公開で、2F4号機のペデスタル内のプラットホームに立ち入った際の動画が見られる。ニコ生の1:52:30過ぎ
【資料3-4】放射性廃棄物処理・処分(702KB)(PDF)
【資料3-5】循環注水冷却(2.41MB)(PDF)
【資料3-6】環境線量低減対策(6.34MB)(PDF)
【資料4】その他(3.12MB)(PDF)

(「廃炉の定義」について、その後どうなっているか、という質問に答えて(ニコ生#2:26:10過ぎ))社内で議論すると、廃炉の最終的な形として10人いれば10の意見が出てくるほど、人によって考えが違う。通常の原子力発電所であれば廃炉とは更地にするまでを言うが、1Fの場合は様相が異なり、まだ定まった考え方がないのが実情。広く意見を聞いて議論していかなければならない。
廃炉で最終的にどこまでやるのか、という話については、2017年9月26日、2018年5月31日にも記載あり。
廃炉の最優先課題は、「核燃料物質を適切な管理下に置く」ことなんだろうと思う。詳しいことはよく知らないけれど、これは核拡散防止条約などの国際的な取決めからの要請に応えるためのもの。廃炉の本当の目的はここにあるのであって、1Fを地上からなくすのが本当の目的ではないんだろうと思う。
だから、最低限やるべき作業というのは燃料デブリの取出しとその保管体制の確立であって、建屋を含めた放射性廃棄物の1F構内からの撤去は必須の要件ではない。誰も表立っては言わないけれど、本当のところはそうなのではないか。というか、業界の人たちは当然にそう思っているのではなかろうか、と想像するのです。もし本当にそうだとすれば、このことは、今まで何度も繰り返されてきた、「専門家とシロウトの間の認識のギャップ」案件だということだ。
燃料デブリを含めた放射性廃棄物を保管するには、その場所を確保する必要がある。これは、技術的には解決できない、完全に政治的な問題だ(これもまた、いつものヤツだ)。これを解決するのがどれほど難しいか、今までの色々を思い出せば容易に想像がつく。デブリの取り出しが完了し、建屋の解体が技術的には可能になったとしても、壊した建屋のガレキを持って行くところがない、1Fの外に保管する場所なんて現実的には存在しない、というわけだ。ならば、デブリ(=核燃料物質)を取出して1F構内に保管することにして、建屋はとりあえずそのままにしておく、というのが唯一の可能で現実的な選択肢、ということになる。少なくともこれで、日本が国際的な責任を果たしたことにはなる。
福島県の人たちは、廃炉のことをどう思っているんだろうか。1Fの事故でとてつもない損失をこうむった人たちが廃炉に望むのは、一体なんだろう。1Fが更地になって再び美しい森に還ることが彼らの望みなら、それは実現されるべきなんだろうか。それを現実にするのに何が必要だろうか。


実施計画の変更認可申請を規制委に提出。
福島第一原子力発電所 特定原子力施設に係る実施計画 変更認可申請書(PDF)
変更:1号機廃棄物処理建屋の床面以下に貯留する残水の水位管理。1号機廃棄物処理建屋(Rw/B)の最下階床面露出が維持できるようになった後に、最下階床面以下のドレンサンプ等の残水について、建屋地下たまり水とは分けて管理をする。
1号機T/B最下階と同様に、最下階床面よりも深いピット等の残水は建屋地下たまり水とは別の扱いとする(建屋地下たまり水は周辺サブドレン水位よりも低く維持することが求められるが、この残水はこの条件を満たさなくて良い。1号機T/B最下階床面露出後の残水水位管理については例えば2017年5月22日を参照)。 PDF資料に添付の実施計画:III 特定原子力施設の保安/第3編(保安に係る補足説明)/1 運転管理に係る補足説明/1.7 1~4号機の滞留水とサブドレンの運転管理について/1.7.4 排水完了エリアに貯留する残水等の水位管理について(III-3-1-7-4)を参照。1号機Rw/Bの残水の場所については、「表-1 床面以下に貯留する残水」(III-3-1-7-6)、「図-8 1号機廃棄物処理建屋最下階平面図」(III-3-1-7-7)を参照。



ニコ生
【2019年2月28日】東京電力「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見

文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年2月28日 - Twilog





2019年1月29日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

2号機R/Bたまり水移送装置設置工事において電源および水位計測用ケーブル架台を施設する。この施設時に2号機原子炉注水設備の炉心スプレー系配管と干渉するため、10:57-14:03に原子炉注水を給水系による単独注水に変更した。なお、給水系による単独注水期間中、原子炉の冷却状態に異常はなし。28日参照。

6号機使用済燃料プールを冷却している使用済燃料プール冷却浄化系で使用している補助海水系で放射線モニター取替工事をおこなうのにともない、10:01に補助海水系の運転を停止(停止期間は30日18:00までの予定)。冷却停止時のプール水温は、16.3℃。28日参照。


その他


地下水バイパス揚水井No.10のサンプリング結果。24日採取(26日既報)の第三者機関の分析結果。
福島第一 地下水バイパス揚水井 No.10 分析結果(PDF)

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクJ(25日採取)と集水タンクNo.2(23日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が850Bq/L、第三者機関が920Bq/L。全β濃度は東電がND(<73Bq/L)、第三者機関が0.49Bq/L。明日30日に排水の予定。


