今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 20.2KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
1号機R/Bカバー解体作業。
本日の作業実績(PDF)
屋根パネル固定ワイヤー外し(南3、南2屋根パネル)。作業時間は06:20-08:26。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:屋根パネル取り外し(南3屋根パネル)、飛散防止剤散布(南3エリア近傍)(作業予定時間:06:00-14:00)。なお、屋根パネル取外しの2枚目(北3パネル)は来週実施予定、3枚目は9月以降の予定。
1号機T/B地下たまり水移送、19日より停止中。
2号機T/B地下たまり水移送、24日より停止中。
3号機T/B地下たまり水移送、24日より停止中。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、24日より停止していたが10:00-15:00に実施。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、14日より停止中。
水処理装置、SARRY、6月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。現在、5月24日より全系統で停止中(5月25日参照)。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。現在、6月13日より全系統で処理運転中(15日参照)。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
(以下、28日の会見資料より)17:54頃、構内で汚染水タンク雨水抑制対策工事に従事してい男性作業者が体調不良を訴え、入退域管理棟救急医療室で医師の診察を受けた。診察の結果、緊急搬送の必要があると診断されたため、18:43に救急車にて発電所を出発し、南相馬市立病院に搬送。当該作業者に意識はある。
その他
側溝に敷設されている耐圧ホースからの水の漏えい(5月29日参照)の件。
福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果(PDF 64KB)
26日採取分。
2号機使用済燃料プール代替冷却系、空気作動弁のコンプレッサー交換の準備作業ため
28-31日(約84時間)停止する。停止中のプール水温上昇率は0.136度/h、プール水温上昇は11度の見込み。プール水温は現在30℃前後。
実施計画の変更認可申請(1月9日提出)の一部補正を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請の一部補正について(プレスリリース)
使用済セシウム吸着塔一時保管施設の増容量。
今日、廃炉・汚染水対策現地調整会議(第23回)があった。その際の資料。
【資料1-1】発電所内のモニタリング状況等について(12.7MB)
護岸エリア地下水モニタリングまとめ(5頁)。
地盤改良壁の地表処理、ウェルポイント設備変更(9頁)。ウェルポイント設備変更は6月で完了した。今後、試験後に稼動の予定(今は既存のウェルポイントでくみ上げをおこなっている)。
放水路たまり水モニタリングまとめ(11頁)。
港湾内外海水モニタリングまとめ(15頁)。
地下水バイパス揚水井モニタリングまとめ(20頁)。
H4、H6タンクエリアモニタリングまとめ(21頁)。
排水路モニタリングまとめ(25頁)。
地下水バイパス運用状況(27頁)。24日までに74回の排水を実施。排水量の合計は116,897m3。揚水井、観測孔水位グラフ(29、30頁)。10m盤観測孔単回帰分析結果(31頁)、観測孔A-Cで稼動前に対して5-20cm程度の水位低下。サブドレン水位評価結果(32頁)、稼動前に対してSD9で25cm低下、SD20で20cm上昇、SD45で25cm上昇。建屋流入量評価結果(33頁)、至近の地下水流入量は328m3/日(対策前に対して80m3/日程度の抑制)。累積の流入量抑制効果(34頁)、16日時点で約2.9万m3。
地下水バイパス揚水井/清掃状況(37頁)。清掃中だったNo.5は17日、7は1日、12は6月24日に終了している。現在、No.4(8日より)と6(14日より)が清掃中。
【資料1-2】福島第一原子力発電所1号機建屋カバー解体時における飛散抑制対策の一部変更と今後のスケジュールについて(1.52MB)
大物搬入口の防風カーテンを今日までに設置完了した。
1号機原子炉建屋防風カーテン設置状況(写真)
明日、1枚目の屋根パネル取外しをおこなう。2枚目は来週、3枚目以降は9月以降の予定。
【資料1-3-1】福島第一原子力発電所の敷地境界外に影響を与えるリスク総点検に関わる対応状況(367KB)
