リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2019年5月23日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)として、格納容器圧力を下げるため格納容器ガス管理システム排気流量を4月4日に約20m3hから約24m3hへ、4月11日に約23m3hから約26m3hへ変更(4月25日参照)。その後、状況を監視中。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は26.0m3、格納容器圧力は0.03kPa(gage)。

2号機燃料デブリ冷却状況の確認(STEP2)(2018年11月8、29日、2019年3月20日参照)のため、7日より原子炉注水量を変更している(2019年4月26日参照)
今日11:00の注水量は以下の通り:
・1号機 給水系 2.5m3/h、炉心スプレー系 1.7m3/h
・2号機 給水系 0.0m3/h、炉心スプレー系 3.0m3/h
・3号機 給水系 2.0m3/h、炉心スプレー系 2.4m3/h
11:00の2号機圧力容器底部温度は25.7℃(事故後に設置した温度計TE-2-3-69Rの温度)

地下水バイパス、09:59に一時貯留タンクGr2から排水を開始
(以下、24日の日報より)15:59に排水を停止。排水量は1685m3


その他


1/2号機排気筒解体に向けた調整状況。
福島第一原子力発電所1/2号機排気筒解体に向けた調整状況について (181KB)(PDF)
11日に実施したクレーン高さの現場合わせの概要(1頁)。クレーンから解体装置の高さを模擬した調査機材(1頁図中央、右上写真)を吊り下げて現場合わせをおこなったところ、機材の下端が排気筒頂部よりも約1.3m上にくる計画だったのが、実際には約1.6m下になった(合計で約3m、計画と差が生じた)。
その後の光波による実測等の結果、クレーンアームの角度は設定値通りだったことを確認。一方、クレーンの最大巻き上げ時のワイヤー長さ(クレーン先端からフック上端まで)が、計画の約4mに比べて実際には約8mあったことが判明。ワイヤーの過巻き上げ防止用リミットスイッチの形式を正しく理解していなかったことが原因(リミットスイッチがクレーン先端についているものと勘違いし、リミットスイッチワイヤーの長さが4mであることから、最大巻き上げ時のワイヤー長さを4mと誤認した。実際には、リミットスイッチはクレーン先端から少し下がったところに付いていた。2頁左図)。リミットスイッチワイヤーの下端に付いているウェイトが持ち上がるとリミットスイッチが入るという機構らしい。
また、排気筒の高さを基礎部から約120mと考えていたが、実際には基礎部の上に高さ1mの根巻き部(鉄塔を基礎に固定するためのボルト等を保護するコンクリート部)があり、根巻き部の上からの高さが120mだった。このため、排気筒は想定していた高さよりも実際は1m高かった。
また、排気筒の足元には基礎の上に高さ1mの根巻き(鉄塔を基礎に固定するためのボルト等を保護するコンクリート部)があり、この根巻きの上に120mの排気筒があると考えていたが、実際には基礎の上(根巻きの下)からの高さが120mだった。このため、排気筒は想定していた高さよりも実際は1m低かった。26日訂正。分かってませんでしたスミマセン。
以上2点の誤認(ワイヤー長さが4m長く、排気筒が1m高かった低かった)を合わせて、計画に対して3mの差が生じたものと判断した。今後、対策として検討中の2案(クレーンジブの延長/ブームを起こしクレーンを排気筒に近づける)について、検討を進める。
誤認の原因として、事前の確認が不足していたと考える。
11日に揚程の不足が発覚してからその原因を公表するまで2週間。その間、起こしたままのクレーンのアーム長さを図るのが難しいという話が20日にあったりしていたのだけれど、実は、アーム長さの測定はすぐに終わっていて、アーム長さもアーム角度も問題ないのに揚程が足りないのがなぜかを突き止めるまでに時間がかかっていた(当初は、測定自体に誤りがある可能性を疑っていた)、というのが真相なのではあるまいか。

