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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2019年10月31日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況について(日報)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1号機燃料デブリ冷却状況の確認(9月26日参照)のため、9日より原子炉注水量を変更している(8日参照)
今日11:00の2、3号機の注水量は以下の通り:
・2号機 給水系 1.4m3/h、炉心スプレー系 1.4m3/h
・3号機 給水系 1.5m3/h、炉心スプレー系 1.4m3/h
今日11:20に実施した変更は以下の通り:
・1号機 炉心スプレー系 0.0m3/h→1.5m3/h
・1号機 給水系     3.0m3/h→1.5m3/h
これで、試験開始前の状況にもどり、確認試験は終了した。試験中、関連監視パラメータには異常なかった。

1/2号機排気筒解体作業4ブロック目の解体作業を実施中(25日参照)。今日は筒身解体装置で付属品の切断作業(step1、25日参照)を実施中で、今日中に終了の予定。今後、step2(鉄塔解体装置で鉄塔の斜材8本を切断)、step3(鉄塔解体装置で鉄塔の主柱4本と筒身の残り50%を切断)と進む。step2には3日、step3には2日を要する見込み。4ブロック目解体完了は11月上旬の予定。

地下水バイパス、10:03に一時貯留タンクGr1から排水を開始
(以下、11月1日の日報より)17:20に排水を停止。排水量は1882m3

サブドレン他水処理施設、11:03に一時貯水タンクDから排水を開始
(以下、11月1日の日報より)17:52に排水を停止。排水量は1018m3

10:04頃、構内の油詰め替え設備(2017年9月14日参照)でタンクに油を入れる際に、配管から油漏れが発生。配管のバルブをすぐに閉めて、漏えいは停止。漏れたのは軽油の廃油で、漏えい量は約1L、吸着マットで11:15に回収済み。双葉消防署から「危険物の漏えい事象」と判断された。原因等について調査していく。

今日13:00頃、車両スクリーニング場で車両サーベイの測定員が対象の車両内の灰皿から煙が出ているのを発見。運転者に確認したところ、喫煙行為を認め、タバコの火を消した(当該車両の乗員は1名のみ)。14:30に元請企業から東電に連絡があり、当該の作業者をWBCで検査し、内部取り込みのないことを確認した。今後、聞き取り等を実施し、差初防止対策を講じる。当該の作業者は、1F勤務歴8年7ヶ月、倉庫での資材・物品管理を担当している。
車両スクリーニング場内は放射線管理区域であり、飲食・喫煙は法令によって禁止されている。また、管理区域へのたばこ・ガム等の持ち込みも禁止。
車両スクリーニング場通過(待ち時間および測定)に要する時間は、現在では10-20分程度。


その他


5号機取水路内部調査(4日参照)、10月17日に実施する予定だったが行程変更にともない延期されていた作業(17日参照)を、明日11月1日に実施する。この作業にともない、5号機使用済燃料プールの冷却が09:00-16:00(約7時間)に停止する。冷却停止中のプール水温上昇は約1.4度と評価(温度上昇率:約0.186度/h)。今日31日14:00のプール水温は22.7℃。

月末なので、作業者の被曝線量評価を厚労省へ提出。
福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況(PDF)
9月の最大被曝線量は7.42mSv、平均値は0.31mSv(APD値)。四半期ごとの集計あり。

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その1) (78.3KB)(PDF)
2015年11月12-16日と2019年9月19日-10月24日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井の汲み上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2) (78.4KB)(PDF)
28日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクE(27日採取)と集水タンクNo.7(25日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が980Bq/L、第三者機関が1100Bq/L。明日11月1日に排水の予定。

