今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 21.0KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点
1号機使用済燃料プール、冷却停止試験(13日参照)で代替冷却装置による冷却を17日より停止中。停止期間は8月末頃までの予定。停止時のプール水温は32.5℃。
1号機R/Bカバー解体作業。
本日の作業実績(PDF):オペフロ調査。作業時間は10:46-12:05。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
24日(月)の予定:オペフロ調査(作業予定時間:07:00-14:00)。
3号機格納容器内部調査ステップ2(2回目)(13日参照)を実施した。
3号機 PCV内部調査進捗(21日調査速報)(PDF 283KB)
3号機 PCV 内部調査進捗 ~21日調査速報~(写真)
現場作業は2人×1班体制で、合計4人が従事。水中ROVは19日にすでに格納容器内に投入してあり、現場作業は主にケーブルの巻き取りの状況確認。作業開始は04:20、調査開始が05:00頃、調査終了が11:10、片付けをして作業終了が13:10。水中ROVの積算線量は作業開始時が12Gy、終了時が14Gyで、作業にともなう線量は2Gyだった。19日同様、この調査による環境への影響は認められず(資料5、6頁)。
今日、水中ROVが到達したのは、プラットホームの手前半分より少し行ったあたりまで。水中ROVは機体の後方に付いている推進用スラスターで前進・後退し、中央に付いている昇降用スラスターで上下方向に移動する(6月28日の資料参照)。前方カメラは上下に90度づつ向きを変えられる。写真の下側に表示されている「PITCH」が機体の上下方向の傾き、「TILT」がカメラの上下の向きで、両方を足した数字が撮影時のカメラの上下方向の向きらしい。数字のプラスが上向き、マイナスが下向き。
代表的な写真を資料に掲載。撮影した大まかな位置を資料に示してあるが、正確な位置は精査中。
写真①:ペデスタル開口部から入って左寄りのペデスタル内壁に近いところを見上げている。CRDハウジングが複数見える(CRDハウジング支持金具は見えない)。ハウジングのボルトの周りにオレンジ色のものが付着している。CRDハウジングは同じ高さにあるはずだが、デコボコして見える。
写真②:①から少し奥に入ったところを正面から見ている。画面左端に、溶融したものがたれ下がって固まったようなものが見える。
写真③:②からさらに奥に行ったところを斜めに見上げている。CRDハウジング支持金具と、その奥にCRDハウジングが見える。オレンジ色の付着物がある。
写真④:ペデスタル開口部から入って左側のペデスタル内壁が見える。その手前にプラットホームの外周の部材のように見えるものがあるが、グレーチングはない。
写真⑤:ペデスタル開口部から入って右側、斜め下を見ている。プラットホーム上にグレーチングがない。
写真⑥:ペデスタル開口部から入って左寄り、下を見ている。グレーチングがなくて、灰色の堆積物が見える。
写真⑦:プラットホーム中央近く、下を見ている。プラットホームのフレームのようなものが見える。グレーチングはない。下には物が落ちている。
写真⑧:ペデスタル開口部から入って右側のペデスタル壁付近で下を見ている。画面右上がペデスタル内壁、その左側(画面左上)に溶融したものが積もったのが固まったように見える。
写真⑨:⑧を横から見たところ。
(以上、写真の説明)
今日、見えた範囲でも、プラットホーム上のグレーチングは確認できなかった。
溶融して上から垂れてきたものが固まったように見えるもの(写真②⑧⑨)が確認された。これらは、燃料の熱によって溶融したものが固まったものと考えられ、燃料デブリの可能性がある。ただし、今日見たものが、燃料の熱で溶けた構造材等なのか、燃料を含んでいるものなのかは不明(そもそも、燃料デブリがどういうものなのかが不明であり、何を燃料デブリと呼ぶかについて検討しているところ)。燃料の融点(2800℃くらい)は鉄の融点(1500℃くらい)よりも高いので、炉心の温度が上昇して燃料が溶融する前に構造材の溶融が始まる(更に言えば、炉心にある物質は鉄だけじゃないので、鉄が他の物質と共晶系を作って更に低い温度から溶融が始まる可能性がある。2016年2月24日参照)。従って、溶融物が固化したものがあっても、その中に燃料が必ず含まれているという保証はない。炉内の構造材の鉄には放射化でできた60Coが含まれており、それ自体が線量を持っている。また、燃料の損傷によりCsが格納容器内に拡散して中のものの表面に付着しており、その分の線量もある。さらに、燃料デブリにどのくらいの濃度で燃料(U、Pu)が含まれているかわからない。したがって、γ線量から燃料デブリか否かを判別することは現状では難しいと考えている。
プラットホームから上を見上げた写真(①②③)では、CRDハウジング支持金具の欠損など損傷が見られたが、中央近くでもCRDハウジングが残ってるのが見られ、圧力容器の底部がごそっと落ちて穴が空いているような状況ではないことがわかった。CRDハウジング支持金具はボルトで固定されており、このボルトが熱で損傷して支持金具が脱落したのかもしれない。
明日は、プラットホームの下に行く。今日の調査では、プラットホームの下に落下物が確認されており、ケーブルが引っかかって水中ROVが回収できなくなる可能性もある。作業開始時刻は今日と同じ予定。
