福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 126KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
28、29日の所内共通電源改造工事にともない、常用高台炉注水ポンプが停止する。このため、常用高台炉注水ポンプからT/B内炉注水ポンプへの切替えを13:25-18:45に実施。
この際、16:30に1、2号機の原子炉注水量を調整した。
1号機:給水系2.4m3/h→2.5m3/h、炉心スプレー系2.0m3/h→2.5m3/h(1号機の目標注水量4.5m3/hに対して1号機T/B内炉注水ポンプの流量下限値4.5m3/hが同じで流量調整の余裕がないので、目標値を5.0m3/hとした)。
2号機:給水系1.8m3/h→2.1m3/h、炉心スプレー系は4.0m3/hで継続。
1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、25日から停止中。所内共通電源改造工事の影響で28日まで停止の予定。停止期間中のプール水温上昇率は0.088度/hの見込み。
2号機T/B地下たまり水移送、25日から継続中。
(以下28日の会見より)
3号機格納容器ガス管理システムダクトの状況をロボットで確認した(26日参照)。
福島第一原子力発電所3号機 原子炉格納容器機器ハッチレール状況(パックボットにて撮影)(4:21)(動画、11月28日公開)
福島第一原子力発電所3号機 原子炉格納容器機器ハッチ状況(パックボットにて撮影)(4:01)(動画、11月28日公開)
なお、FRIGO-MAは制御用通信ケーブルの繰り出し・巻き取り機構に不具合があったのでQuince2とPackBotの2台で作業を実施した。作業時間は11:25(3号機R/Bへロボット入域)-13:06(ロボット退域)。作業者12名(現場3名、免震重要棟9名)、計画線量2mSv、最大被ばく線量0.52mSv。
ロボットのカメラで確認したところ、当該のダクトには特に異常は見られなかった。ロボットはR/B1階南西の大物搬入口から入って北東エリアまで進み、線量測定も実施。格納容器機器ハッチ前のレールのところで最大4.78Sv/h。ここは以前も線量が高かったが、前回測定時よりも高い値になっている(前回測定は2011年11月22日参照)。大物搬入口から北東エリアに至るルート上は数10mSv/h(測定高1m)で以前と変わらない。格納容器機器ハッチ前で線量が高くなっている原因としては、局所的に高いところがあって測定個所によって違う値が出る、ロボット自身の遮蔽が測定時の位置関係によって効いたり効かなかったりする、機器ハッチ内側から新たに放射性物質がもたらされた、という可能性があると考えている。レールの溝の中は、今回は乾いていたので、現在も水とともに放射性物質の供給が続いているという状況ではないと思う。
3号機T/B地下たまり水移送、23日から継続中。
4号機T/B地下たまり水移送、昨日26日から継続中。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、10月3日から停止中。
水処理装置、SARRY、22日から運転中。フィルター洗浄のため09:18-15:00に一時停止、15:33に定常流量に到達。
6号機補機冷却海水系ストレーナ切替弁修理のため、補機冷却系が21日から停止中。15:01に残留熱除去系による使用済燃料プールの冷却を停止(停止時プール水温17.0℃)、15:22に原子炉冷却を開始(開始時炉水温39.3℃。残留熱除去系で原子炉と使用済燃料プールの冷却を交互に行っている)。
その他
昨日26日に3号機原子炉注水量が増加してLCO逸脱した件の詳細。
福島第一原子力発電所3号機における原子炉注水量の増加について(PDF 76.8KB)
詳細は26日を参照。
2日にエフレックス管切断で電源ケーブルを損傷したの調査報告。
福島第一原子力発電所所内電源ケーブルの損傷による発煙の原因と対策について(PDF 96.1KB)
詳細は2日を参照。
3号機使用済燃料プールで使用中のモバイルRO装置(塩分除去装置)の10月4日(バッファタンク水位高)と24日(塩酸の漏えい)のトラブルについての調査報告。
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール塩分除去装置(モバイルRO)の停止および塩酸漏えいに係る調査結果について(PDF 246KB)
バッファタンク水位高の原因。タンク内に設置してあるレベルスイッチ(水位高と水位高高のふたつが縦に並んでいる)のうち、下側のものにスケール(処理水に含まれるカルシウムが炭酸カルシウムとして析出したもの)が付着してフロートが固着し動作しなかった。上側の水位高高にはスケールの付着がなく、これが動作して警報発生、自動停止となったと推定。固着したレベルスイッチは酸洗浄をしてスムーズに動作することを確認。また、塩酸注入運転によりスケールの発生を抑制する予定だった。
