今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 27.2KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
2号機T/B地下たまり水移送、15日から継続中。
08:20頃、3号機R/B上部ガレキ撤去作業を開始する前のカメラによる現場確認で、オペレーティングフロアから湯気のようなものが上がっているのを確認。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋 5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(PDF 123KB)
7月18日8:35から8:37の様子(2:00)(動画)
場所はオペフロ中央部の機器貯蔵プール寄り、原子炉ウェルのふた(ウェルカバー)の外周上のあたり。PDF資料2頁の写真2、画面右側に横たわっている柱のようなのが天井クレーンのガーター(爆発によりオペフロに落ちている)で、その左脇に見える円弧がウェルカバーの外周の一部、さらに左側にある深くて大きい穴は機器貯蔵プール(水は張っていない)。ウェルカバーのすぐ脇にある1m×1.2mほどの四角い穴は、バルブなどが納めてあるところで、本来ふたがしてあるがそれがなくなっている状態。
以下の項目を確認し、09:20に未臨界維持を確認。
・原子炉注水、使用済燃料プール冷却:安定的に継続
・モニタリングポスト、連続ダストモニター(全面マスク着用省略のため運用中):有意な変化なし
・原子炉圧力容器・格納容器温度:有意な変化なし
・希ガスモニター:有意な変化なし
・窒素封入:有意な変化なし
その後、13:15と16:15にも未臨界維持を確認。湯気は18:00の時点で弱まっているが継続している。夜間は目視確認は困難。
使用済燃料プール養生上部の雰囲気線量(日々ガレキ撤去作業開始前に測定している)は、今朝の測定では44.5mSv/hで、これまでと比べて大きな変動は無い。
湯気の上がっている場所の直上でダストサンプリングを実施。結果は131IがND、134Csが4.0×10-5Bq/cm3、137Csが7.1×10-5Bq/cm3で、毎月実施している定例のオペフロでのダストサンプリングの直近半年間のばらつきの範囲内。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 13.1KB)(7月19日公開)
湯気の発生ということで、原子炉または使用済燃料プールで異常な発熱が起きている可能性を考えた。確認すべきポイントは以下の3点:原子炉内の冷却が正常におこなわれているか、原子炉内で再臨界が起きていないか、格納容器内で水素燃焼などの異常な発熱が起きていないか。圧力容器の温度に変化が現れていないことから、冷却が正常におこなわれていることを確認。格納容器ガス管理システムの希ガスモニターで135Xeの、ダストモニターで134Csと137Csの濃度(いずれも格納容器排気中の濃度)に変化がないこと、圧力容器の温度が上昇していないことから、再臨界が起きていないことを確認。格納容器内の温度、水素ガス濃度に変化が無いことから、格納容器内で異常な発熱の無いことを確認。使用済燃料プールのプール水温から温度上昇が無いことを確認。これらの観察から、原子炉または使用済燃料プールで異常な発熱は発生しておらず、今回の湯気の原因ではないと結論。
以上のことから、湯気の発生原因は雨水がウェルカバーのすき間から入って、格納容器ヘッド部にて加温されたことによるものと推定。格納容ヘッド部を直接測っている温度計は無いが、直下にある圧力容器上部の温度は40℃前後であり、格納容器ヘッド部もほぼ同じと考える。気温は16:00で約21.5℃とこの時期としては寒い。今日は朝まで雨、日中も時々雨だった。
2012年7月15日にも類似の事象があったが、その際は湯気はすぐに止んだ。気温、湿度、風、雨水の回り込みの状況などにより、以前から同様の事象が起きていた可能性もあるが、今日明瞭に確認されたのは、このところガレキ撤去が進んでオペフロがかなりきれいになってきていること、ガレキ撤去作業のために人の目が多くなっていること等により、この事象が目につきやすくなっているのも原因だと思う。
状況を慎重に判断した上で、R/B上部ガレキ撤去作業を再開する。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報2) (報道関係各位一斉メール)
会見開催のご案内(福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報3) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について(続報4) (報道関係各位一斉メール)
3号機のオペフロでのダストサンプリングは、多分これ↓を使っている。これをクレーンで吊ってオペフロの測定場所の上に持ってくる。
福島第一原子力発電所 1、3号機原子炉建屋開口部ダストサンプリング用装置(PDF114KB)(2011年9月10日公開)
2011年8月24日に3号機オペフロでダストサンプリングを4回してる。で、その際の動画が公開されているのだけれど、それがちょうど今回とほぼ同じ場所。当時ももくもくしていて、その時の説明は「原子炉から来ているか、もしくは侵入した雨水が格納容器上部で熱せられたもの」とのこと。
福島第一原子力発電所3号原子炉建屋上部の状況(PDF122KB)(2011年9月24日公開)
福島第一原子力発電所 3号機 原子炉建屋上部(動画)(2011年9月24日公開)
3号機T/B地下たまり水移送、昨日17日から継続中。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、昨日17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中。
地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.2の残水希釈のため、約20m3のRO処理水を注水。
(以下、22日追記)No.1のドレン孔水のくみ上げをこの日に開始したらしい。No.1では漏えい検知孔水の濃度が高く、これを低下させるために槽内の残水の希釈をおこなっていた。ドレン孔水のくみ上げは、この作業により漏えい検知孔水の濃度が下がってから実施することになっていた(ドレン孔水をくみ上げると、ドレン孔の水位が低下して、より内側の漏えい検知孔水が流出してくるおそれがあったので)。6月14日の第12回特定原子力施設監視・評価検討会の項を参照。
T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日参照)。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 11.3KB)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β、90Sr、
134Cs、137Cs
海側遮水壁設置工事に使用する資機材を搬入するため、08:30-09:00と11:10-11:50に1-4号機取水口付近に設置したシルトフェンスを開放した。
その他
明日19日に、2号機TIP案内管の健全性確認を再び実施する。8-11日に実施した際は障害物の先に行けなかったが、DラインでダミーTIPケーブルの挿入トルクを増やして、再度、リミットスイッチのローラー押し上げと固着物の解消を試みる。
明日19日に、内部の調査のために取水電源ケーブルトレンチ(海水配管基礎部)の上部に穴を開ける(17日参照)。線量測定の状況によって、可能であれば内部の目視点検、水位測定も行う。
ニコ生
《3号機建屋上部から湯気》東京電力 緊急会見
ニコ生の配信が途切れているところの音声はここ↓にある。
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.18(木)17時30分 ~
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