今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 17.1KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
1号機T/B地下たまり水移送、18日より停止していたが09:21-18:19に実施。移送先は1号機廃棄物処理建屋。
2号機T/B地下たまり水移送、23日より停止していたが10:14に再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)。
3号機T/B地下たまり水移送、19日より継続していたが10:22に停止。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、24日より運転中。
水処理装置、SARRY、昨日25日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
K排水路の水をC排水路へポンプでくみ上げることで、港湾外へ出ていたK排水路の排水出口を港湾内へ変更するための仮設ポンプの設置(3月4日参照)が今日、完了した。今後、試運転をおこった後にくみ上げを開始する。
その他
今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第16回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(1.56MB)
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(5.79MB)
要員管理(8頁左)。2月の1日あたり作業員数は平均で7,135人(実績)。4月の想定は約6,890人。
【資料3-1】循環注水冷却(3.00MB)
2号機圧力容器底部温度計の挿入作業結果(通しで3頁)。12、13日に実施。最大被曝線量は12日が1.25mSv、13日が0.78mSv(計画線量はいずれも3.0mSv)。故障した温度計が引き抜けなかった原因について、モックアップ試験体で調査した結果、錆びたワイヤーガイドがL字配管のエルボー部でL字のまま変形固着しているのが原因と推定(7頁)。サビ除去により引抜き可となる見通しを得た。種々のサビ除去剤で引き抜き力の緩和について調査し、中性サビ除去剤を24時間×2回の浸漬で、200Nで引き抜けない状態が100N以下ので引き抜ける状態となることを確認(8頁)。
1号機格納容器温度上昇について(9頁)。2014年12月18-25日にかけて、一部の格納容器温度計(HVH温度計 TE-1625H、J、K)で緩やかな温度上昇を確認(大気圧の上昇に合わせて発生)。過去にも同様の事象が確認されており、大気圧の上昇するタイミングで発生しやすいことが分かっている。推定されるメカニズムは14頁(ペデスタル内のCRD配管近傍に熱源が存在し、熱伝達、熱伝導によりCRD配管周辺が加熱。大気圧の上昇時にPCVからのアウトリークが減少するため、ペデスタル外のCRD配管周辺の流れが滞りHVH温度計指示値が上昇すると推定。CRD配管周辺の流れが増加・安定すると、温度が高い領域が小さくなり、HVH温度計の指示値が安定する)。過去のデータからは、窒素ガス封入量が36Nm3/h以上あると温度上昇が起きていない。ジェットポンプ計装ラックラインを用いたRPVへの窒素封入整備が終了した段階で試験を今後検討(現在の封入量は30Nm3/h)。
1号機原子炉注水系の対応(21頁)。CS系の系統圧力上昇を確認したため、緊急用の注水点として現在窒素ガス封入ラインとして使用しているRVH系の使用を計画、代替の窒素ガス封入ラインとしてジェットポンプセンシングライン(JPSL)(以前はジェットポンプ(JP)計装ラックドレンラインといっていたやつ)で試験を実施し使用可能であることを確認している(2014年1月30日、8月27日参照)。その後の対応として、CS系分岐部からRVH系へ接続するラインのうち、T/B内のホース(SUSフレキ)は2014年6月23日に敷設済み。R/B内は線量が高いため、現場にホースを保管しているが敷設は行っていない。JPSLによる窒素ガス封入は、試験実施用のホースがそのままあり、多重化を目的にさらに1ラインを追加するために実施計画の変更を申請中。
