リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2019年2月28日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、1次系ポンプの作業にともない18日より運転を停止中。停止期間は3月7日21:00までの予定。停止時のプール水温は16.9℃。18日参照。

2号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、2号機R/Bたまり水移送配管敷設作業と近接作業となることにともない、20日より運転を停止中。停止期間は3月7日までの予定。冷却停止時のプール水温は18.1℃。19日参照。

3号機燃料取出し作業、14日より不具合発生時の対応の確認や模擬燃料・輸送容器を用いた燃料取出しの実機訓練を実施中。これらの訓練の中でいくつかの不適合が発生しているが、ひとつづつ対応している。今日28日に、テンシルトラスが操作中にブレーキで停止するという不適合が発生しているが、ブレーキを作動させるインターロックのリミットスイッチの調整にまだ少し問題があると考えている。3月末までに燃料取出しを開始する予定には影響しない見込み。


その他


地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について (77.8KB)(PDF)
2015年11月12-16日と2019年1月17日-2月21日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2) (78.0KB)(PDF)
25日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクE(24日採取)と集水タンクNo.2(22日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が980Bq/L、第三者機関が1100Bq/L。全β濃度は東電がND(<2.5Bq/L)、第三者機関が0.37Bq/L。明日1日に排水の予定。

今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第63回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(4.88MB)(PDF)
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(8.97MB)(PDF)
【資料3-1】汚染水対策(29.3MB)(PDF)
プロセス主建屋および高温焼却炉建屋の地下階線量調査の結果(通しで66頁)。プロセス主建屋(PMB、2018年12月21日調査)と高温焼却炉建屋(HTI、12月14日調査)の地下階で線量を調査したところ、最下階床面で高い空間線量率を確認(最大値:PMBが約2600mSv/h、HTIが約830mSv/h、いずれも水中。調査結果は68頁)。要因としては、1-4号機と同様にたまり水に触れた機器や配管、スラッジ等の影響が考えられる。今後、調査をおこない、原因を確認する。また、PMB、HTIのたまり⽔処理に当たっては,線量影響の⼩さい地上階より作業を計画していく。
【資料3-2】使用済燃料プール対策(10.6MB)(PDF)
【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(11.9MB)(PDF)
1号機X2ペネトレーションからの格納容器内部調査(通しで3頁)。1号機格納容器内部調査(2018年7月26日参照)で、アクセスルート構築のためX-2ペネを穿孔する。内扉の穿孔、および、その後の干渉物切断をアブレイシブウォータージェット(AWJ)でおこなう(1月31日参照)が、その際に放射性物質が放出されるリスクを低減するために、格納容器内の圧力を減圧する。
現在、1号機格納容器圧力は0.5-1.5kPa(gage)程度。窒素ガス封入量を減らすと格納容器内の一部で温度が上昇する事象があったので、格納容器ガス管理システムの排気流量を増やすことでAWJ作業中の格納容器内圧力を大気圧と同程度まで減圧する(作業終了後は元に戻す。6頁)。減圧の手順(7頁)。減圧時の監視パラメータ(8頁)。減圧によるリスクを影響評価(9頁)。工程案(10頁)、2018年度末に外扉穿孔開始、2019年度初頭に減圧操作を開始、その後、内扉および干渉物切断を実施予定。
2号機格納容器内部調査結果(26頁)2月13日実施の可動性調査の結果。13、14日参照。堆積物を3つに分類:小石状(外観から輪郭が確認できるもの)/岩状(輪郭が確認できないもの。従来、粘土状と称していたもの)/構造物の一部と推定されるもの。ペデスタル底部、プラットフォーム上のいずれも、小石状・構造物の一部と推定される堆積物が動くこと、および、岩状の堆積物は動かないことを確認した。また、岩状の堆積物には調査ユニットの接触痕は確認できず。ペデスタル内の温度は測定高さによらず23℃前後で一定(36頁)。線量率は底部に近付くほど上昇した(プラットフォーム上で6.4Gy/h、一番下(調査ユニット(全体の高さ約30cm、線量計はユニット下部に取付けたフィンガーの先端から約20cm上に搭載)のフィンガーが底部に触れている状態)で7.6Gy/h(36頁)が、このことは、ペデスタル内の放射線はペデスタル底部の堆積物から来るものが支配的であることを示す。一方、2018年1月の調査と同様に、今回の調査でもペデスタル外の線量率(調査装置内に測定器が収納された状態で測定したため参考値)はペデスタル内の線量率よりも高かった(13-43Gy/h。38頁)。これは、Csなどの揮発性成分が事故時に格納容器の内壁などに付着したものが、その後の炉注水の影響で下方へと移動したものの影響かもしれない。
調査装置(調査ユニット、ガイドパイプ)は回収してR/Bから運び出しており、表面汚染についてサーベイを実施することになっている。
原子炉格納容器内における初の接触調査~福島第一原子力発電所2号機(04:47)(動画)
2号機格納容器内部調査(2018年1月)取得映像の画像処理(43頁)。2018年1月の調査で取得した映像をパノラマ合成した。
福島第一原子力発電所2号機 原子炉格納容器内部調査映像 パノラマ化(動画)
仮想のドーム内⾯に撮影時刻の異なる⼩さい映像を投影して、ドームの中⼼から⾒たパノラマ合成映像を作成(45頁)。映像の結合部には実際には存在しない濃淡が一部発生、また、つなぎ目に一部ズレが発生している(46頁)。取得した映像は⾚⾊に偏っているため⾚⾊への偏りを低減、また、コントラストを強調してモヤを⽬⽴たなくする処理を実施(47頁)。これらの操作により、従来の映像よりもより全体像を把握しやすくなった。動画の前半がプラットフォーム下からペデスタル底部の様子、後半がプラットフォーム上から圧力容器底部の様子。映像の色や寸法は、実物を正しく反映していないことに注意。
ペデスタル開口部からペデスタル内を見て左側で、炉注水のしずくが大量に落ちてきていることがよくわかる。その下に相当するペデスタル底部で上部タイプレートが確認されており、その上の圧力容器底部に損傷があることが疑われるが、映像では損傷部は確認できない。
静止画の鮮明化と合成は去年(2018年4月26日)に公開されている。今回のは、動画で鮮明化と合成をやったもの。去年のに比べて、夢のように見やすくなった。遠隔の調査が始まって以来、画像の取得や処理の技術の進歩はすごい。どうしても視野は狭いし、モヤもあってよくわからなかったのが、まるでそこに居るみたいに分かりますよ。
健全なペデスタル内の状況は、5号機のプラットフォーム下の映像が2017年2月27日にある。また、2012年7月4日の現場公開で、2F4号機のペデスタル内のプラットホームに立ち入った際の動画が見られる。ニコ生の1:52:30過ぎ
【資料3-4】放射性廃棄物処理・処分(702KB)(PDF)
【資料3-5】循環注水冷却(2.41MB)(PDF)
【資料3-6】環境線量低減対策(6.34MB)(PDF)
【資料4】その他(3.12MB)(PDF)

