気象庁 震度データベース検索 (地震別検索結果)
今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 20.6KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点
今朝の地震の影響。
1F:地震による各号機の異常、モニタリングポスト指示値の有意な変動、けが人の発生は確認されず。地震加速度の最大値は6号機で水平54.2gal、垂直45.5gal。福島県沿岸部に津波警報が発令されたことから、念のため、以下の設備を停止:
・06:06 建屋たまり水移送装置
・06:12 サブドレン他水処理施設
・06:17 RO淡水化装置←これは、4号機T/Bの建屋内RO装置のことで良いの?
・06:23 SARRY
06:38に免震重要棟集中監視室の潮位計で約1mの潮位上昇を確認。原子炉注水設備(1-3号機)、使用済燃料プール冷却設備(1-6号機)、共用プール冷却浄化系、窒素ガス封入設備(1-3号機)、格納容器ガス管理システム(1-3号機)、所内電源設備において異常がないことを確認。
津波警報解除後、現場パトロールで異常がないことを確認し、以下の設備の運転を再開:
・15:19 建屋たまり水移送装置
・15:44 RO淡水化装置
・16:20 サブドレン他水処理施設
・16:44 SARRY
16:06までに1-6号機各設備のパトロールが終了し、以下の不具合を確認。今後、準備が整い次第、復旧作業を実施する:
・1-4号機開渠前南側シルトフェンスおよび5、6号機開渠前北側シルトフェンスの損傷←シルトフェンスは二重に張ってあるので、開渠から見て1-4号機側と5、6号機側のそれぞれ手前の1枚が損傷したということで良い?
・共用プール建屋の共用プール南側においてスロッシングによると考えられる水たまり(2m×3m程度)
・港湾内防波堤先端に設置している海水放射線モニタの停止
その他の設備には異常ないことを確認した。
2F:地震加速度の最大値は水平68.4gal(1号機)、垂直65.6gal(4号機)。06:31に潮位計で約1mの潮位上昇を確認。
06:10に3号機使用済燃料プールのスキマーサージタンク水位低警報が発生し、使用済燃料プール冷却浄化系ポンプ(A)が自動停止。その後、現場調査で設備に異常ないことを確認し、07:47にポンプ(B)を起動し冷却を再開。冷却再開後のプール水温は29.5℃(運転上の制限値は65℃)。モニタリングポストNo.1近傍のダストモニターが構内配電線の停電にともない停止。09:50頃に配電線を復旧し10:10頃に当該ダストモニターが復旧したのを確認。
13:42までに全区域のパトロールが終了し、異常がないことを確認した。
3号機のスキマーサージタンク水位低警報は、スロッシングによる水位変動で水位計が水位低を検知したものと推定。警報発生が地震発生から10分ほど経過した後だったのは、水面が共振して水位変動が大きくなるまでに時間を要したからかもしれない。
2016年11月22日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)における記者説明(00:44:19)(動画)
福島第一ライブカメラ(1号機側)の映像(00:02:00)(動画)
福島第一ライブカメラ(4号機側)の映像(00:02:00)(動画)
東京電力ホールディングス株式会社お知らせ2016年11月22日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)における記者説明資料の掲載について(お知らせ)
東京電力ホールディングス株式会社お知らせ福島第ニ原子力発電所3号機使用済燃料プール冷却浄化系ポンプの停止について(お知らせ)
2016年11月22日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)(報道関係各位一斉メール)
2016年11月22日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)(続報)(報道関係各位一斉メール)
2016年11月22日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)(続報2)(報道関係各位一斉メール)
2016年11月22日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)(続報3)(報道関係各位一斉メール)
2016年11月22日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)(続報4)(報道関係各位一斉メール)
