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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2014年6月6日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 25.8KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、5月31日より停止中。

2号機格納容器温度計(TE-16-001から008)を再設置する作業(2013年8月13日、2014年1月30日、5月15日参照)を実施。昨日と今日で再設置を完了し、計器の健全性を確認した。今後、指示値の変動状況等を1ヶ月程度監視し、妥当性評価を行う予定。
作業時にカメラで格納容器内部を観察しており、底部から約30cmくらいの水位があることを確認した。
(以下、9日の会見より)
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器内監視計器再設置作業結果(PDF 83.1KB)(6月9日公開)
5、6日に新規計器の挿入、設置作業を行い、計画どおりの位置に設置した。両日の作業を通じて最大被曝線量は2.16mSv。
8つの温度計と5つの水位計(on/off式)をケーブルに直列に取付け(水位計は下の方だけ)、X53ペネから挿入してケーブルを垂らし、縦方向に配置させた。一番下は格納容器底部から150mmの高さで、ここは水中だったが、2番目は底部から350mmで気中だった。測定された温度は、水中は35.6℃、気中は33.5℃。ケーブルにはカメラが一緒に取付けてあり、計器先端部の着水および底部着座を確認。その際のケーブル挿入量から、たまり水水位は約300mmと測定。前回測定した水位は約60cmで、値としては半分。前回は、ケーブルを格納容器の内壁の曲線に沿わせるように下ろしているため、数十cmの誤差はあったと考えている。また、原子炉注水量を当時よりも絞っている影響もあるかもしれない。格納容器内の温度は、燃料デブリが注水によって十分に冷却されていることを示している。
約300mmの水位は、ベント管の付け根の下端(O.P. +5840mm)あたり。格納容器のこの高さより下には貫通口はなく、格納容器からの漏えいはベント管より下で起きている可能性が高い。1号機ではトーラス室内の真空破壊ラインで、3号機ではMSIV室の主蒸気配管貫通部で漏えいが確認されているが、いずれも今回確認された2号機の格納容器内たまり水水位よりも高いレベルにある。
前回、2号機で格納容器内たまり水水位を測定したのは、2012年3月26日。2号機格納容器内部調査の歴史を振り返ると:
1回目(2011年12月26日参照)は2012年1月19日。内視鏡と温度計をX53ペネから入れて中を調査した。熱帯雨林の雨のような水滴がダーダーと滴っていた。プローブが届く範囲でたまり水の水面を確認できず。2回目(2012年2月27日参照)は3月26、27日。内視鏡と温度計と線量計による調査を実施。この時に、1回目より長いプローブを使ってより深いところまで見て、格納容器内のたまり水の深さが60cm程度であることを確認している(この時は内視鏡のケーブル長から水位を推定したのではなかったか)。その後、9月19日にX53ペネより雰囲気温度計をペネの高さに挿入、このふたつの温度計(TE-16-114W#1とTE-16-114W#2)を11月6日より運用開始。内部調査3回目は、X53ペネに開けた穴を直径23mmから50mmに拡張し、CCDカメラと温度計・線量計による調査をおこなうとともに、たまり水のサンプリング、ペデスタル内部の調査の準備としてCRD交換レールの調査を計画(2013年3月1日参照)。調査に先立ち、2013年3月4日に雰囲気温度計を撤去。3月19日に調査を実施するもCRD交換レールが確認できず、その後、ガイドパイプが引き抜けなくなり調査を中断。4月26日にガイドパイプを回収。8月2日に3回目の再調査を開始。7日にたまり水採取、12日にCRD交換レール調査を実施。13日に常設監視計器(今回と同様、温度計8つと水位計5つを直列にケーブルに取付けて縦に設置する)の設置をおこなったが、計器を取付けたケーブルがグレーチングにはさまってしまい、予定していたたまり水まで到達せず(この時は、そういうわけなのでたまり水水位は計測できなかった)。上から2つの温度計(TE-16-007とTE-16-008)だけを10月2日より運用開始。この監視計器設置のやりそこないを、今回やり直したということ。したがって、格納容器内のたまり水の深さは、2012年3月26日に測ったきり、ということになる。
(以下、11日の会見より)約300mmのたまり水があるとして、その量はおよそ50tと評価している。
(12日追記)格納容器に落下した燃料デブリの状態についての推定が2011年11月30日に報告されている。
2号機T/B地下たまり水移送、昨日5日より停止中。