東京電力ホールディングス株式会社 第16回原子力改革監視委員会における当社ご説明内容について(プレスリリース)
【報告】自己評価の振り返りと改善の取り組み(498KB)(PDF)
以下は、原子力改革監視委員会のサイトから。
自己評価の振り返りと改善の取り組み(PDF618KB)
原子力安全改革の自己評価に対するレビュー結果について(監視結果)(PDF156KB)
原子力安全改革の自己評価に対するレビュー結果について(PDF746KB)
原子力安全改革プラン進捗報告(2018年度第2四半期)の概要(PDF1.9MB)
原子力安全改革プラン進捗報告(2018年度第2四半期)(PDF2.7MB)
(以下、3月16日追記)技術力とコミュニケーションについて、自己評価と実態に乖離がある(自己評価の方が高い)という指摘が、東電の反省と委員会の評価の両方にある。そもそも、問題点を把握するのが自己評価の役割のひとつなんだから、このことは、問題点が自ら把握できていないことが明らかになったということだよな。
コミュニケーションについては、「伝える」から「伝わる」へ意識を変革するっていうんだけれど、具体的に何をどうするのかがわからない。そりゃ「伝える」よりも「伝わる」の方が情報は伝わるだろうけれど、どうすればそれが実現できるのか。意識が変わるだけでできることなのか。
そもそも、自己評価が過大評価になっていたことについては、どう改善するんだろう。
もう8年経つんですよ。8年経って、今だにできないことがある。それをできるようにするって、そんなに簡単なことじゃないと思うんですけれど、どうなんでしょうか。何が足りないのか、どこをどうすればいいのか、本当にわかってるんでしょうか。私には、ちっともわかりませんでしたよ。
東電は、情報を伝えようとする前に、どういう情報が求められているのかを常に尋ねながら進む必要があるのではないか、という話を以前(2016年12月8日、2017年9月29日)に書いたけれど、もう一度、同じことを言いたい。NDFのシンポジウムで地域住民との対話が始まったけれど、これは年に1回のこと。東電はもっと普段の活動として、そういう場を持つことが必要なのではないかと思う。
エネ庁のサイトに「【インタビュー】「コミュニティとの対話とは、住民が何を必要としているかを聞くこと」―エイドリアン・シンパー氏(後編)」という記事が掲載されたのを読んだ。この方は、英国原子力廃止措置機関(NDA)の戦略・技術担当理事なんですって。イギリスでは、牛海綿状脳症(BSE、当時は狂牛病と呼ばれていた)の発生が世界で初めて確認された後、政府の情報の出し方に問題があったとして政府が国民から不信を買い、その後も科学に基づく政策の実施に支障をきたす状況があったようで、国を挙げて科学の信頼を取り戻すための様々な取り組みがあったという話を聞いたことがある。そういう国で原子力関連施設がどのように国民に受け入れられているのか・いないのかはとても興味がある。記事中、廃炉作業を進めるためにはコミュニケーションだけでなくエンゲージメントが重要だ、という話がある。事業は事業者が一人でおこなっているのではなく、地域社会もまた当事者として参加しているのだ、だから、事業者は一方的に情報を流すだけでなく、地域の声を聞かなければならない、そうしなければエンゲージメントが成立しない、ということ。つまり、情報伝達だけでは不十分で、地域から事業者への意見の流れがなければならない。地域社会もまた廃炉作業の当事者であることは、もう言うまでもない認識だと思う(これについては、2014年7月24日や2015年3月11日に書いた)。今後、作業を円滑に進めるためには、東電と地域社会の「二人称の関係」がやっぱり必要なんだと、記事を読んで改めて思ったよ。





2018年11月4日(日)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

サブドレン他水処理施設、10:01-12:33に一時貯水タンクJから排水を実施。排水量は376m3


その他


サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクK(10月31日採取)と集水タンクNo.2(10月29日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が940Bq/L、第三者機関が1000Bq/L。明日5日に排水の予定。






おまけ


この日、いわき市で「海と私と命と暮らし 市民シンポジウム~汚染水、流したらどうなるの?~」というシンポジウムがあったそうで。
これの開催告知のポスターに書いてある文章を以下引用:
福島原発事故を起こした原子炉は、今も大量の水で冷やされ続け、地下水も流れ込んでいます。高濃度の放射能を含む水は、一旦、除去設備(ALPS)を通し、タンクに貯められています。タンク敷地が限界だとする国などが、汚染水は放流する以外にないと主張しています。
しかし、トリチウム以外の放射線核種が、取り切れずに規制値を超えて残っていることが明らかになりました。もしも放流されたら、その影響は本当に計り知れません。
東電としては、ALPS処理水を環境に放出する際にはALPS等で2次処理をして告示濃度限度未満にするって明言している(10月4日参照)わけなんだけれど、全然聞いてもらえてないよね。こういうシンポジウムを主催する人なら、この問題に関する情報についてはそれなりに収集しているはずだと思うんだけれど、聞いたことがないのか、知っててっあおているのか、あるいは東電の言うことは全て信用ならないと思っているのか。
事実関係を共有するのが話し合いの基本っていうか、原点なんだと思うので、こういう態度でことに臨む人たちとともに事態を前進させていくことは難しい。かと言って、ALPS処理水の処分はほっとけばいい問題ではないし、なにがしかの対応を実現することが地域の人たちの利益だ。事態を膠着させるのが利益になる人というのは、例えるなら、戦争が終結しては商売上がったりの武器商人のようなものだ。戦場に住んでいる人たちじゃない。
こういう人たちはもう相手にしなくてもいいんじゃないかっていう気もする。

2018年9月30日(日)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

サブドレン他水処理施設、09:54-14:55に一時貯水タンクFから排水を実施。排水量は746m3


その他


サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクG(26日採取)と集水タンクNo.3(24日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が870Bq/L、第三者機関が940Bq/L。明日1日に排水の予定。




おまけ


ALPS処理水にトリチウム以外の放射性物質が含まれている、という件(8月20日参照)。8月30、31日の公聴会でも意見表明者から「東電の情報公開はよろしくない」という評価をもらい、1日の第10回「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」で、貯留している処理水の分析結果に関する資料を東電が提出することになった。それで、9月28日に資料の公開と説明があったらしい。それを受けて、マスメディアから報道がなされた。

