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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2014年7月31日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 140KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、29日より停止中。

2号機海水配管トレンチ凍結止水工事。氷の本格投入を昨日30日より実施中(28日に本格投入開始したって言ってたよ)。詳細は下記のロードマップ進捗の項を参照。
2号機T/B地下たまり水移送、22日より継続していたが10:05に停止。

3号機原子炉建屋水位、今日31日07:00以降、-400mmから-500mmへ補正値を変更
3号機トレンチ立坑水位、今日31日07:00以降、-450mmから-500mmへ補正値を変更
3号機T/B地下たまり水移送、6月16日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、18日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6月12日より停止中。
水処理装置、SARRY、6月9日より運転中。フィルター洗浄のため、07:53-15:18に停止。起動後16:16に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。現在、15日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、18日より停止中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、6月22日より運転中。
2月12日よりA、B、C3系列による同時運転を開始。
C系で新たにすきま腐食が確認され、追加の腐食対策(6月17日参照)を実施。同じ対策を実施するためA系を8-15日に停止。B系では18日より停止して同じ対策を実施し、加えて、CFF1と2を改良型に交換する作業中(18日参照)明日8月1日に処理を再開する予定。今後、CFF1と2の交換はA系では8月3日より、C系では準備でき次第実施する予定。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 269KB)
28日採取の観測孔No.1-12とNo.1-16でCs濃度の上昇が見られた件(29日参照)。30日の再採取分の結果は1/3-1/5に低下。今後も監視を継続する。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 499KB)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報113)(報道関係各位一斉メール)

09:13頃。構内で車輌汚染検査・除染作業を実施していた作業者が、西門研修棟休憩所で身体汚染検査後に倒れたことから、入退域管理棟救急医療室にて医師の診察を受けたところ熱中症と診断された。緊急搬送の必要があると判断されたため、10:45 に救急車を要請。その後、12:05 に福島労災病院へ到着。診察の結果、持病と判断。

11:25頃、入退域管理棟で汚染検査において作業者の口周りに汚染が確認された。その後、鼻腔及び口腔に汚染はなく内部取込みがないことを確認。念のためWBCを受検、結果は前回受検時の値と変わらないことを確認。


その他


地下水バイパス一時貯留タンクGr1のサンプリング結果。21日採取分。
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果(PDF 8.84KB)
東電、第三者機関のいずれの分析結果も運用目標を超えず。明日、排水を実施する予定。排水量は2,200t位の見込み。揚水井の水位をさらに下げているために、排水量が増えている。

5号機R/Bオペフロ弁ボックス内のたまり水の件(19日参照)。類似個所の点検を29-30日に実施した結果、5号機ではキャスク洗浄ピット、6号機では複数あるサービスボックスの1つに水がたまっているのを確認した。水の性状は燃料プールの水と同じ。

凍土遮水壁工事の進捗。30日までに200本の凍結管設置が終了。

月末なので、作業者の被曝線量評価を厚労省に提出。
福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について(プレスリリース)
被ばく線量の分布等について(PDF 116KB)
6月の外部被曝線量の最大は14.99mSv、平均は0.83mSv(APD値)。表4の下に特定高線量作業従事者を630名と記載しているが、先月の632名を確認したところ2名が誤って入っていたので、これを修正している。

実施計画の変更認可申請を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請について
2.8 原子炉格納容器ガス管理設備(PDF 488KB)
別冊6 原子炉格納容器ガス管理設備に係る補足説明(PDF 443KB)
2、3号機の格納容器ガス管理システムの信頼性向上のため、ホースを信頼性の高いものに変更、移動用の装置から基礎を作って固定する形に変更、など。

雨水処理設備の処理水排水に関する測定結果
雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の処理水分析結果(PDF 16.7KB)
雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の処理水分析結果(その2)(PDF 16.7KB)

