リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2021年3月25日(木)

今日のお仕事



プラント関連パラメータ(PDF) 午前11時時点

1、3号機格納容器水位低下(2月19日参照)の件。各号機の11:00の格納容器水位は
1号機:温度計T2(T.P.+5,964mm)設置位置の付近にある。
3号機:水位計L3(T.P.+10,064mm)と水位計L2(T.P.+9,264mm)の設置位置の間(格納容器底部はT.P.+4,044mm)。前日と変わらず。S/C圧力の水頭圧換算による計算値はT.P.+9,542mm(2月19日17:00時点の計算値:T.P.+9,623mm)。

地下水バイパス
、10:44に一時貯留タンクGr1から排水を開始
(以下、26日の日報より)16:53に排水を停止。排水量は1686m3

サブドレン他水処理施設、10:02に一時貯水タンクDから排水を開始
(以下、26日の日報より)15:21に排水を停止。排水量は791m3

2日の物揚場排水路PSFモニター高警報の件。2、24日参照。
24日に一時保管エリアW2から回収されたゲル状の物質(大きさ90cm×30cm、厚さ1cm未満)は、70μm線量当量率で13mSv/hだった。この物質があった地点の付近に保管していた複数のコンテナ(すでに固体廃棄物貯蔵庫に移動済み)の1個で、側面下部の一部が腐食しているのを2日に確認していた(2日に貯蔵庫に移動した際に腐食が確認され、すでにテープで補修済み。腐食の大きさは約20cm×8cm、貫通孔は目視で確認されず)。また、2日には降雨があった。4月5日の会見では、腐食部の補修はパテで実施、また、貫通しているのが確認されている。
今日25日にこの腐食が確認されたコンテナのフタを開けて上部から調査したところ、震災後の作業で発生したウエス(布や紙)や養生シート、樹脂製配管等の廃棄物がビニール養生されている状態で保管されており、70μm線量当量率において10mSv/hの線量を確認した。このことから、当該コンテナには、上記廃棄物以外にも70μm線量当量率の高い廃棄物が保管されていることが考えられる。
以上のことから、上記のゲル状物質の高い線量は、コンテナ内に保管されていた廃棄物がコンテナの外に流出したものが起源である可能性が否定できないと考える。
このことから、18:25に福島第一規則第18条第11号「発電用原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより、核燃料物質等(気体状のものを除く)が管理区域内で漏えいしたとき。」に該当すると判断した。
一時保管エリアW2に保管してあったコンテナの数は約270個。コンテナの大きさは3.8m×2.3m×高さ1.6m。いつから保管していたかは調査中。構内で野積みになっている廃棄物入りコンテナの数はおよそ8万個で、1日1回の外観パトロールを実施しているが、集積しているコンテナの側面や底面については確認できていない。
1cm線量当量率の測定値に比べて70μm線量当量率の測定値の方が有意に大きかったので、フォールアウト起源(γ線が圧倒的)ではなく、コンテナ内の廃棄物由来の可能性が高い、ということらしい。
1cm線量当量、70μm線量当量については例えばこのページを参照。実効線量を知るための実用量として、「人体等価組織でできた直径30cmの球体(ICRU球)の表面から1cmの深さにおける線量当量」が1cm線量当量、深さが70μmの場合は70μm線量当量(こっちは皮膚の等価線量を見る)。70μm線量当量は比較的浅い部分の被曝を測定するので、γ線とβ線の両方を測定することになる。一方、1cm線量当量は深いところを測定するのでβ線は届かずにγ線だけを測定することになる(というか、そういう測定結果となるように線量計が作られている、ということ)。