福島第一原発の処理汚染水 8割以上が基準超の放射性物質 | NHKニュース
汚染水、浄化後も基準2万倍の放射性物質 福島第一原発:朝日新聞デジタル
「除去済み」放射性物質、福島第一の処理水に : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
福島第1原発、タンクの大半で基準値超過 汚染水処理後の放射性物質 再浄化の方針 - 産経ニュース

内容としては、
・貯留水の約84%でトリチウム以外の核種が告示濃度限度以上ある。
・処理水の放射能濃度にはこだわらず、敷地境界の被曝線量を抑制できるレベルで多核種除去設備を運用していたため。
・一部、処理中の事故(2014年3月18日のトラブル)により濃度の高いものがある。
・処分の際には、トリチウム以外の放射性物質を水で薄めるのではなく、再び処理設備を運用して基準以下にすることを検討している。
・広報のやり方に問題があった。
ということらしい。
今回、タンクに貯留しているALPS処理水がどういう状況にあるかが分かりやすく示された。それで、なぜこれがマスメディアに載るような話なのかというと、「ALPS処理水には放射性物質としてトリチウムしか含まれない」という評判が関係者に共有されていたのに、実際にはそうでなかったことが明らかになって、「東電は隠していた」というネタになったからだろう。
「なぜ、実際にはそうではなかったのか」「なぜ、齟齬が生じていたのか」に関しては、長い話になるので今はふれない。これらの報道と、それに対する人々の反応(もっぱら、「やっぱり東電は」という類)を見て、「これは、部分最適と全体最適の話だなぁ」と思ったので、それについて書く。
たとえば、子供が夕飯の食卓に嫌いなニンジンが登場しているのを見て「ニンジン嫌いだよー。ニンジンなんか食べない。」と言う。これに対して母親が「好き嫌いはダメよ。なんでも食べないと大きくなれないわよ。」とたしなめる。母親は、子供がニンジンを嫌いなことは知っている。好き嫌いは理屈ではないし、おいしくないものはどうやったっておいしくはならない。一方で、おいしいものを食べる喜びや、おいしいものを家族で囲む食卓の楽しみ、そういう経験が一生の財産になるだろうことも母親は知っている。だから、好き嫌いをなくそうとして嫌いなものを無理やり食べさせることが子供のためになると単純に考えているわけではない。けれども、母親は献立を立案する際に、食事のおいしさだけでなく、家族の健康(特に、子供の肉体的・精神的成長への有用性)、使用する食材の安全性・経済性、準備に要するリソース、などなどを勘案する必要がある。ニンジンは、比較的廉価で価格が安定しており、保存性にも優れ使い回しのきく素材であり、有用な栄養素を含む緑黄色野菜でもある。しかも、ニンジンが好きな家族もいるかもしれない。したがって、母親は子どもがニンジンを嫌っていることは知っていても、だからと言ってニンジンを食卓から追放しようとはしない。家族の食卓を運営する観点から考えれば、子供のニンジン嫌いはニンジンの使用を断念するほどの重みを持たないと評価するからだ。子供にすれば、嫌いなニンジンが食卓にあるのは一大事だろうが(部分最適)、母親から見ればそれは考慮すべき事項のほんの一部に過ぎないわけだ(全体最適)
多核種除去設備は、トリチウム以外の62核種を除去する性能を持つことは確かめられている。だから、今現在貯留している処理水が告示濃度限度以上であっても、処分するまでに再処理をすれば問題はない。したがって、この件に意味があるとすれば、「事実を隠蔽していた東電はけしからん。」と言うことくらいしかないと思う。それで、それを言ったとして、それで?それで、何をしたいの?
ALPS処理水の処分は、汚染水処理の一環である。汚染水処理は、1Fの廃炉事業の一部である。1Fの廃炉事業は、1F事故の後始末であり、誰がどう見たってやらなければならない仕事だ。けれども、汚染水は昨日も今日も増え続けていて、ALPS処理水の処分ができなければ、いずれ廃炉事業は行き詰ることになる。
ALPS処理水の実態がつまびらかにされていなかったことは、ALPS処理水の処分について検討していく上でよくないことだった。それはそうだ。けれども、2011年から継続しているALPS処理水を処分するための一連の問題の中で、この件がこんなふうに突出して取り上げられ、また、受け手に消費されることが、とてもバランスを欠いた、全体を見渡せていない、不毛な態度だとも思った。

28日の報道の中で、これは大事と思ったのは「処分の際には、トリチウム以外の放射性物質を水で薄めるのではなく、再び処理設備を運用して基準以下にすることを検討している」という点。放射性物質の存在が気になる人たちにとって、この点はとても重要なことだろう。でも、これを報道したのはNHKだけだった。

(以下、10月7日追記)上記の大手メディアの記事とソースが同じと思われる福島民友の記事。

トリチウム以外の処理水「再浄化」 東京電力方針、基準値未満に:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet

朝日新聞の記事との違いは、どこから生まれるんでしょうね。読者層の違いなのか。

近年、新聞は発行部数が減少の一途をたどっていて、中の人は自分のやってる仕事の意義が適正に評価されていないと思ってるんじゃないか。つまり、日々、自尊心が傷ついている。それで、いわゆる承認欲求が高まっていて、「角度を付けた」記事を書きがちなんじゃないか。そうすれば、みんな読んでくれるし「よく書いてくれた」ってほめてもらえる。なーんてね、思ったりもするんだけど、どうなんだろ。フェイクニュースの話を前に(2017年3月7日、2018年4月4日)書いたけど、新聞だって情報産業の一部だし、売れなきゃ商売にならないからね。