福島第一原子力発電所ならびに柏崎刈羽原子力発電所の防災訓練実施結果報告書の提出について

今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第8回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(2.07MB)
【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(7.05MB)
海側遮水壁の地下水ドレン(6頁左)。地下水ドレンくみ上げ用井戸、配管の写真あり。
要員管理(7頁右)。6月の1日あたり作業員数は平均で5,490人(実績)。8月の想定は約5,800人。
熱中症(8頁左)。今年度は7月30日までに8人(疑い等を含めると16人)発症。
【資料3】個別の計画毎の進捗状況(29.4MB)
1号機ジェットポンプ計装ラックラインの窒素ガス封入試験(25日参照)。計画の詳細。
タンク建設進捗(24頁)。24日現在の状況。
凍土遮水壁工事4週間工程表(26頁)
2号機海水配管トレンチ凍結止水工事(28頁)。氷・ドライアイス試験投入の結果(40頁)、氷の投入は問題なし、ドライアイスは水面に浮いてしまうため(28日参照)氷を主体として実施する。試験結果を踏まえて、30日午後より氷の本格投入を開始。1サイクル3時間(2時間で2tの氷を投入し、その後カメラで状況を確認)で1日約15tの氷を24時間体制で投入し、水面に常に氷がある状態を保つ(40頁)。測温管S1、S3、S4を凍結管に変更し、26日より運転を開始(S2は氷投入の効果を見るため、測温管として継続する)。
多核種除去設備ALPS吸着塔の腐食(44頁)。C系で確認された微小なすきま腐食(6が鵜27日のロードマップ進捗の項参照)について、A系とB系でも確認と対策(ガスケット型犠牲陽極の設置)を実施。いずれもC系と同様のすきま腐食を確認した。
多核種除去設備ALPSの本格運転への移行(51頁)。本格運転への移行に向けた課題(52頁、4核種の除去など)について解決の見通しがついたので、12月に本格運転へ移行の予定。インプラント通水試験の結果を受けて吸着塔の構成を決定、実施計画の変更後に吸着塔の増設等をおこない、10月頃より最終塔構成での運転を実施、12月より本格運転(129Iの除去性能は告示比で1を超えないが短期間で低下する。これについては改善を待たずに汚染水処理の実施を優先する)。増設多核種除去設備、高性能多核種除去設備のスケジュールあり(56頁)。
地下水バイパスの運用状況(57頁)。7月の運用実績、29日までの揚水井と10m盤観測孔の水位および効果の評価。観測孔Cでは明瞭な水位の低下が見られる。
H4、H6エリアタンク漏えいのモニタリングまとめ(65頁)。追加ボーリング(Eシリーズ、Gシリーズ、66頁)、地下水バイパス調査孔(70頁)、地下水バイパス揚水井(71頁)、排水路(72頁)、海水(73頁)。
高温焼却炉(HTI)建屋における地下水流入抑制対策の効果(75頁)。トレンチ閉塞のためにグラウト注入口を削孔した際に地下水が流入(5月19日、27日に止水完了)。現在、グラウト充填の準備中。HTI建屋止水工事による地下水流入量抑制効果を評価した(建屋地下とタンクの保有水量の増分(=地下水流入量、ALPS薬液注入分とウェルポイントくみ上げ分を除く)と降水量との相関を直線近似し、平年降水量(4.14mm/day)時の地下水流入量を推定し、工事前後の変化を見た)。この結果、止水工事により約50m3/dayの抑制効果があったと評価。4月11日には約80m3/dayの減少と報告しているが、評価法が違う事による差と考える。工事終了からまだ3ヶ月なので今後もこの方法による評価を継続していくが、地下水バイパスやフェーシング等、地下水流入量抑制対策は他にもやっているので、個別の対策の効果を分離して評価するのは難しくなる。
排水路出口付け替え工事進捗(80頁)。1条目が完成し14日より試験通水を実施していたが、2条目と本設の出口部分(仮設だった)が29日に完成した。
敷地内線量低減対策(85頁)
T/B東側のモニタリングまとめ(87頁)。地下水のトリチウム(93頁)、地下水の全β・90Sr(97頁)、海水(104頁)。
海側遮水壁工事進捗にともなうシルトフェンス撤去と海水採取点の見直し(106頁)
地下水ドレンの核種分析結果(107頁)。地下水ドレンのくみ上げ水を分析、埋め立て前の海水濃度と同程度であることを確認した。地下水ドレンの構造図あり。海側遮水壁と既設護岸の間は、下からO.P. -6.8mまではコンクリートで埋め立て(不透水層)、それ以浅GL(O.P. +3.3m)までは割栗石を詰めてある(透水層)。井戸は割栗石の中に設置してある(深さは4m盤をO.P. +3.3mとして表記)。
今月の追加的放出放射能量評価(127頁)。前月と変わりなく0.1億Bq/h(1号機0.005億Bq/h、2号機0.002億Bq/h、3号機0.0002億Bq/h、4号機0.0009億Bq/h)。これによる敷地境界における被ばく線量は0.03mSv/yearと評価。評価の詳細(ダスト測定値、流量、建屋カバーの漏えい率など)つき。
全面マスク着用省略可能エリア、一般作業服着用可能エリア(154頁)
3号機R/B上部除染・遮へい工事(159頁)
使用済燃料の保管状況(160頁)
4号機の漏えい・変形燃料の共用プールへの移送(161頁)。4号機使用済燃料プールに震災前から存在する変形燃料1体(1月30日参照)と漏えい燃料2体(2013年11月13日参照)をNFT-12Bキャスクで輸送する事に関して、実施計画の変更を申請する。NFT-12Bは既存のもので12体収容(いつも使ってるNFT-22Bは22体収容)。キャスク内のバスケットの1ヵ所が大きく、変形燃料(最大外径156mm)を収納できる。NFT-12Bでの輸送は1回(変形燃料1体、漏えい燃料2体、健全燃料8体)実施する予定。変形燃料について(165頁)。漏えい燃料について(166頁)。
1号機R/Bカバー解体作業(179頁)。飛散抑制対策、3号機と1号機の比較(182頁。飛散防止剤散布の強化、散水による飛散抑制、局所排風器による吸引、防風シート・開口部閉鎖による風の抑制、など3号機では実施しなかった追加対策を1号機では実施)。解体の手順は、まず屋根パネルに穴を開けて飛散防止剤を散布した後、屋根パネル→壁パネル→フレーム→梁と解体、取り外した梁に防風シートを取付けて梁を戻した後にガレキ撤去作業に入る(190頁)。
格納容器の調査・補修(止水)技術の開発(225頁)。IRIDの報告。格納容器下部(ベント管)補修の実スケール・1/2スケールグラウト充填試験、1/10スケール・1/2スケール止水試験など。格納容器上部(電気配線ペネ、配管貫通部ベローズ、機器ハッチ)の補修(247頁)。
格納容器内部調査技術の開発(260頁)。IRIDの報告。ペデスタル内外の調査など。
圧力容器内部調査技術の開発(272頁)。IRIDの報告。既存の配管からのアクセスなど。
燃料デブリの臨界管理技術の開発(282頁)。IRIDの報告。
ガレキ・伐採木の管理状況(298頁)
【資料4】平成25年度補正予算「廃炉・汚染水対策事業費補助金」に係る採択結果(81.5KB)


