今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 156KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
1号機T/B地下たまり水移送、1月6日より停止中。
2号機T/B地下たまり水移送、2日より継続中。
3号機T/B地下たまり水水位、水位計の不具合により09:00のデータは欠測。9日からずっとこうなんだけれど、これLCO逸脱にならないのかしら。ほかにも水位計があるのか。
3号機T/B地下たまり水移送、7日より停止していたが10:48に再開。移送先はプロセス主建屋。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
00:14頃、5号機残留熱除去系(RHR)(A)で電動弁開閉試験前のラインナップ作業中、RHRポンプ(A)の圧力抑制室側吸込弁(MO-10-13C)を開いた際に「RHR A 電動弁過負荷」の警報が発生し、当該弁が過負荷トリップした。当該弁は外観上異常がないことを00:24に確認。なお、炉心冷却およびプール冷却はRHR(B)で行っており、影響はない。今後、当該弁の点検等を行う。
6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、9日より停止していたが10:54より運転中。
水処理装置、SARRY、2日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
その他
昨日10日のH4・H4北・H4東エリアをかこむ外周堰の中にたまった雨水の水位低下の件。
現場の写真(気泡発生個所と水の流出個所)を公開。
福島第一原子力発電所H4タンクエリア外周堰内雨水水位低下について(写真のリンク)
今日11日採取の観測孔E-9の全βが11,000Bq/Lで、前回9日採取の370Bq/Lから30倍程度上昇。昨日の件の影響である可能性があり、E-9について今後1週間程度を目処に監視を強化する。また、E-11とE-12でも今日採取・分析を実施。E-11の全βは170Bq/L(前回2月12日採取分は25Bq/L)、E-12では25Bq/L(前回2月12日採取分は17Bq/L)と、有意な変動はない。この2ヶ所も同様に今後1週間程度を目処に監視を強化する。
採取地点は、たとえば、今日公開された分析値の資料に掲載してある。E-9、E-11、E-12はいずれも、昨日堰外への漏えいが確認された地点の近傍。E-9は漏えい地点の20m以上先。間にあるウェルポイントでのくみ上げは、2014年4月9日より停止している(2月23日の現地調整会議のモニタリングの資料18頁)。
福島第一原子力発電所H4タンクエリア外堰内雨水水位低下について(続報2)(報道関係各位一斉メール)
地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。9日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 121KB)
No.12のトリチウムは500Bq/L。
地下水バイパス一時貯留タンクGr3のサンプリング結果。1日採取分。
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果(PDF 8.83KB)
東電、第三者機関のいずれの分析結果も運用目標を超えず。
地下水バイパス一時貯留タンク詳細分析結果。一時貯留タンクGr1の2月5日採取分。
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク詳細分析結果(PDF 12.0KB)
地下水バイパス加重平均サンプルの分析結果。1月分。
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 加重平均サンプル分析結果(平成27年1月分)(PDF 11.8KB)
昨日、全βの結果を公表した分のトリチウムの結果が出た。
2号機RPV温度計(TE-2-3-69R)の再挿入(2月26日参照)を明日12日より2日かけておこなう。
福島第一原子力発電所「免震重要棟」における黙祷および役員訓示(写真および動画のリンク)
福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)
おまけ
「アプリシエイト フクシマ ワーカーズ(AFW)」という団体が企画した地元の人のための1F現地見学会が2月16日に行われたというハフィントンポスト日本語版の記事(魚拓)から引用。
……東電側は科学的な数字をもとにアナウンスしましたが、住民側は、出たかどうかを公表して欲しいのです。東電は、その感じ方の違いを理解していなかった。
もし理解していたら、流出の問題ももっと早くアナウンスすることができたのではないでしょうか。自分が大切に思っている友人の顔が浮かんでいたなら、『これはこういうことなんですが…』と、早い段階で説明できたのではないでしょうか。逆に、住民側としても自分がよく知っている人が頻繁に、身近な言葉で説明してくれたら、安心されるのではないでしょうか。
この感じ方の差への気付きは、お互いが交流していなければ生まれないものです。……
……今はまだ、東電と住民との間に溝がありますが、今後もっとお互いが交流して、何かあった時に相手の顔を浮かべられるような関係になれば、もっと信頼関係も生まれるのだと思います。そういう意味で、今回の視察ではお互いを理解する画期的な第1歩になったと思いますし……AFW代表の吉川さんのコメント。私も、情報公開(何を公開するのかという判断)、周辺住民や関係者との信頼関係の構築は、こういうことなんだと思う。こういうことを、3号機R/Bからのダスト飛散の時(2014年7月24日に書いた)も、今回のK排水路の時(これは2月25日)も言いたかった。
関係者と直接に対面する機会を作らないと、信頼関係の醸成は無理なんだということ。
この先の廃炉作業を進めるために、ここは避けては通れないのだと思う。というか、避けてはいかんのではないか。
もうひとつ、参加者のコメントを引用。
東電も住民も、ゴールは『福島の復興』で同じものです。全ての問題を東電だけに押し付けておくのではなく、共有できる問題であれば、一緒に解決できるよう、住民も前向きに取り組むべきではないでしょうかこういう感想は決してないわけじゃない、ということ。直接対面する関係を持つことが、こういう気持ちを生んでいくんだと思う。こんな風に思ってくれる人を一人でも増やすことは、廃炉作業を進めていく上でとても重要だと思うし、そのためにも関係者と直接対面する機会を設けるべきだと思う。
東電は「皆様の信頼を得るべく」努力するってよく言うんだけれど、もしかして、東電自身が周辺住民に対する信頼を持っていないんじゃないか。あんな事故を起こして、住民が自分たちのことを信じてくれるはずがない、と東電が思うのはもっともなことかもしれないけれど、それじゃあ住民の信頼が得られないのは当然なんじゃないか。だって、自分のことを信じていない人のことなんて、信じられないでしょ。信頼を請う人が相手を信頼しなきゃ、話が始まらない。さっき引用したように思っている人もいないわけじゃないのだから。
あの事故よりも前から、原発は信用ならない怪しい代物だとか、あるいは原発以外にも、変電所みたいな施設ですら電磁波ガーみたいな人たちから言いがかりをつけられて、そういう人たちに設備は問題ないとか人に影響はないとかいうことを説明してもちっとも理解してもらえないということは普通にあったらしい。だから、電力事業者が周辺住民と何の問題もなく信頼関係を構築できるはずなんていうのはお気楽すぎるのだろう。でも、いわゆる安全神話がこの不信のスキマに育ったんだという指摘もあることを思えば、やっぱりこれはなんとかしなければいけないことなんじゃないか。そして、そのスキマを埋めるために一番有効なのが、周辺住民と東電が直接対面する機会を設けることなんじゃないかと思うのだ。
なぜ東電が地域住民に直接に事態を説明する会を開かないのか、その理由はよくわからないけれど、私は、ぜひやるべきだと思うし、廃炉作業を進めるために住民の賛同が必要であることを思えば、それはやったほうがいいのではなくて、やらなければならないことなんじゃないかと思うのだけれど、どうだろう。
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