リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2013年8月24日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点


1号機T/B地下たまり水移送、2日から停止中。

01:00頃、2号機格納容器圧力の低下および格納容器ガス管理システム排気流量の減少を確認。現場で格納容器ガス管理システムの系統入口側に設置されている排水ラインのUシール部に空気の流れを確認、このUシール上流側にある弁を10:40に閉止、状況の監視を継続中。15:00時点で、格納容器圧力および格納容器ガス管理システム排気流量はいずれも上昇傾向にある。モニタリングポスト指示値には有意な変動なし。排水ラインUシールの出口部にあたるT/B1階でダスト測定を実施したが結果は検出限界未満。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器圧力変化の発生について(報道関係各位一斉メール)
2号機T/B地下たまり水移送、18日から継続していたが09:37に停止。

3号機T/B地下たまり水移送、2日から継続していたが10:05に停止。移送ポンプを1台から2台に変更して10:38に再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)で変わらず。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。

19日に確認されたH4エリアタンクの漏えいの件。
H4タンクエリアにおける漏えいに関する調査状況について<訂正版>(PDF 710KB)
漏えいの確認されたNo.5タンクは、2011年にH1エリアに一度設置されたものだった。完成後の水張り試験(95%以上の水を入れて24時間以上保持し漏えいの有無を目視で確認する)の最中に基礎地盤が約20cm沈下し、隣接する二つのタンクと一緒に解体。この3つのタンクの健全性は元請会社によって確認され、その後、現在のH4エリアに移設された。移設後の水張り試験では異常なし。なお、H1エリアから撤去された後、これら3つのタンクはH2エリアに移設される計画だったが、実際にはH4エリアに移設されており、この間の事情は今のところ分からない(詳細な時系列はPDF資料3頁)。
3つのタンクのH1エリアでの設置場所(4頁)、H4エリアでの移設場所(5頁)、H1エリアの地盤沈下の際の様子(8頁。左写真の左側が当時のNo.3、右側がNo.4(現在のH4エリアNo.5)、右下はNo.8)。
昨日23日に、側面底部近くにあるマンホール(6頁の左図に載っている)を開けてカメラを入れて中を見てみたが(7頁)、特に異常は見られなかった。フランジと直交する黒い筋は、補強のためのリブで、すみ肉溶接で取付けてある。
No.5タンクの履歴(基礎地盤沈下のために歪みが生じたりしているかもしれない)が今回の漏えいと関係しているかどうかはまだ分からないが、念のため、同じ履歴のあと2つのタンクについて水抜きをおこなう。明日以降、H4エリアの空きのあるタンクへ移送を開始する。
高レベル放射性滞留水処理設備パトロールチェックシート(PDF 723KB)
通常のパトロールは2人1組で実施、現場に着くと手分けしておこなう。1回に要する時間はおよそ2時間。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 8.02KB)

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
2号機電源ケーブルトレンチと海水配管トレンチ立坑Bの閉塞のため、ここにたまっている水の移送(移送先は2号機T/B地下)を22日より実施していたが、今日12:48-13:16に実施して終了した。
13:55にウェルポイントからの移送先を2号機海水配管トレンチ立坑Cから2号機T/B地下へ変更。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報42)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報43)(報道関係各位一斉メール)


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(8月24日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

ニコ生
《福一原発H4エリアのタンク水漏れについて》【8/24・18:00開始】東京電力 臨時記者会見



おまけ


フランジ型タンクも海側トレンチの中の汚染水もノーマークだったわけではない。見誤ったのは、どれだけ時間の猶予があるかということだと思う。津波のリスク評価に失敗したのと状況は同じなのだと思う。
ネズミ停電の後に「福島第一信頼度向上緊急対策本部」なるものを作って活動してるけど、これはどちらかというと今まで見落としていたリスクを発見するためのもので、今問題にするべきなのは今までにおこなってきたリスク評価全体の見直しなのではないか。
状況は日々変化しているわけで、適宜、評価の見直しが必要なのだと思う。たとえば、地下水バイパスとかALPSとかの運用開始は当初見通しよりずっと遅れていて、このことの影響をリスク評価に反映する必要がある。あるいは、日々のモニタリングの結果によっても見直しが必要なのかもしれない。
今、いろんな人が今回のタンク漏えいについて口を出してるように見えるけれど、それがゴール前でボールにむらがってるへぼサッカーのように見えるのは気のせいかしらん。
起きたことについて色々と言いたくなる(ボクの考えた原因と対策、とかね)のは人情かもしれないけれど、必要なのは、何かが起きる前にそれを防ぐことだ。今、かなりやばい状態に発展しかねないことが続けて起きているのが何を意味しているのか。今の体制が前提としているリスク評価の内容が本当にそれで良いのかについて、見直す必要があることを示しているのではないか。そして、そういう仕事こそが、外部の人が最も効果的に手助けできるものなのではないか。廃炉対策推進会議の汚染水処理対策委員会はそういう意味で最後まできちんと仕事をしてほしいと思う(海側トレンチの閉塞は惜しいことにドロナワになっちゃったけれど、作業の前倒しにはすごく貢献したよね。あとは実際にできれば良いのだけれど)。
最近は炉注水なんかすごい順調なので忘れてる人が多いかもしれないけれど、ここがすべての作業を支えてるんだから、そういうことも忘れずに、全体のバランスをこういう時だからこそ見直していくべきなのではあるまいか。

(26日追記)タンクエリア周辺のコンクリ堰のドレン弁を開運用していたことについて、規制委の委員がけしからんとおっしゃってるみたいだけれど、2012年4月5日に保安院に提出した報告書にそうするって書いてあったの、ご存じないのかしら。それとも、規制委は保安院から何も引き継いでいらっしゃらないのかしら。知ってておっしゃってるなら、どんだけおつむがお弱いのかしら。

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