今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 153KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点
1号機R/Bカバー解体作業。
本日の作業実績(PDF):小ガレキ吸引(支障物撤去含む)。作業時間は07:46-13:18。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:小ガレキ吸引(支障物撤去含む)(作業予定時間:07:00-14:00)。
多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
サブドレン他水処理施設、10:01-14:18に一時貯水タンクDから排水を実施。排水量は621m3。
その他
地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。11日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 148KB)
No.10のトリチウムは1900Bq/L。No.12はポンプ点検により採取中止。
地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 75.9KB)
11月12-16日と6月2日-7月7日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2)(PDF 76.7KB)
11日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。
サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクE(9日採取)と集水タンクNo.1(7日採取)の分析結果。
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が500Bq/L、第三者機関が510Bq/L。明日14日に排水の予定。
構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。12日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 325KB)
1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 158KB)
福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)
この日、原子力損害賠償・廃炉等支援機構が「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン2016(概要版)」を公表した。
(以下、28日追記)その後、この文書の中に「石棺方式」への言及があったために、ちょっとした騒動があった。福島県や立地自治体から「石棺方式などとはけしからん」という意見が噴出、これを受けてNDFは戦略プランの内容を20日に差し替えて(新しいのは「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン2016(概要版))、13日に公表したものは削除されてしまった。なので、問題になった記述はもう見られないのだけれど、 @Kontan_Bigcat さんのツイート によれば以下の通り:
なお、チェルノブイリ原子力発電所4号機の事故に対して取られた、通称”石棺方式”の適用は、原子炉建屋の補強などによる当面の閉じ込め確保に効果があるとしても、長期にわたる安全管理が困難である。したがって、現時点においては燃料デブリの取り出しによる中長期のリスク低減に取り組むこととし、今後明らかになる内部状況に応じて柔軟に見直しを図ることが適切である。その際、長期的な責任継承に関する不確実性や世代間での安易な先送り等に対する懸念を十分に踏まえることが求められる。この件に関する報道は例えば以下の通り:
【石棺の意味(上)】方針変更への含み? 県の修正要請対応せず(7月17日福島民友)(スクショ)
福島第1原発でこれ(管理人注:石棺のこと)を採用することは、本県の復興を諦め、負の遺産として放置されることを意味する。
機構は石棺の問題点を示すことで、選択肢にならないことを説明する趣旨だったと釈明する。しかしプランにある「内部状況に応じて柔軟に見直しを図ることが適切」との一文が方針変更への含みとも取られた。【石棺の意味(下)】「核のごみ」最終処分危惧 福島県民と対話求める声(7月18日福島民友)(スクショ)
廃炉を進めるには国や県、市町村、東電、機構をはじめとする関係機関の信頼関係が欠かせない。だが石棺の記述はそれを揺るがした。
県危機管理部長の樵(きこり)隆男は気を引き締めるように言った。「われわれは、嫌でも廃炉と共存しなければいけない。今後も厳しく追及していく」NDFの見解は:
技術戦略プラン 2016 における「通称“石棺方式”」に関する報道について(7月14日NDFプレスリリース)
通称“石棺方式”についての記述は、近年、「なぜデブリを取出す必要があるのか」「石棺という方法もあるのではないか」といった御質問を受けることがあったことから、地元の皆様の不安を解消する観点から、通称”石棺方式“の問題点について弊機構の見解を示すため記載したものです。
ツイッターでは、「石棺にするしかないでしょ」「石棺にすればいいのに」みたいなのは時々見ることがある。こういうのは多分、廃炉が30-40年かかるとか、ちっとも作業が進んでないとか、そういうのが不安な人たちなのではないかと思う。ヒトは、将来の状況がフィックスしないことがとてつもない不安の種になりうるので、それだったらよくない将来でもわからないよりはマシ、だから、さっさと石棺を作ってケリをつけてもらいたいんじゃないかと思う。この手の人に対して、「石棺なんか作ったって全然ケリはつかないんだよ。それよりもちょっとずつでも確実に進んでいく方が実があるんだよ。だから、今後どういう方法になるかはまだわからないけれど、きちんと調査・検討しながらやってくし、途中でやっぱムリとか言わないから安心してね。」ということを、NDFの人は言いたかったんじゃないのかなー、と想像したんだけれど、どうなんだろ。
元の文章を読むと確かに、「将来的には石棺もありうべし」みたいにも取れる(というか、最初読んだ時はそう思ったし、何があっても石棺は絶対に作らないというのが現実的なのかどうかは私にはわからない)けど、NDFのリリースを読んで、多分こっちが実情に近いのではないかと思い直した。
まぁ、いずれにせよ、ですよ。
ちょっとこういうことがあると、すぐに「けしからん」の嵐になっちゃうの、不毛だと思うの。「石棺」への言及が信頼関係を揺るがしたんじゃなくて、元々信頼していないから、ちょっとしたことで不信感が盛り上がるんだと思う。「今後も厳しく追及していく」とかさ、こんなこと言われたら、実際に作業している人(研究とか計画策定とかしてる人も含めてね)の心が萎えちゃうんじゃないか。廃炉はやらなきゃならないし、そのために努力している人たちのこと、もうちょっと信用してあげてもいいんじゃないかな。
「嫌でも廃炉と共存しなければいけない」だからこそ、作業に携わる人たちと生産的な関係を作ったほうがいいじゃん。どうせやるなら、嫌々やるよりは前向きに取り組んだほうがいいじゃん。痛くもない腹を探りあうようなことをするよりも、言いたことは言う、聞きたいことは聞く、意見が違ったら擦り合せる。そういうことが素直にできる関係になれたら良いのにね。それには、いつも厳しく追及するような敵対関係でいるよりは、同じゴールを目指す仲間としてお付き合いするのが良いんじゃないかなぁ、と思うんだけれどなぁ。
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