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2019年9月11日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)のため、格納容器ガス管理システム排気流量を増やして格納容器圧力を下げている(4月25日、6月27日、7月25日参照)。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は21.2m3、格納容器圧力は0.81kPa(gage)。お盆期間に入るので、8月9日から排気流量を下げて元の格納容器圧力に戻していると思われ。
1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、計装品他点検にともない、9日より運転を停止中。運転再開は20日21:00の予定。停止時のプール水温は33.3℃。6日参照。

3号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(10月4日公開)
3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、一次系ポンプ(B)の点検にともない8月28日より運転を停止中。運転再開は9月13日21:00の予定。停止時のプール水温は32.0℃。8月27日、9月9日参照。

サブドレン他水処理施設、10:13-13:21に一時貯水タンクから排水を実施。排水量は466m3


その他


1/2号機排気筒解体作業、頂部解体の振り返り
福島第一原子力発電所 1/2号機排気筒解体工事の頂部解体振り返りについて (5.34MB)(PDF)
1番目のブロックの解体作業は実際の作業を8月1-2日、6-9日、21日、30日-9月1日に実施(時系列は34-36頁)。2日間で終了する計画だったが、解体作業の実作業として7日間を要した(その他、装置不具合への対応、熱中症による作業中止、台風対策などに計15日を要した。5頁)。
2ブロック以降の計画見直しのために工程延伸の要因分析を実施、『不具合対応の反映』『得られた知見の反映』『コンテンジェンシープランの確認』の3つの視点で施工計画の再検証をおこなった。
不具合対応の反映(7頁)。6軸アームロボットの通信不良(8頁)。筒身解体装置のカメラが避雷針に接触し脱落(9頁)。筒身切断装置の一部動作不良(10頁。8月8日参照)。内周切断装置におけるクランプ傾き(11頁。8月8日参照)。筒身切断装置(チップソー)の動作不良(12頁。8月28日参照)。750tクローラークレーン油漏れ(14頁。点検の結果、ブローバイガスに含まれる気化したエンジンオイルがたまって滴下したものであり故障ではないのを確認、吸着マット・オイルパンを設置)。副発電機動作不良(15頁。9月9日参照。副発電機のスロットルスイッチが「暖気」になっていたために電力が供給されず、また、この状態で主発電機から切替え作業をおこなうとマグネットスイッチに過電流が流れてスイッチが故障する。対策として、吊り上げ前の点検内容に発電機の各スイッチの具体的な設定確認を追加、吊り上げ前の動作確認に副発電機からの出力による解体装置動作の確認を追加)。ドリルシャックリング不具合(ドリルシャックリングについては下記参照。16頁。1日の筒身切断作業中にドリルシャックリングのドリルモーター4台中1台が起動せず。モーター本体の過電流保護機器であるサーキットプロテクタが起動したのが原因。ソフトウェアによる過電流防止機能(ドリルモーター停止機能。遠隔復旧が可能)とサーキットプロテクタが同じ27Aで起動する設定となっていたので、ドリルモーター停止機能の設定値を25Aに変更した)。
得られた知見の反映(17頁)
チップソーの摩耗(18頁)。筒身の切断時に、上下2段の切り込み(上段→下段の順で)を入れてから縦切りで切り込みをつないで切断しているが、下段の切断時にチップソーの刃の摩耗が著しく切断が困難となった。筒身の荷重によりチップソーが噛むことを防ぐために筒身を上方に吊上げながら切断を実施したが、上段切断時にこの引っ張りによって切り込みが広がった分、切り込みの端部で変形が起こり下向きの力が加わることとなった。このため、下段の切り込み端部(上段の切り込み端部と重なる部分)では圧縮力が働き、チップソーを噛みこんでしまった(18頁に図解。実証試験では、筒身切断を繰り返しおこなえるようにするため、フランジで切断部分を交換できるようにしたが、このフランジ部のリブが筒身の変形を抑制したために、実物で起きたような事象が起きなかったと推定)。チップソーの摩耗状況を見ると、下段に使用した刃にはある擦過痕が上段切断に使用した刃にはない(19頁)。刃の欠損は、下段で使用したものに加えて、長時間使用したものにも見られた。上記の推定をもとに、切断の手順を変更する(20頁。下段を切断後に上段を切断するようにする。上段の切断前にホールドポイントを置いて、チップソーの摩耗状況によっては装置を下ろして刃を交換する)。
電波干渉による通信障害(21頁)。無線通信に使用しているWiFiの5GHz帯では、衛星レーダー、航空・船舶レーダーによる無線干渉が定期的に発生している。一般的には装置の干渉回避機能を有効にすれば60秒程度で通信状態は回復するが、発電所構内には5GHz帯域を使用する遠隔操作機器が多数存在し、それぞれが干渉しないように使用するチャンネルが割り当てられているため干渉回避機能は無効にしている。今後、無線装置は本・予備の2セットを用意し、干渉があった場合は速やかに予備機に切り替える手順を整備する。
施工管理体制(22頁)。トラブル等で現場(遠隔操作バス)から判断を求められた場合、現場→エイブル本部→東電、東電内協議を経て、東電→エイブル本部→現場、と、連絡経路が長くて迅速な判断・回答ができなかった。対策として(8月31日より実施)、現場指揮者とエイブル本部は常時電話接続してリアルタイムの情報共有、切断作業時は東電側がエイブル本部に詰める。また、追加(準備中)として、遠隔操作バス内部の状況をカメラでモニタリング、操作画面をエイブル本部で見られるようにする。
搭乗設備を使用した対応(23頁)。主発電機の燃料切れに対して、搭乗設備を使って作業者3名が排気筒頂部の解体装置にアクセスして給油を実施した。この際、作業時間2.5時間で被曝線量実績は0.2mSv。不測事態の対応として準備していた搭乗設備による作業は、計画通りおこなえることを確認できた。今後、搭乗設備を使う前段階でリカバリーできるように、さらにコンテンジェンシープランを引き続き改善していく。
コンテンジェンシープラン(24頁)contingency plan; 不測の事態に備えるための事前対策。ホールドポイントとして50%切断時を設定していた(9月2日参照)が、さらに70%切断時を追加する。
解体装置主発電機停止に対する対応フロー(26頁)。チップソー不具合に対する対応フロー(27頁)。クランプ不具合に対する対応フロー(28頁)。ドリルシャックリング不具合に対する対応フロー(29頁)。通信不良に対する対応フロー(30頁)。クレーン漏油時に対する対応フロー(31頁)。
スケジュール(32頁)。見直した工程にもとづき、9日の週より解体作業を再開する。現時点では遅延日数は予め想定していた予備日以内に収まるものの、4ブロック解体時点でそれまでの振り返りを再度行い、必要に応じてスケジュールの見直しを含め施工計画の見直しを検討する。
解体部材の線量測定結果(速報)(41頁)。吊下ろした解体部材について、内側の線量測定を実施した結果、バックグラウンド(2号機R/B西側)と同等の約0.04mSv/hだった。なお、4月(4月25日参照)に測定した際の頂部ブロック内部の線量(γ線)は、0.07-0.08mSv/hだった。
解体装置のドリルシャックリングについては2018年9月14日の規制庁との面談「福島第一原子力発電所における実施計画の変更認可申請(1/2号機共用排気筒の上部解体)に係る面談」における資料(資料【PDF : 2MB】)の30頁に記載あり。解体部材を把持する機構の主はドリルシャックリングであり、クランプは副(むしろ切断時の対象物の固定と補助の把持機構を目的に設置する、とのこと)。で、ドリルシャックリングとは、ドリルで筒身に穴を開けてシャフト差し込むことで筒身を把持するものらしい。

