今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 167KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
07:28頃、予備変M/Cで地絡警報が発生。現場を確認したところ、予備変M/Cから供給している構内配電線2号線の遮断器が開放していることを確認。その後、構内配電線2号線の負荷を調査した結果、多目的運動場照明用受電設備の電気回路について絶縁抵抗値が0Ωである(地絡している)ことを確認。また、同設備へ供給しているケーブルが断線していることが判明。ケーブルの断線は、1-4号機サブドレン浄化設備付属土木関連工事においてタンク造成のために基礎を作る作業で重機で地面を掘っている際に切断したもの(ケーブルがある事は事前に確認していたが、使用中のケーブルという認識がなかった模様)。
この影響でモニタリング車による測定が不能となり、09:10-13:20に代替サーベイによる測定を実施。復旧後13:30より測定を再開(モニタリング車による測定では、独立した電源を用いず、所内の電源から供給を受けている)。その他の異常の無かった負荷についても13:48にすべて復旧した。
予備変M/C以外の電源設備、1-6号機の主要設備および関連パラメータに異常は確認されず、モニタリングポスト指示値に有意な変動は確認されていない。また、本件によるケガ人の発生はない。現在、地絡が発生した当該しゃ断器については、開放中で装置は引き抜いた状態になっている。断線したケーブルについては、今後修理を検討する。
07:31頃、多核種除去設備の電気品室において火災警報が発生。07:38に現場で煙等がないことを確認。07:51に再度現場確認を実施し、火災および煙の発生がないことおよび多核種除去設備の運転状態に異常がないことを確認。その後、08:02に双葉消防本部へ一般回線にて連絡。その後の調査により、今朝発生した地絡(上記)との直接的な因果関係が確認されなかったことから、火災報知器単体の故障であると判断。火災報知器については、点検および感知器の交換を実施し、14:27に通常状態に復旧。
福島第一原子力発電所電源設備における地絡警報の発生および多核種除去設備電気品室における火災警報の発生について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所電源設備における地絡警報の発生および多核種除去設備電気品室における火災警報の発生について(続報)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所電源設備における地絡警報の発生および多核種除去設備電気品室における火災警報の発生について(続報2)(報道関係各位一斉メール)
下記は規制委のサイトより。現場の写真がある。
サブドレン浄化設備(タンク基礎工事)時のケーブル切断現場確認【PDF:127KB】
1号機T/B地下たまり水移送、10日より停止中。
2号機希ガスモニターB系、作業にともない09:00-11:00に欠測。
2号機T/B地下たまり水移送、10日より継続中。
3号機T/B地下たまり水移送、6月16日より継続中。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、10日より停止中。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月12日より停止中。
水処理装置、SARRY、6月9日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。現在、8日より停止中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、5月23日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、6月22日より運転中。
2月12日よりA、B、C3系列による同時運転を開始。
C系で新たにすきま腐食が確認され、追加の腐食対策(6月17日参照)を実施。同じ対策を実施するためA系を8日に停止。停止期間は1週間程度の予定。B系では7月下旬から1週間程度停止して対策する予定。
T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)。
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)。