今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第71回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(PDF 5.02MB)
1-3号機の状況(圧力容器・格納容器内の温度推移)、たまり水の貯蔵および処理の状況、たまり水貯蔵状況の推移、エリア別タンク一覧(基数、容量、タンクのタイプ、貯留水の種別)、たまり水の貯蔵状況(長期グラフ)、汚染水等構内たまり水の状況(リスク総点検より抜粋)。
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(PDF 6.28MB)
要員管理(8頁左)。9月の1日あたり作業員数は平均で3,730人(実績)。11月の想定は約3,570人。
熱中症発生状況(8頁左)。10月28日までの熱中症は13人(2018年度は10月末時点で8人)発生。
【資料3-1】汚染水対策(PDF 18.3MB)
ALPS処理水貯留タンクの内面点検結果(通しで3頁)溶接型タンクに貯留するSr処理水に浮遊物、タンク内部から硫化水素を検出した件。2018年12月13日参照。G3-E5タンクの内部点検で底面にかき傷・塗装剥がれ等が確認されたため、ALPS処理水貯蔵タンクについても内面点検を実施することとなった(4月25日参照)。ALPS処理水貯蔵タンクの内36基(6頁)は過去にRO濃縮水およびSr処理水を貯蔵していたので残水の影響により放射能濃度が高く(4頁に分析値)、スラッジが堆積している可能性が高い。このため、G3-D1タンクについてROV(水中ロボット)による底部の確認を実施した結果、タンク底部全面にスラッジが堆積していて底面の確認ができなかった(5頁に写真)。今後、当該のタンク36基について、ROVによる内⾯点検不可および硫化⽔素発⽣防⽌の観点からスラッジの除去を検討していく。それ以外のALPS処理水貯蔵タンクについては、G3エリアの24基を2020年10月を目途にROVによる点検を実施し、その結果を踏まえて他エリアの点検を計画する。
建屋たまり水処理の現状(9頁)。2号機R/Bトーラス室南西側深部のたまり水を9月20日にサンプリングし、高い放射能濃度を確認。トレンチ最下部(T.P. -4796mm)で137Csは5.4×108Bq/L、全αは4.5×104Bq/L(137Csは11頁、全αは14頁)。トレンチ上部と比べ、深部の方が濃度が高い。3号機(9月17日採取。南東三角コーナー、T.P. -3000mm)では、137Csは1.2×107Bq/L、全αは5.6×104Bq/L(137Csは12頁、全αは15頁)。2、3号機では、R/Bとその他の建屋間の連通が水位低下に合わせて小さくなりつつある。⾼い放射能濃度が確認されているR/Bのたまり⽔については,⽔処理装置への影響を考慮しながら処理を実施。
G6エリアタンク インサービス時タンク損傷(17頁)G6エリアD9タンクで水移送時に天板損傷の件。8、10日参照。18頁にタンク番号の図あり。天板の変形(ほぼ全周、中心から周方向に入れてある天板補強板の間に発生)および破孔(補強板の終端部に3カ所)はいずれもタンクの内側方向に発生しており、負圧の作用によるもの(19頁)。また、天板マンホールのパッキンが蝶ネジ間隔の広い箇所で外側にはみ出しているのが確認されており、これは正圧による(19頁)。タンク内の吸排気をおこなうベント管をタンクから切り離して調査した結果、ベント管途中のフランジ面に養生テープが付いたままの状態であるのを確認(20頁)。養生テープはベント管塗装の際に管製作ベンダーで取付け、輸送中の保護のためそのままの状態でタンクメーカーに納品。タンクメーカーがベント管をタンクに接続する直前に養生テープを取る手順だがこれを失念したため、テープがそのまま残っていた。これにより、タンク内の水を払い出した際にタンク内空気の圧力が低下し、天板の変形・損傷に至ったものと推定。天板マンホールパッキンのはみ出しは、過去のタンクインサービス時に水の流入によりタンク内空気の圧力が上昇し、逃げ場を失った空気が強度の弱いマンホールパッキン部から噴き出したものと推定。原因究明・対策は21、22頁。運用中のタンクについては養生はずし忘れについて点検を実施(26頁)、建設中タンクについては状況を確認・記録を作成する等の対策。損傷タンクの応急処置として、タンク周辺を立ち入り禁止とし(8日完了)、雨水侵入防止のための養生を実施(9日完了)、ベント管を取付け(9日間両)。今後のスケジュール(再発防止策立案、点検、損傷タンクの修理)は24頁。