その他


地下水バイパス揚水井No.10のサンプリング結果。18日採取(20日既報)の第三者機関の分析結果。
ポンプ点検のため採取中止。


今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第88回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(10.8MB)(PDF)
2月13日の地震後の対応状況(通しで17頁)
1、3号機格納容器水位低下に関わる対応(33頁)
2月13日の地震によるR/Bへの影響評価ならびに建屋健全性評価(63頁)
2月13日の地震によるタンクへの影響(85頁)。滑動したタンクの連結管について保温材を外して外観点検を実施中。H4北、H4南エリアについては点検が終了、メーカー推奨変位値を超えるものはなかった(89頁)。DエリアのSr処理水貯留タンクについては、連結管を使わないタンク間移送の設備を検討していた(98頁)が、結果がまとまったので設備構築に移る(仮設の耐圧ホースをタンク上部に渡し、移送元のタンクに水中ポンプを投入、移送元から受払タンクへ移送、受払タンクから先は通常の設備を使用。99頁)。構築後(4月中旬予定)に移送開始する。
【資料3-1】汚染水対策(10.5MB)(PDF)
2号機のシールドプラグ高濃度汚染の調査について (作業箇所の線量測定結果等の速報)(通しで35頁)
【資料3-5】循環注水冷却(130KB)(PDF)
物揚場排水路PSFモニター放射能高警報発生とその後の調査状況について(通しで2頁)。時系列(3頁)。2020年度の降雨量と物揚場排水路中放射能濃度(PSFモニター測定値とサンプリング測定値。4頁)。直近1カ月の降雨量と放射能濃度(5頁)。調査内容(6頁):3-7日に実施(集水域のタンクその他設備からの漏えい確認、物揚場排水路上流のサンプリング、放射能濃度上昇時の物揚場排水路水の90sr分析、過去の漏えい事象が原因になりうるかの検討。結果は7頁)したが、原因特定に至らず。調査結果まとめ(8頁):警報発生直後のPSFモニター水槽から採取した試料で350Bq/Lの90Srを検出(β線源は90Srと90Yで約80%→フォールアウトの粒子状Csが降雨で流入したのではない。0.1μmろ紙を約70%通過→イオン態で存在。26、27頁)。濃度上昇ピークがするどい。集水域の設備からの漏えいは確認されず。上流で通常と異なる水の流入はなかった。集水域での過去の漏洩事象を確認した結果、排水量に相当する漏えい量とは考えにくい。以上から言えるのは、濃度変化挙動からは表層流による流入の可能性疑い(上流で原因と見られる流路は確認されず、表層流由来としては137csの割合が低い)、全β(90Sr)が特異的に上昇(事故当時のフォールアウトが地中を通過し90Srが選択的に流出した可能性があるが、地下水が関連するとしては濃度変化が急激)と、原因は明らかではない。降雨時の追加調査(13日実施。9頁)。気象状況確認→2日の降雨量の4倍の降雨あり、放射能濃度は上昇したが警報レベルには至らず。排水路測定(降雨開始からやむまで1時間ごとに採取・測定)→結果は11、28、29頁。周辺の水路調査(目視で物揚場排水路への流入を調査)→既知の流路以外は確認されず(目視できた流路は4経路。10頁に地図。ここから3カ所をサンプリングに追加)。流入箇所特定のための放射能濃度調査(キャスク保管庫周辺の側溝3カ所を4時間ごとに採取・測定、確認された流入路から新たに3カ所を追加)→流入源の特定には至らず(25頁に測定結果)。追加調査(21-22日実施)の内容(12頁):キャスク保管庫周辺はこれまでの調査から線源の可能性は低く、集水域のタンクエリア、配管等に異常はないことから、排水路への枝管について測定を計画。新設排水路側からの流入については流入部の測定のみなので、流路中を細かくサンプリングを計画(13頁に採取地点)、流出がごく短時間に発生している可能性を考慮して1時間1回で実施した結果、一時保管エリアW2(Yゾーン)からの排水で高い全β放射能を確認(測定結果は14頁。β/γ濃度比: 約300倍。22日確認。24日参照)、β線濃度上昇の要因と考える。周辺のサーベイ結果(15頁):一時保管エリアW2周辺の排水溝等サーベイを22日に実施、1cm線量当量率に比べて70μm線量当量率が有意に高い箇所を特定(測定結果は15頁)。特定された箇所の周辺で1mメッシュサーベイを24日に実施、結果は16頁(24日参照)。調査まとめと今後の対策(17頁):サーベイ結果より一時保管エリアW2に汚染源があると推定。汚染源の除去、シート養生を実施(24日参照)。今後、当該エリアの地表面はぎとりを実施予定、引き続き調査および排水路の放射能濃度監視を継続。(参考)排水路の放射能濃度監視の経緯(19頁。これまでの経緯、側溝放射線モニター、PDFモニター設置)。物揚場排水路でせき止めた水の処理方法(20頁)。物揚場排水路ゲートの運用方針(22頁)。
「別添の正誤表」は、経産省に掲載の資料物揚場排水路PSFモニタ放射能高警報発生とその後の調査状況について(PDF形式:9,318KB)には付いている。
【資料3-7】労働環境改善(559KB)(PDF)
【資料3-8】5・6号機の現状(502KB)(PDF)
【資料4】その他(2.71MB)(PDF)
廃炉中長期実行プラン2021(通しで1頁)
プロセス主建屋における身体汚染(34頁)
小野さん曰く「この件はひとり作業をするべきではなかった」とのこと。運転員が日常の点検を実施するような場合には通常でも1人で行くことはあるが、このケースは該当しない、と。
以下、経産省のサイトから。
言及された話題:3号機燃料取出し完了/1、3号機格納容器水位低下/3号機地震計試運用開始/廃炉中長期実行プラン2021(1-4号機T/B床面スラッジ回収/1、2号機燃料取出し/共用プール内燃料の乾式保管/2号機デブリ試験的取出し/増設雑固体廃棄物焼却設備/津波対策防潮堤/排水路整備/分析施設新設/建屋の長期健全性)/コロナ対策/1-4号機SGTS室調査/タンク滑動/2号機オペフロ線量低減/2号機シールドプラグ汚染調査/物揚場排水路PSFモニター高警報/プロセス主建屋での身体汚染。
2号機シールドプラグ汚染調査は、規制庁の現場調査の結果として指摘されたものを受けて実施することになったもの。規制庁の調査(去年の秋頃だったっけ?)で当該箇所に想定以上の汚染が見つかって云々という話があった際、小野さんあたりは「そこは当然に高い汚染が予想される場所ではあるが、当面、デブリ取出しは格納容器の上からではなくて横からやる予定なので、規制庁の調査結果を受けて何かするということはない」みたいな話だったと思うんだけどな。

東京電力ホールディングスの社員1名(東京都内事業所勤務)および東京電力パワーグリッドの社員の1名(東京都内事業所勤務)の計2名が新型コロナウイルスに感染しているのを確認した。




動画



文字起こし、実況など



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