今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 122KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
1号機R/Bカバー解体作業。5月末より実施を予定していた屋根カバー取外しは、機器ハッチ開口部バルーンのズレ(5月22日、6月11、22日参照)の対策が完了するまで延期。
本日の作業実績(PDF)
資機材整備。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:資機材整備。
1号機T/B地下たまり水移送、28日より停止中。
2号機T/B地下たまり水移送、昨日6月30日より停止していたが11:27に再開。移送先は高温焼却炉建屋。
3号機T/B地下たまり水移送、昨日6月30日より停止していたが11:44に再開。移送先は高温焼却炉建屋。
4号機使用済燃料プール代替冷却系、28日より停止中(プールに燃料はない。2014年12月22日参照)。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、23日より停止中。
水処理装置、SARRY、18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。現在、5月24日より全系統で停止中(5月25日参照)。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。現在、13日より全系統で処理運転中(15日参照)。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
その他
地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。6月29日採取分。福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 121KB)
昨日報告した通り、No.10のトリチウムは1,500Bq/Lで運用目標と同じとなり、昨日6月30日よりくみ上げを停止している。。
B・C排水路のBC-1ゲートの電動化工事を実施する。
BC-1ゲート北側:7月2-3日
BC-1ゲート南側:7月6-7日
B・C排水路から港湾内へ全β放射能濃度の高い水が流出(側溝放射線モニターで「高高」警報)した件の対策として。第32回監視・評価検討会の資料(第32回特定原子力施設監視・評価検討会資料)福島第一原子力発電所側溝放射線モニタにおけるβ濃度高高警報発生について(PDF 960KB)を参照。3頁にBC-1ゲートの位置、25頁にゲートの電動・遠隔化について記載あり。
側溝に敷設されている耐圧ホースからの水の漏えい(5月29日参照)の件。
福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果(PDF 11.0KB)
6月30日採取分。大きな変化はない。
1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(5月14、15日、6月22日参照)。24日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 416KB)
月初めなので、温度計の信頼性評価を規制委に提出。
福島第一原子力発電所1~3号機における原子炉内温度計および原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について(2015年7月提出)(プレスリリース)
評価区分の変更はなし。
実施計画の変更認可申請と、変更認可申請(2015年6月22日提出と2014年7月28日提出の2件)の一部補正を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請および一部補正について(プレスリリース)
変更:原子力安全監視最高責任者(CNSO)の職位設立(3月30日のプレスリリースでは当該職位の呼称を「原子力安全最高責任者」としていたが、役割を詳細に定義した結果「原子力安全監視最高責任者」に変更)。
補正1:1号機原子炉建屋カバー解体後の放射性物質の放出量評価見直し。
補正2:建屋内RO循環設備の設置。
今日、規制委の第36回特定原子力施設監視・評価検討会があった。その際の資料。
(第36回特定原子力施設監視・評価検討会資料)試験凍結実施状況・建屋内外水位が逆転した場合の影響検討(PDF 9.01MB)
凍土遮水壁の試験凍結(2頁)。大まかに見ると、観測井Ci-1はもともと周囲よりも地下水位が高かったのが、試験凍結開始後に徐々に低下して周辺と同程度になっており、当面水位管理上の問題は生じない。今後も観測を継続し挙動を確認していく。
