リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2019年7月25日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機格納容器内部調査の準備作業(2月28日参照)として、格納容器圧力を下げるため格納容器ガス管理システム排気流量を4月4日に約20m3hから約24m3hへ、4月11日に約23m3hから約26m3hへ変更(4月25日参照)。その後、状況を監視中(6月27日参照)。今日11:00の格納容器ガス管理システム排気流量は20.5m3、格納容器圧力は0.33kPa(gage)。

09:35、発電所構内5・6号機開閉所内の5・6号機66kV双葉線1号から発煙していることを作業者が発見。
福島第一原子力発電所 5.6号機送電線(双葉線1号)での発煙事象について(195KB)(PDF)
時系列は1頁。けが人はなし。09:41、双葉消防本部へ119番通報。双葉線1号を停止したことにより、09:58に発煙が止まったことを確認。また、双葉線2号は健全であるため、発電所内への電力供給に支障がないこと、プラント設備への異常がないことを確認。モニタリングポスト、ダストモニターの指示値に有意な変動はなし。浪江消防署による現場確認の結果、12:07に火災と判断。また、同時刻に浪江消防署により、鎮火が確認された。
当該の送電線は、鉄塔にヒビ等があったため新しく架け替えたもので、6月26日に受電を開始していた。送電線に電流を流すと漏れ電流が発生するため、これを逃がすための接地装置を設置する必要があるが、この装置が未施工であった。このため、漏れ電流が雷に対する保護装置に流れ込んでたまり、保護装置が通電するということを繰り返して発熱し発煙したものと推定(4頁。2頁に焦げた保護装置の写真)。接地装置が未施工だった原因は調査中。
今後の対応(5頁):双葉線1号では、三相ともに雷に対する保護装置を取り外し、接地装置を取り付ける。この工事完了後に復旧。2号の保護装置も温度上昇が見られる(黒相・赤相:約80℃、白相:約60℃。現在、温度を監視中)ことから、1号復旧後に停止して1号と同様の工事をおこなう。
福島第一原子力発電所 5号機双葉線1号 黒相接地線より発煙について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 5号機双葉線1号 黒相接地線より発煙について(続報)(報道関係各位一斉メール)

地下水バイパス、10:02に一時貯留タンクGr2から排水を開始
(以下、26日の日報より)16:26に排水を停止。排水量は1774m3

サブドレン他水処理施設、11:09に一時貯水タンクから排水を開始
(以下、26日の日報より)17:39に排水を停止。排水量は970m3

駐車中の1.5tトラックの給油キャップ付近からガソリン漏れ。漏れた量は100-200cc程度で、拭き取りを完了した。当該の車両は今年2月1日に点検を実施している。


その他


水処理設備内の処理水分析結果。採取箇所は2011年11月18日の資料を参照。
水処理設備の放射能濃度測定結果(PDF)

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その1) (78.3KB)(PDF)
2015年11月12-16日と2019年6月13日-7月18日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2) (78.3KB)(PDF)
22日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクA(21日採取)と集水タンクNo.3(19日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が810Bq/L、第三者機関が880Bq/L。明日26日に排水の予定。

