今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 21.1KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
1号機T/B地下たまり水移送、昨日15日より継続していたが13:28に停止。
2号機海水配管トレンチ凍結止水工事、開削ダクトで間詰め充填を開始した。
福島第一原子力発電所2、3号機海水配管トレンチ 建屋接続部止水工事の進捗 間詰め充填作業の開始について(PDF 293KB)
資料右写真は開削ダクトのA側にある充填用の孔K1(10月3日参照)に充填用の配管を差してあるところ。地表からダクトまでは約10m、配管の長さは約12mで、2mほどが地面から突き出ている。作業時は地面の上にステージを設置して、作業者はその上で作業する(写真左)。配管は赤・黒のロープでクレーンから吊ってあり、配管の先端が充填位置に来るように調節する。配管と一緒に温度計が孔に入れられており(右写真、配管の奥の細いケーブルの先に取り付けてある)、充填剤の水和反応による温度上昇を検知して充填剤がどの高さまで来ているかをモニターする。立坑Aでの間詰め充填は20日に開始予定。
2号機T/B地下たまり水移送、11日より継続中。
3号機T/B地下たまり水移送、11日より継続中。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、9月4日より停止中。
高温焼却炉建屋の地下たまり水を循環浄化可能とするラインの設置(6月16日参照)、および、Srを除去するためのラインを既設ラインに追設する(9月25日参照)ため、当該設備を停止し、配管改造工事を開始。なお、工事期間は25日までを予定。
水処理装置、SARRY、9月24日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。現在、8月10日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、9月26日より停止中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、9月30日より運転中。
2月12日よりA、B、C3系列による同時運転を開始。
C系で新たにすきま腐食が確認され、追加の腐食対策(6月17日参照)を実施。同じ対策を実施するためA系を7月8-15日に停止。B系では7月18日-8月1日に停止して同じ対策を実施し、加えて、CFF1と2を改良型に交換(7月18日参照)。CFF1と2の交換はA系では8月3-10日に、C系では9月21-30日実施。
B系で系統水のカルシウム濃度が高いことを確認し、9月26日に停止。スラリー流出の確認されたCFF8の取り外しと調査、および、系統の洗浄をおこなう(9月29日参照)。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で9月17日より、B系で9月27日より、C系で9日より実施中。
高性能多核種除去設備の検証試験(8月18日参照)。8月20日より検証試験装置で実施中。
T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)。
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)。
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 697KB)
観測孔No.1-6(15日採取分)では前回(13日採取)と比べて有意な上昇はない。また、13日採取分のトリチウムは6,400Bq/L(昨日15日参照)でその前(9日採取、11日参照)の8,300Bq/Lより下がっており、14日に報告したように、新たな汚染水の漏えいは発生していないと考えている。
その他
サブドレン他水処理施設では、一部のサブドレンピットを使用して、8月12日より安定稼働に向けた 浄化性能確認試験等を開始している。地下水ドレンピットの工事が完了したので、使用前検査を受検するための事前準備として、地下水ドレンピットの揚水ポンプの動作確認等を明日17日に開始する。また、動作確認にともなってくみ上がる水については水質分析を実施する予定。
RO濃縮水処理設備について。
RO濃縮水処理設備の設置について(PDF 504KB)
水処理施設およびRO膜型淡水化装置で処理した水(RO濃縮水)を貯留タンクに保管しているが、このRO濃縮水の貯留リスク低減のために今年度内のRO濃縮水の浄化を進めている。そのひとつして、貯留タンクに貯めてあるRO濃縮水からSrを除去する装置を新設する。貯留タンクからRO濃縮水を引いてきて、浄化処理後に再び貯留タンクに移送する(元のタンクに戻すとは限らない)。処理量は500-900m3/日、除染係数はSrに対して100-1000(設計目標)。今日、実施計画の変更を申請(下記参照)。12月上旬に浄化運転を開始予定。
今日の現場公開であった説明によれば、この装置はサブドレン他浄化設備の入っている建屋内に設置される。サブドレン他浄化設備は、当初1,200m3を2系統設置する予定だったが、1系統でも処理量として十分であると判断し、1系統のみの設置となった(9月17日に実施計画の補正が提出されている)。このため、1系統分のスペースが空いたので、ここにこのRO濃縮水処理設備を設置することとなったとのこと。この設備、今日初めて話を聞いた気がする。
凍土遮水壁工事進捗(4週間工程表)。
福島第一原子力発電所凍土遮水壁 凍結管設置作業の進捗状況について(PDF 89.7KB)
15日までに、一般部の凍結管削孔541/1,545本、測温管削孔99/315本、凍結管建て込み124/1,545本が完了。
今日の現場公開で配布した資料。
(10/16 現場公開時説明資料)~タンク内にある汚染水のリスク低減に向けて~(訂正版)(PDF 22.1KB)
タンクに貯留しているRO濃縮水のリスク低減のために、RO濃縮水の浄化を今年度中に終了をることを目標として対策を実施している(2013年9月19日参照)。90Srを除去するために、多核種除去設備ALPS、増設多核種除去設備、高性能多核種除去設備、モバイル型Sr除去設備、キュリオンセシウム吸着装置でのSr除去、SARRYでのSr除去、RO濃縮水処理設備の設置、稼働を進めており、今年度中に浄化処理を終了する。多核種除去設備以外の装置ではSr以外の核種を除去できないので、これらの装置で処理した水は、最終的には多核種除去設備で処理する予定。
(10/16 現場公開時説明資料) タンクエリアにおける雨水対策(PDF 696KB)
雨水移送設備、雨水処理装置、タンク雨樋、堰カバー、堰のかさ上げ・二重化。
実施計画の変更認可申請および一部補正(7月10日提出分)を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請および変更認可申請の一部補正について(プレスリリース)
変更:RO濃縮水処理設備(上記参照)。
補正:高温焼却炉建屋の地下たまり水を循環浄化可能とするライン(2.5汚染水処理設備等(PDF 6.54MB)の287頁)の設置(6月16日参照)、および、Srを除去するためのラインの追設(9月25日参照)。
ニコ生
【10月16日】東京電力 記者会見
福島第一原発内部取材~新設ALPSなど初公開/過去最高のセシウム濃度検出
31:30 モバイル型Sr除去装置
1:16:38 サブドレン他浄化設備
1:43:10 増設多核種除去設備
1:55:30 高性能多核種除去設備
2:13:50 小野所長の会見。小野所長いわく、去年9月の安倍総理の発言(26年度中に汚染水の浄化を完了するようにとの要請。2013年9月19日参照)は、汚染水の浄化に向けて我々の背中を押したと思う、とのこと。
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.10.16(木)17時30分 ~
おまけ
今年度中に汚染水の処理を終わらせるという総理大臣との約束(2013年9月19日参照)について、「処理というのは多核種除去設備での処理を指していたはずなのに、他のSrしか除去できない装置での処理を含めるなんて話が違うじゃん」と言う指摘は、モバイル型Sr除去装置が出てきたあたりからぼつぼつ言われていた。今日の本店での会見や1Fでの小野所長の会見でも、繰り返しその話が出ていた。まぁ、確認すべき事柄ではあるんだろうけれど、何のためにそれをやるのか、そういうことを考えないと、そういうところにこだわっちゃうのかな。
RO濃縮水に含まれる核種は90Srが圧倒的に多いんだから、それだけでも除去できれば状況はかなり改善するんだろうと思うんですけれどね。「約束は約束だから、うやむやにするのは許せない」っていう感じなんだろうか。そんなら、東電も「守れなくてすみません。でも実質的には変わりないんですよ」って言えば良いのかな。
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