20日の2号機圧力容器窒素封入量測定範囲の下限値誤りの件(20、22日参照)
「計器仕様表」に記載されている下限値が誤っていた(5m3/hと記載)のが直接の原因(計器仕様表は、装置を製造・設置した企業が作成。流量計の仕様書には正しい値が記載されていた)。監視計器の正・副のうち、副計器の測定下限値も10m3/h。窒素ガス封入量は、正・副計器のうち、いずれかで測定すれば良いので、20日の場合は副計器で測定できたため問題なかった。2019年3月16日および4月23日-5月19日については、記録が正計器のものしか残っておらず、正しい値が記録されていない(記録値が測定下限値よりも低い)ことからLCO逸脱と判断した。正・副計器の間で測定値が異なっているが、この程度の差は問題ないと考えている。
今後の対応(22日参照)として、2号機の窒素ガス封入量の増加を検討している。窒素ガスの供給元は1-3号機で一緒なので、始めに、3号機への封入量を減らすことで2号機の封入量を増やすことを計画中(封入量と排気量のバランスを取っているので、全体の封入量だけをいきなり増やすのは難しい)。また、「計器仕様表」の記載が誤っていたことから、他の計器仕様表について誤りがないかどうか調査する。
窒素ガス封入量の低下が2015年より見られており、原因調査・対策のための作業において、流量計の仕様書等を見ていたところ、計器仕様表の誤りを発見したのが、今回の経緯。2号機で封入量が10m3/hを下回ったのは今年になってから。
(流量計の写真を見て、これでどうやって9m3/hという指示値を読み取ったのか、測定下限値が5m3/hであることに違和感を感じなかったのか、という質問に答えて)計器の針が10の目盛より下にあった際に、採録者は不審に思ったが、計器仕様表に測定下限値が5m3/hとの記載があったために、一番下の目盛が5であると考えて、10の目盛と5の目盛の間を目の子で読み取った、とのこと。指摘の通り、流量計指示値が10m3/hを下回った際に、採録者がよく調べていれば、より良い対応ができたとは思う。
窒素ガスの封入量が2015年から低下してきているという話。いつでてきたかな?記憶がない。窒素ガス分離装置ABリプレースと封入ライン二重化の話(窒素ガス封入能力の信頼性向上)は2017年10月10日、2019年1月31日に記載あり。
(以下、24日の日報より)窒素ガス封入量を増やして監視計器(正)の測定範囲内とする(上記参照)ために、16:13から16:48にかけて、3号機の窒素封入量の低下操作を実施。2号機の監視計器(正)の指示値は、10Nm3/hからの増加は確認されず。17:35から18:26にかけて3号機への窒素封入量を低下操作前に戻した。
(3号機の窒素封入量変更・戻し)
16.5Nm3/h → 12.0Nm3/h → 16.5Nm3/h
なお、窒素ガスの封入設備に異状はなく運転を継続していること、2号機原子炉格納容器ガス管理設備で監視している水素ガスの濃度は、0.07%で実施計画に基づく水素濃度管理値(1.0%以下)に比べて十分低いことから、原子炉の状態は安定していると判断。
また、各号機の水素濃度等、関連パラメータに有意な変化はない。
窒素ガス封入量が2015年以降低下してきているという話、ちょっと探してみたけど関連する資料が見つからない。下のグラフは、圧力容器への窒素ガス封入量の経過を示している。黒線が2号機(青が1号機、黄が3号機)。グラフは Information Portal for the Fukushima Daiichi Accident Analysis and Decommissioning Activities というサイトのグラフ作成ツールで作ったもの。これを見ると、低下しているのは2号機だけで、1、3号機はそういうことはないみたい。
窒素ガス封入の設備更新と封入ライン二重化のための配管更新は、去年末から行われているみたい(例えば、規制庁の資料「原子炉格納容器内窒素封入設備1~3号機原子炉圧力容器封入ライン二重化及び窒素ガス分離装置A,B取替工事について(12月8日)」)だけれど、封入量低下という話は見つけられない。なんか、変な感じ。よくわからん。

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その1) (77.7KB)(PDF)
2015年11月12-16日と2019年4月11日-5月16日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2) (77.6KB)(PDF)
20日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクC(19日採取)と集水タンクNo.1(17日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が460Bq/L、第三者機関が500Bq/L。明日24日に排水の予定。




動画


文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年5月23日 - Twilog
05/23のツイートまとめ - モブトエキストラ(左利きの空想記)



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