今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF17.7KB)
1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置設置工事、冷却塔設置、配管工事など。
1号機R/Bカバー、柱治具をメガフロートへ荷揚げ。
1、2号機原子炉注水量、3.6m3/hから3.9m3/hに調整。
4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、08:00で63℃。08:06-08:48にスキマーサージタンクへの水張りのために代替注水ラインから注水。
プール水温をモニターする温度計を変更(燃料交換機からプールの中へつり下げていた温度計から、冷却装置の熱交換器入り口の温度計(2、3号機と同じ)へ。オペレーションフロアのガレキ撤去の邪魔になるので)。17:00で49℃。もとの温度計より約10℃低い。
循環型海水浄化装置、週末メンテに引き続き、ゼオライト交換で8月3日まで停止。
1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、杭打船入港でシルトフェンス開閉。杭打船で掃海作業。
水処理装置、淡水化装置のうちの蒸発濃縮装置(東芝製、蒸気加熱式)2台設置工事完了。明日から試運転の予定。今後、アレバの電気加熱式が3台追加される。RO膜型装置で塩分を濃縮された処理水をさらに濃縮する。蒸発した分は淡水として原子炉冷却に使う。
水処理設備概略系統図(PDF18.4KB)
蒸発濃縮装置(PDF95.7KB)
SARRY、17:00から、ろ過水を使って水張りと通水試験、8月5日まで継続の予定。その後、汚染水を使って試験。
その他
サイトバンカ建屋地下に汚染水(137Csが2.2E4Bq/cm3)700t(床面からの深さ570mm)たまっているのを確認。津波の海水が50cmほどたまっていたのをSPTタンクへ移送して止水工事、汲み上げポンプを設置してあった。汚染水受入の準備のためたまり水を分析したら汚染されていることがわかった。汲み上げポンプでつながっているプロセス主建屋から流入したのかもしれない。T/Bから移送している汚染水は106Bq/cm3のオーダーなので、元々たまっていた地下水などにプロセス主建屋からの水が混じっているのではないか。
サイトバンカ−・プロセス主建屋位置関係図(PDF23.8KB)
1、2号機主排気塔底部のSGTS(非常用ガス処理系)配管との接合部付近の配管表面で、10Sv/h超(これ以上計れない)の線量を 14:30確認。昨日、ガレキ撤去後の状況をγカメラで確認中に高線量エリアを発見、今日、線量調査をした(γカメラでは線量の絶対値はわからない)。
10Sv/h超の高線量線源の現場写真・γカメラ画像(PDF193KB)(8月2日公開、γカメラは主排気塔の南西側から、線量調査の写真は東側から撮影。γカメラは主排気塔の向こう側のSGTS配管付近の放射能を感知している)
γカメラで確認されたもう一ヵ所の高線量エリアは高さ10mにあり、まだ当該個所の確認などの調査をしていない。
写真1ニコ生8/2午前16:51は、各配管の説明。中央の主排気塔(直径3m)の手前から出て上に行ってるのがSGTS配管(途中で1号機行きと2号機行きが分岐)、主排気塔の左右に水平に出て行くのがOG(気体廃棄物処理系)配管(右が1号機、左が2号機につながる)。
SGTS 系とは、事故等でR/B空調がダウンした場合にR/B内を負圧に保つために空気を引く系統。格納容器ベントをするときに、このラインを使っ た。3月12日の1号機格納容器ベントの影響ではないか。ウェットウェルベントだったので、気体として放出されたもの(IとCs)が主要な線源だと思う。2号機での格納容器ベントが成功したかどうかは確認できていない。現在はこの配管につながるファ ンはすべて停止しているので、空気の流れはないはず。
写真2ニコ生8/2午前35:22は、断面図。←この図は間違っていることが8月5日に示された。正しい図は8月4日の記事を見よ。SGTS配管は、主排気塔底部で主排気塔の中に入り、再び上へとのびる。この、U字型の底部に、配管の内側に付着していた核分裂生成物などを溶かし込んだ雨水や結露水がたまっているのではないかと考えている。
福島第一原子力発電所サーベイマップ【8月1日現在】(8月2日公開)
現場周辺の空間線量は2mの距離で70−100mSv/h。周辺3mを立ち入り禁止に。最近までこれほどの高線量が発見されなかったのは、付近での作業がなかったから。今後も当面は作業予定なし。
3、4号機の主排気塔底部も調査したが、特別高い線量は観測されず。
(以下8月3日会見より)線源は外気と接しているので、直接モニタリングする(主排気塔出口を測るとか主排気塔モニターを復旧するとか)、固定化する等の対応が必要だと考えている。10Sv/h以上の線量を測定する機器は1Fには無い。測定の必要があれば、よそから調達するか、距離を変えて測定し減衰具合から線源の線量を推定するという方法もある。
7月31日版サーベイマップ公開
福島第一原子力発電所サーベイマップ【7月31日現在】
7月に確認された高線量ガレキと砂利(PDF123KB)
いわゆる「遮水壁」をstep2の間に着手することになった。海側と陸側のうちの海側をやる。
海側遮水壁の先行実施について
工期約2年の見込み。海側に矢板を打ち込む(海底下約20m)ことで地下水の状況が変化する(山側から海側へと流れている地下水が、流れ出る先をせき止められてあふれてくるかも)ことが予想されるので、それを評価して今後の対応(陸側遮水壁をやるかどうかも含め)を検討する。
滞留水処理分析結果公開。137CsでDFは2.3E+06。
滞留水処理分析結果(PDF10.3KB)
ニコ生
【8/01・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/01・16:30開始】政府・東京電力統合対策室 合同記者会見
Togetter
2011/8/1・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/1・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見
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