今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 115KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点
1号機T/B地下たまり水移送、15日より停止中。
2号機T/B地下たまり水移送、22日より継続中。
3号機使用済燃料プール内の大型ガレキを撤去(下の中長期ロードマップ進捗の項参照)するための準備作業として、プール内のオイルフェンスの設置状況を固定式監視装置(カメラ)にて確認。当該作業が終了したので、同装置のカメラを引き上げたところ、11:07頃に南西側のカメラが過巻き上げ状態になり、カメラケーブルが切れ当該カメラ本体が水中に落下した。当該カメラの重量(約5.5kg)から、カメラ落下にともなう燃料の損傷等は無いと考えている。
3号機T/B地下たまり水移送、6日より継続中。
4号機使用済燃料プール代替冷却系、1次系ストレーナ交換作業を行うため13:42に停止した。停止期間は30日まで(約52時間)の予定。停止時ののプール水温は23.0℃、冷却停止時のプール水温上昇率評価値は 0.306度/h、停止中のプール水温上昇は約16度の見込み(運転上の制限値は65℃)。
4号機使用済燃料プールからの燃料取出し作業2回目の3日目を実施中。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、12日より停止中。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、6日より停止中。
水処理装置、SARRY、8月1日より運転中。フィルター洗浄のため08:16-11:08に停止。起動後11:40に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験。当面は3系列中の2系列による運転を実施することで、2系列運転の稼働率を向上させていくこととし、準備が整い次第、3系列同時運転を実施する予定。
A系:3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開。
B系:6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し21日に再開。12月下旬に腐食対策の有効性確認のため停止する予定。
C系:腐食対策を講じて9月27日に開始した。
10:09-15:50にサイトバンカ建屋からプロセス主建屋へたまり水を移送。
H4エリアタンクからの漏えいの件(8月19日参照)。
26日に発見されたH9エリアの堰ドレン弁からの漏えいの件で、今日、ドレン弁の交換を実施した。
福島第一原子力発電所構内H4エリア、Bエリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 311KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 65.3KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(揚水井)(PDF 45.8KB)
地下貯水槽からの漏えいの件。(以下、12月2日の会見より)地下貯水槽No.3で地下水位の上昇を確認したので、念のため再度の浮き上がり対策実施を開始。No.3の浮き上がり対策は9月17日より実施してすでに完了している。
T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)。
今日00:00までの集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約6,029m3。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 168KB)
5日に発生した、えい航船のスクリューに1-4号取水口のシルトフェンス(外側の1枚)を巻込んだ件で、26日よりおこなっていた復旧作業が完了した。
その他
今日、廃炉対策推進会議第10回事務局会議があり、中長期ロードマップの進捗について報告した。
【資料1】プラントの状況(1.69MB)(PDF)
GIS(2B)異常警報(9頁)。26日発生の警報について。I/F盤(インターフェース盤)内部に、小動物のものと思われる糞と尿痕を確認。GIS異常表示回路の端子に小動物の排尿等が掛かること等で一時的に回路が導通状態になりGIS異常表示回路が形成され誤警報が発生した可能性は考えられる。糞、尿痕、ケーブル貫通部のすきまの写真あり。
【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(2.65MB)(PDF)
