リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2013年7月31日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 199KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

1号機原子炉注水で、給水系のラインを新設し10:12に切替えを実施。その際、注水量の調整を実施。給水系2.4m3/h→2.5m3/h、炉心スプレー系は1.9m3/hで継続。
1号機T/B地下たまり水移送、21日から停止中。

2号機格納容器内部の再調査(25日のロードマップ進捗の項参照)に向けて、格納容器内部の干渉物を確認。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器内部再調査前の事前確認について(PDF 176KB)
4月24-26日の作業で格納容器内に残置したガイドパイプなどが見える。
2号機T/B地下たまり水移送、26日から継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、25日から継続していたが13:28に停止。移送先をプロセス主建屋に変更して14:00に再開。SARRY停止による水処理計画変更のため。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、計器の定期点検にともない昨日30日から停止していたが、作業が終了し15:30に起動。冷却再開時のプール水温は39℃。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日から停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、実施せず。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、17日から停止中。
水処理装置、SARRY、5月28日から運転していたが、昨夜「ブースターポンプ停止/漏えい検知」警報で停止
福島第一原子力発電所第二セシウム吸着装置(サリー)停止について(PDF 108KB)
圧力計のトレンドデータを解析し、B系の吸着塔の圧力を監視しているPIT(圧力指示伝送機)のひとつ、PIT-600Bが指示不良と推定。ろ過水を通水してB系のPIT指示値の状態を確認(参考としてA系もあわせて確認)。指示不良と思われるPIT-600Bを8月1日に交換し、AB両系で運転を再開する予定(現状でもA系は動かせるが、建屋水位に問題ないのでB系と一緒に再開する)。
福島第一原子力発電所第二セシウム吸着装置(サリー)の停止について(続報) (報道関係各位一斉メール)
多核種除去設備ALPSのホット試験、A系(3月30日-)とB系(6月13日-)で実施中だが、A系はバッチ処理タンクの漏えいで6月16日から停止中

地下貯水槽からの漏えいの件。
No.1、No.2、No.3の漏えい検知孔水をくみ上げてノッチタンクへ移送。
No.1、No.2のドレン孔水をくみ上げてそれぞれの貯水槽へ還流。
No.2の残水希釈のため、約72m3を仮設タンクへ移送。
No.3の残水希釈のため、約60m3のろ過水を注水。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(6月19日、7月22日参照)
福島第一原子力発電所地下水観測孔について(PDF 302KB)
観測孔No.1の水位(1頁)は上昇しつつあり30日の時点でおよそO.P.+3m、No.2とNo.3よりも高くなっている。全体として山側から海側へと地下水が流れる中で1-2号機間護岸で地盤改良によりこの流れをせき止めているため。ここの地下水位が上昇する事で山側からの流れが変わって地盤改良工事個所の両脇に流れるようになることが予想される。また、地盤改良は地表から深さ約1.8mより浅いところには施行できないので、地下水位がこれを超えればここから海側へと流れていく。地盤改良工事の海側の列はほぼ完成しており、新たな地下水の流れが定常状態に到達すれば、No.1地下水位の上昇は静定すると考えている。
1-2号機間護岸の地盤改良工事進捗(2頁)。今朝の時点で海側の列が114本中113本、山側の列が114本中41本完了。
観測孔No.1-5(新設)のボーリングコアの線量測定(4頁)。O.P.+2m強の所にγ線とβ線+γ線の一番高いピークがある。この上側と下側に1mずつシフトしてピークがくり返されているが、これは、1mずつに分割したコアを並べた状態で線量測定をしたために、一番高いピークを示しているコアが隣接するコアの測定に影響しているものと推定(したがって、これは暫定値)。コア同士を離して再測定をする。観測孔No.1-1、1-2、1-3、1-4で同様の測定をしたが、バックグラウンド以上の線量が測定されたのは地下水の放射能濃度が高い観測孔No.1-2だけだった。また、Csに由来すると思われるγ線が強く出ている事から、すぐ近くの汚染源によってここが汚染されている可能性が推定される。ここは取水電源ケーブルトレンチ(海水配管基礎部)から約5mであり、直近に別の電源ケーブルトレンチがある。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 20.9KB)
6月採取の海水の90Srのデータが出ている。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 13.1KB)
観測孔No.1-5(新設)のデータが出た。134Csが21Bq/L、137Csが44Bq/L、全βが1,200Bq/L。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報24) (報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報24:一部訂正) (報道関係各位一斉メール)
モニタリングの結果をスプレッドシートにまとめました→トリチウム、 全β90Sr
134Cs137Cs
(8月6日追記)地盤改良が浅い所はできないという話。8月2日の規制委のWGの話によれば、浅い所は深い所に比べて土圧(地盤の圧力?)が小さいので、薬剤を圧入すると薬剤が地中に留まらずに地表から噴出してしまう、ということみたい。