塩酸漏えいの原因。塩酸タンクのドレンラインのホースがドレン弁からはずれて漏えいが発生した。このホースとドレン弁を接続するニップルに25%塩酸に耐性のないポリアミド製品が使用されており、塩酸にふれたことでこのニップルが溶解したのが原因と推定(資料3頁写真。オレンジ色のつまみがついているのがドレン弁。これの左側(上流側)についていたニップルはなくなっていた。右側のニップルにも損傷が見られた。右側の接続がはずれているのは調査のためにはずしたもの)。漏えい個所を含む塩酸注入設備は塩酸注入運転に使用する。この設備は当初からあったが、実際に25%塩酸を使って運転したのは10月23日のスケール除去性能確認のための調整運転が初めてだった。ドレンラインは耐酸性のあるポリ塩化ビニル製のキャップで閉止した。他に同様の問題となる部品のないことを確認した。
明日28日より試験運転を実施、問題なければインサービスの予定。
休憩所近くを歩いていた作業者が歩道に敷設してあるエフレックス管で足をすべらせて左足をねじった。Jビレッジで診察を受け、かかとの骨を骨折と診断。明日、病院で診察を受ける予定。
ニコ生
【11/27・17:30開始】東京電力 記者会見
Togetter
2012/11/27・17:30開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
4号機T/B地下たまり水移送、昨日26日から継続中。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、10月3日から停止中。
水処理装置、SARRY、22日から運転中。フィルター洗浄のため09:18-15:00に一時停止、15:33に定常流量に到達。
6号機補機冷却海水系ストレーナ切替弁修理のため、補機冷却系が21日から停止中。15:01に残留熱除去系による使用済燃料プールの冷却を停止(停止時プール水温17.0℃)、15:22に原子炉冷却を開始(開始時炉水温39.3℃。残留熱除去系で原子炉と使用済燃料プールの冷却を交互に行っている)。
その他
昨日26日に3号機原子炉注水量が増加してLCO逸脱した件の詳細。
福島第一原子力発電所3号機における原子炉注水量の増加について(PDF 76.8KB)
詳細は26日を参照。
2日にエフレックス管切断で電源ケーブルを損傷したの調査報告。
福島第一原子力発電所所内電源ケーブルの損傷による発煙の原因と対策について(PDF 96.1KB)
詳細は2日を参照。
3号機使用済燃料プールで使用中のモバイルRO装置(塩分除去装置)の10月4日(バッファタンク水位高)と24日(塩酸の漏えい)のトラブルについての調査報告。
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール塩分除去装置(モバイルRO)の停止および塩酸漏えいに係る調査結果について(PDF 246KB)
バッファタンク水位高の原因。タンク内に設置してあるレベルスイッチ(水位高と水位高高のふたつが縦に並んでいる)のうち、下側のものにスケール(処理水に含まれるカルシウムが炭酸カルシウムとして析出したもの)が付着してフロートが固着し動作しなかった。上側の水位高高にはスケールの付着がなく、これが動作して警報発生、自動停止となったと推定。固着したレベルスイッチは酸洗浄をしてスムーズに動作することを確認。また、塩酸注入運転によりスケールの発生を抑制する予定だった。
塩酸漏えいの原因。塩酸タンクのドレンラインのホースがドレン弁からはずれて漏えいが発生した。このホースとドレン弁を接続するニップルに25%塩酸に耐性のないポリアミド製品が使用されており、塩酸にふれたことでこのニップルが溶解したのが原因と推定(資料3頁写真。オレンジ色のつまみがついているのがドレン弁。これの左側(上流側)についていたニップルはなくなっていた。右側のニップルにも損傷が見られた。右側の接続がはずれているのは調査のためにはずしたもの)。漏えい個所を含む塩酸注入設備は塩酸注入運転に使用する。この設備は当初からあったが、実際に25%塩酸を使って運転したのは10月23日のスケール除去性能確認のための調整運転が初めてだった。ドレンラインは耐酸性のあるポリ塩化ビニル製のキャップで閉止した。他に同様の問題となる部品のないことを確認した。
明日28日より試験運転を実施、問題なければインサービスの予定。
休憩所近くを歩いていた作業者が歩道に敷設してあるエフレックス管で足をすべらせて左足をねじった。Jビレッジで診察を受け、かかとの骨を骨折と診断。明日、病院で診察を受ける予定。
ニコ生
【11/27・17:30開始】東京電力 記者会見
Togetter
2012/11/27・17:30開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
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