今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 121KB)
プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点
滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点
1号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 84.0KB)(5月26日公開)
1号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。
福島第一原子力発電所 1号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 66.3KB)(5月26日公開)
1号機T/B地下たまり水移送、4月24日より停止中。
2号機T/B地下たまり水移送、昨日1日より継続中。
3号機T/B地下たまり水移送、4月24日より継続中。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。
6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。
水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、4月24日より停止中。
水処理装置、SARRY、4月24日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。現在、4月23日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、3月18日より停止中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、3月25日より運転中。
2月12日よりA、B、C3系列による同時運転を開始。B系出口水放射能濃度上昇でA、B、C系すべて3月18日に停止。A、C系は3月25日に運転再開。3月27日にA系で系統水の白濁が確認され循環待機運転へ移行、対策を講じて4月23日に処理運転を再開。
焼却工作建屋へのたまり水誤移送の件(4月14日参照)。
焼却工作建屋東側サブドレン水の追加サンプリング結果(PDF 71.9KB)
各建屋のたまり水深さは、14:00に焼却建屋が18.7cm、工作建屋が5.1cm。
H6エリアタンクからの漏えいの件(2月20日参照)。
福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H6エリア周辺)(PDF 96.4KB)
観測孔G-3のトリチウム(4月30日採取分)が860Bq/Lで過去最高。
T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)。
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約11,007m3。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)。
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 271KB)
モニタリングまとめグラフ。今回は地下水位のデータはなし(水位計のデータは護岸エリアで作業をおこなう際に回収してくるが、このエリアの作業は1日以降お休みとなっているので、今回はデータがない。来週作業が再開してから今週の分を合わせて報告する)。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 662KB)
4月29日に最初の分析値を報告した1号機取水口(遮水壁前)地点の海水(28日採取分)のトリチウムは130Bq/Lだった。
福島第一原子力発電所における港湾内海水のトリチウム測定結果について(続報109)(報道関係各位一斉メール)
その他
4月13日に確認された焼却工作建屋へのたまり水誤移送の件の調査結果。
福島第一原子力発電所 集中廃棄物処理施設焼却・工作建屋等への滞留水の誤った移送について(PDF 642KB)