局所的な地下水位低下で建屋内水位と逆転した場合の影響検討(9頁)。サブドレン間で局所的な水位低下が起きた場合の影響を評価した。結果は、水位逆転により建屋からたまり水漏えいが発生しても、10年後にトリチウムと90Srは建屋周辺にとどまり、護岸までの拡散は生じない。
実測に基づく水位管理(23頁)。各建屋内と近傍サブドレンの水位計配置と警報設定範囲。
(第36回特定原子力施設監視・評価検討会資料)福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プールからの燃料取り出しについて(PDF 4.72MB)
燃料取出し用カバーの概要(2頁)。FHMとクレーン(燃料輸送容器を扱う)は門型クレーンで、これらが乗るガーダーをオペフロ上に設置するため、作業床(これだってオペフロじゃんね)はオペフロより約6m高くなる(2頁右図)。設備全体は3頁。東西方向に設置されたガーダー(これの荷重はR/B周囲に設置されている構台で支える)の上に各種設備が配置され、これをドーム屋根が覆う。東西の端はR/Bオペフロよりもはみ出している(2頁下中央図。6頁右上図も参照)。
燃料取出しに向けたスケジュール(4頁)。現在、オペフロ除染・SPF内ガレキ撤去を実施中。今後、オペフロ遮蔽、燃料取出し用カバー設置、燃料取出し、と進む。
カバー設置の手順(5頁)。オペフロに遮蔽体設置、移送容器支持架台をオペフロに設置、FHMガーダー設置、作業床構築、東側ドーム屋根設置、FHM揚重、西側ドーム屋根設置、の順に進む。遮蔽体設置は遠隔操作による無人作業、それ以降は有人作業となる。作業床構築以降はオペフロ+6m高さでの作業で、その前はオペフロ上での作業(最も線量が高い状況での作業)。
現状のオペフロ線量率(6、7頁)。
除染完了後のオペフロ線量(到達見込み)(8頁)。実際に作業をおこなう範囲(青点線内)で一部高い場所があるが、原子炉ウェルの上には厚さ25cmの遮蔽鉄板を置く(28頁)ことで1/1000以下に下げられる(SFP北東側で線量が高いのは、SFP内のガレキの影響や、ガレキ撤去作業関係の資材が置いてあり除染がまだできていない場所があるため)。南西部は床部の損傷のため厚い遮蔽体を置くことができないので、除染で十分に線量を下げるようにする。
この上に遮蔽体を設置することで作業可能となると考える。
線量低減対策(9頁)。オペフロ除染は当初計画に対して十分な効果が得られていないので、除染の繰り返し作業や遮蔽体設置範囲の拡大で対応する。また、鉄骨組立作業の一部を線量の低い構外で実施したり、ダクト・ケーブル等の一部を線量の低い構外で事前設置する。カバー設置作業時には、作業状況に応じた仮設遮蔽体の設置、待避所の設置、訓練等による作業時間の短縮、など。
燃料取出し用カバー組立作業状況(10頁)。小名浜港で組立作業の確認を実施。写真あり。
除染・遮蔽完了後の空間線量率見通し(11頁)。除染作業の目標は、遮蔽体設置後の空間線量率が1mSv/h以下であること。除染完了後も一部でこれを超える見通しだが、これらの場所では作業単位ごとに対策(仮設遮蔽を設置する。12、13頁)をおこなう。
今後の対応(14頁)。オペフロ上の線量率評価にはオペフロ外線源(R/B外壁、R/BとT/Bの間に落下しているガレキ(除去するのが困難))を考慮していないので、これについて検討する。オペフロ上に設備を積み上げていくため各フェーズで異なる遮蔽の効果についても評価を行う。これらを加えた空間線量率の詳細な評価をもとに、各作業の想定線量を考慮して体制・スケジュール等を設定し、作業成立性のある計画を策定する。
遮蔽計画(28頁)。各工区に設置する遮蔽体の厚み。床部の損傷の大きい工区は遮蔽体を薄くしてある。
燃料取出し用カバーの耐震性評価(30頁)。架構およびR/Bの耐震性評価結果(31頁)。
燃料取出し作業全体作業概要(32頁)。オペフロ除染・SFP大型ガレキ撤去→カバー・燃取設置工事→SFP小型ガレキ取出・搬出→燃料ハンドル形状確認→燃料取出し。
(第36回特定原子力施設監視・評価検討会資料)1,000tノッチタンクから3号タービン建屋への移送ホースからの漏えいについて(PDF 2.33MB)(側溝に敷設された耐圧ホースからの漏えいの件)
ホースが大きく曲がった状態で設置されていた原因(9頁)。設置時は、特に拘束点は設けず、ある程度の余長を確保してほぼ直線状に側溝内に設置した。今回漏えいが発生した場所は、直線状の長距離下り勾配の下流にあるため、長期的に使用したことにともない、内部流体の自重により屈曲部が発生した可能性等が考えられる。
点検がおこなわれなかった原因(10頁)。当該のホースは一時的に使用するだけの予定だったため、2013年10月の設置以降点検が行われていなかったが、PE管化工事が中断(28頁以降参照。担当者の思い違いにより必要以上に遅延した)したことにより、結果として長期間使用することになった。
