今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 83.5KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
1号機T/B内炉注水ポンプを炉心スプレー系に接続する工事を実施。このため、10:20-12:02の間、炉心スプレー系からの注水を停止し、炉心スプレー系からの注水量2.0m3/hを給水系に振替えて給水系から5.0m3/hを注水した。
2号機T/B地下たまり水移送、11日から継続中。
3号機T/B地下たまり水移送、8日から継続中。
4号機T/B地下たまり水移送、10月29日から停止中。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、10月3日から停止中。
水処理装置、SARRY、10月4日から運転中。
その他
水処理週報。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第73報)(プレスリリース)
施設運営計画を変更。
福島第一原子力発電所1~4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に基づく施設運営計画に係る報告書の変更について(プレスリリース)
「福島第一原子力発電所第1~4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に基づく施設運営計画に係る報告書」の変更内容について(PDF 301KB)
地下滞留水を考慮した建屋の耐震性評価。1号機R/B、2号機R/B、3号機T/B、コントロール建屋、4号機廃棄物処理建屋について、基準地震動Ssに対して地下外壁が崩壊しないことを確認した。
運用補助共用施設共用プール棟の耐震性評価。
3号機燃料取出し用カバー。基本設計ができた。鉄骨+鋼製折板で構成。オペフロ上の高さが約24m、重さ1500t。損傷しているR/B上層部をさけて下層部の上に基礎を作り、その上に載せる。オペフロ上の出っ張りとカバー側のへこみをかみ合せて(「水平振れ止め装置」)、水平方向の荷重を支持する。3号機R/Bは線量が高いので、なるべく現場での作業量を少なくするような設計にした。カバーには換気設備を設置して、放射性物質の拡散をコントロールする。カバーで覆われない部分は雨養生をする。カバーの構造強度と耐震性、取出し作業中に燃料が落下した場合の影響を評価した。
4号機燃料取出しカバーの構造強度、耐震性の再評価。クレーンの設計が進んで重量が確定(約170t)。また、地盤改良試験の結果が出たのでこれらを使って再評価を実施した。
4号機使用済燃料プールから取出した燃料の構内用輸送容器。1Fに既存の2基のNFT-22B型容器(22体収納)を使用する。
既設9基乾式貯蔵キャスクについて。津波で冠水したが、燃料の保管において異常なし(乾式キャスクの被災状況については、2011年12月2日プレスリリースの社内事故調の中間報告書(添付資料)(PDF)の277頁(添付8−8(9))を参照)。乾式キャスク保管建屋から共用プールへ移送して健全性を確認(気密漏洩検査、内部ガスサンプリングで燃料破損の有無を確認。また、代表1基について、1次蓋の金属ガスケットの点検、キャスク内部のバスケットおよび燃料集合体の外観点検を実施)、2次蓋の金属ガスケットを交換。その後、乾式キャスク仮保管施設へ移送して保管する。
昨日シルトフェンス交換のため作業船が入港したので、シルトフェンス開閉の影響を評価するため追加の海水採取・分析を実施したが、有意な変動は見られなかった。
発電所1~4号機側取水口付近の海水(PDF)
核種分析スペクトル生データ帳票10月分を原子力情報コーナーで公開。
明日の予定:2号機T/B内炉注水ポンプを炉心スプレー系へ接続する工事を実施する。この際、炉心スプレー系からの注水を給水系へ振替える。電源工事の影響でふくいちライブカメラが16:00-16:30に停止する。
ニコ生
【11/14・17:30開始】東京電力 記者会見
Togetter
2012/11/14・17:30開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
おまけ
(11月18日追記)この日の会見で、以下のようなやり取りがあった。
全国市民記者クラブ、サトウ記者「中長期対策会議運営会議の議事録がHPにのっているという事だったが、ない」
尾野「開催の翌月に掲載している」
サトウ「議事概要ではなくて議事録か」
尾野「議事録だ」
サトウ「議事概要ではなくて?」
尾野「……議事録と言ったのは議事概要のことだ」
サトウ「議事録と議事概要は違う」
尾野「言葉の使い方の問題と思う」
サトウ「私は議事録と言っている」
尾野「では、正確に申上げると議事概要がのっています」
私は、議事概要と議事録は別物だと思う。これを表現の問題だと言うなら、会見担当者の事実認識とその表現の厳密さはその程度であると言っているようなものだ。サトウ記者が揚げ足取りをしていると決めつける向きがあるとすれば、それは思い込みがすぎるのではないか。
思えば、前任者は非を認めるのに躊躇のない人だった。説明の不備・不足を指摘されると「あっっ。失礼しました」「申し訳ございません」という言葉が、その場で自然に出てきていた。あるいは、すでに把握した問題について「より前広な対応をすべきであった」「今後の反省材料としたい」なんてこともよく言っていた。
今の東電の状況を考えれば、非を認めて謝罪することが相手の付け入る隙を作り、自分の立場をますます悪くする、という思いがあっても不思議ではない。実際に、不備があればなにかと責め立てられるのが常だ。だから、ギリギリまで非を認めない、っていうのはありがちな対応だと思う。
けれども、本当は、責められるのが問題なのではない。問題なのは不備があることなのだ。だから、不備を指摘されるのはむしろ有難いことだし、不備であることを認めて修正していくことこそがやるべきことなのだ。したがって、謝罪する/しないの境界は、言い逃れできるかどうかではなくて、それが修正すべき問題かどうかで決まることだ。
責められてもかまわない。それは本質ではない。本質は会社としてやるべきことができているかどうかだ。やるべきことをしていれば、やましいことはない。非を認めることもまた、やるべきことのうちである。そういう覚悟があれば、非を認めるのが怖くなくなるんじゃないか。つまらないところで意地を張ったりしないで、必要な場面では素直に謝罪することができるようになる。また、そういう心持ちで仕事に就くことが、生産性を上げていくんではないか。なんだか、そんなことを思いましたよ。
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