【資料3】個別の計画毎の進捗状況(11.4MB)(PDF)
原子炉注水量の低減(3頁)。注水量を減らす事で、淡水受けタンクと濃縮水受けタンクの振り分けについて運用幅が拡大する、水処理施設の処理量が減って建屋たまり水の処理裕度が増加する、というメリットがある(たまり水の総量自体は変わらない)。現状では崩壊熱に見合った必要注水量に対して実際の注水量は2m3以上多く、これを減らす。1号機は4.5m3/h(現状のまま変更せず)、2号機と3号機は炉心スプレー系を1.0m3/h減らして4.5m3/hとする。来年1月以降に実施する予定。
炉注水の循環ループ縮小の検討(15頁)。炉注水の建屋内循環をH26年度内に前倒しすることを3月に報告している(3月28日のロードマップ進捗の項参照)。建屋内たまり水に含まれる塩化物イオンと137Csの濃度は3月時点での予想よりも減少傾向が鈍化している。塩化物イオンは建屋へ流入する地下水、137Csは炉内燃料からの溶出、および、S/C等の高濃度汚染源からの拡散に伴う追加供給があると推定。このため、たまり水を直接炉注水には使用できず塩分除去が必要であること、設備メンテナンス等の観点から放射能除去が必要であり既設の水処理装置(キュリオン、SARRY)を使用すること確認。建屋内循環ループは、水処理装置で処理した水をSPTから4号機T/Bに引いてきて、4号機T/Bに新設するRO装置で塩分除去した後にCSTに送る、CSTから原子炉を経由して(2014年6月13日訂正)水処理装置までは現状のまま、というものにする(18頁)。これにより、35m盤にあるRO装置と貯蔵タンクをスキップでき、炉注水ループは現状の約3kmから約0.8kmに短縮される(20頁)。H26年度末に運用開始の予定。
汚染水の137Cs濃度が低下しなくなったのは8月の原子力学会のプレスリリースでも指摘されている。
2号機TIP案内管付着物の分析結果(25頁)。TIP案内管を通じて原子炉内部の調査を2月と7月に試みたが、原子炉まで到達できず(7月25日のロードマップ進捗の項を参照)。7月にダミーTIPケーブルで障害物突破を試みた際にケーブル先端の付着物を回収。この付着物について、携帯型の簡易蛍光X線分析装置で定性分析を実施した。検出された元素はCl、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Mo。このうち、Zrは燃料被覆管またはチャンネルボックスに由来すると考えられる。本来、TIP案内管は原子炉内とは隔離されているが、事故時に気密性が失われて炉内と通じるルートができ、その際にZrが混入した可能性がある。今後、これ以上の分析をおこなうためには1F構外への輸送が必要となるが、付着物は線量が高く輸送に必要な手続きには1年以上かかる見込みで、成分分析はこれでいったん終了する。
1号機O2サンプリングラックラインを用いたPCVへの窒素封入試験(35頁)。O2サンプリングラックラインからの窒素ガス封入量を0→10→19→30Nm3/hと増やしていく予定だったが、19Nm3/hでキャパシティ一杯であると判断して試験は中止。何がどういっぱいだったのか分からない。 ←12月26日の中長期ロードマップ進捗の項を参照。
主トレンチ凍結止水実証試験(61頁)。2、3号機海水配管トレンチの水抜きをするための凍結止水の実証試験。2m×2m×6.5mの水槽の中央に凍結管を入れて凍結させる。配管やケーブルトレイなど障害物のあるケースも実施し、パッカー(凍結管のまわりでふくらみ、水の行き来を抑制しつつ自身も凍結する)がふくらみきらないところも凍結により止水壁が形成されているのを確認。さらに、止水壁の片側の水を排水して止水できているのを確認した。今後、2号機から凍結管の設置を開始、12月末に凍結止水を開始する。止水壁が凍結するまではしばらく時間がかかるので、十分に止水壁が成長したところを見極めてから水抜き、トレンチの閉塞へと進む。
トレンチモックアップによる凍結止水試験(0:58)(動画)
主トレンチ内汚染水の処理状況(69頁)。海水配管トレンチ内のたまり水を浄化するためにモバイル式処理装置を設置。トレンチの海側の立坑から水中ポンプで吸い上げた水を処理して山側の立坑へ移送する。処理量は20m3/h。2号機では14日より、3号機では15日より処理運転を開始している。トレンチ内の水抜きをおこなうまで時間がかかるので、たまり水の放射能濃度を下げて汚染拡大のリスク低減を図る。2号機の処理装置の吸着塔入口での137Cs濃度は、11月14日に1.74×105Bq/cm3、22日に5.83×104Bq/cm3と徐々に下がっている。
T/B東側の地下水および海水の放射能濃度の状況(80頁)。No.2エリア(2-3号機間)とNo.3エリア(3-4号機間)はNo.1エリア(1-2号機間)よりも地下水汚染濃度が低く、タンクの空き容量に余裕がないことから、ウェルポイントからの地下水くみ上げは当面おこなわず様子を見ていくこととする。