2018年9月13日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

地下水バイパス、10:10に一時貯留タンクGr1から排水を開始
(以下、14日の日報より)17:20に排水を停止。排水量は1808m3

サブドレン他水処理施設、10:44-14:14に一時貯水タンクKから排水を実施。排水量は519m3


その他


昨日のC西タンクエリアからの堰内雨水移送中の漏えいの件。漏えい水のサンプリング結果は、134CsがND(<2.7Bq/L)、137Csが24Bq/L、全βが44Bq/L、トリチウムがND(<86Bq/L)。漏えい量は最大500L(C西エリアの堰の形状から推定)。
昨日、「H4南タンクエリアとH6タンクエリアの間のタンク堰内にたまった雨水」としたのは、「C西タンクエリア堰内にたまった雨水を移送中にH4南タンクエリアとH6タンクエリアの間で漏えい」の誤りだったので訂正。

建屋たまり水水位低下、1、2号機間および3、4号機間の連通部切離しを達成
【汚染水対策】建屋滞留水処理の進捗状況(PDF 100KB)
中長期ロードマップの2020年たまり水処理完了に向けて、建屋たまり水水位を下げてきている。
1号機と2号機の間の連通部(1号機Rw/Bと2号機Rw/Bの間。T.P. -36mm)に対し、1号機側(R/B)と2号機側(Rw/B)のたまり水水位がT.P. 約-100mm となり、安定的に水位を制御できていることを確認したことから、今日13日に、1、2号機間の連通部について切離しを達成したと判断した(なお、連通部に面している1号機Rw/Bの床面レベルは連通部と同じT.P. -36mmだが、この床面は露出せず残水を確認している)。
3、4号機間の連通部切離しは2017年12月の水位低下時に達成しており(2月1日のロードマップ進捗「2-4号機T/B中間地下階露出」参照)、これをもって、中長期ロードマップの2018年内の目標「1、2号機間および3、4号機間の滞留水連通部の切り離し」(2017年9月26日参照)を達成した。

1号機R/Bガレキ撤去作業、Xブレース撤去のモックアップ
(05:58)福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋ガレキ撤去および使用済燃料プールの保護等に向けたXブレース撤去のモックアップの様子(動画)
ガレキ撤去作業に際して使用済燃料プールの養生をおこなうのに必要なアクセスルートを確保するため、Xブレースの撤去をおこなう(作業内容については3月1日参照)
セーバーソーでXブレースの3カ所を切断したのち、把持装置でXブレースを把持。最後の1カ所をバンドソーで切断(ここだけはボルト等があり切断部の厚みがあるので、バンドソーを使う)の後、把持装置ごとクレーンで吊り上げて切り出したXブレースを撤去する。作業は全て、遠隔操作でおこなう。装置に付いているカメラで状況を確認しながら作業していくが、状況をよりよく把握するためにPackBotを補助的に使用する。Xブレースの鉄骨1カ所の切断には約1時間(ダスト発生を抑制するためにゆっくりと切る)、Xブレース1カ所の撤去に1週間くらいかかる見込み。全部で4カ所のXブレースを撤去予定。
01:30- セーバーソーによる切断。
03:59- バンドソーによる切断。
05:45- 吊り上げるクレーン。
02:15- 遠隔操作室。

2号機R/Bオペフロ残置物移動・片付け作業の状況
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋オペレーティングフロア内 残置物移動・片付作業の状況(Warriorの移動)について(PDF 146KB)
8発23日より作業を実施中。今月9月10日に、BROKK400DによるWarriorの移動作業が完了(今後の作業に干渉しないようにオペフロ内南西側に仮置きした。資料に写真あり)。引き続き、Wariorrのあった場所の周辺のフェンスの片付作業を実施中。
片付けた残置物はオペフロに持ち込んでいるコンテナに収容している。コンテナの大きさは1700mm×900mm×1000mm。4日の時点でコンテナ2個分を収容。コンテナは10個を用意している。8月23日の資料にコンテナの写真がある。

R/B以外の建屋開口部でのダストサンプリング結果
建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF)
共用プール建屋で8月7-9日、20-25日、27-9月1日に実施。

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 77.9KB)
2015年11月12-16日と2018年8月2日-9月6日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2)(PDF 77.2KB)
10日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

(以下、9月22日追記。ニコ生9月18日07:12以降実施計画の変更認可申請を規制委に提出。
福島第一原子力発電所 特定原子力施設に係る実施計画 変更認可申請書(PDF)
変更:1号機廃棄物処理建屋における滞留水の扱いに関する変更。13日に1、2号機間の建屋たまり水連通部の切離しを達成し、1号機廃棄物処理建屋(Rw/B)の床面が露出したが、建屋内の3カ所のピットには残水が残っている。これらのたまり水を建屋たまり水から除外する変更。実施計画で、サブドレン水位は建屋たまり水水位よりも高く維持することになっているので、残水を建屋たまり水から除外しないと、サブドレン水位をそれ以上に下げられなくなる。これを避けるための変更。



ニコ生
【2018年9月13日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2018年09月13日 - Twilog
09/13のツイートまとめ - モブトエキストラ(左利きの空想記)





6日の地震がきっかけの北海道の大規模停電。1Fの事故以降、原発が次々と止まっていって送電量が余裕のない状態だったのが主要な原因だと考えていいんじゃないか。苫東厚真火力発電所の復旧に時間がかかるため、経産大臣が「2割の節電をお願いしたい」とかいってるんだけれど、こんな状態でこれから北海道は冬を迎えるわけで、どうなることやら。
泊原発は新規制基準適合審査が終わっていないからまだ再稼働してないのだけれど、原発の再稼働についてどこまで規制するか、というのは技術的というよりも政治的なものだと思うので、泊原発を動かすのも選択肢のひとつだと思う。