プロセス主建屋とサイトバンカ建屋の水位の状況から、誤って動いていたポンプは3月20日12:00頃に起動したものと推定(PDF資料6-7頁)。この日にプロセス主建屋と焼却工作建屋の両方の分電盤で作業をした作業者(東電社員)がいることが調査の結果判明。3月18日にプロセス建屋P/C(C)の全停作業があり、下流の負荷を切る作業を行っている。誤作動したポンプの電源がある分電盤も対象であり(16頁)、この分電盤で当時稼働していた空調設備の電源を切る作業を当該作業者が18日に実施。20日に電源を復旧するため、18日に切った空調設備の電源を入れる作業を再び当該作業者がおこなったが、この際にポンプの電源も誤って入れてしまった可能性が高い(その後、12:00頃のP/C(C)受電によりポンプが起動した)。当該の作業者は現場で書類(負荷リスト、単線結線図)を確認しながら作業したが、分電盤には番号表示があるだけで銘板などによる負荷の名称表示はなかった(19頁写真)。作業内容の記録はなく、作業者に指示した者は作業内容について具体的な指示をしなかった模様。14日以降に当該の分電盤以外の電源盤で誤って入/切されているものが無いことを確認している。
震災直後、焼却工作建屋を建屋たまり水の移送先として確保する準備として、焼却建屋-工作建屋間の開口部および配管等貫通部の止水処置を2011年6月に行っている。当時の記録によると、止水処置後に工作建屋地下には5-6cm程度の津波の残水があった。おそらく焼却建屋側でも状況は同じだったのではないか。その後の両建屋地下のたまり水水位は、工事等で立ち入った作業者によれば、焼却建屋で2012年5月30日:膝下(20-30cm)程度、2013年4月1日:45cm程度、2014年2月24日:膝上(50-60cm)程度。工作建屋では2013年12月30日:5cm程度(11頁)。工作建屋の水位は現状と変わりないこと、ポンプがつながっているラインの弁が閉じていること、焼却建屋とは止水処置で隔てられており水の流れが確認されないこと、などから、工作建屋とプロセス主建屋、工作建屋と焼却建屋の間には水の行き来はなかったと考える(18頁)。焼却建屋では当初50-60cmあったと思われるたまり水がポンプの誤作動でプロセス主建屋へ移送されたと考える。その後、焼却建屋のたまり水水位が低下するとポンプは動いているものの移送が不能となり、逆に、プロセス主建屋では水位が上昇したために焼却建屋とサイトバンカ建屋への移送が可能となった。その後、4月13日のポンプ停止までに各建屋の水位変動にしたがって焼却建屋とプロセス主建屋とサイトバンカ建屋の間で水の行き来ををくり返していたものと推定。なお、2月24日の時点で焼却建屋のたまり水水位が50-60cmあったのは、地下水の流入があるものと考える。
今回の事象における問題点としては、分電盤内の表示が不十分だったこと、使用予定のない仮設設備が電源を入れるだけで稼働する状態にあったこと、焼却工作建屋の水位管理が不十分で誤移送の確認に時間を要したこと(水位計は設置してあったが生きてはいなかった)。対策として、電源盤の負荷機器の明確化、使用予定のない仮設設備の処置(例えばポンプの電源切り離し、ポンプ吐出弁閉など)、今後汚染水移送の可能性のある建屋(焼却工作建屋)で水位管理を実施。また、電源盤等の施錠管理、特に重要な設備を設置している場所に監視カメラの設置、を検討。
通常の発電所では電源盤の負荷機器の表示や施錠管理は行っており、現状の仮設設備をなるべく早く通常の発電所並みへと改善していきたい。
凍土遮水壁設置工事に関連して実施している下部透水層下水調査(4月14日参照)の結果。
福島第一原子力発電所タービン建屋東側(海側)下部透水層の水質調査状況について(PDF 285KB)
観測孔Fz-4と
GW中の作業予定。明日3日からの4連休では休みとなる作業が多くあるが、4号機燃料取出し、海水配管トレンチ凍結止水、凍土遮水壁、タンク設置に関する作業は継続する。
英国セラフィールド社との協力声明の署名について(訂正版)(PDF 165KB)
今日、規制委の第21回特定原子力施設監視・評価検討会があった。
資料1「凍土方式遮水壁による汚染水対策に関する東京電力(株)への質問事項」へのご回答[東京電力]【PDF:3.2MB】
資料2集中廃棄物処理施設焼却工作建屋等への滞留水の誤った移送について(前回の特定原子力施設・監視評価検討会以降の調査結果等について)【PDF:89KB】
資料3実施計画変更認可申請等に対する原子力規制庁の対応について【PDF:81KB】
資料4吸着材移送作業における漏えい事象について【コメント回答】[東京電力]【PDF:844KB】
参考1凍土方式遮水壁による汚染水対策に関する東京電力(株)への質問事項【PDF:150KB】
参考2凍土方式遮水壁による汚染水対策に関する外部専門家から提出されたご意見【PDF:207KB】
参考3凍土方式遮水壁に関する検討の経緯【PDF:512KB】
参考4東京電力福島第一原子力発電所集中廃棄物処理施設焼却工作建屋等への滞留水の誤った移送について[東京電力]【PDF:623KB】
参考5使用済セシウム吸着塔一時保管施設(第三施設)の設置について[東京電力]【PDF:1.6MB】
参考6福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋健全性確認のための定期点検頻度の見直しについて[東京電力]【PDF:1.0MB】