その他


水処理週報
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第110報) (プレスリリース)

T/B地下たまり水の核種分析結果。1号機(23日採取)と2号機(22日採取)の分。
福島第一 タービン建屋地下階 溜まり水の核種分析結果(PDF 7.96KB)

サブドレンピットの水位データを公開。
1号機~6号機周辺 サブドレンピット水位計測結果(2013年1月1日~7月25日)(PDF 29.7KB)
集中廃棄物処理施設周辺 サブドレンピット水位計測結果(2013年1月1日~7月25日)(PDF 25.4KB)
福島第一原子力発電所 1号機~6号機および集中廃棄物処理施設(集中環境施設)周辺のサブドレン配置図(PDF 15.5KB)
以前からデータ公開の要請があったもの。2011年末頃からHP掲載が停止していた。今回は2013年分。それ以前のものは準備ができ次第、公開する。

滞留水の水位等のデータは、上書き更新されて最新のものだけをHPに掲載していたが、古いものも閲覧できるようにする。来週を目途に新しいものから掲載を開始し、8月中には以前のものすべて掲載する予定。

月末なので、作業者の被ばく線量評価を厚労省に提出。
福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について (プレスリリース)

12日の長期健康管理対象者の見直しとフォローアップのその後。
内部被ばく線量修正に伴うフォローアップへの対応について(PDF 23.6KB)

平成25年度第1四半期保安検査の結果。
当社原子力発電所における原子力規制庁による平成25年度第1四半期保安検査および保安調査の結果について (プレスリリース)
1Fで2件、KKで1件、保安規定違反区分「監視」とされた。



ニコ生
東京電力 4~6月期決算会見・原子力定例会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2013.7.31(水)18時 ~


おまけ


(8月1日追記)1-2号機間護岸の地盤改良工事で、上端からも両脇からも地下水が下流側に出て行くことが想定外だった人がいたようで、今までに説明の無かった事が取材者から責められていた。でも、定常的な流れのある所で流れをさえぎれば、それを迂回して下流に流れていくのは、当然の話ではある。
この地盤改良工事によって、1-2号機間エリアの地下水が結界を張ったように海から隔離されると思っていたとしたら、今日の話はいかにも「話が違うよ」という内容だったろう。でも、多分、この手の話をよく知ってる人にすれば、この日の説明は当たり前の事だったんだろうと想像する。つまり、「こういう工事をやってます」という今までの説明がシロウトには不十分で、工事の内容が正しく理解されていなかったということだ。あるいは、聞き手からすれば「この工事によってやばい状況はとりあえず回避された、良かった」と安心していたら「話違うじゃん、裏切られた」というところか。
もちろん、説明が足りないからこういう事が起きるのだ。でも、これは隠蔽とか虚偽の説明とは違う。単に、説明する側に思慮が足りないために行き違いが起きているだけだ。ところが、受け手はそうは思わない。説明する側に意図的な不作為を見出して不信感をつのらせることになる。
以前は、NHKのハナダ記者とか読売新聞のサトウ記者とか、ツボを心得た質問をする人がたいがいは居て、そういう人の質問が説明側と聞き手の間のギャップを埋めるのに役立っていたように思うのだけれど、最近はそういう人が居ない事が多くて、以前と比べると雑な説明になってるのかもしれない。この点は、東電の側が精進して埋めていくより仕方ない。

もうひとつ、別の話。以前、ネズミの停電の時に「使用済燃料プールの冷却停止は急いで復旧する必要は無い」という技術的には全く問題ない姿勢について、「地域住民の不安を呼ぶ事態である事には違いないのだから、それなりの対応をするべきであった」という反省があったが、この日の話も多分同じなのだ。こないだ指摘したように、漏れてるのか漏れてないのか、どっちなのかが人々の関心事なのだ。「工事によってある程度の効果がある」というのでは意味がない。結界が張れたのか張れてないのか、それを知りたいし、結界が張れなければ対策としては意味がないのだ。今、東電が社会から要求されているのは、多分そういう事なのだ。
技術者の視点にこだわらず、社会の目線に敏感になる、それは、はたして社会の要求に迎合する、ということと同じ事なんだろうか。それは、風評被害に対して社会がどう向き合うのか、ということでもあると思うのだけれど(そして、それは地下水バイパスの運用開始ともつながっている)、どうすれば良いのか、まったく見当もつかない。

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