今日のお仕事
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
2号機T/B地下たまり水移送、昨日5日から継続していたが17:53に停止。移送先を3号機T/B地下に切替えて18:43に再開。
3号機T/B地下たまり水移送、3月22日から継続中。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、3月21日から停止中。
水処理装置、SARRY、3月22日から運転中。
地下貯水槽No.2から濃縮塩水が漏えいしているのを確認した。
地下貯水槽概要(PDF 632KB)
地下貯水槽概要(4月6日午前10時会見説明版) (PDF 1.17MB)
地下貯水槽概要(平成25年4月6日18時時点)(PDF 1.26MB)
福島第一原子力発電所地下貯水槽スペック(PDF 10.0KB)
地下貯水槽 分析結果(PDF 61.5KB)
福島第一原子力発電所地下貯水槽からの水漏れに関する時系列(通報連絡、一斉メール実績)(PDF 91.5KB)
現在、地下貯水槽No.2とNo.3には濃縮塩水(RO膜型淡水化装置の処理水)、No.4には5、6号機地下たまり水(低濃度滞留水)をためいている。高台の上(O.P. 35m)にあり、海からはおよそ800m離れている。
地下貯水槽は、2種類の遮水シート(ベントナイトシート(たとえばhttp://www.j-c-k.co.jp/syohinH.html)とポリエチレンシート(HDPE、High Density Polyethylene。たとばhttp://www.cik.co.jp/products/construction/sheet/07_vynon_HDPE_sheet.html))で保水する。穴を掘り、水を通しにくいように土壌改良した後に、まずベントナイトシート(厚さ6.4mm)を敷き、その上にポリエチレンシート(厚さ1.5mm)を2重に敷く。シートの間には緩衝材として不織布(厚さ6mm強)をはさむ。一番上にも不織布を敷き、底面に保護コンクリートを打ったら、容量いっぱいにプラスチックの枠材(スペーサー)を積み上げ、上面にポリエチレンシートをかぶせて保護土で覆って完成。
槽内には圧力式の水位計を設置して水位を管理する。また、外側のポリエチレンシートとベントナイトシートの間に穴の開いた管を埋め込み、管の一番下に圧力式の水位計を設置して、2枚の遮水シートの間にたまった水の水位を計測することで漏えいの発生を検知する(漏えい検知孔)。さらに、貯水槽の底面の外周(貯水槽の外側)にそって集水管(ドレン管)を埋め込んであり、この管につながるドレン孔から中の水を採取し分析することで、外部への漏えいをモニターする。この3項目(槽内の水位、漏えい検知孔の水位、ドレン孔水の分析)で漏えいを監視していた。貯水槽No.2は濃縮塩水を貯めているので、ドレン孔水の分析は塩素イオン濃度を週1回見ていたが、念のため全β核種分析もあわせて行っていた。
貯水槽No.2は2月1日に濃縮塩水の受入を開始、3月2日に満水(水位95%)。その後のドレン孔水の分析結果は、塩素濃度が7-10ppm、全β核種がND(検出限界は約3×10-2Bq/cm3)だった。3月20日の分析で、塩素濃度は10ppm、全βが2.816×10-1Bq/cm3(初めて有限値が出た)。27日が9ppmとND、4月3日が10ppmと2.076×10-1Bq/cm3。この時点で塩素濃度は特に異常が見られなかったので、全β核種がドレン孔から検出された原因として外部からのコンタミネーションを疑い、翌5日に漏えい検知孔から採水(ここは本来、水位を計測するための設備で、採水・分析をするためのものではない)して分析したところ、北東側の検知孔の結果は300ppmと5.838×103Bq/cm3(南西側では12ppmと1.766×10-1Bq/cm3)であった。この間、漏えい検知孔では水位を検知していない(検知するほどの水はたまっていない←これは7日の会見では、水位は1m弱あるが変動はない、ということらしい。詳細は7日を参照)。これらのことから、遮水シートのうちポリエチレンシートは遮水能力を失っており、ベントナイトシートの遮水効果も完全ではないと判断した。通常の状態でドレン管には地下水がたまっており、ドレン孔水は漏えいした水がもともとあった地下水で希釈されていると思うが、それが漏えい検知孔で検出されたのと同じ程度の濃度になるほどの量の漏えいは生じていないと考えている。
貯水水位はもともとの95%に対して6日の時点で94.3%、水位の変化としては4cmに相当する。この分が漏えいしたとして、漏えい量は約120m3と推定。ただし、水位計の数字は小数点以下に誤差を含むので、非常に粗い見積りである。漏えい検知孔水が120m3漏出したとして、放出された放射能はβ核種が7.1×1011Bq、γ核種が1.8×108Bqと推定。遮水シートの間の不織布は水を含みうるので、水位が低下した分がすべて槽外に出ているわけではないと思う。
遮水シートの継ぎ目やピンホールは施工時などにチェックしている。また、完成後使用前にきれいな水で水張り試験をして異常のないことを確認している。
貯水槽No.2の漏えいが確認されたので、貯水槽No.2に貯留している水を貯水槽No.1(13,0000m3)へ移送する。もともと設置してある本設のポンプの能力が約40m3/h、これで05:43から移送を開始。さらに仮設ポンプを3台設置(合計で約138m3/h)、09:38から移送開始。さらに仮設ポンプを1台(約30m3/h)追設して12:52から移送開始。本設ポンプでの移送先を貯水槽No.1から貯水槽No.6へ変更し、16:10より移送開始。最終的に、仮設ポンプ4台で貯水槽No.1へ、本設ポンプで貯水槽No.6へ移送中。貯水槽No.2をカラにするのに約3.1日の見込み(ただし、水位が下がってくると移送スピードは落ちてくる可能性あり)。
現状で汚染水処理水の貯蔵余力はおよそ5万t。これが今回のトラブルで減ることになったので貯蔵計画を練り直す必要があるが、近々に貯蔵容量が不足するという状況ではない。
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて【報道関係各位一斉メール】 (4月5日プレスリリース)
臨時会見開催のご案内(福島第一原子力発電所における地下貯水槽No.2からの水漏れについて)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報2)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報3)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報4)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報5)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報6)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報7)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報8)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報9)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報10)【報道関係各位一斉メール】 (プレスリリース)
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《福島第一原発 地下貯水槽水漏れ》東電 臨時会見
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2013年4月6日未明 『福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて』の東京電力臨時記者会見まとめ
2013年4月6日午前10時開始 『福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて』の東京電力臨時記者会..
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