今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況について(日報)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点
1-3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置2次系、24日より停止中(1号機は1次系も)。2次系共用設備の計器点検にともなうもの。停止期間は31日17:00までの予定(約180時間)。停止時のプール水温は、1号機25.8℃、2号機26.2℃、3号機25.4℃。23日参照。
(以下、6月1日の日報より)代替循環冷却装置2次系の運転を13:34に再開。また、1号機の1次系は14:09に運転再開。冷却再開後のプール水温は、1号機29.5℃(停止時25.8℃)、2号機35.7℃(停止時26.2℃)、3号機33.7℃(停止時25.4℃)。
3号機原子炉注水設備の信頼性向上対策として給水系ラインの改造工事(10月26日参照)を行うため、10日より炉心スプレー系(CS系)による単独注水を実施中。6月6日までの予定(9日参照)。
なお、CS系による単独注水については、事前に実施した単独注水試験の結果、原子炉の冷却状態に異常がないことを確認している(11月30日参照)。
地下水バイパス、14:27に一時貯留タンクGr1から排水を開始。
(以下、6月1日の日報より)21:27に排水を停止。排水量は1758m3。
いつもより4時間くらい遅い時間帯の排水だったけど、なんかあったのかな。
サブドレン他水処理施設、10:43-13:58に一時貯水タンクBから排水を実施。排水量は483m3。
17:50頃、物揚場西側擁壁付近の地表から水が湧出しているのを発見。湧出した水は擁壁(物揚場は西側にある道路から一段下がった高さにあり、道路との間に擁壁が設置してある)に沿って地表面を伝わり北側に向かって流れており、海への流れ込みは確認されていないが、念のため、海への流出防止として土のう約60袋を設置。湧出した水の分析結果は、134Csが1.7×101Bq/L、137Csが1.7×102Bq/L、全βが2.1×102Bq/L。
湧出源となりうる周辺設備として、サブドレンの中継タンクから集水タンクへの移送配管が敷設されているが、中継タンクからの送出量と集水タンクの受入量に有意な差がないことから、当該配管からの漏えいはないと判断した。雨水がフォールアウト由来のCsを含んで湧出したものと推定しているが、引き続き、湧出源を調査していく。
福島第一原子力発電所物揚場近傍からの水漏れについて(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所物揚場近傍からの湧出について(続報)(報道関係各位一斉メール)
T/B地下たまり水の核種分析結果。2号機の17日採取分。
福島第一 タービン建屋地下階 溜まり水の核種分析結果(PDF 10.6KB)
月末なので、作業者の被曝線量評価を厚労省へ提出。
東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について(プレスリリース)
4月の最大被曝線量は8.34mSv、平均値は0.28mSv(APD値)。
地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 78.2KB)
2015年11月12-16日と2018年4月19日-5月24日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2)(PDF 78.3KB)
28日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。
サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクC(27日採取)と集水タンクNo.4(25日採取)の分析結果。
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 11.7KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が830Bq/L、第三者機関が890Bq/L。明日6月1日に排水の予定。
構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。30日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路分析結果(PDF 13.5KB)
今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第54回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(4.75MB)
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(18.7MB)
【資料3-1】汚染水対策(22.4MB)
【資料3-2】使用済燃料プール対策(8.63MB)
2号機R/B西側外壁開口設置工事(通しで7頁)。4月16、17日に調査用コアサンプリング(3月29日参照)を9カ所で実施(4月18、19日参照)。削孔箇所付近の線量率は、削孔直後に建屋内からの影響で増加したが、穴を塞いだ後は削孔前と同程度に戻った(10頁)。コア試料の建屋側表面のスミア分析結果(γ線核種分析、α線・β線放射能分析)は11頁。汚染密度は最大で290Bq/cm2(1階と同程度)。α線放出核種も微量ながら検出。今後、詳細分析(12頁)を外部機関で実施予定。13頁に外壁の解体工事(解体用コア抜き、目地切り、壁解体)の状況写真。ダスト飛散抑制対策は14頁、ダスト監視体制・警報設定値と対応は15、16頁。4月16日作業開始以降の毎日のダスト濃度最大値(17頁)は1、3号機R/Bオペフロでの測定値と同程度。構台上の線量率(18頁)。開口後のオペフロ調査(20頁):調査エリアは左下図、調査内容は空間線量測定・ダスト測定・スミア測定(床・壁)・カメラによる残置物等の状況調査・コリメート付線量計による測定(床・壁)、PackBotとKobraを使用する。オペフロ内残置物移動・片付け(21頁):対象は、C区域フェンス・ウェル周り⼿摺・Warrior・チャンネル着脱器・ツールラック等。工程は22頁。
Warriorを回収断念した経緯については2014年3月27日を参照。
【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(9.40MB)
【資料3-4】放射性廃棄物処理・処分(699KB)
【資料3-5】循環注水冷却(129KB)
【資料3-6】環境線量低減対策(10.2MB)
【資料3-7】労働環境改善(545KB)
【資料4】IRIDシンポジウム2018の開催について(7.17MB)
放射線データの概要5月分(4月26日~5月30日)(PDF 290KB)
「放射線データの概要」は毎月ロードマップ会見の際に公表していたが、ロードマップ会見では資料の量が通常よりも多いので、次回からは月初の現地会見(木曜日の会見)に公表することとする。
現地定例会見(木曜日の会見)は富岡会場(旧エネルギー館)からおこなっているが、来週より会見場を1Fの新事務本館に変更する。発信する情報の質(鮮度・正確性)の向上を目指すため。
ニコ生