水バランスシミュレーション(29頁)。
タンク建設進捗状況(31頁)
汚染⽔発⽣量の予測と実績(35頁)
サブドレン他水処理施設の運用状況(36頁)。運転状況(38頁):5月30日よりL値T.P. 550mm、至近1カ月の平均くみ上げ量約741m3/日。排水実績(39頁):10月28日までに1126回排水。1/2号機排気塔周辺トリチウムの濃度上昇への対応(40頁)。
建屋周辺の地下⽔位、汚染⽔発⽣の状況(42頁)。建屋周辺の地下水位の状況(44頁)。サブドレン・護岸エリアのくみ上げ量推移(45頁)。汚染水発生量推移(46頁)。凍土遮水壁の状況(47頁)。
H4・H6タンクエリアモニタリング(60頁)。H4エリア周辺(61頁)。地下水バイパス調査孔・揚水井(64頁)。排水路(66頁)。海水(67頁)。
【資料3-2】使用済燃料プール対策(PDF 10.9MB)
1号機使用済燃料プール内干渉物調査結果(通しで4頁)。9月4、20日の調査では⾶散防⽌剤や降⾬の影響と思われる影響でプール⽔が⽩濁していたので、27日に再調査を実施(9月26日参照)。水深1mでは、水没ケーブルおよびガレキを確認したが、プール養生設置に支障となるものはなかった(7頁)。燃料ラック上では、3号機で確認されたような重量物はなかったが、パネル状・棒状のガレキが点在(8頁)。この結果を踏まえて、ガレキ撤去計画を検討する。プール養生設置について今後のスケジュールは9頁。プール周辺小ガレキ撤去の進捗(11頁):南側小ガレキ撤去のための遠隔重機アクセス通路を構築中、スキマーサージタンク開口部に養生設置。
2号機燃料取り出し⼯法の検討状況について(通しで12頁)。ダスト飛散対策、作業者被曝抑制、雨水対策、工事ヤードの取り合い等について検討した結果、R/B上部を解体せず構台・前室を設置して小規模な開口からオペフロのアクセスして燃料取出しをおこなうプランB(5月30日参照)を採用することとする。
プランBの概要(17、18頁):南側に構台・全室を設置、R/B南側外壁の小開口(ブーム型クレーン式の燃料取扱設備とすることで設備を小型化、開口を小さくして建屋の構造部材を残す)からオペフロにアクセスする。燃料取扱設備は構台上で組立・保守をおこなうため、作業者の被曝を低減。全室からプールサイドまでランウェイガーダーを設置、燃料取扱設備はガーダー上を走行してオペフロ-全室間を移動(18頁)。燃料取扱設備は遠隔操作(操作室は免震重要棟に設置)。輸送容器吊下ろしは構台に新設する搬出入口を利用する(18頁)。
まとめ(19頁):今後、詳細設計を進め、年度内を目標に燃料取り出し工程の精査を進める。「デブリ取り出し共⽤コンテナ案(2015年11月26日参照)」は現状で設計条件の確定まで⾄っておらず、早期に燃料取り出しを⾏うために「プール燃料取り出し特化案」を選択する。なお。1号機についても、現在実施中のオペフロ調査の結果を踏まえて、燃料取り出し⼯法の⾒直しも含め検討を進める。
福島第一原子力発電所 2号機使用済燃料プールからの燃料取り出し工法について(04:37)(動画)
3号機燃料取扱設備の状況(28頁)。15日のマニピュレーター左腕の動作不良(フランジプロテクターを把持した状態で、関節の角度を変えると角度が維持できない。16日参照)は、関節制御⽤アクチェータ内部のシート部からわずかなリークが⽣じたことが原因(30頁)で、ガレキ把持中は当該関節の固定を解除しない運⽤とすることで安全が確保できると判断できたことから、ガレキ撤去作業を再開している。フランジプロテクター設置作業については代替策(クレーン補巻や⼈員による作業、⼿順⾒直し)にて対応可能な⾒込みであり、安全性を確認中。
18日には、マスト操作時にマストホイスト2に乱巻きが発生し、ワイヤーロープの一部につぶれを確認(31頁。マストの過剰な巻下げによりロープがゆるんで乱巻きが発生し、ロープが乱巻き防止ローラーの支柱にはさまった。ロープのゆるみについて、荷重計の値と作業内容を確認中)。今後、ロープの交換をおこなう。今後のスケジュールは33頁。
ガレキ撤去の状況:9月2日に再開して以降、新たに82体の燃料についてハンドル上部を確認、明らかな変形はない(ハンドル未確認の燃料は315体)。