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 227KB)
地下水バイパス、10:33-17:49に一時貯留タンクGr1からの排水を実施。排水量は1,790tだった。
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク(Gr1)からの排水について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク(Gr1)からの排水について(続報)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果(南放水口付近)(PDF 120KB)(7月16日公開)
その他
6日の5号機補機冷却海水系出口配管の弁より海水が漏えいした件。漏えいした海水を被水した設備の健全性確認を実施。炉心スプレー系ポンプ(A)室空調機本体およびケーブル端子箱内部に浸水があり、空調機用ケーブル接続部の絶縁抵抗が低下していることを確認。被水個所の清掃およびケーブル接続部の再端末処理を行い、当該部の絶縁抵抗が通常値に戻ったことを確認。また、空調機のフィルターも交換を実施。被水した設備のうち、炉心スプレイ系ポンプ(A)(空調機および電動弁を含む)、原子炉建屋機器ドレンサンプ2Aポンプ(A)、トーラスサンプポンプ(B)について確認運転を行ったところ、炉心スプレー系ポンプ(A)室空調機の電動機の振動が高いことから点検・手入れを実施。その他の設備については、異常は確認されなかった。また、原子炉建屋機器ドレンサンプAポンプ(B)については、サンプ内の水位が低くポンプが起動できないのでサンプ内に水が溜まってから確認運転を実施する。
11日の6号機燃料プール冷却浄化系の弁付近で漏えいの件。
福島第一原子力発電所における6号機使用済燃料プール冷却浄化系の弁から水漏れについて(PDF 175KB)
福島第一原子力発電所における6号機燃料プール冷却浄化系の弁から水漏れについて(更新版)(PDF 324KB)
詳細は11日を参照。
今日、廃炉・汚染水対策現地調整会議(第11回)があった。その際の資料。
【資料1】汚染水に関わる現場進捗状況(3.06MB)
護岸エリア地下水モニタリングまとめ(5頁)。
港湾内外海水モニタリングまとめ(10頁)。
C排水路出口付け替え(13頁)。工事が完了し、今日午前中に港湾内出口への切替えを実施した。これにともない、サンプリングポイントを変更(13頁。C排水路C-2は廃止しより上流にC-2-1を新設、港湾内は強化)。
1-3号機放水路の水質調査(17頁)。放水路内のたまり水の汚染原因調査のため、放水路立坑への流入水を降雨時(6月12日)に採取して分析。3号機T/BルーフドレンおよびT/B東側地表面の雨水が入ってくる2号機立坑南側の流入水が最も高濃度(137Csが10,000Bq/L)。また、流入水の137Cs濃度はたまり水に比べて全体に高かった。1号機放水路立坑流入水は今回は採取できなかったので、再度調査を実施する。また、より降雨量の多い日に2、3号機放水路立坑流入水の調査を再度実施する。放水路たまり水のモニタリング(月1回)は継続。
地下水バイパス揚水井モニタリングまとめ(26頁)。
H4、H6タンクエリア追加ボーリング、放水路モニタリングまとめ(27頁)。
地下水バイパスの運用状況(30頁)。10m盤の観測孔水位は降雨の影響により地下水バイパスの効果を評価するのが難しい状況。引き続き、水位観測を継続。
【資料2】現地調整会議で提示された課題への対応の検討状況(6.03MB)
多核種除去設備ALPS除去性能向上対策(8頁)。インプラント通水試験(1月20日参照)の結果。
増設/高性能多核種除去設備の工事状況(10頁)。
海水配管トレンチ凍結止水工事(13頁)。2号機立坑Aと開削ダクトの温度状況(7月10日)あり。
サブドレン他水処理施設設置工事(28頁)。浄化性能確認試験(水をくみ上げて浄化処理し放射能濃度を測定。処理水はサンプルタンクに貯留)を7月末より実施する。サブドレンピット、集水設備、浄化設備など設置工事の写真あり。
堰カバー(39頁)。タンクエリアの堰内にたまる雨水の量を抑制するために、汚染度の高いエリア(8エリア)を優先して設置中。スケジュールは42頁。
凍土遮水壁工事(43頁)。ブロック別の進捗状況は45頁。作業者の被ばく低減対策は、雰囲気線量0.2mSv/h以下を目標値として、除染・遮へいを実施(実績47頁、計画48頁)。また、遮へいベストの着用、高線量・低線量エリアでのローテーション、作業待ち時の低線量エリア(遮へいボックス)への退避、などを実施し、目標を達成。
