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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2013年10月15日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 152KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、9月30日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、10日より継続中。

3号機R/B上部の燃料取り出し用カバーおよび燃料取扱設備設置のため、線量低減対策(除染および遮へい)を開始した。オペフロの線量低減対策については6月27日のロードマップ進捗の項を参照。
3号機T/B地下たまり水移送、4日より継続中。

4号機使用済燃料プール代替冷却系を17:02に停止した。明日16日まで停止の予定。使用済燃料プールの原子炉ウェル側プールゲート開放作業にともない。冷却停止時の使用済燃料プール水温度は29.0℃、停止期間中のプール水温上昇率評価値は0.32度/h(運転上の制限値は65℃)。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、10日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日より停止中。
水処理装置、SARRY、8月1日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8月8日に停止。再開の予定は、A系は10月中旬、B系は11月以降。C系は防止対策を実施して9月27日よりホット試験を実施中。

H4エリアタンクからの漏えいの件(8月19日参照)
福島第一原子力発電所構内H4エリア、Bエリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 292KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 56.0KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
今日16:00までの集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約3,181m3
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 113KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 285KB)


その他


サブドレン復旧に向けた建屋周辺の地下水調査結果(8月23日参照)
福島第一原子力発電所1~4号機建屋周辺地下水の詳細分析結果(PDF 158KB)
1T-4と1T-5の11日採取分。1T-4は9月12、13日(14日に再採取分)、1T-5は10月2、3日に最初の分析値がある。

2号機S/Cからの水素追い出し実験
福島第一原子力発電所2号機サプレッションチェンバからの水素追い出し試験(2回目)の実施(STEP2)(PDF 176KB)
7月19日を参照。STEP2の1回目の結果は7月26日を参照。

今日、規制委の第8回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討WGがあった。
(汚染水対策検討WG第8回資料)護岸付近の地下水からの告示濃度限度を超える放射性物質の検出等に関する対応について(PDF 7.15MB)
(以下、16日の会見より)
護岸エリアの支障物撤去の進捗(28頁)。3-4号機間の地盤改良工事にかかわる支障物撤去は11日に完了(写真あり)。
観測孔No.0-1付近の追加調査(32頁)。No.0-1では高いトリチウムが検出されているが、T/Bに近いNo.0-2ではトリチウムはND。No.0-1のトリチウムがどこから来ているかを調べるために、3ヵ所で追加調査を実施。このうち、護岸に近い2ヵ所は埋戻土層と中粒砂岩層で別々にサンプリングするために深さ5mと13mの2本の井戸を掘る(33頁に図)。また、No.0-1では異なる深さで採水器によるサンプリングを実施する(従来は孔底より1m程度のところからポンプで採水していた)。
2、3号機海水配管トレンチ水抜き対策(37頁)。凍結試験その後。CASE1とCASE4では凍結による止水壁ができたので、現在、止水性能の確認中(CASE1ではたまり水をすでに抜いている。CASE4はこれから)。CASE2とCASE3では凍結が完了していないので、凍結管を追加して効果を確認する。また、冷却する電源が途絶してから融解までに要する時間を確認する試験を計画している。
(汚染水対策検討WG第8回資料)汚染水貯留タンクからの漏えいについて(PDF 10.7MB)
(以下、16日の会見より)
底板解体後調査(14、15、19頁)。バキューム試験でリークパスの確認された個所のフランジ面を解体してみたところ、ボルトの下側のパッキンが完全にフランジ面の外側に出てしまっているのを確認(フランジの合わせ面はボルトの上下にパッキンをはさみ、その間にパテを打ってある)。フランジ面に残っている痕跡や錆の様子から、初期はほぼ水平になっていたボルト下側のパッキンの一部が徐々に落下し、大きく蛇行してタンク底部より下に抜けて開口に至ったものと推定。この開口が今回のタンクからの漏えいの原因と考える。このようなパッキンの変化は、気温変化等によるフランジの熱膨張、収縮やタンク水圧の影響と考える。
その他の調査(7、9、10、16、17頁)。ボルトのトルク確認、フランジ面間測定、フランジ段差測定、フランジの開き測定、コンクリート基礎の高低差、などを実施下が、いずれも大きく問題となるようなものはなかった。リークパスの確認された場所に特徴的なものもなかった。
コンクリート基礎のひび割れ(22頁)。非常に微細で、かつ密着したクラック(幅0.03mm以下、長さ約80cm)を1ヵ所確認したが、漏えい水が貫通して基礎の下へ漏えいするようなひび割れは確認されず。
今後の対策(24頁)。本事象はすべてのフランジで発生する可能性を否定できない。底板は側板と異なり、組み立て後にフランジの状態の直接確認ができていないので、底板フランジの止水構造(TYPE-2から5)ごとに代表1基を選んで状況を確認し、その結果を踏まえて対応の優先順位付けを検討する(TYPE-1は最優先)。また、暫定対策として、タンク底部外周のコーキングや天板とコンクリ基礎間へのシーリング材充填による止水などを検討・実施する。
タンクリプレース計画(29頁)。10月9日に示したものに陸側遮水壁、サブドレンくみ上げ、地下水バイパスを想定に入れて再評価した。
RO濃縮水タンクによる線量評価(33頁)。G3エリア西側の溶接型タンク40基にRO濃縮水を受入れると、敷地境界における被曝線量は現状の評価値として年間7.8mSvから10.2mSvに増加する(受入れ完了後に実際の水の分析値を用いて再評価する予定)。ALPSによる処理をおこなって再来年度には年間1mSv以下にする。
排水路内のライニング(46頁)。B排水路のライニングを9日より実施中。
排水路への地下水の影響(51頁)。B排水路脇の観測孔E-4の地下水位を見ると、水位が変動しても排水路底面より上昇することはない。したがって、地下水が直接排水路へ流入する可能性は低い。
簡易測定による90Srの定量(74頁)。GM管の計数値(カウント数)とSr濃度は良い相関があり、10Bq/Lに相当するカウント数は113cpmであるので、安全側に110cpmを基準値とする。今後データを増やして精度を向上していく。暫定排水基準値のうち90Srは10Bq/L。下記の暫定排水基準値に関する資料を参照。
(以下、2015年3月10日追記)もう少し詳しい資料が規制委との面談資料(2014年3月6日の「東京電力福島第一原子力発電所における汚染水のベータ線放出核種の放射能分析法に係る面談」の資料の91頁)にある。
タンクヤード整備の概要(78頁)。コンクリ堰の整備(かさ上げ、堰内を被覆して防水性を向上)、土堰堤-コンクリ堰間の水密化、など。コンクリ堰の高さは、タンク20基あたり1基分の容量を貯留できる高さとし、さらに20cmの余裕を確保する(堰の高さは0.6-1.3mとなる)。コンクリ堰設置は12月末、土堰堤設置と土堰堤内浸透防止工は来年3月末までの予定。
Bエリアタンクの設置状況調査(85頁)。Bエリア基礎の傾き等を調査。
(汚染水対策検討WG第8回追加資料)暫定排水基準値について(PDF 99KB)
9月30日に示した暫定排水基準について、トリチウムの影響で告示濃度基準を超える可能性を指摘されたので、改めて基準値を設定した。これについて、規制委において了承された。