【2018年5月31日】東京電力 「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見
文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2018年05月31日 - Twilog
KKの設置変更許可申請書の審査において東電の事業者としての適格性が問われた際に、「1Fの廃炉と賠償をやり遂げる覚悟」を見せろという規制委の要求に対して東電が文書で答えたのだけれど(2017年8月25日参照。この覚悟の実現を担保するために、KKの保安規定にそのための内容が盛り込まれることが要求された)、これに関連して「廃炉と賠償をやり遂げるというが、廃炉と賠償の定義は何か」という質問が今日あった。小野さんがこれに答えて言うには、「廃炉とは、当面はサイト内のリスクを下げることだと考えているが、その中身はまだ完全に決まっているわけではない。」「廃炉、賠償の定義は何かについて、まだ我々はそこまで思いが至っていなかった。この質問でこのことに気づかせてもらった。今後、KKの保安規定に書き込む際には、この定義について十分に考えることが大事だと思う。」とのこと。増田さんも正直な人だと思っていたけれど、小野さんもそれに輪をかけて正直な人なのかもしれないなーと思った場面(ニコ生#1:38:38以降)。
福島第一原子力発電所物揚場近傍からの湧出について(続報)(報道関係各位一斉メール)
その他
T/B地下たまり水の核種分析結果。2号機の17日採取分。
福島第一 タービン建屋地下階 溜まり水の核種分析結果(PDF 10.6KB)
月末なので、作業者の被曝線量評価を厚労省へ提出。
東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について(プレスリリース)
4月の最大被曝線量は8.34mSv、平均値は0.28mSv(APD値)。
地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 78.2KB)
2015年11月12-16日と2018年4月19日-5月24日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2)(PDF 78.3KB)
28日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。
サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクC(27日採取)と集水タンクNo.4(25日採取)の分析結果。
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 11.7KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が830Bq/L、第三者機関が890Bq/L。明日6月1日に排水の予定。
構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。30日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路分析結果(PDF 13.5KB)
今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第54回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(4.75MB)
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(18.7MB)
【資料3-1】汚染水対策(22.4MB)
【資料3-2】使用済燃料プール対策(8.63MB)
2号機R/B西側外壁開口設置工事(通しで7頁)。4月16、17日に調査用コアサンプリング(3月29日参照)を9カ所で実施(4月18、19日参照)。削孔箇所付近の線量率は、削孔直後に建屋内からの影響で増加したが、穴を塞いだ後は削孔前と同程度に戻った(10頁)。コア試料の建屋側表面のスミア分析結果(γ線核種分析、α線・β線放射能分析)は11頁。汚染密度は最大で290Bq/cm2(1階と同程度)。α線放出核種も微量ながら検出。今後、詳細分析(12頁)を外部機関で実施予定。13頁に外壁の解体工事(解体用コア抜き、目地切り、壁解体)の状況写真。ダスト飛散抑制対策は14頁、ダスト監視体制・警報設定値と対応は15、16頁。4月16日作業開始以降の毎日のダスト濃度最大値(17頁)は1、3号機R/Bオペフロでの測定値と同程度。構台上の線量率(18頁)。開口後のオペフロ調査(20頁):調査エリアは左下図、調査内容は空間線量測定・ダスト測定・スミア測定(床・壁)・カメラによる残置物等の状況調査・コリメート付線量計による測定(床・壁)、PackBotとKobraを使用する。オペフロ内残置物移動・片付け(21頁):対象は、C区域フェンス・ウェル周り⼿摺・Warrior・チャンネル着脱器・ツールラック等。工程は22頁。
Warriorを回収断念した経緯については2014年3月27日を参照。
【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(9.40MB)
【資料3-4】放射性廃棄物処理・処分(699KB)
【資料3-5】循環注水冷却(129KB)
【資料3-6】環境線量低減対策(10.2MB)
【資料3-7】労働環境改善(545KB)
【資料4】IRIDシンポジウム2018の開催について(7.17MB)
放射線データの概要5月分(4月26日~5月30日)(PDF 290KB)
「放射線データの概要」は毎月ロードマップ会見の際に公表していたが、ロードマップ会見では資料の量が通常よりも多いので、次回からは月初の現地会見(木曜日の会見)に公表することとする。
現地定例会見(木曜日の会見)は富岡会場(旧エネルギー館)からおこなっているが、来週より会見場を1Fの新事務本館に変更する。発信する情報の質(鮮度・正確性)の向上を目指すため。
ニコ生
【2018年5月31日】東京電力 「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見
文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2018年05月31日 - Twilog
KKの設置変更許可申請書の審査において東電の事業者としての適格性が問われた際に、「1Fの廃炉と賠償をやり遂げる覚悟」を見せろという規制委の要求に対して東電が文書で答えたのだけれど(2017年8月25日参照。この覚悟の実現を担保するために、KKの保安規定にそのための内容が盛り込まれることが要求された)、これに関連して「廃炉と賠償をやり遂げるというが、廃炉と賠償の定義は何か」という質問が今日あった。小野さんがこれに答えて言うには、「廃炉とは、当面はサイト内のリスクを下げることだと考えているが、その中身はまだ完全に決まっているわけではない。」「廃炉、賠償の定義は何かについて、まだ我々はそこまで思いが至っていなかった。この質問でこのことに気づかせてもらった。今後、KKの保安規定に書き込む際には、この定義について十分に考えることが大事だと思う。」とのこと。増田さんも正直な人だと思っていたけれど、小野さんもそれに輪をかけて正直な人なのかもしれないなーと思った場面(ニコ生#1:38:38以降)。
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