リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2019年4月26日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)として、格納容器圧力を下げるため4日に格納容器ガス管理システム排気流量を20m3/hから25m3/hに変更(4日参照)。その後、状況を確認中格納容器ガス管理システム排気流量を4日に約20m3hから約24m3hへ、11日に約23m3hから約26m3hへ変更。その後、状況を監視中(29日追記。25日参照)。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は26.3m3、格納容器圧力は0.05kPa(gage)。

2号機R/B排気設備でダストサンプリングを実施。
2号機原子炉建屋排気設備における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF)(5月16日公開)
2号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。
2号機原子炉建屋排気設備における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF)(5月16日公開)

サブドレン他水処理施設、10:16-15:06に一時貯水タンクLから排水を実施。排水量は722m3


その他


原子炉建屋等における鍵の管理が適切におこなわれていなかった
福島第一原子力発電所 原子炉建屋等における鍵の管理の不徹底並びに改善状況について(120KB)(PDF)
防護区域(原子炉建屋等、核燃料を保管しているエリア)は、実施計画(特定核燃料物質の防護)に基づき、核物質の盗取や妨害破壊行為から施設を守るための防護管理をおこなっているが、この防護区域の出入口の開閉に使う鍵の管理が徹底されていない状況を確認した(これによる核物質防護上の影響はなかった)。具体的には:
1.11月29日に作業のため出入口の鍵を持ち出した社員が鍵を紛失し、さらに、その状況について次回使用の12月6日まで気付かなかった(鍵の使用者による管理が不十分、鍵の管理者の管理状況が不適切)。
2.防護区域境界の出入口用の鍵(錠?)は本来、強固な特殊鍵であるべきところ、汎用の鍵が用いられており、別の汎用の鍵でも開閉できる運用をしていた。
対策:鍵および錠等の施錠方法を適切なものに取替えた/関係部門で核物質防護に関する再教育等を実施/核物質防護に関する鍵の管理方法を定めた要領書を見直した。
この件について、今日26日に原子力規制庁に実施計画の遵守義務違反に当たると判断され、注意文書を受領した。厳粛に受け止めるとともに、同様の不徹底を起こさぬよう、しっかりと核物質防護管理に取り組む。
注意文書(規制庁のサイトより):
福島第一原子力発電所 特定原子力施設に係る実施計画の遵守について(注意)【PDF : 98KB】
報道によると、R/Bの出入口の一部で南京錠を使っており、それを開ける鍵が9000本あってきちんと管理されていなかった、とか。ちょっとよくわからない話。
核燃料を保管する防護区域は「鉄筋コンクリート造りの堅固な障壁で区画され、許可された者以外の者が立ち入ることのないようにするとともに、出入口扉を鉄製とし、錠も容易に破壊されない構造のもの」でなければいけないんだって、ATOMICAに書いてある。
原子炉建屋の出入口は津波とか建屋の爆発の影響で、壊れたところがあった。あと、ケーブルやら汚染水の移送用ホースとかを通すために、きちんと閉められない扉があったと思う。2号機R/B1階のウェブカメラにキツネが写ってたという話もあったよね(2015年12月28日参照)。津波対策としてR/Bの開口部の閉塞というのを最近はずっとやっているので、それなりに扉は閉められるようになっているのではないかと思うのだけれど、少なくとも事故後数年は、R/Bの出入口を施錠管理するというのはできていなかったのではないか。線量も低くはないところだから、常時見張りを立てるわけにもいかなかっただろうし、どうしていたんだろう。そういう時代の感覚がいまだに改められていなかったということなのかしら。まぁ、燃料デブリを盗もうとする奴はさすがにいないだろうけど、使用済燃料プールの中の新燃料なんかは頑張れば盗めたかのかなぁ。でも、オペフロはどこも線量高いからなぁ。

2号機燃料デブリの冷却状況の確認(STEP2)(2018年11月8、29日、2019年3月20日参照)をおこなうため、5月7-29日に原子炉注水量の変更をおこなう。炉注水量変更の作業予定は以下の通り(注水量の単位はm3/h):
5日
・1号機 給水系 1.5→2.0、炉心スプレー系 1.5のまま
・3号機 給水系 1.5のまま、炉心スプレー系 1.5→2.0
8日
・1号機 給水系 2.0のまま、炉心スプレー系 1.5→2.0
・3号機 給水系 1.5のまま、炉心スプレー系 2.0→2.5
10日
・1号機 給水系 2.0→2.5、炉心スプレー系 2.0のまま
・2号機 給水系 1.5→0、炉心スプレー系 1.5→3.0
・3号機 給水系 1.5→2.0、炉心スプレー系 2.5のまま
13日 原子炉注水停止(7時間)、STEP2開始
・2号機 給水系 0のまま、炉心スプレー系 3.0→0
13日 原子炉注水再開
・2号機 給水系 0のまま、炉心スプレー系 0→1.5
15日
・2号機 給水系 0のまま、炉心スプレー系 1.5→2.0
16日
・2号機 給水系 0のまま、炉心スプレー系 2.0→2.5
17日
・2号機 給水系 0のまま、炉心スプレー系 2.5→3.0
24日 STEP2終了
・2号機 給水系 0→1.5、炉心スプレー系 3.0→1.5
27日
・1号機 給水系 2.5のまま、炉心スプレー系 2.0→1.5
・3号機 給水系 2.0→1.5、炉心スプレー系 2.5のまま
28日
・1号機 給水系 2.5→2.0、炉心スプレー系 1.5のまま
・3号機 給水系 1.5のまま、炉心スプレー系 2.5→2.0
29日
・1号機 給水系 2.0→1.5、炉心スプレー系 1.5のまま
・3号機 給水系 1.5のまま、炉心スプレー系 2.0→1.5
なお、13日に実施する変更では、運転上の制限(「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されている事」および「任意の24時間あたりの注水量増加幅1.0m3/h以下」)の外に計画的に移行する。
STEP1は4月2-16日に実施、結果(速報)は25日参照。2号機の注水停止試験のために1・3号機の注水量を増やす理由については3月20日を参照。

水処理設備内の処理水分析結果。採取箇所は2011年11月18日の資料を参照。
水処理設備の放射能濃度測定結果(PDF)

本社原子力定例会見開催日(5月7日)のご案内について(お知らせ)
4月27日-5月6日は連休で1Fでの作業が減少するので、次回の本社会見は5月7日(火)とする。


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