敷地内のフェーシング(52頁)。構内の地表面をアスファルト等で覆い、線量低減および雨水の地下浸透抑制(建屋への地下水流入量低減)を図る。伐採・除根・草刈り・ガレキ撤去の後、表土剥ぎ・天地返しをしてから、アスファルト舗装等(法面はモルタル吹き付け)をおこなう。7月現在の実績(58頁)、全体のスケジュール(59頁。H27年12月に完了予定)。
タンク増設計画(62頁)。新規開発4地点(J6:駐車場タンクを3万m3(6月16日参照)から5万m3へ増設、その他3ヵ所)で合計10万m3増設。水バランス評価(69頁)。
タンク堰二重化工事(70頁)。既設エリアは内堰・外周堰・浸透防止工を完了した。タンク雨樋はG5エリア(7月末完了予定)以外は完了。施行中のエリアは順次整備。
鋼製角形タンクの堰追設(77頁)。堰の設置されていなかった鋼製角形タンク周りの堰追設を完了した。
海水放射線モニター設置(79頁)。海水モニタリングを常時(1時間ごと)おこなう装置を設置する。分析対象は134Cs、137Cs、全β(90Srは連続測定は技術的にできない)。ポンプで海水をくみ上げ、分析装置で分析する(82頁)。設置場所は港湾口、北防波堤、南防波堤の3ヵ所(81頁)。設置時期は港湾口が8月、北防波堤は来年2月、南防波堤は検討中。
タンクエリア雨水対策実施状況まとめ(85頁)。雨樋、堰カバー、堰内ピットポンプ設置。
【資料3】PSF試験中間報告(JAEA資料)(1.94MB)
改良型PSF検出器の評価を実施。6月24日より8月下旬まで長期環境試験を実施中(前回報告は2013年12月12日)。
いわき市からの依頼により、いわき市内の海水浴場の海水の分析を実施する。
四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果(PDF 13.0KB)
毎週月曜日に分析結果を報告する。昨年より調査ポイントを縮小している
ニコ生
【7月14日】東京電力 記者会見
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.7.14(月)17時30分 ~
おまけ
朝日新聞の報道によれば、去年の南相馬産のコメ全袋検査で基準値超となったものについて、農水省が「去年8月19日の3号機オペフロガレキ撤去作業で飛散した放射性物質の影響である可能性があるので、対策するように」と東電に要請していたとのこと。要請は3月3日に行われたが、それについて地元自治体などに通報していないのはけしからん、という話らしい。
「農水省は(1)コメからセシウムが検出された南相馬市はさらに風下にあたり、8月19日のSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の計算では3時間で達する(2)基準超が複数検出されたのは同市だけ(3)前年度は同地域のコメから基準超は検出されていない――などの理由から、8月19日のがれき撤去で飛散した可能性があると判断」と書いてあるけど、これだけで因果関係を問われてもねぇ。SPEEDIの図とか、稲穂のオートラジオグラフィーみたいな画像とか、そんなのもあるらしいんだけれど(朝日新聞のサイトは有料なので見てない。流れてきた画像だけ見た)、いずれもスケールが入ってないしどういう条件のものかも分からないので、何とも言いがたい。
今日の会見で東電側は、因果関係を否定するものを持っていない、検証する能力もない、とのこと。発電所構外に飛散したであろう放射性物質の量や範囲についての評価は聞いた記憶がないのだけれど、どれくらいだったんだろうか。観測できるような影響が構外で出る規模ではないという印象だったと思うんだけれど。19日に免震重要棟前で観測された10-4Bq/cm3レベルのダストなんて、R/B上部なら以前は普通にあったよね。
朝日新聞は1号機の建屋カバー解体開始にぶつけてきたのかもしれないけれど、もうちょっときちんとしたデータなり根拠なりを示してくれないと、単にケチ付けてるようにしか見えない(朝日だし)。しかも、アオキ記者。「どうお考えですかぁっ」って今日もやってたけど、こういう呪術的思考パターンにそって書かれた記事が周辺住民や関係者に与える心理的影響についてはどうお考えですかぁっと聞きたいわ。
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