参考7福島第一原子力発電所第6号機プールゲート閉鎖に係る検討状況について[東京電力]【PDF:225KB】
参考8実施計画の変更認可申請の審査状況【PDF:85KB】
参考9検討会におけるこれまでの審議状況等について【PDF:96KB】
この日の審議は、4月25日に規制委より出された凍土遮水壁に関する質問にエネ庁と東電(+鹿島)が回答する回だった。凍土遮水壁は、設置工事に先立ち規制委に実施計画の変更を認可される必要があって、3月7日に変更認可申請がなされている。この内容が紙1枚+図しかなくて、4月18日の第20回特定原子力施設監視・評価検討会で初めて実質的な内容についての検討が行われた際に、規制委側からは「いままで何も聞いてないし、とりあえず分かんないことがいっぱいあるから質問に答えてね。きちんと検討しないとこっちも規制するのが仕事だし」みたいなことで、4月25日の質問状となったのが、これまでの経緯。ちなみに、凍土遮水壁をやることになった経緯については4月18日の検討会資料(凍土方式遮水壁について[資源エネルギー庁](1/2)【PDF:30MB】)にまとめがある。3月7日の実施計画変更認可申請には本工事の着手が6月頃というスケジュールが書いてあって、今頃こんな検討してるんじゃ間に合わないじゃん、という話になっているみたい。
「規制委員会も着工ギリギリの今になって言うのはおかしいし、怠慢でし。遮水壁の話は去年からわかってたはずなのに…。これじゃあ、アルプスの工認の時と同じ事を繰り返してるでし。」— ハッピー (@Happy11311) 2014年5月2日
「@Happy11311 凍土壁どうなるのでしょうね。ほんとアルプスの時と同じですよね。この作業に合わせて作業員を増員させた業者もいるのに(´・ω・`)」— テラリン (@terarin__) 2014年5月3日
「@arthurclaris みなが心配しているのは知ってるんですが、鹿島がやりたがっているようにも見えないし… 私、端緒を知らないんですよね… (個人的には廃棄物は比較的少ない方法かなとは思うのですが、それ以外のメリットがどこなのか良く解らなくて)」— 石雲ゴミ助(収集生) (@MtMikasa) 2014年5月3日
事業者側と規制側は牽制し合う関係ではあるけれど、存在する目的は一緒な訳で(これは去年の10月3日に書いた)、もし現状がよろしくない方向に進んでいるとすれば、なんでこういうことになっちゃうんだろうね。実際のところどうなのかは分からないけれど。
いまさらやめるって選択はあり得るんだろうか。凍土遮水壁は建屋地下のドライアップをする時までにでき上がってないと意味ないと思うのだけれど、サブドレンの復旧とか他の工事との兼ね合いはどうなるんだろ。その後のデブリ取出しの予定もあるんだろうし、さてさて。
ついでに、海側遮水壁をやることになった時に、一緒に検討されていた陸側遮水壁をやらないことになった件についての公式見解はこちら(2011年10月26日プレスリリース)。陸側遮水壁の設置にともない建屋周辺の地下水位コントロールが難しくなること、陸側遮水壁を作っても海洋への汚染拡大防止には有効でないこと、というのが理由だった。今回、凍土遮水壁(今度のは1-4号機建屋をぐるっと取り囲む形なので、陸側だけではない)が採用されたのは、2011年当時には検討されていなかった凍土方式が提案されたことが大きいのかもしれない。凍土方式だと、遮水壁は矢板の打ち込みなどで端から作っていくのではなくて、設備を仕込んでおいてから全体が一緒に凍結してでき上がっていくことになるので、造成中も建屋周辺の地下水位がコントロールしやすいというのがあるらしい。
凍土遮水壁は政府主導で行い、資金も東電を経由せず国から直接出る形になるみたい(凍土遮水壁の採用は汚染水処理対策委員会(廃炉対策推進会議の下にある。第1回は2013年4月26日。設置の経緯は2013年4月19日の第3回廃炉対策推進会議を参照)において決定されている。詳細は上のエネ庁の資料を見よ)。そういうわけで、なんだかいろいろと関係者の思惑がからんでの工事なのかもね。陸側遮水壁が見送られた時も、いろいろと勘ぐってる記者がいたけれど、どうなんだろ。
そういえば陸側遮水壁タスクフォースなんてのもあったな。全然フォローしてないけど。
(6月1日追記)凍土遮水壁工事について、6月2日に着工の許可が規制庁より出た。5月30日参照。
ニコ生
【5月2日】東京電力 記者会見
文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.5.2(金)17時30分 ~
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