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2011年9月20日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF17.9KB)

1号機R/Bカバー設置工事、強風のため壁パネル設置作業は中止。明日も風を見ながら。

2号機原子炉注水量、給水系から3.5m3/h、炉心スプレー系から4.1m3/h。全体的に温度が下がり傾向なので引き続き様子を見ていきたい。
プラントの温度データ2号機(PDF)

3号機原子炉注水量、給水系から3.9m3/h、炉心スプレー系から8.1m3/h。05:00でRPVベローシール115.3℃、昨日17:00以降25度急上昇しているが計器不良ではないか。
プラントの温度データ3号機(PDF)

使用済燃料共用プール、昨日電源移設工事終了して循環冷却再開。09:45に48℃、昨日17:22に冷却を再開してから10度低下。

水処理装置、キュリオン-アレバ系統、キュリオン単独運転、30m3/h、Hベッセル3塔とAGHベッセル2塔交換。
水処理装置、SARRY、25m3/hで運転。セシウム吸着塔(2B)で誤った種類の吸着塔を設置していたことを確認、21:47当該吸着塔をバイパスさせる切替操作のため、同装置を一時停止。切替操作後22:02再起動、22:10定常流量に到達。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2のみ運転中。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、全台停止中。

1-4号機取水口南側防波堤閉塞工事、台風接近に伴う養生実施。明日以降は作業の予定なし。

循環型海水浄化装置、週末から定期メンテナンスで停止しているが、台風接近で海が荒れているので今週は運転見送り。

遠隔操作重機によるガレキ撤去、集中廃棄物処理施設周辺で実施、コンテナ1個分未満。


その他

海水のサンプリングは今日まで中止の予定だったが、さらに22日まで中止

4号機原子炉建屋上部ガレキ撤去作業、明日から開始。南側から着手。

水処理設備の制御は、集中廃棄物処理施設の隣に設置してある制御室で行っているが、免震重要棟からもカメラを使って運転状況の一部をモニターできるようにする。このための作業を明日から開始する。このため、明日午前中に淡水化装置を停止。水処理装置は27日午前に停止の予定。

11:00頃、使用済燃料共用プール地下1階で3ヵ所の水溜まりを発見。ハイコンサンプ室で20l、南東カウンティング室で600l、プリコートポンプ室で300l、計1m3134Csが4.7-7.0×100Bq/cm3137Csが5.4-8.1×100Bq/cm360Coが1.2×100Bq/cm3。昨日まで工事でプールの冷却が止まっていてプール水温度が高くなっていたため、その際に蒸発していた水分が結露してサンプピット内に集まり床ファンネルを通じて各所であふれたと考えている。

たまり水に地下水の流入があるという報道について。
200-500t/dayの雨水、地下水の流入がある。降雨の後しばらく続くが、降雨量と流入量のきちんとした関係はまだよく分からない。8月8日に報告した3号機コントロール建屋への地下水流入のように、建屋のひび、もしくはトレンチを経由して建屋へ流入してきている可能性がある。現在、約1000t/dayの処理量なので、流入分が処理できなくなるという程度ではない。集中廃棄物処理施設のためてあるほうの水位が低くなると外から地下水が入りやすくなるので、O.P. +3000mmに水位を維持したほうがこの意味から良いと考えている。たまり水処理のスピード、原子炉への注水量、発生する廃棄物の量の抑制など、複数の条件を勘案しながら処理を進めていく。

今日はロードマップ改訂の日。
「福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」の進捗状況(9月20日)について
今回の放出量評価。1号機、2号機については建屋開口部からのダストサンプリングの結果からそれぞれ0.4億Bq/h、沖合でのダストサンプリングからは1.3億Bq/hという結果。3号機については、1号機と同じテント型サンプリング装置を使ったが、1号機のように建屋上部が平らでないのでサンプリング装置との間に隙間があり、放出物の拡散が想定されるため今回は評価結果を出せず。以上の結果から、3号機も1、2号機と同等の放出量とすると合わせて1.2億Bq/hで沖合の結果と整合的、少し余裕を持たせて2億Bq/h、敷地境界で0.4mSv/yearとした。今後は水盤による調査を加えて、さらに精度を上げたい。
追加された作業は、サブドレンポンプの復旧格納容器ガス管理システム設置(原子炉底部温度が概ね 100°C以下に到達後、格納容器から漏洩する放射性物質の放出量を低減するために、格納容器への窒素充填量と同程度のガス量を抽出管理して格納容器内の圧力を大気圧程度にする装置を 1~3 号機に設置予定。抽出したガスはフィルタを通し、モニタリングした上で放出する。このシステムにより、放出量のさらなる低減が可能)。

09:40、作業従事者が屋外にて4号機所内変圧器の移送作業を行っていた際、作業員本人の手が防護マスクフィルタに接触し、一時的にフィルタが外れる事象が発生。その後、WBCよる測定の結果、放射性物質の内部取り込みがないことを確認。


ニコ生
【再放送 9/20・11:0​0開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見【ロードマップの進​捗状況について】

Togetter
2011/9/20・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/9/20・16:30開始 政府・東京電力統合対策室合同記者会見

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