1/2号機排気筒解体の進捗状況(37頁)。3ブロック目の解体が22日に完了、27日より4ブロック目に着手。3ブロック目では、2ブロック目解体から実施しているミシン切り(45、46頁。10月7日参照)を適用し、概ね計画通りだった(40頁)。2、3ブロック目の筒身切断作業中ダスト濃度(41、42頁):作業中も管理値(5×10-3Bq/cm3)未満。1-3ブロック解体部材の汚染密度測定(43頁):表面線量率はバックグラウンドレベル、スミア測定結果は100-102Bq/cm2(事前評価より低い)、α核種は検出されず。今後のスケジュールは44頁、4ブロック目解体後に作業の振り返りとサブドレン復旧を並行して進め、5ブロック目以降の工程を見直す。
筒身解体装置6軸アームからのクランプ落下(49頁)28日参照。クランプは6軸アームに付けている油圧ハンドで把持していたが、両者の接触部のかかりが不十分のため、クランプに取付けたゴムと油圧ハンドの摩擦で把持していた(50頁)。このクランプとゴムの接着面が弱まり落下したと推定。対策として、クランプに取付けたゴムは外し、接触部形状を変えて油圧ハンドとクランプが嵌合するように改良、モックアップを実施して問題ないことを確認した。また、事前の把持確認が不十分だったので、従来実施していた水平状態での確認に加えて油圧ハンドを下向きにした状態でも確認する(振ってもズレないことを確認)、嵌合部を目視確認するよう手順を見直し。落下防止線取り付け忘れに対しては、より厳密な確認をするよう手順見直し。
使用済燃料等の保管状況(55頁)
1号機飛散防止剤散布実績と予定(59頁)
3号機オペフロ連続ダストモニター計測値(60頁)
【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(PDF 1.05MB)
1号機格納容器内部調査アクセスルート構築作業(通しで3頁)。アクセスルート構築のためのX-2ペネ穿孔作業においてダスト濃度が上昇した件(6月10、27日、7月25日、8月29日参照)。作業監視用ダストモニターを原子炉キャビティー差圧調整ラインに設置する計画(9月26日参照)で、25日に配管切断作業を開始(24日参照)。切断した配管および周辺のスミア測定の結果は8頁(配管内面でα核種を検出、γ+β核種は1.8×102Bq/cm2)。作業概要は5、8頁。切断した配管からファイバースコープを入れて配管内部が閉塞していないことを確認した後、ダスト測定用ホースおよびカメラ・照明を配管から原子炉キャビティー内に送り込み、ホースが適切に敷設されていることを確認する。今後、AWJ作業再開に向けて、さらなるデータ拡充(実績のある切削時間でデータを取得し、格納容器ガス管理システムのフィルターによるダスト濃度低減効果の評価、排気ガスの凝縮によるダスト濃度低減効果および格納容器内部濃度の評価、重力沈降や希釈による格納容器内でのダスト濃度低減効果の評価)を実施する。スケジュールは7頁。早ければ11月中旬より作業再開予定。
【資料3-4】放射性廃棄物処理・処分(PDF 692KB)
ガレキ・伐採木・使用済保護衣の管理状況(通しで3頁)
水処理2次廃棄物の管理状況(3頁)
ガレキ・伐採木・使用済保護衣・水処理2次廃棄物の保管量推移(4頁)
【資料3-5】循環注水冷却(PDF 2.14MB)
1号機燃料デブリ冷却状況の確認試験結果(速報)(通しで3頁)9月26日参照。15-17日に約49時間注水を停止(13頁)。圧力容器底部温度や格納容器温度の上昇量は小さく、ダスト濃度や希ガス等のパラメータに異常はなかった。熱バランスモデルと実測値との比較:圧力容器温度は圧力容器の発熱量(=圧力容器に残存するデブリの量)が大きいモデルの方が実測値に近い傾向(22頁)、格納容器温度はモデルが実測値を概ね再現した(23頁)。
3号機については2019年度中を目途に実施する。
【資料3-6】環境線量低減対策(PDF 9.62MB)
1F構内の線量状況(通しで2頁)。構内で実施している線量低減対策が終わったエリアについて定期的に線量状況を確認している。今回、1-4号機周辺(6月測定。前回測定は2月)と固体廃棄物貯蔵庫周辺(5月測定。前回測定は2017年10月)について確認した。1-4号機周辺では2.5m盤および8.5m盤ともに前回と同程度(4頁)。固体廃棄物貯蔵庫周辺では、貯蔵庫周辺の木の伐採により前回よりも低下(胸元高さで9.9→8.1μSv/h。5頁)。また、構内主要道路の⾛⾏サーベイでは、年々低線量側にシフトしている(6頁)。
T/B東側地下水および海水のモニタリング(通しで7頁)。地下水(13-20頁)、排水路(22-24頁)、海水(27-35頁)、港湾口海水モニター(海水放射線モニター)(36頁)。