リスク総点検(4月28日報告)で抽出された項目のうち、「対策が必要」と評価した21項目について対策の計画を策定した(「調査が必要」な45項目についてはとりまとめて次回報告予定、その他の124項目は定期的な見直しで状況の変化を確認し継続的に管理していく)。
21項目には、サブドレンピットNo.16の水質改善の他に、2号機R/Bや1-4号機T/Bの屋根の雨水、5・6号機の建屋たまり水(フランジ型タンクは溶接型にリプレース、浄化設備を強化して建屋たまり水を排水し建屋を止水)などがある。
【資料1-3-2】サブドレンNo.16ピットの水質改善について(245KB)
監視強化(水位計設置)、移送配管の信頼性向上を実施の上、No.17ピット閉塞後2回目のくみ上げを14-21日に実施した。22日に採取した水の分析結果は、前回くみ上げ後(5月25日採取)に比べて上昇した。くみ上げ期間中に大雨があり、その影響も考えられるので、監視を継続しさらなるくみ上げを検討する。
【資料1-4】1,000tノッチタンクから3号タービン建屋への移送ホースからの漏えいについて(854KB)側溝に敷設されている耐圧ホースからの漏えいの件。
類似箇所の是正状況(25頁)。耐圧ホースを使っている類似箇所の点検結果(6月22日参照)に基づき対策を実施中。区分Ⅱ(高濃度汚染水以外を扱う耐圧ホース)について、「使用不可能なライン」は撤去完了、「使用可能だが改善点のあったライン」については排水路・側溝の横断部など漏えいした場合の影響が大きい箇所から優先的に是正実施中(26頁に写真あり)。
【資料1-5】雨水処理設備(淡水化RO膜装置)からの漏えいにおける原因と対策について(203KB)
【資料1-5(参考)】ジャバラハウス内における淡水化装置(RO3)からの堰内漏えいについて(619KB)
【資料1-6】設備等のデータベースと保全計画の策定について(235KB)
1Fに設置された設備等についてデータベースと保全計画(6頁)の作成を進めているが、急速なタンク増設や汚染水全量処理などの対応に集中していたため、2014年度以降に設置した水処理設備をはじめ一部の設備について作成の遅れが生じている(側溝に設置された耐圧ホースからの漏えい(5月29日参照)では、当該の設備についてデータベースと保全計画が未作成だった)。1Fの設備を適切に管理するために、データベースと保全計画の作成・維持管理と、合わせて図面類を計画的に整備することが重要(これらの情報をもとにリスク総点検の進捗管理表を作成する)。これらの取り組みが実施され設備が適切に維持管理されるように体制を整備した(7、9頁)。
【資料2】廃炉・汚染水対策現地調整会議 汚染水対策の進捗管理表(10.9MB)
汚染水貯蔵タンクエリア別対策実施状況(通しで4頁)。
4000m3ノッチタンク群と地下貯水槽No.4、7貯蔵の雨水の処理状況(通しで4頁)。15日現在。
Sr処理水・ALPS処理水の推移(2頁)。
Sr処理水とタンク残水(RO濃縮水)の貯蔵状況(3頁)。各エリアの貯蔵状況と多核種除去設備への配管構成。
各多核種除去設備のSr処理水の処理実績・計画(4頁)。
既設多核種除去設備の点検スケジュール(5頁)。
増設多核種除去設備の循環待機運転停止(6頁)。6月11日の件。地絡の発生原因は、地絡発生とほぼ同時刻に実施していたジャンパー作業において近傍の金属体にジャンパー線を接触させ地絡に至ったものと推測する(9頁。制御盤・ケーブル等には異常はなく、聞き取りでもジャンパー作業における異常はなかった)。地絡発生に先立つ重故障警報については、変更後のプログラムの不具合であることを確認、対策を実施した(10頁)。
保管中のHIC上のたまり水(11頁)。22日時点でセシウム吸着塔一時保管施設第3施設の点検実績は103/990基、たまり水は確認されず。フタのベント孔が不足していたものについては、孔の追加工が23日に完了した。上澄み水の抜き取りは24日時点で59基実施。
2、3、4号機海水配管トレンチ閉塞工事進捗(14頁)。23日現在の各号機の進捗状況(充填量、残留たまり水量)まとめ(15頁)。3号機(17頁)は、立坑AとCのたまり水移送が完了、残りは立坑Bの90m3(今月中に移送完了の予定)。立坑DはO.P. +0.2mでT/Bとつながっていてここを充填するとT/Bへ流れ込んでしまうので、建屋たまり水の水位低下に合わせて充填を実施する(現在、O.P. -0.7mまで充填してある)。
凍土遮水壁工事進捗(20頁)。
建屋内たまり水移送装置増設工事(27頁)。作業者の線量実績(30、31頁)。孤立エリア(他区画とたまり水の連通性がないエリア)の排水の実施状況と水位上昇の状況まとめ(32頁)。各孤立エリアの状況は38頁以降。