ニコ生
【7月31日】東京電力 平成26年度第1四半期決算&中長期ロードマップ記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.7.31(木)17時30分 ~


おまけ

この日の会見で、朝日のアオキ記者が朝刊の自社の記事魚拓)の関連で質問し、増田さんが答えた。

アオキ記者「(ダストモニターで)高高警報が出なくてもダスト飛散のある場合があると東大の研究グループで出している」「全部で6回宮城県に飛散した」「高警報発生時にリアルタイムで情報を出さないのか」
増田CDO「飛散したものの量が問題であり、警報が出ずに遠くで大きな影響が出る事はないと考える」

そもそも、R/Bからは微量ながら放射性物質は依然として出ているのだから、宮城県どころか全世界に飛散している可能性はある(そして、飛んでいった先で、もともとあった核実験やチェルノブイリ事故や今回の事故で飛散した放射性物質と一緒になる)。警報が出る出ないに関係なく、放射性物質は毎日、飛散しているのだ。だから問題は、飛散するかどうかじゃなくて、どれだけ飛散するか、だ。この記事に関するtogetter(宮城県丸森町の高感度ダストサンプリングデータが捉えた福島第一原発からの粉塵飛散)を見ると、テレビユー福島の報道によれば、宮城県で去年8月16-20日に観測されたダスト濃度に1週間曝露すると、内部被曝線量は0.035μSvとのこと。それから、ダスト観測地点付近の去年8月19日のモニタリングポスト観測値がこのtogetterの終わり近くにある(この図の一番最後)が、10時以降の線量率の上昇は0.005μSv/hくらいだ(これが意味のある上昇か、そもそもダスト飛散の結果なのかはわからない)。こういう数字を出すのが報道の仕事だと思うのだけれど、朝日新聞というのは「飛散した」という事実だけが重要と考えるのだな。それがどのくらいだったのか、どういう影響を持つのか、そういう定量的な評価は一切記事に載せないで、通常の何倍とかいう数字だけを出す。もともとどれくらいあったのかわからなければ、何倍なんて言われても意味がない。それとも、被曝線量が何Svなんて新聞に書いても、読者は難しくて理解できないと思ってるのか。
「ダスト飛散はけしからん」と言うのは結構。でも、いたずらに不安を煽って、判断の材料は出さない。こういうのは、報道ではなくて煽動って言うんだ。
(8月5日追記)じわじわ思い出したんだけれど、2012年6月15日にも同じような事を書いてた。「人々の直感的な不安や怒りを共有し、それらによって歪められた報道をして、読者を誤った未来へと誘導する。それじゃ、反省したはずの戦時中の報道と同じじゃないか。(中略)その直感的な感情がもたらすものを事実関係にもとづいて合理的に評価し、今後どうするべきかの判断基準を根拠とともに提供するのが報道の役割なんじゃないの?」
直感的、呪術的な論理に立った記事によって生み出される効果(現実に対して過剰な不安、それによって引き起こされる差別や風評被害)については誰が尻を拭ってるのかね。君たちの正義感や承認欲求を満足させるために人々の人生があるんじゃないのだよ。「ペンは剣より強し」だけれど、そのペンは権力にも市井の人々にも同じように刺さるんだということを知ってくれ。

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