リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2013年10月3日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 129KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点 18時時点

1号機T/B地下たまり水移送、9月30日より停止中。

2号機使用済燃料プール代替冷却系、瞬時電圧低下対策工事にともない9月30日より停止していたが、作業が終了し14:44に起動した。起動時のプール水温は31.5℃(運転上の制限値は65℃)。
2号機T/B地下たまり水移送、9月24日より継続中。

今日07:55頃、3号機R/B5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの見えないことを確認。昨日2日07:50頃に湯気らしきものを確認していた。08:00の気温24.4℃、湿度68.2%。プラント状況、モニタリングポスト指示値には異常なし。
3号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 85.3KB)(10月11日公開)
3号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 66.6KB)(10月11日公開)
3号機T/B地下たまり水移送、9月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、9月19日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、7月17日より停止中。
水処理装置、SARRY、8月1日より運転中。フィルター洗浄のため、08:22-12:39に停止。起動後13:33に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系は3月30日より実施していたがバッチ処理タンクからの漏えいで6月16日に停止し、現在、補修作業中。B系は6月13日より実施していたが、A系と同様の補修作業を実施するため8月8日に停止。再開の予定は、A系は10月中旬、B系は11月以降。C系は防止対策を実施して9月27日よりホット試験を実施中。

H4エリアタンクからの漏えいの件(8月19日参照)
昨日2日に発生したB南エリアタンク(AグループNo.5タンク)の天板部からの漏えいの件。
B南エリアタンクからの漏えいについて(訂正版)(PDF 421KB)
福島第一原子力発電所構内B南エリアのタンク上部天板部からの漏水による放射性物質を含む水の海への流出の可能性について(プレスリリース)
B南エリアは台風18号の際(9月15日)に堰内のたまり水があふれたこともあり、今回の台風22号による降水量の増加で堰内たまり水があふれないように、自エリアのタンクへ移送することにしていた。B南エリアのタンクにはRO膜型淡水化装置の処理水(淡水)がすでに97.8%貯留してあったが、残りの余裕のうち98%程度まで、さらに堰内水位が上昇したら99%までたまり水を受入れる予定だった。B南エリアには容量450tのタンク(通称500tタンク)が東西に5基並んでいるが、コンクリートの基礎は西から東に向けてわずかに下がっており(50m55mで50cmほど(6日訂正)タンク基礎の傾斜は1%を許容範囲としており、ここは許容範囲内だった。1%以内という規定は、タンク設置後の水張り試験の際に不等沈下が起きていないかを判断する際のもの(タンクに水張りをして基礎に荷重をかけた時に生じた沈下による傾きがタンク直径の1%未満であることを確認する)であり、タンク基礎の傾きについてのものではない(9日訂正)PDF資料7頁)、水位計は一番西側のNo.1タンクに付いている。満水の水位100%でも天板から水面までは30cmほどの余裕があり、No.1タンクの水位が99%でも一番東側のNo.5タンクではギリギリあふれないという推計をしていた。
2日の08:30頃に堰内水位が最大27cmであることを確認(堰の高さは約30cm)。08:37-09:35にたまり水をタンクへ移送(移送は5基のタンクの連結配管を開いてNo.5タンク側から12t/hのポンプでおこなった。堰内水位は最大5cmまで低下。No.1タンク水位は98.3%に上昇)。11:00頃再び堰内水位が最大25cmまで上昇しているのを確認。11:25-12:39にたまり水をタンクへ移送(堰内水位は最大2cmまで低下。No.1タンク水位は98.6%に上昇)。14:00頃、再び堰内水位が最大25cmまで上昇しているのを確認。14:30頃、No.5タンクの上部中央のマンホールを開けて、天板から水面までが約10cm(北側のマンホールでは約13cm、南側では約3cm)であるのを確認。これ以上の受入れはムリと判断(この時点では漏えいしていることに気付かず)し、17:00-19:00に吸引車でたまり水を2度回収し、堰内水位はほぼゼロとなった。
その後、20:00頃にタンク天板付近からの漏えいを発見した。この際は雨がやんでいた(漏えいはもっと早くから発生していたと思われるが、朝からの降雨のため発見できなかった。直前のタンクパトロールは15:50-17:00に実施)。20:05に、点検用足場を伝って漏えい水が堰外に落ちているのを確認。21:00にシート養生して漏えい水が堰内に流れるように応急処置を実施。堰外はコンクリート舗装してあり、堰のすぐ脇にC排水路につながる側溝がある(PDF資料4頁)。この側溝に22:40に土のうを積んで系外への流出を防止。降雨のため側溝には水の流れができており、下記のように側溝から全β等が検出されていることからも、ここに漏えい水が流入して海に流出したと考える。堰外へ流出した量は約430Lと推定(漏えいが鉛筆1本分の太さで09:00(移送開始頃)より21:00(シート養生)まで継続したとして)。
