今日のお仕事
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
1号機T/B地下たまり水移送、1月6日より停止中。
2号機T/B地下たまり水移送、2日より継続中。
3号機T/B地下たまり水移送、3日より継続していたが10:16に停止。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、6日より停止中。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、4日より運転中。
水処理装置、SARRY、2日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
その他
昨日6日にH4東エリア内周堰の配管貫通部で漏えいを確認した件。
5日にH6エリアからH4東エリアへ堰内たまり水を移送を実施していた。移送終了後のH4東エリアの堰内たまり水水位は約17cm。翌6日朝に監視カメラで確認したところ、この水位が約27cmへ上昇していた。調査の結果、H6エリアからH4東エリアへの移送終了後も移送ホースは移送時と同じ状態であったためにサイフォン効果によりH6エリアのたまり水がH4東エリア堰内へ移送され続け、H4東エリアの堰内たまり水水位が上昇(H6エリアの堰内たまり水水位は低下)したことが判明。H4東エリアの水位が約27cmへと上昇して配管貫通部(床面からの高さ20cm)より高くなり、配管貫通部に圧がかかって漏えいに至ったものと推定。なお、6日00:00頃のタンクパトロールでは当該の配管貫通部での漏えいは確認されていないことから、漏えいはそれ以降に発生したものと考える。したがって、この漏えいは、3日に採取されたH4東エリア南東側の側溝のたまり水が比較的高い全β濃度(約1,900Bq/L)だったこと(5日参照)の原因ではないと判断した。
地下水バイパス揚水井(奇数番+No.12)のサンプリング結果。5日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 73.3KB)
No.12のトリチウムは530Bq/L。No.11はポンプ点検により採取中止。No.11は再び流量が低下したため清掃中(2月23日参照)。
1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日参照)。5日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機放水路サンプリング結果(PDF 201KB)
(以下、9日の会見より)上流側で137Csが38,000Bq/Lに上昇(前回2日採取分は20,000Bq/L。4日参照)。3月に入って雨が続いた時期があり、このために放水路たまり水の汚染源として考えている1号機逆洗弁ピット(1月30日参照)の水位が上昇し放水路に流入、また、1号機T/B屋根からの排水が流入したなどの原因が考えられる。引き続きモニタリングを継続する。なお、下流側では濃度上昇は見られない。影響拡大防止対策については1月30日を参照。
福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)
おまけ
6日に相双漁協の会合があり、今春の相馬沖でのコウナゴ漁の試験操業を当面見送ることを決めたとのこと。K排水路のデータ公表の件で、サブドレンの稼働については「信頼関係が崩れ、いまは進める状態にない」。組合員からは「「試験操業を中止し、情報を隠していた東電に抗議すべきだ」との声の一方で、「こぶしを上げれば、風評被害を助長することにもなってしまう」との意見も出た」のだそう(河北新報(魚拓))。
サブドレンは廃炉を進めるために必要な設備だし(規制委は必要性について納得していないみたいだけれど、あったほうが作業の自由度が高くなるのは確かだ)、サブドレンと抱き合わせになっている海側遮水壁の閉鎖は海洋への汚染拡大防止に効果があると思うのだけれど、そんなことよりも「信頼を裏切られた」という思いのやり場を確保するほうが優先だということなのかもしれない。
誰が悪いとか、そういうことは大事なのかもしれないけれど、そういう気持ちを離れて、純粋に合理的に、今何をするべきなのか、それはいつまで待てるのか、そういうことも同時に考えていかないと、かえって取り返しのつかないことになりはしないかとも思う。
1Fの廃炉は東電が趣味でやってるわけではない。量は格段に少なくなってきたとはいえ、残念ながら、いまだに様々な形で放射性物質は周辺に放出され続けている。これを少しでも低減し、また、再び大きな放出が起きないようにする。廃炉は、そのための作業だ。それを進めるのは、東電の責任であると同時に、周辺地域や関係者の望みでもあるはず。廃炉を進めるという共通の目標を持つもの同士として、もっと違った形の関係を築くことができないものなんだろうか。それには、今、何が欠けているんだろうか。
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