魚介類のサンプリング結果
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2019年度 第1四半期採取分(PDF)
2019年4-6月採取分の90Srの分析結果(2014年6月13日参照)。5月28日に港湾外(2F敷地沖合2km付近(T-S7))で採取されCs合計が101.7Bq/kgだったクロソイ(6月4日参照)90Srは54Bq/kgだった(骨を含む全体(内臓は除く)を測定。同じ試料を再度測定した結果は52Bq/kg)。
これまで約150回の90Sr分析を行ってきたが、当該クロソイおよび2017年1月28日採取のクロダイ(30Bq/kg生)以外は、すべて10Bq/kg以下だった。また、当該クロソイの採取を踏まえ、福島県水産海洋研究センターで実施したクロソイの緊急時環境放射線モニタリング検査(6月4日-7月19日)では、計23検体のセシウム濃度はすべて検出限界値未満だった。
いつもあるトリチウムの分析結果は無い。Srの分析結果が出たところで公表したから?←トリチウムの分は26日に公開された。

地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。9日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF)
No.10のトリチウムは1500Bq/L。

地下水バイパス揚水井No.10のサンプリング結果。5日採取(7日既報)の第三者機関の分析結果。
福島第一 地下水バイパス揚水井 No.10 分析結果(PDF)

地下水バイパス一時貯留タンクGr3のサンプリング結果
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果(PDF)
4日採取分。東電、第三者機関のいずれの結果も運用目標をこえず。明日12日に排水の予定。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクE(7日採取)と集水タンクNo.3(5日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が960B全β濃度は東電がND(<Bq/L)、第三者機関が0.Bq/L。明日12日に排水の予定。



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