【資料3-7】労働環境改善(PDF 863KB)
管理対象区域の運用区分(通しで2頁)
福島第⼀における作業員の健康管理について(厚労省ガイドラインへの対応状況)(3頁)
【資料4】その他(PDF 5.18MB)
福島第⼀廃炉推進カンパニー品質管理強化の取り組みについて(1頁)。設備品質レベルの確認において、新規設備への対策として「設計・調達の改善」、既存設備への対策として「設備品質の向上対策」を、また業務品質レベルの確認として「業務品質の向上対策」を、立案および実施中。
台風19号に対する防災対策および被災状況(通しで47頁)。12-13日に接近した台風19号(降水量約270mm/週、33.5m盤の高さ10mで瞬間最大風速29.0m/s、最大風速(10分平均)13.4m/s)の対策および被害について。
接近前の対応:人身安全・設備安全の確保(49頁に写真):クレーンのブーム伏せ、資機材の固縛・片付け、サブドレンピット水位設定値を上げて建屋たまり水水位上昇に備えた、建屋への雨水流れ込み抑制のため土嚢設置、電源車の確保、1号機R/Bオペフロでガレキからのダスト飛散防止のためミスト散水を実施、12-13日は原則作業中止とした)。態勢の確保:初動対応のため要員50名を待機、さらに不測の事態に備えて発電所近傍に約100名を待機させた。通過後のパトロール要員として約50名の社員を確保、13日午前から現場パトロールを実施。
被災の状況:各建屋で漏えい警報が発生したが、現場確認で汚染水の漏えいないことを確認、建屋のスキマからの吹き込み等による雨水流入が原因と判断(50頁)。13日午前の通過後パトロールの結果、処理水タンクの堰カバーの一部破損(破れ)、一部法面の崩落が確認されたが、主要設備には影響なし(51頁)。
地下水・建屋たまり水水位管理(52頁):1-4号機周辺エリア(8.5m盤)ではサブドレンピット水位設定値(L値)を接近前に850mm上げ(T.P. 550mm→1400mm)、建屋たまり水水位(T.P. -1300mm)と逆転しないように対応。各サブドレンピットは台風通過直後に平均2m上昇したが、その後、設定推移を戻したことも相まり徐々に低下傾向。一方、建屋たまり水水位の上昇は最大が1号機の870mmで、平均400mm程度であり、水位逆転は生じなかった。護岸エリア(2.5m盤)では、地下水ドレンピット水位が200mm程度上昇したが、地表面(T.P. 2.5m)までは十分に余裕があった。護岸エリアのくみ上げ量は、通過直後で約80m3/日→約350m3/日に増加したが、くみ上げ能力内(護岸エリア最大くみ上げ能力:1000m3/日)だった。パワープロベスター(吸引車)1台を現場待機としたが使用せず。今回の台風によるたまり水の貯蔵量増加は約590m3/日で、至近の同等の降雨があった2017年10月(降水量約280mm/週)の増加量(約1210m3/日)に比べ大きく低減した(凍土遮水壁やフェーシングの効果)。
10月25日の大雨後の状況(55頁)。建屋たまり水の処理完了後に監視対象外となっていた水位計のエリアでたまり水水位が上昇し、サブドレン水位との差を確保できていなかった事象を確認(28、29日参照)。その他には、異常は確認されず。台風19号で崩落した法面については、崩れの進展が多少あったものの、新たな崩落は確認されず。
3号機T/B地下たまり水移送装置設置に向けた干渉物撤去作業における「柔構造アーム(筋肉ロボット)」の適用について(56頁)9月30日、10月3日参照。10月11日に気中の干渉物(ケーブル等)の撤去が完了。準備出来次第、11月6日より水中の干渉物(ポンプ等)を撤去予定。
以下、エネ庁のサイトより。
福島第一原子力発電所 配置図(PDF形式:3,022KB)


人事異動のため、オオヤマ(廃炉推進カンパニー広報担当)は今日で会見の担当を終了。オオヤマさんの1回目は2017年9月7日。約2年間の担当だった。


東京電力ホールディングス株式会社お知らせ「原子力災害対策充実に向けた考え方」に係る当社の取り組みについて(お知らせ)




動画
2019/10/31(木) 中長期ロードマップ進捗状況について(1:52:34)

文字起こし、実況など
さかなのかげふみ(@Spia23Tc)/2019年10月31日 - Twilog



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