3号機FSTR建屋廃スラッジ貯蔵タンク(A)の変形(39頁、6月3日参照)。タンクを外から見た写真(34頁)。その後の調査の結果、当該のタンク水位がFSTR建屋たまり水水位と連動することを確認、当該タンクに貫通部があると推定。FSTR建屋の過去最高水位は床面から約5600mm、当該タンク水位は2011年3月10日時点で約2600mm、この水位差(約3000mm)で弾塑性解析を実施した結果、水圧によりタンクが多角形状に変形することを確認した(同じ部屋の廃スラッジ貯蔵タンク(B)は水位差が1300mmで変形しないという結果)。このことから、当該タンクは外圧による変形に伴う相当塑性ひずみによりき裂が生じた可能性が高いと推定。
フェーシングの進捗状況(48頁)。24日現在の進捗率は約80%。47頁以降に実施前後の写真。
排水路の対策の進捗状況(53頁)。浄化材の設置状況(55頁)。採水用堰の設置状況(56頁、流入量が少ない枝排水路からサンプリングするためのもの)。
排水路対策/2号機R/B大物搬入口建屋屋上の追加調査(57頁)。汚染源撤去と清掃後の調査で汚染が見られた(6月22日参照)ので、清掃を再度実施し雨天時にサンプリングを行う。また、降下物調査用の水盤を設置して屋上面の際汚染の状況を確認する。屋上などのサンプリングの分析結果で90Srの結果が出ている(58頁)。
排水路対策/K排水路からC排水路への移送(59頁)。ポンプ8台のそれぞれの能力と合計の能力について記載。
タンク建設進捗(66頁)。
タンク新設/リプレースの実施計画変更申請(71頁)。
Jエリアの現況写真(73頁)。
H1東・H2エリアのフランジタンク解体進捗(79頁)。解体作業中のダスト測定結果(81頁)。
水バランスシミュレーション(82頁)。
1-3号機放水路たまり水調査および対策(83頁)。1号機および2号機の放水路上流側立坑の追加調査(流入水の再調査、地下水の調査)を計画中(84、85頁)。繊維状Cs吸着材による1号機放水路浄化(87頁)。1号機放水路のモバイル式処理装置による浄化は準備工事を実施中(88頁)。
海底土被覆工事の進捗(90頁)。エリア1(2層目)の追加被覆を6月23日に開始。7月23日時点で24.6%の進捗。
魚介類対策実施状況(93頁)。
四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果(PDF 12.9KB)
ニコ生
【7月27日】東京電力 記者会見
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2015.7.27(月)17時30分 ~
「相馬双葉漁協 地下水浄化し放出を条件つき容認(NHK Newsweb、魚拓)」サブドレン稼動について、新たな風評対策をとることなど条件つきで容認することを確認した、とのこと。また、いわき市漁協でも近く容認するかどうか話し合う予定と。
サブドレン稼動は海側遮水壁の閉合と抱き合わせになっているので、早く稼動する分だけ海への汚染拡大の防止になるわけで、漁協がなぜこれをこんなに引き延ばしているのか、よくわからない。結局、地下水バイパスと同じく、設備が完成してから稼動するまでに漁協の反対によって1年を要したことになる。いや、まだわからんな。これから何が起きるかは誰にもわからないんだから。
おまけ
FACTAのミヤジマ記者から「3号機は水素爆発でR/Bが損傷しているが線量が高いために調査や4号機のような補強工事もできないため、早急に使用済燃料プール内の燃料を取り出す必要があるのに、それをおおやけに説明しないのはリスクコミュニケーションがなっとらん」という内容の指摘があった。これに対して、白井さんがきちんと反論しなかったのは(白井さんが説明しようとするとミヤジマ記者がさえぎるという場面が数回あったせいかもしれないけれど)大変良くなかった。
3号機のR/Bの損傷状況はできる範囲で調査をおこなっているし、損傷を考慮した耐震性評価もやっていると言う話(たとえば、2014年2月14日の会見資料「福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋上部 ガレキ撤去後の建屋躯体調査結果について(PDF 1.46MB)」)。4号機で補強工事をしたのは、4号機は事故時に定検中で炉内の燃料がすべて使用済燃料プールにあったためにR/Bがトップヘビーになっていたから(プールにあった燃料は4号機が1535体に対して3号機は566体)。ミヤジマ記者の発言は陰謀論だと思う。いまさら、なんでこんな話がでてくるんだろう。
1号機R/Bカバー解体で屋根カバーの取外しを明日28日からやることについても、前日になって告知するのはけしからんという発言が他の人からあったけれど、これも21日に報告があった話。こういうの、きちんと反論したほうがいいと思うのだけれど、こんなのささいなことで日常茶飯だったりするのかしら。
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