今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第68回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(5.60MB)(PDF)
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(7.42MB)(PDF)
【資料3-1】汚染水対策(19.4MB)(PDF)
【資料3-2】使用済燃料プール対策(8.39MB)(PDF)
1号機R/Bウェルプラグ上H鋼撤去およびオペフロ・ウェルプラグ調査(4頁)。今後の南側ガレキ撤去や天クレ・FHM撤去に向け、使用済燃料プール(SFP)へのガレキ落下防⽌策としてSFP保護等を計画している。現在、SFP保護等に向けてSFP周辺⼩ガレキ撤去や調査を実施中。今回、ウェルプラグ上のH鋼撤去、オペフロ調査、ウェルプラグ調査について説明する。
ウェルプラグ上H鋼撤去(6頁):東作業床上に2種類のクレーン(オーシャンクレーン/ミニクローラクレーン)を設置して、SFP保護等実施に干渉するウェルプラグ上H鋼を撤去する。作業期間は8月下旬-9月上旬予定。
オペフロ調査(7頁):オペフロ上の南側に落下している天井クレーン(重量約160t)の状況を確認する。崩落屋根の開⼝に上空から調査機器(ロングアームカメラ)のアームを挿⼊し撮影する。なお、調査で⽀障となる⼩ガレキ(崩れた屋根等のコンクリート)は、吸引・把持し撤去する。7月中に開口部の状況確認、8月に調査を実施予定。ロングアームカメラって、今まで出てきたポールカメラとか(2016年1月25日参照)とは違うの?
ウェルプラグ調査速報(8頁):走行ルートに干渉するガレキの撤去を進めつつカメラ撮影を実施。引き続き、その他の調査を実施していく。プラグ中段中央での写真あり。
スケジュール(10頁):オペフロでのガレキ撤去・調査等のスケジュール。
1号機使用済燃料プール養生の計画(13頁)。今後実施予定の崩落屋根撤去作業で、屋根鉄⾻・⼩ガレキ等が使用済燃料プール(SFP)に落下した際に燃料等の健全性に影響を与えるリスクを可能な限り低減するため、SFP上に養⽣を実施する(なお、SFP内の全燃料が損傷した場合でも周辺公衆に与える影響は小さいことを確認している。20頁参照)。養生設置のイメージは15頁。東作業床に養生バッグ投入装置を設置、巻物状にした養生バッグをSFPに投入、バッグを空気で展張させ、展張後にエアモルタル(固まると軽石のようになる)を注入する(19頁に養生設置モックアップ試験の写真)。養生バッグの構造(断面)は16頁左図、養生範囲は16頁右図(SFP南側のスキマーサージタンク流入口はふさがないので、SFP冷却には影響しない)。養生設置の準備として、バッグ展張時に干渉する物がプール水上層部にないことを確認するための事前調査をおこなう(17頁)。養生実施のスケジュールは18頁。現在実施中のSFP周辺⼩ガレキ撤去(東側・南側)により必要な作業空間が確保でき次第、2020年3⽉からSFP養⽣設置を開始する予定。また、事前にトレーニングをおこなう。
3号機燃料取出し作業の進捗(21頁)。21日までに28体/566体の取り出しを完了。24日より燃料取扱設備点検のため燃料取出しおよびガレキ撤去作業を中断、9月初旬より再開予定(スケジュールは34頁)。作業中断中は、作業訓練を再び実施し(24頁)、燃料上部に堆積しているガレキを撤去する(48体分。25頁)。
今後のガレキ撤去の進め方(26頁):燃料取り出しは昼間、ガレキ撤去は夜間に、24時間体制で作業を進める。マニピュレーターで撤去したガレキは、付近の空きラックの上に移動させる(バスケットに入れてプール外に移動させるよりも速くできる。26頁)。これまでにハンドルの変形が確認されている燃料はいずれも、落下した燃料取扱機(FHM)およびコンクリートハッチの下にあった。他の燃料についてハンドル変形の状況を早く確認するために、FHMおよびコンクリートハッチの落下したエリアのガレキ撤去を優先的に進めていく(27頁図、青線枠①と②)。①エリアではガレキ撤去は完了し、新たなハンドル変形はなかった。②エリアは周辺に空きラックがなくガレキを移動できないので、隣接の③エリアから新燃料を取出して空きを作ってからガレキ撤去をおこなう。直径100mm超のガレキはマニピュレーターで把持・撤去しているが、ガレキが多く堆積しているエリアについては、バケット(28頁左図、一度にたくさんのガレキをつかんで撤去できる)を活用して撤去効率の向上を図り、早期にハンドル変形を確認する。
燃料取出し・ガレキ撤去作業中に発生した事象:ガレキ撤去ツール(熊手)先端外れ(29、30頁。熊⼿の上部と下部を接続するボルト3本が外れていた。熊手使用時のスプリング(先端と根元をつなぐ)の振動にともない、ボルトが徐々に緩んで外れたものと推定。対策として、折座金および永久固定用の高強度緩み止め剤を使用してボルト緩みを防止、定期的なボルト締結状態の確認。水平展開として、他のツール(L字型およびスコップ型のツールも熊手と同様のスプリングを使っている)にも同様の対策を実施、水中で使用する機器で荷重が伝達されるボルトを抽出し緩みのないことを確認した)。FHMからの作動流体漏えい(31、32頁。破損が確認された漏えい箇所の継手について破面観察を実施中(疲労破壊に特徴的なラチェット状の段差を確認。32頁に写真))。燃料取扱用クレーンからの作動流体漏えい(33頁。当該箇所は6月2日に滲みを確認しており、養生および監視強化の上で作業を進めていたところ、漏えい量の増加が認められたため作業を中断したもの)
