今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(訂正版)(PDF 158KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点
1号機T/B地下たまり水移送、26日から停止中。
S/C内水位測定の実証試験(6月27日のロードマップ進捗の項参照)に向けて2号機R/B1階でトーラス室調査用の既存の床穴を拡張した。
2号機T/B地下たまり水移送、昨日27日から継続中。
3号機T/B地下たまり水移送、24日から継続中。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、昨日27日に続き10:00-15:00に実施。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日から停止中。
水処理装置、SARRY、1日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8日に停止。
19日に確認されたH4エリアタンクからの漏えいの件。
H1エリアは初め、地盤調査(ボーリング調査)を事前にやらず、急ぎ地盤改良を行なってタンクを設置した。ここで地盤沈下が発生した(24日参照)ので、以降はタンク設置前にボーリング調査を行なっており、H1エリアについても地盤沈下が起こった後にボーリング調査を行なった。
(汚染水対策検討WG第4回資料)H4タンクエリアにおける汚染水の漏えいについて(PDF 4.61MB)(8月27日公開)タンク漏えいの原因調査(5頁)として、まずバブリング試験(11頁。タンク底板接合部の下から空気を入れて、タンク内部に泡が出るかどうかを見る)を実施する。さらに、タンク内部を除染して人が立ち入り、目視点検、部材点検(ボルト等をはずして詳細点検)をおこなう。
フランジ締結部の詳細(9頁)。
漏えい開始時期の推定(13頁)。漏えい発生個所近傍の無線中継所で作業していた作業者の被ばく線量記録から、7月上旬より漏えいが生じていた可能性あり(それまで検知されなかったβ線被ばくが7月上旬から時々検知されている。また、この資料作成後の調査で、6月にはβ線被ばくが検知されていないことを確認している)。
ボーリング調査(24頁)。浅深度ボーリングは地下2m程度、地下水位以深へのボーリングは地下5−20m。
汚染土壌の回収状況(28頁)。地表面の表面線量(β線)を計って汚染範囲を特定し、土壌を回収。回収後の表面の線量が0.01mSv/h(70μm線量当量)を下回るまで掘り続ける。
タンクの水位監視(37頁)。水位1mmは約100Lに相当、水位計の精度は数mmなので、微小漏えいの早期検知にはパトロールによる直接目視と線量計によるサーベイの組合せが有効と考える。水位計の設置は順次実施し、設置まではサーモカメラによる監視を実施。
現状のパトロール方法と問題点(39頁)。
今後のパトロール改善方針(41頁)。
ドレン弁閉止にともなう堰内雨水の運用(44頁)。今後は通常閉運用とする。コンクリ堰内に貯められる容量は数百m3。積算120mmの雨量でコンクリ堰は溢水する試算(120mm/dayを超える降雨は2012年に1回)。溢水する前に汚染の有無(BGレベル以下かどうか)を判断して、汚染が無ければ排水し、汚染のある場合はタンク等に移送する。汚染の確認方法、移送先のタンク確保、移送方法を検討する。汚染の判定法として通常の全β放射能測定では時間がかかりすぎるので、他の方法を確立する必要がある。
移送先タンクの確保(47頁)。今後タンク漏えいが発生した際に、タンク内の貯留水を移送する空きタンクを確保する必要がある。現状、H4エリアには空きがないので、受入れ待ちの約14,000m3を活用する。今後、ALPSの運用でHエリアの水の処理をおこない、H、Gエリアで空き容量を確保する。
土堰堤の漏えい防止、排水路の流入防止(49頁)。土堰堤の補強、地盤・土堰堤のフェーシングをおこない、土壌へのしみ込みや土堰堤の漏えいを防止する。これにより排水設備も必要となる。排水路は暗渠化等を実施する。
環境モニタリング計画(58頁)。排水路、沿岸、海洋。
排水路の調査(62頁)。27日にB排水路の途中に3ヵ所、土のうを設置した。排水路中の泥等を清掃する予定。泥を採取して線量測定を実施(63頁)。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(PDF 7.80KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(その2)(PDF 7.78KB)
地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)。
ウェルポイントからの地下水移送用のポンプを追設するのにともない、地下水移送先を2号機T/B地下から2号機海水配管トレンチ立坑Cへ10:58に切替え。
今日16:00までの集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約981m3。
明日29日から2号機分岐トレンチ(海水配管トレンチ立坑Bおよび電源ケーブルトレンチ)への充填材注入を開始する。充填をおこないながら残水の水位状況を確認し、今後2号機タービン建屋へ移送を実施予定。
福島第一原子力発電所 1-2号機・3-4号機間護岸の状況について(PDF 337KB)
地下水位のグラフ(1頁)。
1-2号機取水口間地盤改良の進捗(2頁)。山側の地盤改良は今朝の時点で502本中64本完了。
3-4号機取水口間地盤か利用の進捗(3頁)。今朝の時点で海側が132本中11本完了。観測孔No.3-1は地盤改良の施行により使用しなくなる。
(汚染水対策検討WG第4回資料)タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況と対策(PDF 2.04MB)(8月27日公開)
護岸護岸エリア対策の進捗と計画(4頁)。