CS系の系統圧力上昇は、当初(2013年9-12月)と比べて鈍化・安定しているが、今年度の上昇傾向が継続したとすると、2018年末頃にCS系の運用注水量(2.0m3/h)確保が困難になる見通し。今後も、圧力動向の継続監視をおこなう。恒久対策として新規注水点設置に向けた対応を検討していくが、万が一、必要な注水量が確保できなくなった際は、RVH系注水ラインへの切替による炉注水も考慮する(ただし、必要な炉注水量は低下していること、RVH系ラインを炉注水に用いた後に窒素封入ラインとして再使用することに懸念(液体→気体への切替)があることから、できる限りCS系での注水を継続する)。なお、1号機はFDW系(給水系。これは現在も使用中)単独で冷却していた実績があり、CS系ラインでの注水が不能となっても冷却機能(崩壊熱の除去)の維持は可能である。
他号機・他系統の圧力上昇傾向は1号機CS系と比べると軽微もしくは確認されていないが、現場の除染状況等も踏まえつつ、2、3号機についても新たな注水点設置を検討する。
【資料3-2】滞留水処理(9.61MB)
タンク建設進捗(通しで3頁)。26日現在の状況。
凍土遮水壁工事進捗(4週間工程表、6頁)。
建屋内たまり水移送装置仮設ポンプ設置が必要な箇所の調査(通しで32頁)。地下水流入抑制対策により建屋周辺の地下水位を低下させる際に、建屋内たまり水水位を低下させる必要がある(建屋内たまり水水位が建屋周辺の地下水位より高くなると、建屋内たまり水が建屋外に漏えいする)。このために、建屋内たまり水移送ポンプと水位計を増強している(2014年6月16日参照)が、これらのポンプで移送できる区画と連通性がなく孤立しているたまり水については別途仮設ポンプを設置してたまり水を移送する必要がある。今回、14の区画(ポンプ設置箇所と区画されて連通性が不明であり、かつ、建屋の外側に通じる貫通部があるところ。34-37頁図の矢印のついている区画)を対象として調査を実施。水位を観測(水位計未設置の10カ所には水位計を設置)してT/B水位や近傍サブドレン水位と比較。また、たまり水を採取・分析してその結果から連通性を評価した。結果は39、40頁。連通性がないと評価された区画は今後準備が整い次第、水抜きを進めていく。42-52頁に各区画の詳細。
H4、H6エリアタンク漏えいのモニタリングまとめ(74頁)。追加ボーリング(Eシリーズ、Gシリーズ、75頁)、地下水バイパス調査孔(79頁)、地下水バイパス揚水井(80頁)、排水路(81頁)、海水(82頁)。
【資料3-3】環境線量低減対策(56.2MB)
敷地内線量低減対策(通しで1頁)。
T/B東側のモニタリングまとめ(3頁)。地下水のくみ上げ量:観測孔No.0-3-2から1m3/日、1-2号機間ウェルポイントから10m3/日(2014年10月31日より50m3から削減)、2-3号機間ウェルポイントから50m3/日(2014年10月31日より4m3/日から増加)。地下水(9頁)、排水路(18頁)、海水(23頁)。
海側遮水壁設置工事の進捗(32頁)。
港湾内海底土被覆工事進捗(33頁)。24日時点で71.3%完了。
敷地内の線量低減対策の進捗(38頁)。2014年度末の進捗状況。フェーシング、構内道路清掃・整備による成果。各エリアの線量の状況など。
1F構内への線量率モニターの設置(通しで34頁)。構内に線量率モニターを設置し、その場所の線量率がリアルタイムでわかるようにすることで安心感を醸成し、線量を意識することで作業中の被曝線量低減につなげる(2014年10月30日参照)。35頁に装置のイメージ図。測定範囲は0.1μSv/h - 100mSv/hで10分ごとにデータ更新。バッテリー(太陽電池パネル付き)またはAC電源で稼働。GPS機能付き。測定結果は無線で免震重要棟などに伝送して集約、大型ディスプレイで構内各地点の線量率が見られるようにする(37頁)。作業者が多く集まる場所(免震重要棟、休憩所、見学者ルートなど)を中心に70カ所に設置(3月末までに20カ所、9月末までに50カ所。設置予定場所は36頁)。
今月の追加的放出放射能量評価(128頁)。前月と変わりなく0.1億Bq/h以下(1号機0.008億Bq/h、2号機0.0007億Bq/h、3号機0.002億Bq/h、4号機0.0009億Bq/h)。これによる敷地境界における被ばく線量は0.03mSv/year以下と評価。評価の詳細(ダスト測定値、流量、建屋カバーの漏えい率など)つき。