地下水と港湾内海水に含まれる放射性物質の性状(118頁)。放射性物質の存在形態により環境中の挙動が変わる(イオン、コロイド、懸濁粒子で移動性が違う)ので、これについて調査した。地下水と港湾内海水について、0.45μmメンブランフィルターによるろ過と遠心限外ろ過フィルター(分画分子量10,000)によるろ過をおこない、γ核種分析およびSr分析を実施。結果は、一部試料でCsが懸濁粒子に吸着していたが、大部分のCsとSrはイオンとして存在していた。汚染源である汚染水と地下水の137Cs/90Sr比より、土壌中で可動性のイオン態としての137Csの割合が小さく、移動性が低いことが示唆された。また、地下水と海水の137Cs/90Sr比より、海水中の90Srが選択的に除去されている可能性(炭酸塩・硫酸塩として沈殿、炭酸カルシウム中への溶解 (固溶体化)など)が考えられる。
今月の追加的放出放射能量評価(126頁)。前月と変わりなく0.1億Bq/h(1号機0.003億Bq/h、2号機0.004億Bq/h、3号機0.02億Bq/h、4号機0.001億Bq/h)。これによる敷地境界における被ばく線量は0.03mSv/yearと評価。4号機は14日より排気設備の運用を開始したので評価を実施。3号機ではR/B上部でのダストサンプリング方法が今月から変更になっている(11月11日参照)。
3号機R/B上部除染・遮へい工事(172頁)。
使用済燃料の保管状況(173頁)。11月20日時点。共用プールの保管率は83.6%(5718/6840体)。キャスク仮保管設備は36.4%(1067/2930体)。
4号機燃料取出しに向けた作業の進捗(174頁)。これまでの実績まとめ。プール内のガレキ撤去の進捗状況(183頁)。
3号機使用済燃料プール内大型ガレキ撤去作業の開始(185頁)。3号機使用済燃料プール内燃料(使用済燃料514体、新燃料52体、計566体)の取出しで支障となる大型ガレキ(鉄筋、デッキプレート、屋根トラス材、燃料交換機(FMH)等)を燃料取出し用カバー設置前に600tクレーン等を用いて撤去する。大型ガレキ撤去作業後に、燃料取出設備の設置、使用済燃料プール内小ガレキ撤去を行った後、燃料取出作業を実施する。一番大きいのガレキはFMHの約35t。プール内のガレキの状況の絵が188頁にある。まず、プールのライナー養生を設置し、取れるガレキからクレーンで取除いていく。FMHの撤去前には燃料ラック養生材を敷設する。R/B上部ガレキ撤去では監視カメラを3台使ったが、今回は5台増やして計8台(193頁、気中、水中のほかに把持具にも付ける)でガレキの把持状態や周辺監視を強化。その他、ガレキの落下防止対策(クレーンを2台使う、吊り上げたガレキはプールの上を移動させない、ワイヤーで吊って落下防止、など)、重機の油がプールに混入するのを防止する対策、など。なお、上の3号機の項にあるように、監視カメラが1台プールに落下する事故が発生し、原因調査・対策などする必要があるので12月初旬に予定していた作業開始は遅れる見込み。
燃料デブリの空冷の実現可能性(218頁)。現状の水冷から空冷にしても汚染水の発生量は変わらないが、水冷にともなう放射性物質の溶出は抑制される。空冷で崩壊熱がすべて除去されるとして、入れる空気が25℃、排気が100℃で計算すると、2号機の場合、今年11月(崩壊熱0.21MW)での必要風量が約8700m3/h、H31年10月(崩壊熱0.08MW)で約3500m3/h、となる。ただし、実際には燃料デブリに空気を直接吹き付けられる配管がないこと、燃料デブリの状況が不明であることから、現状では難しい。実現には、空冷による除熱効果をあらかじめ評価できることが必要である。
ガレキ・伐採木の管理状況(226頁)。
滞留水および処理水の放射能分析(227頁)。JAEAによる水の分析結果。α核種、β核種の結果あり。
資機材の貸出し運用(試運用)の実施(237頁)。構内で発生する廃棄物を低減するため、資機材や梱包材などの持ち込みを抑制したい。このため、資機材の貸出し運用を開始する。まずは12月2日より足場材を対象とした試運用を開始。
【資料4】中長期ロードマップ第II期を迎えた中でのIRID における当面の主な活動(226KB)(PDF)
ニコ生
【11/28・17:30開始】東京電力「中長期ロードマップの進捗状況」に関する臨時記者会見
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.11.28(木)17時30分 ~
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