B南エリアのタンクは2011年4月25日に設置。天板と側板の間は水密構造にはなっていない。貯留している水の分析結果(2日21:05採取分)は全βが580,000Bq/L、134Csが24Bq/L、137Csが45Bq/L(事故後初期に処理した水なので、現在の処理水(淡水)と比べるとやや濃度が高い)。B南エリア堰内のたまり水(2日15:00採取分。一連の移送作業中に分析したもの)は全βが200,000Bq/L(簡易測定法)、134Csが18Bq/L、137Csが54Bq/L。また、エリア南側の側溝で採取した水の分析結果は、C排水路との合流点手前(2日23:10採取)で全βが15,000Bq/L、134Csが120Bq/L、137Csが310Bq/L、土のうを設置した地点(2日23:00採取)で全βが5,200Bq/L、134Csが66Bq/L、137Csが170Bq/L。なお、南放水口付近の海水の分析結果(3日07:00採取分)は全β、134Cs、137CsともにND。
この漏えいの原因としては、堰内たまり水を移送するタンク空き容量が厳しい状況で移送計画を立てた際に余裕が少なすぎて漏えいに至ったものと考える。
今日14:00頃、No.5タンク天板部からの漏えいが停止しているのを確認した。その後、当該タンク水位を下げるために、天板部から水中ポンプを入れてB南エリアの堰内に設置した仮設タンクへ移送実施。また、以下の3点を実施:当該タンク外周に設置された点検用の足場に溜まっていた水の拭き取り、点検用の足場の水抜き穴のうち、外側の穴をシールテープでふさぐ、点検用の足場から堰外に滴下した場合に水を堰内に導く雨避けの設置。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 65.6KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(その2)(PDF 70.4KB)
3日朝のB南エリア南側側溝でのサンプリング結果あり。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 56.8KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その2)(PDF 55.1KB)
観測孔E-8とF-1の最初の結果が出た。F-1はH4エリアの西の端にあり、2012年に発生したH4エリア近傍における水漏れの影響調査のために設置したもので継続監視はしない。3日採取分の全βはE-8で17Bq/L、F-1でND(<17Bq/L)。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(揚水井)(PDF 48.0KB)
福島第一原子力発電所 B南エリアタンク上部天板部からの滴下の確認について(続報)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 H8南エリアの堰内溜まり水の溢水について(続報3)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 B南エリアタンク上部天板部からの滴下の確認について(続報2)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 B南エリアタンク上部天板部からの滴下の確認について(続報3)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 B南エリアタンク上部天板部からの滴下の確認について(続報4)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 B南エリアタンク上部天板部からの滴下の確認について(続報5)(報道関係各位一斉メール)
(以下、11日の会見より)B南エリアのコンクリ堰の容量は約120tあるが、基礎が傾いているために実効的には20tだった。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
今日16:00までの集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約2,590m3
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 108KB)
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 61.1KB)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報58)(報道関係各位一斉メール)
9月29日に採取した観測孔No.2-5の分析結果(9月29日報告)は試料が少量だったため通常と異なる方法で分析しており、あらためて、他の観測孔の分析方法に準じた方法で再測定を実施。29日採取分は通常の方法で採取できていないため、再測定結果も含めて参考値とする。

地下貯水槽からの漏えいの件。
地下貯水槽No.1の汚染範囲調査を開始した。5月2日参照。No.2はすでに汚染範囲を確定して汚染土壌の撤去と埋め戻しを実施している。