技術の規制は政治の問題である、ということがもっと広く理解されたらいいのになって思う。「われわれは泊原発を動かすかどうかを選択することができる」ということが広く知られたらいいのにな。




2018年9月8日(土)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

サブドレン他水処理施設、10:08-13:31に一時貯水タンクEから排水を実施。排水量は501m3


その他


地下水バイパス揚水井(奇数番+No.10)のサンプリング結果。6日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF)
No.10のトリチウムは1600Bq/L。
日採取分。東電、第三者機関のいずれの結果も運用目標をこえず。
福島第一 地下水バイパス揚水井 No.10 分析結果(PDF)(12日公開)

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクF(4日採取)と集水タンクNo.5(2日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が960Bq/L、第三者機関が1000Bq/L。明日9日に排水の予定。

サブドレン他水処理施設、6日排水時の開始サンプリング結果
福島第一 サブドレン・地下水ドレン浄化水排水に関するサンプリング結果(PDF)





6日未明に最大震度7の「北海道胆振東部地震」が発生。地震の影響で道内の消費電力の約半分を発電していた苫東厚真火力発電所が緊急停止し、需給バランスが崩れたことで北電管内全域の停電が発生(いわゆるブラックアウト)。その後、順次、送電は復旧してきているが、苫東厚真火力発電所の発電機に損傷が確認され、早期の復旧が難しくなったことで、安定的な送電ができるようになるまで、しばらく時間がかかりそうな状況。
こうなると、「泊原発が動いていれば」と思う人が当然にいる。そうすると「原発が動いていればもっとひどいことになったかも」という人も現れる。
また、道内全域で停電した影響で、泊原発の使用済燃料プールを冷却する外部電源が停止、すぐに非常用発電機が立ち上がって冷却を再開したのだけれど、「外部電源喪失・使用済燃料プール・冷却」というキーワードの組合せに反応した人も多かったようで、「やっぱり原発は怖い」と思った人も多数いた模様。
そういう中で、流れてきたツイート達。









科学の公衆理解」においては、「欠如モデル*」が社会科学者から批判されることがあるのだけれど、科学・技術の専門的な知識以前に、まずは事実関係を共有できなければその先の話に進めない。その事実関係の共有ですらこんなに難しいのに、一体どうすればいいんだろう。今回の北海道の地震に関連して、色々なツイートが流れていくけれど、どうしてこんなに話が通じないんだろう、という暗澹とする気持ちが、この7年間感じ続けた気持ちが、ぐっとよみがえってきて、なんだかつらい。

*たとえば、「欠如モデル」と「欠如モデル批判」についての覚書r_shinehaの日記)を参照。

8月末に開かれたALPS処理水の処分に関する公聴会では、地上のタンクで長期保管するのが良いという意見が複数あったのだけれど、その意見の中で、地上保管によるデメリットや予想されるリスクについてきちんと考えた意見はなかった。なぜ処分が必要なのかに対する反論もなかった。こういうところも、事実関係の共有ができてないのが理由なんだと思う。
いろんな価値観があっていいと思うし、原発を使わない道も、処理水を地上保管する道も、ないわけではないんだろう。だけれど、そうしたいからそうする、じゃ、あんまりだ。そうしたらどうなる、他の方法と比べてどこがよくて何を我慢する必要があるのか、そういうところを検討しなければ、現実的な話にならない。そういう話を聞きたい。


2018年8月28日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点 URLが変更になっている

サブドレン他水処理施設、10:00-14:05に一時貯水タンクEから排水を実施。排水量は610m3


その他



サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクF(24日採取)と集水タンクNo.7(22日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が870Bq/L、第三者機関が940Bq/L。明日29日に排水の予定。

「廃炉プロジェクト」ホームページをリニューアルした。東京電力ホールディングス株式会社お知らせ「廃炉プロジェクト」ホームページのリニューアルについて(お知らせ)
サイトの構成が変更になったので、以下の2件のデータの採録を停止する。
福島第一原子力発電所構内排水路分析結果(PDF)(2015年3月4日参照)
 →「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果ー周辺の分析結果」の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータ」の項に掲載
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF)(1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇<した件(2015年5月14、15日、6月22日参照))
 →「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果ー周辺の分析結果」の「福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果」の項に掲載

これまでの「報道配布資料」のページに掲載されていたものは「ニュースリリース」で見られる。ただし、定例の各種分析結果は福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果ー周辺の分析結果」のみの掲載になっている。

その他、新しくできたのは
実施計画
会議体等資料」これまでの「中長期ロードマップ
福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果ー各モニタリング結果」モニタリングポスト、敷地境界のダストモニター、排気筒モニター、海水放射線モニター、雑個体廃棄物焼却設備建屋排気筒モニターの計測結果

以下のページは新しくなったが内容はほぼ同じ。
福島原子力事故に関する定期更新 2018年
プラント関連パラメータ
福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果
サーベイマップ
福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果
不適合の公表
などなど。


30、31日に「多核種除去設備等処理水の取扱いに係る説明・公聴会」をやるわけですが。これ、ずっと思ってるんですけど、そもそもトリチウム水タスクフォースも「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」も、ALPS処理水の処分をすることを前提として話をしていると思うんですよ。でも、処分に反対の人っていうのはいるわけで(例えば、漁連の人とか)、そういう人にとっては、タスクフォースの検討結果も、小委員会の話も、そもそも前提が共有できないのであって、なんというか、公聴会では実のある話が聞けるといいなぁと思います。
この点は、高レベル放射性廃棄物の地層処分をやる場所を決めようという話も同じで、どこでやるか、という話の前に、そもそもやるかやらないか、という話があってよかったんじゃないか、と思う。もちろん「やらない選択肢なんかないよ」という立場も当然ありましょう。でも、「やりたくない」「やらないで済むならその方がいい」と思っている人が実際には非常にたくさんいるんだろうと思うので、そういう人たちに「やらない選択肢はない」というふうに思ってもらうためにこそ、「やる/やらない」というところから話を始める方がよかったんじゃないのかなぁと思うんだけれど、どうなんだろう。ここは、まさに「身を捨ててこそ」という局面なんじゃないだろうか。ALPS処理水の処分については、今更なんだけれど……