【資料3-4】労働環境改善(1.84MB)
全面マスク着用省略可能エリア、一般作業服着用可能エリア(通しで1頁)。
体感型の訓練の開始(3頁)。人身災害で1Fでの経験年数が1年未満の人が多く、新規入所者の危険予知能力向上が喫緊の課題。このため、新規入所者を対象として体感型の訓練施設を新事務棟近くに設置。準備のできた体感項目から3月末以降順次運用を開始する。H28年7月に新訓練施設が完成したら、こちらに統合する。体感項目(案)については7、8頁。
福島給食センターの進捗(10頁)。31日に完成予定。センターは大熊町に建設。センターで調理済みの食事・食器を1Fに搬入、使用済みの食器をセンターに戻して洗浄する。4月中旬に新事務棟食堂スペースで給食開始予定(1000食/日)。大型休憩所への提供は6月上旬を予定。この給食は、暖かい食事を提供するだけでなく、防護マスクをつけて作業に臨んでいる作業者の方々がマスクなしに顔を付き合わせることのできる場として活用していただきたい、そのために提供する食事の値段についても利用が進むような設定ができるかどうか検討したい。
【資料3-5】使用済燃料プール対策(3.74MB)
3号機使用済燃料プール内大型ガレキ撤去作業(通しで4頁)。燃料取扱機のウォークウェイ等の撤去およびラック養生板敷設(北西側)を実施中。次は燃料取扱機本体の撤去。
3号機使用済燃料プールのプールゲートの状況(20頁)。水中カメラにより、プールゲート(G1)に燃料取扱機が接触している可能性を確認、また、G1ゲートがあるべき位置から若干ずれている可能性があることを確認した。
プールゲートは二重(G1とG2)に設置されており、G2は点検等で使用する予備(25頁)。G2は斜めにずれている(21頁)が、これは問題ない。3号機では現在、原子炉ウェルに水がなく、プール内の水圧がG1ゲートにかかってシール性が保たれている(プール水位の変化から、水漏れはないと判断している)。しかしながら、G1ゲート端とプール壁面の位置関係が若干ずれており(ゲートパッキン(25頁図)、プール壁面に正しく当たっていない可能性がある。24頁写真)。建屋が爆発した際に落下したガレキが当たって、位置がずれた、もしくは、ゲートが変形した可能性があると考える。
今後、燃料取扱機本体を撤去する際にG1ゲートに影響を与える可能性があるので、干渉の状況を調査し燃料取扱機本体撤去計画に反映する。また、G1ゲートのずれについても、ゲートのシール性に影響を及ぼす可能性があるので、詳細調査をおこない漏えいが発生する可能性等を検討し、必要に応じて対策を検討する。なお、ゲートから漏えいが発生した際は非常用補給水ラインによる注水も可能。また、プールゲートの深さまで水が抜けてしまった場合、プール内の燃料集合体の上部(燃料のある部分は上から数cm)が頭を出すが、大部分は水中にとどまる。
3号機飛散防止剤散布実績および予定(32頁)。
1号機R/Bカバー解体工事(35頁)。
3号機上部除染・遮へい工事(36頁)。
【資料3-6】燃料デブリ取り出し準備(6.66MB)
1号機ペデスタル外側1階グレーチング上調査(B1調査)の現地実証試験(「原子炉格納容器内部調査技術の開発」)(16頁)。目的、位置づけ、調査項目、調査方法、作業概要など。モックアップでの検証(挿入・回収、グレーチング上の走行)。カメラ改良による視認性の向上。など。
【資料3-7】放射性廃棄物処理・処分(2.19MB)
構内で採取した建屋内ガレキ、立木、落葉および土壌の放射能分析(通しで12頁)。JAEAによるH26年度分の調査結果。廃棄物管理などに役立てる。
【資料4-1】リスク総点検の検討状況について(340KB)
政府事故調のヒアリング記録の公表(第6回)が今日26日よりおこなわれている。第1回は2014年9月11日、第2回は11月12日、第3回は12月25日、第4回は2015年1月29日、第5回は2月26日。
ニコ生
【3月26日】東京電力「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2015.3.26(木)18時30分 ~
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