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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2019年5月20日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)として、格納容器圧力を下げるため格納容器ガス管理システム排気流量を4月4日に約20m3hから約24m3hへ、4月11日に約23m3hから約26m3hへ変更(4月25日参照)。その後、状況を監視中。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は26.1m3、格納容器圧力は0.04kPa(gage)。

2号機燃料デブリ冷却状況の確認(STEP2)(2018年11月8、29日、2019年3月20日参照)のため、7日より原子炉注水量を変更している(2019年4月26日参照)
今日11:00の注水量は以下の通り:
・1号機 給水系 2.5m3/h、炉心スプレー系 1.7m3/h
・2号機 給水系 0.0m3/h、炉心スプレー系 3.0m3/h
・3号機 給水系 2.0m3/h、炉心スプレー系 2.4m3/h
11:00の2号機圧力容器底部温度は25.9℃(事故後に設置した温度計TE-2-3-69Rの温度)
注水量は現状維持のまま24日まで(注水量を元に戻した17日より1週間)監視を継続する。

サブドレン他水処理施設、10:10-15:05に一時貯水タンクから排水を実施。排水量は734m3


その他


福島第一原子力発電所2号機原子炉圧力容器窒素封入量測定範囲の下限値の誤りについて(LCO逸脱)(お知らせ)
2号機の格納容器内窒素封入設備の窒素封入量を測る流量計について、測定範囲の下限値に誤りがあることを確認した(誤:5Nm3/h、正:10Nm3/h)。
当該計器の指示値がこの測定下限値を下回っていることから、今日20日19:30に代替の流量計を使って窒素封入量を確認した。
至近の記録を調べたところ、2019年3月16日および4月23日-5月19日については、実施計画「必要な窒素封入量(5Nm3/h以上)が確保されていること」の毎日1回の確認ができておらず、運転上の制限「窒素ガス分離装置1台が運転中であること」を満足していない可能性があると今日20日20:50に判断した。
なお、窒素ガスの封入設備に異状はなく運転を継続していること、格納容器ガス管理システムで監視している水素ガスの濃度は、0.08%で実施計画に基づく水素濃度管理値(1.0%以下)に比べて十分低いことから、原子炉の状態は安定していると判断している。
多分、流量計の指示値が10Nm3/hを下回っていた(測定下限値よりも低い値だったために、正しい値として採用できない状態だった)ので、代替の流量計で流量を確認したところ、必要な窒素封入量(5Nm3/h以上であることを確認できた、ということなんだろう。また、過去のデータを調べたところ、上記と同様の状況(流量計の指示値が10Nm3/hを下回っていた)になっていた期間があった、という話だと思う。ちなみに今日11:00の圧力容器への封入量は9.39Nm3/h(格納容器への封入はずっと停止している)。

3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、空気圧縮機の定期点検を実施するため、21日09:00-22日17:00に運転を停止する予定。今日20日05:00現在のプール水温は23.9℃、停止期間終了時点で約26.3℃と評価。

1/2号機排気筒解体作業でクレーンの高さが足りない件(13、16日参照)。原因を調査するため、クレーンの長さ等の測定を実施中。作業エリアが確保できないので、通常はアームを寝かせた状態で測定するところをアームを起こした状態で測定しているため、通常の方法が採用できず、測定方法の工夫が必要となっている(光学的な測定などを試みている)。また、排気筒自身の高さについても、図面通りになっているか予断を持たずに確認中。原因をきちんと明らかにしてから、対策実施に進む。普通に測量するやり方で測定できないものかしら?ユラユラ揺れてちゃんと測れないのかな?

水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の 貯蔵及び処理の状況について(第 402 報)(PDF)

T/Bへの地下水ドレン等の移送量の推移。5-15日の移送量。
建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF)