2018年8月20日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点


その他


2号機R/Bオペフロ内残置物の移動・片付け作業(5月31日、6月21日参照)を開始する。
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋 オペレーティングフロア内残置物移動・片付作業の開始について(PDF 100KB)
7月2-18に実施したオペフロ調査の結果(7月26日参照)、オペフロ内の空間線量率や汚染は今後実施する遠隔無人ロボットの作業(「オペフロ内残置物移動・片付け」および「オペフロ内残置物移動・片付け後調査」)に支障を与えるものではないことを確認できたため、準備ができ次第、オペフロ内の残置物移動・片付け作業を開始する。作業は2-3ヶ月の見込み。その後、オペフロ内残置物移動・片付け後調査を検討していく。
移動・片付けの対象は資料2頁左写真。遠隔無人ロボットとしてBROKK400D(Warriorの移動・フェンスの切断・片付等)、BROKK100D(残置物(小物)の片付・フェンスの切断・片付等)を使用する。また、BROKKが作業する上で死角になる箇所へのカメラワーク(作業状況により導入)でKobraとPackbotを使用する。
BROKKについては7月19日を参照。

R/B以外の建屋開口部でのダストサンプリング結果
福島第一原子力発電所 建屋開口部等における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 92.4KB)
7月10-11日、11-12日、24-25日、25-26日に実施。共用プールから使用済燃料をキャスクに移す作業(3号機使用済燃料プールから取り出す燃料を共用プールで収容するための空きを作っている)の際に実施したもの。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクJ(16日採取)と集水タンクNo.3(14日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 11.7KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が700Bq/L、第三者機関が760Bq/L。全β濃度は東電がND(<2.3Bq/L)、第三者機関が0.45Bq/L。明日21日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。19日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路分析結果(PDF 13.1KB)

ALPS処理水にトリチウム以外の放射性核種が含まれているという報道について、質問に答えて)多核種除去設備ALPSおよび増設多核種除去設備は、トリチウム以外の核種について告示濃度限度未満まで除去する性能を有していることを確認している(既設の多核種除去設備ALPS B系だけは、装置のトラブルの影響でこの確認ができていない)。ただし、129Iについては除去性能を維持するために装置を停止して頻繁に吸着塔の交換をする必要がある。敷地境界における追加的被曝線量を1mSv/年に抑えるために装置を停止せずに水処理を進めることを優先する運用をおこなっているため、告示濃度限度を超える濃度の129Iを含むALPS処理水が、既設および増設の多核種除去設備のいずれの処理水にも一部存在する。
ALPS処理水の処遇については、国の委員会の結論を待って対応を決めることにしており、まだ処分方法等については決まったものはない。
多核種除去設備ALPS(既設ALPS)は、RO濃縮水に含まれる放射性核種を除去する装置として導入された。2013年3月30日にA系でホット試験と称して実質的な水処理を開始。当初は、トリチウム以外の62核種で検出限界値未満までの除去性能達成を目指していた。その後、処理水中に4核種(60Co、106Ru、125Sb、129I)が検出され(2013年5月17日参照)、これらの除去についての検討が進められた。その結果、吸着塔の構成を変更することで、これら4核種についても十分な除去性能を達成できる見込みを得た(2014年9月22日参照)。ただし、129Iだけは吸着塔の吸着性能が短期間で低下するため、除去性能を維持するためには吸着塔を短期間で交換する必要があるという課題が残された(2014年7月31日参照)。
除去性能向上の見込みを得た後は、この吸着塔構成変更を既設ALPSに導入後、2014年12月よりホット試験から本格運転への移行が予定された(2014年7月31日参照)が、2013年9月19日に公表された「2014年度末までに汚染水(タンクに貯留しているRO濃縮水)の全量処理を完了する」という目標(2013年9月19日参照。このために既設ALPSに加えて増設ALPSと高性能多核種除去設備を増強することになった)を達成する必要から、変更のための工事は全量処理完了後へ先送りすることとなった(汚染水全量処理は2ヶ月遅れの2015年5月27日に達成された)。一方、増設ALPSは2014年9月17日よりA系のホット試験を開始した(2014年9月22日参照)が、当初から変更後の塔構成を導入して運転をおこなっていた。
当時、汚染水全量処理の他に、RO濃縮水の処理を急がなければならない理由がもう一つあった。それは、敷地境界における追加的被曝線量を、2014年度末で2mSv/年まで、2015年度末で1mSv/年まで低減するという目標の達成を規制委から要求されていたこと。タンクに貯留しているRO濃縮水に多量に含まれる90Srの崩壊で生じる放射線が敷地境界における被曝線量に影響を及ぼしており、タンクの貯留水(RO濃縮水)から90Srを除去するのを急ぐ必要があった。このため、増設ALPSでも、129Iを除去するために頻回の吸着塔交換をおこない稼動率を下げるよりも、吸着塔の交換回数を減らして処理量を稼ぐという運用方針が取られた(2014年12月19日参照。なお、敷地境界での追加的被曝線量を2015年度末で1mSv/年まで低減するという目標は達成された。2016年2月25日参照)。
以上のようないきさつにより2015年頃までは、既設ALPS、増設ALPSによるRO濃縮水の処理において、129Iは必ずしも告示濃度限度未満まで除去されているわけではないらしい。しかしながら、セシウム除去設備にSr除去性能が追加(SARRYが2014年12月、キュリオンが2015年1月。2015年1月19日参照)されて、新たにタンクに貯留される水にSrが含まれなくなったんだから、汚染水全量処理完了(2015年5月27日)以降、2015年度末の敷地境界における被曝線量1mSv/年を達成した後は、1mSv/年を維持するためにALPSの稼働率を上げる必要はなくなったんじゃないのかなぁ。
報道によれば、2017年度の処理水中の129Iの最大値が62.2Bq/Lということなので、割と最近まで(てか、今でも?)吸着塔の交換頻度を上げて129Iを告示濃度限度未満まで除去するという運用はされていないらしい。もしかすると、129Iだけのために吸着塔の交換をするのは合理的ではないという判断があるのかもしれない。増設ALPSは2017年10月16日にホット試験を終了して本格運転へ移行した(2017年1月16日、10月26日参照)のに対して、既設ALPSは依然としてホット試験中の扱いなのも謎だったんだけれど、ここら辺のこと(62核種を告示濃度限度未満まで除去するという実施計画の内容に沿った運用をしない理由があって、このためにホット試験から本格運転へ移行できない?)も関係しているのかしら。増設ALPSが本格運転へ移行する際の除去性能の確認試験結果(2017年1月16日参照)を見ると、129Iだけは告示濃度限度ギリギリ(他の核種は二桁以上低い)で、当初目標としていた「62核種で検出限界値未満」は最終的に達成できなかったことがわかる。
今日の会見では「ALPSには129Iの除去性能があるのは確かなのだから、必要があれば処理をするので問題ない」というのが東電の見解らしい。129Iについては、今後決定される処分法にしたがってしかるべき処理をすれば良い(例えば、希釈するとか)のであり、また、処理は可能であるから問題ない、処分法方が決まるまでは今以上の処理をおこなうつもりはない、ということみたいだった。けど、それでいいのかしらねぇ。今まで散々、「ALSP処理水にはトリチウムしか含まれない」って言ってきたのにねぇ。実際は、検出限界値未満だって含まれないわけではないから、ある/なしの話ではない。十分に濃度を低くできれば良い、ということなんだけれど(だから、東電の見解はこの意味においては筋が通っている)、そう簡単にことが運ばないから今まで色々苦労してきたのにね。