2016年11月22日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)(続報5)(報道関係各位一斉メール)
地震発生後の福島第一原子力発電所の状況について(午前6時45分現在、第一報)(1Fプレスリリース)
地震発生後の福島第一原子力発電所の状況について(午後6時42分現在、第二報・最終報)(1Fプレスリリース)
地震発生後のプラント状況について(午前6時15分現在、第一報)(2Fプレスリリース)
福島第二原子力発電所における地震発生後のプラント状況について(2Fプレスリリース)
福島第二原子力発電所における地震発生後のプラント状況について(続報2)(2Fプレスリリース)
(以下、24日の会見より)2F3号機のスキマーサージタンク水位低警報について、発生メカニズムを以下のように推定している。地震発生後、スロッシングにより使用済燃料プールの水面が揺れてプール水が水面の少し上にある空調の吸込み口へ流れ込む等でプールの水位が低下し、スキマーサージタンクへのオーバーフローが停止した。スキマーサージタンクからは冷却系へ水を送り出しているので、その分水位が低下するが、本来あるべきプールからの水の供給が途絶えていたため、回復するはずの水位が低下し続けて地震発生後約10分で水位低警報の設定水位に至った。使用済燃料プールの空調は、プール表面から湯気が発生した際などに、水面すぐ上の空気を吸い込んで排出するもの。地震などで水面が揺れると、ここへプール水が流れ込むことがあるので、入ってきた水を排出するドレンラインが設置してある(ドレンラインに流れた水は、プールには戻らない)。排気や排水など、R/Bから出て行くものは全て、フィルターを通す等して放射能濃度が十分に低いことを確認してから、排出される。
福島沖で発生した地震(2016/11/22)による津波の状況について(PDF 326KB)(25日公開)
潮位計の設置位置と観測記録。1Fで観測された津波による最大水位上昇量は約+1.6m、最大水位下降量は約-1.7m。
(以下、25日の会見資料より)1F共用プール南側のスロッシングによると考えられる水たまりは、今日22日に拭き取りを完了した。
2F3号機の使用済燃料プールの冷却系ポンプが自動停止したことで、また一部で盛り上がっているようなので、ここでおさらい。左図は、ふたつ目のお知らせの資料2より。
使用済燃料プールは、水をためている所に開口(配管の出口など)がないので、プールそのものが損傷しないと水が抜けないようになっている。プールは鉄筋コンクリート製でステンレスの内張がしてある。なので、地震動で大きな力がかかってもそう簡単には壊れない。コンクリートにヒビが入るようなことがあっても、ステンレスの内張が変形に耐えて、大きな穴が開くことはまずない。水が抜けなければ、燃料は水に浸かっている状態を保てるので、冷却系が停止しても燃料の温度が急激に上昇することはない。今回、ポンプが停止した時点でのプール水温は28.7℃、このプールの水が燃料の残留熱で温められ100℃を越えるとプールが沸騰し始め、蒸発して急激にプール水が減少し、燃料がむき出しになる。そうすると、燃料の温度は急激に上昇し始める。1Fの事故で4号機のプールが危ないと思われたのは、すでにプールの水が沸騰して失われているのではないか、という心配があったから(実際には水は残っていた)。つまり、使用済燃料プールがいよいよやばくなるのは、プール水がなくなってから、ということ。
今回、冷却系が停止した状態でのプール水温の上昇率は0.2度/時とのことで、運転上の制限値(この制限の範囲内で運転している間は正常な状態である。この制限を超えたら、然るべき対応を取らなければならないことが法律で決められている)である65℃に達するまではおよそ1週間。だから、1週間は対応に余裕がある(しかも、それでもまだ65℃で、沸騰が始まるまでまだ35度もある)。そういうわけなので、冷却系が停止しても、今日明日どうこうという状態ではない、ということは知っておいて損はない(下に追記あり)。
今回、水位低の警報が出たのは、プール本体ではなくてスキマーサージタンクの水位計。プール本体と違って、スキマーサージタンクは冷却系へつながる配管が最低部から出ているので、冷却系の配管がどこかで破断すると(これは、プール本体に穴が開くよりもずっと起きる可能性が高い)急激に水位が低下する。これをほおっておくと、冷却系の中の水が抜けてしまって、冷却系を循環させているポンプが空回りすることになる。ポンプが空回りするとポンプが熱を持ち、回転軸部が焼付いたりして故障してしまう。そうなると、ポンプの交換が必要になるなど冷却系の復旧が大掛かりとなり、結果として冷却再開までの時間が長くなってしまう。このような事態を避けるために、スキマーサージタンクの水位が低下した場合は、冷却系のポンプを停止して、ポンプを守ることになっている。今回は、