福島第一原子力発電所で発生した汚染水漏えいに関する原子力規制庁長官指示に基づくご報告について(PDF 2.38MB)
(12月6日追記)タンクエリア堰ドレン弁の閉運用開始以降、単純なミスによる漏えいなどが頻発している事について、1日のH6エリア用ノッチタンクからの溢水(移送ラインの変更に気付かず)と2日のB南エリアタンク上部天板部からの漏えい(コンクリ基礎の傾斜を適切に把握していなかったために満水となった)を例にとって原因と対策を検討した。H4エリアタンクからの漏えいが発覚してタンクエリアの堰ドレン弁をそれまでの開運用から閉運用に変更したこと(その後すぐに台風シーズンとなり、予想外の大雨が続いた)で大量の作業が発生したが、堰内たまり水の扱いについて方針が定まらないままに目先の作業に追われることになり、状況の把握や関係者間のコミュニケーションが十分になされず、人的リソースの手当も不十分だったため、作業の質が低下したということらしい。そもそも、閉運用を開始する際に行った評価では、堰からの溢水は2012年の降雨実績では1回だけというものだったのが、今年は短期間に大量の降雨が何度もあった。これがそもそもの想定外だったのだけれども、報告書15頁の「既存の要員・体制で開始し、応援要員を増強していけば何とかなるとの、期待や思い込みもあり、要員配置等の準備に要する時間的な猶予を原子力規制庁等にお願いしている状況にないと考えた。」というのは、なぜそういうことになっちゃうんだろう。28日の会見で「不足する人員の増強を求める声が現場からは出にくいということがあったので、その点は管理者が注意していきたい。」という趣旨の発言が小野所長からあったのだけれど。ここが知りたいところなんだけれど、これ以上は報告書では言及されていない。
(12月13日追記)ドレン弁の閉運用は規制委の要請によって始まったんだったと思うのだけれど、これ本当に意味あるのかと当時は思った。他の場所に降った雨はそのまま垂れ流すのに、タンクエリア内に降った雨は堰内に貯めて放射能濃度が高ければ貯蔵する(そうでなくてもタンク空き容量は逼迫しているのに!)、それをするのに大量の作業が必要となる。このことが本当に全体の利益を向上させるのか疑問だったから。もし、作業を管理している人が同じように考えていたなら、対応に必要なリソースを要求するのに躊躇することも(本来あってはいけないけれど)あったかもしれないと思うのだけれど、どうなんだろう。


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(10月15日 午後3時現在)(PDF、1Fプレスリリース)

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