3号機T/B地下たまり水移送、昨日5日より停止中。

4号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 4号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 79.4KB)(6月20日公開)
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日5日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、5月19日より運転中。ベッセル交換のため08:35-14:42に停止。起動後、14:58に定常流量に到達。
水処理装置、SARRY、ブースターポンプ交換のため5月26日より停止中(5月14、22日参照)
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。現在、5月17日より停止中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、5月23日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、5月20日より停止中。
2月12日よりA、B、C3系列による同時運転を開始。
B系でのクロスフローフィルターのガスケット損傷による炭酸塩スラリー流出のため、A、B、C系すべて3月18日に停止。A、C系は3月25日に運転再開。3月27日にA系で同じ原因により処理運転を停止、対策を講じて4月23日に処理運転を再開。5月17日にA系で、20日にC系で、再び同じ原因で処理運転を停止。対策を講じて5月23日にB系を起動。
福島第一原子力発電所多核種除去設備A、C系の処理運転再開について(PDF 70.5KB)
A系とC系で炭酸塩スラリーの流出範囲を調査。結果は、いずれも吸着塔2塔目までと評価。この範囲で系統内除染と吸着材の交換を実施。CFFをすべて改良型に交換して、A系では9日、C系では19日に処理運転を再開する予定。
10日追記。8つあるCFFのうち、今回交換するのは3から8の6つのみ。5月23日参照。

焼却工作建屋へのたまり水誤移送の件(4月14日、5月2日参照)
焼却工作建屋東側サブドレン水の追加サンプリング結果(PDF 39.5KB)
焼却建屋のたまり水をプロセス主建屋へ5月26日より移送中(日中のみ実施、6月上旬までの予定)。工作建屋は5月16日に移送を完了。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.09MB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 654KB)

08:30頃、構内登録センター西側道路上において、協力企業が使用している車両の燃料配管よりガソリン漏れを発見。車両のエンジンを停止したところ漏えいは停止。漏えいしたガソリンは、コンクリート床面に約3m×約1mの範囲で溜まっていることから受け皿を設置し、漏えい個所は吸着マットおよび中和剤により処置を実施中。08:53に一般回線にて双葉消防本部へ連絡、10:29に双 葉消防本部より「危険物の漏えい事象」との判断を受けた。
(以下、7日追記)14:10に漏えいしたガソリンの回収作業を終了。漏えい原因を調査した結果、車両走行時に道路脇の側溝上を通過した際、側溝のグレーチング蓋が跳ね上がり車両下部に接触したことにより、燃料配管が損傷したものと推定。

11:00頃、堰カバー設置作業後に片付けをして構内登録センター2階の休憩所で休憩中に、作業者が体調不良を訴えて入退域管理棟救急医療室で受診。緊急搬送の必要ありと判断され、11:51に救急車を要請。12:26に急患移送車で入退域管理棟を出発し、富岡消防署(救急車待機場所)に向かった。
(以下、7日追記)13:46に搬送先の病院に到着。診察の結果、持病と判断された。作業者は診察後に帰宅している。


その他


2日に確認された4000m3ノッチタンク群での漏えいの件。
福島第一原子力発電所 4,000トンノッチタンク群からの水の漏えいについて(その2)(PDF 231KB)
1000m3群の堰周辺の地表面の70μm線量当量率測定(地表から5cm)を4日に実施。その結果、ドレン弁から約40m先まで連続的に0.004-0.028mSv/hの線量があることを確認。このことから、ノッチタンクから漏えいした水を含む雨水がドレン弁を通じて堰外に漏えいしたと判断した。線量のある範囲には側溝等はなく、海洋への流出は無いと考える。線量のある範囲の土壌は5日より回収を実施中。
今年2014年2月末に、近くにある使用済吸着塔の保管設備のパトロールをおこなっており、その際に1000m3群のタンクについても状況の確認をしていることが判明。その際には異常がなかったので、タンクからの漏えいは3月より継続していたものとして漏えい量の評価をおこなった。漏えいが1秒に1滴で、4滴で1ccとすると、1日で約22L。これが2ヵ所あって3月以降3ヶ月継続したとすると、全部で4m3。堰内のたまり水として3日に回収した分(濃度から0.6m3分が雨水で希釈されたと評価)を差し引いて、堰外へ漏えいしたのが3.4m3と評価。
タンク内の水はタンクエリア堰内のたまり水でホコリ等を多く含んで汚れているため、漏えいのあった個所には跡がはっきりと残っている(4日の資料6頁の写真)。他のタンクには、このような漏えい痕は無いことを確認している。