1/2号機排気筒解体の進捗(36頁)。クレーンを前進させるための路盤整備(5月30日参照)は10日に完了(38頁に写真。なお、サブドレンNo.208は路盤整備にともない8日より運転を停止、8月末に復旧予定)。改めてクレーンの揚程確認をおこない、解体装置を排気筒直上に設置可能であることを確認(18日。39頁に写真)。最終動作確認(筒⾝解体装置及および鉄塔解体装置の動作確認や通信状態の確認、作業⼿順の確認等)を7⽉22⽇から開始し、8⽉上旬より排気筒解体⼯事に着⼿する計画。スケジュールは40頁。2019年度内に解体完了の予定。解体作業は天候により中止する(目安として、10分間平均の風速が10m/sec以上、1回の降水が50mm以上)。
昨日、切断装置のチップソーの制御回路に不具合が見つかり、予備機への交換で対応するが、工程への影響はない見込み。
使用済燃料等の保管状況(41頁)
1号機飛散防止剤散布実績と予定(43頁)
3号機オペフロ連続ダストモニター計測値(46頁)
1号機X-2ペネからの格納容器内部調査(通しで3頁)。内扉穿孔作業においてAWJ作業で仮設ダストモニターの測定値が想定以上に上昇したことから作業を中断している(6月10、27日参照)。7月下旬よりAWJ作業を少しづつ実施してダスト飛散の状況についてデータを蓄積し(6-8頁)、8月下旬より削孔作業を本格再開。調査開始は今年度下期の予定(スケジュールは11頁)。AWJ作業再開の前に格納容器圧力を低下させる(9頁)。
【資料3-4】放射性廃棄物処理・処分(1.78MB)(PDF)
【資料3-5】循環注水冷却(132KB)(PDF)
【資料3-6】環境線量低減対策(7.12MB)(PDF)
【資料3-7】労働環境改善(891KB)(PDF)
【資料4】その他(3.30MB)(PDF)
5/6号機サブドレン設備の復旧(通しで1頁)。震災以降、5/6号機建屋周辺のサブドレン設備が停止しているため、建屋周辺の地下水位が高い状況が継続している。このため、5/6号機建屋地下には約30m3/日の地下水が流入しており、現在はこれを5/6号機たまり水処理設備で処理の後、構内散水している(2011年10月7日参照)。5/6号機たまり水処理設備の処理能力では急激な流入量増加に対応できないリスク有り。加えて、建屋貫通部の経年劣化等により地下⽔流⼊量が急激に増⼤するリスクも⾼く、使⽤済燃料プールや残留熱除去系等の電気盤がある電気品室が浸⽔するリスクがある(5/6号機たまり水の状況は3頁)。これらのリスク低減のため、5/6号機側サブドレン設備を復旧し、建屋への地下水流入量を抑制する。2020年度初旬着工、2021年度運用開始を計画。サブドレンピット水質調査結果は4頁。旧ピット27基のうち、4基はコンクリートで閉止、残り23基のうち1-4号機側サブドレンくみ上げ水浄化処理水の排水基準を超えるのは7基。復旧予定の23基でのくみ上げ量は震災前と同程度(200-300m3/日)の見込み。この量は、5/6号機たまり水処理設備の能力(約60m3/日)を超えるので、現状の処理後構内散水では対応できない。1-4号機側のサブドレン他水処理施設では、5/6号機側で想定されるくみ上げ水を追加しても処理能力の範囲内であり、一体運用が可能。これを実現するために、5/6号機側にサブドレン一時中継タンク2基、二次中継タンク3基を新設し、これらのタンクから1-4号機側の集水タンクへ移送する配管を敷設する(5、6頁)。これらの設備ができて5/6号機サブドレン設備が復旧することで、5/6号機の電気品室の浸水リスク低減・日常の保守性向上に加え、建屋周辺水位の低下・地下水流入量抑制により5/6号機たまり水処理設備に余力が生じ、構内たまり⽔等の処理への活⽤が可能となる。
5号機非常用ディーゼル発電機(5B)動弁注油タンク液位上昇(8頁)16日のLCO逸脱の原因となった件。時系列は9頁。16日に非常用ディーゼル発電機(5B)の定例試験準備として動弁注油タンクの液位を確認したところ、通常より液位が⾼かった。現場調査の結果、動弁注油タンク内の潤滑油に燃料の軽油が混⼊した可能性が否定出来ないことから、⾮待機状態として点検することとした。19日に燃料油系統加圧漏えい確認で、シリンダL7の燃料弁と燃料供給配管の⾼圧ユニオンの継ぎ⼿部(ねじ込み)に軽油の漏えいを確認(12、13頁)。燃料噴射テスト装置から燃料弁の⾼圧ユニオンを取り外す際に、正しい手順でおこなわなかったのが原因と推定(14頁)。当該の燃料弁についてパッキンを交換し、漏えいのないことを確認した。その他17気筒分の燃料弁について同様の確認をおこなう。なお、非常用ディーゼル発電機(5B)の確認運転は、他の作業との関係で8月8日に実施する。
以下、経産省のサイトより。
福島第一原子力発電所 配置図(PDF形式:2,554KB)
1/2号機排気等解体の解体装置の予備品準備状況に関する質問に関連して、小野さんいわく「3号機燃料取扱設備の部品調達で品質管理上の問題が生じたが、海外や取引経験のないメーカーからの部品調達におけるノウハウについて、今、JAXAの経験から学んでいる」とのこと。なるほど。また、このところ、公表データの単位誤り(16日参照)とか防護装備装着関連の不適合(6月13日、7月22日参照)が相次いでいることについては「気を引き締めていきたい。防護装備の運用については、放射線量があまりシビアではないところでの作業で問題が起きており、緊張感が足りない」とのこと。


動画
2019/7/25(木) 中長期ロードマップ進捗状況について(2:01:46)(動画)

文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年7月25日 - Twilog
07/25のツイートまとめ - モブトエキストラ(左利きの空想記)


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