(「廃炉の定義」について、その後どうなっているか、という質問に答えて(ニコ生#2:26:10過ぎ))社内で議論すると、廃炉の最終的な形として10人いれば10の意見が出てくるほど、人によって考えが違う。通常の原子力発電所であれば廃炉とは更地にするまでを言うが、1Fの場合は様相が異なり、まだ定まった考え方がないのが実情。広く意見を聞いて議論していかなければならない。
廃炉で最終的にどこまでやるのか、という話については、2017年9月26日、2018年5月31日にも記載あり。
廃炉の最優先課題は、「核燃料物質を適切な管理下に置く」ことなんだろうと思う。詳しいことはよく知らないけれど、これは核拡散防止条約などの国際的な取決めからの要請に応えるためのもの。廃炉の本当の目的はここにあるのであって、1Fを地上からなくすのが本当の目的ではないんだろうと思う。
だから、最低限やるべき作業というのは燃料デブリの取出しとその保管体制の確立であって、建屋を含めた放射性廃棄物の1F構内からの撤去は必須の要件ではない。誰も表立っては言わないけれど、本当のところはそうなのではないか。というか、業界の人たちは当然にそう思っているのではなかろうか、と想像するのです。もし本当にそうだとすれば、このことは、今まで何度も繰り返されてきた、「専門家とシロウトの間の認識のギャップ」案件だということだ。
燃料デブリを含めた放射性廃棄物を保管するには、その場所を確保する必要がある。これは、技術的には解決できない、完全に政治的な問題だ(これもまた、いつものヤツだ)。これを解決するのがどれほど難しいか、今までの色々を思い出せば容易に想像がつく。デブリの取り出しが完了し、建屋の解体が技術的には可能になったとしても、壊した建屋のガレキを持って行くところがない、1Fの外に保管する場所なんて現実的には存在しない、というわけだ。ならば、デブリ(=核燃料物質)を取出して1F構内に保管することにして、建屋はとりあえずそのままにしておく、というのが唯一の可能で現実的な選択肢、ということになる。少なくともこれで、日本が国際的な責任を果たしたことにはなる。
福島県の人たちは、廃炉のことをどう思っているんだろうか。1Fの事故でとてつもない損失をこうむった人たちが廃炉に望むのは、一体なんだろう。1Fが更地になって再び美しい森に還ることが彼らの望みなら、それは実現されるべきなんだろうか。それを現実にするのに何が必要だろうか。


実施計画の変更認可申請を規制委に提出。
福島第一原子力発電所 特定原子力施設に係る実施計画 変更認可申請書(PDF)
変更:1号機廃棄物処理建屋の床面以下に貯留する残水の水位管理。1号機廃棄物処理建屋(Rw/B)の最下階床面露出が維持できるようになった後に、最下階床面以下のドレンサンプ等の残水について、建屋地下たまり水とは分けて管理をする。
1号機T/B最下階と同様に、最下階床面よりも深いピット等の残水は建屋地下たまり水とは別の扱いとする(建屋地下たまり水は周辺サブドレン水位よりも低く維持することが求められるが、この残水はこの条件を満たさなくて良い。1号機T/B最下階床面露出後の残水水位管理については例えば2017年5月22日を参照)。 PDF資料に添付の実施計画:III 特定原子力施設の保安/第3編(保安に係る補足説明)/1 運転管理に係る補足説明/1.7 1~4号機の滞留水とサブドレンの運転管理について/1.7.4 排水完了エリアに貯留する残水等の水位管理について(III-3-1-7-4)を参照。1号機Rw/Bの残水の場所については、「表-1 床面以下に貯留する残水」(III-3-1-7-6)、「図-8 1号機廃棄物処理建屋最下階平面図」(III-3-1-7-7)を参照。



ニコ生
【2019年2月28日】東京電力「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見

文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年2月28日 - Twilog





0 件のコメント:

コメントを投稿