地盤改良工事の効果(10頁)。観測孔No.1-9の地下水位は潮位と連動しているが、No.1-8の地下水位は連動しておらず、地盤改良天端レベル(O.P.+2.20m)を下回っている。
(9月7日追記)1-2号機取水口間護岸の地盤改良工事とウェルポイントの地下水くみ上げによって、このエリアの地下水が海へ流れるのが防止されている(地盤改良による地下水位の上昇で地盤改良体を乗り越えて海に流れていた地下水が、ウェルポイントのくみ上げで地下水位を下げることで停止した)ということ。にもかかわらず1-2号機取水口間の海水の汚染濃度が下がってこない。このことは、ここの海水へ放射性物質を供給している主要なルートが護岸エリアの地下水ではなくて、21日の流出量評価で可能性の示された汚染水の直接流出であることを示しているのかもしれない、というようなことが30日の規制委WGで話し合われていた。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 19.0KB)
10:35、H4エリアでタンクからの水移送作業に従事していた作業者が、作業後の免震重要棟での汚染検査で頭部、顔面および胸部に身体汚染を確認。汚染個所の拭き取り等を行い、スクリーニングレベル(13000cpm。40Bq/cm2相当)以下であることを確認し14:51に入退域管理棟より退出。なお、鼻腔および口腔スミヤ測定を実施、汚染はなかった。ただし、頭部に若干の汚染(5000cpm)が確認されたため、ホー ルボディカウンターは後日受検。
タンクから水をくみ上げるポンプの回収作業を担当した。タンク内の水をかぶったようなことは無いとのこと。防護装備を脱ぐ際に汚染したのではないか。
その他
水処理週報。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第114報)
H1エリアからH4エリアに移設されたタンク3基のうち水抜きを実施した2基分(24日参照)を濃縮水受けタンクの容量から引いてある。
1-3号機原子炉注水系へのヒドラジン注入を明日29日に開始する。窒素ガスのバブリングに追加して炉注水中の溶存酸素を減らすため。7月に炉注水系がCST注水系に変更になって、それまで使っていた高台のバッファタンクを使わなくなったのだけれど、窒素ガスバブリングとか炉注水冷却とかのための設備はCSTに追設したんだろうか。
R/B以外の建屋開口部でのダストサンプリング結果。
福島第一原子力発電所 建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 87.3KB)
魚介類のサンプリング結果。
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(PDF 10.8KB)
Cs以外の核種が検出されたもの(110mAg)と、90Srの結果。90Srは、134Csと137Csの合計値の1番高いものと2番目のものについて測定している。???
福島第一原子力発電所20km圏内海域における魚介類調査報告(H25年4月~6月採取分)(PDF 269KB)
(福島県漁連組合長会議説明資料)福島第一原子力発電所20km圏内海域における魚介類の測定結果(PDF 617KB)
港湾内での魚水捕獲状況(5頁)。港湾内海水放射能濃度の経時変化(7頁)。魚類対策の実施状況(8頁)。周辺海域の海水放射能濃度の経時変化(9頁)。などなど。
4号機R/B健全性確認の結果。
福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋の健全性確認のための定期点検結果(第6回目)について(PDF 1.16MB)
今回で6回目。6-28日に実施。5回までの結果と変わらず。
爆発により鉄筋が露出している部分にモルタルを吹き付ける劣化防止対策工事を6月より実施中。写真あり。2月13日参照。
H4エリアタンクからの漏えいの件で、東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安および特定核燃料物質の防護に関する規則第18条第12号に基づく報告(事故故障等の報告)を規制委に提出。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関する「発電用原子炉施設故障等報告書」の提出について(プレスリリース)
ニコ生
【8/28・17:30開始】東京電力 記者会見
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.8.28(水)17時30分 ~
おまけ
(9月8日追記)H4エリアタンクの漏えいの件で、パトロールの改善とか、土堰堤の補強・地面のフェーシングとかの対策について説明があったけれど、なんでこれを今までやってなかったんだろう。タンクまわりの堰は、2012年3、4月のタンクからの漏えいの対策として作られたのだけれど、なんでその時に今回の対策と同じことができなかったかな。
土堰堤は大漏えいの際に漏えい水を貯めるために作ったものなのに、内側が普通の地面だから漏えい水がしみ込んじゃったりとか、土堰堤の一部が大型土のうを1列並べただけだったのでそこから外に漏れちゃったりとか、全然役に立ってないようにも思うんですけれど、どうなんでしょうか。それとも、多少の取りこぼしは許容範囲と考えていたのか。土堰堤で大漏えいをせき止めるっていう事態を、実際にあり得ることとして考えてなかったんじゃないか、とも思うのだけれど、どうだろう。
今回の漏えいの実態がどういうものかはまだ分からないのだけれど、いずれにせよ従来の対応では漏えいを早期に発見して対処することができなかったわけで(本当に300m3が漏れてたならね)、つまりは、想定外の漏えいが起きたっていうことだ。今後、漏えいの実態が明らかになれば、どう想定外だったかが分かるのだろう。
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