(以下、22日の会見より)21日の計画線量は3mSv。現場作業の4人とリモート操作室の54人の最大被曝線量は0.2mSv(現場作業の人)、平均は0.02mSv。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
00:52頃、増設多核種除去設備建屋で漏えい検知器が作動したことを示す警報「多核種吸着搭用 pH計スキッドB漏えい」が発生。00:55に増設多核種除去設備B系の運転を停止。
現場状況を確認したところ、増設多核種除去設備B系のサンプリング配管の弁保温材から水が滴下し、その水が漏えい検出器周辺にたまっていることを確認。このため、当該弁の前後弁を閉止し、漏えいが停止したことを確認。水たまりの大きさは、およそ1m×5m×深さ1mm。なお、漏えいは堰内にとどまっており、外部への影響はなし。
サンプリング配管の弁保温材を取り外して状況を確認したところ、サンプリングラインにあるドレン配管(pH検出器を点検する際の水抜き用に設置した配管)に直径2mm程度の微少な孔があることを確認した。このため、弁保温材から滴下した水は、増設多核種除去設備で処理中の水であると判断した。
滴下した水のスミヤ測定および線量当量率測定を行った結果、増設多核種除去設備建屋内のバックグランドと同等であることを確認。滴下した水は微量で採取・分析はできなかった。増設多核種除去設備B系の系統水の至近における分析結果(6月1日採取)は、134Csが2.2×102Bq/L、137Csが1.5×103Bq/L、90Srが1.8×102Bq/L。
滴下した水については、拭き取りが完了。微小な孔が確認された箇所については、止水テープによる止水処置を実施。今後、当該ドレン配管の修理をおこなう。
増設多核種除去設備B系にはpH検出のサンプリングラインが3系統あり、1系統隔離した状態においても運転可能であることから、準備が整い次第、増設多核種除去設備B系の運転を再開する。
福島第一原子力発電所の増設多核種除去設備建屋の多核種吸着搭用pH計スキッドBの水漏れ警報発生について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所の増設多核種除去設備建屋の多核種吸着搭用pH計スキッドBの水漏れ警報発生について<続報>(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所の増設多核種除去設備建屋の多核種吸着搭用pH計スキッドBの水漏れ警報発生について<続報2>(報道関係各位一斉メール)
2016年4月15日に多核種除去設備ALPSのpH計ラックで漏えいがあり、その際の資料にpH計スキッドの概要図がある。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
地下水バイパス、10:08に一時貯留タンクGr1から排水を開始。
(以下、22日の日報より)17:08に排水を停止。排水量は1756m3。
その他
3号機燃料取出し用カバー等設置工事、24、26日にオペフロ上へスライド式の架台(上部・下部)を吊り上げ、設置予定。
サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクD(17日採取)と集水タンクNo.1(15日採取)の分析結果。
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が900Bq/L、第三者機関が930Bq/L。明日22日に排水の予定。
サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクの詳細分析結果。一時貯水タンクCの6月2日採取分。
福島第一原子力発電所 サブドレン・地下水ドレン浄化水の詳細分析結果(PDF 13.9KB)
サブドレン他水処理施設、加重平均サンプル分析結果。5月分。
福島第一原子力発電所 サブドレン・地下水ドレン浄化水 加重平均サンプル分析結果(2017年5月分)(PDF 14.4KB)
構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。20日採取分の分析結果と19日のトリチウムの結果。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 75.4KB)
1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。19日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 716KB)
T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)。
タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について(PDF 3.56MB)
ニコ生
《3号機原子炉 格納容器内部調査》【2017年7月21日】東京電力 記者会見
文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2017年07月21日 - Twilog
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