(以下、23日に追記)Kontan_Bigcat@Kontan_Bigcat さんがデータの海*へダイブしてグラフを作ってくれた。これを見ると、2015年度の後半からは出口水(処理水)中の129I濃度はほぼ告示濃度限度未満なのに、2017年度以降になるとむしろ濃度が上昇して頻繁に告示濃度限度を超えているのがわかる。それから、この間、入口水(処理前の水)の129I濃度は上昇傾向にある。

*東電のウェブサイトの福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果』というページに、1Fで採取された試料が分析されたデータが全て採録されている(らしい)。CSVファイルやPDFで見やすいものではないし、どこに何があるのかも探しに行かないとわからない。




(以下、28日追記)現在の東電の見解は、「多核種除去設備での処理は、処理水(ALPS処理水)をタンクで貯留するためにおこなっている。敷地境界での追加的被曝線量が1mSv/年を超えないように、処理水の濃度を調整する運用をおこなっている。」「多核種除去設備には、トリチウム以外の放射性核種を告示濃度限度未満まで除去する性能がある。」というもの(23日参照)。
じゃ、「一体いつから、多核種除去設備で告示濃度限度まで放射性核種の除去をおこなうと錯覚していた?」というと、多分最初から。
多核種除去設備の話が最初に出たのは多分2011年12月8日の会見*1。施設運営計画*2(その2)に液体廃棄物関連の内容として処理水の海洋放出のことを記載する予定があって、それについて漁連等に説明したところ12月6日に全漁連から抗議文*3を出されたということがあった。それで、液体廃棄物に関する部分は(その2)から分離して(その3)として12月15日に保安院に提出する*4ことになるんだけれど、12月8日の会見でこの経緯についての話が出ている。この時には「セシウム吸着装置の処理水をさらに処理する設備(のちの多核種除去設備)を作って処理をおこない、告示濃度限度を十分に下回る濃度にしてから海洋放出する」という話だった。当時は「タンクを未来永劫作り続けることはできない以上、施設運営計画の中で処理水の処分について方針を示す必要がある」「いずれは海洋放出することはあり得る」というのが東電の見解で、施設運営計画(その3)にはALPS処理水の海洋放出に関する記述が存在する。しかし、その後、関係者の反発が収まらないためか、「ALPS処理水の処分について決まったものはない」とトーンダウンしていく(会見で松本純一氏がこれを言っていた記憶があるので、遅くとも2012年9月までにはここまで後退していたことになる)。
さらにその後も、現在に至るまで、漁業関係者からALPS処理水の海洋放出について同意が得られることはなかった。特に、2013年はタンクからの大漏えいなどが重なり、全漁連からは度重なる抗議文*5が東電に提出された。そういう経過の中で、汚染水処理対策委員会の下にALPS処理水の処分方法を検討するトリチウム水タスクフォースが設置されることとなり*6、2013年12月25日に第1回会合が開かれる*7。これ以降、東電は、ALPS処理水の処分についてはこのタスクフォースとそれに引き続く「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会*8」の結論を待つとして、海洋放出を含む処分については完全に言及しなくなる。
また、2014年には地下水バイパス(2014年5月21日参照)、2015年にはサブドレン他水処理施設(2015年9月14日参照)と、くみ上げた地下水を海に放出する設備が運用を開始したが、これらを開始するときには、福島県漁連と長い話し合いを重ねることになった。というのも、地下水バイパスの時は汚染された護岸地下水の港湾への漏出問題(2013年7月22日参照)、サブドレンの時はK排水路排水問題(排水の汚染濃度が高いことについての情報公開が不十分とされた。2015年2月24、25日参照)と、運用開始に向けた話し合いが終盤に差し掛かったところで問題が持ち上がり、開始が大きく遅れることとなった。サブドレン運用開始の際には「原子力災害対策本部の「中長期ロードマップ」における、汚染水の海への安易な放出を行わないとする方針を今後も遵守し、漁業者、国民の理解を得られない汚染水の海洋放出は絶対に行わないこと」という全漁連の申し入れに対して、東電は「関係者の皆さまのご理解を得ながら対策を実施することとし、「海洋への安易な放出は行わない」との方針を今後も堅持してまいります」と回答している(2015年8月28日参照)*9
この間、上記のように、多核種除去設備ALPSは2013年3月にホット試験として処理を開始、性能向上のための改修を継続して2014年にはトリチウム以外の62核種について告示濃度限度未満まで除去できる見通しを得る。けれども、上に書いたような事情によって、実際に告示濃度限度未満までの処理が行われるようになったのは、Kontanさんのグラフを見ると、2015年度中旬以降らしい。その後、どのような運用がされていたのかについて、詳しくはよくわからないが、現状では冒頭に書いたような運用方針なのだそうだ。
まとめると、多核種除去設備は「告示濃度限度を十分下回る除去性能」を持つものとして設計され、ほぼそのような性能のものができ上がったが、実際にはその除去性能を100%使っていない運用がされている、ということ。東電は、そういう機械を作るとは言ったが、そういう処理水を作る運用をするとは言っていない(なぜなら、処理水の処分をする計画が存在しないから)、というわけ。
多核種除去設備について当初から「告示濃度限度を十分下回る除去性能」って言ってたし、その達成に向けて苦労してたので、当然にそういう運用をしてるんだろうと思っていたんだけれど、実は私がそう思っていただけだった、ということになる。「ALSP処理水にはトリチウムしか含まれない」と東電がいつ言ったか、いつまで言っていたか、改めて考えると、よく覚えていない。もしかしたら、もうずっと言ってなかったのかもしれないな。