今日、規制委の第71回特定原子力施設監視・評価検討会があった。その際の資料。
【資料2】2号機原子炉建屋オペフロの放射線等調査結果について(PDF)
【資料3-1】建屋滞留水処理の進捗状況について(PDF)
【資料3-2】3号機PCV水抜き方法の検討状況(PDF)
【資料4】3号機燃料取り出しの進捗状況と今後の対応(PDF)
4月15日に取出し作業を開始(4月15日参照)、25日にキャスク1基目の共用プールへの移送が完了(4月25日参照)。現在は燃料取出し訓練およびガレキ撤去を再開し継続中。2基目以降の取出しは7月からを予定。
1基目取出し作業の振り返り(燃料等の状況。2頁):吊上げ荷重は250kg前後で安定しており、かじりの兆候なし。4号機では燃料移動中に水の濁りがあったが、3号機1基目では作業に影響するような濁りはなかった。
1基目取出し作業の振り返り(手順、設備の改善。3頁):作業後、改善項目を抽出。ガレキ吸引装置のホースが燃料移動ルートと干渉するため、ホース固定位置を変更(9頁)。キャスクに着座後に燃料を離すとマストの位置がずれてマスト巻上げ時にフックが燃料ハンドルに接触したため、マストの位置ズレがある場合は巻上げ前にマスト位置を微調整する(10頁。燃料の変形等を考慮して、マスト上部を傾けられる構造となっており、マストの重心が収納缶の中心からずれている場合、燃料着座後に燃料ハンドルを離すと動いてずれる場合がある←これは、4月15日に2体目の燃料着座後に掴み具が燃料ハンドルに引っかかったというやつ)。クレーン補巻の巻き上げ時に水圧駆動ホースがたわみ、周囲の機器と干渉する可能性があるので、補巻の巻き上げ時にはホースの状況などを十分確認する手順とする(11頁)。遠隔操作室で、3号機プール上部を俯瞰するWebカメラ用モニターの配置を操作卓に近い位置に見直し、監視を行いやすくする(12頁)。
ガレキ撤去の進捗(5頁):2基目以降に取出す新燃料上部のガレキ撤去を進めている。写真あり。
今後の燃料取出し(6頁):作業リスクの低い燃料から取出し、習熟を図る(変形のない新燃料→変形のない使用済燃料→事故前の損傷・ガレキ衝突による変形等が確認されている燃料)。損傷・変形のある燃料(損傷4体、変形は現状6体(17頁))の取出し方法については検討中(14-17頁)。ガレキ衝突でハンドルが変形した燃料については、共用プールのFHMでは把持できないため、燃料を収納缶(燃料1体を収めるケースで、輸送用キャスクの中に入っている。15頁)に入れた状態で保管可能な燃料ラック(設置済)へ貯蔵する予定(一部の燃料は変形したハンドルと収納缶が干渉するため、より大きな収納缶を設計中。あわせて、このより大きな収納缶が入る輸送容器バスケット、燃料ラックを設計中)。この場合の手順についても検討中。事故前の損傷については16頁(検査時にチャンネルボックスを取り外した状態で吊り上げた際に、検査台と接触・干渉してスペーサーが損傷)。
【資料5】2号機燃料デブリ冷却状況の確認試験の結果(速報)について(PDF)
【参考1】福島第一原子力発電所 中期的リスクの低減目標マップを踏まえた検討指示事項に対する工程表(PDF)
以下は規制庁のサイトから。
参考2:東京電力福島第一原子力発電所の中期的リスクの低減目標マップ(2019年3月版)[原子力規制庁]【PDF:153KB】
参考3:検討会におけるこれまでの審議状況等について[原子力規制庁]【PDF:186KB】
最初に、1/2号機排気筒解体に使うクレーンの揚程が足りなくて作業の開始が遅れている件について報告があった。「クレーンの現場合わせにもっと時間の余裕を持っていれば良かったのに(クレーンの組み立てで不適合事象があり、その分日程遅れがあった)」「構外のモックアップでは実物との差を埋められない可能性について検討が不足したのでは(可能な限り検討したが、クレーン揚程については実際にやってみないとわからなかった)」などの指摘があって、遅れについて責められていたが、東電の人がポロッと言ってたのは「7日に「20日開始」って公表したのが早すぎた」という話。例えば13日に日程を公表することにしておけば、「遅れ」にはならなかったわけだ(揚程の不足は11日に発覚した)。夕方の会見でも、東電としては「工程日程に問題はなかった。現場合わせに時間を長くとっていれば、と言うのは結果論だ」とのことだった。
会見では、いろんな作業について「いつ始めるのか」と聞かれて「まだ決まってない」と答えるのは定番の問答になってるけど、ギリギリまで日程の公表がないのはこういう事態があるからなんだな。今回も、20日開始と事前に言っていなければ、こんなに問題視されることはなかっただろう。1Fの作業はルーティーンじゃない初めてのものが結構あるし、初めての作業は結局はやってみないとわからないのだから、日程が予想通りにならないのは当然といえば当然。遅れを出さないように無理して事故が起きるよりも、必要な場合は工程を止めてでも対応することの方がマシだ。今、工程遅れについて突っ込んでいる人は、東電の仕事にケチをつけたいだけなんじゃあるまいか。
伴委員が「二度とこういうことのないように」というような事を言っていたが、前回(4月15日)の「ウミを出し切る」発言と合わせて、規制当局がこういうことを言うのはどうなの?トラブルを少なくする努力は必要だけど、それでトラブルがゼロになるわけではないんだよ。なのに、トラブルが起きるとそれをなくせって言うのは、安全神話にすがって現実に目をつぶるのと同じじゃない?




動画


文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年5月20日 - Twilog
05/20のツイートまとめ - モブトエキストラ(左利きの空想記)



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