今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 137KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
5月分の原子炉の冷却に必要な注水量について、1号機1.6m3/h、2号機2.0m3/h、3号機1.9m3/hと定め運用を開始。先月より1、2号機で0.1m3/h増。多分、気温が上昇して炉注水温度が高くなっているせい。
1号機T/B地下たまり水移送、4月26日より停止していたが06:07-12:14に実施。
2号機T/B地下たまり水移送、昨日4月29日より停止していたが12:00に再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)。
3号機T/B地下たまり水移送、昨日4月29日より停止していたが12:27に再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、4月30日より停止中。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、4月24日より停止中。
水処理装置、SARRY、4月14日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。
09:30頃、H3エリアB2タンク基礎部に水のにじみがあるのをタンクパトロールが発見。
福島第一原子力発電所 H3エリアB2タンク基礎部のにじみ発見について(PDF 261KB)
にじみはB2タンクから漏えいした水と推定され、大きさは約20cm×約20cm、深さは最大で1mm、水の量は約0.04Lと推定。にじみから5cm距離の70μm線量当量率(β線)は70mSv/h、1cm線量当量率(γ線)は0.06mSv/h。B2タンクに貯蔵されている水はRO濃縮水で、2013年3月7日採取の分析では全β濃度が2.4×108Bq/L。
堰外への漏えいはなく、11:00時点でにじみは拡大していない。拡大防止のための土のうと吸着マットの設置を12:20に完了。
B2タンクを含むタンク群(連結配管でつながっているタンクの集団)は、B1タンクが受払タンク(1頁右上図。水の出し入れをする移送配管がつながっているタンク。タンク群はこの受払タンクを通じて水の出し入れをする)。11:00頃、B2タンクと後段のB3タンクとの連結弁を閉じ、14:03よりB1タンクを通じてB2タンク貯留水を多核種除去設備へ移送。15:00頃、にじみ個所のコーキング処理を実施し、監視用のwebカメラを設置した。
H3エリアB2タンクは、2013年8月に底板外周部で高線量を確認している(2013年8月22日参照。2013年8月19日にH4エリアタンクからの大規模な漏えいが確認された直後に実施したフランジ型タンクの点検において発見されたもの)。この時、漏えいは確認されなかったが、念のためB2タンクは隔離して水抜きを実施し、今年2015年4月までは空のままにしてあった。今年4月18日にH3エリアに貯留しているRO濃縮水を多核種除去設備で処理し始めた際に、B2タンクの後段のタンクの貯留水を受払タンクのB1タンクを通じて移送するために、B2タンクにつながる連結弁を開いていた。昨日4月30日夕方のパトロールでは異常は確認されず、今朝のパトロールでにじみを発見。
引き続き、B2タンクの監視強化をおこなう。
福島第一原子力発電所におけるH3エリアB2タンク基礎部の水溜まり発見について(報道関係各位一斉メール)
こういうのを「アンダーコントロール」って言うんだな。漏えいは発生しているけれど、問題なく対応できている。カッコイイ。2013年夏にH4エリアタンクで漏えいが発覚して以降、繰り返す漏えいや堰内雨水の扱いで大変だった時期に、こんなことができるようになるなんて想像できなかった。いたずらにジタバタしてたわけじゃなかったんだな。
その他
水処理週報。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第199報)
月初めなので、温度計の信頼性評価を規制委に提出。
福島第一原子力発電所1~3号機における原子炉内温度計および原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について(2015年5月提出)(プレスリリース)
福島第一原子力発電所第1号機、第2号機及び第3号機の原子炉内温度計並びに原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について(平成27年5月提出)(PDF 1.33MB)
評価区分の変更はない。
2号機圧力容器温度計(TE-2-3-69R)(故障(2014年2月19日参照)後、3月13日に再設置したもの)について、設置後約1カ月のデータを評価し、使用に問題ないことを確認。今後、比較温度計として使用する(34頁、添付資料5)。4月23日に再設置した1号機格納容器温度計については、今後信頼性を評価していく。
3号機R/B上部のダストフィルターの調査。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋上部のダストフィルタの調査結果について(PDF 171KB)
農水省の依頼で、2013年8月22日に3号機R/B屋上で採取したダストフィルター(2013年8月12、19日に免震重要棟前でダスト濃度が上昇した件で調査したもの。2013年8月22日参照)の調査をおこなっている。予定している調査内容は2頁。
フィルターをイメージングプレート撮影し、放射能を持つ粒子の位置を特定。粒子を含むようにフィルターを数mm角に切り出し、接着テープで粒子をフィルター片から取り出して電子顕微鏡で観察した(4頁)。4粒のCs含有粒子(1 - 4μmの大きさ)を確認した。今後、これらの粒子の組成分析をおこなう。また、他に採取できている粒子の溶出試験を開始しており、溶出度を評価していく。
T/B東側観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)。
タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 2.25MB)
1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)。4月29日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機放水路サンプリング結果(PDF 76.1KB)
雨水処理設備の処理水排水に関する測定結果。
雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の処理水分析結果(PDF 16.7KB)
雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の処理水散水場所における空気中放射性物質濃度および周辺の空間線量率測定結果(PDF 12.9KB)
実施計画の変更認可申請(2014年11月25日提出と2015年3月20日提出の2件)の一部補正を規制委に提出。
福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請の一部補正について(プレスリリース)
H1・H2エリアフランジタンクの解体・撤去の件(2014年11月25日提出分)と凍土遮水壁山側埋設物干渉箇所の貫通部施工の変更の件(2015年3月20日提出分)。
最近、実施計画の変更などのプレスリリースに、変更の内容を一言書いてくれるのが良い。今までは、会見で何の説明もないとお手上げだった。
福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)
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