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2011年9月22日(木)

台風15号の影響
ウェブカメラ中心とした監視系の通信不良が発生。使用済燃料プールの温度等(20:13発生)、原子炉注水流量(20:25発生)、圧力容器水位、DW圧力等を監視するカメラからの伝送不良で一時的に映らない状況になったが復旧。ふくいちライブカメラも昨夜20:37から映らなかったが今朝10:00までに復旧。原因の特定には至っていないが、コネクタに水が侵入したので修理進めている。原子炉注水系は現場に赴き計器を確認、原子炉への注水が途切れていないこと確認している。復旧後のパラメータを確認した結果、特に大きな異常はなかった。建家周りの台風対策は効果があったが、伝送系コネクタ部が不十分だった。豪雨に備えてケーブル類の強化を図りたい。
2号機R/B地下の水位計に水がいっぱい付いていて数字が読み取れない。今日中に復旧の予定。
RO膜型淡水化装置の3を設置してある蛇腹ハウスの入口扉に不具合があり、雨水が浸入したため停止。
アレバ除染装置は現在停止中だが、一部で停電している。他の水処理設備への影響はない。
大型メンテナンス建屋外壁が、風か雨で破損して道路に崩れた。
1、3、4号機の使用済み燃料プールの水位が雨水の侵入で上がっているので、スキマーサージタンクからブローして水位をさげている。
6号機T/B地下1階の漏水(昨日21日に報告)。漏水個所の配管の通っている屋外のトレンチにたまった雨水を仮設ポンプでくみ上げたので建屋への流入は今日午前に止まった。このトレンチにコンクリートを詰めて完全に止水する。工事は26日までに実施の予定。
トレンチ、T/B、R/Bの水位が上昇しているが、降雨の影響と考えている。天候が回復しているので上昇スピードは減少すると予測しているが、引き続きここ1-2日は流入が続くものと考えている。今日07:00(昨日16:00比)で、トレンチ:1号機ダウンスケール、2号機2869mm(85↑)、3号機3253mm(117↑)、T/B地下:1号機4920mm(変わらず)、2号機2921mm(82↑)、3号機3031mm(94↑)、4号機は機器不調で欠測、R/B地下:1号機5251mm(242↑)、2号機は機器不調で欠測、3号機3154mm(85↑)、4号機3059mm(64↑)。
2F 1号機海水熱交換器建屋地下1階で屋外からつながる貫通孔から水漏れ確認されたが、床ファンネルから廃棄物処理系へ排水している。


今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF18.5KB)

1号機R/Bカバー設置工事、壁パネル設置は行っていない。台風養生片付け作業を実施。

2号機原子炉注水量、温度下がってきているが更に温度低下を促進するため、15:36に炉心スプレー系からの注水量を約4.0m3/hから約5.0m3/hに調整。給水系からの注水量は約4.0m3/hで継続中。
2号機T/B地下たまり水移送、雑固体廃棄物減容処理建屋への移送ポンプを17:12に1台追加して2台で実施中。

3号機原子炉注水量、15:17に給水系からの注水量を約3.8m3/hから約3.0m3/hに、炉心スプレー系からの注水量を約8.1m3/hから約8.0m3/hに調整。
3号機R/B上部ガレキ撤去作業、作業再開。

4号機使用済燃料プール、ステンレスホースから10分に1滴程度の漏えいを確認。受け皿で受けている。1次系ホースからの微量漏えいはこれで現在3ヵ所。引き続きパトロールで状態を監視する。
4号機R/B上部ガレキ撤去作業、作業再開。

格納容器ガス管理システムのための現場調査を25日まで実施中。2、3号機R/B1階でQuince、Pack Bot、γカメラなどを使って。

使用済み燃料共用プールは39℃。14-19日の間冷却できていなかったが順調に下がっている。使用済み燃料プールは最終的な廃熱先が大気なので、気温とともに下がってくる。

水処理装置、キュリオン-アレバ系統、25m3/h運転継続、Hベッセル3塔交換。
水処理装置、アレバ除染装置、ポンプ類に電源供給している200ボルト系電源が停電。除染装置に使う空気コンプレッサーB系のなかに地絡が発生したため。このコンプレッサーを電気的に切り離し、13:19電源は復旧。コンプレッサーをB系からA系に切り替えて、現在待機状態。
水処理装置、SARRY、25m3/hで運転中。
水処理装置、RO膜型淡水化装置、2のみ運転中。3は昨日13:34に復旧したが、台風の影響で昨晩20:50から再び停止。
水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、全台停止

1-4号機取水口南側防波堤閉塞工事、現場機器点検。

循環型海水浄化装置、台風の影響で停止中。

遠隔操作重機によるガレキ撤去、集中廃棄物処理施設周辺でコンテナ2個分回収。


その他

(以下、合同会見で)タンク設置場所を確保するために構内の森林を伐採しており、積み上げている伐採木の自然発火防止と、ホコリ等の飛散防止に散水したい。この目的で、6号機から移送した仮設タンクとメガフロート内の水を使うことを計画している。もとは津波の水と地下水の流入。ゼオライトを使った浄化装置による処理で10-1-10-2Bq/cm3のレベル。塩分を除去した上で使用する。現在、メガフロートに7150t、屋外仮設タンクに9200t程度溜まっている。計画ができたら詳細を報告する。


ニコ生
【9/22・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/9/22・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/9/22・16:30開始 政府・東京電力統合対策室合同記者会見

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