*1 https://f1nps.blogspot.com/2011/12/2011128.html
*2 「事故の終息に向けた道筋」ステップ2終了から原子炉の廃止に向けての作業開始までの準備期間(3年程度以内)における1Fの安全を確保するための基本目標及び要件として示された「中期的安全確保の考え方」を実現するための計画。http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3487098/www.meti.go.jp/press/2011/10/20111003007/20111003007-1.pdf
https://f1nps.blogspot.com/2011/10/2011103.html
*3 https://web.archive.org/web/20150519185258/http://www.zengyoren.or.jp/cmsupload/press/60/20111208toudenhonsyakougi2.pdf
*4 https://f1nps.blogspot.com/2011/12/20111215.html
*5 https://web.archive.org/web/20141014120322/https://www.zengyoren.or.jp/cmsupload/press/69/20130125toudenkougi.pdf(1月25日)、https://web.archive.org/web/20141014120303/https://www.zengyoren.or.jp/cmsupload/press/71/20130307osennsuihousyutukizi.pdf(3月7日)、https://web.archive.org/web/20141014120252/https://www.zengyoren.or.jp/cmsupload/press/73/20130408toudenkougi.pdf(4月8日)、https://web.archive.org/web/20141014120234/https://www.zengyoren.or.jp/cmsupload/press/76/20130725gennpatuosennsuiyoubou.pdf(7月25日)、https://web.archive.org/web/20160415125409/http://zengyoren.or.jp/cmsupload/press/76/20130725gennpatuosennsuikougi.pdf(7月25日)。
ちなみに全漁連の最初の抗議文は2011年4月6日の https://web.archive.org/web/20160305113721/http://www.zengyoren.or.jp/oshirase/pdf/toudenkougibun.pdf 。
*6 【資料2】トリチウム水タスクフォースの設置について(案) (261KB)
*7 http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/20131225_01.html
*8 http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/archive/task_force4.html
*9 http://www.tepco.co.jp/news/2015/images/150828a.pdf

(以下、29日追記)2011年12月に東電が「タンクを未来永劫作り続けることはできない以上、施設運営計画の中で処理水の処分について方針を示す必要がある」と言っていたのは、当事者として責任ある態度だったと私は思う。でも、東電はこの当初の姿勢を貫くことができなかった。そのことをとても残念に思うし、そうせざるを得なかった事情を解決していく道のりは、これからが正念場になるんだろうか。明日、明後日に行われる説明・公聴会が実りあるものとなりますように。

(以下、10月28日追記)2015年3月16日に、当時進めていた汚染水全量処理の見通しについての報告があり、それについての記載の中に「現在、告示濃度限度を十分に下回らない4核種が処理水に含まれている(2013年5月17日参照)が、これについてはALPS処理水(いわゆるトリチウム水)の最終処分の方法の検討にあわせて再処理を検討する(この4核種を除去する対策は検討が済んでいる(2014年9月22日参照)が、これを実際に行うと吸着塔の交換が頻回になり処理能力が低下することが予想されること、および、対策のための工事期間中は処理が停止することから、RO濃縮水の処理を進めてリスク低減を図ることを優先して、既設/増設多核種除去設備での4核種除去の対応は延期された。2014年7月31日、12月19日参照)」とあった(自分で書いておいて、もう全然覚えてないわ)。当時、ALPSで処理した水の中には告示濃度限度を超えるものがあること、および、それらについては処分方法の検討に合わせて再処理を検討する(処分にかなう形になるように再処理をおこなうつもりである)ことが言われていたわけだ。


ニコ生
【2018年8月20日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2018年08月20日 - Twilog
08/20のツイートまとめ - モブトエキストラ(左利きの空想記)