サブドレン復旧に向けた建屋周辺の地下水調査結果(2013年8月23日、11月25日参照)
福島第一原子力発電所1~4号機建屋周辺地下水の詳細分析結果(PDF 128KB)
新設のサブドレンN12(4号機R/B山側)の核種分析結果(4日採取分)は、134Cs、137Cs、全βがND、トリチウムが160Bq/Lなど。

地下水バイパス、一時貯留タンクGr3-1の詳細分析結果。福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク詳細分析結果(PDF 11.1KB)5月27日に排水したGr3-1の詳細分析結果(5月2日採取分)。去年2013年4-5月にくみ上げて貯留していたもの。9日訂正
地下水バイパス、一時貯留タンクGr2の詳細分析結果
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク詳細分析結果(PDF 11.1KB)
5月2日に採取したGr2の分析結果。6月2日に排水した分を、くみ上げ中(終了前)に採取して分析したの?

2号機R/B1階への除染装置の投入
福島第一原子力発電所 2号機原子炉建屋1階への除染装置の投入について(PDF 122KB)
2号機R/B内で実施している除染・遮へいによる線量低減対策に、新しい除染装置を投入する。ハスクバーナ DXR-140をベースにした改造品で、アーム先端に取付けた吸引ノズルまたは化学モップで、高さ1.8-5mの壁・機器(ダクト・ケーブルトレイ等)表面を吸引および拭き取りで除染する。R/B近くに操作用の遮へいした小屋を作っており、そこから有線で遠隔操作する。また、状況を監視するためにPackBotを併用する。9日より作業を開始、7月中旬までを予定。作業者数は1日当り約20名、計画線量は3mSv。
「建屋内遠隔除染技術の開発」で開発した装置。2013年12月26日のロードマップ進捗の項を参照。

KY活動の強化
『一人危険予知(KY)』活動の実施について(PDF 231KB)
4月以降、人身災害が約10件と多発している。また、作業中の「うっかりミス」が多くなっており、KY活動を強化して人身災害を防止する。作業前のミーティングでの危険予知(TBM-KY)の後で、作業開始直前に「一人KY支援シート」を使って「一人危険予知」をおこなうことで、「自分の身は自分で守る」意識を持ってもらう。各企業の朝礼に東電社員が出向いて、一人危険予知や作業後の危険予知などの活動を作業者に奨励する。
土木と建築関係の作業者が増えているが、通常の現場での経験を有する人でも1F特有の作業環境に起因する事故が起きている。このため、入所時教育の充実も考えていく。

凍土遮水壁工事、作業は毎日18:00に終了するが、昨日までの実績としては2本のボーリングを実施中で、1本が24.5m、もう1本が4.5mまで掘削した。

雨水処理装置の処理水排水に関する測定結果
雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の処理水散水場所における空気中放射性物質濃度および周辺の空間線量率測定結果(PDF 10.9KB)
5日に散水したらしい。


