今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 20.9KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点
1号機R/Bカバー解体作業。
本日の作業実績(PDF):オペフロ調査。作業時間は08:15-14:04。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:オペフロ調査(作業予定時間:07:30-14:00)。
3号機原子炉注水量の低減(11月24日、2月6日参照)、
引き続きプラントパラメータを監視し、圧力容器底部温度および格納容器内温度の上昇が想定の範囲(低減操作前と比較して7℃以内)で安定したことを確認の後、22日に3回目の低減操作を実施予定。
多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。2015年5月-2016年4月に長期点検・改造工事(2015年5月28日、12月17日、2016年4月26日参照)を実施。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
サブドレン他水処理施設、10:11-12:43に一時貯水タンクCから排水を実施。排水量は364m3。
その他
2号機格納容器内部調査(A2調査)、明日16日にステップ7(自走式調査装置による調査)を実施する。
2号機PCV内部調査について~自走式調査装置による調査~(PDF 1.05MB)
調査は明朝05:00に着手、ガイドパイプ挿入から開始する。
ステップ5で取得した画像の解析から、ペデスタル内プラットホームのグレーチングがなくなっている範囲が改めて判明した(6ページ写真、10頁図)。30日の時点で手前の欠落は確認されたが奥がどうなっているかわからなかった部分(2日参照)について、区画全体がなくなっていることを確認した。6頁写真では、この欠落部分の左側に何かが落下しているようにも見えるが、詳細は不明。CRDレールとプラットホームの間のスキマは想定通り約150-40mm(5頁上写真)。調査装置はこのスキマを超えてプラットホームに進入することになるが、その先のグレーチングがなくフラットバーも超えられないので、進路を右に向ける必要があり、慎重な操作が要求される(6頁。装置の幅は約9cm(7頁)。モックアップでは走破可能であることを確認しているが、練習ではスキマに落ち込むこともあった)。CRDレール端部(ペデスタル側)には全面に堆積物が乗っていて、一部はCRDレールの縁(高さ30mm)を乗り越えている(5頁下写真の右側。青点線に注目)。
また、ステップ6の結果を精査し、堆積物の除去を行った範囲を1mから2m(8頁左図)に訂正。CRDレール状の堆積物は、黒いペースト状のものと、薄い破片状の物体や小石状の物体が混ざり合っていることを確認。
自走式調査装置については7頁を参照。装置全体の長さは約59m、幅は約9cm。前半分(約26cm)にクローラーが付いていて(クローラー部)、後ろ半分は屈曲する。カメラは装置の前方・後方に搭載。それぞれ照明を持ち、後方のカメラおよび照明は屈曲して前後を向くことができる(前方カメラの照明としても使える)。また、屈曲部を利用して横転した状態から正位置に戻ることができる。さらに、温度計と積算線量計を搭載。温度計は熱電対式でクローラー部に付いている。積算線量計は、半導体素子が放射線で壊れていくのをモニターすることで線量を計測するもの(誤差±20%)で、装置を操作するケーブルを収納するコルゲートチューブ(蛇腹のチューブ)の中に入れてある。CRDレール上の堆積物は全てを除去できていないので、堆積物が線量計付近に付着した場合は雰囲気線量を計測できない可能性がある。温度計と積算線量計の計測値は、画像データと同様にリアルタイムで有線により取得する。装置周辺の雰囲気線量率は、積算線量計の計測値と装置の移動の状況から、調査終了後に評価する。
通常使っている空間線量率計は1Sv/h程度までしか測れなかったのではないか。線量率のもっと高いところでは、今回使用したような線量計を用いる必要があるんだろうか。小型であることも必要だな。CAMSの線量計とか、どういうものなんだろう。
明日の調査では、まずCRDレール上を端部まで走行し、レール上や周辺構造物およびペデスタル入口の状況を調査する(8頁)。レール上は、除去が完了した2mより先には堆積物が残っているため、端部まで到達できない可能性もある。堆積物除去装置で堆積物上を走行した際には、装置が堆積物の上に乗り上げて走行不能になることがあったが、ケーブルを引っ張って装置を引き戻すことで回復した。自走式調査装置は堆積物除去装置よりもクローラー部が長く重量もあり、屈曲部の変形により重心を移動することができるので、より踏破性にすぐれると考える。
CRDレール端部まで到達できた場合は、さらにプラットホームへ進入する(9頁)。進入の際は、上記のようにレールとプラットホームのスキマに落下する可能性がある。また、俯瞰カメラ(ガイドパイプ先端に付いているカメラで、装置の状況を俯瞰する)からは見えないので、装置のカメラの映像のみで操作することになる。スキマに落下した場合は、装置が引っかかってケーブルを引っ張っても回収できない可能性がある。なお、調査を優先するため回収時間を確保できない場合は装置を残置する。
以上の調査により、ステップ6で到達できなかった部分のCRDレールの調査をおこない、温度・線量のデータを追加してより詳しい情報を得る。また、プラットホームに到達できれば、ステップ5よりもより広範囲でより詳細な映像を取得できる。グレーチングの下の状況についても撮影できるかもしれない(グレーチングの下は深さ約3mの空間があり、その下に深さ約30cmで冷却水がたまっている)。
CRDレールを使って機器を格納容器の外へ運ぶ際はCRD交換機をレール側に移動させてCRDレールと連結する。通常はレールとプラットホームの間にはスキマがある(ないとプラットホームを回転することができない)。という話が確か6日にあった。
2号機格納容器内部調査(放射線防護について・推定された線量について)(PDF 110KB)
一連の調査で数百Sv/hという高い雰囲気線量率を報告しているが、これは2号機格納容器の内部での線量率であり、発電所敷地周辺に影響を与えるものではない(格納容器内部から敷地境界までは遮へい(格納容器のまわりの生体遮へい、X6ペネ前面の遮へい、建屋のコンクリート)があり、距離も十分に離れている)。また、このような高い線量率は、事故後の状況が変化して新たに発生しているものではなく、事故の影響が残っているものである(原子炉の温度や放射能のモニタリング、敷地境界のモニタリングポストの計測値などから、原子炉の状況に変化はないことを確認している)。
海外で「線量率が上昇して敷地周辺に影響を与えている」という報道があったので、英語のレポートを10日に出していた。国内でも、特に1F周辺で同様の見方が広がっていたとのこと。
Recent Topics:TEPCO HOLDINGS SENT ROBOT INTO FUKUSHIMA DAIICHI UNIT 2 REACTOR TO CLEAR PATH FOR LATER INVESTIGATION WITH "SCORPION" ROBOT
1号機使用済燃料プール代替冷却系、1次系冷却ポンプ点検のため明日16日14:00-17:00に停止の予定。
水処理設備内の処理水分析結果。採取個所は2011年11月18日の資料を参照。
水処理設備の放射能濃度測定結果(PDF 10.0KB)
地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。13日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 121KB)
No.10のトリチウムは1900Bq/L。No.6はポンプ点検により採取中止。
サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクD(11日採取)と集水タンクNo.3(8日採取)の分析結果。
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 17.0KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が910Bq/L、第三者機関が970Bq/L。明日16日に排水の予定。
構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。14日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.32MB)
1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。13日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 716KB)
福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)
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