(以下、2017年1月21日追記。3号機だけ水位低警報が発生したのは、他号機に比べてスキマーサージタンクの管理水位設定が低めだったから、とのこと。12月8日参照)
それから、プール水の温度について。プールの水は冷却系で冷やされて帰ってきた水が入ってきて、その分あふれた水がスキマーサージタンクへと出て行く。特に中身をかき混ぜるような仕組みはないので、下の方が冷たく上の方があったかい。じゃ、プール水の温度はどこで測っているかというと、通常はスキマーサージタンクから冷却系へ出て行った所の温度(続報3によると、ポンプ吸込み口とのこと)をプール水温としている。記者会見で増田さんが「停止時の温度が28.7℃、再開時が29.5℃」と言ったのに対し、上昇率が0.2度/時より大きいじゃないか、という指摘があるけれど、28.7℃は上で言ったいわゆるプール水温(ポンプ吸込み口での温度)で、29.5℃はプールの表面での測定値とのこと。ポンプ停止時のプール表面水温が29.3℃という情報が追加で出てきた(続報3)ので、これと29.5℃を比べれば、確かに上昇率は0.2度/時である、という話。
(以下、24日追記)何日くらい冷却系が停止しても大丈夫なのかは、もちろん状況によって様々だ。状況とは、プールの大きさ、収容している燃料の量、それぞれの燃料の履歴(何日間炉の中で臨界状態にあったか、臨界を停止してから何日経っているか。これにより残留熱の量が変わってくる)など。1Fと2Fでは、2011年3月11日に動いていた全ての炉がスクラムして以降、停止したままなので、残留熱の量は非常に小さくなっている。そのため、いずれの使用済燃料プールも1週間以上の余裕はあるのではないか。先日も1F1号機のプールでは10日間にわたり冷却を停止して工事を実施したが、その間に上昇した温度は7.2度だった(11月20日参照)。
というか、実は、水冷ではなく空冷だけでも燃料の損傷が起きるような高温には達しないという話もある(1F3号機を例に評価した結果が、8月18日の監視・評価検討会の資料(第45回特定原子力施設監視・評価検討会)地震・津波対策の実施状況(PDF 588KB)14頁にある)。なので、本当に万が一、プールの水がなくなってしまうようなことがあっても、それが破局的な事態に直結することはない。これが、現在の状況である。
1号機R/Bカバー解体作業。
本日の作業実績(PDF):地震の影響により中止。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:オペフロ調査(作業予定時間:06:30-15:00)。
4号機使用済燃料プール代替冷却系、ポンプ潤滑油の交換、設備点検のため、2日より停止中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。2015年5月-2016年4月に長期点検・改造工事(2015年5月28日、12月17日、2016年4月26日参照)を実施。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
地下水バイパス、一時貯留タンクGr3からの排水を今日予定していたが、地震のため延期する。
その他
地下水バイパス揚水井No.10のサンプリング結果。17日採取分(19日既報)の第三者機関の分析結果。
福島第一 地下水バイパス揚水井 No.10 分析結果(PDF 120KB)
サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクD(17日採取)と集水タンクNo.3(15日採取)の分析結果。
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が500Bq/L、第三者機関が540Bq/L。全β濃度は東電がND(<0.75Bq/L)、第三者機関が0.47Bq/L。明日23日に排水の予定。
構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。21日採取分の分析結果と4-10日の流量データ。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.32MB)
魚介類のサンプリング結果。
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 42.1KB)
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)(PDF 67.8KB)
福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)
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