5号機廃棄物処理建屋の床ドレン収集ポンプ(建屋内の床面の排水口に流入した水を浄化処理するために移送するポンプ)を起動したところ、当該ポンプ軸受を冷却する水の水受け部から排水口へ流す排水配管より水が漏えいしていることを11:10に発見。当該ポンプを停止後も滴下は継続しており、ドレンパンで受けて回収している。漏えいした水の広がりは約1m×約1m×約0.5mm、漏えい量は約500mL、堰内に留まっており外部への影響は無い。漏えいした水の分析結果は、60Coが6.3×10-2134CsがND(<1.9×10-2)、137CsがND(<2.7×10-2)[Bq/cm3]。
排水配管に外力が加わり、床ドレン収集ポンプ軸受を冷却する水の水受け部と排水配管を結合している配管ねじ部が緩んだことが、漏えいの原因と推定。今後、当該部について修理を実施する。
福島第一原子力発電所 5号機廃棄物処理建屋内における水漏れについて(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 5号機廃棄物処理建屋内における水漏れについて(続報)(報道関係各位一斉メール)

屋外にある6号機残留熱除去系海水ポンプDを定例の確認運転のため09:53に起動したところ、当該ポンプのモータを冷却する配管から海水が鉛筆の芯1本程度漏えいしていることを09:57に発見。当該ポンプを直ちに停止し、漏えいは停止している。なお、原子炉の冷却は、残留熱除去系ポンプBおよび残留熱除去系海水ポンプBにて継続中。今後、原因を調査していく。
福島第一原子力発電所 6号機残留熱除去系海水ポンプにおけるモータ冷却水配管からの海水の漏えいについて(報道関係各位一斉メール)


その他

サブドレン復旧に向けた建屋周辺の地下水調査結果(8月23日参照)
福島第一原子力発電所 1~4号機建屋周辺地下水の詳細分析結果(PDF 93.6KB)
1T-5(1号機海側、1日採取分)のトリチウムは7,500Bq/L。

福島第一原子力発電所 当社社員の電離健康診断実施状況について(平成23年度秋・平成25年度春)(PDF 16.4KB)


ニコ生
【10/3・10:00開始】東京電力 臨時記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.10.3(木)10時 ~



おまけ


規制って言うのは、規制対象が存続することが前提だと思うのですよ。規制対象が社会に必要だからこそ、それが社会的にふさわしい形で継続していけるように規制する。1Fの1-4号機は廃炉作業をやってるから普通とは違うかもしれないけれど、廃炉作業そのものはやらないといけないわけで、だから、その廃炉作業を社会が受入れられる形にするように規制することが規制委員会の仕事な訳だ。それで、じゃあ、実際のところはどうなのか。ALPSの稼働の遅れと地下貯水槽や貯留タンクからの高濃度汚染水の漏えい、タンクまわりの堰の閉運用と漏えい事象の増加、そういうのはどう評価されるんだろうか。規制することで逆に環境の汚染リスクが高まっているなら、それは結果としては規制の失敗なんじゃないかと思うのだけれど、どうなのだろう。
規制側も被規制側も、規制対象のリスクを低減するというのが共通の目的なのだと思う。その点において両者は協力できるし、すべきであるとも思う。アメリカの原子力規制ではそのような協働体制が育っているという話を事故後にちらちらと目にするのだけれど、日本における原子力規制のあり方は、お互いケンカ腰かまたは被規制側がへりくだっているかのどっちかのように見える。今回のタンク天板からの漏えいについて、規制委が東電に対して「そんなことも対応できないのか」というような態度だとしたら、あまりに非生産的だと思う。とにかく廃炉作業は進めていくしか道はないのだから、「できない」では済まない。でも、プラントは壊れていて、すでにリスクはあちこちに存在している。それをどうやって低減していくのかが問題なのだ。なのに、リスクのない状態、理想の形を示すだけで、そこに至る道筋が示されないのであれば、それは絵に描いた餅だ。規制側は、今ある問題を指摘するだけじゃなくて、それをどうやって解決していくのか、どういう方法が可能かを考えて、状況に応じた適正な規制(たとえば、段階を踏んで理想の形に持っていけるようにきめ細かな規制をする、とか)をしなければ無責任というものではないかと思うのだけれど、どうなのだろう。

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