(6月8日追記)今日、規制委の第23回特定原子力施設監視・評価検討会があって、凍土遮水壁などについて審議された。
資料1
凍土方式遮水壁の設置工事における地下埋設物等への考慮について(1/4)【PDF:2.6MB】
凍土方式遮水壁の設置工事における地下埋設物等への考慮について(2/4)【PDF:4.9MB】
凍土方式遮水壁の設置工事における地下埋設物等への考慮について(3/4)【PDF:5.0MB】
凍土方式遮水壁の設置工事における地下埋設物等への考慮について(4/4)【PDF:2.5MB】
埋設物のある場所での施工方法について説明があった。施行方法は3種類:埋設物が小さい場合は、埋設物のない場所と同様に1m間隔で凍結管を1列設置(単列施行、資料1(1/4)10頁)。埋設物が大きくて単列施行では凍土が閉合しない場合は、埋設物を貫通する凍結管を設置(貫通施行、資料1(1/4)12頁)。ただし、埋設物の中に排水管やたまり水移送管など凍結しては困る構造がある場合には、埋設物が比較的小さければ、貫通施行ではなく、埋設物の外側に凍結管を複数本配置して埋設物の上下の地盤中に凍土を閉合させる場合もあり(複列施行、資料1(1/4)11頁)。3つの施行方法の選択フローは資料1(1/4)15頁。
貫通施行では、トレンチなどの埋設物中にたまり水がある場合、ボーリングによってこれが外部に流出することがないように、マルチステップ工法(凍結管の保護ケーシング掘削に先立ち、さらに太いケーシングを打ち込み、埋設物の頂版または底版に数cm切込んだところで固化剤を充填し、ケーシング外部からの流入がない状態にした後で、保護ケーシングの掘削をおこなう。資料1(1/4)18頁)を採用する。マルチステップ工法は、2号機海水配管トレンチ凍結止水工事で既に実績がある。なお、貫通施行の際は、埋設物内部の状況を水中カメラで観察して内部のケーブルなどの設備を損傷することがないようにする。
貫通施行で排水管やたまり水移送管などの凍結を防止したい場合には、凍結管のまわりに断熱材を入れて、周辺の凍結を防止する(資料1(2/4)右下の頁番号で32頁)。
事前に埋設物の調査は行っているが、不明なものが存在する可能性はあるものと考え、対処方法のフローを設定している(資料1(2/4)右下の頁番号で44頁)。深さ2mまで試掘した後にボーリングを開始。ボーリング中に異音、回転の抵抗などがあれば削孔を中止して情報収集およびカメラによる確認を行う、など。担当者は不明埋設物接触時の状況を体験するなどのトレーニングを受ける。事前に調査で判明している埋設物については、施行計画を立てている(資料1(2/4)右下の頁番号で30頁以降、および50頁から資料1(4/4)70頁まで)。
資料2 凍土方式遮水壁の設置に伴う地下水および建屋内汚染水の水位管理について【PDF:2.6MB】
凍土遮水壁ができると、建屋周辺へ地下水が入ってこなくなるので、凍土壁で囲まれたエリアの地下水位は水平となる(現状では山側から海側へ傾斜している)。隔離された地下水は建屋内へ徐々に流入するため、エリアの地下水位も徐々に下がっていく。建屋内たまり水が建屋の外に出ないようにするため、建屋周辺の地下水位よりも建屋内たまり水水位を50cm程度低く保つようにする(資料3頁)。この建屋内外の水位の関係を維持するのには、原則として建屋内たまり水の移送で対応する(サブドレンによる建屋周辺地下水位の制御はたまり水移送よりも時間を要するので)。建屋の止水作業で建屋内たまり水水位を一定に保つ必要がある場合などには、凍土壁で囲まれたエリアの中に設置する注水井から地下水を足してやることで、建屋内外の水位差を維持する。その他に、建屋周辺のサブドレン(これは凍土壁の内側になる)は建屋周辺の地下水位を下げることができる。凍土壁成立後は、凍土壁の外側よりも内側の方が地下水位が低くなるので、万一凍土壁が破れた場合には建屋周辺の地下水位が上昇することになり、建屋のたまり水流出にはつながらない(これは、凍土壁の海側についても同様である。凍土壁の海側のエリアの地下水位は、海側遮水壁の後背につくる揚水井である地下水ドレンにより制御する)。
上記のような水位管理をするために、建屋内のたまり水移送ポンプと水位計、および、サブドレンピット水位計を増設する(34頁以降)。水位計のデータは免震重要棟で常時モニターできるようにする。
資料3 凍土方式遮水壁に係る地下水等の監視及び緊急時の対応について【PDF:524KB】
冷凍機が停止した場合、凍土が0℃になって融解し始めるまでに約2ヶ月を要すると評価。
資料4 濃縮塩水処理の対応状況(多核種除去設備等の状況)【PDF:1.0MB】




ニコ生
【6月6日】東京電力 福島第一原子力発電所長 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.6.6(金)17時30分 ~

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