K排水路の漏えいモニター設置(17頁)。PSF(プラスティック・シンチレーション・ファイバー)を異常検知のために設置する。PSFについては2014年7月14日、12月19日などを参照。
移送作業における漏えい事象がなくならないことについて、松本純さんから「事故以前は、工事を担当する部署に加えて工事の品質を管理する部署があったが、事故後はこれらを全て工事の担当に振り替えて対応に当たってきた。ここに来てようやく余裕が生まれてきたので、以前のように工事を管理する体制の構築、工事に際に参照されるスペックの策定などを始めつつある。」というような発言あり。
姉川さんは「当該の移送ラインについてPE管化工事は完了しているもの、また、移送作業時のリークチェックはしているもの、と思っていた」とのこと。
(第36回特定原子力施設監視・評価検討会資料)汚染水タンクの堰の運用について(PDF 1.10MB)
本堰/仮堰の運用方針(2頁)。Sr処理水等の放射能濃度の比較的高い水を貯留するエリアはできるだけ早く本堰にする。仮堰運用とするエリアはALPS処理水を貯留する。
仮堰運用の必要性(3頁)。仮堰あり/なしでの水バランスシミュレーション。Sr処理水の浄化処理(合わせてフランジタンク使用停止)を早急に進めるためには、完成したタンクから順次インサービスをしてALPS処理水を受け入れて、仮堰運用を適用する必要がある。
本堰設置工程(10、11頁)。
(第36回特定原子力施設監視・評価検討会資料)HIC上のたまり水発生の原因と対策の検討・実施状況(PDF 2.30MB)
HIC上のたまり水点検(3頁)。優先的点検対象について、第2施設では全て終了、第3施設では継続中(6月25日時点で6/70基終了)。
点検の優先順位の考え方(4、5頁)。塩化物イオンが多いと見かけの水素のG値(放射線分解で生成する分解生成物の吸収エネルギー100eVあたりの個数をG値(個/100eV)といい、一般的に分解初期の水素のG値は0.45程度である。36頁)が大きくなることが知られている(36頁)。攪拌による体積減少=水素発生量として塩化物イオンとの相関を見ると、両者が比例していることを確認(5頁)。このことから、水素ガス発生量の指標を前回報告の表面線量率から「表面線量率×塩化物イオン濃度」に変えて、上澄み水があふれるまでの日数の評価をおこなった(4頁)。前回の結果よりも点検実績とより良い相関性を確認したので、第3施設の点検での優先順位付けに反映する。
原因調査状況/No.182の観察(6頁)。液位は75日間で49.8mm上昇(最初の1ヶ月で1.8L/日、至近の1ヶ月で0.6L/日)。
原因調査状況/メスシリンダー試験(7頁)。No.182と172の内容物を採取してメスシリンダーに静置、スラリー/上澄み水境界の発生、水位の変化、気泡の発生・滞留状況を観察中。
原因調査状況/JAEAによる実験計画(8頁)。水素発生量に対するイオン等の影響確認、水素ガス滞留の原因追求のため、実スラリーの分析(9頁)、模擬炭酸塩での水素発生試験、などなど。
上澄み水の抜き取り(10頁)。緊急対応用としての簡易水抜き装置による上澄み水の抜き取りを実施中(6月30日時点で40基の水抜きを実施)。ボックスカルバートに隣接して作業ハウスを設置しておこなっている。
本格水抜き装置の導入(11頁)。作業の加速化、安全水準の向上を期するため導入する。装置は常設でHICを持ち込んで作業する。実施計画の変更申請を実施し、8月中旬に運用開始予定。
HICフタのベント孔不足が生じた原因と対策(15頁)。
多核種除去設備の課題と検討状況(18、19頁)。本格運用開始のために規制庁から要求されている検討内容について。
HICの保管に関する中長期シナリオ(20頁)。スラリーの脱水(ろ過、遠心分離など)、固体化(コンクリート化、ガラス化など)、それまでHICの安全性、など。
HICのβ線に対する健全性(26頁)。γ線については、過去の評価において20年間における健全性を評価済み。これまで知見がなかったβ線の影響について、評価を実施中。
以下は規制庁作成の資料。
資料5-2 高性能容器(HIC) の調達管理の現状【PDF:1MB】
「HIC は、既存型(タイプ1)及び改良型(タイプ2)の2種類が使用されている(表1参照)。タイプ1は米国内で処分容器としての認証を受けて使用されている。一方、タイプ2は、福島第一原子力発電所での保管形態を考慮して落下強度を強化したもので、米国での認証は受けていない。」(1頁より)
福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)
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